ようやく暑さが少し和らいで来たかしらー!
はじまりの家に戻ってきた僕は、丘の上に佇むクリスタルを眺めていた
『天空のロザリオ…これははじまりの家の丘にあるクリスタルに反応するアイテムっすね』
『クリスタルにかざすことで雲の上に移動できちゃうっすよ!もちろん空にも淫魔が居るんで気を付けてくださいっす』
「淫魔だし何処にでも居るよねー」
青く光り輝いて起動したクリスタルに手を触れると
マグルートは夜明けの天空に移動していた。
「不思議な感じだ…これが雲を踏む感触…」
『夜明けの天空はワープゾーンを目指していくっす。……ん、あれ?雰囲気が何かおかしいような……気のせいっすかね……』
62号ちゃんの感じる違和感はさておき、雲で作られた道を進み続ける…地上に目を向けないように気をつけないと
「あはっ、そこの男の子〜?えっちなプレゼントは「僕からのプレゼントだよ!」あひっ♡♡いやっ♡触手えっちでイかされちゃううっっ!!♡♡♡」
天空を進み続けていると、デイドリームの塔で見かけたメイド服を着た悪魔が目の前に転移してきた。
「おっす、生き残り君。目立ったことするなって言ってるのに空の上の散歩?なかなか怖いもの知らずなんだね」
「やらなきゃいけない事があるからね」
「まぁ別にアンタが何をしようが大丈夫なんだけどね。監視用タグを付けた対象でまだ残ってるのはアンタだけだもん」
悪魔が話すには僕の他にも何人か監視していたようだが、僕が空の上に来た時にはみんな淫魔にやられグリム化したようだ。
悪魔は監視の仕事は楽になるのは良いがつまらないとぼやいている
「さて、と…アタシの仕事は最後に残った一人を物語の最終ページまで『サポート』すること。アンタがこの世界を攻略できるよう手助けしてあげる」
「ひとまずこの世界の一部を攻略しやすいように改変して、この先にページ配置しといたからさっさと回収してね。気づかれたらめんどくさいからさ」
「悪魔ってなんでもアリだね…」
最後に彼女は自身の名前…『デモニア』という名前とこの世界とは関係ない悪魔である事を明かして去っていった…
彼女がそうする目的までは分からないが、遠慮なく赤い本のページはいただくとしよう。これで残るページはあと1枚だ
『あれっ…?もうページを入手したんすか?……んんん、何かおかしいっすね…』
「62号ちゃん、次はどうしたら良い?」
『あっ、ハイっす!ハーモニアの町の酒場が開業したみたいっすよ!店主に話を聞きに行ってみるっすか?』
気になる事ばかりだが、今はページを集める事にだけ集中しよう。
ハーモニアの町へ移動しようとワープスクロールを…あれ…もう無くなってるな
……街まで走るか!!
道中の淫魔と追いかけっこしてたら到着した目的地でスクロールを補充し、本命の酒場に足を運ぶ。
ハチミツを使うメニューは廃止すると言っていたが、あれからどうなっただろうか
「おや、ご足労頂きありがとうございます。やっと店を開店できました」
「実は井戸の地下に色々な酒を保管していたのですが、肝心の入口の鍵をなくしてしまって……」
店主は合鍵を所持しているヘルマンさんを探してようやく店を始られるようになったそうだ
こちらもヘルマンさんとは一度話をしてみたいと思っていたのだ。詳しく話を聞いたところ、ほしふり村に彼は居たらしい
早速向かってみよう。62号ちゃんからデイドリームの塔から西にある村だと教えてもらい、まずはワープスクロールで塔へ移動して
村に入ってすぐの建物からあたってみると
ヘルマンさんを探していたはずのエミリンと出会った。
「あっらー、ようやく来たわねマグルートちゃん!待ってたわよぉ、まぁ一杯飲みなさい」
「いただきます!」
「良い飲みっぷりねぇ!ただのコーヒーだから安心してね」
エミリンが勧めてくれたコーヒーは苦味も弱く、すっきりとした味わいで美味しかった!
