ゆっくりと、扉を開けて部屋に戻る。
寝ている北斗を起こさないようにしたつもりでも、部屋に入った途端、じとっとした視線を向けられてしまった。
「ごめん、起こしちゃったね?」
「んーん。じゃなくって…どこ行ってたの?」
けれど、小さく首を振った北斗は、起こされた不満よりも、僕が黙って出ていった事の方が面白くないらしく、ぷすっと唇を尖らせた。
「ちょっと水飲みに行ってただけだよ」
「うそ。タバコの匂いする。パパとなにしてたの?」
流石は犬の嗅覚か。父さんだって僕に気づいてすぐ消してくれたのに、ちょっと隣で話しただけでも分かるものらしい。
「ウソってほどじゃないって。ただ、その…うん。えっちするっていっても、僕だってどうしたらいいか分からなくて…」
「あ、そっか…。そう、なんだ。ごめんね、ごはんの時。はるか、はずかしかったんだってママ(ボス)が…。ほくと 全然わかんなくって…だから」
「いいよ、怒ってないから。そりゃ、今度からは気をつけて欲しいけど…」
「うん」
ベッドに戻り、北斗の頭を撫でてやる。
気持ちよさそうに目を細める彼女の頭を飽きもせず、もう数えるのも呆れるくらいに撫でてきた。
初めて合った時は、コロコロした子犬だったのにな。
なのに今ではこんなに立派になっちゃってさ。
好き勝手に庭を走り回ってた頃と何がそんなに違うんだろう? 分かる違いと言えば、手狭になった家の庭から近所の公園へ場所を変えただけ。相変わらず元気に外を走り回るのに余念の無い彼女は、僕の中では何も変わってないつもりだった。
だからだろうか?
日頃、北斗は北斗だと振る舞っていた彼女に、大きな違和感を抱かなかったのは。
多少見た目が違ったって、やってることは変わらない。ご飯を一杯食べて、悪戯をして、母さんに怒られてる。静かなのは寝てる時くらいなものだ。
やっぱり北斗は北斗だ。
けれど、健康的な魅力にあふれる異性の体を前にして、僕自身が戸惑いを隠せなかった。
「はるか?」
「ん?」
気づけば、北斗の頭を撫でる僕の手は止まっていた。
見上げてくる彼女の瞳を熱っぽく感じてしまう。期待の色に潤んだ瞳。
ごはんを前に待てをされている時のような落ち着かなさ。
勝手な想像かもしれない。
「えっちしよう」なんて言えば、また僕を恥ずかしがらせてしまうから、彼女なりに僕の事を気遣ってくれているのだろうか。
何でもないことだ。
僕と北斗は変わらず家族のまま。今はちょっと、そういう年頃で、お互い異性に対する興味が強いってだけ。誰でもいいってわけじゃないなら、僕だって北斗が良いとは思うけど。
あの夜を境に変わってしまったのは僕も同じだ。
単に北斗の見た目が変わっただけじゃない。妹みたいに可愛がっていた筈の相手に、恋愛的な好意を抱いていて、その体への興味も尽きない。
おかしいな? こんな風じゃ無かったのに。でも、一度自覚した愛情は慣れるどころか、時間が立つほどに大きくなっていって、今の僕にはもう、我慢していることの方がおかしいとさえ思っていた。
「北斗」
「ん?」
「えっち、しようか」
「うん」
ニコッと微笑む彼女に、ドキッと胸が高鳴った。
これが何の夢かはわからないけれど、そんなのはもうどうでもいい。
僕は北斗の事が好きで、北斗も僕の事を好きでいてくれている。行き過ぎた愛情表現かもしれない。それでも、お互いに触れ合うことを望んでるなら、止まる理由なんて何処にも無かった。
頭を撫でていた手を頬へ滑らせる。
そのまま顎の下をくすぐってやると、気持ちよさそうに目を細める北斗。
そんな彼女の首筋をたどり、指先が胸の谷間へと吸い込まれていく。
立派なものだ。
寝巻き代わりに使われた僕のTシャツが、たわわに育った胸の膨らみに引っ張られている。伸び切ったTシャツの裾は、最初からそんなデザインだったみたいだ。
お腹も丸出しで、おヘソだって丸見えで、僕が眠れなかった原因の半分は、北斗のあられもない寝間着姿に違いない。
Tシャツにパンツ一丁。
男子ならさ、そんなストロングスタイルも許されただろうけど、北斗みたいな女の子にそれをされるのは辛い。どこを見やっても異性を意識してしまう。
それは、普段が子供っぽい北斗なら尚更で、たまに見せる女の子然とした仕草に色っぽさを感じてしょうが無なかった。
谷間に挟まれた指先に感じる北斗の体温。
どうだったかな。母さんの胸に触ったときもこんな感じだっただろうか?
