明日中には最後まで投稿予定。(予約投稿済み)
最後まで楽しんで頂けると幸いです。
夕暮れの教室。僅かに開いたカーテンの隙間から風が吹き、教室に一人で佇む女の子——
目と目が合った瞬間、シューズの擦れる音が部屋を響いた。
キュッという音が聞こえると、平塚美咲は僕の目の前にやってきており口元を妙に喜ばせながら言うのであった。
「ねぇーあたしとセックスしよっ?」
数秒間に渡る沈黙の末に、僕は言うべき言葉を見つけていた。
「な、何を言ってるんだよ……
「うん。知ってるよ、あなたには大切な
「でも
「お前には関係ないだろっ! 僕と愛梨の問題だ」
「ふーん。それじゃあ……これを見てもそう言えるのかな?」
ふふっと笑みを満面に溢れさせた平塚美咲は一枚の紙を見せてきた。
「こ……これは……?」
「さぁーなんでしょうね。彼女さんの浮気かな?」
写真には愛梨と知らない男が腕を組んで楽しそうに歩く姿が。
「う……う、ウソだろぉ……ど、どうして……」
「健一くんは騙されていたんだよ、ずっとずっと愛梨さんに」
違う……愛梨がそんなことをするはずがない。
否定する僕に対して、平塚美咲は容赦無く現実を突きつけてくる。
まるでおとぎ話が大好きな子供に「あなたはお姫様にはなれない」と夢を打ち壊すように。
「
憐れむような眼差しをこちらに向けた後、証拠もあるんだからさ、と平塚美咲は付け加えた。さっさと現実を受け止めた方が遥かにいいと教えるように。
「そんなはずがないっ! 愛梨がこ、こんなことをするはずが——」
気付いたときには、僕の唇は奪われていた。
僕の認識する限りでは、人生で二人目のキス。
愛梨に比べると、平塚美咲のは甘酸っぱい味だった。
「…………ちょ、ちょっと、い、いきなりなにをするんだよっ!」
平塚美咲がベロを僕の口へと入れてきた瞬間に、僕は彼女を突き飛ばした。何をやっているのだ、僕には愛梨という彼女がいるのに……。そ、それなのに……ど、どうしてき、キスなんかをやっているんだろう……。
「……あたしのキスじゃダメだった? 満足できなかった?」
自分では満足させてあげられなくてごめんなさい、と謝罪を乞うような表情で、平塚美咲は僕を見据えていた。なんだか僕が悪いことをしてしまったような錯覚に陥ってしまう。
「……ぼ、僕には……あ、愛梨がいるんだ、だ、だから……」
二回目のキス。言うことを聞かない僕の口を無理に塞いできたのだ。舌を強引に入れられそうになり、僕は拒絶した。だが何度も口内へと侵入を拒むのは無理な話だ。次第に僕は力を失ってしまい、なされるがままに平塚美咲に身を委ねた。
「泣きたいなら泣いてもいいんだよ、ショックなんだよね? 彼女さんのこと」
「…………」
何も言わない僕の手を平塚美咲が掴んで、自分を抱きしめるように指示を出してくる。まるで僕の手は彼女を抱きしめるためにあるのだと教え込むようだ。
床に落ちた愛した彼女と僕の知らない男の仲睦まじい写真を見て、僕は平塚美咲に希望を求めるように抱きしめた。少しでも気が楽になりたいと思って。
「良いんだよ、健一くん。無理しなくても。あたしが愛してあげるから」
「……ひ、平塚……ひ、平塚……ぼ、僕は……僕はどうしたら……?」
その言葉を待っていたと言わんばかりに、平塚美咲は性交渉を持ちかけてきた。計画通りに事が進み、思わず口元が緩んでしまったような顔付きで。
「一緒に幸せになろ? あたしね、健一くんのことずっと前から好きだったの」
「幸せになるって……ど、どうやって……?」
「そ、それは……い、言わなくても分かるでしょ? 気持ちいいことだよぉ?」
そう言って平塚美咲が僕の耳たぶを甘噛みしてきた。言うことを聞かない耳にはお仕置きが必要だと思ったのだろうか。どちらにせよ、僕は言われるがままに平塚美咲の指示に従って、いや……違うな。
尽くすのが得意な彼女に身を任せて、献身的な奉仕をしてもらうのであった。
◇◆◇◆◇◆
生まれて初めてのセックスに愛情は存在しなかった。
どうなってもいい。楽になりたい。少しでも気が紛れればいい。
自暴自棄になった僕は平塚美咲に促されるがままに身体を委ねたのだ。
