やさぐれTSお姉さんの性欲がマジでやばかった 作:壁尻オーク
第一印象は、チャラチャラとした遊んでそうな奴だった。
「ねぇねぇ、お姉さん、今暇?」
褐色の肌に、金髪に染めて刈り上げた髪、そして筋肉質で自分よりも背の高い男が、ニヤニヤとした笑顔を貼り付け、下衆な視線を隠そうともせずに、そう声を掛けて来た。
まさか自分がナンパをされるなんて、とその時は驚きと、そして一種の傍観のようなものを抱いていた。
あぁ、自分はもうそう言う(ナンパされるような)人間になってしまったのだと、過去の自分であれば決して起こらなかった出来事なのだから。
「・・・すみません、今急いでますので」
「まぁまぁ、そう言わずに、さ。ちょっとだけだから」
断る俺に、
恐怖があった。今の自分よりも、昔の自分よりも大きな身体に、そして隠す気の無い雄の気配に。本能的な恐怖を感じていた。
けれど、周りは助けてくれそうになかったし、これ以上粘って相手の機嫌を損ねれば、どうなるか分からなかったので。彼が、そういう目的なのだと知りながらも、その誘いに乗ることにした。
連れられた先は、少し遅い時間帯だった事もあって、ちょっとお洒落なバーだった。
慣れない雰囲気に気後れしながらも、適当に頼んだお酒に口を付けて、軽く雑談を交わす。
聞けば、彼は同じ大学の一つ下なのだとか。お互いに妙な親近感が湧き、そして相手が話上手でこっちは殆ど相槌を打ってるだけでも会話が続いたので、存外楽しい時間を過ごせた。
ある程度お酒が回って来た所で、そろそろ真実を言わねばと腹を決める。これ以上は彼に失礼だと思いながら、そういう事を期待していた彼には申し訳ないと思いながら。
「すまない、騙していたつもりは無いんだが・・・実は、俺は男なんだ」
ニヤニヤとした気色の悪い笑みが印象的だったから、彼のポカーンとした顔が、妙に面白かった。
そんなつもりは無かったが、悪戯が成功したような気分になって、同時にこの時間が終わってしまうことに少しだけ寂しく思いながら、事情を話す。
「TS病って知ってるか。ある日突然、朝に目が覚めると性別が変わっている病気なんだ。俺はそれの
数年前までは正真正銘の男であったこと。性別だけでなく、容姿までも変わるから、病気を証明するカードと昔の自分の写真を見せてやって・・・。
さっきまでの饒舌が嘘のように、何も喋らない彼に罪悪感を抱きながらも、せめてここの代金くらいは奢ってやろうと俺は席を立とうとした。
「待って」
ガシッと力強くも、痛くない程度の加減で腕を掴まれた。
何を、と彼に問う間も無く、彼は追加でお酒を注文し、俺の前に置いた。
飲めという事なのだろうか。でも彼が俺に執着する理由はもう無い筈だ。
訳が分からないと動揺する俺に、それでも彼は手を離してくれず、目をしっかり合わせて言葉を紡いだ。
「男とか女とか、関係無いっすよ。俺は、お姉・・・いや、アナタと飲みたいと思ったから誘ったんだ。それに、俺にもプライドがある。一緒に飲んだ人が、そんな暗い顔で席を去っていく姿なんか見たくない」
え、とか。あ、とか。
意味の無い、気の抜けた声しか出なかったのを覚えている。
目を逸らそうとして、逸らした上でも尚分かる彼の力強い視線に心折れて、椅子に深く腰掛けた。
「飲みましょう。愚痴くらないなら俺、聞きますから。お代も要らないっす。溜まってたもん、全部吐き出しちゃって下さいよ」
「そ、それは、流石に・・・」
まぁまぁまぁまぁ、と言われて、流されるままにグラスを手に取って。
最初は、ほんの少しだけ愚痴るつもりだった。
それっぽいこと言って、なんだかんだでお開きにして、それで今度こそお別れするつもりだった。
でも、うんうんって頷いてくれるから。
どんだけ男だって言っても、嫌な顔一つせずに隣に居てくれるから。
少し、また少しと。気付けば、目から涙までポロポロと零れ落ちて。
それで、それで・・・・・・、・・・あれ、その後、どうなったんだっけ。
◇
「マジでチョロかったなー、この人」
目が、覚めた。
身体が鉛のように重く、頭がクラクラする。
起きるのも面倒で、未だに酔いが醒めてないのだと、なんとなく察した。
「にしてもこの身体。服の上からでもそうだったけど、脱がせば更にとんでもねぇな。元男って証拠見せられても、未だに半信半疑だっつーの」
声?
