※この作品はR-18です。

Skeb瓦版   作:りおんぬ

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肉花瓶

「あーもうほんっと最悪!」

 

中身を撃ち尽くしてスッカラカンになったマガジンを外して放り捨て、茂みにもぐりこみながら悪態をつく。先ほどまで隣にいたはずの仲間はいつの間にか取り落としたと思しき弾倉やナイフといったいくつかの武器類だけを残して忽然と姿を消している。おまけに残弾も心もとないどころかもはやないに等しい状態にまで片足を突っ込んでいる始末だった。

 

「外れくじもいいところじゃん!」

 

──最初はなんということはない、つい最近流れ始めたちょっとした一つのウワサだった。曰く、『D08地区の片隅には入った者が例外なく帰ってこない呪われた森があるらしい』というともすれば子供騙しとして見られかねないチープなものだ。実際当初は誰もが軽く笑いながら適当に流していた。

ところが風向きが変わってきたのがざっと半月前。原因不明の行方不明者が目に見えて増加し始め、ついには戦術人形までもが失踪し始めたのだ。これはさすがに看過できないということで緊急で調査隊が構成された。

私、HK417を隊長として、HK416、ヴィオラ、ドリーマーの4人体制で臨んだ訳だが、結果は御覧の有様。最大限の警戒を払いながらも意気揚々と森に突入した結果、敵の姿は掴めずに仲間は一人、また一人とロスト。最後に残ったのは私一人、しかもろくな武器もないと来た。一応ナイフはまだあるけど、刃物が効くような相手とは正直思えない。幽霊か何かと言われた方がまだ納得いくぞ、だって味方がリアルタイムで神隠しに遭ってるんだもの。

ガサガサッ! と時折辺りから何か小さなものが素早く茂みをかき分ける音が響く。少なくとも味方ではなさそうだ。

 

「……行くしかないのか、これ?」

 

ホルスターからナイフを抜き、構えながら森の中を進んでいく。

どの道マップは味方ごと喪失しているので、私としてはまっすぐ進むしかできることがないのだ。後退してもいいけど、割と奥に進んでから襲われたから戻れる保証が全くない。

そんな訳で、ちょっとした物音にも怯えながらゆっくりゆっくりと歩を進めていく。

 

「なにこれ……廃墟?」

 

私の目の前には、内側から力ずくでブチ破られたかのように外側へ向けて弾け飛んだ2枚の鉄扉が転がっていた。この時点で、ここが少なくともロクでもない場所であるという予感をひしひしと感じさせる。

そして、そのぶっ飛んだ扉の正面にはある意味見慣れたマークが刻印されていた。

 

「……これ、鉄血工造の研究所か。なんでこんなところに……」

 

少なからず荒れ果てている様子からここが放棄されてから相当な時間が経っていることはわかる。しかし場所的にはあからさまに不穏な噂の中心地。これを無視するのはよほどのマヌケかヘタレだろう。

覚悟を決め、恐る恐る侵入していく。敷地内は雑草が生い茂り、建屋自体も窓が割れていたり壁にひびが入っていたりとひどいものだ。ただ、門だけでなく建物自体のドアも吹き飛んでいるので、わざわざ窓から入り込んだりせずに済みそうだ。

ナイフを構え、辺りを見回しながら侵入する。中は一般的な建物といったところで、まあ罠の類は無いと見ていいだろう。

手当たり次第に捜索を続けるが、めぼしいものは見当たらない。少なくとも資料の類は全て処分されているようだ。

 

「……となると」

 

今、私の目の前には地下区画へと続く階段がある。

もうこの時点で行きたくない気分に満ち溢れていたが、この建物に噂話の大元がある可能性が高いことを考えるとどうしても行かざるを得ない。というかその辺りを差し置いても今まで未発見だった鉄血の廃施設があるとか普通に看過できない。

意を決して、ゆっくりと降りていく。その先には1枚の閉じられた扉があり──なぜかこの扉はこじ開けられた様子もなく無事だった──その表面には複数個の円を組み合わせたような嫌な予感をさせるマークと共にこんな文字列が刻印してあった──『WARNING! BIOHAZARD AREA』。