「…さて、マグルートちゃんがここに来た理由だけど、ヘルマンを探してるんでしょ?なんとなーくそんな感じがしたわ」
さっきまでヘルマンさんはエミリンとこの場所で一緒にコーヒーを飲んでいたが、先ほど別れて入れ違いに僕が来たようだ。
「これからラクリマ集落に行くって言ってたわよ。大きな声で言えないけどあそこには彼の拠点があるから。入口は兵士のおにーさんが塞いでいた場所よ」
「きっと近いうちにマグルートちゃんが行くから、入口で邪魔してる兵士どけときなさいよって言っといたわ。ん〜〜〜、アタシってデキる女ねぇ……」
「さっすがエミリン!ありがとうっ!」
「お礼なんていいのよぉ!いい夢みせてもらってるんだから。こっちが感謝したいぐらいよ」
エミリンはまだ行かなきゃいけないところがあるらしく、ここでゆっくりとしている訳にはいかないようだ。
別れを告げてそのまま去っていった…デキる女は大変だね
・・・・・・・・・
ヘルマンさんに会う為にラクリマ集落へ移動した僕は
エミリンから聞いた通りに兵士が塞いでいた場所…隠された拠点へ繋がる洞窟、裏表紙への道を進んで行く
そして、湿地から伸びている地下へ続く洞窟を抜けた先には銀世界が広がっていた。
「やぁ、君がマグルート君だね。はじめまして。君のことはエーミールさんからよく聞いているよ。いや、こんな場所までよく来てくれた」
「はじめまして。あなたがヘルマンさんですよね」
「うん、僕がヘルマンだよ。この世界に迷い込んだ人を現実の世界に戻すための方法を探しているんだ。ここを拠点にしながらね」
「どうかな、静かでいいところだろう。淫魔もここにはなかなか入って来れないんだ。…ちょっと寒いのが玉に瑕だけどね」
「びっくりしました、まさか湿地の下にまるで冬みたいな場所があったなんて」
「あはは…この本来あり得ないような環境がこの世界ならではって感じだよね」
「さて、このままゆっくり雑談でもしたいところだが、事態は思った以上に僕たちを急かしているみたいだ。早速本題に入るよ、長くなるけど我慢して聞いて欲しい」
「お願いしますっ」
ヘルマンさんから、この世界の人間が元の世界に戻る方法を2つ聞いた。
1つはこの世界を支配している悪魔を倒すこと
もう1つはこの世界に散らばる7枚のページを全て集めて赤い本に収めること…
いずれかの方法を達成すればこの世界へ連れて来られた人間全員が元の世界に戻れるようだ。
「ページは残すところあと1枚、赤い本も持っているんだね。本については既にボス級の淫魔が管理しているものだと思っていたけど…さすがマグルート君だ」
(赤い本が、そのボス級の淫魔に手渡された物だと言うことは黙っていようか…)
「…そもそものところ、その赤い本とページは、本来この世界にあってはいけないものなんだ。淫魔の世界に変えてしまったのもそれのせいさ」
この世界は昔、2人の兄弟により作られたメルヘン童話の世界であること
その兄弟は色々な人から聞いた話を元に後世に残る童話の世界を作っていった。しかし、悪魔はそこに目をつけた
悪魔は物語を改変し、淫魔の世界を作ってしまった。
今、僕たちが居る人間にとって最悪な世界を
悪魔は物語に淫魔を放ち、登場人物を淫魔化させていき…淫魔の数に比例するように悪魔の力も増していった
ついには童話を読んだことがある世界中の人間をこの世界へと連れ込む事ができるほどに
「連れ込まれてしまった人間は、女性なら即座に淫魔化してしまう。言いづらい話だが、君が襲われた淫魔の一部もそうだ」
「女性は淫魔になり、男性はグリム化して物語の登場人物となる世界に、僕たちは…」
「よく知っているね…男性は精を一定以上搾られ続ける事で、この淫魔世界の登場人物へと作り替えられていく。様々な喋る動物から、草木にまで。本当に…悪趣味だろう」
作り替えられた人達が元の世界に戻れるかどうかはまだわからない
だが、犠牲者が増え続ける現状は変えなければならないだろう。僕たちが本来生きていた世界を守る為にも
ヘルマンさんからハーモニア町の地下水路を開くカギを託され、残り1枚のページは地下水路を抜けた先にある事を聞いた
「本来なら僕がページを集めるべきなんだが、淫魔同様に僕もページが見えないんだ……君には本当に感謝しているよ」
「今更言うまでもないことだが、くれぐれも淫魔に気をつけて欲しい。頼んだよ、マグルート君。君に物語の加護がありますように」
