「いつでもイッていいですよ♪」と甘やかす姉と「絶対イっちゃダメだから」と意地悪する双子姉妹に挟まれる先生の話 作:千吹つぐ
(おや? 葵くん、今日は遅刻かな……)
翌日の朝、朝礼を終えて資料室に戻った高木は、葵がまだ登校していないことに気がついた。
部屋にいないこともそうだが、なによりパソコンの出欠アプリで「未」と出ている。だが高木はそれほど気にしてはいなかった。保健室登校の生徒は気鬱の関係で遅刻しがちなため、こういったこともしばしばだからだ。
実際、すぐに葵の欄が『登校』に変わり、ガチャリと、資料室の扉が開かれた。
「おや、葵くんですか? 今日はこっちにきたんですね」
扉の前に、予想した通りの生徒がいた。
だがその有様は、高木の想像を超えていた。
「…………」
血の気の引いた真っ白な顔、深く刻まれた目元の隈、ショートの髪に張りはなく、肩が惨めに丸まっている。
葵はまるで、一年半前に戻ったように憔悴しきっていた。
「あ、葵くん?」
高木の呼びかけを無視して、葵はふらふらと入り口近くの給湯所に向かった。
小さな洗面台を見つめ、そこにあったブレスレットを手に取って、
「……っ!」
一瞬、投げ捨てるのではないかと思った。
「~~~~!」
だが葵は結局、ブレスレットを握りしめて、大切そうに左手に巻いた。
「ど、どうしました葵くん! 何が起きたんですか?」
尋常では無いことが起きている。高木はあわてて、彼女のもとに駆け寄った。
「話してください。大丈夫、私は君の味方です」
「先生……ほんとうに……?」
「ええ、本当です。私が嘘をついたことがありましたか?」
「…………じゃあ、おしえてよ」
泣いているような、笑っているような顔、
脳みそをぐちゃぐちゃに破壊された、屍体のような笑み。
「先生は、おねえちゃんと、付き合っているの?」
血の気が引いていく音がした。
「葵、くん……」
体温が一気に冷たくなる。あまりの戦慄に視界が狭くなっていく。
ついに、その日が来てしまった。自分とさくらの関係が第三者にバレる日。なにもかもが終わってしまう日。
だがそれが今日であり、相手が葵だとは思ってもいなかった。
「ねえ先生、答えてよ……」
葵がうつむいて言葉をこぼす。
高木は彼女を慰めたかった。だが言葉がなにも出てこない、この日のために用意していた鞄の中の辞表は、なんの役にもたたない。
「ねえ! 先生! 答えて!」
葵が詰め寄る。美しい顔が歪んでいく。沈黙が答えになっていく。
いますぐなにかを言わなければならなかった。
そして、高木は最悪の回答をしてしまった。
「つ、付き合っては、いない……」
それは真実ではあった。ハグはする、愛撫《あいぶ》はしている、だがセックスやキスはもとより、告白すら受け入れていない。それが高木とさくらの歪な関係だった。
だが、葵にはそんな複雑な経緯など分からなくて、
「……うそつき」
「え?」
「うそつき、うそつき、……うそつき、うそつき、うそつき! うそつきぃ!」
葵の美しい顔が、涙でくしゃくしゃに歪んでいる。
「信じてたのに! 先生だけは嘘つかないって! 信じてたのに!」
「あ、葵くん?」
「じゃあこれはなに!」
スマホの画面が突き出される。そこには高木と抱き合う藤宮さくらが写っていた。それもただの抱擁ではない、少女の足は高木の股間に差し込まれ、顔は情欲に濡れきっている。
「な! こ、これは……」
「うそつき! こんなことしておいて、付き合ってないだなんて、よくも言えたね!」
「ちが! 葵くん、ちがうんだ!」
「どうして! ねえ、どうしてよ!」
「どうして? いや、それは……」
胸ぐらを掴まれる。ガクガクと揺さぶられる。高木はなんとか彼女を落ち着かせようと、言葉尻を捕まえて聞き返す。
だがその行為そのものが、葵の激情を燃え上がらせる、カッと顔を赤くして『どうしてそんなことも分からないのか!』と怒り狂い、
「どうして私じゃなかったの!」
意味がわからない。
「どうして……なんで……なんでよりによってお姉ちゃんなの? ……どうして……どうして……」
葵がうつむいていく。それまでの夜叉《やしゃ》のような激情が抜け落ちて、少女のそれへと還っていく。
「あ、葵くん?」
「………………先生」
再び顔をあげる。人形のような無表情に、ふたたび激情が戻っていく。
一歩、二歩と距離を詰めて、
「先生!」
キス。
「~~~~っ!?」
キス。キスをしている。葵が、高木の唇を吸っている。
