気づいたら、僕は女の子になっていた。
自分でも何を言ってるのか分からない。でも、見下ろした体には、有るものが無くて、無いものがあって。握って、開いた手と、そこから伸びる指は記憶の中よりも、一つ小さくなった印象を受ける。
一体何があったんだ?
最後に残る記憶も曖昧だ。確か、ベッドでうたた寝をしていた様に思う。
うつら、うつら、ぼんやりと船を漕ぐ。まどろんで、ぼぅっとしていて、なんだか心地が良かった。
いつの間にか寝ていたんだろう。
なんとなく北斗の事を考えながら、少しだけエッチな想像にも手を伸ばしていた。
残り香と嬌声。頭の片隅にはまだ、その時の感覚が焼き付いたまま。意識的に思い返そうとはしなくても、ふとした拍子に脳裏を過る甘い記憶。
汗と愛液と、そして僕の精液でグチャグチャになった北斗の匂いに、胸がドキドキとさせられたのだって、今でも簡単に思い出せてしまう。
気持ち良いって彼女の声が、頭の中でビリビリと響くんだ。
泣きながら、なのに幸せそうで。苦しそうなのに、どこか切なげに喘ぐ声。
もっと、もっとと、僕にしがみついてくる北斗の事が、快感に夢中になっている北斗の事が、なんだか少しだけ羨ましいと思ってしまった。
「はる、か? な、んで…そんな、女の子…? 見たいな…かっこしてるの?」
「え、あ…なっ、へ? ほく、と?」
慣れ親しんだ声に振り向いて、だけどそこには、振り返った僕の目に入ったモノに視線が固まってしまう。
「北斗こそ…なんで、そんな…ソレ」
北斗の股間にそそり立つその形。それは、紛れも無く男性器に違いは無いなかった。
一瞬、時が止まった気がした。
呆然としていたのは北斗も一緒だ。呆けた顔で見つめ合った僕達は、だけどお互いの体が気になってしょうがない。北斗に見られてるって、舐め回すような視線にくすぐったくなり、急に恥ずかしくなった僕は、思わず自分から肌を寄せてしまう。
顔が熱い。
北斗の視線を避けるように自分の体を抱きながらも、僕の視線は北斗の股間の、そこにある見慣れた形に釘付けだった。
大きく膨らんで、ビクビクと元気が良さそうで、見ているだけで恥ずかしいのに、だけど気になってしょうがない。あれが? あんなのが? ちらりと盗み見て、でも恥ずかしくて、やっぱりと気になって、見れば見るほど段々と頬が染まり、体は熱くなる。
「はぁっ…」と、零れた溜息が艶めくと、お腹が疼き出すのを感じていた。
そこからの記憶は曖昧だ。
というよりも、僕がついていけてない。
目の色を変えた北斗に押し倒された。「待って」って、叫んでもまるで聞いてはくれないし、彼女の力は何時もより強くって、僕の力はなんだか弱くなっていて、抵抗らしい抵抗も出来ないまま、暴れている内に服がどんどんと脱がされていく。
ビリって、嫌な音が聞こえてきた。
破れるんじゃないかって心配している間にも、上着は開けて、小さな胸の膨らみを晒してしまう。足をばたつかせた程度じゃ大した抵抗にもならず、ズボンを取り上げられ、脱がされたパンツの中には、男らしいモノがなくなった代わりに、女の子らしい一筋が形を作っていた。
「いや、ちょっとまって、落ち着こ? 落ち着いて、ほくと…お願い、だから…」
「はぁっ、はぁっ…。なんで? なんで? いいでしょ? はるか だってしたんだし、ほくとがやってもいいでしょ?」
「いや、それは…けど、だって…」
本当に、何がなんだか分からない。
いや、状況だけを見るのなら、僕が僕の部屋で僕のベッドの上で、北斗に押し倒されているだけ。それだけだったら、いつもの事とも言えた。
一緒に寝るのは毎日で、たまにエッチをしようって時も、北斗の方が積極的なくらい。
僕の上に伸し掛かってきて、甘えてきて、キスをせがまれて、唇を奪われる。
結局、我慢が出来なくなった僕は、そのまま北斗を押し返すと、彼女の体に手を伸ばす。
それなら、今回もいつものようにすれば良い。
でも、出来なかった。
手の平が白くなるくらい握り拳を作っているのに、僕の上に乗ったままの北斗はビクともしないし、手首を押さえる彼女の手を振り払うのも難しい。
体に力が入らない。腕が細くなってるせいだけじゃなかった。襲いかかられて、伸し掛かられて、完全に気後れしてしまっている。
「ぃっ…ぁっ…」
何よりも この声だ。自分の喉が震える度に聞こえてくるのは一段と高い声。
僕の声、なんだとは思う。声変わりが始まる前に聞いていた声を思い出せば、こんな風だったようには思うけど…。でも、それにしたって、なんていうか、いちいち弱々しい。女の子みたいな声を出してる自分を意識すると、恥ずかしくって変になりそうだった。
「はぁっ…はぁっ…」
北斗の荒い吐息が顔に掛かる。興奮している、のは、そりゃそうだろうけど。
その吐息はいつにも増して荒々しかった。大好きな おやつを前にした時よりも、もとずっと。それどころか、僕とエッチしてるときよりも、待ちかねていて、恋い焦がれているようで。
ぽたりと、北斗の口の端から よだれが落ちてきた。
じゅるりと、後から後から流れ出てくるよだれを啜っては、ごくりと喉が鳴る。
少しだけ、怖いと思ってしまった。
大好きな北斗の筈なのに、でも、ちょっとだけ、怖い。
いつも大好きを伝えてくる目の色が、でも、ちょっとだけ、変わってしまっていた。まるで、狼に見初められたような気分だ。心が竦んで、体が縮こまって、今にも逃げ出したくても、押さえつけられた体が動かせない。
「ね? おちついてよ…北斗。ちょっとだけ、ね? 深呼吸してさ…」
意味のないのは分かってた。それはだって、自分にも覚えのある感覚だったから。
ああ、男の子と女の子ってこんなに違うものなんだな。
おちんちん が有るとか無いとかじゃなくって、おっぱい膨らんでるとかそうじゃなくって、もっとこう、心根の部分で違っている気がする。
北斗を押し倒した時だって、北斗に押し倒された時だって、やってやろうって気になったのに。今はまるで逆。やられちゃうんだって、弱気が先に出てしまう。
どうして、こんな事になってるんだろう?