「任せてください、ヘルマンさん…必ずみんなで帰りましょう、僕たちの世界へ」
「ふふふっ…頼もしいな、ページをここまで集めてくれただけの事はある。君は期待以上の子だ」
急ごう、もはや僕の行動と結果に全てが懸かってしまっている。もう遊んでいる暇はないんだろうな…
『合鍵ゲットっす!裏表紙の奥の石碑から帰った後は、ハーモニアの町の井戸に進むっすよ!』
『井戸から降りるためにはロープが必要で……って、あれ…?もうかかってるっすね…マグルート先輩、いつの間に準備したんすか?』
「…僕が準備した物じゃないよ、62号ちゃん。準備した人に心当たりはあるけどね」
『…??』
そして、地下水路の扉を開いた先には
いつものようにクロエさんが待っていた。
「マグルート君、こんにちは。井戸の中にこんな地下水路が広がっているなんてびっくりだね」
「こんにちはクロエさん。どうして地下水路の鍵を開く前からここに居るんですか…?」
「…くすくす、もう分かってるくせに」
「…それはそうと、この世界ってやっぱり地形に無理がありますよね。クロエさんもそう思いません?」
「私に聞かれても困るんだけどなぁ…特別崩れたりしているわけじゃないし、マグルート君もあんまり深く考えない方が良いと思うよ?」
「そっかぁ……そうするね…」
「それじゃあ、頑張ってね。マグルート君…またね」
「またね、クロエさん」
クロエさんと別れたあとは走り回る淫魔を追いかけながら
「…ぷるぷる…人間さ「ごめん、ちょっと通るよ!」ふわぁぁ…にゃにこれぇ…♡♡♡」
ゆっくりプルプルと不規則に移動しているスライム達をイかせながら
逃げ続ける淫魔をようやく捕まえ、水路の奥を封鎖している扉を開く鍵を手に入れた
そして開放された扉の先には、この水路から街へ繋がる道を塞ぐようにクイーンスライムが待ち構えていた
「丸呑みし甲斐がありそうだね♡私とひとつになっちゃおうよ…♡」
「…僕は急いでるんだ、道を譲ってくれるなら君に酷いことはしないと誓うよ」
「まさか脅してるつもりかい?このまま逃がすわけないじゃないか♡♡」
「そっか…じゃあ、僕との行為の後でも復活出来るように祈ってるよ」
【パッションビート】
【エルダブルム】
【ラナンブルム】
すぐにでもこの事態を解決できる力を持っていながら、僕は現状を楽観視して、この世界の観光の片手間にやろう…等と何処か他人事のように考えていたのは
この世界をゲームとして経験していたからだ。
タイムリミットなんて存在するはずも無い、ただやるべき事をやれば進行し、何もしなければ停滞している機械で経験してしまったからだ…
この世界が現実である以上…停滞なんかする訳がない。
この淫魔世界が僕を含む現実世界を生きる人間たちにとって、どれほど危険なのか良く考えていなかった…
この世界の理から外れた力…淫魔よりも魅力的で、卓越した性技を持った夢魔達と渡り合う為に存在する力を
急速に人類を失っていく現実世界を、守れる者が僕しか居ない今…もう出し惜しみはしない!!
覚醒あるいは明晰マグルートくん。もう特定のキャラ以外には負けないかもしれません
書きたいと思ってるシーンがまだまだ遠いから駆け足よ!!ごめんなさいね!!!
『先輩ストップっす!相手は防御が高いから固定ダメージ技がほぼ必須っすよ!?…え?あれ…?』
「防御が高いってんなら!その防御を超える快楽を与えれば良いでしょっ!!」
【スウィング】[Attack.Lv2]
「んあっ!♡♡さすがにっ!♡ふざけすぎよぉっ!♡♡どうなってんのっ♡♡この子はぁっ!?♡♡♡やだぁっ!♡♡こんなっ♡♡あっさり負けるなんていやぁぁっ!?♡♡♡」
「暴れないでっ!すぐにイかせてあげるから!!」
【ヘヴィスウィング】[Attack.LvMAX]
「らめぇぇっ!!♡♡♡つよつよおちんぽでっ♡♡わたしのよわよわぼうぎょおまんこっ♡♡♡イかされちゃうのおおぉぉっっっ!!!!♡♡♡♡」
『えぇ…どうなってんすかこの人…』
・・・・・・・・・・
「ふぅー、回復だけはしておかないと…あむっ、もぐっ、もぐ…んっ…ごくっ…ごくっ…ふぅ…」
[ フルーツタルト・アピトーユブレンド ]
『マグルート先輩。どっから出したっすか、そのお茶とお菓子は…』
「62号ちゃんも欲しい?」
『んー…まぁ、せっかくなんでもらうっすよ……美味っ!?何すかこれ!?』