※この作品はR-18です。

星に願いを   作:霧里

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扉くらいは閉めなさい(Hシーン

 

 

学校も終わり、遥が家に帰ると中は静まり返っていた。

 

母さんは買い物かな? だとしても、北斗は一体何処だろう?

いつもなら、扉を開ける前から足音が聞こえる筈なのに、鍵を開ける音を響かせても無反応なのは珍しい。

 

はるか…。

 

ふと、名前を呼ばれた気がする。静かな家の中から聞こえた声は何処か切なげで、今朝の別れ際、がっくりと項垂れた北斗の姿と被ってしまった。

 

2階からだろうか?

 

だとしたら僕の部屋にいるんだろうけど、起きてるなら どうして降りてこないのかって疑問は大きくなる。

 

「ほくと?」

 

呼んでも変わらず返事は無い。

 

寝てるのかな? もしくはただの気のせいか。

どうにも、寂しかったのは北斗だけではなかったらしい。彼女が迎えてくれなかっただけで、妙に落ち着かない自分をみつけてしまう。

 

いつもと違う家の雰囲気に首を傾げていると、がたっ…、2階で確かな音がした。

今度は気のせいなんかじゃない。そのままバタバタと慌てた足音が駆け下りてくると、顔を赤くした北斗が階段の向こうから顔を覗かせた。

 

「お、おかえり はるかっ!」

「あ、うん。ただいま、北斗…なに、してたの?」

「へ? べ、べつに? なんにもなんてしてないよ? それよりほら、カバンっ。ほくとに貸して? 部屋までもってくねっ」

「良いってそのくらい。自分でやるから…」

「だーめっ。はるか は向こうで休んでて、ほくとがするのっ、お手伝いするのっ!」

「わかったっ、わかったから…」

 

カバンを奪われ、背中を押され、リビングのソファに僕を押し込めた北斗は、またバタバタと2階へと戻っていく。

 

違和感はもちろんあった。

 

慌てているのもそうだし。服だって所々に乱れが見える。

今頃僕の部屋はどうなっているんだか。巻き散らかされているのが、ティッシュや着替えくらいなら良いんだけど。それにしたって、何かを誤魔化そうとする北斗の様子は、いつもと違ってみえた。

 

それを言葉にしようとすると、なんだかモヤモヤする。

 

匂いだとか、体温だとか、端的に言えば雰囲気だ。

色っぽいっていうかさ。なんていうか、欲求不満なんだろうか僕は…。

1回エッチしたくらいで、もうすぐに次だなんて、北斗をそんな風に見てしまう自分が少し嫌だった。

 

なに格好つけてるんだって、母さんなら笑うかな。

まあそんなもんだって、父さんの苦笑いだって思い浮かぶ。

 

だってさ、最初に北斗としたのだって、結局はそうだ。彼女が魅力的に見えてしまったから。クラスで一番人気のある女の子よりも、エロいよなって友人たちが持ち寄ってくるグラビアよりも、今の僕にとっては北斗の事が…。

 

「はるか?」

「ぅわぁっ!? な、なに…あ、ほくと…か」

「うん、ほくとだよっ!」

 

どれだけ考え込んでいたんだろう。あるいは、期待してしまっていたのか。

気づけば隣に北斗が座っていて、その頃には いつもの彼女に戻っていた。

あどけない。ともすれば幼さの残る顔立ちに、ぱっと花を咲かせると、何の躊躇いもなく僕の頬を舐めてくる。

 

「くすぐったいよ、北斗」

「えへへー。はるかはるかはるかはるかぁ…♪」

「わかったって…もう。ごめんな、一人にして…」

「いいよ…いいけど…」

 

ぎゅっと、寂しさを訴えてくるように服を掴まれた。

朝の騒ぎっぷりは何処へやら。唇を尖らせながらも、静かに甘えてくる仕草が可愛らしい。僕の肩にあごを乗せて目を閉じる。そんな彼女の頭を、されるがまま、ねだられるままに、しばらく撫でていた。

 

ー

 

まぁ、そうだろうなと思っていた。

 

お風呂に入って、夕食を食べる。そのくらいの間なら、僕を部屋から遠ざけておく事も出来るだろうし、少しくらいなら付き合わないでも無かった。

けれど、時間は刻々と過ぎていき、そろそろ寝ようかというタイミングになるとそうもいかなくなる。

 

