「団長さん、おまたせ。ごめんなさい、準備に手間取ってしまって・・・
あぁいい眺めね。こんな雪景色を見ながらの温泉も乙なものね」
「ふぅ・・・」
「どうしたの?もう疲れてしまったのかしら。確かにここまで長旅だったものね」
「でもいい場所でしょう?」
「・・・・・こんな山奥ならゆっくり休めそうね」
「なにしろ人には知られていない秘湯ですから、私に大きく感謝してほしいものです」
「・・・・・あたしは『団長さんと二人で』温泉に来たかったのだけれど???」
「そのような抜け駆けを許すと思いますか?」
「確かにここはタケ姉さんしか知らない秘湯でしょう。それはありがたいと思っているわ。でも何故付いてくるの?
あとダイゾーもザンセツも他の絡繰総動員で雪かきをさせられたのだけれど???」
「先程も言ったように、ここは人に知られていない秘湯なのです。道が雪に閉ざされていては来ることができないでしょう?
秘湯に入れる対価だと思えば安いものだと言えます」
「全く・・・姉さんの人使いの荒さは騎士団会議にかけるべきね・・・
団長さんもグッタリしてないで一言ぐらい文句を言って欲しいのだけれど?」
「団長様も雪かきをしてくださっていたのですから、今は休ませてあげるべきですよ」
「はぁ・・・団長さんを癒やすための温泉旅行なのに・・・」
「さて・・・私は少しのぼせたので先に出て食事や寝床の用意をしてきましょうか。
ちゃんと団長様の面倒を見るのですよ?」
「・・・・・また人を使って・・・・・なんなのかしら
えっ?気を遣ってくれた・・・?
あっ・・・・・
そ、そう・・・・・
えっと団長さん
もっと近くに行ってもいい・・・わよね・・・///」
下腹部がむずむずする。子宮が疼くというのはこの感覚だろうか。
「今日はあたしが団長さんを癒やしてあげる・・・」
そんなことを口にしながらあたしは湯船に浸かる団長さんに跨り、団長さんの猛りを自らの膣内に導いた。
先程までの手での奉仕で団長さんの猛りははち切れんばかりになっていて、小柄なあたしの膣内では許容できるギリギリのサイズ。
何度交わっても苦しさの方が大きい。なのにそれが快感に感じてしまうのがいつも怖かった。
「ん・・・ちゅ・・・ふぁ・・・」
自分で腰を揺らしながら団長さんと舌を絡め合う。
チャプチャプと波打つ湯船の音を聞きながら、あたしから団長さんの舌を追いかける。
「んふ・・・ぁん・・・・・らんちょうさん・・・」
癒やすと言った以上は自分がリードするべきだし、あたし自身もそうしたかった。
口づけは好き。求めることができるし求められてる実感も湧くから。
でも夢中になってくると呼吸を忘れてしまう。きっとこの軽い酸欠状態も興奮を高めることになっているのだろう。
頭では呼吸もしなきゃとわかっているけど、今はただこの人の舌を貪りたい。
自在に動かせる舌を使うから性器での結合よりも、より相手を求めることができるのも好きな理由のひとつだった。
団長さんがあたしの乳房を揉む。
「大きくないのに」と零すと「愛してる相手が一番だから」と恥ずかしいことを言われる。
こういうところに骨抜きにされた花騎士は騎士団内に何人もいる。
特にあたしにはあたしを認めてくれている言葉がすごく嬉しかった。
気付けばあたしも団長さんも激しい水音を響かせるぐらいに腰をぶつけ合っていた。
あたしたちが生み出す音だけの、あたしたちだけの世界。
眼の前に居るのにもっと近づきたい、もっと欲しいと思ってしまう。
あたしはいつからこんなに欲張りになったのだろう?
団長さんがあたしのお尻を鷲掴みにして自分から腰を突き上げてきた。
あたしはそれに逆らわないように。でもそれに合わせて腰を上下させる。
いつの間にか覚えてしまった
発明しかなかったあたしがこんな仕草をすることになるだなんて、夢にも思わなかった。
でもそれでこの人を満足させてあげれるのなら。そんな尽くす喜びをこの人に教えられた。
「お湯を汚しちゃうから いいわよ・・・団長さん このまま・・・」
跡継ぎのこともあって早く子供が欲しかったし、あたしたちは特に避妊もしなかった。
だからいつも膣内射精だけど、こうして言葉にすると団長さんは興奮してくれる。
それを知っているからわざと煽るのだ。
自分からも団長さんにしがみつき、身体を密着させて登りつめる。
二人とも最後までひたすらに求めあった。
幾度かの絶頂の後、折り重なるようになってあたしたちは息を整えていた。
愛する人を気持ちよくしたい。それは尽くすということ。
発明も誰かを幸せにする、尽くすためのもの。
だったらあたしは人間としても、ケンザンとしても、前に進めているのではないだろうか?
団長さんと結ばれてからはセックスという行為もそう思えるようになったのだ。