「いつでもイッていいですよ♪」と甘やかす姉と「絶対イっちゃダメだから」と意地悪する双子姉妹に挟まれる先生の話 作:千吹つぐ
「先生? なに? 手、痛いんだけど」
葵が、他人に向けるような厳しい目をする。
「……先生だって、わかるでしょ? これが一番いいんだって、三人なんて、やっぱり無理だもの」
「…………」
「未練があるのは、嬉しいけどさ、でも私、もう決めたの。先生のとこにはいられないって、だから」
「……そんなこと、知るものですか」
高木は、グッと手首を握りしめた。
「痛っ! ……先生?」
葵が、そしてさくらも違和感に気づいていく。
高木もまた、そんな自分の変化に気づいていた、常識、良心、正義、そんな後付の鎧を脱ぎ去って、ただ一人の男に戻っていった。
「まったく、付き合うとか、別れるとか……人の気も知らずに、勝手なことばかり」
「せ、先生?」
「なら、私だって……好きにします」
「ん! んんん!!」
左手を軸に振り向かせ、葵を手中に収めた。
がっしりと身体を抱きしめて、その唇に吸い付いた。
「ん! んん! んち……! ちゅぅ! んん~~!」
前歯が戸惑っている間に舌を差し入れ、小さな口中をなぶっていく。こちらを気遣って歯も噛めない優しい心を利用して、縮こまった舌を蹂躙していく。
コロン、と卒業証書の筒が地面に落ちる。
「んんん~~………………。はぁ! はぁ! ……せ、先生?」
酸欠で視界が暗くなるほどキスをして、ようやく高木は顔を放した。
「な、なに考えてるの? こんなところで、誰かに見られたらどうするつもり?」
「知りません」
「し、知らないって! なにそれ! そんな無責任な……」
「責任がなんだというんですか」
自分でも信じられない台詞を吐く。
「そんなものより、あなたを逃がしたくない」
「んん!」
再びキス。今度は歯を閉められてしまう、仕方なく、高木はスカートのなかに手を入れて、
「せ、先生! なにして! んん~~!」
悲鳴の隙間に舌をねじ込む。怯えきった唇に熱を入れ、本能のままに味わう。
暴れる手が、とんとんと胸を叩いている。股間を蹴ろうとしている膝を挟み込んで、ストッキングに包まれた尻をがっしりと掴んだ。
「は……はひ……はぁ……はぁ……」
やがて、葵の力は弱まっていった。酸欠と、そして男の手によって乱暴に開かれたメスの性に、頬をぼうっとあからめていた。
「せんせ……やめ、……こんな……」
「……さくらくん」
「え? は、はい!」
あまりの光景に呆然としていたさくらは、しかし呼びかけるとすぐに意図を悟った。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
ぐったりとした葵の肩を抱いて、公園の出口に向かっていく。
さくらが共犯者のように卒業証書を拾って、葵の右肩を支えていった。
高木は、歩いて五分とかからないマンションへと向かった。学生や単身者の多いここは入退居者が多く、とくに3月のこの時期は人気が少ない。
おかげでほとんど人とはすれ違わなかった。いや、たとえそうでなかったとしても、高木は気にしなかっただろう。そんな体裁よりも大切なものがあったからだ。
「ちょ……先生、いい加減にして!」
高木の部屋、殺風景で、本ばかりが多い部屋に葵を連れ込む。土足のままリビングに上がり込んで、そこで手ひどく突き飛ばされた。
「さわらないで! こ、こんなのレイプなんだから! 次触ったら悲鳴あげるよ!」
人目がなくなって、葵はようやく声を荒らげた。
高木は返事もしなかった。
「ん! んんん!!」
再び左手を捕まえて、強引に抱きしめてキスをした。冷蔵庫の扉に身体を押し付けて、押しつぶすように唇を重ねた。
コート越しに、胸をぐにぐにと揉みしだく。ニヶ月ぶりのメスの体に、体がたちまち喜んでいく。
