※この作品はR-18です。

プリマドンナ~TS転移娘がふたなりサキュバスに堕とされる話~   作:Sfon

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六日目 メスの武器
六日目 メスの武器①


 この世界に来て初めての週末は、朝早くから始まった。

 

「ミーナ、朝よ」

「……ぅ……おはよ」

 

 目を覚まし、ベッドの中で少しだけごろごろすると、微笑みながらこちらを眺めているニカさんが横で寝ていた。昨晩はオレの寝込みを襲っていたのに、そんなことはまるで伺わせない様子で、やっぱりあれは初犯じゃなかったんだろう。

 

 ベッドから起き上がり、洗面を済ませる途中でニカさんの目を盗み、そっと自分のおまんこの中に指を差し込んだ。昨晩お腹の奥に精液を注ぎ込まれたから、普通なら指に精液が纏わりつくはず。しかしどうだ。

 

(あれ、今日は無い。昨日の夜、確かに出されたはずなのに)

 

 まるでどこかに消えてしまったようだ。ショーツにも付いていないし、注ぎ込まれたのが噓のよう。しかし、昨晩注がれた感覚は確かなはずだ。もしかして、この体が吸収したとか……。冗談のようだが、この世界ならそんなことが起きてもおかしくない。形を変えてニカさんに聞いてみるか。朝ごはんを食べ終わって少し休憩しているとき、『ふと思いついた』体でニカさんに話し掛ける。

 

「そういえばさ、いつかは本番をするわけじゃん。……この体、子供ってできるの?」

「……っ⁉ げほっ! ごほっ! ごめ、ちょっとまって」

 

 ちょうど飲み物を飲んでいたのか、気管に入ってしまったらしい。すまん、オレだって変な質問だとは思っているんだ。暫く咳ばらいをして落ち着いたのを見計らって、もう一度。

 

「ごめん、変なこと聞いて。でも気になるし、実際のところどうなの?」

「何もしなければできないわよ。私たちと同じく、ミーナをはじめとしたプリマドンナのメスには生理がないし、子供が欲しい時には排卵魔法を使うから。その準備にも長い時間がかかるけどね」

 

 意外なことに、どこか言いにくそうな、恥ずかしそうな表情をしているニカさん。エッチなことに対してはご飯と同じような感覚だって言ってたけど、子作りとなれば話は別なのだろうか。偶然ながらもまた一ついい情報を貰えてラッキーだ。

 

 まさかするとは思っていないけれど、もしもニカさんとセックスするようになった時、『にかさんのあかちゃんがほしいの♡』とか言えば効果があるということだろう。……言っている場面を想像して、ちょっと気持ち悪いかもって思ってしまった。素面の状態だとどうしても、男の頃のオレが頭をよぎってしまう。

 

「ふーん。じゃあ、いくらでも好きに出せるわけだ」

「言い方はアレだけど、まあ、そういうことね。急にどうしたの?」

「いや、何か気になってさ。ほら、先輩方がめっちゃ激しくやってたじゃん。避妊なんて気にしてないって感じだったし、もしかしてって思って」

「なるほどね。大丈夫、さすがにこの年で子供を作ろうとは思わないわよ」

「ならよかった」

 

 つまり、オレを知らないうちに妊娠させようってわけでもないと。そうなのであれば、一つ有力な説があった。昨日、膣内にあった精液を掻き出した日に、突然発情してしまったこと。あれを収めたのはニカさんとの深いキスだったこと。そこから想像するに、オレはきっとニカさんの体液か何かを得ないと発情してしまうんだろう。

 

 いや、それこそサキュバスなのでは? と思ったが、いま持っている手札で考えるとこの予想が割といい線を行っている気がする。この世界で作られた体なんだから、サキュバスにとって都合のいい仕様になっていてもおかしくない。『発情しないためなんだからしょうがないよね』と口実を作って生ハメができると考えれば、ありそうな話だった。

 

 となれば、ますます分からないのが、ニカさんがオレに手を出さない理由。ここまでお膳立てされていればオレだって納得しそうなものなのに、一向にその気配が見えない。わざわざ夜にオナニーして、その精液を中に注入するなんて面倒なことをする意義はあるんだろうか。

 

