天雨アコ「こんなイヤらしい社長が支配する会社に、私はぜったい屈しません!」→なお 作:a-su
ペアリングされたアコとミカは、ミカの部屋のシャワールームで互いの服を脱がせ合う。
イエローの懲罰で三十日間禁欲を強いられたアコの身体は限界だった。ミカの指が触れるたび理性が崩れ、ついにアコは放尿という形で決壊する。
「全部見ててあげる」
ミカはその姿すら愛おしそうに受け止めた。羞恥を晒し合い、心臓の鼓動を重ね、アコは自分からミカにキスをした。だが女としての絶頂はまだ迎えていない。
「ベッドに行こ?」
濡れた素足が残す足跡が、二人をその先へと導いていく。
ミカの部屋には、セミダブルのベッドが二台あった。彼女がいつも使っているという方の端に二人で並んで腰かけ、足を床に下ろす。お互いにバスタオル一枚の姿で、太ももと太ももとを触れ合わせる。
使われていない方のベッドが、こちらを見ていた。誰かが、あの上で、社長に組みしかれたのだろうか。そしてアコも、いつかあそこで……。
(冗談じゃありません)
ミカと欲望を解消できるようになれば、今までよりもっと長く、社長に逆らえるようになる。これは戦う準備なんだと、アコは自分に言い聞かせる。
白いシーツが裸の肌に触れていた。洗い立てらしき布が、汗ばんだお尻や太ももの裏から遠慮なく体温を吸い取っていく。
静寂──。
シーツが擦れる音が、やけに生々しく耳に届いた。壁に吸い込まれて消えていく。吸音材に包まれたこの部屋には反響も残響もない。音は生まれた瞬間に消え、だからこそ生々しく、むき出しの音として聞こえる。
ミカがサイドテーブルからタブレットを取りあげ、アコに渡してくれた。
「はい、これ。アコちゃんの」
震える指で、冷たいタブレットを握りしめる。ようやく「声」が戻ってきたのだ。
「ねえアコちゃん。イエローってさ、最悪だよね」
ミカが、人差し指の腹で自分のヒュプノスペックをなぞった。
「一人じゃ、イけないじゃん。オナニーしてイくのが許可制とかマジで、私も最初『えっ』てなったもん」
この一ヶ月というもの、アコは何度もそれを体験している。カフェテリア、廊下、自分の部屋で、機械に性感を高められ、高まっては「あと一歩」で止められる。何度も、何度も。
『でも、ミカさんとなら』
震える指でタブレットに打ち込む。ペアリングされたから、ミカがいれば絶頂できる。本当だろうか。
『具体的に何をすれば』
「んー、いろいろあるけど」
ミカが、指を折りながら数え始めた。
「まず、裸を見せ合うこと。これはクリアだね。次に相手を気持ちよくさせること。それから、恥ずかしい『おねだり』をすること。あと……」
琥珀色の瞳が、いたずらっぽく光った。指を一本立てて、ひらひらと振る。
「恥ずかしい場所まで、ぜ〜んぶ見せること♡」
『全部?』
「おまんこは当然として……お尻の穴も、だよ」
尻の穴?