同時におぞましい感覚が脳裏にはびこる。女性に乱暴している、葵を泣かせている、その事実が身体を縛る。
もどかしい、布切れが邪魔だ。理性がうざったい。葵だけに集中したいのに、お仕着せの知性が邪魔をする。
「先生……」
さくらが、そっとよりそって、まるで貞淑な妻が夫を迎えるように肩を取った。するん、とコートを脱ぎ捨てる。スーツのジャケットに手をかける。拘束が緩んで、葵が逃げ出そうとする。
「だめだよ、葵ちゃん……」
「ちょ! おねえちゃん? なに考えてるの!」
逃げようとしていた葵を、さくらが捕まえた。背後から胸を抱きしめるようにして、Pコートのボタンを外していった。
「お姉ちゃん! はなして!」
「やだ!」
さくらが必死で抱きしめる。
「もう、絶対はなさないもん! ずっといっしょだもん!」
「なにいって……くっ!」
するん、とコートを自分から脱ぎ捨てて、葵がハグから抜け出した。
たたらを踏みながら奥へ向かう、高木は肌着とズボン姿で追いかけて、葵を三度、つかまえた。
そこは寝室だった。殺風景な部屋に置かれたベッドに、高木は葵を押し倒す。
「きゃ! ん! んんん!」
浴びせるようにキスをする。信じられないほど小さなうなじを鷲掴みにして、ばたばたと暴れる足にのし掛かる。
ブレザー服のボタンを外す。卒業という晴れやかな日を迎えるために、丁寧にアイロンがけされた制服を汚していく。
ワイシャツのボタンを外す、いや、引きちぎっていく、ボタンがぷちぷちと弾けて、真っ青なスポーツブラが姿を表す。
いままで見たことがなかった普段使いの下着を、高木はろくに見もせずにまくり上げる、葵の巨乳にブラのホックがミシミシとなって、壊れる限界のところで開放される。
ぶるんっ! 勢いよく現れたそこに、高木は獣のように噛みついた。
「ひゃっ! 痛っ! 先生、いたい!」
大きな乳輪をまるごと吸い上げて、ぎゅぅぅぅぅっと口いっぱいに噛み締めた。愛撫などでは決してない、純粋な欲望で襲いかかる。
「やぁ……やだぁ! 先生まって、こ、こわいよ……」
まるで物のように葵の身体を弄んでいく、足を大きく押し開いて、ストッキングに手をかける、冬用の分厚い布地を、男の力でビリビリに破いていく、
「あ……ああ……」
葵は、まるで子供が開けたプレゼント箱のような有様になった。うつくしかった梱包は破かれ、荒らされ、その中の肉を晒している。
高木は立ち上がって、シャツとズボンを脱ぎはじめた。
それと入れ替わりにして、さくらがスッと前に出た。
「あおいちゃん……ん……ちゅぅ……」
「お、おねえちゃ……ああ!」
さくらが妹にしなだれかかって、その唇にキスをした。大きな胸が押し付け合い、体がゆっくりと絡んでいく。
「あおいちゃん……すき……だいすき……すき、すき、すき」
「んん! ん! ひゃめ! ああああ!」
高木に匹敵するほどの、女の欲望が葵を襲う、男とは違うマグマのような熱が、妹の身体を侵していく。
「や、おねえちゃ……いやぁ!」
「あおいちゃんかわいい……あおいちゃんすき……だいすきぃ……」
顎から耳までを舐めあげられる。耳朶に一番言ってほしい言葉をささやかれる。太ももがくすぐられて、クリトリスをやさしく撫でる。
「葵くん……」
その景色に、高木はたまらない気持ちになって、女の股に上がり込む。
さくらがベッドの向こう側に回り込んで、葵を背中から拘束した。
「あ……や、やぁだぁ……」
葵が弱々しく抵抗する、その手を姉がやさしくつかんでいる。獣のように乱暴な男に、妹の性器を献上する。
葵は、いつしか全裸になっていた。薄暗い部屋のなかで、まるで光って見えるほどに、女の体が浮かんでいる。
