※この作品はR-18です。

彼女持ちの僕は同級生の女の子に寝取られる   作:平日黒髪

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第5話

 チロチロとリンゴ飴を舐めるように、僕の膨張した部位を口いっぱいに頬張る愛梨。自分の所有物だと言わんばかりの瞳を浮かべ、三ツ星レストランの料理を食べるように貪っている。肉食獣が自分の獲物だと威嚇しているようだ。

 

「んふふっ……ふふっ、西田くんとってもとっても気持ちよさそうな顔をしてくれてるぅー。嬉しいんだねぇー、わたしの頑張りを認めてくれているんだねー。ありがとう、ありがとう……愛してるよ、わたしもっともっと頑張るからねっ、んふっ……んふっ、はむはっ、……んぅんっ」

 

 口元には唾液と僕の蕩けた液をベッタリと付けて、吸い上げては舐めて、吸い上げては舐めてを繰り返す。自分が西田健一の彼女として相応しいと言うのをどうしても証明したいのだと言う。だからこそ、僕を満足させるために愛梨は奉仕を尽くしているのだと。彼女の頑張りは十分に認めたい気持ちはあるものの……。

 

「はむっ……ん、れろれろぉ……んっふぅん、お、美味しいぃ……西田くんのオチンポさん……んふふっもっと欲しいよ、もっと食べりゅ食べりゅ、んはむっ」

 

 小さな子供がおかわりを強請ねだるように、愛梨は強引に僕の熱く太く尖ったものを口の中に含んだ。先端部分だけかと思いきや、愛梨は喉奥深くまで頬張るのだ。根本まで咥えた口は、卑猥な水音と不気味な笑みを奏でた。

 

 拷問に近い愛梨のしゃぶりに負けて、僕は何度も射精した。僕が腰を浮かせる度に、愛梨は恍惚な表情のまま口を開けて「こんなにいっぱいでたぁ~」と見せつけてくる。汚く濁った白液をゴクリと飲みこんだ愛梨は、律儀にも感想を述べた後、もう一度口を開いて全てを飲みきったよと主張してくるのであった。

 

「んぅ~。こ、これが西田くんの子種……赤ちゃんの素……ふふっ……ふふ……もっと欲しい。もっともっと西田くんが欲しい……」

 

 口元に残った汁を白い指先で拭き取り、ペロッと舐めた愛梨は言った。

 

「……よしっ、それじゃあ……次は……子作りセックス本番しよっか」

 

 その掛け声を聞き、僕は戸惑ってしまった。

 果たして本当にいいのかと。一応断りを入れてみたのだが……。

 

「あの女とはヤッたのにわたしとはヤれないって言うの?」

 

 違うと拒否する。そういうわけじゃないと。

 ただ……僕たちはまだ未成年で子供なんて……。

 

「大丈夫だよっ!! 安心して。わたしが育てるから。わたしの家、お金いっぱいあるから。うん、絶対に大丈夫だよ」

 

 ニコニコ笑顔で返されてしまった。その後も愛梨は「子育ては大変と聞いたことあるから、わたし頑張るからね。一人の母親ママとして一生懸命育てるから。西田くんも父親パパとしての自覚を持って行動してね」

 

 そういう問題じゃなくて……一般的に高校生が子作りってのは。

 

「おかしいよ、そんなの。そんなの絶対におかしいよ……あ、あの女には中出ししたんでしょ? そ、それなのに……それなのに……わたしにはしてくれないなんて……ひ、ひどいぃ、ひどいよ……わたし西田くんのこと大好きなのに。わたし、西田くんのためにこれからいっぱい尽くそうと思ってたのに……」

 

 平塚美咲は違うんだ。アイツが強引にヤッただけで……ぼ、僕は。

 