どんな神様の悪戯にしたって、随分と意地が悪い。
北斗は凄いな。同じ目にあって初めて分かる。
急に変わってしまった自分の身体を、そんな簡単には受け入れられないし。
ましてや、性別まで違ってしまっているんだから、正直どうして良いかも分からない。
押し倒されて、身動きも出来なくなった僕は、少しだけ細くなってしまった自分の身体を改めて意識させられていた。
くびれた腰回りと、丸くなったおしり。
どれだけ探しても、おちんちんは見当たらず、平坦だった胸板には ふっくらとし始めた、おっぱいの形があったな。
膨らんだ胸元に目を向けると、そこには小さいながらも谷間だって出来ている。
これが、僕のおっぱいなんだ。でもそれは、随分と慎ましやかで、北斗の大きな胸と比べると、自分の身体があんまりに頼りない。
子供見たいな自分の体型に、なんだか急に気恥ずかしくなってきた。
「可愛い」て言われても、素直には受け取れない。体を隠そうとは思うんだけど、両の手首を抑えられた僕は、悔しさに歯噛みしながら、指先を丸めるしか出来なかった。
「いいから…とりあえず、退いてよ、北斗…」
あれ、なんでだろう? 変な涙が出そうになる。不思議と声が震えてきて、漏れた吐息は今にも泣き出してしまいそうだ。
「お願いだから…ちょっと、で…良いからさ」
ぐっと、両手に力を込めて、だけど北斗は動かないし、動かせない。
それどころか、逃げようとした僕の体は、さらに強く押さえつけられると、手首に軽い痛みが走る。
いつもグイグイと僕の手を引っ張って、先を歩いていく様な彼女だったけど。
こんな乱暴にされたのは初めてだった。
伸し掛かられて、上から押さえつけられて。見上げた北斗の体が大きく見える。
すっぽりと、彼女の影に隠れてしまった僕の体は、いつもより頼りなくなっていて。
その力強さに、なんにも出来ない自分の弱さに、これからされる事を強く意識してしまう。
ドキっと最初に感じた胸の鼓動。何時もとは違う北斗の様子に、怖いと思ったのが一つ。きっと相手が北斗じゃなければ、僕は今頃声を上げて泣きだしていただろう。そして、ドキドキと、2つ目の鼓動は、どうしてだか恋心にもよく似ていた。
このまま僕は、北斗に何をされるのか。
何も難しい事はない。僕がした事を北斗にされるだけ。
それをイヤだとは言えなかった。口にすれば、自分がされてイヤな事を北斗にしてしまった事になる。それにあの時「気持ち良い」って言ってくれた北斗の言葉が、僕を慰めるための嘘だったとは思いたくもない。
「すぅ…はぁ…すぅ…はぁ…。ん、はぁっ。ね、はるか? 聞いてないよ? ほくと、知らないもん。なんで、そんな…可愛くなっちゃってるの? まってってさ? 言うけどさ? はるか…これ、こんなの。ずっと…ほくと見てて、ずっと我慢してたの?」
「知らないよっ、僕だって…。そんなの、北斗だって、なんだよ…それ。そんな…だって」
「えへへ…。すごいでしょ? ちんちん、はるかとお揃いって、どっちのほうが大きくなるかなって、見せっこしようって。なのに はるか、ほくと見たいになってるんだもん。女の子の体してて…可愛くなってて、そんな見せられたら、ちんちん、くるし…ね、はるか? これ、どしたらいい? ほくと、どうしたら…これ」
体が震えて収まりが付かない。
はるか に言われた通り深呼吸を繰り返しても、ちんちんは苦しくなるばっかりだ。どうしたら? どうしたい? そんなの分かってた。ちんちん、はるかの中に…そしたら、絶対気持ち良いって、それは分かる。初めての ちんちんだったけど、これが本能っていうのかな? まるで遠吠えみたいだ。頭とは違う所で、体の奥からそうしろって、叫んでるのが聞こえてくる。
ビクっ、ビクって…。
今だって、触れさせてもいないのに、はるかの裸みてたら、ちんちんが余計大きくなって、苦しくなって仕方がないのが良い証拠。
ビクっ、ビクって…。
跳ねて、震えて、気持ちよくなりたいって、涎を垂らすみたいに先っぽから零れた汁が、はるかのお腹に落ちて、流れてって。ピタリと、閉じた割れ目の筋に沿って、つぅっと、消えていってしまう。
「あっ、あっ…んっ、くっ」
あの中に、割れ目の中に、アソコ開いて、広げて、ちんちん中で擦ったら、それは絶対に気持ちがいい。グルグルと、欲望が頭の中で渦を巻いちゃってた。
でも、まって、ちょっとだけ、まって…。
だって、ほくともそうだったでしょ?
ちんちん、いきなり挿れたら、はるかビックリしちゃうから。
最初の時だってそう。はるかに一杯に濡らして貰って、それでもやっぱり痛かったでしょ?
だから、ほくと も はるかにしてあげないと。
気持ち良いを、たくさんしてあげて、それから はるかに、いいよって言ってもらって、それからじゃないと…じゃないと、絶対ダメだから。
「はぁ…もう。いいよ、北斗。こっちにおいで?」
気づけば僕は、そんな事を呟いていた。
だって北斗が、あんまりにも苦しそうで、切なそうにするもんだから、ついって、言ってしまえば大分甘いかな。でも、ちょっとだけだ。僕が、ちょっと怖いのを我慢すればいい。きっと北斗の時だって、まったく怖くなかったと言えば嘘のはずだし。今度は、僕の番だと飲み込めないまでもない。
「へ? いいの? ちんちんっ、はるかに…」
「まって、まって、まってっ! 気が早いって。ちゃんと準備してからじゃないと…。流石に、いくら北斗とでも…やだよ」
それは、僕の言い方も悪かった。
掴まれた手首に力が入り、北斗の腰が近づいてくるのが気配で分かる。
慌てて言葉で北斗を制して、北斗もなんとか踏みとどまって、どちらからでもなく吐いた深い溜め息は、まるで一線を越えなかった事への安堵のようでもあった。
「う、うん…。準備しないとだよね…。ちゅーからでいい? はるか、ちゅーして欲しいんだよね?」
「いや、僕がっていうか。もう、いいから…北斗も、そのままじゃ辛いだろ?」
「そうだけど…でも。ううん…ちゅー、するね?」
手首を押さえつけていた北斗の手が離れていくと、彼女の指先が僕の頬を撫でていく。それは、いつもより強張った感じがして、緊張したみたいに微かに震えていた。
慣れない指使いで顎の下をくすぐられ、そのまま くぃっと、少し乱暴に顔を持ち上げられると、どうしてだか、体から力が抜けていく。潤んだ北斗の瞳に見つめられ、抵抗しようって僅かにも残っていた違和感を吐き出したみたいに、僕は薄く開いた唇から熱い吐息を漏らしていた。
これが、異性に対するトキメキって奴なんだろうか。
ドキドキする。それは、北斗を押し倒した時に抱いていた感情とよく似ていて、でも、まるで背中合わせのように正反対だ。北斗に押し倒されて、唇を奪われる。
珍しいことじゃない。そんな風にキスをして、そのままエッチに流れた事だって何度もあった。
なのに…。
「んっ、ちゅっ…ぁっ、はっ、ほく、とっ…ふぁ…なに、これ…なん、で?」
頭が ふわふわする。
重ねた唇から北斗の方へと何かが流れ出ていくみたいだ。
例えば、胸のドキドキなんかがそうかも知れない。唇を重ねて、キスをして、胸の内で響いていた好きの気持ちが吸い出された後、ちょっとだけ心持ちが軽くなる。
安心とはまた違う。でも、同じ様に体から力が抜けていく。このまま北斗に全部を任せたい…。そう思えば、ドキッと、強く跳ねた鼓動に押しだされる様に、口の中で涎が溢れ出した。
「口、開けて? はるか? ちゅーしようって、いいよって、言ったのはるかだよ?」
