素敵なイラストをありがとうございます。
一日が終わろうとしている夜更け。
執務室隣の団長用寝室のベッドの上であたしは苦しさで目を閉じながら懇願する。
「団長さん、待って、まっ」
膝立ちの体勢で腕を後ろから引っ張られ、激しいピストンの責めに耐えながら叫ぶ。
だが団長さんの獣のような愛撫は収まるどころか更に激しさを増した。
息も絶え絶えになりながらゆっくり目を開けると、ぼやける視界にもう一人の顔が映る。
普段はこの世のものではないような透き通った白い肌が、今はあたしの痴態を目に昂ぶっていることを示すかのように紅く染まっていた。
そしてその顔はゆっくりと近づき、あたしの唇を奪った。
女性らしい柔らかな感触があたしの呼吸を阻害し、差し込まれた舌が思考を奪う。
姫と呼ばれる血の繋がらない妹さんとも『そういう関係』だったらしく、男の団長さんとは違う滑らかな舌使いにあたしは全身を震わせた。
既に団長さんの責めで苦しかったのにタケさんのディープキスで軽い酸欠を起こしているのか、あたしは次第に何も考えられなくなった。
しばらくしてタケさんは満足そうに唇を離すと
「姫との蜜月を思い出します・・・」
と、ふと寂しさが混じったような表情をしたかと思うと、今度は後ろの団長さんとも濃厚なキスをし始めた。
軽い嫉妬を覚えながらも息を整える余裕ができたことに安心した。しかしすぐにタケさんは再びあたしの前に戻ってくると
「ふふっ、団長様ったらガンライコウさんが私の口づけで感じたのが悔しいそうです」
そう言うか言わないかのタイミングで団長さんがあたしの膝裏を抱きかかえ、M字開脚の背面座位の体勢にすると一気に下から突き上げる。
さっきまで以上に動きが激しくなった。まるでそれを肯定しているかのように。
いつも壊れ物を扱うように優しく愛してくれる団長さんが、こんなに自分の快楽だけを考えるようなセックスをするだなんて。
全身を振り回されるような行為にもあたしの秘裂は枯れることなく愛液を滴らせ、快感を全身に広げていく。
今まで何度も愛されたけれどこんなの知らない。
「お二人に嫉妬されるなんて嬉しいです。なのでもっと高めて差し上げますね」
タケさんはあたしと団長さんの結合部をまじまじと見つめ、
「こんなに逞しいものを懸命に咥えこんで・・・とても愛らしい」
そう呟きつつ、愛液でびしゃびしゃの太腿を撫で上げたかと思うとあたしのクリトリスを舌で転がし始めた。
「─────ッ!!!」
あたしは声にならない叫び声を上げた。自分でもいじったことはあるし団長さんにも愛撫されたことはあったけれど、こんなに感じたことはなかった。
女性の身体は女性の方が理解しているとは言うが、自分の意思ではない愛撫がここまで違うものなのか。はたまた妹さんとの経験がそうさせているのか。
「あああああ─────!!!」
責められた直後、あたしはいとも簡単にイってしまった。
それだけではない。あたしの絶頂を受けた団長さんもその後すぐに精を放った。
「な・・・膣で・・・団長さんのが・・・・・っくぅ」
腟内で暴れる団長さん自身と大量の精液で満たされる感覚であたしは再びイってしまう。
一瞬で二度の連続絶頂を迎えたあたしは意識を手放す寸前まで至った。
初めての経験だったので怖かったけれど、同時に未知の体験に背筋が震えた。
こんなのを知ってしまっては普通のセックスでは満足できなくなってしまう。
これでは最初に提案されたあたしとタケさんとで団長さんを共有する一夫多妻案を受け入れざるを得なくなる。
ほとんど働かなくなった頭でそんなことを思いながら荒く息を吐き出す。
「こんなにたくさん出してもらえるなんてうらやましいです・・・団長様、今度は私も愛してくださいませ」
団長さんと絡みつくように抱き合うタケさんをぼんやりと見ながら、あたしは気を失った。
でもまだ夜は始まったばかりだったのである。
──────────
「もっと、もっと奥に!もっと深くまで!」
ラストスパートであろう動きを激しくさせる団長さんにタケさんが更に求める。
「私に、子宮に団長様の匂いをつけて!私をあなたモノに!」