 オレが明確に嫌がっているならわかるけど、そこまで抵抗していないんだから押し通せばいいのに。ニカさんは思った以上に奥手のようだ。こんなことがずっと続くとは思えないし、ニカさんの精神的にも良くないだろう。ならばどうするか。一番いいのは自然の成り行きで本番を迎えることだけど、ニカさんの雰囲気からしてそれは期待できなそうだ。だったら、こっちから口実を作りに行くしかない。

 

 

 

 ということで、『どうにかしてニカさんにオレを襲わせよう』作戦初日の今日は、手始めに服装を変えてみることにした。今までは女の子っぽい下半身と性別をあまり意識させない上半身という組み合わせが主だったけど、今日からは気合を入れて、オレの体の魅力を最大限に引き出す服を着てあげよう。

 

 しかし、今持っている服は割と控えめなデザインのものしかない。そもそも、買ったタイミングがこの世界に来てすぐだったので、基本的には中性的なもの、あってもミニスカートやショートパンツくらいだ。それらだって、今見ればそこまで丈が短い訳ではない。膝上十センチくらいだろうか。確かに可愛いし、短いスカートだって感じはするけれど、もっと足を見せることだってできる気がする。

 

 何度かミニスカートを穿いて分かったんだ。どんなに気を付けていても、見えるときは見える。風が吹いたり、階段の下でしゃがまれたりしたら、丈はそこまで関係ない。そしてこの体は小さいから、相対的にみんなの視点がオレよりも高いこともあって、もう少し短くしても大丈夫そうだ。

 

 上着だって、もう少し考えようがある。今持っている服じゃ、いくら可愛くしようとしたって、キャミソールに可愛めのパーカーを合わせるくらいしかできない。清楚な感じならブラウスとかワンピースとかいろいろあるけれど、目的はニカさんの性欲を煽ることだから、ちょっと違うだろう。オレは胸が大きくないから、メスの武器を使うことはできない。肩の出た服とか、ボディラインが浮き彫りになる服とか、首回りが緩くて中が見えそうとか、そういう感じで攻めるしかないか。

 

 どんな服を着れば上手くいきそうかはイメージできたけれど、問題はどうやってそれらを手に入れるかだ。オレは所詮ニカさんのお付きでしかないし、好き勝手に買い物に行けるわけではない。欲しいといえば連れて行ってくれそうだけど、それではこっちの意図があからさますぎるだろう。なんとか、良い口実はないか。

 

「ミーナ。急で悪いけど、今日の午後から実家に挨拶に行きたいのよ。それ用に服が欲しくって、今から買いに行こうと思うんだけど、良いかしら」

 

 あるじゃん。

 

 

 

 降って湧いたニカさんと一緒の楽しいお買い物タイム。ニカさんの服はもう揃えてあるそうなので、今日はオレの服だけだ。オレは隠しきれないほどに気分が良く、タクシーで街まで向かっている今から笑顔が止まらない。ニカさんは当然これに気付いているだろう、オレを眺めて彼女もまた嬉しそうな顔をしていた。

 

「どんな服が欲しいとかはある?」

「せっかくだし、この体に合う可愛い感じの服かなぁ。やっぱり、見た目からくる最初の印象って大事だろうし、ニカさんに恥をかかせるわけにもね。あ、別に無理はしてないから」

「なるほどね……ちょっと調べてみましょうか」

 

 フワッとしたリクエストを良い感じに汲んでくれて、いくつか候補のお店を見繕い、スマホで品揃えを見せてくれた。どのお店も可愛らしい服が揃っているけれど、検索中にたまたま目に入った、制服っぽい服を多く取り扱っているお店が妙に気になる。

 

「ああ、なんちゃって制服のお店ね。確かに可愛いし、ちゃんとしているように見えるし、いいかも」

「確かに、言われてみればどれも制服っぽい感じか。なんかアニメの制服っぽいのも混ざってるけど」

 

 お店のアイテムを詳しく見せてもらうと、ブレザーやセーラー服、シンプルなものからコスプレっぽいものまで幅広く取り揃えられており、眺めているだけでも楽しい。やっぱり、女の子の服は男と違って華があるなぁ。

 

(うわ、この服とか良い感じじゃん。あ、こっちも。悩むなぁ……)

 