「あ、アイツの名前は出さないでぇ!! 二人だけの時間に、アイツの名前は出すなああああああ!! おかしいでしょ? もう聞きたくないの。やめてよ、ねぇーもうやめてよ……西田くん、おかしいよ。わたしの彼氏なんでしょ? わたしの彼氏なら……しっかりとわたしを守ってくれないとダメだよ、わたしを一人ぼっちにしたら、ダメだよ……わたし……よ、弱い女の子なんだから……」

 

 謝罪した僕を訝しる瞳で覗いた愛梨はぶつぶつと言い始める。

 

「西田くんは洗脳されているんだ。あの雌豚に騙されているんだ。わたしがしっかりと西田くんに教えてあげないと……わたしが西田くんの彼女だってこと。わたしだけが西田くんを幸せにできるってことを。そうだ、そうに決まってる」

 

 瞳孔を大きく開いた愛梨は親指の爪をガリガリと噛んでいた。静まっていたドス黒い影が蘇り、もう一度彼女の周囲に纏わった。

 

 本能が逃げろと、僕に諭してくる。

 けれど、僕は彼女の凄みに圧倒されてこの場を離れることができなかった。

 

「西田くん……いいんだよ、もう遠慮なんて要らないよ。もうね、わたしが全てを受け入れてあげるから安心していいんだよ。骨の髄まで全部全部愛してあげるからね。だからね、もういいんだよ……ふふ、愛してあげる。あの女よりも」

 

 躊躇う様子もなく、愛梨は僕の股間へと手を伸ばして——。

 

「もうこんなにカタクなってるんだね。やっぱり欲しかったんだね、わたしを犯したくて犯したくて仕方がなかったんだね。うん、わたしも一緒だよ。わたしもね……西田くんのことを考えるだけでお汁が次から次へと出ちゃうんだ。わたしね、家で……ずっとずっと西田くんのことを想ってたんだよォ」

 

 強く握りしめた僕の下半身へと愛梨はゆっくりと身を下ろしていく。愛梨の割れ目に少しずつ侵入していく僕の鈴口はもう愛液に満ち溢れていた。全て彼女の下唇から垂れたものだ。水を振りかけた片栗粉のようにとろみがあった。

 

「よしっ……見ててね。初めて……わ、わたしの……あ、愛梨の初めてが喪失する瞬間を。西田くんに初めてを奪われちゃう瞬間を。自分のお嫁さんを初めて犯した日のことを、ずっとずっと脳裏に焼き付けててねっ」

 

 鮮やかなピンクの裂け目から真っ赤な血が溢れ出てきた。

 初めてを失った証拠である。愛梨は悲痛な表情を浮かべ、手で口元を抑えている。声が漏れるのも必死に止めているように見えて仕方がない。

 

 それでも彼女は僕に心配をかけまいと、目元に涙を浮かべながら。

 

「だ、大丈夫だよ……心配しなくても……わ、わたしは、だ、大丈夫だからね」

 

 本当に大丈夫なのか? もうやめたほうがいいんじゃないか。

 

「大丈夫だよ、わたし負けないから。あの人に絶対に負けないから」

 

 笑顔を作ろう作ろうとするのが目に見えて仕方がない。時折辛そうな表情を示す愛梨を見ると、こっちまで辛くなる。このまま大丈夫なのだろうかと。

 

「少しだけ時間もらっていいかな? うん、すぐに動けるようになるから」

 

 五分間が経過し、愛梨は決心を固めたようだ。ギュッと胸元で両手を握りしめて勇気を振り絞っているように、頑張り屋さんな僕の彼女は言った。

 

「もう……だ、大丈夫だよ……初めてだけど精一杯に頑張るからっ」

 

 キュッと彼女の小さなおしりが引き締まり、僕の股間が疼いてしまった。

 

 宣言通り、愛梨は頑張ってくれた。

 

 痛みが残っているのか、表情が歪む瞬間もあった。それでも彼女は僕を満足させようと、ぷりっとしたおしりを動かしくれた。ミキサーのように、愛梨は乱暴に腰を回して上下に振るのだ。途中からは少しだけ慣れたのか、杭打ちするように下半身を跳ねらせた。