「ふ……んん! ……先生……」
グイグイと体重が押し付けられる。カチカチと歯と歯がぶつかっている。
それはあまりに拙いキスで、高木は少しの間、自分が何をされているのか気づかないほどだった。
さくらともしたことがない、初めてのキス。
「あ、葵くん!」
「きゃぁ!」
ようやく正気づいて腕を突き出す。葵が、ばん! と壁に叩きつけられる。
「あ、す、すみません。大丈夫ですか?」
「…………」
全力で拒絶されて、壁に虫のように打ち付けられて、葵の顔にさらなる絶望が走っていく。まるで頬でも張られたような表情で、ぼそりと、
「……ばらまいてやる」
「え?」
「この写真、学校中にばらまいてやる」
ふたたび、スマホの画面が見せつけられる。
三年二組。高木が担任を務めるクラスのグループチャット。そこに例の写真が投稿準備されていた。
背筋が凍った。
「あは、そしたら先生、クビだよね? ううん、それどころか、捕まっちゃうんじゃないかな?」
「葵くん! やめてくれ!」
高木は心の底から恐怖した。あとは送信ボタンをタップするだけで、何もかもが壊れてしまう。
「うん、そうだよね先生、クビ、嫌だよね? だったら……」
「いや、それはいい。私のことはかまわない」
「え?」
「ただ、さくらくんは、見逃してやってくれ」
それだけは、なんとしてでも避けなければならない。
「その写真をばらまくにしても、彼女だけは分からないようにしてくれ。頼む」
「…………」
「君が本当は優しい子なのはわかっている。私はどうなってもいい、ただ、たったひとりのお姉さんじゃないか。どうか、大切にしてあげて……」
「……だから、どうして」
たぶん、きっと、
また言葉を間違えた、
「お姉ちゃんがなんだっていうの! そんなの知らない! いまは私の話でしょ!」
ぶるぶると震える指先が、送信ボタンに近づいていく。
「わっ! わかった!」
両手を上げる。まるで銃で脅されているように膝を付き、これ以上なんの抵抗もしないという意思を必死で伝える。
「わかった。なんでもする。なんでも言う通りにするから、だからどうか、やめてくれ……」
葵がようやく止まった。
「…………」
震える指がアプリの取り消しボタンをタップして、最悪の事態が遠ざかる。
だがそれはあくまで次の最悪の始まりでしかなかった。
「先生、本当? 本当になんでもするの?」
「あ、ああ……」
「っ! 先生っ!」
葵がかがみ込んで、顎を無理やり上に向けられる。
再びのキス。
だが今度は拒むことなどできなかった。
「ん……ちゅぅ……先生……んん……」
葵が子犬にように口を求める。
「~~~~!!」
思わず、ぎゅっと前歯を食いしばる。
「んちゅ……先生、くち、開けて」
「んん!」
「…………あけて…………開けてって! 言ってるでしょ!」
例の写真が脳裏にちらつく。顎の力が抜けていく。
「ふむぅ! ……ちゅぅぅぅぅぅ!」
獣が肉を食らうように、小さな舌が口腔を満たした。人生で一度も他人が触れたことがない場所に、違う誰かが這入ってくる。
「ちゅ……ちぷ……ちゅるる……じゅるる……んれろぉ……ちゅぱぁ……」
葵が全身全霊でキスをする。舌を奥へと差し込んで、縮こまった肉をねぶっていく。
「ん……ん……んん……ぷはぁ! はぁ……はぁ……」
酸欠寸前までキスをして、ようやく唇が離れていく。生徒と教師の間に、涎の橋がかかっている。
「あは、先生……先生……」
「あ、葵くん! なにを!」
葵が高木を押し倒す。十代のしなやかな肉体が、ネコ科の肉食獣のようにのしかかってくる、
ジィィィィィィィィ。
股間のジッパーを開けられる。
「葵くん! や、やめ……」
高木はかろうじて肩をつかむ。だが『送信』のボタンがちらついて、それ以上の力がどうしても入れられない。
ぼろん、とペニスが引っ張り出される。
「……なにこれ」
「え?」
「写真とぜんぜん違う……勃起してない」
言葉通り、高木のそこは縮み上がって、普段より小さいほどだった。
キッ、と葵が視線を上げる。
「お姉ちゃんのときは、してたのに……」
「そ、それは……」
「やっぱり、好きな人じゃないとしないってこと? 先生は私じゃ、興奮しないの?」
脅しているのは葵なのに、なぜだろう、その姿は涙にくれる子供のようだ。
「……ん!」
「葵くん? な! なにをするんだ! やめなさい!」
突然、葵が立ち上がって、ブレザーのジャケットを脱ぎ捨てた、さらにワイシャツのボタンを外していく。
