プリマドンナ~TS転移娘がふたなりサキュバスに堕とされる話~ 作:Sfon
「なっ、なに? 急にどうしたの」
あまりにも脈絡のない話に一瞬耳を疑い、それから自分の体を慌てて見返した。一体どこからバレたのか。お股の汚れはキレイにしておいたはずだし、匂いだってたぶん大丈夫なはずなのに。そう思っていたら、すぐに答え合わせが始まった。
「サキュバスにとって女の子の絶頂はご馳走だって話はしたと思うんだけど、それが伝わってきたのよ。メスが体に性感を溜めているときに触れちゃったら、未熟なサキュバスは反射的にそういうことをする準備をしちゃうんだから」
「そういうことって」
そんなこと、聞くまでもない。なのに、口走ってしまった。少しの間黙り込んでしまったニカさんの様子が気になって、鏡越しにちらっと顔色を伺う。恥ずかしさからか、新聞紙を丸めたような表情をしていた。
「ちんぽが生えちゃうのよ。メスを犯すためにね」
思わず、生唾を飲み込んでしまう。やっぱり、背中に当たっている熱いものは、ソレなんだろう。自分の体で隠れていて見えないけれど、ニカさんの股間から、あれが生えているのか。
「つまり、オレが中途半端に弄ったせいで、ニカさんに生えたってことです……?」
「恥ずかしながらそういうことよ。私はまだ経験が浅いだけで、成長すれば出し入れのコントロールも効くから、初めのうちだけ気を付けてほしいの」
浴室の椅子に座って縮こまっているオレと、後ろで赤面しているニカさん。背中にはちんぽの感触があって、何なら少しずつ擦り付けられている気がする。こんな状況、どうしろっていうんだ。
「でね、覚えているかわからないけど、プリマドンナはメスを毎日絶頂させるのがほぼ必須なの。でも、それって別に私がしないといけないわけじゃなくって、ミーナが一人でするだけでも大丈夫なのよ。この家の中くらい近ければ私にも効果があるし、だから、その、お互いそれぞれ、一人で最後までしましょ?」
ニカさんに生えたことが衝撃過ぎて、話が頭に入ってこない。女の子を攻めるなら確かに生えている方が便利だろうし、子供を作るならそうあるべきなんだろうけど、ニカさんがふたなりとか考えたことがなくてパニック寸前だ。だって、さっきのニカさんにはそんなもの生えていなくて――。
「じゃあ、私はトイレでしてくるから、ミーナは終わったらリビングに来てちょうだい。お風呂の続きはそれからね。じゃあ、またあとで」
思考が全く纏まらず、まともに返事もできない。ニカさんは股間を隠しながら浴室を後にし、髪を濡らしたオレだけが残された。浴室のドアをぼんやりと眺めながら、これから何をすればいいんだっけ、と思い返す。
(そうだ、オナニーして、気持ちよくなって、体をスッキリさせなきゃ)
リビングでしたときには絶頂まで至れなかった、女の子としての自慰行為。全裸になり、鏡もあり、どんなに汚しても平気なこの環境なら、最後までやりきることができるだろうか。いや、やるしかない。
鏡の中にいる自分の姿を、改めてじっくりと眺めてみる。黒髪に映えるサファイアのような碧眼。ビスクドールのように透き通った白い肌と、幼げな可愛らしい顔。柔らかく膨らんだ胸は小ぶりながらも確かに女の子のもので、手を這わせればふにふにと形を変える。
(改めて見ても、すごく可愛い女の子だ。幼さもありつつ、女の子としての性的な魅力に溢れていて、男の頃だったら直視できなかっただろうな)
しばらく胸を触って遊んでも、ただ「柔らかいなぁ」としか感じない。女の子の体を触っている恥ずかしさはまだあるものの、それは快感とは異なるものだった。脂肪の塊に過ぎないのだから、それも当然だろう。さっさとオナニーして気持ちよくなって、ニカさんのところに戻らないといけない。
股間に手を伸ばし、そっと指先で割れ目を撫で上げると、ただシャワーのお湯で濡れただけの肌の感触が伝わってきた。リビングでオナニーしたときに見つけた気持ちいいところ、割れ目の上のほうにある敏感な部分をそっと押し込んで、左右にゆっくりと動かしてみると。
「痛っ……⁉」
おかしい。リビングで触った時は普通に気持ちよかったのに、今は快感よりも痛みが先に来ている。何度か試してみたけれど結果は変わらず、全然気持ちよくなれない。リビングでしたときと何が違うのかを思い出してみたら、あの時は股間が疼くまで体の色々なところを触っていた気がする。
