プリマドンナ~TS転移娘がふたなりサキュバスに堕とされる話~ 作:Sfon
家に帰り晩御飯を食べ終わって、一息ついたタイミングでまず第一撃を始める。
「ねえニカさん、今日の昼間言っていた、『精気』がどうのって、なんのこと?」
今更話に上げられるとは思っていなかったのだろう。ニカさんは虚を突かれた表情をしていた。しかしすぐに気を取り直したようで、落ち着いて答えてくれる。
「ミーナはこの世界で作られた、超高性能なメスなの。知っての通り代謝が不要だったり、とってもきれいな容姿だったり、それはもう魔術の結晶みたいなものなのよ。そんな体を維持するには普通の食事じゃ無理で、『精気』が必要なのよね」
「で、その精気って?」
「命の源みたいなものよ。どんな生物も持っていて、主に体液に含まれているわ。それ経由で精気を他人に与えることができて、その含有量は命に近いほど多いの」
「ああ、それで、精液は命の種みたいなものだから、とっても多く含まれてるってわけか」
「そうよ。今まではキスするときに唾液経由で送っていたんだけど、今日は精液でミーナに渡したの」
言っていることはファンタジー作品だと割と見るというか、サキュバスの食事としてよくある話だった。ただ、その矛先がサキュバスじゃないオレなのは違和感があるけれど。
「そんな大切なこと、どうして今まで教えてくれなかったの?」
「最初は気まずかったのよ。精気が枯渇すると発情しちゃうなんて、この世界に来てすぐのミーナに伝えられなくて。で、それ以降はタイミングを見失って……」
「枯渇すると発情するんだ」
「ええ、動物にとって喉が渇いたり、お腹が空いたりするのと同じで、精気切れになると発情しちゃうのよ。防衛本能みたいなものね」
「ああ、じゃあ、ニカさんとえっちするときになんか頭がぼーっとして、すぐえっちな気分になっちゃうのって、ちょうどそのあたりで精気が切れてきてたのか」
「かもしれないわね」
ニカさんは最後まで、オレが寝ている間に膣内へ精液を注入していたことを隠した。やっぱり後ろめたさがあるんだろうか。このタイミングで暴露しないと、もう話す機会なんて来ないだろうに。
「それで、これからはどうするの?」
「これからって何をよ」
「今まではキスで補給してたけど、今日みたいにフェラで補給したほうがいいのかなって思って。そのほうがいいなら、オレは良いよ」
まさかオレから申し出るなんて思っていなかったんだろう。そりゃそうか、元男が進んでフェラをしたいなんて思うわけないもんな。オレはもうそんなところにはいないけど。オレはニカさんが喜んでくれるならなんだってできるし、気持ちよくなれるならそれも歓迎だ。さて、ニカさんはどう反応するか。
「じゃあ、これからお願いできるかしら。お風呂に入った後がちょうどいいかしらね」
「性技の授業の後じゃなくて良いの?」
「それだと、土日でリズムが崩れるじゃない。毎日することは、毎日できるタイミングに固定したほうが良いのよ」
「なるほどね」
今までのニカさんだったら日和って『いや、キスのほうがいいと思うわ』とか言ってきそうなのに、今日のニカさんは一味違った。さすが驚きを隠せない。ニカさんといえば、『ミーナにえっちなことをさせる、してもらうなんて気が引けるなぁ』って立ち位置じゃなかったっけ。
「そっか。じゃあ今晩から?」
「今日はもう大丈夫でしょ。明日からお願いね」
「おっけー」
軽めの口調を意識して会話を続けたけれど、心臓はバクバクうるさいし、首筋にはじっとりと汗をかいていた。その場に留まるなんてできなくって、足早にリビングのソファへ向かった。
食事が済んでからはどう過ごすのだろうって思ったら、ニカさんはなんと勉強をしに自室へ向かった。休みの日なのに、しかも高校に上がってすぐだっていうのに、なんでそんなに勉強熱心なのか。確かに今日は朝から外にずっと出ていたけれど、毎日そこまで必死に勉強する理由は何なのだろう。
とはいえ、ニカさんが勉強に行ったからといって、何もできなくなるわけじゃない。今日からはニカさんを誘惑して、オレに惚れさせて、オレに手を出させるつもりなんだから。今の恰好——可愛い制服姿を最大限に利用して、ニカさんに意識してもらわないと。
「ニカさん、入って良い?」
「大丈夫よ、入って」
なんだかんだニカさんの勉強中に初めてお邪魔する、オレたちの寝室兼ニカさんの勉強部屋。机に向かって真剣に勉強しているニカさんはカッコ良くって、昼間オレのフェラで情けない顔をしていたのが嘘のようだ。
「漫画とか小説とか、そういう本ってあるの?」
「あるわよ。本棚から適当に持って行っていいわよ」
「ありがと」
身長よりもずっと高い本棚を見上げ、面白そうな本がないか探す。当然のように見知ったタイトルはないものの、ふんわりとどんなジャンルかくらいはわかった。伝記もの、冒険譚、ラブコメ、割と幅広く取りそろえられている。その中でもラブコメっぽいのを一冊手に取って、ベッドにうつぶせになった。
(ふふふ……エロゲやギャルゲで定番の『こいつ、パンツ見えてるのに気づいていないのか?』をやる時が来たな。好きなだけオレのパンツを見て悶々とするがいい……!)
