プリマドンナ~TS転移娘がふたなりサキュバスに堕とされる話~ 作:Sfon
三日目 初めてのおもちゃ①
今日は余裕をもってニカさんに起こしてもらうことが出来た。洗面をして、朝ごはんを食べて、学校に向かうために着替える。ニカさんと同じ部屋で一緒に着替えるのは気恥ずかしいけれど、クローゼットが一つしかないからしょうがないし、我慢できないほどではない。オレの着替えを見られる分には堪えられるし、ニカさんの着替えを見ないようにするのはオレが気を付ければいい話だ。今回はニカさんのほうが先に着替え終わったけれど、彼女は学校に行く準備もしないといけないから、オレをじっくり眺める余裕は無さそうだった。
今日の服はミニ丈のプリーツスカートにオーバーサイズのTシャツで、体に張り付かないゆったりとした服装。ボディラインが浮き彫りにならないのは気が楽だ。どっちにしろショーツとブラは体にぴったりくっついているから、自分では股間や胸の形がわかってしまうけど。
ミニスカートは、恥ずかしながら、自分で着ることを選んだ。昨日の夜、下着姿で部屋をうろちょろしていた時にニカさんから向けられた視線が、オレの琴線に触れてしまったのが良くなかった。口先では優等生ぶったことを言うニカさんが、不用心な姿を見せているオレをチラチラ見ているのが、今までのイメージと違ってグッと来てしまったのだ。
オレのことを大事にしてくれているのはわかる。でも、そのせいで距離が開いてしまうのは嬉しくないし、もっとオレをしっかり見てほしかった。そのために、いっそのこと普段着からと思い立って、ニカさんがオレに夢中になってくれるような服を着てみたわけだ。
ただ、女の子三日目でミニスカートを穿くのはあまりにハードルが高く、生足を晒すなんてとてもじゃないけれど無理だった。膝上十センチくらいで割と余裕がある丈とはいえ、足に布がほとんど纏わりつかないのはあまりにも不安で、気が気でない。
パニエを穿けばいいのではとも思ったけど、ミニスカートの丈に合うものは流石に用意できていなかった。それに、短いスカートの良いところは、裾がヒラヒラと揺れて中が見えそうになる、あのドキドキ感も含めてだろう。着ているオレにとっては難点になる部分が、見ている方にとってはおいしいポイントなのはよく分かっているんだ。
それを乗り越えるために、しょうがなく黒いタイツを穿いた。夏にも穿けるような比較的薄地のもので、暑苦しさはない。ただ、股間と足にピッタリとフィットして締め付けるから、自分の下半身の形が頭の中に浮かんでしまって恥ずかしい。とはいえ、何も穿かないよりはマシだった。鏡を見て乱れているところが無いか確認して、髪の毛を軽く手櫛で整えてから、ニカさんの元へ向かう。
「ミーナ、準備できた? ……って、あら、可愛いじゃない」
思った通り、ニカさんの反応はかなり嬉しそうだった。この服自体、ニカさんがオレに着せたい着せたいと思って買ったものだから、彼女の好みに合致しているのは最初から分かっている。だから服への信頼はそれなりに合ったけれど、それでも喜んでくれるのはオレも凄く嬉しくて、思わず笑顔になってしまう。
「どうよ、良い感じでしょ」
「とっても良く似合ってるわ。でも、そんなに短いスカートを穿いて大丈夫なの?」
「そのためのタイツなんでしょ。結構安心感あるし、大丈夫だって」
覚悟を決めて穿いた甲斐があったというものだ。ニカさんはオレに心配するような言葉を掛けているけれど、その目線はしっかりとオレの太ももに釘付けだ。タイツを穿いてみると結構この太ももはむっちりとしていて、オレ目線でもちょっとエロいと思う。おすまし顔をするのは良いけれど、きちんと俺のことも見てくれなきゃ、ね。
なんて、勝った気になっていたのは家を出るまでだった。登校するためには当然外を歩かないといけないわけで、馬鹿なオレはミニスカートを穿いて家の外に出る大変さを考えていなかった。昨日、膝下まである長いスカートを穿いていてもまともに歩けなかったのに、ミニスカートを穿いたらどうなるかなんてすぐに想像がついただろう。
