「いつでもイッていいですよ♪」と甘やかす姉と「絶対イっちゃダメだから」と意地悪する双子姉妹に挟まれる先生の話 作:千吹つぐ
放課後の学園に、穏やかな時間が流れていた。
授業を終えた生徒たちが帰路につき、部活に勤しむ若者たちが爽やかな汗を流している。どこからか聞こえるピアノは一年生のものだろうか。たどたどしく弾《はず》む音色は歌を覚えたばかりの小鳥のようだ。
「ん……ちゅぴ……ちゅう……」
そんな、清涼な校舎の片隅に、淫らな音が響いている。
歴史資料室、大量の荷物で埋め尽くされた部屋の奥で、一組の男女が抱き合っていた。
一人はこの学園につとめる歴史教師、高木鷹也だ。
「ん……ぐぅ……ああ……」
部屋の隅で、高木が女生徒と抱きしめ合う。自分より十も年下の少女と唇を交わす。
「んちゅ……ちゅう……ちゅ……」
淫行教師が若い女生徒を弄んでいる……。その光景を見たものの殆どは、そんな認識を抱いただろう。
だが実態は逆だった。
「あはぁ♡ せんせ、すき、すきぃ……」
少女がグイグイと体を押し付けて、高木の唇にしゃぶりつく。その頬は薔薇色に燃え上がり、唇と唇の間でみだらな膵液が橋を作った。
「んん! んちゅううう! ちゅるるるる!」
少女の名は藤宮さくら。この学園の生徒会長をつとめる優秀な生徒だ。
「ま、待ってくれ、さくらくん……んぐ! ん! んんん!」
高木の体に、さくらの豊満な胸が押し付けられる。きちんとアイロンの掛かったブレザー服にシワが寄り、第一ボタンまでしっかりと締まったワイシャツに唾液が垂れる。
藤宮さくらは、まさに生徒会長にふさわしい少女だった。性格は優しく、態度は真面目、それでいて垢抜けた佇まいはすべての生徒の規範だった
「あは……せんせえ……せんせぇ……ちゅぅ……」
だが、いまの彼女に普段の印象は皆無だった。
清楚な顔立ちは発情し、つややかな髪は額や頬に張り付いている。垂れ目がちな瞳の奥で、欲望の火が燃えている。
マニキュアすら塗っていない、いたいけな指が高木の股間に伸びていき、
「ま、待ちなさい。さくらくん!」
そこまでされてようやく、高木は声を上げた。
「……いまはハグだけ、という約束だったでしょう?」
少女の肩を抑えて、教師らしい口調で言った。
「でも先生のここ、つらそうですよ?」
だがさくらは心配そのものといった表情で、高木の股間をカリリッと掻いた。
「――っ!」
「ほら、せんせぇのオチンチン、こんなに張って、かわいそうです……」
綺麗に切りそろえられた爪先が、股間のジッパーを引っ掻いていく。
「さくら君! やめ――んん!」
言葉が唇で塞がれる。
じぃぃ、とジッパーが下ろされていく。ぶるん! と、飛び出してきた男根を、少女の白魚のような右手がやさしく包む。
「ふふ……せんせえ、かわいい……ふぅ……ふぅ……」
「あ! さくら君……まっ……あ……ああっ!」
高木はなんとか主導権を取り戻そうとする。だがそのたびに小さな右手がひらめいて、教師としての理性を溶かしていく。
「高木せんせ……だいすき。ちゅ♡」
学校でペニスをさらけ出し、一回りも年下の生徒に手玉に取られている。
それが恥ずかしくて、情けなくて、同時に信じられないくらい気持ちいい。
「先生は、悪くないですよ……悪いのはぜんぶ私です。先生はダメだっていったのに、エッチなこと我慢できない私が悪いんです……」
「あ、さくらくん! そんな……あああ~~!!」
心と体が開かれて、高木はあっという間に射精しそうになった。そのときだった。