部屋に戻る途中。階段を一つ一つと上がる間。近づくにつれ、北斗はそわそわと落ち着かなくなり、部屋の前に来る頃には、もう観念したかのように項垂れてもいた。

 

果たして、そこはどんな有り様だったのか。

 

崩された本棚? 散らばった着替えの山? 惨憺たる自分の部屋を幻視しながらも、いつもの様に部屋の扉を開いた僕が、最初に感じたのは匂いだった。

 

犬ではない僕の鼻でも感じられるほどに充満していた北斗の匂い。

女の子の、そう感じられる匂いに胸がドキドキと高鳴りだす。

匂いの元は辿らなくても分かった。だって、見れば見る程に荒らされたベッドの上は酷い有り様で、一体どう遊べばこうなるのかと笑えてくるくらいだ。

 

「北斗?」

「っ…!?」

 

ただ、名前を呼んだだけなのに、息を呑み、肩を震わせる北斗の様子が肩越しにも伝わってくる。いよいよと振り返った僕は、いやいやと首を振って後ずさる彼女の手首を捕まえると、部屋の中へと引っ張り込んだ。

 

「これは、何?」

 

指を指したのは荒れ果てたベッドの上。グチャグチャになったシーツと、抱き抱えられていたかの様に丸まった布団。枕カバーには北斗の歯型が突き抜けていた。

 

「うっ…! ぁっ、ぇぉ…ちが、くて…ね?」

「違わない。僕は何って聞いてるだけだよ?」

「何って…だから、ちょっと…寝ぼけてて…?」

「それもウソ。北斗、そんなに寝相悪くないだろう? 寝ぼけて枕に穴あけるだなんてさ、今まで一度も無かったじゃんか?」

「今まではっ! 今まで…だもん。今日は…たまたま、やっちゃった、だけで…」

「へぇ…」

 

まぁ、そういう事もあるだろう。

 

北斗にしては機転の効いた言い訳だとは思う。

ただし、最初に語気を強めた後、だんだんと尻すぼみになっていくのは、彼女が怒られた時によくやる癖で、頑なに視線を合わせようとはしないのもそうだ。

 

なにか後ろめたいことがある。

 

事故なんかじゃ決して無い。

 

家に帰ってきた時だってそうだ。2階から、僕の部屋の辺りから、名前を呼ばれた気がしたのだって、きっと気のせいじゃなかったんだろう。

 

ぐっと、手を引かれる。

 

逃げ出そうとした北斗の手を掴み直した僕は、彼女の手を手繰り寄せ、ベッドの前へと引っ張り返した。

 

近くで見ると良く分かる。

 

歯型の残った枕。毛羽立った毛布は何処か湿っぽく、固まった毛先に指の腹を引っ掻かれた。

 

「北斗、お座り」

「ゃっ…」

「お座り」

「やだっ…!」

「北斗…」

「うっ…ぅぅぅぅぅっ…」

 

涙目だった。歯噛みして、拳を握り、今にも地団駄を踏みそうな足を何とか抑えているような有り様だ。恨めしそうな視線はそのままに、膝をつき、ぺたんっと足を開いて座る北斗。そっぽを向いて、ベッドに顔を向けようともせず、隙さえあれば逃げ出しそうな気配さえあった。

 

逃さないよ?

 

言外に伝えるように、掴んでいた北斗の手首に力を込める。

 

「僕がいない間、何してたの?」

「…だから、なにも…しらないもん」

 

ただの意地悪だ。最初から答えの分かっている質問を質問とは呼ばない。

残り香と、残滓と、思い返せば2階から慌てて北斗が降りてきた時だってそうだ。

吐息は乱れたまま、白い肌に浮かんだ紅潮もそのままだった。

 

知らないと言うなら それでもいい。だったら僕は、意地悪を続けるだけ。

手首を掴んだまま後ろに回り、背中から彼女の体を抱きしめる。

あごを撫で、頬を擦り、首筋をくすぐりながら、指先を滑らせていった。

 

ゆっくり、ゆっくり…。

 

服の上からでも分かる凹凸。伝わってくる女の子の感触を楽しみながら、僕の指先は山を越え、谷間を滑り、流れる汗の一雫のように、おヘソの窪みにたどり着く。

 