ごくり、と喉を鳴らしながら、ドアノブに手をかける。そして勢いよく開け放ち、ナイフを構えたまま奥へと侵入していった。

 

「なに、これ……」

 

──その先に広がっていたのは、肉色の地獄だった。

天井から丸々と太った無数の肉の管がぶら下がり、その先端からは人間の胸から下、下半身がはみ出している。その腹は風船のようにパンパンに膨れ上がり、その頂点ではまるで乳首のようにぽこんと飛び出したへそが自己主張している。両脚はぐいっと開かれてまんぐり返しのような姿勢にさせられていて、トロトロのマンコと力なくひくつくアナルをさらけ出していた。

時折くぐもったうめき声とともに振るえるところを見ると、生きてはいるようだ。……死んでいないだけ、ともとれるけど。

しかしここにいるのは女性ばかり。行方不明者の中には男性も少なからずいたはずでは、と辺りを見回すと、大量のチンポが生えた壁を発見した。透明なカップか吸盤みたいな物を先端に付けた触手がせわしなく動き回り、フル勃起状態でピクピクと震えるそれらを甲斐甲斐しく世話しながら時折容赦なく精液を搾り取っていく。

 

「これが行方不明の原因……寄ってきた人たちを片っ端から捕まえて苗床にしてたんだ」

 

研究室の地下区画を丸ごと飲み込んだこの肉塊が一体何なのかは皆目見当もつかない。見当もつかないが、少なくともこれが自然発生したものではないというのは容易に想像がついた。大方、ここに施設もろとも放棄されていた実験体か何かが暴走を始めた結果だろう。しかし外から見る限りだとこの施設、放棄されてから相当な時間が経っている。研究所というからには実験体の生育環境くらいは最低限整っているだろうが、そんな長いこと生きながらえるだけの物質があるのだろうか……?

そんな事を考えながら、警戒を続ける。その時、大量の尻がぶるぶると小刻みに震え始めた。

何事かとそちらに注目を寄せると、くぐもった悲鳴、あるいは嬌声と共にぶりゅりっ! とそのケツ穴から1本の極太触手が飛び出す。イキ潮と愛液を噴きながら悶える女体を尻目に、腸液にまみれたその触手はゆらゆらと蠢いたかと思うと──ぐぱぁ、とその先端を開き、肉色をした大輪の花を咲かせた。

その悍ましくも美しい地獄を目にした私は確信を抱く──これは確実にヤバい。

 

「と、とにかく応援を呼ばないと……!」

 

一目見るだけで分かる、これは明らかに私一人の手には余る案件だ。一刻も早く脱出して応援を呼ばないと──。そう思って懐の通信機を取り出すが、いくら弄っても耳に触る雑音を吐き出すばかりでちっともいう事を聞かない。もしかしてこの肉壁のせいで電波が遮断されてる?

そう思いながら踵を返した私だったが、

 

「えっ……」

 

目の前で鎌首をもたげる一本の肉管。その先端には、あたりに垂れ下がっている無数の肉管と同じように女体が取り込まれ、肛門から綺麗な花を生やしていた。

その脇からはみ出た一房の銀髪が、その肌に張り付いたドロドロになった服の残骸が、『それ』が誰であるかを私に否応なく突き付ける。

 

「お、お姉ちゃ──」

 

次の瞬間、肉花がその見た目からは想像もつかない機敏な動きで女性──HK416の肛門から飛び出したかと思うと、そのまま目の前で呆けていた私の顔面に張り付いた。突然視界一面が肉色に塗りつぶされたばかりか、さらにその触手の中央から何か舌のようなものが伸びて喉奥へと容赦なく侵入してきたのだ。その先端からドプッドプッと生暖かい粘液のようなものを流し込まれると、お腹の奥からジーンとした感触と熱が広がる感触が伝わってくる。もしかしてこれ、毒?