記憶だって確かじゃない頃だ。ハッキリとした事は言えないけれど、指先が沈む柔らかさの向こうから、とくんっと伝わってくる彼女の鼓動に、懐かしさの様なものを感じないでもない。
1本、2本と、指先を胸に置いていく。
親指から小指まで、大きいとは思っていたけれど、手の平を広げてもまだ余る胸の大きさに、ちょっと感動してしまいそうだ。
それが、自分の好きに出来るとなれば尚の事。
動かす指の動きは次第に大胆になり、知らず知らずに遠慮がなくなっていった。
柔らかく、弾んで、僕の手で形を変えられた胸の膨らみを掬い上げると、その存在感がひしと伝わってくる。
正直、夢中になっていた。
何がそんなに楽しいのと言われれば、僕にだって分からない。
「ね? はるか…。おっぱい触っててたのし?」
「え、あ、いや…楽しいとか、ちょっと…わかんないけど…」
だって、実際に聞かれても答えられなかったんだ。
ただ、北斗の胸に夢中になっていた自分に気づかされて、急に恥ずかしさを思い出しただけ。例えようのない興奮を自覚して、胸のドキドキが強くなる。
「えっち…するんじゃないの? ちんちん、まだいれない?」
「え、もう? いや、でも、北斗が先に…その、気持ちよくなって貰わないと、多分、痛いよ?」
「でも、どうやっても痛い時は痛いってママ(ボス)が…」
「ああ、うん、それでもさ…」
僕がリビングから逃げ出した後、二人で何を話していたんだか。その場に取り残された父さんの心境を思えば、今度なにかして上げようとさえ思う。
「えっと、じゃあ…。ほくと が気持ちよくなればいい?」
「それは…うん。前戯って、そういうものだと思うし…」
本当に大丈夫なんだろうか?
体ばっかりは育っても、北斗の内面は僕に比べてすら幼く見えた。
このまま流されるみたいに体を重ねて、ただ北斗を傷つけるだけに終わるのは怖い。
隠れてされるよりは良いって、つまりはそういう事なんだろう。
正直、ダメって頭ごなしに否定されないで良かったとすら思う。
そりゃ、我慢はするべきだ。でも、それがいつまで続くか分からない。
空腹をいつまでも我慢し続けてられないように。たまの夜ふかしだって、気づけば朝日を迎えている。
我慢をして、我慢を続けて、それがダメになった時。
お腹をすかせた時に出されるご馳走に目が奪われるみたいにさ。まだ大丈夫だと思っていても、いつしか瞼はおちていて、気づいた時には北斗を押し倒していたら…。
「はるか、はるか♪」
「ん、なに?」
「ほくと、それならね? おっぱいよりも、お腹がいいな?」
北斗は自分のTシャツに手をかけると、ガバっとそれをめくってみせた。
「っ!?」
ドキッと心臓が強く跳ねた。
大丈夫、落ち着け僕。さっきまでだって、ほとんど丸出しだったじゃないか、ちょっと胸の下まで服が捲れたくらいで慌てるものじゃない。
「いつもみたいに わしゃわしゃーってして?」
「わしゃわしゃ…いつも、まぁ、うん、してたよね…僕」
頭を撫でてやった後、顎の下をくすぐってやった後も、とろんっと夢見心地になった北斗がお腹を見せる度、わしゃわしゃーっと、撫で回した彼女のお腹に、顔を埋めたことも少なくはなかった。
「はぁ…わかったよ。これで、いい?」
流石に今それをするのは中々に変態チックだ。
現状と重なりかけた妄想を、努めて頭の奥に押し込みながら、北斗のお腹に触れたその瞬間、思わず声を漏らしてしまいそうになった。
「っ、ぁっ…」
柔らかさが、そのまま形になった様な胸の感触とはまた違う。人肌の、女の子としての柔らかさは有りつつも、その向こう側にハリも感じる。固いというよりは靭やかで、その腹筋の触り心地は、お腹の柔らかさと相まって、妙なコントラストを生み出していた。
