「ま~ろ~ん~♪」
甘えるような ゆりかの声に、マロンは少しだけ辟易としていた。
ベットの上で寝っ転がっていると、ふらっと揺れるものを見た。
反射的に視線が動く。思わず手が出そうにだってなる。
それが、ネコ特有の反応かと言われれば どうだろう?
人間だって、目の前で猫じゃらしの穂先をチラホラされれば、鬱陶しくて払い除けたくなるはずだ。
猫じゃらしで、ゆりか と遊ぶ。
ネコの時には数少ない娯楽ではあったけど。
流石に人の体になってまで やる事でもないだろうと、それほどの情熱は湧いてこなかった。
「何やってんの?」
「何って? マロンこれ好きだったじゃん?」
その表情は、飼い猫と遊んでやろうという飼い主のそれよりも。
人の格好をしたボクが、どんな顔で、どんな反応をするのかといった、期待に満ちた悪戯心の方が強い。
多分さ?
みっともなく飛びついて、脇目もふらずに追いかけ回すのを期待されてるんだとは思う。「マロンってば、子供みたい」って、笑う ゆりかの顔だって想像できた。
それに付き合ってやるのが、飼い猫の甲斐性だろうか?
しかし、今日だけならともかく。それに味をしめられるのも面倒だ。
頬をくすぐってくる 猫じゃらしの穂先を払いのけようとして、だけど、指先が触れるその直前に、ひょいっと目の前からいなくなる。
くすくすと笑う ゆりかの声に、マロンは「はぁ…」と溜息を吐いた。
こんなにされれば、キミだって同じ様にするだろうにな。
逃げていく 猫じゃらしを追いかけて、届く範囲では手を伸ばす。
流石に体を起こしてまで どうにかしようとは思わないけれど、それで ゆりかが楽しいんだったら、まぁ…ちょっとぐらいは良いやと思っていた。
「むぅ…なんか違う」
「違うって?」
ひょろひょろと、漂っている猫じゃらしの穂先に手を伸ばす。
捕まえられるその寸前で、そいつ ひょいっと逃げいていく。
単純なやり取りだ。怠惰と惰性を秤に載せただけの愚鈍な遊びに、興奮できる要素は一つもなかった。
「だって、前はもうちょっとガッついてくれたじゃん」
「前はね? ゆりかと出来る遊びなんて、そんなになかったしさ」
「付き合ってくれてただけっていうの?」
「そういう面もあったってだけだよ? 楽しくなかった訳じゃ…」
むすっと、ゆりかの頬は膨らんでた。
ボクをからかうつもりで、だけど、思い通りにならかった事が子供心にはつまらなかったんだろう。それに加えて、今まで遊んで上げてたつもりが、付き合って貰ってただけって言われるのは、さらに面白くないと、その顔に描いてある。
「マロンっていつもそうだよね? 大人ぶってるっていうかさ? ホントは全然子供なのに、私のほうが絶対お姉さんなんだからねっ!」
「そりゃ、別にどっちでも良いけどさ」
「そういうとこっ!」
ぴしっと、指で差されると、流石に何も言えなくなってしまう。
ホントの事を言っただけなんだけどな?
