※この作品はR-18です。

プリマドンナ~TS転移娘がふたなりサキュバスに堕とされる話~   作:Sfon

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終章 十二日と六時間
終章 十二日と六時間


 この世界に来て三回目の月曜日。振り返ってみれば、たった二週間とはいえ、初日のオレと今のオレとがあまりにもかけ離れていた。ニカさんに自分の思いを伝えたし、ニカさんからも本音を言ってもらえた。自分の中にあった被虐趣味にも気づかされた。そしてなんと言っても、首に巻かれた真っ白な首輪が示しているものが、オレの在り方をすっかり変えてしまったのだから。

 

 朝起きれば、素っ裸のニカさんに抱きしめられていた。そんなオレもまた裸で、身に着けているものは首輪だけ。布団の中で彼女の温もりと柔らかさに包まれているのは本当に幸せで、できることならばいつまでもこうしていたい。

 

(寝ているときは年相応のあどけなさがあって、可愛いんだけどなぁ……)

 

 決して起きているときのニカさんが可愛くないわけではないけれど、周りからの視線があるときのニカさんはオレのご主人様らしい自信に溢れた鋭い目つきをしていて、むしろカッコいいという印象のほうが強かった。もちろん、そんなニカさんも大好きだ。

 

 ギュッと彼女に抱き着いて胸元に顔を埋めていると、やがて目覚ましのアラームが鳴り響く。残念ながら、もう時間らしい。ほどなくして、ニカさんがもぞもぞと身じろぎしてから目を開いた。

 

「おはよ、ニカさん」

「おはよう……私より早く起きてるなんて、珍しいわね」

「たまたまだよ。……んっ♡ ちょっと、朝からするの?」

 

 挨拶もそこそこに、ニカさんがオレの額にキスを落す。彼女の手がオレの背中を撫でて、そのままお尻をぎゅぅっ♡と揉み始めた。女の子らしく丸みの付いたお尻に指先を突き立てるようにして乱暴に揉みしだかれると、思わず下っ腹が疼き始めてしまう。

 

 体が勝手に期待してしまうのは止められず、このまま揉まれていたらおまんこが濡れちゃって、ニカさんにおねだりの言葉を囁いてしまいそうだ。この土日で体はすっかり屈服しているし、優先順位の一番上にニカさんとのセックスが置かれてしまったから、ニカさんが望むなら学校なんて行かずにこのまま一日交尾漬けでも望むところだった。しかし、学年首席のニカさんには最低限の分別があった。

 

「いいえ、あんまりゆっくりしていると学校に遅れちゃうわ。だから、手っ取り早くお口で抜いてくれる?」

 

 ニカさんがオレを抱きしめていた腕を解き、布団も剥がしてベッドに胡坐をかいて座る。その股間にはこの三日間オレを快感に喘がせた肉棒が、堂々とそそり立っていた。昨晩何度も何度もえっちしてもらったというのに、一度消せばすっかりキレイになるんだから、随分便利なものだ。こんな朝っぱらからフェラさせるなんて、(たが)の外れたニカさんの性欲は際限ないんだから。

 

「まったく、しょうがないんだから……♡♡♡」

 

 

 

 学校に登校するやいなや、ニカさんがクラスメイトに囲まれていた。それもそうだろう、この土日でオレの処女を奪ったことが明らかなのだから。そしてそれは今日の性技の授業内容にも影響するわけで、彼女たちからすれば一大ニュースだった。プリマドンナがメスの処女を奪ったということは、これからの性技の授業ではプリマドンナとそのメスのセックスが見れるかもしれないのだから。もちろん、オレへの視線だって先週までとは全く異なっていた。

 

(みんなからの視線がすごい……。『こいつらヤったんだな』って感じだな。いやらしい目が今日はまた一段と強烈で、股間にビシビシ感じるよ)

 

 話し掛けてくる人はいないし、当然触ってこようとする人もいない。それはオレがニカさんの所有物で、全てはニカさんの裁量によるからだ。もしもニカさんが皆に対して『好きに触って良い』って言ったら、一瞬で輪姦されるだろう。それだけの欲望に染まった視線が、あちらこちらから向けられた。

 

 午前の授業は皆浮足立っていて、いつもは進学校らしい集中を見せていたクラスメイトも今日ばかりはオレのことが気になって仕方ない様子。昼食をとって午後の授業に入り、今日最後の授業である性技の授業を迎えたその時には、もう暴動が始まってもおかしくないくらいの興奮が教室に渦巻いていた。

 

「皆期待しすぎでしょ……。ニカさん、今日って何するの?」

「うーん……じゃあ、ミーナに決めてもらおうかしら。ミーナが今できる中で一番恥ずかしいこと、して欲しいな」

「――は?」

 

 一瞬、ニカさんがなんと言ったのか分からなかった。それはつまり、オレの性癖を開示しろと言っているのと同じことで、そんなことできるわけない。オレはあくまで、ニカさんから手を出されたのに仕方なく付き合っているだけなんだから。自分からえっちしたいなんて……思っていても、生半可な状況じゃきゃ口にできない。

 

