※この作品はR-18です。

―TSウォーフェア― ドキッ!TS美少女/美女だらけのドチャエロミリタリー   作:えぴっくにごつ

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少し箸休めを挟みつつ、趣味全開の世界観とミリタリー設定を盛ります。


1-8:「その者、科学よりの〝つわもの〟」

「た、大尉殿!?」

「エリュイン!?」

「わぁっ、ご主人様っ!?」

 

 そのエリュインの天井に突っ込んでしまった大変な姿に。その主の惨事に、触手少女達は驚き慌てる声を上げる。

 

「引っ張り出してやれ」

 

 その足元の触手少女達に、男性は静かにそう命じ告げる。

 

「は、はい!」

 

 それに代表するように19歳程の白髪ロングの触手美少女が、新たな主のその命令の答え。そして触手少女達はエリュインを引き抜き助けるべく、慌て駆け寄ってく。

 そんな動き光景を端に見つつ。男性は別方向へ歩みを進める。

 そこにあった小さな身体こそ、触手より解放されて床に落ちたヴォイスであった。

 

「ッー……」

 

 ヴォイスは上半身こそなんとか起こす姿勢に復帰していたが、当然か体力をかなり消耗いるようで。座り込み禄に動けない様子で居る。

 

 男性はそのヴォイスに近寄ると、その前で片膝を着いて屈み。

 

「ヨォ、大丈夫か?ヴォイス?」

 

 そんなヴォイスに向けて、男性は案ずる旨のそんな一言を掛けた。

 その声色はそこまでの淡々とした冷たく圧のあるものから大分変わり。柔らかくどこか軽く、気さくな色のそれだ。

 そして同時に、男性は当たり前と言ったようにヴォイスの小さな身体を。その胴を遠慮なくしかし器用に摘まみ持って持ち上げた。

 

「一応はな……ったく、散々な目にあった。できれば、もうチト早くレスキュー願いたかったねッ」

 

 その男性からの扱いに、しかしヴォイスの側も当たり前の事と言った様子で抵抗する様子は見せず。

 どころか男性の指で運ばれながらも、そんな悪態の言葉を零して返す。

 その言葉は、男性による〝救援〟の遅れをぼやくものだ。

 

「観測員として斥候に出るんだ。いくらかは必要経費だろ?」

 

 そんなヴォイスに、男性は揶揄うように返し。

 そしてヴォイスの小さな妖精体を、自分のもう片方の手の平に置いて座らせる。

 

「ほざけ。自分も同じ目に合って見たらどうだ――アイゼ?」

 

 ヴォイスはその身を、やれやれといった様子で遠慮せずに男性の手に降ろし座ると。

 同時にまた悪態を零し、そして男性を――〝アイゼ〟と、そんな名称で呼んだ。

 

 ここまで来たら説明はいらないかも知れないが。

 

 異様なオーラの男性――改めアイゼは。

 ヴォイス等と同じ軍事組織の所属であり、そしてヴォイス等と同じ部隊に所属する味方である。そして何より教育期間時代の同期であり、友人であった。

 

「遠慮しておく――他の皆は、浸透降下群の人等だな?来る途中に装備が落ちてた」

 

 その悪態に、アイゼはまた軽い様子で一言を返し。続けて周囲を見渡して、尋ね確認する言葉を紡ぐ。

 

「あぁ、そうだ――術佐、大丈夫ですかっ?」

 

 ヴォイスはそれを肯定。そして今しがた強制的に性交をさせられあった武人エルフ女の術佐に向けて、案じ尋ねる言葉を向ける。

 

「っ……あぁ、すまない……私は、大事無いっ」

 

 武人エルフ女からは、大分の消耗疲弊が垣間見える口調ながらも、そう返答の言葉が返って来た。

 ちなみに今に彼女(中身は彼)は、床に落とされた姿勢から復帰しようと身を起こそうと試みている最中で。

 その関係で意識せずだが。一糸纏わぬ姿で、雌豹のポーズのような妖しく悩ましい体勢を取る形となり、その完璧なエルフのボディを魅せる形となっていた。

 