 気分としては、ゲームのキャラクターの着せ替えをしているのに近い。この体が自分のものになってまだ一週間も経っていないのだ。自分の服を選ぶというよりは、この体に似合う服を選ぶというのがオレの実際の思考だった。ノリノリで服を調べていたのに気づき、ふとニカさんの顔を見上げると、それはもう嬉しそうに目を細めていた。年甲斐もなくはしゃいでしまって恥ずかしいけれど、そんなオレを見て喜んでくれているならそれでもいいか、と思えてしまうのは、惚れたオレの弱いところだった。

 

「……なにさ」

「いいえ、楽しそうで良かったわ」

「そうかい」

 

 

 

 お店に到着して早速中に入ると、そこにはスマホで調べたとおりの多種多様な制服が並んでいた。ニカさんの学校の制服である黒いセーラー服もあったし、もっとコスプレチックなものもある。実際目の当たりにすると、なかなかの迫力があった。

 

「おぉ……制服がいっぱいだ……」

「どんなのが似合うかしらね。とりあえずブレザーから着てみる?」

「まずはおまかせするよ。たくさんあって決められないと思うしさ」

 

 色々な制服を代わる代わる着せてもらい、最終的に決めたのはブレザーとプリーツスカート、ブラウスにリボンタイ、ベストといった王道の組み合わせだ。セーラー服は貧相なこの体だとボディラインがすっかり隠れてしまったし、ベストならサイズをうまく決めればオレでもいい感じになった。

 

(よし、これならニカさんの目線もバッチリ向けてもらえるでしょ)

 

 ちっちゃなおっぱいだけど、体にフィットするちょうどいいサイズのベストならシルエットがキレイに出る。ブラで膨らみを補強しているのもあって、少なくとも男には見えないレベルの丘が二つ胸の上に乗っかっていた。腰の括れだってバッチリだ。子供っぽい体系なのにメスの魅力はバッチリで、自分の体の長所をしっかりと見せつけることができている。細い腰は庇護欲をそそり、オレに構いたくなること間違いなしだ。

 

 試着室で着替えてみて、サイズも完璧だと確認できたところで、ニカさんにお披露目してみる。

 

「ニカさん、着替え終わったよ」

「どんなかん……じ……?」

 

 試着室のカーテンを開けると、すぐそこにニカさんが居た。最初はオレの顔を見下ろしていたけれど、その視線は徐々に下がっていって、オレの胸元や腰、足を撫でていく。その視線はどんどん粘り気のある、湿度の高いものになっていった。生唾を飲んだくらいにして、オレの体に釘付けになっている。

 

(うわ、こんな顔、今まで見たことないって。裸を見た時よりもずっといやらしい目付きだ)

 

 でも、その視線を向けられて、悦んでいる自分がいる。ニカさんに欲情してもらえて嬉しい。それは紛れもなく本心だった。

 

 午後、ニカさんの実家へ挨拶に行くための服は見つかったけれど、それとは別に、もっと攻めた服も欲しい。普段着として着れなくてもいい、家に帰ってから着て、ニカさんに見せつけるための服だ。もしかしたらここにもあるかもって店内を探索したけれど、あるのは制服に合わせられる靴下とか靴とか、そういうのばかり。こうなったら、多少苦しくても何かしらの理由をつけてほかのお店に行かせてもらうしかないか。

 

「ニカさん、ちょっと相談があるんだけど……。部屋着を増やしたくって、それも買いに行っていいかな?」

「良いわよ。どんな感じのとかあるかしら」

「うーん……」

 

 ここで正直に言っても良いんだけど、そうするとニカさんにサプライズすることはできないだろう。とはいえ、買うのは結局ニカさんだし、あまり気にしてもしょうがないところではある。結局またニカさんにスマホで今の流行りのルームウェアを見せてもらって、中でも一番オレに似合う可愛い服がありそうなお店に連れて行ってもらった。

 

 

 

「ここがさっき見たお店よ」

「うおっ……これは……」

 

 スマホで見た時から分かっていたことではあるが、女の子っぽさとはまた違って、なんというか……えっちな服ばかりがショーウィンドウに並んでいた。可愛さを強調するようなモコモコ生地だとか、ガーリーな色使いだとか、そんなレベルではない。オレのような小柄な女の子にターゲットを絞って、そのか弱さを引き出すためにデザインされた、オレの体を強調するためのものだ。体の輪郭が浮かび上がりそうなほどに薄い生地で作られたベビードールをはじめとした、まさしく夜伽のための衣装。