「んっ…」

 

北斗の口から漏れた声に、ドキリとさせられる。

人差し指、中指、薬指…代わり番こに おヘソの窪みに入り込み、最後に小指が深くに沈むと、小さな肩がビクッと跳ねた。

 

でも、ここじゃない。

 

おへそを可愛がったって、北斗はまだくすぐったいと思うだけ。

そりゃ、続けていれば、だんだんと気も変わってくるんだろうけど、そんなにまで待てないのは僕の方。

 

媚薬…。

 

なんてものがホントにあるんだとしたら、僕にとってはこれがそうだ。

北斗の匂い。それも、発情した彼女の匂いが僕を酷く狂わせる。

それは汗からくるのか、愛液からくるものなのかは分からない。甘いとか、酸っぱいとか、何とでも言えて、何に例えられる訳でもない。

 

ただ、それが北斗の匂いなんだと。

 

濃くて強い、僕の鼻に付くほど感じる女の子の匂いに、理性なんて吹っ飛んでいた。

 

おへそを弄っていた小指が抜けて、下腹部を流れ落ちていく。

服を捲って、素肌の上へ。こちょこちょと、くすぐるように。さわさわと、撫でるように。触れるか触れないかの力加減で、お腹の弱い所を刺激し続けていると、北斗の口から熱い溜息が溢れ始めた。

 

やっぱりそうなんだ。初めての時からそんな気がしていた。さっきまで面白がっていた北斗の吐息が変わった瞬間。性感帯か、それにも近い北斗の弱点。

何か、スイッチの様なものでもあるんだろう。

ただ、お腹の上を撫でるだけじゃダメ。おヘソより下の所。閉じた太ももが形作る三角の平野を弄られると、どうにも北斗は弱いみたい。

 

「んあっ♥ はっ、ぅぁ…はるか、そこ…ばっか、さわっちゃ…」

 

だって、はるかに そこを触られると体が、えっちな気分になっていくから。

自分で触ってもそうなのに、はるか に触られたらもう どうにもならなくなる。

 

さっき、アレだけしたのに まだ足りない。はるかの指に撫でられた所から、じわじわと肌が熱くなっていく。

 

なんで誤魔化しちゃったんだろう?

 

えっちしてって、言えば良かったのに。

 

一人で慰めてて、でも、物足りなくって。もうちょっとだけ…。あと少しだけって、モヤモヤしている内に、はるかが帰ってきたことに気づくのも遅れちゃった。

 

恥ずかしいって思った。

 

はるか に、えっちな ほくと見られるの恥ずかしいって思っちゃった。

だって、凄かったんだもん。ほくと あんなになるなんて全然思ってなかった。

ただ、好きを一杯伝えるためだって。ほっぺたを舐めたくなったりするのと同じ事だって思ってて。

 

なのに違ってた。

 

はるか に押し倒されると、ほくと 全然弱くなっちゃって、なんでこんなに何も出来なくなるのかが分かんない。はるかに触れて欲しい。はるかのが欲しくてしょうがない。考えているだけでお股が、ムズムズとして落ち着かなくなるんだ。

 

「北斗…」

「っぁ…」

 

名前を呼んだだけで、北斗のミミがビクッと跳ねた。

ふぅっと息を吹きかけてやると、くすぐったいのか、ふるふると首を振って逃げようとする仕草が可愛らしく、もっと意地悪をしたくなる。

 

いつまで、我慢できるんだろう。

 

普段は元気すぎるくらいの北斗が見せる、弱々しい抵抗に心がくすぐられた。

彼女の弱い所。おヘソの下のその辺りを くすぐりながら、ふかふかのミミを唇で食むと、肉厚な食感が返ってくる。弱々しく首を振り、いかにも逃げ出したそうにはしていても、すっかりと力の抜けた北斗の体は、それ以上の抵抗を見せなかった。

 

首筋まで赤が浮かぶほどに紅潮した白い肌。

湿っぽい吐息は熱を上げて、さらさらと、心地よかった北斗の肌は汗ばみ始め、しっとりと僕の指に吸い付き始める。

 

興奮してる。発情してるんだ。そうさせているのは僕。

その事実、実感に、次第と興奮も高まっていき、股間のモノを固くするのに時間はかからなかった。

 

「ねぇ、北斗?」

 

もう一度、聞いてみた。

 

もしかしたら違う答えが聞けるんじゃないかって、何回も、何度でも、北斗のミミに問いかける。息を吹きかけるように、そっと優しく。名前をささやくようにゆったりと。

 

ねぇ、北斗?