グレーのスポーツブラが姿を表す。
「葵くん!」
高木は目を閉じた。だがそれで現実がなくなるわけがなく、身体にポイポイと何かが投げかけられていく、
自分の顔に貼り付いている、この生暖かい布がなんなのか、高木は知りたくもない。
「ちょっと、先生、目を開けてよ」
「葵くん、しかし」
「写真、いいの?」
「…………」
結局、高木は目を開いた。
目の前に、全裸の少女が立っていた。
「……ふぅ……く……」
寝転ぶ自分をまたぐようにして、葵が真っ赤に染まった肌を晒している。昨年まで新体操に励んでいた体は筋肉質で、それでいて女らしい曲線を帯びている。
「うう……ううう……」
葵が恥ずかしさにもじもじとしている。彼女は、ともすれば体を隠そうとする両手を押しとどめて、その裸を見せつけている。
見てはいけない、そう思いつつも、高木は目が離せなかった。つん、と膨らむ大きな乳房。色素の薄い小さな乳首、緊張して筋肉の形を浮き彫りにしている美しい腹筋。
「ど、どう? 先生。わたしきれい?」
「あ、ああ、きれいだよ……」
それだけは脅迫されたからではない、本心からの言葉だった。
「ふふ、うれしい、先生」
葵が再び覆いかぶさってくる。
ふにゅぅ、と信じられない柔らかさが全身を包む。おぞましさとも快楽ともつかない感覚が背筋をつらぬく。
顔が、乳房で抱きしめられる。頬に当たる硬い感触は、きっと多分乳首だろう。
「ん、先生、先生……!」
葵が頭を抱え込んで、乳房で顔を愛撫する。男を興奮させる方法などまったく知らない少女は、ただ自分の体を投げ出していた。
つんと立った小さな乳首が、高木の唇を引っ掻いた。
「先生、舐めて……」
「あ、葵くん……それは……」
「写真は?」
「し、しかし」
「いいから、はやくして!」
ためらいと恐怖、それとたしかな欲望が脳を焼く。
もう、どうすればいいのか分からない。
「はやく!」
結局、高木は口をつかった。
「あ! ああ! 先生!」
恐怖と欲望が、少女の乳首を吸い上げる。汗のしょっぱい残り香を嗅いで、ブラジャーの跡を頬で感じる。
「あん! 先生! それ! それもっとして!」
命令のままに乳房を吸う。本能が勝手に乳首を噛む。人生で初めて触れる女の味は恐ろしいほど官能的で、背筋がぞくぞくと泡立った。
興奮が腰へと伝わっていく。
「あは、先生……おっきくなったね。……よいっしょ」
葵が少しだけ身を引いて、押し倒された高木の上で膝立ちになる。その股間の下で、ペニスがむくむくと勃起している。
「ま、まってくれ葵くん! 何をする気だ!」
「セックス」
高木は絶句した。
「なに驚いてるのよ。先生がいつも、お姉ちゃんとしてることでしょ?」
「し! していない!」
「え?」
「私はさくらくんとは……そもそも女性とは、そういった関係になっていない。それどころか、キスだって、告白だって……」
「……なに、それ?」
葵が困惑する。高木は必死で、さくらとの複雑な関係を説明しようとする。
だが葵はそんな部分には興味を持たなくて、ただ一点のみを抜き出した。
「じゃあ先生、童貞ってこと?」
「あ、ああ、そうだ……」
「……へえ、そっか、そうなんだ。あは。先生、お姉ちゃんとは、まだしてないんだ、あはは、あはははは」
葵が、本当にうれしそうに笑って、股間の下に手を伸ばした。
「あ、葵くん?」
「先生って、馬鹿だよねぇ。あは、そんな話、聞かされたらさぁ。余計に止まれないじゃない!」
くちゅぅ……葵の指がペニスを膣に導いていく、亀頭が少女の肉に触れる。
「や! やめてくれ葵くん!」
「写真」
まるで魔法の言葉を掛けられたように、身体がビクンと硬直する。
「し、しかし、だが、そんな、避妊もなしに……」
「いいじゃない。そんな道具ないもの。それとも先生は持ってるの?」
「…………っ」
「……え?」
葵が、こちらの顔色から何かを読み取っていく。
「……先生?」
視線を読まれて、ポケットから財布が抜き出される。
財布が逆さまに振られる。紙幣と領収書がバラバラと落ちて、最後にビニールのパックがぽとりと落ちた。
すぅっと、葵の瞳が刃のようにするどくなる。
「……先生、童貞だって、言ったよね」
「ああ……」
「それなのに、コンドームなんて持ってるんだ」
それは高木が最近になって買った妥協の産物だ。
もしかしたら、自分はいずれ、さくらの魅力に抗えなくなるかもしれない。