のどの奥で息が詰まった。吸いかけた空気が、肺に届く前に凍りついている。
「……怖い? でも単純で、いいシステムでしょ? おまんこの中も、お尻の穴も、中までぜ〜んぶ見せるだけでいいの」
ミカがくすりと笑い、アコの耳に唇を寄せた。
「これってつまりぃ……シックスナインできちゃうくらい仲良くなろうね、ってことなの。アレならお互い丸見えだもん。『ペアになった相手にぜんぶ見せるんだよ』ってね、社長が趣味で考えたみたい」
──ぶひぃ。というミカの愛らしい声真似が鼓膜をくすぐった。
「……って言っても、恥ずかしいよね? 大丈夫、私も最初は死ぬほど恥ずかしかったから」
アコはしばらく動けなかった。考えがまとまらない。頭の中がぐちゃぐちゃだ。
このルールに従うことは、社長の思惑に屈すること。
(……でも、ミカさんとなら)
一ヶ月間、労働組合で共に頑張ってきた記憶。食堂での出来事。シャワールームでの睦み合い。それらの記憶が、アコの抵抗を押し流していく。
『分かりました。ミカさんに、全部見せます』
「じゃあ、お願いして? タブレットで、恥ずかしいこと書くの。じゃないと受理してあ〜げない☆」
『お願いします。イかせてください』
「んー、もっと! ミカ先輩がドキドキするくらい、下品に書いて?」
ミカの声は、憎らしいほど麗しい。
アコは下唇を歯で押さえた。噛み締めるほどに、出せない言葉が腹の底で暴れている。
(声で言えたら、どんなに楽か……)
喉が震える。声帯が動こうとするけれど、音にならない。自分の口で──いいや、指で──こんな言葉を紡ぐしかない。
『私のまんこ、見てください。イきたいです』
「上手♡ アナルのことも書いて?」
『おしりの穴も見せます。どうかイかせてください』
「えへへ、ありがと……アコちゃん、私をイかせて。まんこ、見てください。イきたいです。おしりの穴も見せます。聖園ミカの大切なところをいっぱい舐めて、イかせてください」
不思議な体験だった。ミカが同じ卑語を口にしてくれたことで、こみあげていた恥辱が昂ぶりに替わっていく。
アコは、ふうぅ、と熱息を吐き出した。
「ね、アコちゃん……おくち、ちょうだい?」
二人はベッドの中心に移動し、向き合う形で女の子座りになる。
「……目、閉じないでね? ぜんぶ見ててほしいの」
ミカが少し身を乗り出し、顔を近づけてくる。
琥珀色の瞳が目の前で揺れて……唇が、触れた。
ちゅ。
小さく音をたて、すぐに離れる。軽い接触だった。シャワールームでしたキスよりずっと軽い。
なのに唇の芯がずきんと疼く。ミカが離れたあとも、触れられた場所に脈が残っている。その鼓動が舌の根元を下り、喉の奥まで沈み込んでいく。もっと深く触れてほしい、と身体が訴えていた。
ミカがくすりと笑う。
「緊張してる? 唇かっちかち……♡ 噛んだら歯が折れちゃいそう。ほぐしてあげよっか、ね?」
指摘されて、頬に血が上る。耳の縁まで火照りが広がっていくのが分かった。キスだけで内心まで分かるものなのだろうか。
「チューするときって、嘘つけないんだ。触れたとき、息の混じり方でね、どれだけ緊張してるかなとかも、全部分かっちゃうの」
ミカの両手が、アコの頬を下から包み込んだ。親指が頬骨をなぞり、残りの四本が顎のラインに沿って添えられる。
血の通う指から脈動が伝わり、アコの呼吸と重なる。それだけで肩の力が抜け、背骨を支えていた緊張がほどけていった。
ちゅっ。
二度目は、唇が合った瞬間に柔らかさが沁みた。グロスで湿った肌が吸いつき、弾力の奥から女の体温が滲み出してくる。唇だけで繋がっているのに、熱は舌の表面を滑り、喉を落ち、胸の底でぱちりと爆ぜた。
「ほらね……だんだん、ふわっ……ってなってきた♡ アコちゃんの唇、もう私に溶けかけてるよ?」
ちゅぅ……。
三度目。ミカのほうから、深く。
ミカの唇は、押せば形が変わり、離せばゆっくり戻ってくる。
グロスの香りがする。シャワールームで触れたときにはなかったものだ。果実を煮詰めたようなトロみのある甘さを吸い込むたびに、背筋を這い上がるものがある。鼻腔を満たす香りだけで、下腹部の奥がずん、と重くなる。
でも、あのときはアコから唇を寄せた。
今は、ミカが導いている。
「手をぎゅって掴んでくるのは、離れたくないって気持ちがあふれてる証拠……んっ」