 

ねぇ、北斗?

 

名前を呼びながら甘くミミを食む。ミミを食みながら、シャツの中に手を忍ばせた。吸い付く肌に手の平を滑らせる。柔らかい肌の裏に感じる筋肉の張り。肋骨の凸凹に指を踊らせながら、ゆっくりと豊かな胸の膨らみを下から掬い上げた。

 

ふと、力を抜いて、ふるっと揺れる大きな胸に感動を禁じ得ない。

やっぱり僕も男なのか、直に触れる胸の感触に夢中になってしまっていた。

 

まるでマシュマロみたいだ。

 

シャツの上からでも主張を隠せない大きな胸が、僕の手の中で弄ばれている。

指先に力をいれれば沈んでいって、ちょっと力を抜いただけで押し返された。

柔らかい。けど、それだけでもない。かといって、腹筋みたいな固さもない変わりに、程よい弾力が僕の指を楽しませる。

 

でも、ただ一つ。

 

ふにふにと柔らかい彼女の胸にも、ちょっとだけ固くなってる所があった。

伸ばした指先で、その先端を転がすと、面白いくらいに北斗は体を震わせる。

 

気持ちいいのかな? 気持ち良くなってくれてるのかな?

 

前は触れてるだけで頭が熱くなってしまったけれど、今なら北斗の反応に気を配る余裕もある。胸を揉みながら、張り詰めた乳首を指で転がす。転がしながら指で弾いて、挟んでみたりすると、初めての刺激にピクリ、ピクリと、北斗は体を震わせていた。

 

だって、こんなの我慢出来る訳がなかった。

 

エッチな声だと思う。はるかのエッチな声で、何度も「北斗」って名前、北斗、北斗って、お名前呼ばれてて、おミミ食べられて、くすぐったくて、でも、ずっと欲しかった声がミミに吹きかけられると、体から力が抜け出ていっちゃった。

 

「はぁっ、はぁっ…んっ、はるか…そこっ…あっ♥」

 

もう、ほくとの体、弱点ばっかりだ。

 

おヘソの下だってそう。そこをくすぐられながら、おっぱいに悪戯されると、何だか胸がほわほわしてきて、おっぱいの先っぽが固くなってくる。

ビリビリして、甘く痺れてきて、気持ちがいい。喉元まで出掛かった気持ちいいの声を、ごくって、飲み込みたくって、上手く飲み込めなくって、弱っちぃ自分の声がミミを震わせると、頬がかぁって熱くなる。

 

ダメだよ、はるか。だって…いま、そこは…ほくとのアソコは…。

 

とうとう ほくとの下着の中にまで、はるかの指が入ってきちゃった。

近づいてきて、ゆっくりと、でも、アソコに届きそうで届かない。「はぁっ、はぁっ」て、変な呼吸が止まんなかった。気を抜けば、気持ちいいの声まで出ちゃいそう。

 

もう、ほくとの体、えっちする気まんまんだ。

 

おっぱいだってそうだよ。普段は何ともないくせに、お腹くすぐられながら揉まれていると、どうしようもなくもどかしくなってきちゃう。もどかしくって、切なくなって、胸の奥、心臓がドキドキして堪んない。

 

おっぱいの先っぽ、ビリビリがまた強くなる。

 

はるかの指でコロコロされると、ビリビリが強くなって、きゅっと挟まれるとおっぱいの中で何かが膨らんでくるみたい。イッちゃうの? ほくと、おっぱい弄られながら絶頂しちゃうの? ピンっと指で弾かれた。ビリって強い刺激に胸がドキッと跳ね上がる。でも、刺激が足りない。イクにはまだ、全然遠くて、だけど…こんな事されてると、絶対もう…我慢ができない…。

 

「ねぇ、北斗。僕がいない間に何をしていたの?」

「な、なにも…して、てっ。ほくとは、べつに…んあっ♥」

 