子供のように見えたって、彼女の優しさに母性の様な包容力を感じたことだって少なくない。今みたいに、わがままを言い出す彼女には、まだ幼さだって見出せる。
ホントに、どっちでもいい。
ゆりかが 姉であろうが妹であろうが、ボクにとっては一番に守りたくて、一番に大切な存在なのには違いがない。
でも、それが思春期ってやつなのか。
今のゆりかは、あくまでもボクよりお姉さんでいたいらしい。
それならまず、その子供みたいな悪戯をやめようよって、言いたい所だけど。
言った所で火に油か。彼女に言わせれば、大人ぶってるボクが悪いってことになるんだろう。
「いいよ、いいよ。マロンがそのつもりなら、私にだって考えがあるんだから」
つまらなそうに、猫じゃらしを放り出した ゆりかは、カバンの中から ごそごそと何かを取り出した。
何か、イヤな予感がする。
ゆりかの手にある小箱の中。そこから漂ってくる匂いに、抗えない誘惑を感じてしまっていた。
「じゃーんっ。これならどう? まだ そんな涼しい顔してられるかな、マロンは?」
「なっ…ゆりか、それは…ズルいだろ」
小箱の蓋が開くと同時に、ゾクっと背筋が震え、心臓が大きく跳ねた。
漂ってくる甘い匂いに理性が歪む。ゴクリと、飲み込んだ生唾に息が詰まってしまいそう。
「近づけないでってっ、そんなの…バカじゃないの。しまってよ…そんな、さ…はぁっ、んくっ…やめ…ホントむり…」
マタタビだった。
ネコにとっては媚薬に間違いはなく、人の体を持った今でさえ強烈な陶酔を感じてしまっていた。
「ゆりかお姉ちゃんって、呼んでくれたら いいよ?」
「なにが、良いよだよっ…。お姉ちゃんが、そんな子供みたいな、真似、くっ、する訳無いだろ」
「そんな事言ってさ? 顔赤いよ? さっきから はぁはぁ言ってるし? コレが欲しいんでしょ? ねぇねぇマロン、マロン。今どんな感じ? すっごい、エッチな気分になってたりするの?」
完全に調子に乗っていた。
ネコだった時にでさえ、表情を崩さなかったマロンが、目に見えて動揺している姿に、ゆりかの頬が緩んでいく。
これを嗜虐心って呼ぶのかも知れない。
赤い顔をして、泣きそうになりながら「ゆりかおねえちゃん」って、焦がれるように呼ばれた日には…。考えただけで、なんかゾクッとする。何かイケナイ遊びに目覚めてしまいそうな予感だってあった。
「ゆりかっ! いい加減にしないとっ、ボク…ほんとに、怒るよっ」
「にひひっ。そんな顔で言われても、怖くないよーだっ♪」
「ふかーっ」て、威嚇された所で、迫力なんて欠片もない。
イヤよイヤよも好きのうちってさ。自分は抵抗したんだって、とりあえずの言い訳をしているようにしか見えなかった。
漂ってくるマタタビの匂いに、もう動くことも辛いんだろう。
マロンの視線は、マタタビの入った小箱に突き刺さったまま動かない。
何か物欲しそうに揺れる唇。赤く染まった頬に涙の粒が零れていく。
膨らんだ 男の子の部分を隠すようにTシャツの裾をぎゅっと握りしめたまま、私が近づいても、逃げる素振りも見せなかった。
「ゆりかお姉ちゃんってさ? 一回でいいから呼んでみてよ? ほら? ね?」
「くっ…ぅぁっ、はぁ、はぁっ…っ。ゆり、か…」
「ん、なになに? まだ、がんばっちゃう? それなら…」
またたびを一つ摘んで、ふぅっと、マロンの顔めがけて吹きかける。
その時だった。
パシッと、小箱を持っていた手が弾かれる。
流石の猫パンチか。あまりの速度に反応することすら出来なくって、気づいた時には小箱はひっくり返り、中に入っていたマタタビが、私の体に降り掛かってしまっていた。
「ちょっ、あぁ、もう…きゅうに、ダメでしょ。零しちゃったじゃん…」
