※この作品はR-18です。

プリマドンナ~TS転移娘がふたなりサキュバスに堕とされる話~   作:Sfon

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四日目 いちばん奥で②

 目を覚ましたら、すでに授業が終わった後だった。びしょびしょになったベッドの上で横になり、シーツが掛けられている。体を手でなぞると、サラッとしている肌の感触。最低限は体を拭いてもらい、パンツとスカートを穿かせてくれたらしい。多少の不快感はあるものの、そのまま放置されるよりはよっぽどマシだ。

 

 ベッドの脇にはニカさんが少し申し訳なさそうな表情をして座っていた。スカートはテントが張ったままで、一人で処理するのを我慢して待ってくれていたようだ。まだ気だるい体をなんとか起こし、ベッドから出て立ち上がる。

 

「さすがに、ちょっと激しすぎだよ……」

「ごめんなさい、ミーナの反応があまりにも良かったから、つい調子に乗っちゃって」

 

 軽く自分の身だしなみを整えて、ニカさんの手を取る。

 

「あんな攻め、他のメスだったらトラウマになってもおかしくないんじゃない? クラスメイト達の目の前でおまんこを見せつけるのすら恥ずかしくて堪らないのに、あんな痴態を晒したら、明日からどんな顔をして学校に行けばいいのさ」

「えっと、この世界では芸能人と同じような扱いになるから、堂々としていてくれれば大丈夫よ」

 

 彼女の手を引いて、実習室へ向かう。

 

「そうかもしれないけど、オレとしてはそう簡単に割り切れるものじゃないんだって」

「そうよね、ごめんね」

 

 実習室の前に着く。

 

「別にニカさんに謝ってほしいわけじゃないよ。ニカさんは求められたことをやっただけだし、悪くはないんだよ。……結局、オレの心の整理ができていないだけなんだよね、八つ当たりしてこっちこそごめん」

「大丈夫よ。……ところで、ここに来たってことは、そういうことよね?」

「されっぱなしは嫌だって、言ったでしょ」

 

 実習室の中には誰もいなかった。二日目に先輩方が居たのは顔合わせのためだったのだろう。もしかしたら生徒会室にいるのかもしれないし、すでに個室の中にいてシているのかもしれない。なんにせよ、先輩方と顔を合わせなくて済むならそれに越したことはなかった。ニカさんに連れてもらってオレたちに割り当てられた部屋に入り、鍵を閉める。ニカさんにはベッドに座っておいてもらい、手早く準備を始めた。

 

 ここでえっちしたとき、部屋を隅から隅まで探検して色々見つけたのだ。ローションはもちろん、コンドームやディルド、ローター、電マなど、基本的なアイテムは揃っている。今回はローションとコンドームを持ってきて、ニカさんの元に戻った。

 

「今日はニカさんにいっぱい気持ちよくしてもらったから、そのお返しね」

「ありがとう、とっても嬉しいわ」

 

 昨日先輩メス二人と話した結果、如何にしてニカさんへ自分をアピールできるかが肝心ということになったわけだし、これだってその一環に過ぎない。ニカさんに惚れているのは事実だが、かといってちんぽを求めているわけじゃないし、オレはまだ大丈夫。そう自分に言い聞かせて、手を進める。

 

「じゃあ、とりあえずパンツとスカートを脱いでくれる?」

 

 お願いしたら、いそいそと下半身裸になってくれるニカさん。これからオレが気持ちよくしてあげるとあって、とても素直だ。でかいちんぽが露になったところで、すかさずゴムを被せる。三サイズ置いてあったけれど、Mでちょうど良さそうだ。これだけ大きくてMだなんて、Lのゴムを使う人ってどれだけ大きいのか。

 

 今までゴムを使ったことなんてなかったけど、ニカさんは何も言わずに受け入れてくれた。オレが処理してあげるという時点で満足ということだろうか。薄い青のゴムに包まれたちんぽはちょっとおもちゃっぽい雰囲気がありながら、表面に浮き出た血管やガッツリ段差の付いたカリは凶器めいたものを感じる。

 

 コンドームを使うのは、前回の教訓を生かした結果だ。ニカさんにとっては確かに生でやったほうが気持ちいいだろうけれど、ニカさんの精液がオレに掛かるのは面倒だし、あの匂いのせいでオレがもう一度発情してしまったら元も子もない。

 

「じゃあ、始めるね」

「ええ、お願いするわ」

 