「皆、大丈夫か……ッ!?」

 

 そして武人エルフ女は、同じく触手より解放された。部下なのであろう浸透降下群の隊員それぞれに向けて、案じ尋ねる旨の言葉を発し向ける。

 

「ぅぁ……大丈夫……!」

「一応は……!」

「支障……ナシッ」

「なんとかね……っ」

 

 武人エルフ女の呼びかけに、エルフ女、狼娘、オーク女、王子様美女の4人(皆正体は男性)それぞれから。疲弊消耗の様子が見えつつも、問題ない声が返る。

 

「君、大丈夫?」

 

 そしてその中から黒髪エルフの女が。四人のと同じく触手から解放され、近くにその小さな妖精体を落していたサーシェに這いより。

 その細く美麗な手先で、その体を優しく救って持ち上げる。

 

「ふぇぇ……体がうごかないよぉ~~」

 

 その救い上げられたサーシェは、そんな訴える言葉を力なく上げる。しかしそれは聞く者が聞けば分かったが、何か意図的に作った媚びるようなされだ。

 

「こんな小さな子にまで……!かわいそうに、ヨシヨシ」

 

 しかし黒髪エルフはそれに気づかず。小さな体のサーシェまでが触手の毒牙にかけられた事実に憤る様子を見せ。

 そしてその豊満な乳房の胸元谷間にサーシェの身を置くようにして抱きしめ。癒しを与えるように指先で、サーシェの小さな頭や身体を撫でてやる。

 

「……ふへへ♡」

 

 その黒髪エルフからは見えず気付かなかったが。その黒髪エルフの谷間に抱かれたサーシェは、その柔らかな表面に小さな全身を埋めて。そして下心丸出しにその表情を緩めていた。

 

 サーシェはその実、体こそ疲弊すれど心は割と余裕であり。黒髪エルフに案じ抱き留められた事をこれ僥倖と、その柔らかな感触を全身で堪能し始めたのであった。

 

「ハッ」

 

 しかしアイゼやヴォイスから、サーシェを良く知る両名から見れば。端から片手間に見ただけでも、それは丸わかりの諸出しであった。

 その様子から「アレは心配はいらんな」と思い。ヴォイスはその可愛らしい声色で、しかし皮肉と呆れの混じった一声を鳴らした。

 

「すまない、助かった……君は一人だけか?所属は?」

 

 そこへ反対から、武人エルフ女の声が掛かる。

 それはアイゼに向けられたもので、彼に礼を伝える言葉と、合わせてアイゼが単騎であるかを尋ねるもの。

 

「あぁ失礼を――我々は第88戦闘団です。詳細にはその基幹母体の第88機関銃連隊の、中隊機関銃班の者ですが」

 

 その問いかけに、アイゼはまずは自分の所属を名乗って見せる。

 その今紡がれた名の部隊こそ、アイゼやヴォイスにサーシェの所属する原隊部隊であったのだ。

 

「外には装甲車を含むウチ(戦闘団)の小隊が、展開して警戒待機してます。ウチのコレが予定復帰時刻を過ぎても帰って来ないんで、チト押し出して来ました」

 

 続けアイゼは手の上のヴォイスを示しつつ、自分等がここに来た経緯を説明。

 

「で、ここ(鉱山)には、触手と魔力の気配がギッチリでヤバい気配がしたんで――それを〝潰せる〟自分が単騎で踏み込んで来ました」

 

 そして最後にアイゼは、現在のこの鉱山外部の状況詳細を説明。そして合わせて、そんな含ませるような説明の言葉を寄こして見せた。

 

 

「あぁ、君は――〝抗生体質の科学者〟か」

 

 そんな言葉に、しかし武人エルフ女は何か納得したような色で。そんなワードを紡いで零した。

 

 

 ――〝科学者〟、とは。

 

 この惑星世界において魔法を使わず、そして魔力を持たない純粋なヒト系の事を示す。

 科学、機械技術によって発展を遂げ。昨今にあってはその身を改良強化する〝強化人間〟技術や〝ミュータント〟技術までもを手にし。

 この惑星世界を手中に収めん勢いの、生命の最大勢力の一角。

 