「なにしてるの?」
第三者の声が掛かる。
高木は凍りついた。ついに見つかったと思った。教師が生徒にペニスをしごかれている。そんな場面を目撃されたのだ。教師として、いや人として、生きてはいけない。
「まったく、あきれた人たちね……」
ところが、その人物はとくに慌てた様子もなく、スタスタと部屋に入ってきた。
「あ、葵ちゃん」
「葵ちゃん、じゃないでしょ。お姉ちゃん」
部屋に入ってきた生徒。彼女はさくらの双子の妹、藤宮葵だった。
双子なだけあって二人の顔立ちはよく似ていたが、しかし雰囲気はまるで違った。優しげで柔らかな雰囲気のさくらに対して、葵は冷たく尖っていた。
「高木先生、そこで何してるの?」
葵が仁王立ちをする。肩上のショートボブは切りそろえたばかりのようにするどく、姉と同等の胸が腕組みの中で苦しそうに歪んでいる。威厳に溢れたその表情は、まるで女警官か裁判官のようだった。
じろり、と葵の視線が下半身に落ちる。
「まったく、教師が生徒に手を出すなんて、倫理観とかってないの?」
高木は恥じ入るばかりだった、だがその代わりにさくらが、
「あ、葵ちゃん! 先生は悪くないの! 私が我慢できなかったから……」
「お姉ちゃん、先生を甘やかさないで。あとお姉ちゃんにも怒ってるからね」
「う、それは……ごめんね。たしかに先に始めちゃったのは悪かったけど……」
「そうじゃなくて、最近たるみすぎだって言ってるの」
発情しきった男女を前に、葵が眉を吊り上げる。
「二人とも、ヤリすぎで頭がおかしくなってるんじゃないの? 今だって、入ってきたのが私じゃなかったらどうするつもり?」
「あうう、それは……」
「先生も先生よ。お姉ちゃんに誘惑されたからって、どうして黙ってオチンチンしごかれてるの? 大人として、はずかしくないの?」
「す、すまない、葵くん……」
高木も頭を垂れる。だが葵がますます視線を厳しくして、
「すまないって……先生、全然そういう態度じゃないよね? どうしてまたそれ、おっきくしてるの?」
「うっ!」
ひょいっと、と葵が足を持ち上げて、ぱしんっ! と高木のペニスを蹴った。もちろんそれはごく軽いものだったが、高木はビクン! と跳ね上がった。
「はぁ……なさけない。普段の先生は、けっこう頼りになるのに、本当はこんなことで喜ぶ変態だったなんて。……ねえ先生、わかってる? 私いま、お説教してるんだよ? ほら、ほら!」
「くっ! あっ! ああ!」
「ちょっと葵ちゃん! やりすぎだよ!」
さくらが前に出る。
「よしよし、せんせえ。葵ちゃんがごめんなさいね。えっと、私はべつに、そんなこと思ってませんよ? うふふ、こういうせんせえも、かわいくて素敵です♡」
「だから、お姉ちゃんのそういうところが……はあ、もう、いい」
葵がなにかを諦めるようにため息を付いて――自身も体をぐっと寄せた。
人形のように整った顔が、近すぎる距離で赤らんでいる。
「……私だって、別に全部がだめって言ってるわけじゃないんだから……ん」
距離はさらに近づいて、あっという間にゼロになった。
キス。
「ん……ちゅ……っ」
葵とキスをする。姉のものとは違う、まだ熱の入っていない唇は固く、どこかバツが悪そうだった。
そう、にわかには信じがたいことだが高木はいま、この学園で最も美しい二人、藤宮姉妹の両方と関係を持っていた。
「ん……ん……」
葵の左手が股間に伸びる。こちらもおっかなびっくりとした、慣れていないものだ。
「うふふ、二人共、仲直りだね♪」