西日が差す教室。部屋の中には僕と平塚美咲のみ。
運動部の生徒たちが大きな声を上げてグラウンドを走っている最中さなか、無我夢中にお互いの芯を貪りつく僕たちも声を上げてしまっていた。
「いい……いいよ……と、とっても……いい、健一くん」
搾りたてのミルク肌を持つ乳房を乱暴にもてあそぶ僕を、平塚美咲は「世話が焼ける子ね」とでも言いたげな表情で見つめてきた。子供を出産したわけでもないのに溢れ出てくる母性感に圧倒され、僕は彼女に甘えることにした。
「く……く、くすぐったい……よ、……つ、次は……左のおっぱいも舐めて」
右側だけに集中していたことに平塚美咲は不満を感じたのか、「こっちも食べてくれないといやっ!」とでも言うように左側の果実を押し付けてきた。
誰もの目を引くような大きさではないけれど、形の良さと感度は格別である。高級料亭で出されるお椀を伏せたような輪郭で、出来立ての餅もちに似た柔らかさだ。見事なほどに洗練された和のテイストには虜になる他ない。
丸みを帯びたピンクの先端を吸引すると、平塚美咲は思わず肩をビクッと動かし健康そうな太ももをガクガクと震わせてしまった。授業中に居眠りしてしまい、大恥をかいたかのような面持ちである。
何かあったのか、と心配したものの、すぐにどうしてかが分かった。小雨でも降ったように、平塚美咲近くの床が濡れているのだ。彼女の秘部へと手をかけてはいないので、想像だけでこれほどの量を漏らしてしまったのだ。
「け……け、健一くん……そ、そんな目でみ、見ないでよ……」
近くにあった机へと腰をかけた平塚美咲はスカートの裾を上げて、
「ほら、挿れてもいいよ。もうあたし……準備万端だからァ……」
甘ったるく蕩けそうな声に導かれて、僕は彼女の期待に答えた。
じかんけいか
飢えた猿のように僕は息を切らして同級生を堪能した。
初めての経験で慣れない動作。無心になって腰を動かすのみ。
それでも平塚美咲は耽美な喘ぎを漏らしてくれた。
「いいよぉ ……いっぱい……出して……いいよぉ……奥に出してぇえ……」
僕の首へと白腕を回した平塚美咲は「もう絶対に離さない」とでも言うように、絡み付いてきたのだ。強引な平塚美咲の行動に身を任せ、僕は自分の仕事に従事することにした。
未知を目指す探検家のような面持ちで、僕は平塚美咲の願いを叶えるために。
「………んふううううぅぅああああああああああ」
身体の内側から
「……いっぱい出たね……健一くん……あ、ありがと……あたし、幸せだよ……健一くんのこと大好きだよぉ……」
上下の口からだらしなく液体を漏らす平塚美咲を見ていると、どれだけ感じているのかと笑ってしまいそうになる。スカートの奥に隠れた嫋やかなおしりをピクピクと痙攣させながらも「まだ足りない、まだ全然足りない」と僕の膨張した部位を誘ってくるのだ。生憎なことに僕は限界だったけど。一度出すものを出し終えると計り知れないほどの倦怠感が襲ってきたのだ。また、正常な判断力を取り戻していた。
彼女持ちのくせに彼女以外の女の子と性交渉をしてしまった。本当に僕はダメな奴だなと思ってしまう。何よりも彼女——
考えただけで恐ろしい。愛梨にバレたらもう僕は終わりだな。
でも……愛梨だって僕以外の男と楽しそうに腕を組んでいたのだ。
だ、だから……。
そう思いながら、床に落ちた写真をもう一度確かめるように見ると白く濁った液体がベッタリと付着していた。愛梨の整った顔にさえも。
「……平塚……平塚……も、もう……ぼ、僕は……」
泣き崩れてしまった。もう泣き崩れてしまうしかなかった。
「いいんだよ……もう健一くんは何も考えなくていいんだよ、あ、あたしだけを見ていればいいんだよ……ううん、あたしだけを見ていなさい、命令です」
平塚美咲の救いの言葉に促されるままに、僕は彼女に倒れ込んだ。
正直この後のことはもうほとんど覚えていない。もう何度も何度も犯されつづけたんじゃないかな。僕を癒すような、平塚美咲のテクニックで。
ただ覚えてるのは、僕以上に平塚美咲の方がイッたってことかな。肩をわなわなと震わせて顔を真っ赤にさせて「イッた」報告してきたから間違いない。