そうまでされても、私はまだマロンと遊んでいるつもりだった。
お互いの体をくすぐり合うような、いつもの悪戯の延長上。
ちょっとだけ、度が過ぎたかなって。今更思わないでもないけれど、それでもマロンが本気で怒るわけ無いって、甘えてる部分は大きかった。
「きゃっ…や、まろん? え、なに?」
その時になって、ようやく自分がやりすぎていた事に気づく。
私を押し倒したマロンの目が完全に座っていた。
呼びかけても返事がない。荒い息を吐きながら「ゆりか…ゆりか」って、私の名前をうわ言みたいに呼んでくる。
初めて仲良しした時の戸惑いはそこにはない。
その後も、たくさんたくさん可愛がってくれて。いっぱいいっぱい、気持ち良くしてくれた時の優しさも霞んで見えた。
興奮に染まった瞳の中に、小さくなった私が見える。
自業自得だ。
マロンはたくさん止めてって言ってたのに。私が調子に乗っちゃったから、マロンは我慢出来なくなって。
抵抗できなかった。
ううん、抵抗しなかった。
こんなにまで なっちゃったマロンを放っておくなんて出来ないし。
なによりも、そうしてしまった罪悪感が私の手足を縛り付ける。
なんとかマロンを落ち着かせて、それから ごめんなさいって言わないと。
だから…。
大丈夫、大丈夫…。
初めてじゃない。マロンが求めてくれるなら、私は何だってしてあげられるんだ。
自分に言い聞かせるように、何度も心の中で唱え続けていると、興奮で頬を赤く染めたマロンの顔が近づいてきた。
「っ…!」
マロンの唇が、私の唇に触れる。
ぎゅっと目をつぶり、体がピクッと跳ねた。
されるがまま、求められるまま。
私の唇を舐めたマロンの舌先に応えるように、自分から唇をゆっくり開いていく。
頬の隙間を、歯茎の列を。ざらっとした舌の感触が、私の口の中を舐め回す。
くちゅり…くちゅくちゅ。開いた唇の隙間から、マロンの唾液が流れ込んでくる。
それは、溢れた私の唾液と混ざり、混ぜ返されて、口の中で一杯になると。
ゴクリ…。
息苦しさに耐えかねた私は喉を鳴らし、二人分の唾液を受け入れてしまっていた。
なんか、すごく興奮する。
マロンのアレを受け止めるのに比べたら、唾液を飲み込むことなんて、どうって事無いはずなのに。
口の中を舐め回されながら、流れ込んでくるマロンの唾液を、何度も何度も飲み込んだ。その度に心臓のドキドキは強くなり、胸が、頬が、お腹が、熱を持つ。
これ、いつまで続くんだろう…。
胸がドキドキしすぎて痛いくらい。頭の中は、これからの事で一杯で、他に考える余裕がなくなってくる。
少しだけ、怖かった。
そうしてしまったのは私なのに、いつもと違うマロンの様子に不安が募る。
これから、どんな目に合っちゃうんだろう?
マロン、ちゃんと元に戻ってくれるかな?
不安の中にも混ざる、ちょっとした興奮。
もっと、激しくされるものだと身構えていた。
初めての時よりも乱暴にされても仕方がないって思ってた。
なのに、マロンはずっと私とキスをするばっかりで、ぽぅっと恍惚に染まった瞳は私を見ているようで、何も見ちゃいない。
痛いのよりも、怖いのよりも、それが一番イヤだった。
どんなに激しくされても、どんなに乱暴にされても我慢できたのに。
私の事を見てもらえないまま、こういう事をされるのは、なんか、すごく…。
胸がモヤモヤする。
勢いに任せて、振りほどいてしまいたい。
マロンと一緒だから、私はエッチなことだって受け入れられたのに。
マロンが見てくれるから、どんな恥ずかしい事だって我慢できたのに。
ただ、性欲に流されるまま求められる。
だって、こんなの、エッチなんかじゃ、仲良しなんかじゃ全然ない。