(女の子のオナニーって、結構めんどくさいな……)
男の頃であれば、ちんぽが勃起したらあとは扱くだけだったのに、と思ったところで、これも変わらないかと気づいた。勃起していないちんぽをいくら弄ったところで、気持ちよさなんて微塵たりとも生まれない。体が準備できていないのに触っても気持ちよくないのは、男にしろ女にしろ変わらない話なのだろう。
気を取り直して、鏡の中の自分を眺めながら、体の色々なところを触ってみる。肩や腰、お腹、胸と手のひらで撫で上げると、くすぐったさの奥にほんのりと快感がある気がした。もしかしたら、始めのうちは服の上から触ったほうが気持ちいいかもしれない。
(こんなことしてないで、早くイかなきゃ……)
ニカさんがどれくらいで終わるかはわからないけれど、普通の男と変わらないならせいぜい十分くらいだろう。こんなに悠長なことをしていてもいいのかと焦りが生まれ、そのせいで余計に体の準備がうまくいかない。
気持ちよかった乳首を触ってもくすぐったいだけ、股間に手を突っ込んでも痛みが勝る。せめてローションか何かがあればマシだろうけれど、浴室や脱衣所には見当たらなかった。どうしてうまくいかないんだろう、早く終わらせなきゃって考えに囚われて、手当たり次第に体をいじくりまわすけれど、当然のように気持ちよくなれない。心臓はさっきからバクバクとうるさいけれど、それは興奮からのものでは無く、ニカさんにお願いされたことを上手くできていない焦りからだった。
そうして浴室で格闘することしばらく、ついには股間が真っ赤に腫れ、痛みから目には涙が浮かび、オナニーで半ベソをかいている、あまりにもみっともない姿となってしまった。これだけ頑張って無理なら、もう諦めたほうがいいだろう。
裸のまま、リビングに向かう。濡れた髪が顔や背中にへばりついて鬱陶しいし、大雑把に拭いただけの体からは水滴が滴り落ちた。浴室の外は肌寒く、濡れている体はなおのこと。けれど、そんなことを気にしている余裕はない。頭の中は恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいだ。リビングに続くドアに手をかけ、一瞬ためらいながらも、思い切って押し開く。
「あ、ミーナ。――ちょっ、どうしたのよ、それ」
ソファにはTシャツにショートパンツというラフな服装のニカさんが座っていた。ずいぶん待たせてしまっていたのだろう、雑誌を読んでいた顔をあげてオレに視線を向けると、すぐに目を丸くして驚く。その視線の先は、オレの顔と股間に向いていた。
「ニカさん、オレ、一人じゃイケない、です……」
「……大丈夫よ、きっと慣れてないだけだから。ゆっくり落ち着いてすれば――」
「なんか痛くて、全然気持ちよくないです。さっきしたときは大丈夫だったのに、ニカさん、助けてください……っ」
こんなこと口に出すなんてあまりにも恥ずかしくって、耳の先端まで真っ赤になっているだろう。でも、正直に言うしかない。自分で最後までできる気が全然しなくって、お願いしないといつまでたっても終わらないって分かるから。
ニカさんも葛藤があるのだろう。あれだけオレに対して優しく接しようとしていたんだから、女の子になったばかりのオレに触れることに抵抗があるのかもしれない。オレからお願いされているとはいえ、本当にしていいのかと悩んでいるんだろう。でも、オレからしてみれば、そんなこと気にせずに、さっさとしてほしい。こうして彼女の前で立っているだけでも、頭がクラクラするくらいに恥ずかしいんだから。
「ねえ、ニカさん……」
黙っている彼女が怖くて、思わず呟いたのが最後の一押しになったようだ。きゅっと口を結び、覚悟を決めた表情になったニカさんが、ゆっくりと立ち上がってこちらに歩み寄る。
「……じゃあ、準備をしなくちゃね」
濡れた髪をドライヤーで乾かしてもらい、体の水気も拭って、ベッドの上。壁に背を預けたニカさんの膝上にまたがり、彼女と対面して腰を下ろした。結構バランスをとるのが難しくって、ニカさんの肩につかまって何とか姿勢を安定させる。