ミミ元で名前を呼ばれ、息を吹きかけられた。ゾクっとした刺激が背筋を走る。

堪らず閉じた太もも。つい擦り合わせた内側に、ぬるっとした生暖かいのが広がってくる。

 

北斗…。

 

北斗…。

 

北斗…。

 

呼ばれる度にミミが跳ねた。呼ばれながら、おっぱいを弄られる。

お腹の奥が熱っぽい。はるか の指にアソコの近くを撫でられると、もじもじって太ももを擦り合わせたくなっちゃう。なんで、なんでなの? 今日の はるか 意地悪だ。ほくと が何してたのか、一人で慰めてたの知ってて、ほくと に言わせようとしてる。

 

言っちゃって…良いのかな?

 

はるか、怒んないかな?

 

ううん。叱られるのだって良い。いつもより強く抱きしめられて、ぎゅっとされるの、ちょっと痛いけど、でも好き。もっと ほくとの事見て欲しい。ほくとの事離さないで欲しい。ダメだよって、ほっぺた掴まれちゃって、強引に視線を合わせられたい。怒られてるのに喜んじゃって、そしたら はるか 余計怒るかもしれないのに、それでもきっと ほくとは…ほくとは…っ。

 

好き…。

 

好き…。

 

頭の中で はるかへの好きがグルグルまわってた。

もうダメ。何も考えられな、考えたくない。はるかの事もっと好きになりたい。

はるかにも好きになって欲しい。意地悪はイヤ、だから、ほくとの事、もっと、もっと…。

 

「ごめ、ごめんなさ…いぃ。してたっ、してたのっ…。だって、はるか、いなくって。寂しくって、お布団ゴロゴロしてたら、ダメだって、怒られるって…散らかしたら、分かってたけど。でも、でもねっ…。ごめんなさい、我慢できなくって、お布団よごしちゃって…。ほくと が ほくとが悪かったから…。許してっ、ゆるしてよぉ…意地悪やぁ。意地悪は…やめ、て? やめて…はるかぁ」

 

とうとう折れた。

 

涙声での懇願は、普段の北斗からはまるで想像のつかない有り様だ。

体ばっかり大きくて、見た目以上に幼い彼女。えっちな事にはまるで無縁だったのに、強請るような声音には女性としての艶が見える。

 

「だから、何をしてたのかな?」

「何って…だから、だってっ! はるかの…事、考えながら、ね? エッチした時のこと思い出しながら、自分で…自分の、お股、くちゅって…。お布団丸めて、押し付けてたら…だんだん気持ち良くなってって…んっ」

 

ごくっと、息を呑み込んだ。立ち上る北斗の匂いに、目眩がしそうになる。

喋りながら思い返して、恥ずかしくなってるんだろう。触れた肌は熱を上げ、白い肌に浮かぶ珠の汗。もぞもぞと、擦り合わせた太ももの隙間から、くちゅり、微かな水音が僕の耳にも届く。

 

「お尻…」

「…うん」

 

それ以上の言葉はいらなかった。お仕置きにお尻を叩くなんて、叩かれるかもなんて、お互いに考えてすらいない。そこにあったのは期待だけ。ベッドの縁に手をかけた北斗は、そのままお尻を持ち上げて見せた。

 

持ち上げた尻尾の裏側。北斗の下着はもうグチャグチャだった。

つぅっと、太ももの内側を流れる雫。汗だと思っていたソレはヌルリと滑り、溢れるほどに零れた愛液だと気付かされる。

 

零れた愛液の跡を辿る様に、指先で北斗の太ももを撫でていく。

お尻が揺れて、尻尾の毛がゾワっと膨らんだ。太ももの内側を、柔らかい肌の感触を楽しみながらゆっくりと。濡れた指先が太ももの付け根に届き、彼女の下着に触れた途端「んっ♥」と、聞こえてくる声が悩ましい。

 

何かを耐える様に抑えた声。それでも我慢出来ずに漏れた吐息に誘われて、僕の興奮も高まってくる。

 

ズボンを…自分のパンツを脱ぐのだって煩わしい。

 

雑にモノを取り出した僕は、そのまま北斗のお尻を掴むと、高ぶったモノを押し付けた。にゅるっと挿っていくような感触は、けれど、空振りだ。

太ももと、太ももの間に挟まれているだけ。割れ目の筋に沿いながら、下着に擦り付けているだけでも気持ちは良いけど、やっぱり隙間ができる分だけの、物足りなさはある。

 

