※この作品はR-18です。

自己供給兼妄想詰め   作:スチア

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一気に書いたから長くなりましたわー!


原作崩壊がもたらした結果を受け入れるだけ

 

「不思議…というか、奇怪な空間ですね…気を確かに持っていなければ、ただこの空間に居るだけで、淫気にのまれてしまいそうです…」

 

「凄まじい淫気だ…ミスズに襲いかからないように、俺も気をつけないと…」

 

 

「…私は、兄さまになら…♡」

「っ…!!!理性を削ってこないで…」

 

 

二人に緊張感はあんまり無かった

 

多腕の鬼や貘、大入道に龍と神域内を彷徨う妖怪達は強力だが

 

ミスズは危なげなく退治できていた

 

 

「本当に、強くなったね…兄弟子は誇らしいよ」

 

「兄さまの隣で歩くと決めたんですから、これからも強くなります!」

 

 

そして二人は、神域最奥に到着した

 

この巨大な入り口の先に、淫神が居る…

 

因縁の敵の気配を感じ取った朱比売が、強く震える

 

 

「…!!!、朱比売…!!…この先ですか…この先にシキツホコトが…いっそのこと、ここで…」

 

「ダメだよ、ミスズ…まだ淫神の前じゃない。奴がその気なら、俺たちを即座にこの領域から追い出して、閉じ籠る事ができるんだ…」

 

「はい…先走ってはいけませんね。ここまで来て空間を閉じられてしまったら、全てが水の泡です。」

 

「落ち着いて、俺が傍に居るから」

 

「ありがとうございます、兄さま…準備ができたら、行きましょう」

 

 

ようやく、神という存在を見る事ができる──

動けなくなる前に、磨き上げた技で一太刀入れてみせよう…

 

巨大な門を進み、淫神の姿を目に映す

 

 

「…!!…化け物…いえ、異形の姿というべきですか。淫神シキツホコト…」

 

「神と畏れられる存在が、まともな形をしてるわけないよな…」

 

 

『初対面だというのに随分な挨拶だな…いや、まぁよい。

まずはよく参ったと言っておこう。待ち侘びていたぞ、汝らの事を。』

 

『余の力の源をもたらす者…そして余の后となり、これからの神々の母となる者よ。』

 

『そして…脆弱な人の身でありながら、何者にも勝る精を持つ、異界の人の子よ…』

 

 

ミスズが会話の隙を伺って、朱比売の浄化を始めようとする姿も…神にはお見通しだ。

 

 

『くだらん事はやめておけ。ここは余の領域、汝の考えなど見通す事ができる』

 

『それに…霊樹の力の欠片程度、余の淫気の前では意味も成さん。』

 

 

「…くっ…!何を言われようと「待って、ミスズ」兄さま…」

 

 

「淫神シキツホコトよ。ミスズとの立ち合いの前に…我が刀技が、貴方の神体に通るのかを試させていただきたい…」

 

『何のつもりだ、人の子…』

 

 

目の前の神体から威圧感が増す…しかし、このまま終わる事だけは受け入れられない

 

 

「黄泉の道を渡る前に、これまでの我が生で磨いた技、力が…神にも届きうるかを証明する為に。」

 

 

『神刀でもなければ、妖刀でもない…なまくらでか…死に急いでいるのか…?』

 

 

「武器の良し悪しは、関係無く。我が技のみで…汝の神体に傷を負わせてみせよう」

 

「それとも…ただのなまくらで退治されるのが、怖いとでも…?」

 

 

ミスズが不安そうな顔で見ているが、俺もやるべき事があるんだ。二人で並んで、里に帰る為に──

 

 

『…良いだろう!その度胸にのってやる!貴様の技が、余に届くか試してみるがいい!!』

 

『結果は見えておるが、余を愚弄した貴様は必ず殺す!!』

 

 

「その寛大さに、感謝を申し上げる。シキツホコトよ…いざ、参る─!」

 

「【焔剣仙舞】──!!」

 

 

淫神の神体に、炎を纏った模擬刀で連撃をぶつける─!