柔らかいニカさんの太ももと自分の太ももが、彼女のショートパンツ越しにむっちりと触れ合う。服を介しているのに、彼女に触れるだけで心臓がうるさいほどに高鳴った。体に触っても抵抗されていない、それだけで、自分の全てがニカさんに受け入れられていると感じてしまう。
目の前にはニカさんの顔。彼女の足にまたがっているから、オレの目線が少し上がっていて、ちょうど目と目が合う。ニカさんの優しいまなざしがオレの頭を見通しているようだった。暖かい手で頭を撫でてくれて、思わず目を細めてしまう。
「ミーナ、とっても可愛いわよ。そのまま私に体をゆだねて、私を受け入れて」
頭を撫でてくれているその手はそのままに、もう片方の手がオレの体を撫で始めた。首筋から耳元、うなじを手のひらで温めるように。そして肩、腕、背中と進んでいく。
「ひゃっ……ちょ、ニカさん……っ♡」
思わず、女の子みたいな声をあげてしまう。自分が元男であると知っているニカさんの前で、こんなかっこ悪いところを見せるだなんて。あまりの恥ずかしさに、あっという間に顔が火照ってしまった。
(なんで声なんか出ちゃうんだよ……触られるくらい、どうってことないはずなのに)
この体は敏感すぎる。素肌を撫でられただけでゾクゾクとした痺れが走る。自分で触った時はなんともなかったのに、他人に触れられるとこれほどまでに違うのか。
「くすぐったいでしょうけど、しばらく我慢してね」
ニカさんの手はとても暖かくて、触れられたところにピリピリと痺れが走る。それはくすぐったさとは違う何かで、体の中心に向かって撫で上げられると、快感が首筋へ注ぎ込まれるような感触。思わず肩を震わせてしまうほどの気持ちよさだ。
「……ふぅっ♡ やば、なに、これ……っ♡」
「もしかして、撫でられるだけでも気持ちいいの?」
「なんか、くすぐったいような……んっ♡ なんだろう、これ、あぅっ♡」
隠すことなんてできない。体が勝手に反応して、ニカさんに『今の触り方がとっても気持ちいいよ』って伝えてしまうから。ニカさんの顔を直視しないように、自分の表情を見せないように顔を伏せていたのに、反射的に顎を上げて快感に震えてしまう。
そのせいで、視線が瞬間的に合ってしまった。気持ちよくて涙がじんわりと滲んでいること、快感のせいで口が開いてしまうこと、全部見られているって気づいて、さらに快感が強くなった。
(どうして恥ずかしがって気持ちよくなってるんだよ。オレにはマゾのケなんてないはずなのに……っ)
自分の体のはずなのに、自分の知らない反応をしていて、頭が混乱する。恥ずかしいのに気持ちいい。頭が痺れ、ニカさんの手が肌を撫でる感覚が脳に直接注ぎ込まれるようだ。
「大丈夫よ。きちんと気持ちよくなれているみたいね。きっと一人でしたときは、いきなりおまんこを触ったんでしょ。それとも、他のところから触ったのかしら。どこから触ったの?」
ギュッと抱きしめられながら優しく頬をなでられ、そっと顎を持ち上げられる。視界にはニカさんの優しい顔。しかしその瞳には、明らかに情欲が宿っていた。今までに見たことのない、ニカさんの視線。オレの体を触って、裸を見て、発情しているんだってわかる。それに気づいたとき、背筋がまた快感に震えた。
(あぁ、これからするんだ……ニカさんと、えっちするんだ……♡)
自分で体を弄りまわした時とは、世界の見え方がまるで違った。目の前にいるニカさんから優しい視線を向けられながら、愛情に溢れた手つきで体を撫でてもらう。それだけで体が他人を受け入れる準備を始める。
「ほら、正直に教えてほしいわ。これからは一人で気持ちよくなれた方がいいんだから」
頬に手を当てられると、顔を反らすこともできない。ニカさんの優しくも熱い視線は、オレに言うことをきかせるだけの力があった。わざわざオレから進んで言わせようとするなんて、ニカさんは意地悪だ。でも、その意地悪がなぜだか気持ちいい。
「胸から……揉んだり、乳首触ったりして」
「服の上からおっぱいを触ったのね。どんなふうに触ったかやってみてくれる?」
「えっと、こう……ひゃぅっ♡」
自分で触れたところで、どうせ気持ちよくない。そう高をくくって胸に手を当てると、ふにっと形を変えるおっぱいからぞわぞわとした快感が生まれた。
(なんで、同じ触り方のはずなのに……)