よちよち歩きしかできなくなってしまったオレを見て、ニカさんも何か言いたげだ。分かるよ、自分で穿いておいて何してるんだって思ってるんでしょ。タイツでどうにかなると思ってたんだよ。太ももまでしか見えないと思ってたし。風の存在をすっかり忘れてた。
「……家に帰って、着替えてもいいわよ?」
「いや、大丈夫。これも慣れるためなんだから」
「そうだけど……無理はしないでよね」
「分かってるって」
今日は時間に余裕があるから、ニカさんにお姫様抱っこされる必要はない。彼女と手を繋ぎながら、学校の敷地内を歩いて校舎へ向かった。徒歩数分の道のりを歩くだけなのに、いつ突風が吹いてスカートが捲れるかと気を張りながら歩くのは、かなり精神を消耗した。タイツを穿いているから多少は安心感があるものの、ショーツが透けないほどの厚地ではないし、肌の色だって透けているんだから。
「捲れた時は捲れた時って割り切ったほうが良いわよ。見せて減るもんじゃないんだし」
「まるでオッサンみたいなことを言うんだね……。恥ずかしいんだよ。分かるでしょ?」
「分かるわよ。でも、ずっと気を張ってたら疲れちゃうじゃない」
「そうなんだけどさぁ……」
いつでも手でスカートを押さえられるように準備しながら、足をできるだけ持ち上げないようにして歩みを進める。ニカさんはオレに気を遣って歩調を合わせてくれるから、昨日の帰宅時の二倍はかけてゆっくりと学校へ向かった。
そうして何とか学校へ到着すると、クラスメイトから今日も熱い視線を向けられる。やはりミニスカートに黒いタイツは視線を集めており、思った通りサキュバスにも魅力的に映っているのだろう。まあ、オレにとってはニカさん以外からの視線なんてどうでもいいんだけれど。さっさと席に着くと、ニカさんから今日初めてのお小言を貰った。
「スカートで座るときは、ちゃんと裾を整えなさい。きれいなプリーツが崩れちゃうでしょ」
「プリーツって? ああ、この折り目のことね。確かに」
言われた通り、お尻から太ももへ手を滑らせて襞を整えてから、ゆっくり椅子に座った。昨日はこんなことしていなかったけど、あれは長いスカートだったし、襞のあるタイプじゃなかったからだろうか。
朝のホームルームが終わり、一時限目の授業が始まる。昨日はこの世界についての本を読んで時間を潰せたけど、今日はもうやることが無くて、めちゃくちゃ退屈だ。久々に授業を受ける目新しさも一日で無くなってしまったし、ただソファに座って授業をぼんやりと聞いていた。
何もやることが無いと周りの様子が気になってしまうのがオレの癖。いちばん自分から近いのはもちろん自分の体で、股間や胸の締め付けに『お前は女の子なんだぞ』って言われているような感覚。さすがに三日目ともなれば平静を装えるくらいには慣れたけど、意識が向くとまだドキドキしてしまう。
だって、男としてどれだけ今まで生きてきたんだという話で。女の子の体に憧れてきた――別になりたいとかそういうわけじゃなくて、可愛い女の子は良いなって思ってきただけあって、自分がその『可愛い女の子』になったと考えると、胸の奥がムズムズする。それに、ミニスカートは足を閉じていないと中が見えてしまいそうで、女の子らしい座り方を強制される。そのせいで自分の股間に何もついていないことをずっと突き付けられて、心の落ち着く暇がなかった。
次に気になるのは、隣に座っているニカさん。いつもオレに笑い掛けてくれるニカさんだけど、真剣な表情で授業に集中していてギャップがカッコいい。こんなにカッコいいのに、昨日の夜、お風呂場で情けない声を上げながらちんぽを扱いて気持ちよくなっていたなんて考えると、それもまたギャップがあって良い。
見た目は女の子だけど、サキュバスって男子高校生とそんなに変わらないのだろうか。だとしたら、オレがちょっとえっちなところを見せたらすぐにそっちに目が行っちゃったりして。