どんなにキスをされたって、どんなに恥ずかしい事されちゃったってもだ。
それで、体は気持ちよくなるかも知れない。女の子として触られて、どんなに感じちゃってても、隙間風が入り込んだみたいに、私の心は薄ら寒いものを感じていた。
「まろ…ん、んぁ、ちゅっ…ぷはっ、あ、あぁ、また…んんぅぅ…」
触れ合った肌と肌。全身で感じるマロンの体温。
彼女のおっぱいが、私のおっぱいと重なって、柔らかい重さに包まれる。
押し付けられたり、押し返したり。形を変えながら、おっぱいを擦り合わせ続けていると、だんだんと乳首の先が痺れてきて、そこから甘い刺激が広がってくる。
マロンもそれに気づいちゃったんだ。
お互いの乳首を擦り合わせる様に、キスをしながらより強く体を押し付けてくる。上に下に、もぞもぞと、彼女の体が動く度に、私の服とマロンの服が乱れて、捲れて、お腹とお腹、肌と肌とが直接重なり合うと、ピクッと体が跳ねてしまう。
その時だった。
お腹の下の方に感じる違和感に腰が逃げる。
熱くて、固くて、なんか大きく膨らんでいて。
それは、紛れもなくマロンの男の子の部分で。
彼女の体が、より重たく感じられた。
私の上でマロンがモゾモゾと動く度、服が捲れ上がり、だんだんと触れ合う面積が増えていく。
もう、お腹は丸出しだった。
開けたスカートの隙間からはパンツだって見えてしまってる。
なんとか服だけでも戻したい。
だけど、私がマロンから離れようとすると、体をぐっと押さえつけられてしまって、身動きの一つも取れなかった。
「おねがっ、マロン…。もとに戻って…んっ、ぐすっ…私が、悪かったから。ごめん、ごめんね…っ」
泣いちゃダメって思うのに。どうしたって悲しくなる。
マロンと仲良しするのは幸せなことで、ずっと抱き合ってられると思ってたのに。
悲しいのに、気持ちがいい。
泣きたいのに、エッチな声が出てしまう。
心も、体も、グチャグチャだった。
確かに分かるのは体が熱いって事だけ。
マロンと重なり合った肌は熱を持ち、その気持ち良さに体が震えてしまう。
気づけば、服はすっかりと捲れ上がっていた。
マロンの乳首が、私のおっぱいをくすぐってくる。
ひっくり返ったスカートの下には、大きくなった彼女の男の子が、私のパンツに擦りつけられてるのが見える。
ゾクッとした。
お腹の内側からゾクゾクと、気持ちいいのが膨らんでくる。
「まろんっ、おねが…はなれ、てっ…ゃっ…っ、んんぅぅっ…」
ふわり、ふわりと、体が浮き上がるような感覚。
息をのみ、意識が一瞬霞んで、ストンと体から力が抜けていく。
いっちゃった…。
それを実感すると同時に、お股から滲んだヌルヌルがパンツに染み出し、涙の粒が、ぽろっと頬を零れていく。
悲しいのに、気持ちいい。
泣きたくなるほど、気持ちがいい。
へんなの…。
それなのに、なんで私、幸せって思っちゃてるんだろう?
私のおっぱいが、マロンのおっぱいに潰されちゃってる。
大きく膨らんだマロンの男の子が、パンツに染み出した私のヌルヌルを塗り拡げていく。
擦りつけられて、パンツの上からでも大事な所を刺激され続けていると、イヤでも体は熱くなってくる。こんな風にしたいわけじゃないのに、頭がふわふわとしてきて、だんだんと何も考えられなくなって…。
ちょっとだけ期待しちゃったんだ。
「あぁぁぁっ、んぁ、ぁぁぁぁっ、ふぁっ、ゃっ、ひゃっ、あ、ま、た…んっ♥」
また、いっちゃった。
もう、何度も軽い絶頂を繰り返してるのに、マロンは一行に落ち着いてくれる気配もない。
それどころか、高まる興奮まま無闇に おちんちんを擦りつけているせいで、時折痛そうに顔を歪ませてもいた。
