※この作品はR-18です。

Fate/Holy Grail Dismantling Record   作:ボルメテウスさん

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憤怒:猫耳の剣士

 無事に、ひとりの暴走を抑える事が出来た。

 

 ひとりを、このままにするのは危険な為、安全な所で保護して貰うと同時に、俺もまた行動していた。

 

 それと同時に、既に儀式が始まった事を実感させる。

 

 これから、本格的に大聖杯の呪いを解く為に、この地で召喚されただろうサーヴァント達をこちら側の味方になる必要がある。

 

「だけど、これが厄介なんだよな」

 

 召喚されるサーヴァント達は通常のクラスとは異なる。

 

 それは、クラススキルが名前となっているからだ。

 

「本来の聖杯戦争では、セイバーを始めとした本来の聖杯戦争では、同じクラスが重なる事はない。

 

 けど、現状は、それが可能になっている」

 

 同じセイバーだとしても、その大罪が異なれば召喚する事が出来る。

 

 そういう意味では、この戦争は厄介な事である。

 

「まぁ、けど、まずは1人、見つける事は出来たな」

 

 既に人気のない商店街。

 

 その道の真ん中で1人の少女がいる。

 

 フードを被って、全体像は見えない。

 

 だが、そこから感じる気配は間違いなくサーヴァントであり、そして、その瞳からは怒りしか感じない。

 

「まったく、あんまり暴れるのは良くないって、言葉では聞きそうにないな」

 

 俺はそう言いながら、目の前にいる少女を見る。

 

 この地に召喚したばかりではあるが、理性は既に残っていない。

 

 バーサーカーに近い表情をしており、その手には小柄な少女には不釣り合いなロングソードで構えていた。

 

「グルルルッ!」

 

 その口から出るのは、まさしく獣のウネリ声。

 

 そして、完全にこちらに狙いを定めている。

 

「怒り、憤怒という訳か。まぁ、ある意味理性を最も失いやすいよな」

 

 そういう意味では、最初に出会えたのは正解だろう。

 

「さて、教育の時間だ」

 

 俺は背中から、刃折れの剣を取り出すと共に、走り出す。

 

 向こうの少女もまた、それに感づいたように走り出す。

 

 互いの距離が接近し、俺と少女の一騎打ちが始まる瞬間だった。

 

 ──ガキィィン!!!! 何かを打ち砕くような金属音が響き渡る。

 

 それはまるで、剣同士がぶつかった時の音。

 

 しかも、一度だけではない。何度も、連続で。

 

 高速で振るわれる刀身によって生じる金属音の嵐。

 

 まさしく、一瞬一秒すら油断できない緊張感の中で行われる、激しい剣戟。

 

 そう、言って良いだろう。

 

 確かに強い。

 

 その身体能力の高さを感じる。

 

 例えば、その瞳。

 

 既に血のような紅に染まっている瞳だ。

 

「けどまぁ、そんなに苦戦する程じゃないけどな」

 

 その言葉が、少女をさらに怒りに染めただろう。

 

 俺から距離を離すと共に。

 

「カンナカムイィ!!」

 

 おそらくは、それが少女の宝具だろう。

 

 雷の龍が天から地に向けて降臨するかの如く現れ、こちらに向かって行く。

 

 

 

 けどな。

 

「それは、悪手だぜ」

 

 そう、ゆっくりと俺はその手に持った剣をゆっくりと振り上げた。

 

 その動作はゆっくりと迫る雷の龍に当てる。

 

 そして。

 

「ガァァアッァア!!」

 

 雷は直撃した。

 

 だが、それは俺ではなく、少女に。

 

 そのまま、俺はチンっと、刃折れの剣を鞘に収める。

 

「さて、とりあえず連れて行くか」

 

 そうして、気絶した少女を連れて、俺はそのまま連れて行く事にした。

第五次聖杯戦争で、最も関係があった人物は?(その人物によって、ルートは変わります)

  • セイバー
  • 遠坂凛
  • 間桐桜
  • キャスター
  • ライダー
  • イリヤスフィール
  • 蒼崎橙子
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