そして、まわりにいるクラスのみんな。オレが最前列だからみんなオレの横か後ろにいるけれど、チラッと周りを見たら結構オレと目が合う人がいて、みんなオレを見ているんだなって分かった。特に斜め後ろに座っていたお姉さんっぽいサキュバスは、オレにめちゃくちゃ熱い視線を向けている。そんなにオレのことが気になるんだって嬉しくなっちゃって思わず手を振ったら、顔からプシューって音が聞こえるんじゃないかと思うくらい顔を赤くして喜んでくれた。
なるほど、童貞や女慣れしていない男にちょっかいを掛けて遊ぶ女ってこんな感じなのかと納得していたら、隣にいるニカさんに肩をポンポンと触られた。ムスッとした顔をしている。
「ちょっと、あんまり優しくしちゃだめよ。みんなすぐに調子に乗っちゃうんだから」
「分かってるって」
『本当に分かっているの?』とでも言いたげだったけど、授業中だからかあまり深追いはされなかった。こっちは元男なんだ、どれだけやったら本気にされるかなんて良く知っているから、安心してほしい。
本当に暇で、何もやることがない。『実習室』に行ってオナニーでもできないかと思ったけど、そういうわけにもいかないらしい。それとなくオレが単独行動できないのかって聞いたら、基本的にはご主人様と一緒に居ないといけないんだと。そりゃ、オレを一人にするのは心配だろうけどって思ったらそういうわけでもなくて、授業中はメスも教室にいないといけないらしい。ほかのメス達はどうやって時間を潰しているんだろうか。今度会ったときにでも聞いてみよう。
退屈な時間を何とか耐え、ようやく今日最後の授業がやってきた。そして今日はまだえっちなことをしていない。つまり最後の授業は消去法でお分かりの通り、一日に一コマは必ずある性技の授業だ。今日はベッドがないから、昨日みたいに教室でえっちをするわけではないみたい。その代わりにオレの机と椅子が教壇の上にあげられて、机の上には大きめの段ボールが鎮座している。ニカさんに言われて箱を開封すると、中にはエロ漫画で見慣れたものがゴロゴロと詰め込まれていた。
(うわ、今日はこれを使うのか……)
箱の中にあったのはピンクローターやらバイブといった大人のおもちゃのパッケージ。いくつかは透明な箱で梱包されており、その一つを手に取ってみると、思ったよりも大きくて怖気づいてしまう。一番大きいサイズのディルドなんてオレの腕より太くて、今のおまんこには到底入りそうにないサイズだから、めちゃくちゃ拡張してるメスくらいしか使えないだろう。片手だと手が回らないのは、それだけ大きいのか、オレの手が単に小さいだけか。……ニカさんのおちんぽもオレだと片手で回らなそうだろうし、そんなものかもしれない。
それらが発する圧力に、思わず表情が固まってしまったのが自分でもわかる。実際には見たことが無かったし、使う機会もなかった。そしてその時が来るとしたら、彼女ができるか風俗に行くかくらいだと思っていたのに、今や自分が使われる番だ。まさか自分に矛先が向くなんて思ってなかったし、機械は手加減なんてしてくれないからどんな風にされてしまうのか末恐ろしい。もっとも、おもちゃを使わずともニカさんの攻めはほぼ手加減が無いようなものだったけど。今は関係ないか。
おもちゃを一通り眺めていると、おもむろにニカさんが今日することを説明してくれる。
「今日のところはピンクローターだけ使うから、箱から二つ取り出してくれる?」
隣に立ってオレと一緒に箱の中を覗き込んでいるから、自然と耳元で話されるような感じになって心臓によくない。あと、襟から胸元を覗き込まれている気もする。確かにこのTシャツは襟元が結構緩めに作られていて、鎖骨も見えるくらいだけど、もしかしてブラまで見えているんだろうか。
言われるがまま箱の中からピンクローターの入っている小箱を二つ取り出して、中身を出す。それは無線リモコン式になっている地味に高性能なもので、試しにリモコンのスイッチを入れてみたら最弱でも結構強めに振動した。手の中でヴヴヴと鳴っているそれをクリにあてたら気持ちよさそうだなって想像して、思わず肩を震わせてしまう。えっちな想像をするだけで体にゾクゾクとしたものが走るのは、メスの体の困ったところだ。