ブレザーにプリーツスカートというド定番の学生服だけれど、そのスカート丈はなかなかに短い。太ももの柔らかさや曲線美がしっかり堪能できるほどで、そんな状態で無造作に寝るなんてなんと無防備なことか。しかし、これはあえてのこと。なんならちょっとスカートを捲るくらいして、見ようと思えばショーツが見えてしまう状況を作った。ニカさんがオレに何か話し掛けようと振り返ったら、良い感じにショーツが見えてくれることだろう。それを見たニカさんはオレにムラっときて、オレに手を出してくれる、というわけだ。
うつぶせになって肘をつくと、自分の胸がふにっとつぶれる感触。小ぶりな胸とはいえ、あるものはあるから、若干気になりはする。これで巨乳だったら苦しくて大変そうだ。この体にはもうだいぶ慣れたから恥ずかしさはない。
それよりも、この短い丈のスカートで横になるほうが恥ずかしい。下から覗いたらショーツが丸見えだ。女の子になって分かったけど、ショーツが見えるということはそれすなわち股間のシルエットを見られるということで、これがとても恥ずかしい。今日のショーツは淡いブルーの薄い生地のもの。さすがにクロッチはついているものの、お尻やおまんこの輪郭ははっきりと浮かび上がっているんだから。
(でも、その分ニカさんだって興奮してくれるはず……)
ここからはどれだけ長い間我慢できるかの勝負だ。体勢を意識しないためにも、集中して小説を読み始める。
あれから三十分ほど経った。ニカさんからはまだ手を出してもらえていない。それどころか、オレ自身に問題が発生した。
(本選び、間違ったかもしれない)
ラブコメならそこまで外れないだろうと思ったオレが悪かった。ちょっと考えればわかることだが、この世界において最も王道かつ人気な設定なんて、メスとのラブストーリーに決まってる。主人公のサキュバスが突然、プリマドンナの主を失ったメスを手に入れる話で、最初のうちはまだよかった。
問題は、数ページ捲ったところから当たり前のように描かれている、メスとサキュバスのセックス。この世界では食事や睡眠と同列でセックスが扱われているんだからしょうがないかもしれないけれど、前触れもなくエロシーンが飛び込んできたら驚くだろう。こんなもの読んでいられない、さっさと読み飛ばそうと思ったのに、なぜだか目はその先の展開を追い続けてしまう。
最初は心を開かなかったメスだが、だんだんサキュバスと打ち解けていって、愛情のある激しいセックスでとどめを刺される。サキュバスにメロメロになりながら善がり狂うメスと、メスのおまんこを楽しむサキュバスの描写を自分に重ねてしまい、いつの間にか体は火照っているし、股間はじわっと湿っていた。
濃厚なキスの描写、おちんぽがおまんこの奥まで突き立てられる描写、それらを自分とニカさんのものに置き換えて読んでしまう自分がいる。こんなことをされたらどんなに気持ちいいか、幸せなのかを想像し、下っ腹が熱い。
(ニカさん、なんで全然手を出してくれないんだよ……)
彼女の様子をチラッと盗み見るけれど、勉強に集中していてオレのことは全然見てくれていない。こんなに無防備な姿を晒しているっていうのに、まるで興味が無いようだった。去勢されているんじゃないかと思うくらいに一ミリもなびかないその姿勢は、紳士的なんて誉め言葉に収めるには異常すぎた。
彼女に性欲があることは分かっているし、実際昼間にフェラしたときなんて頭を抱き寄せられて中ばイラマチオみたいなことをさせられたから、えっちに興味が無い訳じゃないことも知っている。それだけに、この意志の強さはもはや末恐ろしいほどだった。