 ベッドに腰掛けたニカさんの背後に回り、手にローションを取って後ろから両手でちんぽを握る。小柄な体では腕も長くないから、むしろニカさんの背中に抱き着くようにして、ぴったりと体をくっつけた。オレの小さな胸が彼女の背中で潰れているのがわかる。

 

 こんな貧相な体だけれど、ニカさんにとっては一番の理想形なのが確定しているんだから、この体を利用しない手はない。今日は恥ずかしいとか考えないで、思いつく限りのアピールをニカさんに仕掛けるんだから。

 

「うわ、やっぱりでっかいね。パンパンに膨れて、硬さもすっごい。とりあえず一発出してよ」

 

 ゴムがローションを弾くせいでちょっとだけやりづらいけど、これからのことを考えたらしょうがない。ただただ手でシコシコしてても中々イってくれないのはすでに分かってるから、自分の体を押し付けたり、ニカさんの耳元で囁いたりして、気分を高めてもらう。

 

「今日の授業はすごかったなぁ。キスしてもらうだけでも気持ちよかったのに、乳首をいじめられたり、おまんこのなかをゴリゴリってしてもらったり、途中から目の前がチカチカして大変だったんだよ? 死んじゃうかもってくらい気持ち良くって、女の子の快感はすごいんだねぇ」

 

 わざと吐息成分を多めにして、耳の中に吹き掛けるようにすると、ちんぽをピクピクさせてわかりやすく反応してくれる。もちろん、恥ずかしくないわけがない。そもそも他人のちんぽを手コキしている時点で中々に恥を忍んでいるのに、こんなメスガキみたいなセリフを吐くなんて首が熱くてたまらない。

 

 でも、ニカさんはなんだかんだで快感への耐性があるから、ただただシコっているだけだと、先にオレの手が疲れ切ってしまう。だからこれは仕方がないことなんだ。カリ首を弾きつつ、幹をゴシゴシ扱き、たまに金玉も揉んでやる。思い出したように息を耳へ吹き掛けたり、えっちな言葉をたくさん掛けてあげると、ようやくその時が来た。

 

「あっ、ミーナ、出る、出るわ……っ!」

「うん、思いっきりびゅーっ♡って出しちゃえ♡♡♡」

 

 気持ちいいフィニッシュに向けて手の動きを激しくし、耳を唇で軽く食んであげた時、ちんぽが脈打ち、根元から熱いものが駆け上がる。そして亀頭がぷっくり膨らんだ直後、その先端から勢いよく白濁したゼリー状の塊が噴出した。

 

 その勢いはびゅっ♡なんてもんじゃない。びゅ~っ♡ぶしゅ~っ♡ってくらいのスピードと量で、落ち着いたころには液溜めが親指大に膨れていた。

 

「うぉっ、めっちゃ丁寧に扱いてくれるの、すっごく良いわよ♡ ぐぅっ♡」

「そりゃ良かった。うわ、いっぱい出したね」

 

 仕上げにちんぽの根元から尿道に溜まった精液を絞り出し、最後の一滴までキレイにして、ゴムをそっと外した。零れないうちに口を結んで持ち上げると、その重さにドキッとしてしまう。こんなのをお腹の一番奥に注がれたら、きっとアッという間に赤ちゃんができてしまうだろう。

 

「ふぅ……。ありがとう、ミーナ。とっても気持ち良かったわ」

「それならよかった。じゃあ次ね」

 

 とりあえず一発目が終わり、すぐに替えのゴムをちんぽに被せて根元まで下す。まさか二連続でオレがご奉仕するとは思っていなかったのだろう、ニカさんは困惑した顔を浮かべて、言いずらそうにしながらオレの方をじっと見ていた。

 

「ミーナ、もう大丈夫よ? 最低限一回ヌけば、消しても大丈夫だから」

「いやいや、言ったじゃん。オレにしてくれたことのお返しだって」

「……何回するつもり?」

「そりゃ、ニカさんが気絶するまで? するのか知らないけど」

「気絶はしないわよ。精液は自分の魔力を使って作ってるから、魔力のある限りは尽きないわ。それに、自分で言うのもなんだけど、私の魔力量は首席に相応しいくらいはあるんだから、丸一日出し続けても大丈夫でしょうね」

「ぐぬぬ……付けちゃったし、とりあえずもう一回くらいは」

「してくれるんだったらぜひお願い。とっても気持ちいいから、ミーナにしてもらえるのは幸せだわ」

 