「んっ、はぁっ♥ はる、か…意地悪は、もう、だめって…いったのに。ほくと、ちゃんと、いうから…ね? 言ったら、してくれるよね? だから…はるかの、ちんちん、ちょうだい? えっちしよ? えっちして? はるかの、ちんちん、ほくとのアソコ、いれて、良いから…ゴシゴシって、気持ちいいの、出るまでっ、はるか が、気持ち良くなれるまで、使っていいから…だから…あっ♥」

 

我慢なんてもう。

 

北斗の、下着を脱がせるのでさえ面倒だ。

 

なんだったら、このままでも、太ももに挟まれたままでも良いが、最後に残った理性が首を降る。震える指を動かして、薄い下着の布地に指を掛けようとして、何度も指が滑った。ちょっと横にずらすだけ、そんな程度の作業でさえ上手く出来ないくらいに指が震えてしょうがない。

 

にゅるっ、にゅるっ…。

 

指が引っ掛かりそうで、引っ掛からない。割れ目の上を何度も引っ掻かれる度に声を漏らした北斗は、もどかしそうに腰を揺らす。

 

焦れったい。煩わしい。いい加減に自棄を起こした僕は、少し乱暴だった。

割れ目の中に沈むほどに指を差し込んだ。熱いくらいの柔肉を掘り返すように指を動かし、ようやくと下着の端に指が掛かる。

 

痺れるような刺激だった。

 

甘く蕩けるような心地だった。

 

はるか のちんちんに、ほくと 中が埋め尽くされる。

痛いのかなって、何度やってもそうなのかなって、身構えていた程の衝撃は全然なかった。でも、ちょっと苦しくてそのくらい。ほくと のアソコは、はるか の形を覚えていたみたいに あっさりと、大きくなった ちんちんを飲み込んじゃった。

 

尻尾揺れちゃう、腰が勝手に動いちゃう。挿れてもらっただけで嬉しくなって、なのに恥ずかしい。気持ちいいの声、喉まで出かかってる。我慢したいのに、でも、声をだしたら絶対に気持ちいいのが分かっちゃう。

 

「あっ♥ はぁっ、ふぁっ、ぃぁ…はぁっ、つっ! んっ、はぁ…ぁぁぁ…♥」

 

最初は、漏らすようにちょっとずつ。

息が苦しくならないように吐き出す感じで、粗くなった呼吸の合間に混ぜるように誤魔化した。

 

ちょっと、息が。深呼吸してただけって、はるかに意地悪を聞かれても答えられるように。でも、ちょっと漏らしたら、またちょっと。またちょっと漏らしたら、もうちょっとでキリがない。だって、はるか 何も言わないから。ほくとの腰掴んで、ちんちん動かして、ちんちん動かされると、ほくと気持ちよくって…。

 

「ぃっ…♥ あっ、はっ、やっ…だ、だめっ、はる…ぁっ、それ、そんなした、ら、くるしっ、こえでちゃ、はずかし、きいちゃ、やだ…ほくとの、こえ…きかな、あぁぁぁっっ♥」

 

我慢できずに漏らした気持ちいいの声に、全身が震え上がってしまう。

途端に はるかのちんちんも膨れて、大きくなって、もっともっとって、ほくと いじめられて、お腹が熱い、頭グルグルしちゃっ…。

 

「どうしてさ? ぼくっ、好きだよ…。北斗の、その声っ。とっても可愛いって、ドキドキして…もっと聞かせてよっ。聞きたいから…」

「んあっ…あ、ゃめ、はるっ、ぁっ、あぁぁっ…ひぅっ、ふぁっ…ぁぁあぁ♥」

 

頬を撫でられて気持ちがいい。唇を撫でられて気持ちがいい。

気持ちいいの声、たくさん出そうになって、慌てて声を飲み込もうとした所に、はるかの指、北斗の口の中に入ってきちゃう。

 

噛みついちゃいそうだ。

 

でも、はるかの指、噛んじゃダメ…だ、けど。

 

口が閉じられない。

 