 そして今のエリュイン達のような魔族や、対局を成す存在である神族。そして魔法を扱う人間種である〝魔法使〟とは。

 その歴史上、数え切れぬ程の衝突を繰り返して来た間柄でもあった。

 

 合わせて、魔法を使わず魔力を有さぬ科学者文明は。同時にその魔法魔力を無力化までしてみせる、〝抗生技術〟すらをも生み出して見せた。

 それは個人に体質特性として付与されるものから、機械装置、兵器の形態を取るものまで。そしてその与える影響の形も多岐に渡る。

 

 

 武人女エルフの言葉は。男性がその〝抗生技術〟の特性を身体に持つ〝科学者〟である事に。

 そしてその効力影響により。エリュインの魅惑《チャーム》の魔術を受けても影響をまるで受けなかった事実などに、納得を示すものであった。

 

「自分だけでは無く、コッチもなんですがね――ヴォイス。お前もそのカワイイ姿にならなければ、余計な面倒は避けれただろうに」

 

 そのエルフの武人女の納得の言葉に、しかしアイゼはさらに言葉を続け。

 そして自分の手の上に座らせるヴォイスへ視線を降ろし、少し揶揄う様な口調でそんな言葉を向けた。

 実の所はヴォイスにあっても、男性の身体の時にはその抗生特性を有する体質であり。

 そして改めて驕りを恐れず言えば。快楽にそう容易く崩れる事は無く、さらにはエリュインクラスの悪魔でさえも容易く挫ける、強靭な心身の持ち主であった。

 もっともここまで見てきた通り、愛らしい妖精体に転じた際には、それらの力を大きく手放してしまうのだが。

 

「言うなよ――コッチはバンカーの端から進入したから、内部がここまで触手と魔力でぎっちりとは、最初判別できなかったんだッ」

 

 そのアイゼの言葉にヴォイスはぶっきらぼうに返し、妖精体に転じての進入を試みた理由について述べて見せるが。

 しかし本心では自身の取った手段手管が適切でなかった事を自覚しており、その愛らしい顔をバツが悪そうに染めている。

 

「何にせよ、助けられた……ここからは、自分の面倒は自分で見られる」

 

 その両名に向けて、武人エルフ女は改めて礼を告げ。合わせて未だ火照りの冷めぬその魅惑のボディに、しかし活を入れる様子を魅せつつそう言葉を寄こす。

 

「流石は浸透降下群のメンタル――さて」

 

 そんな様子の武人エルフ女を、少し軽口交じりに評し。

 それからアイゼは視線を、今しがたに天井にぶっ飛ばした悪魔娘へと向けた。




□TIPS

・科学者

 この惑星世界における、魔法や魔術などを使わずその体質も持たない、純粋なヒト系の事を示す。
 近世、近代時代頃より爆発的に影響力の拡大を見せ。現在においては惑星世界の生命及び文明圏の最大勢力の一つである。

・魔法使

 魔法や魔術を使い、その体に魔力を宿す体質を持つヒト系の呼称。
 過去には世界を支配する勢いの人種勢力であったが、歴史上でいくども科学陣営と衝突。結果、現在はいくらかの減退を見せてその座を科学陣営に譲っている。

・抗生技術

 魔法、魔力に抗いこれを無力化する科学側技術の総称。
 形態は、薬剤によるワクチンや施術による人体強化等、医術により抗生体質を得るものから。
 魔法魔術に向けての神経汚染(一種のジャミング)攻撃を行う、兵器(戦術クラスから大量破壊兵器クラスまで幅を有する)の形態を取るものまで多岐に渡る。

・機関銃連隊

 アイゼ、ヴォイス等の軍事組織における歩兵連隊の呼称。
 なお歩兵兵科は〝歩士科〟と呼称されている。

※普通科連隊、擲弾兵連隊や狙撃兵連隊みたいな感じの名称にしたかったんです。
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