「マロン? そんな強くしちゃ…。あ、そっか…私の、せいか。そう、だよね…マロンも、だしちゃいたいよね…。うん、大丈夫…だから、私…が、てつだって…あげる、ね?」
マロンの男の子は、もうすでにガチガチだった。
マタタビなんかで無理矢理 興奮させてしまったせいなんだろう。
それは、あまり多くはない経験の中ででも、とっくに射精してたって良いくらいで、なのに、ずっとビクビクと震えたまま、マロンは苦しそうな声を上げるばっかりだ。
「マロン…。うん、大丈夫だよ? わたし…逃げたり、しないから…ちょっとだけ、ちょっとだけ、ね?」
私が体を動かそうとすると、マロンに強く押さえつけられる。
そんな彼女をなだめるように、頭を撫で、キスを返すと、私の唇に夢中になる彼女の隙をついて、少し体勢を整えた。
下腹部に手を伸ばす。
腰を引き、作った隙間の中に指を差し込むと、指先をマロンの おちんちんに触れさせた。
「んあっ…」
ビクッと体を震わせ、気持ちよさそうに声を上げるマロン。
これがただ、二人で仲良ししてるだけなら、私もすっごくドキドキしたんだろうけどな。
今はただ、罪悪感と使命感の方が大きい。
何度軽い絶頂を迎えていたって、満足するには程遠い。
心に入り込んだ隙間風が冷たさを増し、一人で気持ちよくなったって、ただただ悲しくなるだけだ。
「いま、楽にしてあげるから…ね? まろん…」
足を開くと、太ももに乗っていたマロンの体が下にズレる。
もう、パンツを脱いでる余裕もなかった。空いた手で濡れたパンツをずらし、私の女の子の部分に、マロンの男の子を寄せていく。
先端に割れ目を舐められ「んっ…」と、小さく声が出てしまう。
彼女の腰に手を回し、軽く押してあげると、そのままヌルっと中に入り込んでくる。
「そう、そうだよ? そのまま、はっ、んぁ、挿って、きて? 私の中、マロン、好きだもんね?」
少しずつ、ゆっくりと、震えるおちんちんが、私の中に沈み込む。
私のお股と、マロンのお股が重なって、お腹の奥が、とんっと、おちんちんの先に押し上げられた。
ゾクッとする。
彼女のモノを受け入れた喜びか、無意識にも下腹部に抱えた熱が大きくなる。
腰が沈み込む程に、マロンは震えた声を上げていた。
今にも泣き出してしまいそうに、腰を小刻みに震わせながらも、射精出来ないもどかしさに喘いでるようだった。
「あっ、かっ…はっ、はっ、んぁぁぁっ…あっ」
もう苦しそうで見てられない。
早く射精させて上げないと、私よりも先に、マロンの方が壊れてしまいそうで、それが怖い。
「いま、出させて…あげるから、ね? まろん…がんばって、大丈夫だから、わたしが、付いてるから」
彼女を落ち着かせるように声を掛けながら、私は自分から腰を動かしていった。
多分、興奮のしすぎて、体が緊張してるせいなんだろう。
抱きしめるマロンの体に、いつも以上の強張りを感じた私は、それを解すように、ゆっくりとした動きから始めていった。
頭を撫でながらキスをして、指先で優しく背筋を辿っていく。
大丈夫、大丈夫。繰り返し声を掛け続け、波間に揺られるようにゆったりと、初めての時、マロンが私にしてくれたように腰を動かした。
それでも、時折興奮を強めたマロンは、無理矢理に体を動かそうとして、おちんちんを跳ね上げさせる。
分かってはいても、私にだって余裕があった訳じゃない。
ズルリと、太い おちんちんに中を擦られ、とんっと強く、お腹の奥を刺激されると、どうしたって我慢が効かなかった。
きゅぅっと、お腹の奥に力が入り、おちんちんを締め付けてしまう。
腰が震えて、体が浮き上がると、また、一人で気持ちよくなって、軽い絶頂の波に流される。
「あっ、やっ…ま、てっ。まろん、おちついて…つよいのは、だめ…だから」