言われて初めて気づく。いつの間にか、ミカの手を握りしめていた。声が出せない代わりに、指先だけがもっと、と訴えているのだ。
「んっ……♡」
ミカの舌先が、アコの上唇と下唇の境目をすうっ、となぞった。左の口角から右の口角へと、ゆっくり、一往復。
反射的に口を開いてしまう。
舌が、滑り込んできた。ぬるりとした感触が口腔を這う。歯の裏、歯茎、そして舌の根元まで。舐められた場所から、奥へ奥へと快感が染み込んでいく。歯茎を舐められると喉が疼き、舌を絡められると胸の奥が締め付けられた。口内から身体全体が侵されていく。
(意外……ミカさん、すごくテクニシャンです)
アスナやシロコとは違うタイプだ。彼女らは自分の喜びや興奮を伝えるようなキスをするけれど、ミカは違う。
誘っている。アコの舌を、自分の口の中に招き入れようとしていた。
「おいで……」
ミカは見つめる瞳を潤ませている。息は荒く、頬も紅潮している。アコとキスして感じてくれているのだ。
「ん……んっ……」
鼻から漏れる吐息──声にならない声。アコの舌が恐る恐る、ミカの口内に侵入した。彼女の真似をして歯列の裏側を舐め、舌の上を滑り、奥へと進んでいく。
……ぬめった肉が絡みついてきた。
くちゅ、くちゅ、と水音が生まれる。唾液が混じり合い、どちらのものか分からなくなっていく。
(き、もち、いい……)
舌と舌とがこすれ合うたびに、のどの奥で何かが絞られる。その波紋が胸を通り抜け、おへその下まで降りてくる。キスしているだけなのに、膣の壁がうねるように蠢き始めていた。
「んぅ……アコちゃん、積極的……欲しくてたまらないんだね……アコちゃん……アコちゃん……♡」
キスしながら、ミカが何度も名前を呼ぶ。その声が首筋から尾てい骨へ這い降りてくる。
胸の奥で心臓が一拍だけ止まる。次の瞬間、二拍分を取り戻すように強く打った。肋骨の内側が、その振動で震えている。
名前を呼ばれただけなのに。こんなにも身体が反応してしまう。
ぽたり。唾液が顎を伝う。
その一滴はアコの胸の斜面に落ちた。肌に触れた瞬間、二人の体温が混じり合う生々しさに鳥肌が立つ。
「ンゥ……♡」
キスの角度が変わると、もう一滴。今度は、ミカの谷間に落ちて見えなくなった。
ミカが膝立ちで寄せてくる。
胸が触れ合った。柔らかいもの同士が押し合い、潰れ、また膨らむ。密着した肌の下で、ミカの脈がどくん、どくんと跳ねている。その振動が肉の奥まで沁みて、アコ自身の心臓と共鳴し始めた。熱が先端に集まった瞬間、子宮の首がぐっ……と引き下ろされた。
気がつけば、アコはミカの首に腕を回していた。
「ぁン……首に腕を回してくるのは、完全に委ねてくれてる瞬間……んむ、はむ、へむぅ♡」
アコのそれは押されると押し返す。弾力に富んだ、若い肉。
ミカのそれは、押せば指が沈み、奥でぷるんと跳ね返す。表面は蕩け、芯には張りがある。クリームを詰めたプリンのような二つの丘。
押し合うほどに形を変えていく。潰れて、広がって、また元に戻ろうとする。揉みしだき合うたびに、芯がじんじんと疼いてくる。圧が乳首に集まり、背筋を走り抜け、身体のいちばん深いところまで沈み込む。
ちゅん。
乳首同士が微かにこすれ合った。硬く尖った頂点が互いの弱点に引っかかり、離れ、また当たる。
ちゅん。ちゅん。ちゅん。
(あっ……)
電流のような衝撃が、乳首から全身に走った。
ヒュプノスペックの「ぴりっ」とくる罰とは違う。これはご褒美だ。神経の一本一本が煮詰まった甘みに浸されていくような、脳髄まで届く快楽。
キスしながら、アコは無意識に身体をすり寄せてしまう。
ミカの柔らかさが、アコの上で形を変える。ぷるん、たゆん、と揺れながら押し潰してくる。
アコは負けじと押し返す。ぎゅむ、ぎゅむ、と張りのある肉で跳ね返しながら、ミカの、押せば沈み離せば戻る甘い重みを受け止める。
舌が絡み合い、胸が押し合い、肌が擦れ合う。
壁が音を飲み込む静寂の中、くちゅくちゅという水音と、二人の荒い呼吸だけが存在していた。
外には漏れない。誰にも聞かれない。
この部屋だけが、二人の秘密を知っている。
「ふぁ……っ」
ミカがゆっくりと唇を引いていく。名残惜しそうに、最後まで下唇を軽く吸ってから──ようやく、離れた。
銀色の糸が、二人の唇の間で伸びる。
ぷつり。
糸が切れた。残った雫が、あごの線を伝い、首筋へ落ちていく。