声が聞こえる。
なんでだろう、あんまり聞き覚えが無い筈なのに。
この人なら信頼できるって思えて、どうしてか不思議と安心する。
「ォ゛・・・♡」
「ははっ、寝ながら潮噴いた。身体までチョロいじゃん」
んぁ・・・?
なんか頭が、クラクラ・・・と言うより、フワフワする。
体も、なんか痙攣して・・・・・・あれ、この人、どっかで見覚えが・・・。
「あ、お姉さん起きた? 丁度良いや、今から入れるね」
「え、あ・・・?♡」
頭、あれ・・・? チカチカ、する。
あ、なんか、大事なものが、壊れちゃった、ような。
・・・ん、でも・・・大事な、モノって・・・なんだっけ・・・?
「ォ゛ー・・・ッ゛♡」
「あはっ、お姉さんマジで? 入れただけでイッちゃった?」
あ、あっ・・・♡
なに、これ・・・? ずっと、フワフワする♡
なんか、たんたん♡ って音が聞こえて・・・♡
あー・・・大事な、モノとか、今は・・・どうでも、いいや♡
「はぁー、すっげー締まる。さっきからイキまくってんね。お姉さん、マジで元男なん? 才能あり過ぎでしょ♡」
「あッ゛・・・♡ ァ゛・・・♡」
「ほら、舌出して。あー、って」
「・・・ッ゛? ぁ・・・ー・・・♡」
ん、あれ・・・これ、キス・・・だよね。
しかも、よく見たらお互い裸だし。
・・・?
てか俺、なんでこの人と、セックス・・・してんだろ。
そういうのって、好きな人同士でするもんじゃ・・・。
それに、俺・・・男、だから・・・。
「んちゅ、じゅるっ♡ れろぉ♡ 」
「・・・あ゛? なに今更嫌がってんだよ。もう遅過ぎるっての」
あ、ダメだ♡
筋肉凄くて、押し返せそうにない。
でも、男、だから。男同士、だから。
早く、やめさせない、と・・・。
「おと、こっ・・・お、れ・・・男、だからっ・・・!」
「あ? 関係ねぇっつーの。お前はもう俺の女だよ。だからもっと締めろや。そろそろイクぞ」
あ゛っ、あっ♡ ダメ、もっと強く・・・♡
そんな事、耳元で囁かれたら・・・♡
「うぉ!? マジでキツくッ・・・!? やべっ、もう出るっ!」
「んぉ゛ォ〜〜゛ッ・・・゛♡♡」
入って、来る・・・♡
身体が、心が、満たされていく♡
どくどく、どくどくっ・・・て♡
幸せ、幸せ♡
ダメ、幸せになっちゃ、ダメなのに・・・癖に、なる・・・♡
「・・・ッ゛♡ ・・・ッ、絞られッ・・・・・・♡」
「ォ゛ー・・・ッ゛♡ ぉ、ォ゛〜っ゛・・・♡」
身体、覆い被さって、ギュッて、されてる・・・♡
ヤバい、これ・・・好きかも・・・♡
人肌が暖かくて、力が、筋肉が凄く伝わって来て、なんだか、安心する・・・♡
「あっ゛ー・・・めっちゃ出た・・・♡ ははっ、お姉さんも、顔トロトロじゃん♡」
「はぁー゛っ・・・ッ♡ ァ゛・・・ーァ゛っ♡」
「一回、抜くね」
あ、ヤダ・・・。嫌だ、行かないで。
また俺から、離れないで。
「ちょっ!? お、お姉さん? だ、大丈夫、また入れるから」
「ん゛ー・・・ぅー゛・・・」
「・・・はぁ、たっく。仕方ねぇなー」
あ、キス・・・。
今度は、優しい・・・啄むみたいな・・・
「・・・何処にも行かねーから、もう泣くな」
「・・・ん♡」
頭、撫でられた・・・。
また、優しく・・・。そんな、優しく、されたら・・・頭、フワフワ、して・・・。
「よい、しょっ・・・て、うわ、ゴム抜けちゃったし。お姉さん、ちょっとお腹の力緩めて」
あ、撫で撫で♡ 今度は、お腹・・・♡
今、そんな事、されたら・・・腰、上がって・・・。
「んぉ゛ッ・・・!?♡♡」
「あはっ、お姉さんホントおもしろ。ゴム抜いただけで潮噴いたし」
「はぁ゛ーッ・・・♡ はぁ゛ーッ・・・♡」
「にしても、やっぱすっげー出たな、これ。過去一余裕で超えてね? こっちもまだギンギンだし・・・あー、やっべ。お姉さん見てたら、またシたくなって来た。ほら、お尻こっちに向けろ」
背中、馬乗り、されてる・・・?