「それを乳首に着けるのよ。一旦上半身は裸になって、直接つけるの。箱の中にテープが入ってるでしょ、それを使ってね」
「えっと……ここで?」
「そうよ。それも含めて、今日の授業なの」
ニカさんが差し出したのは、昨日も見た性技の授業のシチュエーション集。今日行うのは『おもちゃ』『散歩』『露出』『乳首』といったキーワードのものだ。まさか、裸のまま外に出て歩き回るわけじゃないだろうな⁉ もしそうだとしたらとんでもなく恥ずかしいことで、思わず横にいるニカさんを見上げて抗議の視線を向けた。
「大丈夫よ、ローターを付けたら、その上から服を着てもらうから。不特定多数にミーナの裸を見せるつもりは無いわ」
「良かった……。そういうのは早く言ってくれよ」
「ごめんね。じゃあ、ほら、付けて?」
まだ言い足りない気もするけれど、あまり引き延ばしても恥ずかしさが増すだけだろう。手にはローターが二つ。これを今から乳首に着けるのかと考えると、緊張と興奮で胸が高鳴った。マゾヒズムで快楽を得ているわけではない。単純に、この敏感な体の、敏感な乳首にこんなものを付けられたら、どれだけ気持ちいいんだろうかと想像してしまっただけだ。
「うぅ……恥ずいなぁ……」
ふと目線を上げると、クラスのみんなの視線がオレの胸元に、より一層強く向けられているのが分かった。みんな、オレが裸になるところを見逃すまいと、目を見開いている。昨日の性技の授業は、あくまでも服の上から体を弄られただけ。しかも最初にキスで理性を溶かされていたから周りの目も多少気にならなくなっていた。でも今回は理性がばっちり残っている状態だし、人前で裸を晒せって言われている。みんなの視線がはっきりと感じられて、逃げられない。
黙って座っていても始まらないのは分かっている。でも、クラスみんなの視線がオレに突き刺さっている中で服を脱ぐのは、本当に大変なことなんだ。この状況で脱げっていうのか。そんな無茶ぶりできるわけがない。いや、やるしかない。
できるだけみんなのことを見ないようにしながら、Tシャツの裾に手を掛けて一気に捲った。教室の空気が肌をなで、思わず体を震わせてしまう。暖かくなってきたとはいえ、まだ春先。教室で裸になるには少し肌寒かった。勢いでキャミソールも一緒に脱ぎきって、長い髪を襟元から全部抜き取って、軽く畳んで机の上に置いた。残っているのはブラだけで、肩やお腹、わき腹、背中は素肌を晒している。
(うわ、まだ裸になってないのに、みんながオレを見てる。オレの下着姿で興奮してるんだ)
クラスのみんなに初めてブラを見せた、その反応が気になってチラッと目線を前に向けたら、みんなが熱い視線でオレの胸を見ていた。それはエロ本を見つけた男子中学生のような、あまりにもわかりやすい欲望に染まった視線で、オレの体に欲情しているのがはっきりとわかる。
(ちょっと、みんな見すぎでしょ……)
みんな、オレの裸を見たがっているんだ。しかも、変な冷やかしとか、怖いもの見たさとか、イジるためとかじゃない。己の欲望に忠実になった結果で、心の底から見たいと思っているんだと思うと、恥ずかしさの中に嬉しさがにじみ出してきた。オレの体を魅力的だって思ってくれていると考えると、承認欲求が満たされていく。
(まぁ、オレは可愛いから、視線を集めちゃうのもしょうがない、よね)
そしてもちろんこれだけで終われるわけがなく、ブラも脱がないといけない。脱いだら乳首が見えてしまう。おっぱいが余すところなく見られてしまう。それを見ようとみんなが息を荒くしてこっちを見ている。覚悟を決めるしかなかった。
背中のホックを外し、胸元の締め付けが無くなる。急に不安になってしまって、さすがに女物の下着に慣れるのが早すぎるなって自分でも思う。たった二日三日付けただけで胸を覆ってくれる安心感を受け入れてしまったから、胸を晒すのが恥ずかしいことだと刷り込まれてしまったのだろう。別に男の頃は上裸になったところで何も恥ずかしくなかったのに、今は顔が赤くなってしまうほどに恥ずかしい。小ぶりながらもしっかりと膨らんだ胸の先にはぷっくりと膨らんだピンク色の乳首があって、それはもはや性器といって差し支えなかった。
