赤字太字コマンドに合わせて中央揃えコマンドも使いたかったのですけど、なんか中央揃え以外のコマンドが無効にされますわー!!
ベアヒルダの力を借りて神々の世界に向かう
オウドラゴンの力が発揮できない以上、武器はファンタスマゴリアを持って仲間を攻撃から庇う事に集中する
六体ほどの邪神に至る為の前座である人を喰らう神々を打倒し、俺たちはもう一度邪神パルファドールを討ち滅ぼして世界を救った。
この世界ではトルテとファノに一切手を出していない為、聖剣の力を活かせない辛い戦いだったが…頼もしい仲間たちのおかげで成し遂げる事ができた
『あなたの事は、今でも好きにはなれません…でも、ヴェリア様を救ってくださって…ありがとうございます。』
『なんだか手柄を横取りされちゃった気分…奴隷屋で女の子を買うような人が英雄になっちゃうなんてね。まったく、世の中わからないものだわ。』
聖剣オウドラゴンのマスターとして、やるべき事は全て終わったのだ
これからは、自分の為に生きる事ができるように…この島と愛しい奴隷達との別れの準備をしていこう
・・・・・・・・・・
2人には留守番を任せて、必要な物を揃える事にした
冒険者ギルドから少し南にある役所で、これからファノに必要な平民の身分を用意する手続きを行う
「ファノさんに平民の身分を与える…ですか」
「奴隷のまま居させるのも悪いし、トルテのようなしっかりとした身分を持ってるなら俺が居なくなっても安心なので」
「ついでに俺の家と土地の権利もファノに移してほしいのですが」
「かしこまりました」
金は潤沢にあるし、コネならこの街を支配する裏側と陛下より賜った黒騎士としての身分があるから手続きはとても楽に済んだ
これで2人を奴隷から解放しても、帝国の法が庇護してくれるだろう。
平民としての身分書、土地と家の権利書をそれぞれ用意できた
次は道具屋に行こう
「アレとコレと、それから…あのオルゴールとヘアブラシをください」
「今日は1人なんだね、いつも連れてた彼女等へのプレゼントかい?」
「はい、これまで恥ずかしくって渡せなかったので」
「はいよ、頑張んなよ」
市場に転移して今の世界では目的の為に渡せなかったプレゼントを買い込む。
今日まで渡せなかったんだし、別れる前くらい彼女達の働きに少しでも報いたかった
大事な書類を自室に置き、2人に贈り物を渡す
「ここまで一緒に戦ってくれてありがとな、これはほんの気持ちだ」
「今更私にプレゼントですって!?そんなもので懐柔されないんだから…!」
何も嫌われたまま別れるのは後味が悪いし、最後くらいは仲良くしたかった。
「わたしにプレゼント…今になって…?どうしても貰わないといけませんか…?」
「これまで渡す事ができなかったから、どうか受け取ってほしい。ファノの為に用意した物だからさ」
やっぱり2人には笑っていてほしい、これで見納めになるとしても…
「あなたは、私とファノちゃんを奴隷にするようなひどい人だわ…でも、邪神を倒すまでの間は私達に嫌な事はしなかったし…こうして、贈り物までくれたんだもの」
「今度からは、ちゃんとご主人様って呼ぶわ。その方が良いんでしょ?」
「今まで、冷たい態度をとってきてごめんなさい…どうか、今からでもやり直させてくれませんか…?」
「…やめろ、そんな風に呼ばないでくれ…俺たちの関係はもっと冷え切ってたはずだろ?」
「そう、よね…ごめんなさい…」
「嫌、ですよね…うぅっ…」
2人からの好意を断腸の思いで拒んだ。
俺は2人の主人としてこの島で暮らすつもりはない
これからはそれぞれ違う道を生きて行くんだ
次は、彼女達と奴隷契約を結んだ奴隷小屋に出掛けてトルテとファノの契約解放を行う
「本当によろしいのですか?あなたの行動次第では、奴隷にしてた子達からどんな目に遭わされるか分かりませんよ」
「大丈夫です。これから逃げるし…ファノには平民になってもらったので、奴隷から解放されても法が彼女を守ってくれますから」
「お2人の意思は聞かないのですか?」
「彼女達もきっと、俺から解放される事を望んでるはずです。」
「…そうですか、ではそのようにしましょう」
Arcadius Lena Torte
隷属契約
─失効─
Fano Hooveria
隷属契約
─失効─
きっと…これで良かったんだ
その後、俺はオウラと部屋で話し合った
「契約を解除したい、じゃと…?いったいどうしたんじゃマスター」
「聖剣オウドラゴンは本来トルテが扱うはずだったアーティファクトだ、これからの旅に俺が持っていく訳にもいかないしさ」
「トルテの力になってくれないか。邪神は討たれたがオウラは悪さするような存在じゃ無い事はトルテも分かってるし、きっと封印はされないはずだ」
「しかしのう…うーむ、まぁ妾が居なくてもマスターには戦う手段があるか…分かった、マスター契約を解除してやろう。今まで感謝するぞ元マスターよ…邪神を討つという妾の宿願を叶えてくれた事、決して忘れぬ」
オウラとの解約は思ったよりあっさりと済んだ。今の世界ではあまり欲に身を委ねずに生きてきたから、あまりマスターに相応しくなかった事も大きいかもしれない
「これでヨシ、と」
「この島ともこれでお別れだな…」
自室に手紙と聖剣、他重要な書類を置いて…トルテとファノが眠りについた深夜に行動を起こす
「お兄ちゃん、どこに行くつもりですの?」
「マスター、私に同行する許可をください…」
「リーゼ、ベアヒルダ…俺はこれから島を出て外の世界に行こうと思ってるんだ」
まだ起きているとは思ってなかった2人に呼び止められ、少し話をする
「2人にはファノとトルテを任せても良いか?彼女達は強いけど、万が一が起きないと言いきれないからさ」
「…分かりましたわ、お兄ちゃんが帰ってくるまで、2人の事は任せてくださいまし!」
「…命令を受諾。マスター、またいつかお会いできる日を楽しみにしています」
「戻ってくる事は約束できないぞ?」
「いいえ、また会えますわ。そんな気がしますの!」
2人にファノとトルテを任せて、別れの挨拶を告げた後に港に向かう
前の世界で愛し合ったファノとトルテにもう会えなくなるのは悲しいが…
この島を離れて生きる事を目標に、世界をやり直したのは自分だ
気分を変えて、これから始まる新しい旅の事を想いながら深夜便の船に乗り込んだ
たぶんまともにリーゼとベアヒルダが出るのは最後になるかもしれない