Fate/Holy Grail Dismantling Record 作:ボルメテウスさん
「さてさてさーて、とりあえずはどうにか出来たかな」
そうしながらも、俺は目的地へと向かう。
かつて、第五次聖杯戦争において、大聖杯がその姿を現した場所。
その大聖杯があるとされる場所に向けて、俺は歩く。
洞窟内は暗く、光源は俺の手から放つ黒い炎のみ。その炎で照らし出されるのは、巨大な空洞だ。
そこにあるのは、ただひたすらに広い空間と、その中心にある石造りの大祭壇。
俺は、真っ直ぐと歩く。その中心へと向かって、歩いていく。
洞窟の中に見えたそこには空洞だった。
だが、それは確かに見えた。
「サーヴァント達を、魂を求めて、漏れ出たのか」
見ると、そこには聖杯だと思われる物が僅かに漏れ出ている。
それは泥だ。泥が溢れ出て、まるで液体のように滴り落ちているのだ。
それはサーヴァント達の残骸だ。サーヴァント達の魂だ。それがこの場にはあるのだ。
それは、かつてのサーヴァント達の怨念だろう。
無念の魂だろう。
いや、それだけじゃない。
「聖杯には多くの人の魂が宿っている」
無念にも、野望にも、望みにも、欲望にも、そして愛にも。
あらゆる感情によって、人は願望機たる聖杯を求める。
聖杯は多くの人間の願いを叶える為に存在している。
ならば、当然多くの人間たちの魂もそこに存在するという事だ。
ここに現れたのは、本来ならば取り込む事が出来たはずのサーヴァント達が来なかった事。
本来の聖杯戦争ならば、出ていたはずのサーヴァント達が来ない。
そんな異常な出来事故に、大聖杯は、それを求めるようの姿が現す。
そして、それこそが、聖杯戦争の本当の意味なのだ。
だからこそ、俺はそれを破壊しなければならない。
「まぁ、最初にあの馬鹿に聖杯の事を教えた俺の責任だからな」
そう、かつてアルトリアに、聖杯の奇跡を教えた。
馬鹿げた噂話程度なら良かったのだが、よりにもよってアーサー王の伝説にそんな話が混じっているとは思わなかった。
故に、俺が責任を持ってその始末をつけるしかない。
そもそも、こんなモノが現実にあっていい筈がない。
これは人の手によって制御できるような代物ではないからだ。
人が触れれば、その呪いに取り込まれてしまう。
それはつまり、世界の終わりを意味する。
聖杯戦争などという茶番劇では済まない。
この世に災厄が出る。
「だからこそ、俺が終わらせるよ」
人の欲望の形を最も体現した七つの大罪を模したサーヴァント達。
彼女達に、罪を背負わせない為に。
俺はそうして、その手に黒い炎を灯し、真っ直ぐと聖杯の泥に向けて、剣を突き刺す。
地獄の炎は、そのまま聖杯の泥に燃やされ、そして、今度こそ、大聖杯は、この世界から確かに消滅した。
第五次聖杯戦争で、最も関係があった人物は?(その人物によって、ルートは変わります)
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セイバー
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遠坂凛
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間桐桜
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キャスター
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ライダー
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イリヤスフィール
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蒼崎橙子