 

「どうかな……? 気持ちいい? どうかな? わたしを感じてくれてる? んふ、っ……んっんぁあああぁ……ん、わ、わたし……西田くんが子種を出すまでは絶対に止めないぃ。子宮にいっぱいいっぱい出していいからねぇー」

 

 中出しはまずい。そう思うけれど、僕は逃げることができない。

 そのまま何度も中に出してしまう。その度に愛梨は「き、きてりゅ、きてりゅ……西田くんの赤ちゃんつくりゅぅのぉー」「もっとキテぇ……もっときてぇくれないとダメぇ、もっともっと欲しいぃ」などと言ってきた。

 

 何度も何度も犯された。愛情はあるけれど、あまりにも重たかった。

 

 女の快感を知ったと言うような蕩けそうな表情を浮かべる愛梨。口からはだらしなく唾液を垂らして、喘ぎ声を漏らすのみ。

 

 クラスの人気者を犯す喜びがなかったと言えば、嘘になる。

 犯すというよりは、犯されていると言った方が正しいけれど。

 

 夕陽を連想させるほどに鮮やかな茶髪のショート。琥珀色に染まった瞳は輝きを忘れることなく、僕が見る度にその輝きを強めていた。艶のあるピンクの唇はゼリーのようにぷるっと柔らかく、僕の唇が物欲しいのか、唾液を垂らすのだ。

 

 スポーツが苦手だけれど、勉強はできる優等生。

 誰にでも優しく接する温厚なクラスの中心人物。

 男女共に愛されて、一目置かれる存在——それが沢城愛梨だ。

 

 そう思っていたけれど、彼女は誰にも言えない秘密を抱えたらしい。

 

 行為を終わらせた後、ベッドに横になった僕たち二人。

 愛梨は僕のお腹の上に顔を乗せて、神妙な声で言ってきた。

 

「実はね……わたし、今までずっと一人ぼっちだったんだ」

 

 そう言って語られるのは、沢城愛梨の過去。

 

 沢城愛梨が八方美人になった理由。誰もに好かれたいと思った原因。

 

「わたしが小さい頃にね……お母さんが死んじゃったんだ」

 

 母親の死と共に、沢城愛梨の家は壊れたらしい。

 大学の教授を務める父親は一層研究に努め、そして娘を放った。

 こうして、沢城愛梨は一人ぼっちになってしまったのだ。

 

「多分、バチが当たったんだと思う。小さいの頃のわたしはわがままな女の子だったから。だからね、少しでも徳を積まないといけないと思ったんだ。もしも神様がいたら、頑張るわたしを少しでも見て、お母さんを生き返らせてくれるかなって……そ、そう思ったから……」

 

 死んだ人間は生き返らない。それでも沢城愛梨は願ってしまったのだ。

 儚い夢でも、叶わない理想でも、それでも沢城愛梨は願うしかなかった。

 母親の死は全て自分のせいだと言い聞かせて。

 自分が悪いと思い込むことで、理不尽な世界から現実逃避していたのだ。

 

「でも……違う。もう、わたしは一人じゃない。西田くんがいる」

 

 これからはもう、と呟き、愛梨はニコッと笑みを浮かべながら。

 

「わたしは西田くんだけを見る。だから、西田くんもわたしだけを見て」

 

 そういって、沢城愛梨は僕に永遠の誓いにも似た口付けをしてきた。

 

 二回目のセックス。

 好きな人との性行為は気持ちがいいものだと思っていた。

 

 結果は間違い。

 

 平塚美咲と初めてセックスしたあの心地良い感覚は存在しなかった。

 快楽の境地へと辿り着いたと錯覚するほどの、あの幸福感が。

 あの熱くて蕩けそうで、そしてあの人間を蠱惑する色香がないのだ。

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