まぶしい。高木は新鮮な感慨を抱いていた。いままでは学校で隠れるようにしていたため、すぐにごまかせるように着衣で交わることが多かった。それだけに、なにも身に着けていない少女の体は魅力的だった。
もう、制服じゃない。生徒じゃない。
その思いが、高木の身体に獣のような力を与える。
「や、やめて先生! そんな、やぁ……!」
高木は女の足首を掴んで、ぐぱぁっと大胆に押し開いた。ぎゅっと閉じようとする抵抗をねじ伏せて、葵のまんこをさらけ出した。
「濡れている……」
「っ!!!!」
顔を寄せる。目的の場所、これほど乱暴にされたというのに、そこはいままでにないほど濡れて、感じいっていた。
むわりと湯気が立ち上って、葵の香りが立ち込めた。
「~~っ! や! せんせい! や!」
葵の抵抗が激しくなる。股を閉じようと太ももがうねる。だが高木は足首を固定したまま顔を寄せ、すんすん、と犬のように鼻を利かせた。あまずっぱい、メスの匂い。
「~~~~!!!!」
夜目にもはっきりとわかるほど、葵の肌が、羞恥心で真っ赤に染まっている。もじもじとうごめく太ももの奥で、真っ赤な雌しべがいやらしく咲いている。
高木は股の間に入り込み、自身のそれを差し出した。ヘソを突きそうなほど勃起したペニスを折り曲げて、ぬれそぼった膣口にあてがう。
「っ!? まって先生! まって!」
ぐったりとしていた葵が、凶行に気づいて目を見開いた。
「なに考えてるの先生! 今日危ない日なんだよ!?」
高木はペニスになにも付けていなかった。
「わ、わかったから! せめてゴムつけて!」
「いやだ」
「い、いやって……」
高木は葵と、その背後にいるさくらと目を合わせる。二人を同時に抱くつもりで、新たな決意を口にする。
「葵くん、私は君が欲しい」
「っ!」
ひくり、葵の性器がひくついた。
「君と一緒にいたい。君と結婚して、子供を作って、ずっと幸せに暮らしていきたい」
「~~っ! ~~!!!!」
葵の顔が溶けていく、唇をぎゅっと噛み締めて、甘い言葉に耐えている。一方身体は理性よりもよっぽど素直で、股間がキュンキュンとひくついた。
「で、でも先生は、お姉ちゃんが一番だって! そう言ったじゃない!」
「ええ……」
「だったら私は嫌! 二番目になんてなりたくない!」
「…………」
高木はグッと腰を突き出す。膣口にペニスの先端が辺り、肉と肉が始めて触れ合う。
「っ♡ っ! せ、先生!? 聞いてるの!? 私、嫌だって言ってるじゃない! こ、こんなのレイプだよ!? 先生だって、こんなの嫌でしょ!?」
「ええ、嫌ですよ……」
高木は脂汗を流していた、欲望とおなじだけの嫌悪感が背筋を冷たくしていた。相手の意思を尊重せず、ただ欲望のままに喰らう残酷を、高木はよく知っていた、他ならぬ、葵にされていたことなのだから。
「それでも、あなたが欲しい。あなたを失うくらいなら、この程度、なんでもないことです。……ああ、そうか、葵くんは、こんな気持ちだったんですね」
あのときの葵の気持ちがようやくわかった。傷をつけてでも自分のものにしたい。たとえ無理やりだったとしても、失くすよりはずっとマシだ。
そんな自分勝手な欲望に、高木は殉ずることにした。
「あなたの気持ちなんて、もう関係ない。私は君を、逃さない」
「~~っ! や、やぁ、そんなこと、言わないでぇ♡」
「葵くん――いや、葵。いまから君を、奪う」
「や、やだ♡ やだぁ♡」
「君を孕ませる。私の子どもを産ませて、一生離れられないようにする。もう一番だの二番だの関係ない、絶対に逃げられないようにしてやる」
「あ♡ だめ♡ だめぇ♡」
言葉とは裏腹に、葵の頬がゆるゆると蕩けていく。閉じようと力の入っていた股がくったりと開いて、性器がヒクヒクとひく付いている。
「いくよ」
「先生! まって!」
「もう、先生じゃない」
腰を突き出す。