「アコちゃんのキス……すごく、素直。最初は硬かったのに……今は、とろとろ」
ミカの人差し指が、アコの下唇の輪郭をゆっくりとなぞった。濡れた唇の表面を滑り、口角に溜まった唾液を指の腹で拭う。その指を、ミカは自分の口元へ運んだ。
「ねぇ……シックスナイン、しよ?」
その言葉を聞いた瞬間、下腹部の奥が引き攣った。子宮が聞いてはいけない言葉に反応して、ぎゅっと身を縮めている。
「お互いの……全部、見せ合おう?」
ミカの目が、期待に輝いている。
アコは、顎をほんの数センチだけ下げた。声の代わりになるよう、できるだけ深く、ゆっくりと。言葉の代わりに、ミカの手をぎゅっと握る。
(お願いします)
その力が、返事の代わりになることを祈りながら。
ミカが、アコの身体をベッドの中央へ押し倒した。仰向けに横たわるアコの上に、四つん這いで覆いかぶさる。
そして、身体の向きを反転させた。シックスナインの体勢だ。ミカのいちばん恥ずかしい場所が、アコの目の前に迫ってきた。
(ミカさんの……)
整えられた陰毛が、まず目に入った。
ピンクがかった茶色の、薄い毛。ハート型に綺麗にトリミングされている。
その下に、薄焼きクレープの縁のような小陰唇が覗いていた。大陰唇からはみ出した薄いひだが、ひらひらと濡れ光っている。
中心に、充血して赤紫にふくらんだ陰核が、包皮の奥からこちらをうかがうように顔を出していた。
そして、奥の口。てらてらと光り、ひくひくと収縮を繰り返している。
「私のおまんこ、見て……」
ミカの声が、アコの股間の上から降ってきた。
「やだ……もうこんなにトロトロになってる。キスしただけなのに……私、アコちゃんのこと好きすぎかも」
ミカの右手が、自分のひだに添えられた。親指と人差し指で、マカロンの殻をそっと割るように押し開く。中が、見える。
ピンク色の粘膜がぬらぬらと光っている。中の壁は飲み込む相手を探すように波打ちながら、開いたり、閉じたりしている。
「あぁ、だめぇ、恥ずかしいよぅ……やだ、見ないでぇっ、ひくひくしてるのバレちゃうじゃぁん♡」
その奥から、とろり。
透明な液体が垂れ、糸を引きながら落ちてくる。
「でも……ねぇアコちゃん、知ってる? エッチって下品だけど、上品なものなんだ……。汚くて綺麗で、うるさくて静かで、早くてゆっくり。苦くて甘くて、そっけなくて優しくて……」
ミカはゆる~りと腰を揺らし、ピンクなマカロンの奥から滴るシロップをアコの顔へと誘導している。
乱暴なまでに見せつけながら、糸が切れないように優しく。がさつな動きの中に、妙な丁寧さがあった。
その矛盾は、ミカの言葉そのままだ。下品で上品。汚くて、綺麗。
ぽたり。糸が切れる。
頬にしずくが落ちた。ミカの体温を帯びた粘液が、肌の上でゆっくり流れていく。
(ミカさんの、シロップ……)
濃密な匂いが鼻腔を満たした。
煮詰めすぎた
「次は、アコちゃんの番……おまんこ、見せて? さっきのおねだり通りに、ぜ〜んぶ♡」
声と同時、アコの太ももが押し開かれた。内ももにミカの手が触れ、掌の体温が鼠蹊部を這い上がってくる。指先の脈動すら感じ取れる距離まで近づいて、濡れた割れ目のすぐ外側で、その熱が立ち止まった。
まだ触れられてもいないのに、奥の唇が勝手にほころび始めた。何かを咥え込もうとするように、空気だけをぱくぱくと吸い込んでいる。
ミカの顔が、アコのそこに近づいてくる。
(ああ、いやですミカさん、もうダメ、もう許して)
無言の懇願もむなしく、ソコに息がかかる。湿りを帯びた吐息が、敏感な花びらをなぶっていく。呼気の流れが外側のふくらみから内側へ、ゆっくりと移動していった。
アコの腰が、意思に反して持ち上がった。尾てい骨からぐんと突き上げられる。身体の奥から湧き上がる衝動に、抗えなかったのだ。
「わぁ……アコちゃんの整えかた、几帳面♡」
ミカの指先が、アコの外襞に着地した。そのまま、汗ばんだ丘を左右に押し開いていく。指の腹だけ使い、爪は立てない。
指が触れた場所から、内側へ内側へと痺れが広がっていく。外から内の襞へ、襞から芯へ。まだ奥は触れられていないのに、中の口がとろりと潤みをあふれさせた。
「こんにちは〜……わぁ。すっごいあふれてる。我慢してたんだね、ずっと。……あ、中のお花、ちっちゃいんだ。かわいい……♡」