「そ、そんなの……絶対無理だって!」

「ん~? 今、何を想像したのかしら。もし頑張ってくれたら、今晩は沢山ご褒美をあげるんだけどなぁ……」

「ぐ、ぐぬぬ……。とりあえず、シチュエーション集、見せてよ」

 

 ものすごく単純な餌に釣られて癪だけど、ニカさんがくれるご褒美は絶対良いものだから、簡単に見逃すわけにもいかない。とりあえずシチュエーション集に何が載っているのかを流し読みしてみると、ある項目に目が留まった。まさに、ここが分水嶺に違いないシチュエーション。これ以上は絶対に無理だという確信があった。

 

「その、こ、これだったら……」

「――ふぅん、校内全裸徘徊ねぇ」

 

 おずおずと小冊子を差し出すと、ニカさんの口がゆっくりと吊り上がっていくのが見えた。

 

「いいわね。それ、やりましょ」

 

 

 

 放課後。今週からは毎日の放課後に生徒会の活動があるそうで、ニカさんと一緒に生徒会室へ向かった。性技の授業が多少長引いたこともあり、生徒会室に入ればすでに先輩方が揃っていた。気軽な挨拶でワンクッション置いた後、二年生の先輩プリマドンナからニカさんに掛けられた言葉は、もちろんこれだ。

 

「エマニュエルさん、ようやくシたんですね」

「ええ、皆さんには随分お待たせしてしまって、すみません」

「気にすることないって。一生に一度しかないんだ、それぞれがしたいようにすればいいんだよ」

「ありがとうございます」

 

 ようやく一人前になったな、なんてニカさんが先輩方に絡まれているのと同様に、オレもオレでメスの先輩方から絡まれた。それはサキュバスたちよりも生々しくて、子供っぽくて、騒がしい。スインさんが駆け寄ってきてギュッと抱き着くと、まるで自分事のように喜んでくれた。

 

「ミーナちゃん、ようやく貰ってもらえたんだね、おめでとう!」

「ありがとうございます、スインさん」

「良かったですわ。随分気にしているみたいでしたし……」

 

 ピョンピョン飛び跳ねているスインさんのせいで揺れる視界の奥には、ホッと一息ついているアルマさんが居た。ニカさんの趣味で遅くなったとはいえ、心配させてしまったのなら少し心苦しい。もっとオレが素直になれればよかったとは思うけれど、あの調子だったらいくらおねだりしたところで二週目の金曜日を迎えるまでは犯してくれなかった気もする。

 

 スインさんがオレから離れたら、今度はアルマさんがぎゅぅっと抱きしめてくれた。柔らかいおっぱいが胸で潰れてなんともすごい感触だ。……アルマさんの気遣いよりもこういう俗物的な方に意識が向く当たり、一応オレの中の男っぽい感性は残ってくれているらしい。

 

 そうしてメス同士の挨拶が一通り終わると、おもむろにアルマさんが話を切り出した。随分神妙な顔をしたかと思えば、オレとスインさんだけに聞こえるくらいの小さな声で、そっと質問される。

 

「ちなみに、どんな感じだったんですの?」

 

 予想はしていた。あれだけえっちに興味が強い二人のことだから、絶対聞かれると思っていた。しかし、自分の初体験を人に伝えるなんて、進んでやりたいことではない。細かく話す必要もないだろうし、適当に誤魔化すつもりだった。

 

「どんな感じって、まぁ……普通に、してもらっただけですよ。仰向けにされて、あそこに突っ込まれて、イかされちゃって、出されて、終わりです」

 

 しかし、こんなことを言っても二人は怪訝な顔をして、顔を見合わせた。やはり、サキュバスのセックスにしてはあまりにもあっさりしすぎていただろうか。どうしたものかと悩んでいると、ちょっとジト目になったスインさんから追及される。

 

「本当? ミーナちゃんのご主人様って、結構ドSな感じだし、もっとぐちゃぐちゃにされたんだと思ったけどなぁ」

「え、ニカさんって、そんな風に見えてるんですか?」

「まぁ……典型的な猫かぶりというか……あ、こんなこと言ったってバラさないでね。すごいことされちゃうから」

「しませんよ。そっか、ニカさんってそうだったんだ。完全に騙されてたなぁ……」

 

 案外、分かりやすかったらしい。一番近くにいてずっと一緒に過ごしていたから、優しくしてくれているニカさんに引きずられていたのだろうか。灯台下暗しとはこのことかもしれない。または、惚れた弱み的なことだろうか。

 

 それはさておき、やはりお二人はさっきのオレの漠然とした説明では満足してくれず、もっと詳細に聞きたいと言わんばかりの熱量を持った目線でオレを部屋の隅に追い込んだ。その先はいつものプレイルームで、アルマさんとスインさんに腕を掴まれて連れ込まれると、その流れでベッドの上に押し倒された。

 

「それで、何されたの? ボク、知りたいなぁ。事細かに」

「事細かって……」

「どんな前戯をされて、どんな体位で入れられて、何回くらいイカされて、何回くらいどこに出されたのか、ぜ~んぶ!」

 