胸元からブラを外し、肩ひもから腕を抜いて机の上に置くと、乳首がひとりでにピンと立った気がした。見下ろして確認すればそれは気のせいなんかじゃなくって、しかもみんなにバレたのか、クラスみんなの視線がオレの乳首に突き刺さっている。教室のあちこちからヒソヒソ小声で話している声や、生唾を飲む音が聞こえてきた。
「うわ、かわい~ね。乳首も綺麗だし、あれに吸い付けたらなぁ」
「絶対美味しいでしょ。おっぱい吸わせてもらいながらちんぽしごいてもらえるならマジでいくらでも払うわ」
「私がなぁ~、首席だったらなぁ~」
いや、もはや小声ですらないし、隠そうともしていない。みんなオレのおっぱいに釘付けで、誰か一人くらいはオナっていてもおかしくないんじゃないかと思ってしまうほど。そんな考えが頭によぎって教室を見渡したら、本当にいた。教室の一番奥、オレの胸を凝視しながら、机の下で手を上下に動かしている。オレの裸をおかずにしてシコられるなんてもちろん初めての経験で、それはとても恥ずかしいことのはずなのに、なぜかオレの胸は高鳴っていた。
(いや、嘘だろ、今は授業中だぞ……?)
首元から後頭部にかけてジンと痺れて、思考に枷が掛けられたような感覚。元の世界の常識や、そこで培われた理性が少しずつ剥がされていき、今自分がしていることへの疑問や抵抗が薄められていく。今はまだほんの僅かな変化だが、来週は、来月は、そして来年はどうなっているか分からない。
もしかしたら教室の中では裸で過ごして、おもちゃを体中に着けられながらクラスメイトの誰かにずっと犯されているかもしれない。そんな考えが脳裏をよぎって、股間がジュワっと湿っていくのが分かる。こんな変態みたいな妄想をして興奮してしまうなんて、オレは男だったはずなのに、いったいなぜなんだろう。
(いけない、また思考が脱線してた。早くローターをつけて、服を着なおさなきゃ)
箱の中から医療用のテープを取り出して、ローターを乳首にあててテープで固定する。ぷっくり膨れた乳首を下から支えるようにしてみたり、上から押しつぶすようにしてみたりしたけどなかなか良い感じに収まらなくて、いっそのこと真上にローターを置いて張り付けた。
「ふぅっ♡ はぁっ♡ ……んぅっ♡」
乳首が押し潰されて淡い快感が生まれ、背筋をピリッとしたものが這い上がっていく。ローターによって押された乳首がおっぱいの中にちょっとだけめり込んで、それだけでも気持ちよくなってしまう。唇をぎゅっと結んでその快感に耐えながら、なんとか表情を取り繕って両乳首にローターを固定し終わったところで、ニカさんがリモコンを机の上から拾い上げ、制服のポケットに入れた。
「よし、ちゃんと付けられたわね。みんなにも見てもらえたし、服を着てくれるかしら」
なんだか随分と上機嫌だ。オレと出かけられるのがそんなに嬉しいのだろうか。それとも、おもちゃで遊べるのが楽しいのだろうか。できれば前者であってほしかった。
ブラを付け直してTシャツを着なおすと胸の先端にある異物感がすごい。ブラは一番緩くとめているけど、それでも胸の先端がグッと押し込まれていて、変なものが服の下にあるってはっきりとわかる。
(この状況で外を歩くって、正気じゃないよ。こんなの、電源を入れられたら……)
えっちなおもちゃを体に着けたまま外に行くだけでも興奮して頭がくらくらしそうなのに、そのうえで乳首が振動でイジメられたらどうなってしまうんだろう。歩くこともできず、その場にうずくまって快感を享受することしかできなくなるんじゃないか。
「じゃあミーナ、行きましょ」
ニカさんの手には小型のカメラがあって、その映像は教室のテレビに映し出されている。なるほど、これで映しながら外を散歩するのか。確かに、そうしないと授業が成り立たないだろう。オレたちが外を散歩している間、教室のみんなは何もすることが無くなってしまう。