突然襲い掛かってきた呼吸困難と視界不良によって否応なしにパニックに陥りながらも触手を引きはがそうと暴れる私。それを尻目に、その大口に肉の花瓶を咥えた触手の管がいくつも私に近寄っていき、暴れまわる私に触手花を何輪も何輪も投げつけていく。手に持っていたナイフを取り落とし、着ていた服がビリビリに引き裂かれる。

そして、肉花が胸に取りつき、乳首にその舌を容赦なく突っ込んできたとき、

 

(もう、ダメ──イグッッッ!!!♡)

 

ぐりん、と瞳が裏返る。声にならない嬌声と共に体がぴーんと突っ張ってのけぞり、イキ潮を辺り一面に撒き散らす。

そのまま仰向けにひっくり返ると、その拍子に顔に張り付いていた肉花がずれ、片目だけだが視界が確保できるようになった。

 

「え……あ゛ぁ……」

 

目に移ったのは、倒れた私を見下ろすように咲き誇る、一面の肉の花畑。

ぽたぽたと体にまとった腸液を滴らせながら、大量の花弁が中央から細い舌をちろちろと見え隠れさせながら私の事を見下ろしている。肉花瓶の腹がボコボコと蠢き、苦しそうなうめき声をあげていた。

その一番先頭、私の目の前で、苦しげにも恍惚にも聞こえる声をあげながら、416が追加の花を咲かせ、イキ潮の噴水でその光景を彩っている。

 

「あ……えへへ……♡」

 

壊れたような笑みを浮かべる私へ向けて、そいつらが一斉に母胎のケツ穴を抜け出してとびかかり──そこで、私の意識は途絶えた。

 

──

 

「…………………………ん、お゛」

 

目が覚めると、視界は薄暗い肉色に覆い尽くされている。さらに上半身全体を覆うヌルヌルとした生暖かい感触から、あの肉管に飲み込まれたのだという答えに至るまでにそう時間はかからなかった。

脚はぐいっと広げられて持ち上げられ、頭上で足首と手首がまとめて縛られる。その様はまるでダルマのようだ。胸には肉花とはまた別の透明なカップ状の触手が吸い付き、そこから伸びた無数の極細触手が乳首に挿入されて、乳腺をかき回しながら溢れ出る母乳を啜っている。

口には触手で出来たマスクのような物をかぶされ、その奥から這い出た触手が口を通って喉奥へと入り込み、時折震えながらドポドポとなにか丸っこい玉ころと粘液の混合物を胃袋に垂れ流している。さっき肉花にこれを飲まされた時は毒かと思ったが、毒は毒でも媚毒の方だった──度重なる大量注入によって私の胃腸は隅から隅まで媚毒に犯され、ジンジンと熱を帯びている。

腸の中を胃袋に散々詰め込まれた玉──卵から孵ったと思しき大量の触手が所狭しと這い回り、母胎である私に怒涛の快楽を押し付けてくる。ボコボコと腹が歪に膨れ上がり、パンパンになった腸に押し潰される形でカラッポのおまんこ、子宮が寂しさを訴えるように大量の愛液を垂れ流していた。

それだけの事をされていれば自重で勝手に体が管から抜け落ちそうなものだけど、ご丁寧に背中を触手に支えられつつ体を固定されてしまっていて、そんな一縷の望みすらも奪われてしまっている。

 

「ん゛っ、あ゛ぁ、お゛お゛っ……!」

 

喉を塞がれたことで満足に声すらもあげられず、くぐもったうめき声をあげながらゆさゆさと体を揺らして身をよじる。しかし拘束は見かけによらず強固で、びくともしない。さらに迂闊に体を動かしてしまったのがよくなかったのか、腸内の触手が刺激を感知して一斉に暴れ始めた。

 

「んも゛ぉおおっ!? お゛っ、おぶっ、オ゛ォオオオオオオっ!?!?!?」

 

壮絶な快楽によって体がビクビクと痙攣し、凄まじい勢いでイキ潮が放射される。出口を求めて極太触手が直腸へと殺到し、ケツ穴が内側から押されてもこもこもこっ♡と盛り上がる。

口に差し込まれた触手をかみちぎらんばかりの勢いで歯を食いしばって耐えていた私だったがその時、絶頂によって飛躍的に分泌量の増加した母乳を吸い尽くすべく、乳首に追加の極細触手が大量に差し込まれる。

両胸の全ての乳腺を隅から隅までぐちゃぐちゃとかき回される感覚を体感しながら予想外の奉公からの快楽に、ぷつん、と堰が切れた。

 