そんな彼女とはまるで異なるオレの体は、官能小説とも言えるほどの性向描写によって発情し、思わず股間に手が伸びそうになる。すぐそこではニカさんが勉強しているんだから、オナニーなんてするわけにいかなくて、ここはじっと我慢してニカさんの勉強が終わるまで耐えるしかなかった。
「ミーナ、先にお風呂に入っていてもいいわよ」
「――あ、そう? わかった」
それから小一時間ほど経った頃、まだ勉強途中だったようだけど、ニカさんからそんな声がかかった。オレの様子を見て気を使われたのか、それともそろそろ勉強が終わるから時間をうまく使うためにそうしたのかはわからないけれど、助かったのは間違いない。
結局あの後も繰り返しエロシーンがあって、どんどんメスがご主人様に陥落していって、ついには性奴隷同然の扱いまでされてしまう展開だった。それはとっても可愛そうなのに、とても気持ちよさそうで、ちょっと羨ましくなって、もうオナニーがしたくてたまらない。そそくさと小説を本棚に戻して着替えを持つと、いそいそとお風呂場に向かった。
「んぐぅっ♡ うぅ……っ♡♡♡」
服をさっさと脱いで浴室に駆け込み、その数秒後にはオナニーを始めた。全裸になった自分の姿を鏡で見ながら全身を撫でまわすと一瞬で乳首が勃起した。おまんこを揉むとクリトリスも勃起して、快感神経の集まった二大突起の準備が完了する。とっくに愛液まみれになっていたおまんこのぬるぬるを手にべっとりと塗り広げ、勃起した二つの肉芽を容赦なく攻め立てると、あっという間に快感が膨れ上がっていった。
「うぁっ♡ くり、めっちゃかたくなってる……♡ おまんこドロドロだし、やばぁ……♡」
前戯なんて必要なかった。一時間はエロ小説を読んでいたから、体はすっかり暖かくなっていて、指先で刺激を与えれば与えるほど気持ちいい。おまんこの奥からはドクドクとねばねば本気汁が溢れ出し、割れ目をくぱぁ♡と広げれば膣口がもの欲しそうにヒクヒクしている。こうなると、中で気持ちよくならないと気が済まなくなっていて、指先を肉壺の入り口に当ててゆっくりと差し込んでいく。
くちゅっ♡ ずぶぶぶぶっ♡♡♡
(うわ、あっつい……おまんこぬるぬるだ……っ♡)
バイブで開発されたお膣は、自分の細い指なんて簡単に飲み込んでいく。愛液によって滑っているそこを押し広げながら体の中に指を埋めていくと、あっという間に根元まで飲み込んだ。ぷにぷにのマン肉を押しつぶす勢いで指を奥まで押し込んでも、ポルチオにはまるで届かない。しょうがないから今回はGスポットを中心に指で肉壁をほじることにする。
くちゅぅ♡ くちゅっ♡ ぐちゅぐちゅっ♡♡♡
はじめは控えめだったものの、すぐに我慢できなくなって手の動きが加速する。指先で気持ちいいところを引っ掻くようにしながら、時折一番奥まで差し込んで、手のひらでクリトリスをこねくり回す。
(おまんこきもちいいっ♡ おんなのこのからだ、さいこー♡)
乳首も一緒に摘まんだり、引っ張ったり。気持ちいいところを好きなだけ弄れば、あっという間に絶頂が近づいてくる。男のように打ち渋る必要のない、何度でも楽しめる絶頂。イクのを我慢する理由なんてなくって、最短距離でアクメへと駆けていく。
「あっ♡ んん……っ♡♡♡ お゙っ♡ んお゙っ♡ ここ、やばっ♡ じーすぽっときもち、いいっ♡」
ぐちゅぐちゅっ♡♡♡ くりゅくりゅくりゅっ♡♡♡
おまんこきもちいい。ちくびきもちいい。そんな快感のあまり、まだ絶頂を迎えていないというのにお潮がこぼれてくる。