 おもちゃを買ってもらった子供のような、無邪気なキラキラした瞳が眩しいが、言っていることはかなりエグい。

 

「いや、そんな、流石に恥ずかしいですって」

「え~、悲しいなぁ。教えてくれないなら、ボクたちにも考えがあるんだけどなぁ~」

「そうですわ。ここにはおもちゃもいっぱいありますし、姦通したのであれば手加減不要ですわね」

 

  穏便解決が出来なければ実力行使ということか。いつの間にか彼女たちの両手にはクリ吸いバイブやら乳首ローターやらあり、ベッドの上には二股バイブが太さ違いでいくつか転がっている。手慰みにおもちゃを弄る彼女たちの目は輝いていて、これはこれでシたいのだろう。

 

「全部話してくれるまでは、私たちがいっぱい遊んであげますわ」

「おもちゃならここに沢山用意してあるし、私たちが使ったことのない奴も結構あるから試してみたいんだよね。じゃあ、ぬぎぬぎしようねぇ~」

 

 服を脱がしにかかるスインさんと、オレの体を押さえつけるアルマさん。二人掛かりでされては、流石に抵抗のしようもなかった。そもそもオレはアルマさんよりも小柄だし、この体はあまりにも非力すぎる。

 

「あ、ちょっ……!」

「されたくないのなら、全部話せばいいのですわ」

「わ、分かった、話します、話しますから!」

 

 結局、文字通り根掘り葉掘り話をさせられたのだった。初体験のことだけではない。土曜日や日曜日にされたことまでついでに喋らされて、顔は耳まで真っ赤になっているだろう。

 

「分かるよ。自分より体のおっきいご主人様に覆いかぶさられたら、グッときちゃうよねぇ」

「初めておちんぽを入れてもらってお腹がパンパンになるの、今思えば最高に気持ちいいですわよね。わたくしの時は起きた瞬間がそれでしたから、反抗心の塊でそれどころではありませんでしたけれど」

「その点でいうと、ボクも似たようなものだなぁ。すぐに犯されちゃったし、ミーナちゃんは結構珍しいパターンだと思うよ。処女喪失をそんなに甘々な感じでできたなんて、羨ましいなぁ……」

「あはは……そうですか……」

 

 乾いた笑いでも無理やり浮かべて、その場を収めることしかできない。これだけ感覚に差があるということは、やはり、オレはまだまだメスに染まりきらずに済んでいるのだろう。

 

 満足するまでオレから話を聞きだした二人は、オレの上から体を引いてベッドに座り込んだ。ようやくホッと一息つける時間が来たかと思えば、今度は二人がその気になったようで、おもむろに服を脱ぎだす。

 

「さて、気になっていたことも聞けたし、えっちしようよ」

「そうですわね。ミーナも混ざってよろしくってよ?」

「あー……いえ、オレは大丈夫です」

「そう? じゃあボクとアルマさんだけで楽しもっか。その気になったらいつでも言ってね?」

 

 オレに断られるのも予想していたのだろう。全くと言って良いほど食い下がらずに、アルマさんとスインさんはお楽しみを始めた。オレはベッドの上から部屋の隅に避難して、残りは二人にお任せだ。あんまり直視しているとオレまでその気になっちゃうから、できるだけ気にしないようにして、何とか時間を過ごした。

 

 

 

 生徒会のお仕事が終わってからは、またいつものように食材を買って家に帰り、晩御飯を作って食べて、ニカさんの勉強を眺めて、風呂に入って、日課のセックスをして就寝。きっとこれからもこんな毎日が続くのだろう。少なくとも、ニカさんがこの高校にいる限りは。

 

 ニカさんはこれからどんな人生を歩むのだろうか。やはり大学に進んでより多くの人ともつながり、社会に飛び立つのだろうか。その後は? プリマドンナというだけで多額のお金を政府から貰っているのだから、どこかの企業に就職するとは思えない。資本家に似た生活になりそうなものだが、生憎縁が全くないのでどんな生活なのか検討すらつかなかった。

 

(まぁ、なるようになればいいさ。オレはニカさんと一緒に過ごせるだけで幸せなんだから)

 

 ニカさんから愛される回数も、流石に初日二日目と比べれば落ち着いた。次の日のこともあるし、勉学をおろそかにするわけにはいかないと自制できているみたいで何より。それでも夜九時頃から夜中の二時頃までの五時間はしっかり犯されて、中に何度も出されたし、数えきれないほどの絶頂をさせられた。これだけすれば精気が足りなくなることは無いだろう。

 

(こんな生活がずっと続くのだとしたら、なんと幸せなんだろうか)

 

 ニカさんに愛を乞えば、願う何倍ものソレを返してくれる。自分の愛を伝えれば、求めている何倍も喜んでくれる。それがどれほど幸福なのかは良く分かっている。決して手放すものか、とニカさんに強く抱き着いて、眠りについた。

 

「そうだ、言い忘れていたけれど、来月頭に第一回のプリマドンナ対抗戦があるから、それに向けて準備していくからね」

「何それ」

 

 ……どうやら、まだ退屈には程遠いらしい。




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