一人でした時とは全然違う体の反応に戸惑いながらも、ニカさんの視線に促されて手を動かし続ける。膨らみを撫で上げるようにすると体がどんどん暖かくなっていき、乳首をそっと突くと肩を震わせてしまうほどに気持ちがいい。
(これ、リビングでオナニーしたときと同じだ。いや、なんならもっと。体が暖かくなってから触ると、こんなに違うのか)
女の子の体の発情は、性器の形が大きく変わるわけでもないし、すぐにビショビショに濡れるわけでもないから、一見すると分かりづらい。でも、自分の体なら分かる。体の芯から熱が回って、あたりの空気が冷たく感じるくらいに火照ってくる。思い返せば、浴室でオナニーしたときは体が冷え切っていたし、焦りのあまり、準備を全くしていなかった。
「上手にできてるじゃない。手のひらで温めながら、気持ちを高めていくの」
「……っ♡」
頬から離れたニカさんの手がオレの手を押しのけ、オレの胸を下から包み込むように触れて、そっと揺らすように揉んでいく。今度は声を漏らさないように我慢できたけれど、肌から注がれる快感の量はむしろ増していた。ただの胸じゃない、女の子のおっぱいが自分についているんだって教え込まれるように、ふくらみの輪郭をそっとなぞられる。
その動きはとっても優しくて、安心して受け入れられるもの。他人に触れられるくすぐったさが快感となり、肌がどんどん敏感になっていく。彼女の手の滑らかさ、指の形、指紋までもがわかりそうなほどだ。
「ミーナの体はとってもキレイね。お肌がすべすべで、手に吸い付くみたい。おっぱいも小さくて柔らかくて可愛いわ。気持ちいいって表情も、とっても可愛い」
気を許していたせいで、表情を取り繕うどころか、顔を背けることすらしていなかった。ニカさんの顔をぼんやりと見つめながら、体に触れてくれる手のひらの感触を素直に受け入れると、まるで全身が性感帯になったような気持ちよさ。女の子の体はこんなに気持ちいいものなのか。性器を刺激されているわけでもないのに、頭の奥深くから快楽で満たされていく。
そうして全身が温まり、吐息も熱っぽくなった時、ニカさんの手が胸から離れた。急に胸元が寒くなり、その寂しさが表情に表れてしまう。切なさを覆い隠すだけの余裕はもうなくて、ニカさんに心の内の全てをさらけ出してしまう。それをあやすように、そっと頭を撫でてくれて、それだけで胸いっぱいに幸せが広がり、なんと単純な体なんだろうと自分でも呆れてしまうほど。
「よし、このくらい体が暖かくなったら大丈夫ね。じゃあまずは、ここ。可愛い乳首をいじってあげる」
不意に、ちょん、と軽く突かれただけ。それだけなのに、肩をびくりと震わせ、声も漏らしてしまう。
「んぅ……はぁっ……♡」
敏感な肉粒を指先で触れられると、体がおもちゃみたいにピクピク震えてしまう。ニカさんの肩をつかむ手や、彼女にまたがっている足にも力が入り、全身をくねらせて快感に悶えた。
(自分で触った時でさえ気持ちよかったのに、ニカさんに触ってもらうなんて……♡)
快感といえば、性器を強く刺激して得るものだと思っていた。しかし今はどうか。彼女の指先が体に触れるだけで、嬌声を漏らしてしまうほどに気持ちがいい。思考が溶け、快楽に犯され、今まで男の頃に感じていた快感は一体何だったのかと思うほど。
「甘い声が出ちゃうわよね、我慢しないで、流れに身を任せるの」
乳輪の縁をなぞるようにくるくると撫でられたり、指で粒を倒すように刺激されたり、単調にならないよう工夫して攻められると、ピリッとした快感がひっきりなしに胸の先端で弾けた。それがしばらく続けられれば、はじめは柔らかかった乳首が硬く尖り、指先でくにくにとこねくり回されると、口がわなわなと震えてしまうほどに気持ちいい。
「あっという間にこんなに硬くなって、ほら、自分でも見てみて。真っ赤に充血して、えっちに膨らんでる乳首。可愛いでしょう?」
「そんなに、口に出さないでください。……恥ずかしい、です……っ♡」
目線を下げると、小さな膨らみの先端ですっかり膨らんだ乳首が存在を主張していた。それは風呂に入ったときに見たものとは全然違って、今や立派な性器になっている。ちょっと触られるだけですぐにその気になってしまう、えっちな体。これが自分の体だと思うと、とても恥ずかしくて、でもニカさんに触ってもらえているのが嬉しくて、頭が狂いそう。