 意趣返しができるかと思ったけど、そう上手くはいかなかった。まあ、いつかオレがニカさんの相手を自分の体ですることになったとき、弾切れを狙うことはできないって情報を得られたのが数少ない成果か。

 

 結局、もう一発分シコシコして、恥ずかしい言葉も耳元で囁いて、オレの消耗のほうがニカさんへの抵抗よりも上回ったんじゃないかというところで終わった。ゴムの中を逆流した精液で汚れたちんぽをティッシュと濡れタオルできれいにして、ついでにオレも汚れた股間をきれいにしてから下着を履き替える。

 

「今日から自炊にしてみようって話だったわよね。通販で食材を買うの忘れてたわ……」

「じゃあ、食材の買い出しに付き合ってくれる? 一人じゃ出歩けないだろうし、荷物持ちもできればお願いしたいかなって」

「もちろんいいけど、大丈夫なの? 外を出歩くの、不安じゃない?」

「緊張はするけど、意外と手は出されないんだなって分かったから、大丈夫。いつまでも引き籠っているわけにもいかないでしょ?」

 

 

 

 手を繋いで学校を後にし、晩御飯の食材を買い込んで帰宅。二人で晩御飯を作って食べたら、ニカさんは今日も自室でお勉強タイムだ。今日もオレはリビングで一人きり。性欲は性技の授業で全部発散されたから、今までのようにオナニーをおっぱじめる気力はないし、かといってそれ以外にやることは無いから暇すぎる。

 

 テレビ番組をつけても、やっている番組は当然ながらサキュバス向けのものばかり。恋愛ドキュメンタリーはもちろんサキュバスしかおらず、タチとネコに分かれて合コンをしている。プリマドンナが芸能人の面をしてご意見番をしているし、通販番組では当たり前のようにアダルトグッズの紹介や実演をしていた。

 

 きれいなお姉さんと可愛いロリ少女がペアになって、おすすめのローターやらディルドやらの性能を訴求している。この形がGスポットに当たって良いだの、このブラシがクリトリスを磨いて気持ちいいだの、恥じらいもなくアピールしながら、自分で自分の体に使って見せている。

 

 この世界のことを考えれば、グルメ番組や寝具の通販と変わらないんだろうけれど、オレにとっては地上波でアダルトビデオが垂れ流されているようなもの。体のキレイさに一瞬目を奪われたものの、なんだか浮気をしているような気分になって、チャンネルを覚えてからすぐに変えた。別にまた見たいとかそういうわけじゃなくて、ニカさんと一緒にテレビを見ることになったとき、間違って見ないようにするためだから、他意はない。結局、話の流れが全く分からないドラマをなんとなく流し見しながら、レシピ本を読んで時間をつぶした。

 

 二時間ほど経ったところでニカさんが部屋から出てきたのを合図に、お風呂の準備をする。浴槽を洗ってお湯をためて、たまったらオレから順に入浴。ニカさんの後だと気持ちが落ち着かないって言ったら気を遣ってくれた。ありがたい。

 

 脱衣所で服を脱ぎ、籠に投入。ちょっと気になってショーツのクロッチ部分を覗き込んだら、表に透けない程度ながらちょっとした染みがついていた。どうせテレビでアダルトグッズの通販番組を見てしまった時のせいだろう。この体はここ数日の開発のせいもあるのか、とても濡れやすくて困る。男なら不意に勃起したところで気持ちが落ち着けばまた元通りになるが、女の場合は下着が汚れてしまうからそれはそれで大変だ。その分、端から見ても興奮しているかどうかはわかりづらいけれど。

 

 外から見えないように気を付けて下着を籠に放り込んだら浴室へ。髪と体を洗うだけといえばそれまでだけれど、それに加えてちょっとした訓練を昨日から始めた。鏡に映った自分の体を、上から下までじっくり眺めて、自分の体に早く慣れようというもの。いつまでたっても自分の体を見て自分が恥ずかしくなっているようでは、今後の性技の授業に支障が出てしまうだろうし、ニカさんと二人きりでそういうことをするときも、必要以上に困ってしまう。

 

(……やっぱり、何度見てもきれいな体だ)

 

 白くキメの細かい、シミやシワのない肌。明るいピンク色の、くすみがない乳首。小さいながらしっかり膨らんだ胸と、すっきりとしたお腹、少しくびれた腰。そしてきれいな一本筋が通っているだけの、何もついていない股間。腕も肩も足も、どこを見ても美しく、まるでビスクドールのようだ。