開きっぱなしの口から、気持ちいいの声、ずっと漏れちゃってた。

恥ずかしい。恥ずかしいのに気持ち良い。もう、すっかり ほくとは はるかので。

はるかに体押さえつけられて、こんな情けない声、いっぱいはるかに聞かれて、言い訳も出来やしない。

 

だって、気持ちいいんだもん。

 

はるかとえっちするの気持ちいいんだもん。

 

「ああ、もうっ、むりっ、だから…ほくと、はるかのだからぁっ。ちんちん強いのっ、はるかのだから、ほくとはっ、はるかのぉぉっっ、ぃぃぃっ、ふぅ、はぁっ、あ、ひっ♥ もう、いっちゃ、はるか、きちゃ、ほくと、ほくと…また…ぃぃぃっぃいっ…!!」

 

理由がわからなかった。頭が真っ白になって、もうどうにかなっちゃいそう。

絶頂って、前の時より凄くって。イクって、前の時より気持ちよくって。

こんなの、はるかとエッチする度、気持ち良くなってたら、ほくと もう、はるかがいないと、生きていけな…。

 

「だ、めっ…てっ、うごいっちゃっ…。ほく、とっ、いま…イって、だか…ぁっぁぁぁぁぁっ♥」

 

ゾクッとした刺激が背筋を伸ばす。かくかくと震える太ももを ぎゅっと閉じる。

お腹が重たく、熱くなって、はるかのちんちんを締め付けちゃった。

もっとぴったり、一杯くっついて、ごりごりって、お腹の中削られるみたいに、ちんちんが動いてるのだって分かる。

 

堪らず、ベッドにしがみつく。シーツを手繰り寄せるみたいに握りしめた。

もう、どうにも出来なくなって、毛布にだって噛みついて。いやいやと首を振っても、それでも気持ちいいのが体から抜けてってくれない。

 

気持ち良いまま、はるかのちんちん、ずんって、奥まで、ずんって、突き上げてきて、ビクンビクンって跳ねてるの、ほくとの中で、一杯あばれてて…っ。

 

「くっ、北斗っ、そろそろっ…僕もっ…」

「あっ♥ ぁぁぁっ…」

 

はるかも、気持ちいいんだ。ほくと の中で出したがってる。

ぎゅっと、腰を押さえつけられた。ガクガクと震えた足が崩れ、ベッドに体が沈み込む。

 

もうちょっとで、あとちょっとで、また絶頂しちゃう、そんな間際。

 

ピクッと、ミミが跳ねた。

 

「んっ、え、あっ? ふぅっ、んっ…!! まっ、まって、はる…ちょっ! ほんとにっ、ほんとにっ、まっ…てっ、んひっ♥」

 

イク直前の、一瞬出来た空白の中に聞こえた足音に意識が向いてしまう。

誰? 今良いところなのに、邪魔しないで。なんて、口が裂けても言えやしない。

だってそれはママ(ボス)の足音だ。ちらりと後ろを振り向けば、部屋の扉は開っきぱなしで、廊下から差し込む明かりに、すっと影が入り込む。

 

「ごめんっ! ほくとっ…でも、もうちょっとだから、もう少し、がんばってってっ…!!」

 

何も言えない。何か言おうとしても言葉まとまらない。

 

どうして今になって、北斗がダメだって嫌がったのかが分からない。

痛いんだろうか? けど、そんな感じにはとても見えない。

むしろ、最初の時に比べると体は随分と解れていて、抽挿を繰り返す動きだってスムーズなくらいだ。

 

理由はわからないまま。けれど、止めようとしたってもう、自分で止められる所に僕はいない。おちんちんが気持ちいい。北斗の割れ目を開いて、奥まで押し込んで、快感が背筋を駆け抜けた。きゅっと腟が締まる。それは、少しキツイくらいでも、僕を追い出そうというのではなく、むしろ逆。奥へ、奥へと、密着してくる柔肉の、ヒダの一枚一枚が僕のモノに吸い付いてくるみたいだ。

 

ぐちゃり…。聞こえる音が生々しい。

 

彼女の中を掻き分け、掻き回すように腰を動かすと、耐え様のない射精欲が根本に集まってきた。ぐっと息を呑み込んで、お腹に力が入る。

早く出してしまいたい。でも、もっと長く北斗と繋がってもいたい。

 