「~~~!!!!!♡♡♡♡♡♡♡~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
竿の先端から根本までが、熱い肉に突き刺さる。そこを求めていた男根と、寂しさに泣いていた女陰が、お互いの孤独を埋めていた。
「お、おお……」
一瞬、射精したと勘違いするほどの快楽に、高木はしばし気をやった。本来、男が行けぬはずの絶頂の深みに溺れていた。
「あ――あぐ――あが――えふ――」
そして葵は完全に、我を失っていた。
「あ……あひ……あひぃ……」
瞳がとろんと宙をさまよい、よだれが顎をたれている、心は弛緩しきっているのに、膣だけは岩のように締まっており、男を抱きしめてはなさない。
「お……おおお……!!」
その締め付けに、今度こそ高木は射精した。どくん、どくんと、膣の奥に、ニヶ月ぶりの精液が吐き出された。
「……へ? ……あえ?」
その感触に、同じく気をやっていた葵が頭をもたげた、わずかに残った理性が、股間から漏れ出る液体の意味を考えていた。
「うそ……せんせい! 抜いて! 抜いてぇぇぇ!」
高木は無視した。イったばかりのペニスはまったく萎えることがなく、そのまま注挿を開始した。
精子と愛液をかき混ぜながら、亀頭で子宮口をごりごりとなぞった。
「ひゃぐ! らめぇ! せんせ……ぬいて……あかちゃん……できちゃうからぁ……」
「もちろんです」
葵の瞳をまっすぐに見つめる。
「産んでください葵。君との赤ん坊が、私は欲しい……」
「あ♡ や♡ だめぇ♡」
きゅうう、子宮口が下りてきて、むき出しの亀頭にキスをした。
「そんな♡ やだ♡ そんなこといわないでぇ♡ かんちがいしちゃうから♡ 私のおまんこかんちがいして♡ 妊娠する気になっちゃうからぁ♡」
「してください。……んん!」
「ひぎっ! や! ぎゃひぃ!」
高木は動き出した。それはナメクジが這うようなゆっくりとしたものだったが、二人共に、耐えられるものではなかった。
「ひぎゃ! ひゃめ! またいっ! ひゃああああ!」
葵が拷問でも受けているように泣き叫ぶ。それは高木とて同じだった。一ミリ腰を動かすだけで、爆発的な快楽が神経を駆け巡り、射精とは違う深い絶頂が脳を焼いた。
「ああ……あああああ……」
ちょろろろろ……、腰が熱い湯に浸かっていく、まきちらされた制服も、布団も、すべてが潮で濡れていく。
だがもう誰もそんなことは気にしなかった。高木も葵も、間になにも挟まない、本物の性交に夢中だった。
「ひぃぃ! ひゃああ! いぐぅ! いぎ! あがぁ!!!」
勢いがついていく、生の肌をいっぱいに使って味わっていく。何度も交わったはずの肉襞の、ひとつひとつが新鮮だった。
ニヶ月ぶりの女、二十八年知らなかった感触、ようやく手に入れた恋人、あらゆる思いが結実して、高木を獣に戻していく。
「葵……好きだ……愛している……」
「ん! んん! んんん!!」
まるで一突きごとに絶頂しているような快楽が、さらに深みへはまっていく。
高木でさえも我を見失う快楽のなかで、葵はさらに高められていた。
「葵ちゃん……」
ぞっとするほど優しい声が、葵の耳元にささやかれる。
「ひゃ! おねえちゃん! やめ! やめてぇぇぇ!!!」
さくらの手が、葵の胸を揉み上げる。全体がぷっくりと固くなった乳房を掻き上げて、先端のこわばりをコリコリといじめた。
「っ! っ!! っっっっっ!!!!」
膣がきゅうきゅうと収束する。ふとももがパタパタと暴れて横腹を打つ。
「ひゃめ……おねぇちゃん……やめ、いった……いまいってるから……やめ」
「ううん、やめないよ」
さくらが笑って、今度はクリトリスに手を伸ばす。
「葵ちゃん、ここ、好きだよね」
「や……だめ、いまだめ……いまびんかんだから……むりだから……ああ……ああっ! ぎゃああああああ!!!!!」