 

 自分の体の感触になれるため、あちこちを手でなぞったり、軽く摘まんだりして刺激を与える。決してオナニーではない。むしろ、自分の体を触ったところで性的な快楽を感じないようにするための行為なんだから。端正なその顔にも早くなれないといけないから、体を触りながら顔を眺め、『これは自分の体だ、触ったところでどうってことはない』って自分に言い聞かせた。

 

 十分くらい体を触って今日のところは終わり。顔はちょっと赤くなってしまったし、体も少しだけ火照ってしまったけど、昨日に比べれば随分とマシになった。この調子なら、二週間もすれば自分の体になれることができるだろう。

 

「……今日はこのくらいでいいか」

 

 髪を梳かしてからシャワーを当て、教わった通りに髪を洗っていく。工程が多くて面倒くさいけれど、これを省いてニカさんに小言を言われるのはそれもまた面倒だ。自分のためと思って我慢して、シャンプーとコンディショナーを終わらせる。

 

 続いて体を泡立てたスポンジで洗い、いったんシャワーで洗い流してからお股に手を伸ばした。専用の石鹸を泡立てて、おまんこを片手で開きながら外側を洗っていく。鏡で股間を覗き込みながら、洗い残しが無いよう丁寧に。明日は何をされるか分からないから、万が一にでもカスが残っていては困る。粘膜が露出しているだけに慎重に洗っていたら、ふと気づいた。

 

(あれ、前よりも広がってる……?)

 

 割れ目の中に普段は隠れている、膣の入り口。いずれはニカさんのおちんぽを受け入れるそこが、記憶にあるよりも大きく口を開けていた。それでも指一本分に満たないけれど、自分の体に穴が開いているのは不思議な感覚だ。男の頃からお尻には穴が開いているけれど、肛門は今も昔もピッタリと閉じているから、あまり穴という感覚は無い。それに対して膣の入り口は、明らかに体に開いた穴そのものだ。

 

(これ、頑張ってのぞき込んだら、奥まで見えるんじゃないか?)

 

 そう思い立って鏡に上手いこと映そうとするけれど、入り口から少し入ったところですぐに膣壁が窄まっていて、そこから先は見えない。ただ逆に言えば、おまんこの中身は顔を出していた。

 

(この中に、昨日はニカさんの指が入って、今日はバイブが入ったんだよな。……処女膜とか、あるのか?)

 

 あれだけ弄られていたら、たとえ処女膜があったとしても破れているだろう。そもそもこの体にあったかも怪しい。昨日ニカさんの指が二本も突っ込まれたのに痛みが全く無かったし、最初からそんなものなかったと言われても不思議ではなかった。

 

 そっと自分の中指を差し込んでみると、思いのほかスムーズに入っていった。何かが入ってきた違和感と粘膜が擦れる感覚のせいで勝手にお膣が締まって、指にピッタリフィットする。自分の体の中を触る感覚なんて初めて体験したけれど、そこまで気持ちいいとは思えなかった。

 

(なんというか、変なところを触ってる、って感じだな。そんなに奥まで触りたくはないし)

 

 中でオナニーしたらどうなるのだろうとちょっと興味は湧いたけど、今したらニカさんを待たせることにもなるし、体力的にもあまり気が進まない。指を抜いておまんことお尻の穴をキレイにして、さっさとお風呂から上がった。

 

 

 

 風呂上がりの化粧水なんて不要で、体と髪の水分をタオルでできるだけ拭って、ルームウェアに着替えてリビングに向かう。

 

「お風呂あがったよ~」

「おかえり。……うん、いい感じね。じゃあ、髪、乾かすわよ」

 

 どこをチェックしているのかわからないけど、ニカさんから合格点をもらえたので何より。ソファに座っているニカさんの隣に腰を下ろし、ドライヤーでゆったりと髪を乾かしてもらう。この時間がお風呂の一連の流れで一番好きだ。暖かい風が心地よいし、ニカさんの指先が髪を梳くのも気持ちいい。何より、ニカさんに大切に扱ってもらえてるって実感ができるのがとっても幸せだ。

 

「だんだんお風呂に入るのも上手になってるわね」

「分かるものなんだ。別に何も変わってないように見えるけど」

「いくらメスとはいえ、丁寧に扱えば髪はよりサラサラ艶やかになるし、肌もハリが良くなるわ。お手入れを丁寧にするのは大事なんだから」

 