「ねぇ、もっとー」
くすぐったそうに声を漏らしながらも、北斗には物足りなかったのか、不満そうに続きを強請られてしまった。
「じゃあ…うん」
「まーだー」
「えぇ…」
普段の僕は、いったいどんな風に彼女のお腹を撫でていたのやら。
遠慮がちに。僕としては普通に撫でていたつもりだけど、やっぱり女の子の体に触れるというのは抵抗が合ったらしい。恥ずかしがる理性を押しのけながら、少しずつ調子を取り戻していった手の動きに、北斗も次第にご満悦と頬を緩め始めてくれた。
「にひひっ♪ あはははっ、くふっ♪ くすぐったいよぉ…はるかぁ…ぅひひっ♪」
ただ、なんか違う気がした。
気持ち良くはなってくれているんだろうけど、それは性的な興奮からっていうより、遊びの延長。普段、僕と戯れている彼女の様子と何ら変わりがない。
「はふっ、ふひひっ…ふぅ、ふぅっ…ん、んぅ? ん、んぅぅ? んひっ、はぁ、ふぅぅ、ふふっ、ん、ん、はっ、ぁぁっ…んぅ?」
そんな風に北斗のお腹を撫でてやっていると、次第に笑顔が消えていく。
くすぐったいのは くすぐったいのだろう。けれど、乾いていた吐息は熱っぽく湿りだし、北斗自身もそれが良くわからないと、戸惑うように首を傾げていた。
右へ左へ。
くすぐったさから逃げるみたいに身を捩る姿は、どこか悩ましげだ。
「あっ♥」
そして、とうとう北斗の口から漏れた嬌声に、僕たちは身を固めてしまっていた。
「え、あれ? なんか…えへへ、変な声、でちゃった…」
「う、うん…」
北斗が始めて見せた表情にドキリとさせられた。
照れ笑い。およそ羞恥心なんて知らなかっただろう彼女が頬を染め、自分の体に起こった違和感に戸惑っている。
「ねぇ、北斗…。今さ、胸、ドキドキしてる?」
「胸? う、うん…。なんかね? 一杯走ったあとみたいな感じ。ほら、はるか? ね? ほくと なにか変?」
胸の下まで捲くられていた服を更に捲って、窮屈そうにしていた北斗の胸がTシャツの下から顔を出す。「触ってみて?」まるで、そう言わんばかりの彼女の視線に誘われるように、僕の手は自然とその膨らみに触れていた。
「あっ♥」
北斗の胸に触れた途端に、また彼女の口から嬌声が漏れる。
「あ、ちがうや、これ。ほくと、一個だけ知ってるよ。これ、だって、だって。お風呂、入った時と一緒だもん。はるか の ちんちん見た時にね? なんか、こんな感じしたんだよ? 胸がドキってなって、頭ぼぅっとしてきてね? はるかと…んっ、えっち…したいなって…なんでかな?」
「そう…なんだ。うん、なんでだろうね? 僕も…北斗の裸見てると…えっちしたいなって…うん」
大きな膨らみの上からでも分かるくらいだ。
大げさに伝わってくる胸の鼓動が、僕に何かを急かしてくる。
勘違いでないなら良い。それは多分、北斗自身もこの先を期待してくれているのだと思いたい。
「それにね? はるか が触ってくれてるとこ。なんか、ムズムズってしてきてて…。くすぐったいんじゃないんだよ? なんか、なんだろう? でも、でも…もっと触って? おっぱいもね、なんか、うん、全部、はるかの好きにして…いいよ?」
「っ…」
頬を染め、濡れた瞳で僕を見上げてくる。
それで、もっと触れなんて言われた日には、ピシッと、心の何処かにヒビが入ったような音すら聞こえていた。
指先に力がこもる。
むにゅっと、音が聞こえてきそうなほどに、北斗の胸が僕の手の中で形を変えると、指の隙間から北斗の柔肌が溢れ出して来そうだった。
「はぁっ、ぁっ、んっ♥ んひっ、んっ。なんか、変な声でちゃうの…恥ずかしいね?」