顔、枕に覆われて・・・息が、苦しい・・・。
「うぉ♡ なになに、さっきよりも締め付けエグくない? もしかして、後ろの方が好きなん?」
「ォ゛ッ・・・♡ ォ゛♡」
「聞くまでもねぇーか♡ そんなエロいお姉さんに、ご褒美くれてやるよ♡」
あれ、足・・・動かない・・・。頭も、固定されて、身体、動かせない・・・。
これじゃ、これじゃ・・・気持ち良いのが、何処にも・・・♡
「んォ゛ッ♡ ォ゛♡ ほォ゛♡」
「これスゲーだろ。子宮小突かれて、快楽が逃げらんないから気持ち良いのがずっと続くんだよ。他の奴らも、ずっと甘イキしっ放しで、すぐ堕ち・・・・・・いや、お姉さん、マジイキしてね?」
いくっ、イぐっ・・・♡
止まんない、ずっと・・・気持ち良いッ゛・・・♡
奥まで、全部、攻められて、おまんこ、イくっ・・・♡
「ちょ、締め付け過ぎっ・・・! これ、俺も・・・ッ゛♡」
キた、キタッ゛、きたッ゛・・・♡
幸せなの、キたっ゛・・・♡
大好きなの、キたっ゛・・・♡
びゅーっ゛、びゅーっ゛♡
一杯、一杯、注ぎ込まれて来るっ♡
「ちょ、待っ、出たっ・・・! もう、出た、からっ・・・絞る、なぁ・・・!」
「ふ゛ーっ・・・ふ゛ーっ・・・♡」
もっと、もっと・・・♡
欲しい、頂戴、意地悪しないで♡
「はぁーっ・・・はぁーっ・・・やっと、止まっ・・・たぁ!?」
「ふーっ゛・・・! ふーっ゛・・・! 足りない、まだ、もっと・・・!」
大丈夫、まだガチガチだから♡ まだ、ゴムはまだあるから♡
だから、俺をこんなんにした責任、取ってくれよ♡♡
◇
それで、えっと、だから・・・・・・あー、ダメだ。
飲んだ後の記憶が全く無い。
無いんだけど・・・。
「・・・・・・ぁ・・・・・・、・・・も・・・ぅ・・・許・・・」
下を見ればそこには、昨夜ナンパして来てバーへと誘った、見覚えのある、けれども変わり果てた男の姿があった。
部屋は、見覚えが無いから、多分、男の部屋なのだろう。
一見すると、酒を飲まされ、連れ込まれ、そして犯された、と思うかもしれないが・・・。
「・・・マジか」
更に視線を下げて、己の股を見れば、そこには長年の相棒とは似ても似つかない男の相棒を根元まで飲み込んで、涎をダラダラと流しているメスの口があった。
「ん♡ ふぅー・・・♡」
腰を上げようとして、力が思うように入らなかったので、前屈みになって腰を上げる。
ずるり♡ と素っ裸のずる剥けヤリチンが顔を出し、一瞬中出しされたかと焦るも、己の股を見て勘違いだと悟る。
「マジか・・・」
おまんこから飛び出る薄紫のゴムに安心するも、貪欲な己の体に傍観の念を抱く。
現実感が無いような、酒の勢いに任せたとしてもありえないような、目を背けたくなるような現実に。
けれども引き抜いたゴムから、元男の身からしても出過ぎだろと言いたくなるような量の白濁の液体が出て来て、それと同じ量の物が入った使い捨てのゴムが部屋中にいくつもあることに気付いて、無理矢理引き戻される。
「マジ、かぁ・・・」
頭が急速に冷えていく。
不幸中の幸いと言うべきか、きちんと避妊はしていたようだが。そんなものは些末な問題だった。
彼の部屋に居るのは、恐らく昨夜の記憶が無いことから酔い潰れた俺を介抱してくれたのだろう。家に送ろうにも住所を知らないから、仕方無しに自分の部屋へと連れ込んで・・・。
彼に邪な気持ちがあったのかと言われると・・・多分、無かったろうな。俺、自分が男だって言ってるし。
それに、今のこの状況から見ても、俺が襲ったってのは言い逃れようの無い事実な訳で・・・。
「・・・その、すまん。もう少しだけ、このままで」
だというのに、何故だろうか。
こうして彼の胸に身を寄せると、どうしてか心がポカポカする。
襲ってしまった罪悪感はあれど。
やってしまったという後悔は、不思議と感じなかった。