「わ、わかってるけど、けど、なんか…。いつも、感じがちがうくて…」
「ふーん…。でも、イヤじゃないんだよね?」
「それは…あっ」
少しだけ、乱暴だった。
北斗の親指が僕の唇の端に掛かる。「まってっ」て、言う暇もない。
無理矢理に開かれた唇の隙間を縫うように、北斗の舌がにゅるりと入り込んでくる。
ドキッと、高鳴る胸の音。
また、口の中に涎が溢れてくる。
まるで、北斗のアソコが愛液で濡れていく時みたいだ。
キスをされるのが嬉しかった。もっと北斗の好きを感じたい。まだ心では戸惑っているのに、体が勝手に反応してしまう。
いや、勝手っていうのは違うのか。本当は、ちゃんとして上げたいけど、上手く出来ないだけ。こんな風に、反射的にも反応を返してしまえるのは、正直言えば有り難い。
すぅっと、大きく息を吸い込んだ。
塞がれた口の代わりに鼻から空気を吸い込むと、北斗の匂いが胸いっぱいに広がってくる。頭がクラクラした。いつもの北斗の匂いと、でも、それとは違う匂いは、きっと男性特有のものなんだろう。仄かに香る甘い華のような香りとは別の、もっと野性味溢れる、それこそ狼みたいな印象だ。
ちょっと乱暴で、でもなんだか頼もしい。
自分より大きな相手に包まれて、乱暴にも求められている興奮が、ますます僕の胸を高鳴らせていく。このまま流されたって良いや。北斗の思うまま、僕のことを好きにして欲しいとまで思ってしまう。
「ん、ちゅっ…はっ、あっ、ほくっ…あ、ちゅぅ…んぅ、ぅぅぅ…」
「ん? なに? はる、か…はむっ、はぁ…ちゅぅぅ、じゅじゅぅ…っ」
もう、唇は完全に奪われていた。夢中になってキスを求めてくる北斗にされるがまま。たまの息継ぎで唇が離れても、呼吸を整えるまもなくまた唇が塞がれると、深くに入ってきた舌に口の中を舐め回された。
歯茎をなぞり、頬の奥へ。溜まっていた涎を、ぺろっと舐められ、ちゅっと吸われて。やがて、口の中が乾いてくると、裏から掬い上げるようにして僕の舌が絡め取られていく。
厚みがあって、長くって、それでもって力強い。
僕の薄い舌が、北斗の舌に包まれる。そのまま、扱くように舐められたり、表面を舌先でくすぐられたり。強く吸われるまま、彼女の口の中に招かれた僕の舌先は、はむっと甘噛されるみたいに北斗の唇で啄まれた。
ゾクゾクする。ゾワゾワする。
口の中を舐められて、舌を愛撫されて。興奮を強くした僕の心臓が、また一つ胸を叩くと、溢れた涎を求めるように、北斗の舌が僕の口から涎を啜っていった。
でもって、思う。
遠のく意識を手繰り寄せて、なんとか手だけでも動かした。
キスをされながら、なんとか自由になった手を北斗の股間へ忍ばせる。
ぼんやりとする意識のなかの手探りだ。彼女のお腹に触れ、太ももを探り、辿った先にある おちんちんの感触に指を這わせていく。
太くて、固くて、それに熱い。
触れた途端に強く跳ねると、指先に粘ついた何かが触れていた。
辛いだろうな。それは、僕にも分かる感覚だ。こんなに、先走りが溢れるくらいに勃起させて。あの、すぐにもどうにかなりそうな衝動を、北斗が我慢してくれている。
「いいよ」って、不意に口にしてしまった時の、救われた様な北斗の顔が脳裏を過った。無理矢理に襲って、無理矢理に奪って、そうなるのはイヤだからって。
この熱心なキスだってそう。少しでも気を紛らわせるために、必死なんだと思えてしょうがない。
だから、ちょっとでも、北斗が楽になれるように。それはだって、僕がされても嬉しい事だったから。そう思うなら本当に「いいよ」って、頷いてやれば良いのは分かるけど。僕の体は用意もできてなければ、心の準備も出来ちゃいない。
正直に言えば、まだ怖かった。
当然、打算だってある。
勃起した北斗のおちんちんに触れた途端に、彼女の体がビクッと跳ねた。
このまま一度抜いてあげれば、それで済むんじゃないか?
それで北斗を落ち着かせて、その間になんのかんのと元の体に戻ってたりはしないかな?
そんな僕の内心なんて知らず、北斗は瞳を喜色に輝かせると、刺激を求めるように自分から腰を押し付けてきた。
こうだろうか? これで良いんだろうか?
彼女の動きに合わせる様に、僕もなんとか指先を使って彼女の衝動を慰めていく。
自分にしていた時の事を思い返しながら、北斗のモノに触れては見ても、一概にそうとも言えない反応に戸惑ってしまった。強くすれば腰を逃がすし、逆に弱くしてみれば物足りないと、苛立ち混じりに押し付けられる。
にゅるり、にゅるり…。
北斗の流した先走りで、僕の手は指先から手の平までベトベトだった。
でも、それが、不思議とイヤでもない。今でも、一応男のつもりなんだけど、体が女の子に変わってしまっているだけで、こうも感じ方がかわるものなんだろうか?
普段なら、男のモノに触るとか、見るのだって何が面白いんだかって感じなのに。
北斗の、その、おちんちんに触っていると、なんだか落ち着かなくなってきて、もっとなにか、こう…してあげられるんじゃないかって、良くも分からない大胆さが芽生えてきてしまう。
太くて、固くて、熱くって…。
これが自分の中に挿るのかな、挿ってくるのかなって、ぼんやりとでも考えてしまうと、下腹部がなんだか熱っぽく、太ももの隙間が寂しくもなってくる。
「はっ、くっ! あっ、だ、め…ぇっ。はる、かぁぁ。それっ、それいじょう…さわっちゃ、触られたら、ほくと、ダメになるっ、なんか、ちんちん、ふくらんで、でちゃ、でちゃうから…はなれ、て…。はるか、よごれちゃ…汚しちゃうから…」
「いいよ?」また、ついと、呟いていた。
多分、その場の勢いに流されてしまったのも有るんだろう。一度言葉にすれば歯止めは聞かず、彼女の興奮を後押しするみたいに言葉を重ねていく。
「へ?」
「そのまま出しちゃって? 北斗にだったら、僕…汚されてもさ? ううん、汚れるだなんて。北斗のだもん、汚いなんて思わないよ?」
「あ…。ばか、はるか…しらなっ、ほくと、そんないわれたら…もうっ!!」
良かったって…。
思っちゃったなぁ…。
ちゃんと出させてやれた事に、達成感だとか、満足感みたいな感情に胸が熱くなる。
北斗の おちんちんを手で可愛がって、喜んでもらえて、感極まった彼女の瞳に涙がひと粒と浮かび上がる。僕が手で作った輪っかの中に沿うように、揺らめく様だった腰の動きは、はっきりと押し付ける様な動きに変わっていった。
ぐちゅ、ぐちゅっ…。
次第に、溢れた先走りの水音が目立つ程、それは勢いを増し始める。
喘ぐように声を漏らして、何度も僕の名前を呼びながら、おちんちんが大きく跳ね上がると同時に、北斗は全身を痙攣したかのように震わせ鳴いていた。
息を呑むような悲鳴だった。
切なげに喉を震わせ、僕を掴む指先にぐっと力が籠もる。
「あ…」と、声が漏れてしまった。単に痛かったっていうのもある。けれど、なんだか胸がもやもやしてしまったのも事実だった。
びゅっと、飛びだした精液が肌に掛かり、小さな胸の谷間に流れ込む。
べちゃっと、勢いよくお腹の上に広がったその熱に、体を熱くさせられる。
だらり、だらりと、おヘソの穴から溢れた精液は鼠径部にも流れ込み、お腹と太ももの隙間に白い筋を作っていった。
降り注いだ精液が、肌の上に広がって、流れ出して、なんだか全身を舐められているみたいな気がして、ゾクリと、震えた体が熱を灯す。
「ね、北斗? 気持ちよかった?」
「う、うん…。でも、はるか…いっぱい、汚れて…」
「良いんだよ。北斗が楽になってくれて良かった」
なんで、なんで、そんな事言うんだろう?