「──あ゛っ♡」

 

肛門が解放され、どぽぽぽぽっ!! と大量の極太触手が排出される。腸液だけでなく媚毒にもたっぷりまみれたそいつらによってケツ穴を擦り上げられることによって急速に開発が進んでいき、きゅっと閉じていた初々しいアナルは一瞬にしてほかほかと湯気を吐き出しながらひくつく肉厚ケツマンコに生まれ変わってしまった。

ぽっかりと開いたケツ穴から、追加で一本の極太触手が顔を覗かせる。それは先端をぶんぶんと振り回した後、がぱぁ……♡と満開に花開いた。

 

「お゛へぇ……♡♡♡」

 

咲き誇る触手花を追加のイキ潮シャワーで彩る。こうして、私は戦術人形から一本の肉花瓶へとなったのだ。

大量出産によって空きのできた腸を追加で孵化した極太触手が満たしていくのを大量の快楽によって蕩かされた朦朧な意識で感じていると、微かにこんな声が耳に届いてきた。

 

『ねぇ、本当にここであってるのぉ? ただの古巣が昔放棄した廃施設に見えるけど……』

『ああ、見間違いじゃなかったらここで417と416の反応が出た。一瞬だけだったから見間違えかと思ったが……その場所にこんな怪しい場所があるんだ、何かがあったと考えるのが妥当だろ』

『そんなものなのかしらねぇ……』

『静かに。……地下の階段だ』

『あら、上階は見なくていいの?』

『古今東西こういうのは地下に答えがあると相場が決まっている。構えろ、降りるぞ』

『はぁい』

 

間違いない、ヴィオラとドリーマーだ。散り散りになった後で2人は合流できたらしい。しかし触手の方もその声を聞きつけたか、私を戒める肉管がゆっくりと蠢き始める。咲いていた肉花もその花弁を閉じると、再び私の腸内へと引っ込んでいった。

 

(駄目ぇ、はやく逃げて……♡)

 

そんな私の思いは届かず、カツカツというコンクリートを叩く硬質な足音が2つ、すぐ近くまで下りてくる。

 

『3カウントで突入するぞ、武装は使えるな?』

『若干残弾が怪しいけど行けるわよぉ、好きなタイミングで言ってちょうだい』

『よし。カウント、3,2,1──今!』

 

ドバン、とドアがブチ破られる音がする。

次の瞬間、私も含めて一斉に肉花が満開になり、くぐもった嬌声のハーモニーが辺り一面を満たした。

 

『動くな──なんだこれは!? くそっ、撃て──がぼっ!?』

『なっ、ヴィオラちゃ──お゛ほぉっっっ!?♡♡♡』

(いやぁああああっ♡)

 

矢継ぎ早にケツ穴から肉花が満開になっては飛び出していき、目の前でビリビリばつばつと布地の引き裂かれる音、ぐちゅぐちゅドチュドチュと生々しい水音が響く。

 

『おぶっ、お゛っ、ごぼぼぼぼっ!? や゛、やべっ、む゛おぉおおおっ♡♡♡』

『ひぎゅぅううううっ♡ 乳首がっ、乳首だめぇっ♡ おしりもじゅぽじゅぽしないれぇええっ♡』

(あ、ああ……そんな……♡♡)

 

仲間の嬌声を聞きながら、その無様な姿を想像して。

ボコボコと腹を歪ませながら腸内に追加の触手を装填する417の瞳の端から、一筋の涙が流れた。

 

 

 

 

 

ほどなくして、今や一面が肉塊の繁殖スペースとなった地下施設の入り口には4本の肉管が警戒用に配置される様になった。

先鋒兼囮として配置されているのは、それぞれ『HK417』『HK416』『ヴィオラ』『ドリーマー』と呼ばれていた4人の肉花瓶。

いつまで経っても帰還しない仲間に疑問を持った他の部隊に総出で救出されるまで、彼女たちは見事な大輪の肉花をそれはそれはよく孕み、よく産み、よく育んだという。

そして今もまた、くぐもった嬌声や綺麗なイキ潮の噴水と共に肉々しい大輪の華が4輪──

 

((((…………♡♡♡♡))))

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