 

「それは一番極端なやつだから、流石に私でも勧められないわよ。私が勧めたのはもっとマイルドな奴だから安心して。でもまあ、イヤになったのならそもそもこのお店じゃなくてもいいし――」

 

 わかりやすく狼狽(うろた)えたせいで、またニカさんに気を遣わせてしまった。ニカさんの気を引きたいとは思っていたけれど、こんな形は望んでいない。心配させるんじゃなくて、魅力で夢中にさせたいんだ。

 

「あー……全然大丈夫でしょ、ちょっと驚いたけど。ほら、行くよ」

 

 だからニカさんの手を引いて、自分からずんずんとお店の中に入っていった。まずはニカさんに見せてもらった、ネットショップにあったものを探して回ると、それはすぐに見つかった。ピンクのふわふわな生地で作られたワンピースタイプのルームウェアだ。

 

(おっ、これだ。結構いい感じじゃん)

 

 ネット上で見たものと印象はほとんど変わらない、いや、むしろより好印象になった。しっかりしたタオル地のワンピースで、体への締め付けは全くない。胸の下で体にフィットさせるようなゴムが一つ入っているものの、それもとても余裕を持ったサイズ設定で、よほどの巨乳か胸板の厚さがとんでもない人じゃない限りは胸のキツさなんて無いだろう。お風呂上りから夜寝て起きるまで着ていても苦しくないし、水を良く吸う生地のおかげで寝汗も吸ってくれそうだ。最も、オレが寝汗をかくことは無いだろうけれど。

 

「ミーナ、見つかったの?」

「うん、いい感じ。他にも見せてもらおうと思うけど、とりあえずこれは買いたいな」

「良いんじゃないかしら。シンプルだけど可愛くて、とっても良く似合うと思うわよ」

「ありがと」

 

 さて、ここまでが予定していた買い物だけれど、そもそもの目的はこれじゃない。オレがこのお店に来た理由は、むしろショーウィンドウに飾ってあったような、もっと性的な魅力を前面に出したデザインのルームウェアを買いに行くためだったんだから。

 

 ニカさんには適当な理由をつけて離れてもらい、オレ一人で店内を見て回る。みんなオレよりも背が高いし、翼と尻尾が生えてるし、オレより体格が良くて力も強い人しかいないから、一人でこの世界を過ごすのはちょっと怖いけれど、店内を歩き回る分には問題ないだろう。最悪、大声を出してニカさんを呼べば、すぐ来てくれるだろうから。

 

 店内を見渡すと、お店の入り口から入って右手に行けば行くほどライトなデザイン、左手に行けば行くほど攻めたデザインになっていることが分かった。つまるところ、手っ取り早く探すなら一番左手から服を見ていって、自分の許容範囲内に入ったところのものを買えばいい訳だ。そうして、無事にその服は見つかった。

 

(これが……オレのギリギリだろうな……)

 

 それは、キャミソールとショーパンのセット。しかしどちらも丈が短く、キャミソールはおへそが見えそうだし、ショーパンは股下十センチくらいしかない。服の裾からチラッと見える肌の良さは、男の頃のオレが良く分かってる。

 

 手に取ってみると、円柱状の布切れから肩ひもが伸びているか、その円柱が二手に分かれているかするだけで、とても服とは思えない。これを身に着けたところで隠れる面積はあまりにも少なく、生地が違えば水着としては使えるだろう。しかし、一応体を隠す機能はついている。透ける生地ではないし、体のラインが完全に浮かび上がるほどタイトなつくりでもない。これなら何とか着れるだろう。着た後のオレがまともな思考を保てているかとか、ニカさんにどう思われるかとかは別にして、だけれど。

 

 せっかくこのお店に来たんだから、躊躇してもしょうがない。見繕ったルームウェアのセットを籠に入れ、ついでにもう少し着やすそうなもの、ショート丈のキャミソールとか、オフショルダーのセットアップのパジャマとか、他にもいくつかのアイテムを籠に入れて、ニカさんに渡した。これでとりあえず家の服装は良い感じになるだろう。下品にならない程度のものから分かりやすいものまで、色々な露出度合いの服が手に入ったから、その時の目的に応じて着分ければニカさんへのアプローチは自在になる。




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