そんな事言われちゃったら、ほくと、我慢できるわけ無いのに。
そんな風に微笑まれたら、ほくと、我慢出来なくなるのに。
ほら、やっぱりだ。白いの、精液、一杯出しちゃった。
はるかの体に一杯掛かって、汚れて…。
でも、なんで? なんで、そんなに、はるか、満足そうなの?
ほくとの精液で一杯汚れちゃってるのに、ほっぺにまで白いの、掛かっちゃてるのに「よかった」って、そんな事言われちゃったら、ほくとは…。気持ちよかったのは ほくとの方なのに、そんな満足そうな顔されたら ほくとは…。
大好きな はるかの事が、いつも以上に好きになる。
したいって思うのは同じ筈なのに、して欲しいんじゃなくて、してしまいたくて堪らない。はるか、変だよ。ちんちん こんなになるのに、なんでいつも我慢できてたの?
押し倒した はるかの体が、少しだけ小さく見えた。
女の子になった はるか の体は、いつもより丸くって、ちょっとだけど膨らんだ おっぱいも可愛らしい。
なんか、えっちだなって、思っちゃったんだ…。
えっちって、こういうんだって、分かっちゃった。
赤く染まる頬と、汗の浮かんだ薄い肌。
宝石みたいにキラキラ輝いて見える はるかの体に、ほくとの精液がいっぱい掛かって、汚れちゃってるのに、なんだか凄く、凄くって、胸のドキドキが止まらない。
ちんちんの見せあいっこ しようだなんて、もう馬鹿見たい。
そんなの、女の子になった はるかを見た途端に、頭の中から消し飛んでた。
恥ずかしそうに体を隠して、ほくと の ちんちんを見つけた時の、驚いた表情が頭から離れない。
顔を赤くして、目を丸くして、視線をそらして。なのに、盗み見るように何度も、ほくとの ちんちんを見つめていた。はるか に見られる度に、なんか胸がドキドキしてきて、ちんちんが苦しくってしょうがなくなってくる。
膨らんでさ、大きくなってさ。
気づいたらもう、はるか、押し倒してちゃったんだよね。
白く、汚れた、はるか の体。
こくりと、息を呑み込んで、今にも襲いたくなる衝動に耐える。
ぴちゃって、音が聞こえてきた。ちんちんに残ってた最後の精液が、はるかの体に落ちた音。その音を聞いた途端、もうおしまいだと思っていた ちんちんが、また固くなって、精液つくろうって、ビクビクと震えだす。
見下ろした はるかの体はもう、最後に流した精液がどれかだなんて分からないくらいに白く汚れちゃっていて、全身から立ち上る自分の匂いに頭がクラクラする。
はるか から、ほくとの匂いがする。
はるか から、ほくとのエッチな匂いがする。
体擦り付けて、一杯舐めて、ほくとのだぞって、匂いをつけた時なんかとは全然違うんだ。もっと、深くて、濃い匂い。はるか を ほくとのモノにしちゃった匂いを嗅いでいると、嗅いだ瞬間に、また、ちんちん が苦しくなってきた。
音と、匂いと、白く汚れたはるかの姿。艶っぽく零れた溜息につられて、ほくとの興奮も高まっていくみたい。
「すぅ…はぁっ…。すぅ…はぁっ…」
でも、だめ、ちょっと落ち着いて、おちつこ、ほくと。
はるか も我慢したんだから、ほくとだって我慢しないといけない。
まずは、はるかに気持ち良いを一杯上げて、たくさん気持ち良くなってもらってから、それからなら、きっと「いいよ」って言ってくれる、から…だから、ね?
自分に言い聞かせるように もう一度、大きく深呼吸をした。
今のうちに、今だけだから。
せめて、ほくとが 落ち着いていられる内に、はるかにも気持ち良くなって貰わないといけないから。
「ごめん…ごめんね、はるか? ダメって言われても、ほくとが、ダメだから…。だから、ね? はるかも、気持ち良くなって? えっちの準備しよ? そうしたら、いいよって、はるか、言ってくれるよね?」
はるか の おでこにキスをした。
そのまま、瞼にもキスをして、鼻の頭に口づけて、またキスをしちゃった。
それから、唇を舐めてあげて、頬にもキスをした。首筋に甘噛を繰り返しながら、下に、下にと、舌を滑らせてもいく。
「んっ、あっ…ほく、と? やめ、なにして…舐めなくても、別に、僕は…」
キスの雨を降らせる度に、はるかは体を小さく震わせた。
逃げるように身を捩り、だけど、ほくと がちょっと力を入れただけで、はるか のちょっとの抵抗なんて無いのとまるで変わらない。
可愛いなぁ…。
少しだけ、はるかをイジメているみたいで、悪いなって、ほくと、悪い子だなって思うんだけど、なんだかそれが、余計に ほくとを興奮させているのも確かだった。
「動かないで、はるか? ほくと、汚しちゃったから、はるかの 体、綺麗にしてあげるから」
はるか の薄い肌の上。滲んだ白濁液をペロリと舐め取った。
美味しくはないや。少し苦くて、やっぱり変な味。はるかの舐めた時は、なんかすっごいドキドキしたのに、それが自分のものだと、少しだけ熱も冷めてしまいそうだ。
「い、いいよ…別に、綺麗にだなんて、汚れてるとか思わないって、いっただろ?」
「んーん。だーめ。ほくとが、して上げたいの、はるか綺麗にしてあげるの」
だってさ。舐めれば舐めるほど、はるかが可愛い声、出してくれるから。
少しだけ冷めてしまいそうだった胸の内も、すぐに新しいドキドキを刻み始めてた。
「それは…でもっ。 あっ♥ んっ♥ くっ、はぁ…ひゃっ♥」
ほくと の時とおんなじ、気持ちいいの声だ。汚れちゃった はるかの肌を舐めれば舐めるほど、はるかの声は、大きくなって、高く響いて、熱を膨らませていく。
じっくり、じっとり。
鎖骨の窪みから胸元に舌を伸ばし、小さな胸の膨らみの、その始まりから円を描くみたいに少しずつ、先っぽへと舌を滑らせていく。
桜色した可愛らしい乳首を中心に、ゆっくりとでも、舌先を近づけていった。
円を描きながら、わざと遠回りをしながら、柔らかい膨らみに吸い付いて上げると、はるかは「あっ♥」と声漏らして体を震わせた。
可愛い。可愛いなぁ…。
ずっと見ているの。
自分のおっぱい、ほくとに舐められているの見つめてて、もう舌先が乳首に触れちゃうって所で、ゴクリと息を飲み込んだのだって分かってしまう。
期待してるのかな? 舐めて欲しいのかな?