葵の表情に本物の恐怖が浮かんだ。だがさくらは一切の容赦なく、ぴんと剥き上がったクリトリスをつねった。
「!!!!!!!!!!」
葵が爆発した。ペニスがいたいほど締め付けられて、快感がますます上がっていく。
「葵ちゃんが、どんなに泣いても、やめないよ」
さくらは、おそろしいことに、普段と変わらぬ笑みを浮かべていた。誰かを気遣うときのやさしい笑顔で妹の乳首をつねりあげ。愛に溢れた顔でクリトリスをめちゃくちゃにした。
「葵ちゃんが悪いんだよ? 葵ちゃんが、私達から離れるなんて言うから……」
「らって! そんな! あああ! やめてぇ! またいっちゃう! おかしくなっちゃうぅぅぅぅぅ!!!」
「いいんだよ。おかしくなって」
ぎゅうううううう! 小さな指先に力が入って、乳首とクリトリスをペンチのようにつまみあげた。
「っ! かはっ! はっ! はっっ!」
「ほら、葵ちゃん、どんどんおかしくなっちゃおうね。もう二度と私達から離れられないように、他のエッチじゃ満足できなくなっちゃおうね、お姉ちゃんと一緒に、頭メチャクチャになっちゃおうね」
「~~~~~~~~!!」
「先生の赤ちゃん一緒に産もうね。それでいつまでも一緒に暮らすの。……もう、絶対に逃さないから……葵ちゃんがどれだけ嫌でも、無理やり幸せにするんだから……ん……ちゅぴ……」
姉妹が唇をあわせる。妹の反論を喘ぎ声で塞いで、抵抗の気力を奪っていく。
「ちゅ……」
高木もそこに加わった。他の愛撫はすべてさくらに任せて、あとは腰にだけ集中していた。
どぐん! 再び射精する。だがまだ萎えない。葵の子宮を精子漬けにして、すぐに新たな種をばらまいてやる。
「ひぎゅう! やああ! せんせい! いったぁ! いったのにぃ、先生もいったのにぃ! どうしておわんないのぉ? あへ……やぁ、いつおわるのぉ?」
「もう終わりませんよ」
「へ? んん! んん~~~~!」
舌を吸い上げる。膣奥を突く。胸を揉み上げてクリトリスをつまむ。射精する。絶頂させる。
「言ったでしょう。離さないって」
「はひ……はへぇ……」
葵がどろどろになっていく。卒業式で見せた凛とした姿はもうどこにもなく、身体をぐにゃぐにゃに感じさせられて、まんこをズボズボ生でつかれて、乳首やクリトリスが真っ赤になるまで責められている。
「君はもう私のものだ。勝手に離れるなんて、許さない。一生一緒だって、あなたを孕ませるって、いったでしょう?」
「あ……ああ♡ やだぁ♡」
否定の言葉を吐きながら、しかし葵の声色は甘くなっていく。子宮がきゅんきゅんと唸って、新しい精子をねだっている。
「孕ませて、それで終わりじゃないですからね。二人目も、三人目も、たくさん作ります。……ほら」
「ああ♡ あああああ!♡」
また射精、もう何度目になるかも分からない絶頂を迎える。
葵がわずかに震えている。もう絶頂するのにも疲れ切って、体に反応がでなくなっている。だが脳みそのなかでは変わらぬ快楽におぼれているようで、焦点がぐにゃぐにゃとさまよっている。
「葵、好きだ」
「♡♡♡」
「あおいちゃん、だーいすきだよ……」
「♡♡♡♡♡」
「君は私のものだ。もう離さない」
「ずっとずっと一緒だよ……葵ちゃんがいやでも、もう無駄なんだから……」
「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「葵は?」「葵ちゃんは?」
「~~っ! ぇ? へぇ?」
「葵は私のこと、好きか?」「お姉ちゃんのこと、好き?」
さくらと二人で、葵の体を挟み込む。ぱっくりと開いたまんこを突きながら、無防備な鼓膜にささやいていく。右耳から高木が、左耳からさくらが、ペニスよりも強力な甘い言葉で孤独な心をずたずたにする。