(あ、でちゃう、でちゃうっ♡ まだイってもいないのに、お潮だけふいちゃう……っ♡)
ぴゅぅっ♡ ぴゅっ♡ ぴゅるっ♡
手のひらに熱いお潮がかかり、興奮度は絶好調。さっき読んだ小説のセックスや、今までニカさんにしてもらった手マンを思い出しながら、性感帯と脳の両方から体を高めていき、やがて快感の壺が満杯になった。
(あっ、これ、イク……っ♡♡♡ おまんこでいくっ♡ くるっ、きちゃ、ぅ……♡)
絶頂直前。体が快感に震え、肌がざわつき、首筋が痺れる。あと少し、何かきっかけがあれば気持ちいいアクメが始まるのがわかり、そして思いっきり引き金を引いた。痛いほどに力強く、ぎゅぅ~っ♡とクリトリスを摘まみ、Gスポットを押し込み、乳首を摘まみ上げる。
「いぐっ♡ いっちゃ、あ゙っ♡ ふーっ♡ うぅ゙っ♡ ふぅ゙っ♡♡♡ おまんこっ♡ おまんこ、い゙ぐ……っ♡♡♡ めすいきっ♡ あ゙ぅっ♡」
ぐちゅっ♡ ぐじゅぐじゅぐじゅっ♡♡♡
両足を大きく広げて、おまんこの奥まで指を突き立てる。すべては気持ちいい絶頂のため。目の前の鏡に映っている、口をはしたなく開けて快感に喘いでいる女の子を見つめながら、その時を迎えた。
「ふぅ゙っ♡ ゔぁっ♡♡♡ ゔぅ゙〰〰〰っ♡♡♡」
ぶしゅっ♡ ぶしゅ~ぅっ♡♡♡
おもらしよりもずっと勢いよくお潮が噴き出し、お風呂の壁にかかってうるさく音を鳴らす。腰をヘコヘコさせながら快感に震え、おまんこはきゅっ♡きゅうっ♡と指を締め付けた。脳内を幸福感が埋め尽くし、もうどうなったっていいとさえ思える。
視界に映る鏡の中には、顔をすっかりとろけさせた幼い少女。おまんこと乳首を弄る手が止まらず、一度絶頂したというのにもう次のアクメへと駆けだしていた。終わりのない女の子アクメの虜になってしまったのだから、もうどうしようもない。女の子オナニーにすっかり慣れ、小説で高ぶった体をいじくりまわして快感を楽しむのも造作ないものとなったオレは、更に二回ほど絶頂を楽しんでから体を洗って風呂場を出た。
「ニカさん、お風呂あがったよ」
「は~い……っ⁉」
リビングに戻り、ニカさんに声を掛ける。ニカさんが顔をあげてこっちを向いた瞬間、オレの恰好を凝視しているのがあまりにもわかりやすくって、思わず笑ってしまった。
「ふっ……なにじろじろ見てるのさ」
「いや、だって、そんな格好してたら見るでしょ!」
ニカさんの言い分もわかる。だって今着ているのは、お腹が全部出ているほどに短いショート丈のキャミソールと、腰回りや股間の輪郭が分かるほどに薄い生地の激短ショートパンツ。ショーツは穿いているけれど、上はキャミソール一枚だ。ショートパンツは股上が浅くて股間にピッタリ張り付いている割に、太もも周りは余裕のあるサイズで、ひょっとしたら裾からショーツが覗いて見えてしまいそうにも思える。
「別に、キャミソールとショーパンじゃん。それとも、ニカさんはこのくらいの恰好も気にする感じ?」
「気にするというか……あれだけたくさん魔力を出しといてその恰好は、誘ってるって思われてもしょうがないわよ?」
「ふ~ん……誘ってたらどうする?」
強気な発言にニカさんも驚いたのか、目を見開いてオレの顔をじっと覗く。確かに、今まであまり強気に出たことはなかったかもしれないから、かなり珍しくはあるだろう。
「別に、どうもしないわよ」
「そっか。ならいいじゃん」
ニカさんはまだ何か言いたげだったけど、無駄だと悟ったのだろう。ほんのり頬を赤らめつつ、お風呂へと向かっていった。