「ふふっ。北斗でも恥ずかしいって思うことあるんだ?」
「あるよっ! あるもんっ!」
「例えば?」
「例えば…はるか におっぱい触られてるときとか…」
口にした途端、ぴくっと、北斗の体が震えていた。
僕に触れられている自分を意識したのか、内側から溢れてくる良く分からない興奮に彼女の頬が染まっていく。
「ねぇ、北斗? おっぱい、気持ち良い?」
「気持ち良いって、ドキドキしてること? 分かんないけど、イヤじゃないよ? じゃなくって…もっとして? はるかに触って貰えるのは嬉しい」
無意識だったんだろう。
もぞり。身を捩った北斗が、もどかしく太ももを擦り合わせていた。
そこに視線をやった僕は、自然と気づいてしまう。肌を寄せ合う太ももの間。北斗を隠す最低限の布地に広がり始めた僅かな染み。
それは、粘性を帯びたみたいに濡れていて、ぬらりと、僕の興奮を煽るように光って見えた。
見たい。
触りたい。
興奮が、興味を後押しする。
そろり、そろりと、伸びる指。濡れたパンツの上、その中心を、そっと指で触れると、北斗は喉を鳴らして体を縮こまらせた。
「んっ♥」と、高鳴る嬌声が心臓に悪い。ドキンっと、胸を叩かれた途端に、股間で膨らんだ違和感を強く意識してしまう。
もう、良いのかな?
パンツにまで染みてくるくらいだし、もう十分濡れているんじゃないだろうか?
加減なんかわからない。大丈夫だと思ってるのだって、僕が早くしたいだけの言い訳かもしれない。父さんに聞いとけばよかったかな。何処まで濡らしたらいいのかなってさ。
エロ本みたいにしようとしたら、上手くいかないって言ってたけど。
それは結局、エロ本みたいにしようとした後だから言える訳であって、ちゃんとした違いが分からない僕には判断のしようがなかった。
「ね? はるか?」
「え、あ、なに?」
どれだけ、そうしていたんだろう?
北斗に声を掛けられて、ようやく自分が固まっていたことに気づく。
「ほくと ね? はるか になら何をされても大丈夫だよ? ママ(ボス)がね、言ってたの。はるか が情けないようなら、ほくと が安心させてやれって。だからね? 大丈夫だからね? もっと、えっちな事していいよ、はるか」
「情けないって…酷いな、母さんも」
だけど事実だ。
ここまでやって、今更気後れしてるんじゃ世話がない。
実際、北斗にまで世話を焼かせてるんだ。いわんこっちゃないと、呆れる母さんの顔だって想像できた。
「意外と男はビビるんだってね? パパもそうだったって、言ってたよ?」
「へ、へぇ…」
それを一番聞きたくなかったなぁ。
一瞬でも想像しそうになった両親の情事を慌てて脳内から追い払う。
「はるか、パンツ脱がせて? なんか、ヌルヌルしてきて気持ち悪い」
「う、うん…。じゃあ、北斗、ちょっとお尻、上げてくれる?」
引っ張ったら千切れるんじゃないか。
男物とは違う繊細なパンツの作りに戸惑いながらも、指を引っ掛け、引っ張って、ひっくり返るように脱げていく北斗のパンツ。
つぅっと、伸びる透明な糸。
パンツの布地と北斗の割れ目を繋いだ糸は、中心に雫を作って落ちていく。
その光景に何を思ったのか。
ぷつっと、一緒になって僕の理性も途切れた様な気がしていた。
膝を抜け、ふくらはぎをすり抜けて、足首を潜らせる。
脱がした後のパンツをどうしたかなんて覚えちゃいなかった。
そんな事よりも、目の前に広がる北斗の裸体を見ていたい。
お風呂場で見た時よりもハッキリと見える。
湯気で隠れる事も無いからだろうか? 明かりも点けない部屋は、薄暗いままなのに、まざまざと見せつけられる素肌の白さに感動すら覚えていた。