矛盾する欲望に胸を締め付けられた。知らず、北斗のお尻を掴む指にも力が入る。

1回、1回と、腰を動かす度に快感は増し、彼女の声すらも遠くなる。

いつしか僕は躍起になっていて、膨らんだ射精欲を押し出そうと必死だった。

 

「ちがっ! 違うのっ、はるかっ…ダメとかじゃなくって、みられて、てっ、ボスがっ、だからっ…。ちょっとだけっ、ちょっとだけでいいからっ、優しくしてっ…。じゃな、じゃないとっ、ほくと、もっ…声、がまんできなっ、きかれちゃっ…んあぁっ♥」

 

一瞬でも冷静になったのは不幸だった。いつもの ほくとが、えっちな ほくとを見つめてた。恥ずかしい。自分がどんな顔して、どんな声をだして、それをボスにも見られてて。恥ずかしくて、胸のドキドキ強くなって、でもドキドキが強くなった分だけ気持ち良いのも強くなって、頭がおかしくなっちゃいそうで。

 

はるか…。

 

お願いだから、ちょっとでいいから、止まって欲しい。ボス見てる、ボスに見られてるの気づいて欲しい。けど、はるか、ほくとに夢中で、それが嬉しくって、ちんちん動かされると、頭の中がグルグルして気持ちいいの声に変わっちゃう。

 

声、聞かれちゃった。ボスにまで、声…絶対聞かれてて、もう、恥ずかしくって…でも、我慢…むりでぇ…。

 

「んあっ♥ はるかぁぁぁっ、はるかぁぁぁっ、はるかのっ、はるかのっ、ばかぁぁっ…あ、あ、あ、あ、ひうっ、ほくと、いったもんっ、いってるのにっ、まってってっ…わるくなっ…ぁぁっ♥ またっ、きちゃ…ふぅ、ふぅぅぅっ、ぐるぅぅぅっ…んひっ、ひゃっ、くっ、あ…」

 

意識が飛んだ。

 

今度こそ、もう我慢なんて出来なかった。ちっとも声が抑えられない。

 

吠える。吠える。遠吠えの時みたいに体を反らして声を上げる。

弱っちくて、情けない。誰にも負けてしまいそうな声。はるかにしか聞かれたくない声を上げながら泣いちゃってた。どうしようもなく涙が溢れてくる。自分の声で体が震えて、痺れて、それがまた気持ちよくってしょうがない。

 

はるかへの好きが膨らんでいく。はるかへの好きが大きくなる。

 

ビクンって、ちんちんが跳ねると、はるかへの好きが跳ね上がる。

ドクンって、ちんちんが跳ねると、はるかへの好きで体が満たされる。

 

ほくとの 中に はるかの好きが流れ込んでくるのが分かるんだ。

 

お腹が熱いよ。なんかぽやぽやして心地いいし。

ふわぁって、体から力が抜けていく。ズルって、ベッドの下に体がズリ落ちていく。

 

「はぁっ、はぁっ…。もうっ、はるか…ほくと、しらないから…ね?」

「知らないって、ごめん…ちょっと、やりすぎた、かもだけど。そんなさ」

「そうじゃなくって…そうじゃないけど…」

 

だめだ。気持ち良すぎて、頭が回らない。

ボスに見られてたって、後で怒られても知らないからって。たったそれだけ、言うだけになのに…。

 

ああ、でもそっか。

 

後で怒られるっても、今じゃないんだ。

 

ボスもそこまで野暮じゃないみたい。扉の近くに気配はなくなってるし、とりあえず今だけは邪魔をされる事はなさそうだ。

 

「ふひっ…♪ あははっ。しーらないんだー、しらないんだー。ふふっ…あはははっ…♪」

「ちょっ、なんだよ北斗。意地悪したの、怒ってるのか?」

「ううん、違うよ? 違うけど。でも、そうだね、仕返しかも…?」

 

翌朝。

 

寝坊をした遥が下に降りると、それを待っていたかのように笑顔を向けた母親の最初の一言は。

 





「扉くらいは閉めなさい」
「北斗はもう少し声を抑えること」
「それと遥。北斗が可愛いからって乱暴にしすぎない。あんな激しいのばっかり覚えたら、そのうち怪我させちゃうんだから」

母親にエッチのダメ出しをされる少年の心境やいかに。


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