絶頂を抑えるのに必死だった。
荒い呼吸を繰り返し、乱暴な深呼吸を重ねて、興奮を押さえつける。
ビクビクと、ビクビクと…。
その間にも、私にきゅぅっと締め付けられたおちんちんは中で震え、涙と涎まで流したマロンが、必死になって私に体を擦り寄せてくるのが堪らなかった。
心がザワザワする…。
私と一緒に気持ち良くなりたい訳じゃないんだ。
マタタビのせいで無理矢理興奮させられて、自分を見失ってしまっている。
まるで、サカリのついたネコみたいな。そんなマロンを見ているのが辛い。
はやくマロンを楽にしてあげたくって、私は彼女の体を強く抱きしめた。
「大丈夫、大丈夫だよ、マロン? 私は、何処にもいかないからね? 逃げたりなんかしないよ? ちゃんと、二人で気持ちよくなれるから、ちゃんとマロンのこと気持ちよくさせたげるから…だから、だから…」
泣いちゃダメ、泣いちゃダメ。
ごめんって言うのも後で良い。
今は、マロンを、マロンのことだけを考えて。
軽い絶頂の後。力の抜けていく体を無理矢理に動かして、何とかマロンの動きに合わせていく。
彼女の好きにさせちゃダメだ。
私が主導権を握ってあげないと、いつまでたってもマロンが射精できない。
ゆっくり、ゆっくり、私の中で優しく おちんちんを包み込みながら、でも、慌てる彼女の動きからは、腰を逃して快感の手綱を握る。
その内に、ゆっくりとでも、マロンの動きが落ち着いてきていた。
やたらめったらに動かすよりも、私に任せて、私に合わせて動かしたほうが、気持ちよくなれることに気づいてくれたのかも知れない。
ちょっとした達成感だ。
「はぁ…」と、マロンの熱い溜息が私の頬に降りかかる。
少し気の抜けた、でも、気持ちよさそうな そんな溜息に、私はようやくと胸を撫で下ろしていた。
くちゅり…くちゅり…。
気持ち良さと一緒に、肌を伝ってくる水音に耳を澄ます。
チリリン、チリンっ…。
二人で体を寄せ合っていると、胸元で転がる鈴の音に胸が熱くなった。
「はぁっ、あっ、いい、よ? 後は…ね? マロンのすきに、して、大丈夫、だよ?」
私の方も、もう限界だった。
すっかりと気が抜けてしまい、マロンを抱きしめていた手がベットに落ちる。
入れ替わりにマロンに抱き返されると、とんっと、優しい刺激がお腹の奥を打つ。
とんっ、とんっ、とんっ、とんっ…。
繰り返し、繰り返し…。
一定のリズムを刻むように、マロンの おちんちんが私の中を突いてくる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、んあっ…。うん、そう…上手だよ、まろん、そのまま、ね? あわてない、でっ。んっ、ふぅ…やぁ、んっ♥」
繰り返し、繰り返し…。
そのリズムに合わせ、零していた吐息に熱が混ざる。
全身で感じるマロンの重み。
マロンとベットに挟まれ身動きが取れなくなる。
おっぱいとおっぱいが、潰れて、擦れて、乳首から感じる甘い痺れが胸を焦がされた。
好き、好き、大好き…。
それと、ごめんなさい。
いつもなら、ただ好きって思うだけだったのに。
その中に、たった一つの罪悪感が混ざり込むだけで、こんなに胸が苦しくなる。
もっと奥に、もっと深くに、もっともっとマロンに感じて欲しい。
自分から足を開いて腰を落とすと、マロンのがもっと私に近くなる。
「もっとっ、まろんもっとっ! 私にダメってして、私で、気持ちよくなってよっ、じゃないと、じゃないとっ、わた、あっ、あぁぁっ…! んっ、まろんにごめんって、いえなっ、やっ、んはっ…あっ」
ぐっと、勢い余ったマロンのおちんちんに、お腹の奥を押し上げられた。