ニカさんの指が、自分の目の前で、乳首に近づいていく。そっと先端に当てられて、粒の側面をすりすり撫でられて、扱くように摘まみ上げられる。胸から生まれる快感と一緒に、視覚からもニカさんの攻めを受け止めて、泣いてしまいそうなくらいに気持ちいい。
「うぅ……♡ んぅ……っ♡」
恥ずかしい、気持ちいい、その繰り返しが体の中で反響して、腰からぞわぞわしたものが上ってくる。
(あ、これ、ちくびだけでイっちゃうかも……♡)
そんなの、女の子だって開発されないとできないだろうに、どうしてこの体はこんなに敏感なんだろう。繁殖行為には不要な場所を触られて絶頂を迎えるなんて、生物としては全然合理的じゃないはずなのに。でも、その快感は本物で、目頭が熱くなるほど気持ちよくて、もう少しで快感が爆発しそう、そうなったとき、ニカさんの手がおっぱいから離れていった。
「あ……っ……」
思わず、ニカさんの顔を見上げる。どうしてやめちゃうの、もっと触って、そんな気持ちでいっぱいになる。口に出すのはあまりにも恥ずかしくてできないけど、オレの気持ちは表情に全部出ているんだから、ニカさんならすぐにわかってくれるはずだ。
「――っ! 大丈夫、焦らないで。今度はこっちね」
一瞬表情が固まり、すぐにまた優しく柔らかい笑みになる。オレのおねだりが琴線に触れたのだろうか。もしそうだとしたら、自分の顔に少しは自信が持てそうだ。もしも勘違いだったら……それこそ、穴を掘って埋まってしまいたいくらいに恥ずかしいけれど。
「はい……ひゃぅっ♡」
胸元からゆっくりと下ろされていく彼女の手を、視線が独りでに追っていく。次はどこに触ってくれるんだろう、ようやくおまんこを触ってくれるんだろうか、と期待していると、彼女の手は微かに括れた腰に触れた。その瞬間、体が震え、快感が背筋を駆け上り、脳が痺れ、おとがいを突き上げて快楽に善がる。
「あぅっ……♡」
股間がきゅんと締まり、おなかの奥から熱いものがごぷっと溢れたのがわかる。
(嘘でしょ、腰を撫でられただけで、イっちゃったのか……?♡)
男であれば射精によって明確に判断できるが、この体は愛液を垂れ流しはするものの、何かを噴き出したわけではなかった。しかし、全身に走った快感はまさしく絶頂そのものであり、肌に滲んだ汗がその証拠として後押ししている。一瞬呼吸が止まった反動で深く息を吸い込むと、あたりから甘酸っぱい香りが漂っているのに気づいた。
「ミーナ、もしかして、撫でられただけで気持ちよくなっちゃったの?」
そうやって問いかける彼女の顔を見れば、驚きと共に性的な熱を孕んだ表情をしていた。眼光は鋭く、まるで肉食獣のよう。その視線の前では逆らえず、正直に告白するしかない。
「わかんないけど、今、ゾクって……」
「軽くイっちゃったのね。なら、もう準備は万端だと思うから、触るわよ」
腰の括れをなぞるように、ニカさんの手が脇腹から下へとゆっくり撫でていく。視界はニカさんの顔でいっぱいなのに、自分の体のラインが頭の中で浮かび上がっていった。腰の括れ、お尻の膨らみ、太ももの丸み、下腹部のなだらかさ、そして股間の割れ目。
「ひゃぁ……っ♡」
自分の鼠径部に何もついていないこと、股間がじっとりと湿っていること、興奮のあまり熱を持っていることがはっきりとわかる。そして彼女の指先が割れ目にピッタリとあてられて、手のひら全体でおまんこのお肉を包まれた。そのままフニフニと優しく揉まれると、腰がクイクイ動いてしまう。ニカさんの大きな手でおまんこ全体を包まれて、今の自分は女の子なんだって突き付けられている気分だ。
(なに女の子みたいな声を出してるんだ、ニカさんに見られてるのに……っ♡)
股間なんて体の中でも特に繊細な部分なんだから、人に触れられることなんてないし、触られたらまず恐怖が沸いてくるのが普通だろう。もし乱暴されたらとんでもなく痛いだろうし、たとえ親だとしても触れられるのは絶対に嫌だ。恋人ができたとしても、安心して触らせられるなんて思えない。
ならば、今ニカさんに触られてどうかといえば、正直よくわからない。頭がクラクラするほどの興奮と緊張で、まともに自分の感情すら認識できない。ただ、少なくとも、嫌悪感はなかった。
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