中のお花……内側の襞のことだろうか。確かに、いま目の前にあるミカのラビアよりは小さいと思う。
「ねぇ、ここ……クリちゃん、ぱんっぱんに怒ってるじゃん……♡ ずっと我慢してたもんね、触ってほしくて、おかしくなりそうだったでしょ……?」
ミカの中指が、皮ごと膨らみの上に乗った。押し込むでもなく、こするでもなく、ただソコに熱を染み込ませるように。
ぴりっ。
「ぃっ……!」
背中がシーツから浮き上がった。筋肉がいっせいに収縮し、膝が勝手に閉じようとする。しかし、ミカの腕に阻まれて開いたままだ。
声を出したい。
「そこ」と叫びたい。しかし、のどからは「ぅ……っ」と息が漏れるだけ。
「声、出なくてもいいの……ここがね、こ〜んなにびくびくって、全部おしゃべりしてくれてるから♡」
ちゅっ。
ミカは太ももの付け根にキスをしてくれた。優しく吸いながら、吐息で微笑みの証を残す。
「それで、女の子の入り口がね……ひくっ、ひくっ、って。何か飲み込みたくて、おくちをぱくぱくさせてるの♡」
言われて、アコは自分の中が収縮を繰り返しているのを感じた。
何かを求めている。何かを咥え込みたがっている。
自分の最も大切なところが、ミカの目の前で開閉を繰り返している。それを言葉にされた。止めたいのに、身体が従わない。
「じゃあ……おくち、開けて? ミカのいちばんエッチなとこ、ベロで食べて♡」
ミカがそっと姿勢を変えた。上半身を立て、秘部をアコの目の前から、口元へと近づけていく。
「アコちゃん、お願い。私のおまんこ、舐めて?」
めくれたミルフィーユの層。あふれる淫蜜。ひくんひくんと蠢くすぼまり。
「ゆっくりでいいよ……ねぇ、外のとこ、舐めて? 私がどうなるか、見ててね♡」
おずおずと舌を伸ばす。舌先がふっくらとした丘の縁をかすめる。きめの整った肌に、ほんの一瞬だけ接触した。
ミカの太ももが、アコの頭を挟むように震えた。
「んっ……そこ、好き……♡ アコちゃんの舌、ぬるってして、あったかくて……♡」
外側から、ゆっくりと舐めていく。丘のふくらみをなぞり、鼠蹊部に沿って舌を這わせる。肌の温度が、舌先で少しずつ上がっていくのが分かった。ミカの匂いがさらに濃くなる。
舌が、クレープの裾に到達した。味蕾の上で酸味が先に広がる。次いで奥の方からは、甘みが追いかけてくる。噛み締めるほどに味が変わる──女の身体から分泌された、生きている生クリームの味だ。
(これが……ミカさんの味)
「あっ、やだ、そこ……っ、ひだのふち、舌でなぞられると、びくって、なるの……っ、
クレープのふちのような襞を、舌の腹で下から上へ持ち上げるように舐め上げていく。薄い粘膜が、舌の表面に吸いついてくる。
「クリ、直接はだめ……っ、頭おかしくなっちゃうから……っ、皮ごと、上から、包むみたいに……んっ、それされると、いっつもイかされて……あっ♡」
充血した突起を、皮ごと舌で包み込んだ。舌先で左右に揺らし、舌の腹で押し、また離す。皮の下で硬くなった芯が、なめる動きに合わせて転がっていく。
「んんっ、そう、そうそうそう……っ、やばっ、アコちゃんの舌、やわらか……っ、あ~っ、あの人のは、こんな……っ、ああ、なにこれ、これなに、こんなの初めて……っ♡♡」
ミカの腰が、もどかしそうに震えた。アコの舌にもっと押し付けたいのに、うまく力が入らないのだ。
そして舐めているだけなのに、アコの身体までおかしくなっていた。舌を動かすたびにおなかの奥がきゅんと引きつり、膣の壁がうねるように収縮している。
(もっと……もっと声を聞きたい……)
ミカの喘ぎ声が耳朶を震わせる。その声に応えたい。私も気持ちいいと伝えたい。
代わりに、舌を深く押し込んだ。
「中……っ、もっと奥に、ベロ、入れて……っ、おちんちんじゃなくて、アコちゃんの舌で、中ぜんぶ、かき回してほしいの……っ♡♡」
先端を膣口に押し込む。
ぬるりとした肉壁が口を包み込んだ。人肌より熱い。興奮で充血した粘膜が、侵入した先端をじわりと灼く。きゅうっと締め付けられ、粘液が絡みついた。
奥を探る。ざらざらした部分があった。膣壁の前側、少し奥に入ったところだ。そこを、舌先で擦り上げる。
「あっ、あっ、そこ……! そこぉ……中のざらざら、舐められると頭おかしくなるぅっ……!」
ミカの声が跳ね上がった。腰が激しく揺れ、アコの顔に押し付けてくる。