「好きだ」「すきぃ……」「大好きだ」「すきすきすき……」「愛してる」「だいだいだい好き、愛してるよぉ……」「葵は?」「葵ちゃんは?」
「あ♡ あああ♡ あああああ♡♡♡ せんせぇ♡ おねえちゃぁん♡」
そして葵は決壊した。
「す、すきぃ♡」
「わ、わたひも♡ しゅき♡ だいしゅきぃ♡」
舌っ足らずな、まるで子供のような愛の言葉。
「しゅきぃ♡ ああ♡ いっちゃった♡ だめ♡ だめなのにぃ♡ しゅきぃ♡ ああん♡ またぁ♡ だめなのにぃ♡ きゅぅぅぅぅん♡」
なにもかもを垂れ流して、葵は本音を引きずり出されていく。
「で、でもぉ♡ しょうがないよねぇ? だ、だって♡ 先生もぉ♡ おねえちゃんもぉ♡ あきらめてくれないんだもん♡ わたしのこと♡ 捨ててくれないんだもん♡♡♡」
「ああ、一生はなれないよ」
「じゃ、じゃあもう♡ しょうがないよね? わたし♡ わるくないよね♡♡♡ すきっていっていいよね♡ がまんしなくていいよね♡」
「そうだよー、葵ちゃんは悪くないよ-」
「あっ! ああ! ああぁぁぁぁん♡」
葵の腰が動き出す。いままでは、高木からしか与えられなかった快楽を、自らの意思でむさぼり始める。
「おお……!」
「せんせぇ♡ すき♡ すきぃ♡ んん……ちゅぅぅ♡」
キス。小さな舌が自ら動いて、高木の口内を漁っている。
無気力だった手が持ち上がって、高木の首に絡んでいく。腰と足に力が入って、自分から男を求めていく。
「おねえちゃん♡ おねえちゃんもぉ♡ んちゅぅ♡」
「はいはい……ちゅ」
葵は貪欲にすべてを求めた。首をひねって姉の口づけを貰い、セックスが気持ちよくなるように、体を支えてもらってペニスが一番弱い部分に当たるようにした。
まるで子供がおしっこをさせてもらっているようななさけないポーズで、葵は二人に甘えていく。
「すきぃ♡ すきすきすき♡ だいすきぃ♡」
今まで言えなかった分を取り戻すように、葵は愛の嬌声を繰り返した。
「せんせい、ひどいことばっかりして、ごめんなさぃぃ♡ 本当はずっとあやまりたかったのぉ♡」
「いいんですよ葵。私だって、もっと早く言うべきでしたから……」
「お、おねえちゃんも♡ ごめんなさぃぃぃ♡ 私、うらやましくて♡ おねえちゃんみたいになりたくて♡ でもひどいことして……でも大好きで……だから……だから」
「いいの、葵ちゃん。いいの……ん」
「ひゃあああああ♡♡♡」
高木はグッと腰を突き出した。子宮をしたたかに殴りつけて、カリ首で精液を掻き出した。葵の穴はコンコンと湧く泉のように、愛液と精液をぶっぴゅぶっぴゅと吐き出していた。
「はらましてぇ……せんせぇ……」
葵が懇願する。
「私のこと、離さないでぇ……私がまた逃げようとしても……絶対に逃さないで、捕まえてぇ……」
「もちろんです」
「ほんと? ほんとに? わたし、せんせいが思うより、ずっとめんどくさい子だよ? だってまだ、一番になりたいんだよ? きっとこれからもおねえちゃんに嫉妬するよ?」
「そのときは、何度だって忘れさせてあげます」
ぎゅぅぅぅぅ、と高木は葵を抱きしめる。ぱきぽきと、少女の関節が無惨に鳴った。
「あ……ひう……せんせ……」
肺の空気をすべて絞り出されて、葵は真っ白な顔で視線をさまよわせる。
「……出すよ、葵」
「は、はひ、せんせ、出して……」
もうなにもわからなくなった、幼い笑顔。
「だして、せんせ、せーし……いっぱい、くらさぃ……」
目尻が垂れたその笑顔は、本当に姉とよく似ていた。
「わたしのおまんこ、中だしして……はらませて……あかちゃん……せんせいのあかちゃんほしぃ……あ♡ あ♡ あああ♡」
ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん!