男の劣情を掻き立てる言葉で団長さんを刺激し、射精を促すと全身でそれを受け止めた。
「ああん!熱い!あついです・・・もっと・・・くださいませ・・・」
爪を立てるように団長さんの背中を。全てを膣内と子宮で吐き出させるために腰を両足でホールドする。
男と女の『まぐわい』と形容するしかない行為を目の前で見せつけられたあたしは敗北感で一杯だった。
ケンザンの血筋のために団長さんに子作りをねだったことはあった。
でも今の光景を見た後では、あんなものは子供のお遊びでしかないと思えた。
こんな風に男性を、団長さんを激しく求めたことなんて一度もなかったから。
でも負けっぱなしではいられない。あたしに何もかも足りないのはわかっていたこと。
足りないのは経験と自分をさらけ出す覚悟。だったらまだ取り返せる。
負けていられない。あたしだって団長さんの妻として生きる覚悟の上で指輪を受け取ったのだから。
─────数時間後
「きゃっ」「熱・・・」
タケさんと二人、並んで団長さんのシャワーを浴びる。
男性はぶっかけることで征服欲を満たすと本で読んだことがある。一種のマーキングのようなものらしい。
射精が終わったのを待っていたかのようにあたしとタケさんは舌による奉仕を開始する。
あたしもタケさんもそんなに口が大きく開かないので団長さんのを咥えこむことができなかったからだ。
二人を女にし、今も夢中にさせるそれに目を奪われる。最初はグロテスクに思ったけど今はただ愛おしさしかない。
肉欲に溺れることに抵抗があっても、愛する人にこんなので責められたら堕ちてしまうのも仕方ないと思えた。
丁寧に丁寧に舐め上げていくと時折、タケさんの舌と触れ合うが全く気にならなかった。
もう二人は等しく団長さんの妻だったからだ。恋敵のような敵意もどこかに消えてしまっていた。
そんな様子を見て団長さんは満足そうにあたしたちの頭を撫でる。
ぶっかけは男性が支配欲を満たすだけではない。あたしたちも愛する人の寵愛を受けていると実感できて満たされるのだ。
舌先で団長さんが固さを取り戻していくのを感じ、あたしたちはその猛りに恍惚とする。
またこの人に愛してもらえるのだと。そう思うだけで下腹部が熱くなった。
折り重なるように抱き合うあたしとタケさん。
騎士団で一二を争うおすまし美人が目の前で涙と唾液と精液にまみれて蕩けた顔をしている事態に、あたしもひどく興奮していた。
きっとあたしも同じ顔をしているのだろう。どちらからともなく二人で貪るようなキスをした。
それに興奮したであろう団長さんが猛々しい自らをあたしたちの蜜貝の間に突き入れると、お互いに歓喜の声を上げた。
団長さんが腰を動かすたびにあたしたちはクリトリスを擦り上げられ、何度も何度も達した。
最後には3人ともお互いの体液で混ざりあって全てがどうでもよくなっていた。
あの瞬間、3人はひとつに溶け合っていたように思う。虚ろな目でこういうのも悪くないなと思ってしまった。
イラスト:ぬゐめ 様
─────そんな夜から数日後
「・・・・・」
「なんです?その表情は。まだ一夫多妻案に納得いきませんか?」
「私も団長様もあなたの一途さは承知しています。身持ちが固いことは私も好ましく思いますし」
「ですが・・・一人の人に依存する危険さを私は知っています。あなたの団長様への想いは過去の自分を見ているように思えて仕方ないのです」
「団長様もそれを危惧してらっしゃいました。騎士団長と花騎士、いついかなる理由で離れたり喪ったりするかわかりません」
「長期遠征することもあります。戦死することもあります。そうなった際に独りで生きていけなくなってしまうことはつらく悲しいことです」
「だから支え合う人は一人でも多いほうがいいとの判断です。それは互いの安心にも繋がります。だから私は受け入れたのです」
「もちろん、爛れた関係に浸かることも良いものだと先日知りましたし・・・ね?」
「今夜のように団長様が朝から不在で寂しい日でも、これからは私がいます。さぁ、寝所へまいりましょうか」
「ちゃぁんと可愛らしく鳴かせて差し上げます・・・」
「・・・・・おねがいします///」