分かるよ? ほくともそうだったもん。
はるかの胸のドキドキが、舌先から伝わってくる。
気持ちいいのドキドキだ。今頃、乳首の先がムズムズしちゃってしょうがないんだと思う。ほら、不意に身を捩る振りをして、ほくとの舌に乳首を近づけてくるでしょ? 舐めて欲しいって言えばいいのに、恥ずかしそうにするだけで何も出来ない はるかが可愛い。
「大丈夫だよ、はるか? ちゃんと綺麗にしてあげるから、ね?」
にっこりと、微笑んだ ほくとは、確かに僕の体を綺麗にはしてくれた。
ちろっと舌を出して、精液で白みがかった乳首の先を舐め取ってくれたまでは良い。
「んっ♥」
ビリっとした甘い痺れが、乳首を震わせた。
心臓がドキッと高鳴って、口の中に涎が溢れるのと同時に、太ももの間にまで、なんだか水っぽいのが流れて来るのも分かる。
興奮してる。北斗に愛撫されて、僕の体、えっちの準備を始めてて。
だけど、それっきりだ。
乳首の先は綺麗になった。元よりちょっとだけ、精液が掛かっただけ。
舌で舐め取るまでもなく、放って置いても すぐに乾いて分からなくなってただろう。
そして、それっきりだ。
北斗は、他の汚れた所。浅い胸の谷間に流れた精液を、舐め取るように舌を動かすと、ゆっくりと胸元から離れていってしまう。
何を、期待していたんだか。
残念に、思ってしまった自分の心を隠せない。
「はぁ…っ」と、諦め悪く吐いた吐息が、北斗のミミを震わせる。
それだけで、僕が不満に思ってしまったのは伝わってしまっているはずだ。
それを分かっていながらも、北斗はそのまま僕の体から、精液を舐め取るのを止めなかった。
胸の谷間から脇腹へ。丁寧に舐めなられながら、おヘソの穴にまで舌が届くと、そこに溜まった精液が ちゅっと吸い取られる。空っぽのなったおヘソの奥まで舌先でほじられ、ビクッと、堪らず腰が浮いてしまった。
「あっ…♥ ほく、とっ…だめっ、そこっ、んはっ♥」
北斗の言う所の気持ちいいの声。女の子の嬌声が僕の喉を震わせていた。
慌てて口元を抑えても、だけど我慢しきれるものでもない。
漏れた声音が北斗のミミを震わせ、パタリとミミが動く。一度僕の方を見上げた彼女は「ふひっ」と、憎たらしく微笑んでみせた。
分かっていて、やってるんだ。
僕にされたことを、そのまま僕に仕返すみたいなさ。
「もうっ! 北斗っ! やめっ、はなれっ、あっ♥ だから、だめって…んぁっ♥」
このままやられっぱなしなのも悔しい。少しだけムッとした僕は、彼女を引き剥がそうと両手で頭を押さえつけては見ても、舌で肌を舐められただけで体から力が抜けていってしまう。
力じゃ敵わない。そう思えば余計に、抵抗する気がなくなっていく。
どうせ意地悪をされるんだ。だったら、何もしないほうが良いんじゃないか?
分かりやすい言い訳は、同時に僕の胸を高鳴らせる。
抑えきれない嬌声が、僕の喉を甘く震わせた。
仕方がないと諦めたつもりで、でも気づけば、逃げるように身を捩っていた体は、北斗に甘えるみたいに肌を寄せていく。おヘソから、下腹部に、太ももとお腹の隙間を舐め取られて、舌先は、とうとう僕のアソコに、割れ目の縁に届いて…でも、それまでだ。
触れて貰えない。舐めて貰えない。
焦らされたまま、反対側に移った北斗の舌は、また同じ様に僕の鼠径部の隙間を舐め取りながら、アソコに近づいて、割れ目に触れるその縁で動きを止めてしまう。
とっぷりと、アソコから愛液が流れでる。
滲んで、広がるように。恥ずかしくって、下腹に力を込めても止まらない。
あんまりな恥ずかしさに無理にでも足を閉じると、擦れた太ももの内側がヌルリと滑り、流れた愛液の量をイヤでも意識してしまう。
「ね、はるか? 今、気持ち良い?」
「んっ…知らない。意地悪する北斗なんか、僕っ…」
「意地悪なんかしてないよ? はるかがどうして欲しいのか、ほくとはわかんないだけだもん…」
「そんなのっ…はっ…」
「そんなの…は?」
つぅっと、太ももの内側を撫ぜられた。
「んぁっ…♥」堪らず零れた嬌声を隠す様に口元を抑えては見ても、体の方は別。
すっかりと女の子になってしまった僕の体は、どこまでも正直みたいだ。
「あっ…♥」
また、気持ちいいの声が出ていった。嬌声で喉が甘く震える度に、体どころか心までも、女の子になっていく自分を否定しきれいない。
太ももの内側を撫でていた指先が滑り、そのまま割れ目の縁にまで届くと、高鳴った胸の奥から心臓が飛び出してしまいそうになる。
「あっ♥ はぁっ、んっ、はぁぁ…ふぅっ、んっ、ひっ…ぃ、ぁ。ほく、と…おねがっ…もうっ、やめ…僕が、わるかった…から、だから…意地悪、やめ…ひゃっ♥」
軽くイッてしまったんだろう。
一瞬、頭の中が白くなって、何か、何を、考えていたんだかも分からなくなった。
ただ、触れられているだけなのに。太ももの内側を、アソコの回りを、それだけでもう、慣れない快感に焦がれた僕の体は、あっさりと気をやってしまいそうになって、でもイケなかった。
きゅぅっと、お腹が熱くなる。
苦しくって、でも、空っぽのまま満たされない。
北斗が見てるなんて、気にもならなくなっていた。そこに触れたい。触れて欲しい。考えれば考えただけ、無理に閉じていた太ももが緩み、力が抜けていってしまう。ヒヤリと、擦れ合っていた太ももの隙間に入り込んだ空気に、愛液で濡れた肌が冷やされた。顔が熱い。その冷たさに気がつくと、すっかりと興奮しきった自分の身体に目が向いてしまう。
もう心がグチャグチャだ。快感でおかしくなっちゃってる。
今すぐにでも、アソコに、割れ目に、触れたくなって、とうとうと、自分から手を伸ばした時だった。
「ごめんね、はるか?」
「へ?」
優しげな彼女の声に、伸ばした指が止まってしまった。
「ほくと は意地悪をしてました。だから、ごめんね? 今度はちゃんと気持ちよくしてあげるから。はるか の気持ちいいの声、ほくとにいっぱい聞かせてね?」
「え、あ、まって、ほくと…だめって、いま、は…あっ♥」
両膝に北斗の手が触れていた。
「だめっ…」て、抵抗しようとしてして見てもやっぱりダメ。
開かれ、広げられて。むしろ、今からされるんだって思っただけで、力を入れるどころか、むしろ、ほぅっと息を吐いてしまう。
期待しちゃってた。また、興奮が強くなる。閉じていた女の子の部分が薄く解け、体の奥に溜まる熱に押し出されるように、アソコの隙間から愛液が零れだした。
ペロリと、舌先で舐められただけ。
味見をするような仕草と刺激に、だけど、焦らされ続けた僕の体は、すっかりと女の子になってしまった僕の体が、快感に耐えられる訳もなく。