そうなったときに、せめて傷を減らそうと、迷いながらも、このコンドームと辞表を用意したのだ。
「……やっぱり、お姉ちゃんとする気だったんだ。ふふふ……」
葵の顔に真っ黒な笑顔が浮かんでいく。
パッケージが剥かれる。黒色のラテックス素材が取り出される。
裏面の説明を見ながら、ぎこちない手がコンドームを被せる。
「先生、これお姉ちゃんと使うつもりだったんでしょ? お姉ちゃんとセックスするために、用意したんでしょ?」
「葵くん……」
「ああ、でも残念だったね。……相手は、私だよ」
「まって! ああ!」
ぐっと、腰に体重が掛かっていく、亀頭が膣口を押し広げて、処女膜に全体重が掛かっていく。
「先生……痛っ! くぅ! くぅぅぅぅぅ!!」
ぶちんっ! おぞましい感触とともに、亀頭がなにかを乗り越える。
葵が顔を歪める。泣き出しそうな表情で痛みに耐えている。
「あ……葵くん……ああ……あ……」
悪夢だった。
目の前で、守ると誓った少女が泣いている。他ならぬ自分のペニスで処女を散らされて、ぽろぽろと涙を流している。
同時に、爆発的な快感が流れ込んでくる。初めて女を味わう身体が喜んでいる。若く、美しい少女を征服する快楽に酔っている。
絶対に手を出してはいけない相手を抱いている。
そのことが、信じられないくらい気持ちよかった。
「ふ……ふぅぅ! 先生!」
葵の腰が動き出す。苦痛に顔を歪ませたまま、それでもペニスをしごきあげる。
形の良い乳房が、たゆん、たゆんと大きく跳ねる。
「う! うう!」
「あは、先生、感じてる……私とのセックスで、感じてるんだ……」
葵が壮絶な笑みを浮かべる。
「先生、童貞卒業、おめでとう」
「あ……あおい、くん……」
「ね、見て、入ってるよ。先生のおちんちん、私のここ、お、おまんこ犯してる……」
葵がのけぞって、お互いの股間を突き出した。血に塗れた傷口を、凶悪なペニスが貫いていた。
「先生の初めての相手は……私……お姉ちゃんじゃなくて、私なんだから……」
「あおい……くん……」
「ほら、先生、しゃせーして」
ふたたび多いかぶされる。ゆさゆさと揺れていた乳房が、高木の胸に触れている。
「お姉ちゃんにしたみたいに、私にも出して……」
「葵くん」
「ほら……ほらぁ!」
葵が泣いている。ぽろぽろと涙を流して、ちぐはぐな笑みを浮かべている。
「あはは、せんせい、わたしうれしい、きもちいいよぅ」
鈍痛に顔を歪ませながら、葵が真逆のことを言う。まるでそういえば嘘が現実にでもなるとでも言うように、虚構を吐瀉物のように吐いている。
「葵くん……やめるんだ。そんな、嘘を……」
「うそじゃないわ。私本当にしあわせよ。だって先生とセックスしてるんだもの」
いつかのことを思い出す。松葉杖にすがりついて、絶望していた捨てられた少女。
「だめだ! やめなさい! そんな、自分を傷つけるようなこと……」
「……傷のほうが、マシよ……」
注挿がますます激しくなる。
「なにもしてくれないなら、なんにもないなら、傷のほうがずっといい……」
「葵くん……」
「ん……先生、……先生……」
キス。
「好きじゃないなら、いっそ傷つけてよ……おねがい先生……一生残るくらいの傷……私に……つけて……」
ぐっちゃ、ぐっちゃ、ぐっちゃ、ぐっちゃ!
「ぐっ! あ! 葵くん! あああ!」
「ん……先生、……先生……ちゅう……んん……んんんんんんん!!」
パンパンパン、葵の筋肉質な尻が、高木の腰を打ち付ける。男の種をしぼりとろうと、血まみれの女陰を濡らしていく。
「あ! 葵くん! やめ! やめてくれ!」
「先生! いって! 先生! ああ! あああああ!」
どちゅん! 腰がひときわ強く打ち付けられる。少女の浅い膣奥が、ペニスをきゅううううと吸い上げる。
「あ! あああああああああああ!」
どぐん! 意思と関係なく睾丸がせり上がる。どぐん! 腰が勝手に跳ね上がる。どぐん! どぐん! どぐん! どぐん!!
「ぐっ! ぐぁぁぁぁぁぁ!」
どぐん……どぐん……睾丸のなかの精子を、一滴残らず吐き出していく。
「あ……あ……先生……」
やがて、葵が力を失って、そのまま高木に覆いかぶさった。
緩んだペニスが、血まみれの女陰から抜け落ちていく。
「ふふ、先生の初めては私……ふふふ、先生、先生……」
葵が、すがるようにキスをする。
だが高木は応えることなく、ただ口中を犯されていた。
「ん……ちゅぅ……ちゅ……」