ただ、二人で散歩しているところをずっと見られているのはちょっと気分が良くないというか、調子が狂う。あんまり仲良くしても気恥ずかしいし、仲良くしなかったらそれはそれでニカさんが可愛そうというか、さすがに申し訳ない。
カメラが気になって気が進まないし、乳首についているローターは気になるし、でもニカさんと出かけられるのは嬉しいしでモヤモヤした気分のままソファから立ち上がって、ニカさんと手を繋ぐ。流石に三日目ともなれば慣れてきて、多少緊張はするものの、それよりも安心感の方が大きくなっていた。
横に立っているニカさんの顔を見上げれば優しく笑い掛けてくれて、『ああ、この人はオレの味方なんだな』ってはっきりわかる。ニカさんが笑ってくれただけで諸々の不安が吹き飛んで、あっという間に機嫌がよくなってしまうなんて、なんとチョロいんだろうか。自分でも心配になってしまうくらいに気分がコロコロ変わってしまう。女心と秋の空なんていうけれど、更にいって山の天気くらい変わりやすくて、でもまぁ、ポジティブな変化だから良いよね、なんて。
そんなルンルン気分でニカさんと一緒に外に出ようとしたところ、クラスメイトに引き止められた。思わずアヒル口でムスッとしてしまうくらいには水を差された気分だけど、口には出さない。ニカさんの前で厄介者にはなりたくないし、面汚しにだってなりたくなかった。
「ニカちゃんせんぱーい、ちょっとスイッチ入れてみてよ~!」
「え? まぁ、いいけど」
そういえばまだスイッチが入れられていなかったな、なんて他人事に思ってしまったけど、思いっきり自分事。本当に軽いノリで、ニカさんはカメラを一旦その辺の机に置き、制服のポケットに入っていたリモコンのスイッチを入れた。そのカチッという音の直後、乳首に食いついているローターが激しく振動し始める。それは単調で無機質な刺激で、ニカさんの指で触られた時のような心地よさはない。ただ、快感を生むのには十分だった。
「――んぅっ♡」
両乳首を激しく震わされて、胸から首筋へピリッとした快感が走り続ける。起伏のない攻めは最大値こそ低いものの、常に一定量の快感を注ぎ続けられていて、普通のお風呂に対する半身浴みたいな感じだろうか。正真正銘、初めてのおもちゃ攻めだけあってニカさんも気になるみたいで、興味津々な顔をしながらこっちを覗き込んでくる。
「ミーナ、どんな感じ?」
「ふぅっ♡ ……どうって、めっちゃ気持ちいいのが一度に来ることはないけど、ある程度気持ちいいのがずっと続く感じかなぁ。最初はびっくりしたけど、慣れたら結構普通に喋れてるし。――んあっ♡ ちょ、ちょっと、ニカさん! なに急に押し込んでるのさ!」
思いっきり不意打ちで、ニカの指先がローターに触れた、ちょっと触られただけなのに、乳首の真上にあるだけあって、おっぱいの中にグッと沈み込むローター。もちろん、その分だけ振動がはっきり伝わるわけで、思わず声が漏れてしまった。クラスのみんなの前で変な声を出してしまったのが恥ずかしくって、あっという間に顔が熱くなる。
「どのくらい震えてるのか気になったのよ。意外と強いのね」
ニカさんの顔を覗き込んだら、いたずらが成功した子供みたいな無邪気な笑顔が見えた。その表情に毒気を抜かれてしまい、ため息も一つついてしまう。
「まったく、もう……。ほら、行くんでしょ?」
「ええ、行きましょうか」
全く、急にこんなことしてくるなんて、今までそんな素振りなかったのにどうしたんだろう。もしかして、ニカさんもオレに手を出したくなってきたんだろうか。もしそうだとしたら、まずは二人きりの時にちょっとずつ試していってほしいな、なんて考えてしまう。いや、こっちは元男なんだから受け身にはなりたくないって思うけど、それはそれとして現状の関係だったらまあ、しょうがないかなって。
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