まるで、まだ誰も触れたことが無い新雪のよう。
そこに触れて良いのは僕だけだと、みっともない独占欲に全身が燃え上がる。
太ももと太もも、その間。股間に出来た薄い縦筋に、視線が吸い寄せられた。
割れ目から滲んだ愛液が零れ落ちる。まるで雪解けが始まったみたいだ。新雪のような肌の上で、そこだけが濡れている。
本当なら、もっと北斗の割れ目を解すなり、愛撫に時間を掛けるべきだったのかもしれない。無理そうなら一発抜いていけって、父さんの忠告を尽く無視をしてしまった自分を殴りたいが、それも後だ。
寝間着を脱ぐのでさえ煩わしい。いつもなら目をつぶってても出来る作業が、急に下手になってしまう。上着を脱ごうとして、首が締まりそうになった。
脱いだズボンが足首に絡まって、ベッドから転げ落ちてしまいそうにもなる。
不器用に不格好に。それでもようやく、北斗と同じ裸ん坊になった僕は、見下ろした彼女の裸を前にして、ビクンっと、そこだけは一丁前に跳ね上げてしまっていた。
「ぁっ…」
「っ…」
お互いに何を思ったのか、声を漏らしたまま動けない。
北斗の視線が行ったりと来たりと泳ぎだし、僕のモノを見たかと思えば、自分の所を見下ろして、チラリ、また僕の様子を伺ってくる。
大丈夫、だと思いたい。
多少は痛いだろうけど。そこは多分、二人でどうにか越えなきゃいけない試練みたいなものなんだろう。
「いくよ、北斗? あんまり痛かったら言って? その時は、二人で考えよ?」
コクコクと、頷く北斗。一応は腹を決めた僕の代わりに、今度は彼女が余裕を無くして見えた。
「大丈夫だから。ゆっくり、するからね?」
そうは言っても、本当に安心したいのは僕の方。
すでに勃起を終えた僕のモノは、常にはない異様を放つ。
果たして、自分でした時だって、こんなになったかどうか。一回りも、二回りも大きく膨らんで、芯が入ったように おちんちんは固くなっている。先端を覆っていた皮はすっかりと剥けて、溢れ出した先走りの汁でヌメった亀頭がビクンっと跳ねた。
ゆっくり、ゆっくり…。
開かせた足の間に体を滑り込ませた。
ゆっくり、ゆっくり…。
勃起したモノを割れ目へと近づけていく。
ゆっくり、ゆっくり…。
鼓動に合わせてブレる先端を手で抑えつけ、ピタリと閉じていた割れ目に亀頭が触れた瞬間だった。
「あっ…♥」
「へ、あ、な、なにっ!? 痛かった?」
北斗が漏らした声にビビった僕は、慌てて腰を引いてしまう。
一瞬でも触れた亀頭に何を感じる暇もない。ただ、カラカラに乾いた喉に生唾を送り込むのが精一杯だ。
「ちが、ごめ、ごめんね はるか。ちがうくて、はるか のちんちんが、ほくと のソコに触ったら、なんか、なんか「あぁっ…」て、なっちゃって…分かんないけど、うん」
「そ、そうなんだ…」
とりあえず、痛がっての事ではなくて胸を撫でおろす。
しかしだ。このまま二人でビビってたら話が進まない。ビビってるのはお互い様だけど、北斗だって初めてなんだ、あんまり彼女の優しさに甘えてる訳にもいかないだろう。
一応さ、僕だって男だし。こういう時に女の子任せってのは違うと思う。
「じゃあ、行くよ…北斗。できるだけ、力…抜いててね? 深呼吸とか、ほら?」
「う、うん。分かんないけど、分かった…。すぅ、はぁ、すぅ、はぁ…」
吸って、吐いて、大慌ての深呼吸も落ち着いた頃を見計らい もう一度、止めていたモノを押し出すように腰を進めていった。
くちゅり…。
粘液が混ざり合う。愛液と先走りで濡れた亀頭は、何に引っかかる事もなく北斗の中に沈んでいき、慎ましやかに閉じていた縦筋が開いていく光景に、なんとも胸がざわついた。
本当に、痛くは無いんだろうか?
