※この作品はR-18です。

Fate/Holy Grail Dismantling Record   作:ボルメテウスさん

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大聖杯の終わり

「さてさてさーて、とりあえずはどうにか出来たかな」

 

 そうしながらも、俺は目的地へと向かう。

 

 かつて、第五次聖杯戦争において、大聖杯がその姿を現した場所。

 

 その大聖杯があるとされる場所に向けて、俺は歩く。

 

 洞窟内は暗く、光源は俺の手から放つ黒い炎のみ。その炎で照らし出されるのは、巨大な空洞だ。

 

 そこにあるのは、ただひたすらに広い空間と、その中心にある石造りの大祭壇。

 

 俺は、真っ直ぐと歩く。その中心へと向かって、歩いていく。

 

 洞窟の中に見えたそこには空洞だった。

 

 だが、それは確かに見えた。

 

「サーヴァント達を、魂を求めて、漏れ出たのか」

 

 見ると、そこには聖杯だと思われる物が僅かに漏れ出ている。

 

 それは泥だ。泥が溢れ出て、まるで液体のように滴り落ちているのだ。

 

 それはサーヴァント達の残骸だ。サーヴァント達の魂だ。それがこの場にはあるのだ。

 

 それは、かつてのサーヴァント達の怨念だろう。

 

 無念の魂だろう。

 

 いや、それだけじゃない。

 

「聖杯には多くの人の魂が宿っている」

 

 無念にも、野望にも、望みにも、欲望にも、そして愛にも。

 

 あらゆる感情によって、人は願望機たる聖杯を求める。

 

 聖杯は多くの人間の願いを叶える為に存在している。

 

 ならば、当然多くの人間たちの魂もそこに存在するという事だ。

 

 ここに現れたのは、本来ならば取り込む事が出来たはずのサーヴァント達が来なかった事。

 

 本来の聖杯戦争ならば、出ていたはずのサーヴァント達が来ない。

 

 そんな異常な出来事故に、大聖杯は、それを求めるようの姿が現す。

 

 そして、それこそが、聖杯戦争の本当の意味なのだ。

 

 だからこそ、俺はそれを破壊しなければならない。

 

「まぁ、最初にあの馬鹿に聖杯の事を教えた俺の責任だからな」

 

 そう、かつてアルトリアに、聖杯の奇跡を教えた。

 

 馬鹿げた噂話程度なら良かったのだが、よりにもよってアーサー王の伝説にそんな話が混じっているとは思わなかった。

 

 故に、俺が責任を持ってその始末をつけるしかない。

 

 そもそも、こんなモノが現実にあっていい筈がない。

 

 これは人の手によって制御できるような代物ではないからだ。

 

 人が触れれば、その呪いに取り込まれてしまう。

 

 それはつまり、世界の終わりを意味する。

 

 聖杯戦争などという茶番劇では済まない。

 

 この世に災厄が出る。

 

「だからこそ、俺が終わらせるよ」

 

 人の欲望の形を最も体現した七つの大罪を模したサーヴァント達。

 

 彼女達に、罪を背負わせない為に。

 

 俺はそうして、その手に黒い炎を灯し、真っ直ぐと聖杯の泥に向けて、剣を突き刺す。

 

 地獄の炎は、そのまま聖杯の泥に燃やされ、そして、今度こそ、大聖杯は、この世界から確かに消滅した。

第五次聖杯戦争で、最も関係があった人物は?(その人物によって、ルートは変わります)

  • セイバー
  • 遠坂凛
  • 間桐桜
  • キャスター
  • ライダー
  • イリヤスフィール
  • 蒼崎橙子
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