くちゅ、くちゅ、くちゅ。
舌が、ミカの中を掻き回す音。
滴りが、顎を伝って落ちる音。
この部屋は、全部聞いている。水音も、ミカの中がぐちゅりぐちゅりと啜り泣く声も。全部知っていて、外には漏らさない。
「やだぁ……ベロでぐりぐりされると、おまんこの中ぜんぶ見られてるみたいで、もう、だめ、だめぇ」
ミカの太ももが、がくがくと笑い始めた。
次の瞬間──ぎゅうっ、とアコの頭を挟み込んで、逃がすまいとする。膝の裏がアコの耳をふさぎ、桃色の恥毛が鼻先をこしょぐる。尻肉をぐい、ぐい~、と押しつけ、アコの顔を秘部に埋めようとする。
(かわいい。そんな必要ないのに)
アコは舌の動きを止めなかった。ざらついた粘膜をねちっこくすり上げ、痙攣する入口に唾液を流し込む。執拗に、飽きることなくミカをしゃぶらせてもらう。
「イっちゃう、一週間ぶりっ、あ、あっ、イ、くぅっ、イっちゃうぅ……!」
膣壁が、アコの舌を握り締めた。まるで溺れる者が掴みかかるように──そして波打つ。奥から手前へ、手前から奥へ。脈打つような
入り口から、とろりと粘度のある蜜がどっと溢れ出した。絶頂の熱を帯びた液体が、アコのあごを伝っていく。
顔の表面をミカのシロップが伝い落ちていく。体温よりも濃い温もりが、頬からあごの線を這った。
「あああっ♡♡♡ 止まんない、止まんないっ、まだイってるぅっ♡♡♡ おまんこびくびくしてるぅっ♡♡♡」
ミカの全身が震えていた。どんな顔をしてイっているのか分からないが、アコの顔に押しつけられる秘部は雄弁だ。眉をひそめて泣き、口をぽっかりと開けてあえぐ女の顔そのものだった。
やがて、けいれんの間隔が長くなっていった。太ももの力が緩み、アコの頭を挟んでいた圧が消えていく。全身が溶けるように、アコとベッドの上に流れ落ちていった。
「はぁ……はぁ……すごかった♡ アコちゃんベロでGスポ責めるの、うますぎぃ……♡ 初めてなのに、なんで分かるの……♡♡」
ミカの吐息が遠い波のように聞こえる。頬にかかった蜜が冷えはじめていた。
アコの奥は冷めていない。穴という穴が、もらえなかったものを求めて、とくん、とくんと脈打っている。微電流で一ヶ月も煽られていた場所が、ミカを舐めイかせたせいで余計に飢えていた。
「次は……アコちゃんの番だね」
ミカが、アコの上から体を離した。まだけいれんが残る身体で、アコの秘部に顔を近づける。
「アコちゃんのここ、一ヶ月分……ぜ〜んぶ、私のおくちで溶かしてあげる……♡」
ミカが、アコのいちばん恥ずかしい場所に口づけた。最初に触れたのは外側のふくらみ。そこからすうっと中心へ向かって滑り込んでいく。
「っっ~~…………!」
アコの骨盤が、シーツを蹴るようにして浮いた。尾てい骨から腰椎まで、背骨がしなるように弓なりになる。
ミカに触れられた場所が、灼けている。その灼熱が外から中へ、中からもっと奥へ、奥から子宮の入り口へと押し込まれていく。一ヶ月、空っぽだった場所が、ようやく。ようやく、満たされる。
そのはずだったのだ。
(続く)
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プロローグ
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ユウカの章-1
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シロコの章
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リンの章
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ユウカの章-1
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ミッドローグ
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ミカの章
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アスナの章
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アコの章-1
-
アコの章-2