(よし、思ったよりもいい反応をしてくれたぞ。この調子でニカさんにオレのことをもっと意識させてやる)
ニカさんがお風呂から上がってからも、彼女の視線が体に突き刺さっているのをビンビンに感じる。今まではパーカーを羽織ったり、Tシャツを着たりと、比較的ゆったり目の服を多く着ていたから、体のラインが出るのは目新しいだろう。肩から鎖骨にかけてのラインとか、胸の膨らみとか、太ももの肉付きとかが露出していて、オレだったらガン見する。
この機会を逃すわけにはいかないだろう。オレが座っていたソファにニカさんも来たところで、そっと距離を詰めた。ニカさんの太ももにオレの太ももがぴったりくっつくくらいに近づいて、ニカさんの顔を見上げ、鏡で練習した『一番可愛い上目遣い』を披露する。
「もっとじっくり見ていいんだよ? オレはニカさんのものなんだから。なんなら触ったっていいのに」
オレの渾身の攻撃に一瞬たじろいだものの、断る理由が思いつかなかったのだろう、そのまま素直に手を伸ばしてきた。あまりにもチョロい。オレの思うがままに動いてくれる。童貞を弄ぶ性悪女の面白みを知ってしまった気分だ。
「じゃ、じゃあ、せっかくだし……」
ニカさんの手がオレの太ももにそっと当てられ、ゆっくり撫でられる。毛穴の一つも見当たらない陶磁器のような肌の上を、ほっそりしたニカさんの手が滑る。
「やば、すべすべじゃない……」
「ん……っ♡」
喘ぎ声を出すほどの刺激ではない。しかし、あえて可愛く喘いであげれば、ニカさんの目が見開かれた。思わず口角が上がってしまいそうになるけれど、笑ってはいけない。そんなことしたら、せっかく作ろうとしている雰囲気が台無しだ。
「ちょっと、変な声出さないでよ」
「しょうがないじゃん、ニカさんに触られるときって、えっちのときばっかりなんだから」
そう言いながら、太ももを撫でてくれている腕にそっと抱き着いた。小さなおっぱいをギュッと押し付けて、彼女の手にオレの手を重ねる。気分は高級遊女だ。頭をニカさんの肩に預けつつ、そっと彼女の表情を覗き見ると、すっかり鼻の下を伸ばしていた。
(なんだ、簡単じゃないか。こんなことなら、もっと早く行動するんだったな)
あまりにも手軽にニカさんの性欲を刺激出来て、この体のポテンシャルに感謝しかないが、彼女の好みに合わせて作られた体なのだから、当たり前の結果だろう。そこにオレの男時代の知識をちょっと組み合わせてやれば、あっという間にニカさんの懐へ入ることが出来た。
「ほら、太ももだけでいいの? お腹だって触り放題だよ」
「じゃ、じゃぁ、せっかくだし……」
オレの口車に載せられるまま、オレの体をニカさんの手が撫でまわす。オレが興奮しない程度に、しかしニカさんにはオレの体をしっかり意識してもらえるように誘導すると、小一時間もすればニカさんの目が血走るほどになった。
(ちょっとやりすぎたかもしれないけど……まぁ、足りないよりはいいよね)
そんなことをしながら、ニカさんと一緒にテレビを見たり雑談したりしていると、あっという間に寝る時間になった。今日もいつも通り二人並んでベッドに入り、目を閉じる。最も、寝る気はないんだけれど。昼間あれだけ精液を飲んだんだから精気的には足りていると思うけど、オレの体に魅力を感じてくれて、なおかつオレに夜這いをかけるのがクセになっているならしてくれるかもしれない。今日のオレの恰好は今までで一番可愛いって自負しているし。とか思っていたら。
視姦されて、シコられて、顔に出された。何事?