 最初は重くて首元に絡みついていた長い髪も、乾くにつれてだんだん軽くなっていく。毛先までしっかり乾きったら、お風呂に入る前の何倍もサラサラした、絹糸のような髪になった。うーん、ここまでキレイになるなら、いくら老廃物が出ないとはいえ、正しい髪の洗い方は大切かもしれない。

 

 オレの髪を乾かし終わったら、ニカさんもお風呂に入る。その間はなんとなくストレッチをしたり、雑誌を読んだりして時間をつぶし、彼女が帰ってきたらさっきのお返しに髪を乾かしてあげた。オレにしてくれたことを思い出しながら、熱くないように気を付けつつ、柔らかく温風を当てていく。

 

 ブラシを当てて髪の流れを揃えながら、きれいな金色の髪を傷めないように丁寧に整えていった。こんなにきれいな髪はほかに見たことがない。オレの胸をつかんで離さない、とっても魅力的な髪。それをこの手で触れられるなんてとっても光栄だし、ニカさんに信頼してもらえているんだって分かって幸せだ。

 

「うん、ブローもうまくなってきたわね。そろそろ自分で髪を乾かしても大丈夫そうだけど……いや、やっぱりお互い乾かしたほうが良いわね」

 

 褒めてくれるのはうれしいけど、それはそれとしてニカさんに乾かしてもらうのはとっても好きな時間なんだ。ニカさんのセリフを聞いた瞬間、思わず表情が曇ってしまったのをしっかり見られてしまったんだろう。すぐに発言を撤回してくれたし、なんなら『私もミーナの髪を乾かすのは好きよ』って言ってくれた。やっぱり、ニカさんはとっても良い人だ。

 

 とはいえ、寝る前には髪を三つ編みにするんだけど。ここ数日は髪を乾かした後、きちんと冷めたらすぐに編むようにしている。寝る直前にしようと思うと面倒だし、ニカさんが隣で見てくれているから安心なのだ。一人で編むのは今日で三回目だけれど、だいぶ慣れてきてテキパキ進めることが出来た。

 

「一人でおさげも作れるようになって……また一つ女の子になったわね」

「別に嬉しくは無いけどね。まぁ、できることが増えるのは悪いことではないか」

「どうせならお団子とか、もうちょっと凝った髪型も試してみる? ロングヘアは譲れないけど、たまにならしてみても良いわよ」

「うーん、あんまり手の込んだ奴は難しそうだしなぁ。どっちかっていうと、ポニーテールとかでいいんだけど。動きやすさ重視で」

 

 ロングヘアはできることが多い。短く纏めることもできるし、長さを生かした編み込みもできる。ニカさんだってオレと同じくらいに長い髪をしているんだから、ヘアアレンジをして遊びたいなら自分の髪ですればいいのに。そう思って素直に告げたら、軽くため息をつかれてしまった。

 

「分かってないわね。可愛い子にしてあげるのが良いのよ」

「そういうもんか」

「そうよ」

 

 

 

 お風呂に入った熱が取れ、体が落ち着いてきたところで二人揃ってベッドへ。とっても広いベッドだから一人当たりシングルベッド分くらいの幅は好きに使える。だけど、ニカさんに誘われて、横を向いた彼女の腕の中にすっぽりと納まる形で横になった。

 

「ほら、もっとこっちに近づいていいのよ。――いや、もっとこっちに来てほしいわ。ミーナの温もりを感じたいの」

「そ、そう。じゃあ……」

 

 ニカさんの体にくっつくのが気恥ずかしくてこっそり距離を取ったけど、すぐにバレてしまい、抱き寄せられる。背中にはニカさんの胸の感触、太ももとお尻にはニカさんの足の感触。お腹には彼女の腕が回され、抱き枕にされてしまった。小さな枕があったからニカさんの腕を痺れさせるようなことは避けられたけど、それでもオレの頭の匂いをずっと嗅がれるような位置に収まってしまったし、他人と一緒に寝るなんてできる気がしない。

 

 だって、彼女に触れられるだけで、この数日してもらった気持ちいいことを思い出してしまう。その指先で肌に触れてもらったこと、敏感なところを触ってもらったこと、その気持ちよさがフラッシュバックして、背筋がじんと痺れた。

 

 でも、きっとニカさんはそんなことを考えず、純粋な好意をもってしてくれているんだろう。オレばっかり意識して場を乱すようなことはしたくなくって、軽い深呼吸をしながら瞼を閉じ、眠気がやってくるのを待った。




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