亀頭を越えて、雁首まで飲み込んで、もう元の形なんて分からないほどに、広がった北斗の割れ目。広げているのは自分のモノで、おちんちんが奥に進むほどに「んっ♥ んっ♥」と、息を呑む彼女の姿に、ゾクゾクっと興奮が湧き上がる。
更に奥へと腰を進めると、竿の部分までもが北斗の柔肌に包まれた。
温かくて、ヌルリと滑る。割れ目の中は少し窮屈で、時折、サワリ、サワリ、蠢くヒダの感触に、おちんちんが甘く痺れさせられた。
もっとしたい。
さらに奥へと、もう全部を押し込んでしまいたい衝動に駆られ、彼女の腰を押さえる手に力が入ってしまう。
「もうちょっと、もう…ちょっとだから、痛いかもだけど、北斗ごめん。もうちょっとだけ、頑張って」
「うんっ、う、んっ…。すぅ…はぁ、はぁっ、んっ、んっ…うんっ」
分かってはいた。気づいた上で僕は彼女に無理をさせている。
おちんちんを奥に進めるほどに、慣れない快感に呆けていた顔からは赤みが消えて、涙の代わりに汗の粒さえ浮かんで見えた。
痛いのか、苦しいのか。
落ち着こうと深呼吸を繰り返す北斗を前に、だけど、腰を止めることも出来ない。
それどころか、北斗の割れ目を広げながら自分のモノが沈んでいく光景に、ゴクリと喉が鳴ってしまう。
悪いとは思っても、初めてなんだからしょうがない。
なんにもならない言い訳が僕を唆す。
北斗のことを心配する気持ちは確かにあった。でも、そんな罪悪感の後ろ側では、どうにもならない興奮が育っていくのもまた事実。
それは、ゲームのラスボスを倒す一歩手前のような高揚にもまた近い。
あとちょっと、もう少しって。おちんちんが北斗の中に進むほどに興奮が勝る。
ゆっくりしようと、優しくしようとしても、いつしか我慢は効かなくなり、目の前に興奮に突き動かされてしまう。
プツっと、薄いゴムが切れるような感覚だった。
知らず押さえつけていた北斗の腰がビクッと震え上がる。
「ぃたぁ…ぃ、ぁ…んっ」
小さく聞こえた悲鳴が胸に痛い。
だって、北斗は頑張って耐えてくれてるのに、僕の方は気持ちよくってしょうが無いんだ。北斗の目元に薄っすらと涙が浮かんでいる。けれど、それすら悲鳴と一緒に飲み込んだ北斗の姿に、僕のモノはあまりに素直だった。
早く終らせてあげよう。
それはきっと、優しさからなんかじゃない。
おちんちんが進む程に、北斗の中は更に狭くなっていった。
亀頭からは、肉の隙間を強引に押し開くような感覚が伝ってくると、それがさらに僕の興奮を煽っていく。
あと、ちょっとがもどかしい。
もう少しで根本まで入りそうなのに、最後のちょっとが一番狭い。
もうちょっと、お腹の力を抜いて欲しい。声をかけようとして、けれど、痛みに耐える北斗の姿に、僕の血の気も少しだけ引いていった。
「北斗、北斗?」
「へ、あ、うん? はる、か? 終わったの、ちんちん、全部挿った?」
「ううん。もうちょっとだけ、残ってるけど」
「あ…。そっかぁ…うん」
しゅんと、落ち込む姿が可愛かった。
ミミを伏せ、鼻を鳴らし、如何にもな不満を隠さない。
まぁ、不謹慎だとは思う。
覚悟していたよりも痛かったんだろう。何となくでも、その様子は見ていれば伝わってくるものがある。それなのに、ようやく終わったかと思えばまだ道半ばじゃ、覚悟がぶれてもしょうが無い。
「何落ち込んでるのさ?」
「だって…はるか、ちんちん まだ…だし」
ぷすっと、それはいじけるようで、拗ねるようでもあった。
途中で止めてしまった僕への不満か、ちゃんと出来なくて自信をなくしてしまったのか。なんにせよ、僕は北斗を子供扱いしすぎてたみたいだ。
「良いんだよ、僕は」
「よくないっ。ぜんぜんっ、良くないっ! ダメでしょっ途中で止めたらっ。ほくと はっ、はるか にして欲しいのっ。はるかだってそうでしょうがっ!」
健気と言えば聞こえは良いが、やっぱりどこか、背伸びをしている跡が見える。
無理に大人になろうとしている感じは、少し焦っているみたいでもあった。
「良いんだって、僕は これでもめちゃくちゃ気持ちいいし。それに、これ以上は北斗が気持ちよくなってくれないと、ほんと痛いだけで終わりそうだよ?」
「うっ…あんまり痛いのは、やだ、けど…。でも、気持ちよくって…さっきの? なんか、ドキドキするやつ?」
「したくない?」
「…したい、かも。はるか にドキドキさせて欲しい」
「うん…。今度は僕が頑張るね」
いったん、腰の動きを止めた僕は、再び北斗の胸へと手を伸ばした。
横になってるってのに大きく形を崩しもせず、豊かな膨らみの上に、つんっと、形作る乳首が可愛らしい。
