===サンタクロースのプレゼント===
「ごめんなさいね団長さん。重くないかしら?」
ガンライコウは小柄で軽いから全然平気だよ、と団長さんは笑う。
サンタ役のあたしはトナカイの団長さんにおんぶされて今、騎士団への帰路についている。
騎士団での孤児院への慰問でクリスマスのプレゼントを配り終えた帰り、あたしは例年以上に降り積もった雪で足を滑らせ挫いてしまった。
「ザンセツも今日はクリスマス仕様にしていて、人ひとりを輸送するパワーは出せないのよ」
サクサクと雪を踏みしめる団長さんの足音を聞きながら話す。
サンタを運ぶのがトナカイの役目だから、と団長さんはまた笑う。
それよ。あたしはその優しさに心を許したの。
ケンザンが害虫の味方をしているのではないかというウワサの調査があったあの日。
花騎士の仕事として団長さんと出会って、後にこの騎士団に招かれた。
そして副団長に選ばれ、一緒にいる時間が増え、彼を知るうちにどんどん惹かれていった。
寒くないか?という彼に平気よと返す。
「・・・・・あたたかい」
彼の背中に顔を埋めながらつぶやく。
寒さだけではない。このあたたかさに独りで生きてきたあたしの心も溶かされてしまった。
だからこそ今ついている嘘が申し訳なくなる。例えクリスマス仕様でもザンセツならあたしぐらいは運べるのだ。
だが足をくじいた時におんぶするからと言われた時に魔が差した。
例え付き合っていたとしてもおんぶされるなんてことはなかなか無い。あたしはサンタなのにクリスマスプレゼントが欲しくなったのだ。
(ごめんなさい団長さん。でもあたしだって今日を素敵なものにしたかったの)
しんしんと降る雪の中、確かにあたしたちは二人きりだった。
この後、執務室で団長さんから指輪を渡されて永遠を誓い、あたしは団長さんと結ばれることになる。
あまりにも恥ずかしくて日記には書けないけれど・・・とても幸せな、忘れられないクリスマスだったわ。
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===聖夜のピロートーク===
「・・・・・ふふっ」
「なにが可笑しいのかって?幸せを噛み締めていたのよ」
「あなたと愛し合った後にこうして抱かれてると、とても幸せを感じるの」
「今までは自分の小柄なカラダを不便だと思うことはたくさんあったわ」
「体格差があると今日みたいに暴走された時に抵抗できなくなっちゃうけれど」
「あなたに抱かれると全身を包み込まれるのがうれしいの」
「あなたに独占されてるんだなって実感できるの・・・」
「今もあなたの心臓の音がよくわかるし」
「愛してる人の胸に顔を預けるのって幸せなのよ?」
「・・・・・ッ!なんでまた大きくしてるの!?」
「欲しくなったって・・・さっきシたばっかり・・・ぁっ」