 

しかし、模擬刀では神を討つに至らない…

 

淫神は、目の前に顕在している

 

 

『ほぅ…褒めてやろう、人の子よ…なまくらでありながら、確かに余の身体に傷を入れおったか…』

 

『しかし、神刀では無い時点で余は倒せぬ…神とは、そういう存在なのだ』

 

 

「まぁ、天比売じゃないと無理だよな…伝承の存在相手だし…」

 

 

「だが!!技が通じた時点で、俺のやるべき事は終わった!!!」

 

 

『何を言っ─ガ!?ガガガガ…!!!!????グオァァアア…!!!』

 

 

『ギゴ…ごガ…アッ…!グガァァアア!!!』

 

 

刀技によって与えられた傷から、封印術式が発動した─!

 

淫神を囲うように札が回り、淫神を拘束する!

 

 

「これは…シキツホコトの動きを…淫気を…術式が押さえ込んでいる…?」

「この術式は…この妖気は…!」

 

「ミスズ!隙は今しか無い!!朱比売を天比売に浄化するんだ!!」

 

 

「はい!!明翠の勾玉!!スイさん!力を貸してくださいっ!!」

 

 

「万写の宝鏡!!この悪しき領域に、浄化の光を照らして!!」

 

 

『くだ…らん…!!そのような…こと…デッ…!!』

 

 

「朱比売っ…!!いいえ!!天比売!!!」

 

 

「貴方を侵す淫気の呪縛を、断ち切ってくださいっ!!!」

 

 

『この程度の…術で…!!余が縛られるものかっ!!』

 

 

「術式がっ…!」

 

 

『悪あがきは終わりだァ!!!淫気の海に沈むがいい!!!』

 

 

 

 

辺り一面の視界も、空間も全て埋め尽くした淫気は…

 

 

 

 

─【淫気祓清】─

 

 

 

 

神刀・天比売の力で祓われた─!!

 

 

 

 

「これが天比売…貴方の本当の光…!本当の力…!」

 

「私は皆と貴方の想いに応えたい!!天比売!貴方の力を貸して…!」

 

 

「俺は妖術での支援に集中する!!淫気とシキツホコトは任せたぞ、ミスズ!天比売!!」

 

 

 

『つけあがるな…!!たかだか狐一匹にガキ一人、一度は余の力に染まった刀が一振!淫気の深淵に沈み、我が物になるがいい!!!』

 

 

 

「淫神シキツホコト!!今こそ、私がこの天比売と共に討ち果たしてみせます!!!」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

こちらに飛んでくる技を炎の術で焼き尽くしてミスズを護り、避けきれなかった攻撃は妖術で回復してやり、ついにシキツホコトを追い詰めた

 

 

『グ…グォオオ…馬鹿な…馬鹿な!!!またしても!またしても敗れるというのか!!』

 

『再び何百…何千年もの眠りを…強いられるというのか!?』

 

 

「いえっ!ここで全てを終わらせます!!もう、後世に遺恨は残させません!!天比売!!」

 

 

ミスズの放った一太刀により、シキツホコトは滅んだ。

 

ミスズは疲労で体の力が抜けているようだが…

 

この空間は、もうもたない

 

 

「兄さま…勝ち…ました…」

「天比売…力を貸してくれて、ありがとう」

 

「ミスズ、休ませてあげたい所だけど走るよ」

「神域の主が滅んだから、神域が崩壊しそうだ!」

 

「!?早く脱出しましょう!兄さま!」

 

 

しかし、脱出するより先に道が崩壊し、他の道も同じように途絶えてしまう…

 

 

「この空間は…もう…いえ…どのみち…身体も…動きません…」

 

「体力を…使いすぎました…出口があっても…辿りつけたかどうか…」

 

 

「この場所なら、ラクヒ村に届くかな」

 

 

「兄さま…?」「ほら、しっかり掴まってて、ミスズ」

 

 

ミスズと抱きしめ合い、道具袋から巻物を取り出す

 

 

 

