―TSウォーフェア― ドキッ!TS美少女/美女だらけのドチャエロミリタリー 作:えぴっくにごつ
4-1:「アクシデントから、発見」
村での遭遇救助戦闘から、その礼として村からの歓待を受けての一晩を過ごし。
翌朝には村より別れを惜しまれつつも見送られ、混成装甲中隊は行程を再開した。
行方不明となり、おそらく捕らわれた友軍部隊を一刻も早く救助しなければならない。
中隊はその行程を急いでいた――
現在地は開けた平野草原。その中を通る轍を隊形を組んで進む混成装甲中隊。
――唐突のアクシデントが起こったのは、その内のヒトゲノム等の乗るG76V1だ。
「――ぬぉッ」
「わっ!?」
そこまでは何事もなく走行していたG76V1。
しかし突然、その装脚の内の一つから金属が弾けるような異音が響き上がり。次には機は支えを一つ失い、ガクンとその姿勢を沈めた。
唐突のそれに、砲塔に配置搭乗していたヒトゲノムやジェラから驚きの声が上がる。
「レイネフ、止めるんだッ――脚かッ?」
操縦手のレイネフに、即座に停止を命じ。同時に支障個所を推察する声を上げるヒトゲノム。
《どうしました、ダイナス5-1ッ?》
それを後続の汎用機動装甲車でもすぐに見止めたのだろう。歩士科小隊側指揮官の知好職尉から、呼びかけ尋ねる通信が来る。
「脚回りがグズったようだッ、少し停止して見させて欲しいッ」
それにヒトゲノムはすぐに返答を端的に返し、同時に要請を送った。
混成装甲中隊は一度進行を停止、警戒の配置態勢を取り。
その内でヒトゲノム機の状態の確認を行った。
「――支えのボルトが一本ヘタったな」
「っスね」
G76V1の脚部の状態確認から、見守っていた各員へ答えたのは。今は見目麗しい女オーク姿の副車長兼装填手ハイラーに、狼獣人美人の操縦手のレイネフ。
今も御多分に漏れず魅惑のボディスーツ装備姿の二人。その二人は、ヒトゲノム機の整備系の兼任もしている。
「深刻なものですか?」
それに訪ねるは知好職尉。
「装脚機は元より脚に負荷が掛かり続けるモノです、珍しいことじゃないし、まだ軽微なほうだ」
「予備のボルトがあるんで、この場で交換で処置できちゃうっス。ただ、少し時間をもらいたいっスねー」
それに二人は、状態症状が特段深刻では無く、この場で処置可能だが。しかし作業に少しの時間が必要である事を返す。
「分かりました、お願いします――他は警戒を厳にっ!」
それを受け承知し、願う言葉を向け。続けて知好は周りの各員へ、警戒を念入りに続けるよう指示の言葉を発する。
「――予備勤務士」
それから、地好は周辺向こうを一度見渡した後に。近くで警戒しつつ一緒に居た、今も性転換した美少女姿の他ならぬアイゼを、階級で呼声を掛ける。
「はい?」
「できれば一部を一旦向かわせ、偵察行動を行いたい。あの連峰の向こうの状況が不安です」
そして、進行方向の向こうを示しながら伝え紡ぐ知好。その向こうに見えるは進路の視界を大きく阻むように聳える小高い連峰。
現在は敵地の只中。その上、現在は現場での応急修理に取り掛かる必要が生じた状況。状況情報は少しでも多くを、広く、早くに収集したかった。
「了解、ではウチの分隊で行って来ますか」
「戦闘偵察装甲車も随伴させる。それと――私も同行します、直接確認したい」
知好のその案を受け入れてのアイゼの進言に。知好は付け加えての指示を、そして偵察には自らも同行する旨を発した。
「ヒトゲノム四資幹、私は偵察に同行して一端離れます。ここをお任せしても?」
「構わん、頼む」
その旨を、今度は知好はヒトゲノムに告げ。その返答を聞き了解を取る。
単純な序列的には一応、中尉級に準ずるヒトゲノムの方が上なのだが。ヒトゲノムは民間からの資格枠で準軍人的な所があるのに対して、地好は正式な少尉級幹部。
その関係性はまた少し複雑な所があった。
「よし、行きますッ。該当分隊、隊員は準備をっ!」
「第1戦闘分隊、行くぞッ」
そして決まると、知好は発し上げ。
続けアイゼが促し、該当の各員は偵察行動に向かう準備を始めた。
偵察隊は、アイゼ率いる戦闘分隊の面々を主体に。
それを運ぶN789装甲車一両。そして火力支援に戦闘車型のN790装甲車一両と、戦闘偵察装甲車をピックアップして組み込み編成。
そしてそれを知好が指揮する形で向かった。
向こうに見えていた連峰までを、警戒しつつも接敵は無く越え。
今は越えた先の山々の下り傾斜を高所として利用して位置取り、開けた向こう側の観測行動を行っていた。
「――ッー」
山々の傾斜に群立する木立、林の間に。ギリギリで通して来て、隠し鎮座させているN789装甲車の傍。
その上で、少し苦い色を混ぜて口を鳴らしつつ。双眼鏡を覗くアイゼの立ち姿が在った。
「味方……ですね」
そのN789の車上。そこには同じく同じく観測の姿を見せつつ、苦い入りを零す知好。
ワガママナイスバディで、妖しい魅力すら持つ黒髪美人の知好が。
指揮官幹部用の黒くてかり、赤いアクセントを所々に見せるボディスーツ――A17F-Lでその身を主張しつつ、凛々しく車上に立つ姿は大変に魅力的だが。
知好自身の端麗なその顔は、しまし今はやはり少し苦い。
二人を始め、偵察隊の各員が眼下。連峰の麓に現在見ている「もの」が、その理由。
それは、二足歩行型の装脚機――G52A6主力戦闘装脚機。
味方、地上隊のそれが。平野のど真ん中の窪地で、互いの背を護りあった果てに崩れ、行動不能に陥った様子姿だ。
おそらく、いや高い確度で。行方不明になった、そしてアイゼ等が発出された理由でもある捜索対象の味方の物。
「すでに捨て置かれたか……?」
平野のど真ん中の窪地に、それだけぽつんと取り残された味方の装脚機。
ただの残骸の可能性もあるが、何らかの手掛かりが残されている可能性もある。そして何より捨て切れないのは、敵の罠、待ち伏せなどの可能性。
自分等の行動目標の第一、確認が要であるのそれではあるが、考え無しに飛びつくには懸念があった。
「っ!職尉っ」
しかし、次に声を発し伝えたのは。アイゼの前近くで身構え、己のカービンライフルのサイトを覗いていたアルレウ。
そのハスキーな透る声は、しかし少し急いている。
「!」
その示す所に、知好にアイゼもすぐに気づく。
眼下向こうの窪地で放棄、放置されているように見えた装脚機の開け放たれたハッチより。パイロットと思しき人影が、何か手負いにも見える緩慢な動きで這い出て来たのだ。
「っ……流石に、放っては置けませんか……っ」
少なくとも、見るには明らかな手負いの味方のそれ。
自分等に課せられた任務が救出作戦であることを考えれば。それを見てしまっては放っておく選択肢は無かった。
「味方を回収しますっ。周囲に敵が居る可能性もある、手早く進めて!」
「了――皆、行くぞッ」
知好が決断し、指示する声を張り上げ。
そしてアイゼが取り次ぎ、指揮下の皆に告げ。戦闘分隊を中心とする偵察隊は、回収のための行動を開始した――