手のひらで膨らみを包み込み、伸ばした人差し指で乳首の先を転がしてやると、北斗はもぞりと身を捩らせた。
「どう? ドキドキする?」
「うん…。それに、なんか、ピリピリする、ね? これ…」
「そうなんだ。もっとしよっか?」
「はるかが良いなら…。だけど、うん、そっちじゃなくってね? お腹…触って欲しい。さっきもそれで、気持ちよかったから」
「そっか、分かった」
北斗の胸に手を置きながら、空いた手をお腹方へ滑らせる。
さわさわ と、くすぐる様にお腹を触り続けてやると、次第に北斗の呼吸にも熱が入り、白い肌にも赤みが戻ってきた。
「ね? 北斗?」
「なに?」
「ここ、気持ちいいんだ?」
「え、あ、んっ♥ ひゃっ♥ それ、は…だって、そこ、はるかの ちんちん、なかにあって…んぁっ♥ 上から触られると、なんか、なんか…ムズムズしてくるから」
お腹の上。特に下腹部をくすぐってやると、北斗の声色はたちまち艶めいた。
おヘソの下から割れ目へと続く なだらかなお腹の丸み。そこを指でくすぐってやると、緊張していた彼女の中が、ゆっくりと解れていくのが分かる。
さわり、さわり、さわさわと。
立ち上ってくる北斗の快感が、僕のモノを通して伝わってきた。
キツさの残る腟内にも余裕が生まれ始め、ヌルリと、突き当りにも思えた先へ腰が滑り落ちていくみたいにして…。
とんっ…。
思ったより、それはあっけなかった。
とうとう僕の全部が北斗の中へ入り込み、突き当りへと行き止まる。
「んっ…♥」と、聞こえた声音に苦痛の色は遠く聞こえ、漏れた溜息は最初に比べれば穏やかなものだ。
「はいっちゃった…ね?」
「うん、えらいえらい。よく頑張ったね、北斗」
「うんっ、うんっ♥」
頭を撫で、ご満悦と目を細める北斗の顎をくすぐった。
得意げに、満足げにしている彼女の不意を打つように下腹部をくすぐってやると、くすぐったいのとは違う、溜息混じりに艶めいた声まで聞こえてくる。
「ふはぁ…♥ ね、はるか? はるかは ちゃんと射精できそ?」
「ぶふっ…。え、なに? どこで覚えたのそんな…」
「だって、ママ(ボス)が」
「…」
何を教えてるんだろう、母さんは。いや、教えなきゃいけないのはそうなのか。
「いいよ? はるか の、ほくと に出して? ん、そしたら はるか、とっても気持ち良くなれるんでしょ? ほくと の事、もっと一杯好きになってくれるって。ふぅ…はぁ…。そしたら、ほくと も はるか の事もっと一杯好きになって、えへへ…♥ そしたら はるかとずっと一緒だもんね?」
何がヤバいって、その途切れ途切れに聞こえてくる吐息だった。
それは、痛いとか苦しいとかじゃなくって、抑えられない興奮が、どうしたって漏れてしまうからだ。
僕と同じに、北斗も興奮してくれている。
その事実が何よりも、僕の背中を押してくれた。
ヌルリ。雁首で膣のヒダヒダを感じながら腰を引いていく。
抜けそうになった所で腰の動きを止めると、また、ゆっくりと おちんちんを中へと沈めていった。
引いては押し込んで、押し込んではまた引いて。
ゆっくりと、ただ単調な動きを繰り返しているうちに、グツグツと煮えたぎった様な感覚が下腹部に、おちんちんの根本に溜まっていった。
「あぁっ…♥ ふぅぅっ、ひぅっ、んっ♥ はぁっ、はぁっ…はるか、はるかぁぁっ、んふっ、ほくと、ほくとね? ドキドキすごくって、はるかも、はるかも、おんなじだったら、いいなって? ね? はるかは、どう? どきどき、してる? ほくと と えっち、楽しい?」
「楽しいって…。ははっ♪」
「へ? なに? ほくと、変だった?」
「ううん、大丈夫。僕も気持ちいい。すっごい、どきどきしてる。北斗とえっちできて、僕だって楽しいよ」
「そっかぁ…えへへ♪」
にへら。
だらしない北斗の笑顔を見ると、もうダメだった。
お互いに触れ合う快楽から抜け出せなくなり、彼女を抱く手に力が入る。
一突き、一突き毎に「あっ…♥」「あぁっ…♥」と、漏れる北斗の嬌声に色気が満ちる。
くちゅり、くちゅり…。
割れ目を掻き回す卑猥な水音と、それを掻き消すように響く北斗の嬌声。
そうさせているのは僕の おちんちんで、そこから伝ってくる快感に頭も痺れてきた。
「はるかっ、はるかぁぁっ♥ や、あっ、ちんちん、とんって、ほくと のなかっ。あ、あぁぁっ…♥ きもちい、ドキドキ、すごっ。なんで、やだっ、あたま、ふわふわして、なに? はるか、へんなの、ほくと、へんなのくるぅぅっ…」
ぎゅっと、腰を抑える僕の手に北斗の手が重なった。
ビクっ…ビクっ!