「ひっ…♥ あ、は、へ? な、なんで、こんな…ぼく、ひゃっ♥」
目の前がチカチカした。
一瞬何が起こったのかも分からず、きゅっと、お腹が痺れるのと同時に涙が溢れ出す。
気持ち良い。
頭の中がそれで一杯だ。
溜め込んでしまっていた期待が愛液に変わって、堰を切った様に割れ目から溢れ出す。チロチロと、ペロペロと。溢れた愛液は北斗の舌に舐められ、重ねた唇の向こうへと吸い込まれていってしまう。
ドキッと、胸が高鳴った。
口の中に溢れた涎が飲み込みきれずに、端から溢れていってしまう。
気持ち良い。気持ちいいが愛液になって、ドキッと、胸が高鳴ると同時に割れ目から幾らも溢れ出す。
気持ち良い。気持ち良い。気持ち良い。
アソコ、舐められて、愛液、吸われてる。舌が中に入ってきて、入口開かれてて。
お腹が熱い。胸がドキドキして、乳首までビリビリと痺れてくる。頭が真っ白に埋め尽くされた。力の抜けきった体が快感で反り返り、ビクッ、ビクッと、震え上がる。
それは、何度も繰り返す度に強くなって、もう自分じゃどうにも出来なくなっていて。
「あっ♥ だ、めっ、ほくとっ♥ ほく、と♥ いったん、だめっ、とめ、やすませっ、変になるっ、へんなのっ、きもちぃ…それ、ずっと続いてて、だからっ♥ あぁぁっ…いっ、ま、たっ、ぼくっ、ひゃぁぁぁっ、あ、あ、あ、あっ…ぃぅ、んっ♥」
声を上げて、体を震わせて、だけど北斗は止まらない。
一瞬、僕を見上げる彼女と目が合った。にまっと、また意地悪な笑顔が胸を締め付ける。今度は、何を、どうされるんだろう? ドキドキと、期待とも恐怖とも付かない鼓動が胸を震わせると、下から上へ、閉じていた筋を薄く開きながらも、北斗の舌先は奥に隠れていた僕の一番気持ちの良い突起に触れていた。
強いビリビリに、他の全部が遠のくようだった。
甘く、痺れて、腰が浮く。
一杯、一杯、何かを叫んでいて、だけど、鳴り止まない快感はお腹の奥で反響して、体の全部で響き合って、クリトリスを中心に快感が弾けると、意識が甘く溶けていく。
「あっ…はっ、ひっ…んっ、はぁっ、はぁ…ふぅっ、ふぅぅっ…あぁ♥」
いつの間に開放されたんだろう?
ベッドの上でぐったりと、指先の一つもまともに動かせやしなかった。
「いいなぁ、はるか。気持ち良さそうで、うらやましい…。ね、そろそろ良い? はるかのアソコ、エッチの準備できた?」
「え、あ、それ…は…」
エッチの準備。その言葉に、遠のいていた意識がもどってくる。
だけど、それでどうにかなるものじゃなかった。反射的に身を寄せては見ても、強い絶頂の直後ではろくに力も入らない。ただ少し身じろぎをして、結局、北斗に足を開かされてそれっきりだ。
「もうドロドロだし。さっきから入口、ヒクヒクしてて、もう、こんだけしたらさ、大丈夫だよね? いいよね? はるか、良いって言ってよっ、ね? ね? いいでしょ…」
なんで、そんな、泣きそうなんだよ。
泣きたいのはこっちだって言うのに。気づけば女の子の体になってるし、状況も分かんないまま、無茶苦茶に絶頂させられて、もう、息も絶え絶えだってのにさ。
「…うん。いい、よ? おいで、ほくと…」
「あぁ…」
でも、ダメだな。
泣きそうな北斗を見ると、どうにも甘やかしてしまう。
そんな救われたような顔されたらさ、ちょっとくらい乱暴にされても良いやって思ってしまう。
体に力なんか、入らなかった。
ベッドの上に転がったまま、されるがままに足を開かされても、何も出来ない。
情けない格好だなぁ。なんて、ぼんやりと、自分を見下ろしている自分を意識はしてみても、お腹の奥で疼く熱に僕の興奮は一段と煽られていく。
「じゃあ、行くね? 途中でダメとか…ないからね?」
「良いから…早くして。僕だって、はずかし…」
ああ、こんな感じがするものなんだ。
熱い肉の塊が、中に挿ってくるのが分かる。
入口を開いて、押し広げられる。先端がアソコに埋まると、ぐっと息苦しくなった。慣れない異物感は、奥に進むほどに大きくなる。相手が北斗じゃなかったら、あんまりな感触に、どれだけ暴れていたかも分からない。
ゆっくり、ゆっくり。奥へ、進んで。
北斗の おちんちんが、僕の、アソコに、割れ目の中に、根本まで埋まってた。
ぷつっと、張り詰めた何かが途切れた気がしたのと同時に、無意識に力んでいた体から力が抜けていく。
「北斗…? はいった…の、全部?」
「う、うん…。いたく、ない? はるか、大丈夫?」
「痛くは…うん、ちょっと、だけど…」
そう、少しだけだ。
ぷつっと、少しだけ感じた痛みは、探さないと分からないくらいにぼやける程度。
確かに、ちょっと息苦しくて、慣れない感覚を遠ざけたい気持ちもあるけれど。
「あははっ。北斗が、一杯頑張ってくれたからかな? ごめんな? 僕のときは、痛くしちゃったみたいだ」
気の抜けた はるかの笑顔に、心底救われた気がした。
上手く出来なかったら? 失敗しちゃったら? それで嫌われるのは怖い。
怖いから手が出せなくなるし、男はビビるものだって、ママの言葉もよくわかる。
「じゃ、じゃあ…うご、かす、ね? うごいて、いいよね?」
「うん、いいよ…。今度は…北斗が、気持ち良くなって」
「違うよ。北斗だけじゃなくって、はるかにも、気持ち良くなって欲しい…から」
「あははっ…それは、大変だ。さっきのでも、すごかったのに…」
「もっとっ、もっとするから…ほくと、頑張るから…だから…うん」
決意を胸に、腰を動かそうとした時だった。
ほくと の手に、はるかの手が添えられる。
「でも…。ちょっと、怖い…から、さ? 手、繋いでて、欲しい…」
「っっっっ…♪♪♪」
なんて言うことでしょう。
はるか が ほくとに甘てくるなんて思わなかった。
思わなかったどころか、恥ずかしさに顔を背けながらも、伸ばした指を絡めて離そうとしない仕草に、胸のトキメキが噴き出してしまいそうです。
「はる、かは…さ? ほくとを、どうしたいの? 乱暴にして欲しいのかな? 無茶苦茶にされたかったりするの?」
「は? へ? いや、べつに…普通にしてくれれば、ぼくは…」
「普通って、何? はるかがしてくれたようにすれば良い?」
「いや、それは…分かんないけど。もう、ほくとに、任せるし…ほくとの、好きにして、いいよ?」
「っっっっっっ…♥♥♥」
頬を一段と染め上げて、ほくとを掴む指に力が入る。
緊張と不安と、だけど、ちょっとの期待を示すような仕草に、もう ほくとはメロメロでした。なるほどと、意味もない発見に、尻尾が大きく揺れ動いてしまいます。
「あっ…♥」
もう、何? なんなの?