さくらが微妙にズレた発言をして、キスに加わる。
「んちゅ……」「えう、れろ」「……ちゅぴぃ」
三人でキスをする。高木の上唇と下唇が左右から吸われ、舌を絡め取られていく。
頭がくらくらする。こんな美しい双子とキスをしていることが、二人が自分なんかに夢中になっている事実が信じられない。
「ん……じゅるる……ちぅ……」
さくらの手もまた、ペニスに伸びる。姉妹の指と指が肉棒を介して絡まり合い、睾丸から亀頭までをゆっくりとしごいていく。
ぺろぺろ、ちゅぅちゅぅ、
ぐちゅぐちゅ、ぬちゃぬちゃ、
「~~っ! ふ、ふたりとも、もう!」
高木はたちまち上り詰めていった。二人がかりの手淫は巧みでありながらもどこか拙《つたな》く、そのギャップが恐ろしいほど心地よかった。
「んちゅぅ、れろ、えろ、ぺろぉ」
「ちゅぱ、ちゅぱぁ、ちゅるる……」
双子になにもかもを挟まれて、高木は甘い絶頂を迎えようとした。
だがその一瞬前に、葵が離れた。
「あ、葵くん?」
「ふふ、なぁに先生、物欲しそうな顔しちゃってさ、自分だけ気持ちよくなろうっての? そんなの、許さないから」
意地悪そうな笑みが距離を取り、スカートの裾をゆっくりと捲った。
「出すなら、こっちでしょ?」
清楚なブルーの下着が、ぐっしょりと愛液で濡れていた。
「先生、セックス大好きだもんね? 射精するなら私のおまんこに出したいよね? 先生が処女をやぶった、先生が女にした、先生しか知らないおまんこに、ザーメンいっぱいだしたいよね?」
玲瓏な声と、それに似合わない淫らな言葉が、高木の理性を溶かしていく。
「ほら、しよ、先生」
「えへへ、なーんだ」さくらがヘニャリと表情を緩める。「葵ちゃんも、我慢できなかっただけじゃない」
「そういうお姉ちゃんは違うの?」
「えっと、それは……えへへ」
さくらが愛想笑いしながら、自分もまた、するするとスカートを持ち上げた。
むっちりとした太ももの奥で、桃色のパンツがびしょ濡れになっている。
双子の姉妹が魅せる淫靡な光景に、高木は生唾を呑んだ。
「実は私も、限界だったりして……」
「ほら、やっぱりそうじゃない。さ、先生、早くしよ」
葵がパンツを脱ぎ捨てる。さくらも同じようにした。
「ほら、こっちきて」
「ふふ、せんせ、早くしましょ♡」
「あ、ああ」
双子に手を引かれてソファーへと連れて行かれる。
また流されてしまうのか……。高木はそう後悔しつつも、甘い罪に溺れようとした。
だが、本当の罪は、この後だった。
「それで、先生はどっちと先にしたいの?」
ソファに寝転びながら、葵が言う。
「え?」
「だから、私とお姉ちゃん。どっちにオチンチン入れたいのかって聞いてるの」
「きゃぁっ! ……あ、葵ちゃん?」
葵がさくらを引っ張り込む。二人が重なり合うようにしてソファに寝転ぶ。
「ね、先生、一番抱きたい女はどっち? 先生が一番欲しい、おちんちんズボズボしたいって思ってるオマンコは、どっちなのかな?」
葵が姉のスカートをたくし上げる。
「お姉ちゃん? それとも私?」
極上の女たちを前にして、高木は究極の選択を迫られる。
「教えてよ。先生が本当に好きなのは、どっち?」
天使と悪魔に迫られながら、高木はどうしてこんなことになったのかを考えていた。
それは二ヶ月前のあの日、さくらの告白から始まった。
こんにちは、前作「悪女わからせ~」からしばらくぶりになります、千吹つぐです。
また十万文字ほど連載させていただきますので、よかったら評価、感想などいただけますと幸いです。