濡れそぼった性器を打ち付けあう。ザーメンと愛液と潮をこねくり回して、おそろしく淫らな湯気を立てている。
「あああ~~! ひぃ! ひぃぃ!! いく! いっひゃうぅぅぅ♡♡♡」
どちゅ! どちゅ! 膣奥を突く。もはや快楽とも思わない、苦痛にすら似た感覚に駆られて腰をふる。
そのとき一瞬だけ、葵の背後にいるサクラと目があった。うれしそうな、それでいてすこしだけかなしそうな、いつかの葵のような目をしていた。
だが、もうそんなものにも気にならない。
「ひぐっ♡ あああ♡ も♡ だめ♡ いぐ♡ いぐいぐ♡ いぎます♡」
目の前の女に集中する。心も体もだらしなく開けきって、それでもまだ堕ちない女を男根で殴る。もう二度と逃げられないように、魂の奥まで犯していく。
「……孕みなさい、葵」
「は、はいぃ♡ はらみます♡ あおい♡ せんせいのあかちゃん産みます♡ せんせい♡ せんせい♡」
「……もう、先生じゃない」
極限の快楽に耐えながら、高木は言う。
「私の名前は高木鷹也です。……先生では、ありません」
「たか、や……?」
舌で転がして確かめるように、葵が高木の名を呼んだ。
「たかや……たかや! あ! ああ! たかやぁ!」
「うう!」
舌っ足らずなよびかけに、背筋がぞわざわと泡立っていく。最近では古い友人くらいしか呼ぶことがなかった自分の名前、先生などという名詞ではなく、いままでは言うことすら阻まれていた名前で呼び合う。
「くぅ! 葵! 葵ぃ!」
呼び捨てになど出来なかった彼女の名を呼ぶ。
「たかや♡ たかやぁ♡」
彼女もまた、喘ぎ声の中で男を呼んだ。それが、ひどくここちよかった。肉の快楽ではない、まるで心が許されたかのような悦楽だった。
「いくぞ葵……」
「きて♡ だしてぇ♡ たかやぁ♡」
二人。裸で抱きしめ合う。制服もスーツも脱ぎ去って、なにもかもを忘れ去っていく。もうここには一人の男と女しかいなくて、禁忌など一つも存在しない。
ばちん! ばちん! ばちん! ばちん!
「いぐ! いぐいぐいぐ! いぎまず! あおい! いぎまずぅ! たかやぁ! だして! なかにだしてぇぇぇぇ♡♡♡♡」
ぎゅっと体を抱きしめる。小さな肩と尻を鷲掴みにして、もっとも深い場所をえぐる。同じように、細い手が高木を抱きしめる。やわらかな足が腰に回ってしがみつく。
「いぐ♡♡♡ いぐううううううううううう♡♡♡」
すべてを密着させていく、身体も性器も、心と心も抱きしめあって、一番深いところで爆発する。
どぐん! どぐん! どぐん!
まるで小便のような勢いで、大量の精液を吐き出していく。すでに真っ白に染まり上がっていた少女の膣に、さらなる種をばらまいていく。
「~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
ふたりは、もう声を上げることもなく、ただ絶頂に集中していた。それ以外になにもできなかった。
まっしろな、なにもない場所で、お互いだけを感じていた。
「あお……い……」
「たか……やぁ……」
身体がひとつになったような、しかしその時間は長くは続かなかった。無限に続くと思われた射精はとまり、絶頂の快楽も薄れていく。
痛みや疲れが蘇っていった。抱きしめ続けた腕が緩んで、抱擁が自然と溶けていく。それが寂しくて、切なくて、去り際にふたりで顔を寄せた。
「ん……」
キス。舌と舌が、名残を惜しんで絡み合い、心が離れていく。
「ん……ちゅぅ……」
だが、高木はもう心配してはいなかった。
離れたのなら、また近寄ればいい。逃げるのなら、追いかければいい。
その決意はもう、揺るぎないものになっていたから。
「あ……ん……ちゅぅ……」
落ちた炉心に、再び炎が宿っていく。あれほど満ち足りていた心と身体が、またどうしようもなく飢えていった。
「ひっく……」
そして、最期の女が泣いていた。