今日はいつもよりも遅くて半分寝てしまい、気づいたときには布団が全て剥がされていた。へそ出しキャミソールとローライズショーパンという恰好では、服を脱がすまでもなくオレの素肌の大部分が露わになっている。隠れているのは胸と股間、そして太ももの付け根くらい。
ニカさんを誘惑するためにしている格好だから、そういう目で見られるつもりはもちろんあった。でも、一方的に見られるのは中々に恥ずかしい。オレは寝ていることになっているから手で隠すこともできないし、むしろリラックスした体勢をとったら足が赤ちゃんみたいに開いてしまっている。
目をつぶっているから、ニカさんがどんな表情で、どこを見ているのかは全く分からない。もしかしたらめちゃめちゃ近くで見てるかもしれないし、全体をぼんやりと眺めているかもしれない。今にもキスされるかもしれないし、体をまさぐられるかもしれない。
(やば、濡れてきそう……この体、敏感すぎるだろ)
このままでは、ニカさんがオレのショーツを下ろした時にバレてしまうだろう。さすがに寝ているのに濡らすことなんてないだろうし。できるだけえっちなことから思考を逸らして、体が熱くならないようにしなきゃ。
とはいえ、何をしてくるかわからない時間がずっと続くとじれったくなってきて、もういっそのこと体を触るなりなんなりして、何かしらのアクションをしてくれと思い始めた。そしてそれが叶うまで、そう長くはかからなかった。
(――キタっ!)
オレの体を跨いでいるのか、両脇のマットレスが深く沈んだ感触。そしてその直後にキャミソールの裾が摘ままれ、ゆっくりと上へずらされていく。やがて胸の膨らみを超え、おっぱいがすべて露わになったところでその手は止まった。
このまま乳首を攻められるのだろうかと覚悟を決めていたが、いつまでもその時は来ず、むしろニカさんは一旦ベッドを降りて行った。そして衣擦れの音、ベッドの揺れ、再びオレを跨ぐニカさん。今度こそ触られるかと思いきや、続いたのはシュッ、シュッと肌を擦るような音だった。
(なんだ、手でも擦ってるのか?)
目を開けるわけにもいかないから、音から感じ取るしかない、そう思っていたところに、もう一つ情報が転がってくる。その音がし始めてから数分経った頃だろうか、ふと漂ってきた匂いがどんどん強くなっていく。それは今日の昼間も嗅いだ、あの匂いだった。
(これ、顔の上でちんぽシコられてる……?)
一度そうだと分かってしまうと意識してしまって、鼻で呼吸するたびにその匂いが頭の中に充満していく。急に口呼吸に変えるのも変だから、甘んじて受け入れるしかなかった。
そしてそのまま暫くすると、顔に何かの雫が落ちた。確認するまでもなく、ニカさんのちんぽから出た先走りだろう。滴るまでになっているということは、イくまでもう間もなくということか。昨日は何かしらの方法で精液を集めてオレの膣内に注入していたけれど、今日はどうなるのだろう。もう満腹になって吸収されないからそのまま捨てるとか、逆にそのままどこかに注ぎ込まれるとか、いろいろ考えられた。そしてその答え合わせはそう長くかからずに行われた。その結果が、顔への射精だったわけだ。
びゅぅっ♡ びゅるっ♡♡♡ びゅるるるるるっ♡♡♡
音がするほどに勢いの良い射精が目の前で行われ、ちんぽの先端から吐き出された青臭いゼリー状の精液が、ボドボドとオレの顔中に掛けられていく。火傷しそうなくらいに熱いそれは鼻や目などのデリケートなところを避けて、まるでパックのように広げられていった。
(やば、くっさ……何考えてるんだよ……♡)
こんなことしたら肌に匂いが残って、オレにバレるかもしれないのに。そんなこと思いつかないくらい快感に夢中だったのだろうか。ちんぽの奥底に残った精液までしっかり出し切ったのだろう、顔に掛けられてから暫くしてようやく、ぶっ掛けたそれをティッシュでふき取ってくれた。
こんな扱い、男の頃のオレだったら絶対に許せなかっただろう。いくら自分好みの容姿をしたサキュバスとはいえ、精液を顔に掛けられるなんて受け入れられなかったに違いない。今はどうかといえば……どうなんだろう。嫌いになるほどではないけれど、好き好んでしてもらいたいものでは無い。ただ、『なんだ、そんなことしたいのか、しょうがないなぁ』と、ニカさんの欲望を受け止めてあげることはできた。
(こんなことをするくらいならフェラしてあげるのに……いや、それもおかしいか)
オレはあくまで男。こんなナリをしているけれど、自分から進んでやってあげる気なんてないはず。あくまでも必要に駆られたら、そう、髪だって汚れるだろうし、肌に匂いが付くし、それよりはマシだからって理由で、してあげてもいい、そういうことだろう。
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