はるかは、ほくとをどうしたいのかな?
ちょっと腰を引いただけで、そんな、気持ちいいの声出して、お手々ぎゅって繋いできてさ、アソコの中全部で おちんちんに しがみついてくるのはなに?
ゾクゾクした。また、精液、おちんちんに、根本に集まってきてる。
今にも射精しそうになるのを堪えるのは、いままでの「待て」の中で一番つらい。
だったら出せば良いやって、でも、まだ、はるか、気持ち良くなってくれてないし。一緒に、感じたい、から…でも…。
グルグルと悩んでいる間にも、おちんちんは さらに大きく膨らみ、熱を上げていく。
ぬるっと、そのまま押し込めば愛液で滑り、纏わりつく柔肌が、舌で舐めるみたいに おちんちんを刺激していった。ざわり、ざわり。奥に、奥に、誘い込むように中が動いて、一番奥の方に、とんって、おちんちんの先っぽが触れると、きゅっと甘えるようにしがみついてくる。
気持ち良い。
はるかに手でして貰った時の、何倍も、何十倍もの快感だ。
「あ、ぁ、ぁ、ぁぁ…。いっ、これ、はる、かぁぁぁ…ああぁぁっ!」
はるかの事言えないや。ほくとも、気持ち良いの声、ずっと出ちゃってる。
はるかの中で、おちんちん擦ってて、擦り付けて、先っぽを、行き止まりにぐいって、押し付けたら頭ビリビリしてくるの。
もっと、奥に押し付けて、先端、頭、撫でるみたいに、腰を動かした。
掻き回すように、掻き混ぜるように、そしたら、なんか、ちょっとだけ、固い所を見つけてしまう。
乳首や、アソコにあるお豆みたいな肉の膨らみは、だけど、そこを刺激した途端に、はるかは声を上げて腰を逃がしてしまった。
「ひゃぁっ…♥ そこっ…ほくとっ、だめ…っ、だから…んっ♥」
ああ、そっか。ここなんだ。はるかの一番大事な所の、その入口。
一度腰を引いて、また、おちんちんを中へ沈めていく。
ダメだからって言われても、見つけてしまうと、ほくとだって気になってしょうがない。
奥へ、とんって。そのままグリグリと腰を動かすと、またコリッとした硬い感触が先端に引っ掛かるのと同時に、はるかは腰を逃がしてしまう。
分かるよ。
おかしくなるよね。そこ、ちんちんでクイってされると、腰が勝手に落ちていっちゃってさ。もう無理なのに、もっとって、自分の体が自分のじゃなくなるみたいになるの、ほくとにだってわかる。
「はるか、ここ、気持ちいいんだ?」
「ちがっ、そこは、ちょっと…苦しくて…」
「嘘だよ。だって、はるかのお腹の中、ずっとビクビクしてるよ? ほら、先っぽで、コリコリされると、腰、勝手に落ちてっちゃうよね?」
「そ、れは…」
隠し事なんて出来るわけもない。
一度は自分が通った道なんだ。多少の差はあっても、どこをどうされたら僕が気持ちよくなるかなんて、きっと僕より分かっているだろう。
見つけられてしまった 子宮の入り口。おちんちんの先に突かれる度に、腰が勝手に落ちていく。
ただ、力が抜けていくのとは別の感覚だ。
まるで背筋が伸びる様な、おちんちんに自分から口を合わせる様な感覚を抑えられない。抜け出ていく おちんちんを追いかけるみたいに、腰が勝手に動いてしまう。
もっと気持ちの良い所を。
ほくとに、おちんちんに、触れて欲しくてしょうがない。
とんって、おちんちんの先が奥に届く。
とんって、次第にそれが近づいてくる。
一回目よりも二回目。最初よりも、だんだんと近づいてくる予感に期待が膨らんでいった。腰を浮かせて、腰を振って。無意識に、おちんちんの先に口を合わせる様に動いてしまうのを止められない。
とんっ…。
「あっ…♥」
ピタリと嵌まるような感触だった。
先端が、子宮の、入口の窪みに嵌まり、押し上げられた行き止まりの先が、更に奥へと続いてるのが分かってしまう。
とんっ…。
腰が引かれて、おちんちんに、また僕の子宮が突き上げられた。
「あっ♥ あ、あぁぁっ…♥」
ドキッと心臓が跳ねる。じわっと、お腹が熱くなる。
割れ目から愛液がドロドロと溢れ出してきて、また、とんっと、おちんちんに子宮口を突き上げられると同時に、ほくとを掴んでいた指に力が入ってしまう。
「うん。いいよ、気持ちいいよね? はるか、ほくとも、これ…最高に、きもちよくって…このまま、はるかの中…いいよね?」
握り返された手の中で、快感が握り潰されていくみたいだ。
もう、触れている所の全部が気持ち良い。ぐいぐいと腰を押し付けられて、グリグリと子宮口を刺激されて、腰が、勝手に落ちて、心臓が、何度も跳ね上がってて。
全身がゾクゾクした。
一瞬、意識が遠くなると、また強い快感に引き戻される。
気持ち良い。射精感とはまた違う。波に揺られて、沈んでいくような、どこまでも、どこまでも、深くて、大きくなり続ける快感に、もう流されるしかなかった。
それが不安で、怖くって、ひたすらに手を伸ばしていた。
「ほくとっ…」て、名前を呼んで、泣きながらでも彼女の背中に手を回してしがみつく。
重なった肌の温もりに、心までじんわりと温かくなっていた。
彼女の豊かなおっぱいに、僕の小さな おっぱいが飲み込まれていくみたい。
固くなった乳首の感触。僕の乳首が北斗の膨らみを押し返して、北斗の乳首が僕の膨らみに沈んでくる。擦り、擦られて。固くなった乳首の先が触れ合うと、甘い快感に頭の中まで痺れてきた。
とんっ、とんっ…。
お腹を突かれて、おちんちんの刺激が中に響く。
その度に、腰が揺れて、乳首が擦れて、先っぽがビリビリしてきて、気持ちが良くって堪らない。じわり、じわり…。おちんちんが中で動く度、快感が重たく伸し掛かってくる。ビリビリと甘い痺れが乳首の先から伝わると、胸の奥の方で、沸騰したみたいにドキドキが強くなる。
お腹の奥が、おちんちんが、気持ち良い。
乳首、擦れて、擦り付け合って、気持ちが良い。
北斗にしがみついて、抱きしめられて、北斗の匂いで、北斗の体温で、頭おかしくなりそうで、もうなってて、何度も、何度も、体を震わせながら、甘く、甘い痺れに、ゆるい絶頂を繰り返す。
「ね? はるか? いこ? 一緒にイッて? ほくと、もう我慢むりだからっ! はるかも、いっしょに、中に出すからっ、はるかも気持ち良くなってっ、ね? んくっ!! ん、はぁ、ひうぅ、ふぅぅっ、ねっ!!」
そうしている内に、ぐっと、おちんちんが押し込まれた。勢いよく引かれて、更に強く おちんちんが奥を突き上げてくる。僕を抱きしめる北斗の力が強くなった。
子宮口から押し上げられて、快感に息が詰まりそうになりながらも、飛び出た嬌声に全身が震え上がってしまう。
何度も、何度も、それは勢いを増して、数が重なって、快感がお腹の奥で膨らんで、全身で弾けてしまいそうで、今にもイきそうになって。
「あひっ♥ はっ、え? なに? ほくと、きこえなっ、だめっ、そんなされたら、なにも、わからっ あっ♥ おく、きて…あ、あ、あ。だめっ、もうっ、また、なに、どうなって、ほくと、ほくとぉぉぉっ♥」
痛いくらいに抱きしめあっていた。その痛みですらも気持ちよかった。
北斗に強く抱きつきながら、北斗に強く抱きしめられながら、お腹の奥の奥。
もう挿んないってくらいにまで、おちんちんが挿り込んでくる。
子宮口、開いてるのかな、おちんちん、先端、僕の中、もっと奥に挿ってきて、びくって、震えて…。
どくんっ…。
中に、流れ込んできた。
お腹が かぁって熱くなると、僕のじゃない、僕以上の熱が流れ込んでくる。
「あぁぁっ♥ あぁぁぁっ♥」って、北斗の声が響いてて、僕も同じ様な声上げちゃってて。
どくんっ…。
一回や二回で終らない。どくんっ、どくんっ。何度も、何回も、僕の中で、震えたおちんちんは、それと分かるほどの射精を続けてた。その度に、僕も、びくんっ、びくんって、腰を、体を震わせて、深い絶頂を続けた先に待っていたのは、不思議な安心感だった。
死んじゃったのかな?