ジクジクとした重たい快感が、お腹の奥で大きく膨らみ、絶頂の予感が強くなる。
鈴の音が聞こえた気がした。
気のせいかな? それでも「ゆりか」って、マロンが呼んでくれるのを想像しただけで胸が温かい。
ビクビクと、私の中で大きく膨らむ おちんちん。
それはドクンっと、一際大きく波打った。
一体、どれくらい溜め込んでたんだろう。
出したくて、でも出せなくって、壊れちゃいそうになるくらいに溜め込んでたマロンの精液。
私が軽い絶頂を重ねたくらいに、マロンも一杯出したかったんだとしたら。
ゾクッとした。
だってそれは、絶対一度じゃ終わらないって気づいちゃったから。
最初は、ただ熱いって思った。
私が抱えていた快感の熱に、マロンの精液の熱が重なって、ただ熱かった。
お腹に抱えていた快感の熱が大きくなって、ドクンっと強く波打つと同時に膨れ上がる。
ドクンっ、ドクンっ、ドクンっ、ドクンっ…。
何度も、強く、大きく膨れ上がった快感は、お腹の奥から全身に流れてこんでくる。
頭がふわふわしちゃって、体がビクビクして何も考えられない。
「まろん、まろん」って、名前を呼んで、彼女に縋りつくのが精一杯。
絶頂が止まらない。
もう無理、止めてって思っても、射精は終わらない。
溜め込んでいた精液の全部を吐き出すみたいに、おちんちんは射精を続け、繰り返し、繰り返し、マロンの精液を受け止める度、私は絶頂させられてしまう。
ドクンっ、ドクンっ、ドクンっ、ドクンっ…。
「ひぅっ、や、まって、まろんっ、今は、やだ、うごいちゃ、だめ、だめ、んんぅぅぅっ!!」
ゾクゾクとした。
快感の波が収まらない。
射精を繰り返しながら、おちんちんが私の中で動き回ってる。
とんっ、とんっ、とんって、脈打つのに合わせて、私の深い所に精液の熱が打ち付けられてくるみたい。
離さないように、逃さないように、マロンに強く抱きしめられた。
マロンのおっぱいに、私のおっぱいが押しつぶされると、ドキドキとした強い鼓動が直に伝わってくる。
おっぱいを、お腹を、お股を、男の子のソレを、マロンの全部を全身で感じていた。
おっぱいを潰されて、乳首が擦れあって、お腹で感じる重たい快感とは違い、甘く痺れるようなくすぐったさに心が揺れる。
ただひたすらに腰を動かし、声を上げて、涙を流すマロンが愛おしい。
やっと、やっと、楽にさせて上げられた。
ちゃんと、わたし、上手に出来たって、いっそ誇らしくもあった。
「んはっ…♥ あ、まろ、んっ」
ドクンっ…!
最後に、強く、マロンのがお腹の奥を押し上げてくる。
ドロッとした熱感が中に広がり、その快感にぐっと胸が詰まる。
ようやく、マロンの体から力が抜けると、私もそこで限界だった。
彼女にしがみついていた手が滑り落ちる。
きゅぅっと、おちんちんを締め付けていたお腹からも力が抜けると、奥の方からムズムズとしたものが伝ってくるのに気づく。
それは、だらだらと、流れ出て、溢れ出し、とうとう入り切らなくなったのか、繋がった私達の隙間から、白く泡立つみたいに零れだしていた。
ぼぅっと、ぼぅっとしている。
お股から溢れるマロンの精液を拭う気だって起きやしない。
「ごめん、ね…マロン?」
「え、あ…ゆりか、ボク…なんで…あっ」
私の声がようやく耳に届いたのか、はっとマロンが顔を上げてくれた。
私を押し倒しているのに気づき、ドロドロになっているお股に視線が動くと、その瞳に涙が浮かび上がる。
「ううん。良いんだよ…良いの、よかった…元に、戻って…」
マロンの瞳に私が映る、それだけでもう満足だった。
「マロンは悪くないからね? だから、だから…」
その先は言葉にならず、疲れ果てた私の意識は、その何処かで途切れてしまっていた。