そのまま彼女の腰が跳ねると、ゾクゾクとした快感が僕のモノからも伝ってきた。
根本から先端に向かってザワザワと、射精を促すような刺激に息が詰まる。
「あぁぁぁっ…♥ ひっ、んっ、んあっ♥ あ、あ、あ、なに、これ、しらなっ、はるか、これだめ、ほくと、ほくとっ…うごかしちゃ、どきどき、すごくて、こわれちゃ…あたま、きーんって、やっ、やっ、なぁぁぁぁっ…♥」
先に絶頂を迎えた北斗に遠慮はなくなっていた。
自分でも分からないうちに体を震わせながら、僕の射精を促そうと、奥へ奥へと、吸い込むみたいに、知らず知らずの刺激を送り込んでくる。
「北斗っ、ほくとっ…ほくっ、くっ…っっ!!」
何度も彼女の名前を呼んでいた。溜まりに溜まった射精感を吐き出そうと、ただ必死に腰を動かしている内に、目の前がなんだか遠くなってきて、とうとう僕にも何が何だか分からなくなった瞬間。
ドバっと、根本に堪っていた精液が一気に吐き出されてしまっていた。
ドクドクと、おちんちんが震えて、その中を精液が駆け上っていく。
頭の中が真っ白い。気持ちいいで一杯になる。
達成感。征服欲。それらは全部快感に巻き込まれると、精液に変わって北斗の中へと吐き出されていくみたいだ。
「あっ、くっ、そっ。これ、なんで…こんな、でて…っ!」
ドクンっ、ドクンっ!
快感に頭が焦げ付いてしまいそうだった。
おちんちんが跳ねる度、これで終わりだろう、これで全部だろうと思っても、尽きない性欲に腰が踊り続けている。
「あ、あぁぁっ、おなか、あつ、はるか…の、でて、て。んぁあぁっ…やっ♥ はぁっ、はぁっ…いぃぃぃっ…♥」
涙を流して、涎を零して、訳もわからないまま縋るように僕の手を握る北斗。
訳が分からないのは僕だって同じだ。こんな気持ち良いなんて知らなかったのは僕も一緒だ。
繰り返される射精と絶頂の快感の中で、繋いだ手の感触だけが唯一の拠り所だった。
ぎゅっと握られた手を握り返す。普段なら痛いくらいに、手が白くなってるのにも気づかない。
「んっ…♥ あっ…はぁぁっ…はぁぁぁっ…あ、あぁっ…♥」
最後に一度、大きく震えた僕のモノからドクっと精液が吐き出される。
それと同時に、北斗は体を震わせた後、大きく息を吐きだしていた。
やがて、緩んだ絶頂の合間に、締め付けられていた おちんちんも開放されると、続いていた射精感も ようやく遠のいていく。
「あ、はぁ…♥ はる、か?」
「う、ん…。ほくと?」
キスでもしようとしたのかな?
お互いに名前を呼び合って、顔を寄せ合うまでは良かったけれど。
パッタリと、そこから先の記憶は、次の朝になるまで繋がらなかった。
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自分よりデカい妹。あるいはポンコツの姉か。
一番最初にやりたかったのは、多分こっちなんだろうなって。
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