そう思うのも無理もない。
さっきまでの強すぎるくらいの快感が嘘みたいで、今更何も感じなくなってるのは不自然だ。体がふわふわする。心も軽い。ああ、そうだ。これは、キャンプの時に北斗を抱いて寝ていた時と同じ感覚にも思う。
幸せって言うのかな?
北斗の温もりに包まれながら、まどろむあの時間。
きっと、北斗もそれを幸せに思っていてくれたはずだ。
「あっ♥ ぁぁぁぁ…♥ はぁ…っ、んっ♥」
きゅっと、抱き合った肌の柔らかな感触を思い出す。
夢…だったのかな?
気づいた時には、僕達の体は元に戻っていた。
なくなったモノはあるし、膨らんでいた部分の名残もない。
なのに、いつもと違う倦怠感が僕の体を包んでいた。
射精の後の開放感。好きの全部を北斗の中に吐き出した後の感覚がない。
その代わりに、好きの全部を受け止めてしまった様な満足感が、少しだけ僕の体を重たくしていた。
「…っ」
絶頂しちゃってた? させられちゃった?
北斗の精を受け止めて、一緒に気持ち良くなって。脳裏に焼き付いた感覚を思い出すと、また、お腹が少し重たくなる。見下ろした自分の体は、とっくにいつも通りだ。なのに、女の子の快感の余韻が、いつまでも残っているみたいで覚束ない。
乳首の先が、まだ少しだけピリピリしていた。
全身が熱っぽく、肌がムズムズとして落ち着かない。
お腹に抱えた熱は燻ったまま、無意識に足を寄せると、擦れあった太ももの内側に、じんっと響くものが残っていた。
夢、だったのかな?
夢、みたいだったけど…。
でも…。
ごくり…。
「悪くは、なかったかな」呟きそうになった言葉を飲み込んで、僕はそっと寝息を立てる北斗の隣へと肌を寄せていた。
「んっ…」と聞こえてくる北斗の寝息。だけど、起きる気配も無いままに、横になった僕の体は、北斗の腕の中へと抱き寄せられる。
「おやすみ…北斗」
僕はその腕に手を重ねると、彼女に包まれながら気づけば再び眠りに落ちていた。
ーーーー
「行ってきます」
父親と声を揃えた遥は、並んで通学路を歩く。
いつぶりだろう?
北斗が大きくなって、僕と離れるのを嫌がるようになってからは、随分と久しぶりだった。
何を話そうか?
とりとめのない話題が、思いついては消えていく。
それは父さんも同じようで、何か話したそうではあったけど、それ以上の気がかりに口を塞がれ、上手く話題を選べないでいるようだった。
ピタリと、僕達の足は止まっていた。
駅と、学校との分かれ道に立った僕達は、親子さながら、息のあったタイミングで家の方を振り返ると、はてと、同じ様に首を傾げてしまう。
「なぁ、遥? 北斗と何かあったか?」
「何もは…ない、と思うよ?」
一瞬。自分が女の子になっていた事を思い出しそうになり、慌てて首を振り直す。けど、それ以上に北斗と特別な思い出なんて有るわけもなく、だからって、それが直接北斗の異変に繋がってるとは思えない。
「いや、でもなぁ…」
「言いたいことは分かるけど…」
何なら、少し不気味なまでもあった。
「行ってらっしゃいっ!」脳裏に過るのは、元気のいい北斗の声だ。
いつもは未練がましく、わうわう泣いていたのに、昨日の今日での変わり様に、僕と父さんは何も言えないまま「行ってきます」としか返せなかった。
「あ、父さん。電車の時間大丈夫?」
「ああ、そうだな。遥、なにかあったらちゃんと言うんだぞ?」
「わかってる。ありがとう。行ってらっしゃい、父さん」
「ああ、行ってきます。遥も気をつけてな」
「うん」
結局答えを出せないまま、時間に押される様に手を振りあった僕達は、それぞれに首をかしげながら、それぞれの道に分かれていった。
ー
何も、不思議に思ったのは遥達だけじゃない。
今日も どうやって遥から引き剥がしてやろうかと、母親が腕まくりをしようとした矢先の出来事だ。
鳩が豆鉄砲を食らったようなって言うのは、きっとあの子達の顔を言うんだろう。
「行ってらっしゃい♪」と声を上げ、手を振る北斗に、恐る恐ると手を振り返す二人の顔と言ったらなかった。
「それで? 今日は死なないんだ?」
一体何のつもりかと、母親だって声を掛けずにいられない。
「ふふんっ♪ 北斗はね? 気づいちゃったんです」
「気づいちゃったかぁ…」
もったいをつけて、鼻を鳴らす北斗に苦笑しながらも、調子を合わせて先を促す。
「甘える女より、甘えさせる女になろうってね★ミ」
キラキラしてらっしゃる。一体どこでそんな気付きを得たのか。しかしそれは、一つの正解だとも思う。首輪は繋ぐものだ。自分に夢中にさせる、その努力をして損なんかない。
「だってねっ、だってねっ! はるかったらエッチの時すっごい可愛いんだよ? それでねっ、それでねっ!」
「あー、はいはい。分かったから、ちゃんと聞いてあげるから、こっちいらっしゃい」
少しは大人になったかな?
かと思えばそんな事はなく、いつもの調子で惚気だした北斗は、思ったよりも赤裸々な二人の情事を語りだしたのだった。
「で、女の子用の服とかいる? たしか母さんの制服も取ってあったような…」
「いらないよっ! 着ないしっ! ていうか、いきなり何っ!?」
「何って、北斗が全部ゲロったわ」
「…っっっっっ!!」
唐突に、生やしたくなったり、女体化させたくなる病気。
サキュバスって、全部そいつのせいにできるからホント便利だなって思う。
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