俺とミスズが結ばれたあの日、ナリハ様から頂いた1度きりの術式…

 

 

 

「皆が待ってるんだから、帰ろう!」

「仙術!【縮地─経界】!!」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

「そ…外ですっ…!出られました!!」

 

「なんとか出られたね…」

 

 

無事に巻物の術式の力で、ミスズを連れてラクヒ村の祭祀場に転移できた。

 

戻って来た俺たちの姿を見て、安心したように笑っているナリハ様に出迎えられる

 

 

「危機一髪じゃったのう、二人共。」

 

 

「ナリハ様!」

 

「ナリハ様のおかげで、討伐も脱出も本当に助かりました…ありがとうございます。」

 

「礼を言うのはこちらじゃ。…よくやってくれたのうミスズ、童。」

 

 

ナリハ様から俺たちにお褒めの言葉をいただいた

 

その後、連れて行きたい場所があるとの事で、ナリハ様の術で移動する

 

移動した先には、ナリハ様が誰にも教えたことのない秘湯だった

 

 

「ミスズ、童よ、お主らは穢れた地で穢れし神を討った。それは大業であり。お主らは紛うことなく英雄じゃ。」

 

「それを成すことで憑いた穢れもあるじゃろう。その禊を行うのに、この秘湯はうってつけじゃ」

 

「童は端の方で、背中を向けて浸かるんじゃぞ。」

 

「分かってます」

(同じ湯に入れるだけマシかぁ…)

 

 

ミスズがナリハ様からマッサージされている様子を聞きながら、一人で湯を堪能する…

 

 

「ミスズ、お主…」

「…?どうかされましたか?」

 

「お主…いつの間にやら、尾が【二又】になっておるのう。」

 

「えっ!?あれ?気が付きませんでした!」

 

 

 

「二又!?三又じゃなくて!!??」

 

 

 

「三又?いや、二又じゃな」

 

「どうしたんですか、兄さま…?」

 

「い、いや、なんでもない!尻尾が増えてヨカッタネ!」

 

 

冷静になって、疑問を解消する

 

 

(…考えてみれば、当たり前か…原作では無数の妖や人に犯されながらも、たった一人で旅をした真の英雄だもんな…)

 

 

(なんかごめんな、ミスズ…俺は少し過保護だったのかも…)

 

 

 

ちょっとだけ後悔しながらも、この旅が無事に終わった事に秘湯の中で安堵していた…

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「兄さま、次はどんな場所に向かいましょうか」

 

「ギテンさんが言ってた南蛮の国、ってのもちょっと気になるな。ミスズ、船は平気?」

 

「大丈夫です、海を渡るのは初めての経験ですね。」

 

 

あれから…ミスズと一緒に旅をしている。

 

ナリハ様からは引き止められたが、定期的に会う約束で落ち着いた

 

ここから先の物語は、誰も知らない先が見えない道だ

 

 

「この国も好きだけど海外も捨てがたいからね、きっとミスズの勉強にもなるよ」

 

 

「外の国で兄さまと新婚旅行です!!」

 

 

「改めて言われるとすごく恥ずかしい!」

 

 

でも、ミスズと一緒ならどこまでも歩いていける

 

元の世界に未練が無いと言えないが…

 

この愛しい妹弟子の方が大事だから。

 

 

「兄さま!絶対幸せにしますからね!!」

 

「俺が言う立場の言葉なんだけど!?…愛してるよ、ミスズ」

 

「はい!私も、兄さまを愛してますっ」

 

 

きっと、二人で幸せになってみせる

 

 




これにて妖狐淫刀本編の妄想は終了となります。

この妄想が誰かを刺激して、少しでも妖狐淫刀の二次創作が増える事を願いましょうか

もし、原作は知らないけどこの妄想には目を通した。って方には…是非とも原作を購入し、遊んでみる事を強くオススメ致します。

描写せずにカットした部分や、原作でしか見れないミスズちゃんの可愛かったりかっこいい姿だったりドスケベHな所だったり色々とありますので…





そういや原作にはミスズちゃんの家に本編の後日談があるんだよなー


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