「まあ…空き時間にさっと読める作品って感じで良いんじゃないかしら」
「1話に1万文字以上も書き込める作者さんの偉大さにビビるよ…」
本編はこれで終幕!読んでくれてありがとうねぇ!
大悪魔イスタロトとの決着は着いた。後は、己の本懐を遂げる為に四姉妹とケリをつけよう…
己の身体に宿っている、悪魔としての力が少しずつ消えていくのを感じながら…これでようやく楽になれるという現実に安堵していた
「私は干渉する気はない」
「全てが終わった後、貴様らの末路をこの方の墓前に報告するとしよう…」
イスタロトの亡骸を抱えたフォラスは、最後にこちらを見遣って静かに広間から離れた
「許せない──」
「今まで一緒に笑い合って来た私達の思いは一体何だったの!?」
「クソ野郎…結局アルブは、どいつもこいつもクズだったって事!?」
ジュエリの敵意と叫びは、どれだけ聞いても心に深く突き刺さる
彼女にはこれから一番酷い役をやらせてしまう事に心は痛むが…
この方法じゃなければ、実現できない願いだから
「このまま許すわけにはいかない…私が罰を下してやる!覚悟しなさい!」
彼女が振り上げた刃が、ゆっくりとこちらに迫ってくるのが見える
真の悪人でなければ、その刃は途中で抑えられてしまうだろう
でも、それじゃダメなんだ!!
ごめんな、ジュエリ…最期まで嫌な事ばかりやらせてしまって…
「…【そのまま、刃を止めずに振り下ろせ】っ!!」
彼女が振り上げた刃が、罪人の胸を深く貫いた音が響いた
「なんで…今まで、このタイミングで…そんな命令、してこなかったくせにっ…!」
「…もう、俺に残された世界はこれだけだから」
「セラフィナ!!」「…っ!!癒しをっ!」
「【全員、俺を治療するな】…っ!」
「っっ!!主様っ!!?」「どうして…こんな事…!?」
「あんたは、死にたくない一心で今まで戦ってきたんじゃなかったの!?」
流れていく血と共に、力が抜けていくのを感じる
首から下を動かす事はもうできないが…
最期に…彼女達に言葉を伝える事さえできれば、十分だ
「やっぱり、ゴボッ…みんな、あの世界の記憶…持ってたんだな…」
「忘れたくても、忘れられる訳無いじゃない…私達にあんな事しておいて…」
「ずっと、謝りたかった…裁いてほしかった…でも、やり直せる間は…皆に償いたかった」
「もう…やり直せないから…せめて、最期は君達の手で終わりたいって考えてた…」
「だから、これこそが…愛した人達を、好き勝手に操り続けた…罪人にお似合いの末路なんだ…」
「もう…許すから…喋らないで…」
「いや…嫌です…主様…こんなのって…」
「イリト…もう剣術の鍛錬には付き合えないけど、お前に教わった事…絶対忘れないから…」
「忘れたりしたら、また体に叩き込んでやるんだから…」
「セラフィナ…お前が一番最高で、一番好きだったよ……男と化粧は、程々にな…」
「こんな時にまで、あなたは…」
「ニーヴァ…姉妹の中で一緒に居て、一番楽しかったぞ。やっぱり、俺ってロリコンかもしれない…」
「認めるのが、遅すぎるよ…このロリコンめ…」
「ジュエリ…今まですまなかったな、お前が一番大切にしている姉妹達を、何回も何回も危険な場所に連れ回して…最期に、こんなことやらせちゃって…ごめんな…」
「絶対に許さない…だから、死なないでよ…!ずっと、私達のそばで、償いなさいよっ!!一人で…楽になろうとしてんじゃないわよ……!!」
最愛の四姉妹に看取られながら、死ぬ事ができる
これまで幾度も彼女達を苦しめ続けた罪人には、勿体無さすぎるほど贅沢な末路だ
「俺は、こんな最期だけど…本当に幸せなんだ。だから、皆…泣かないでくれよ」
最期くらい、笑っててくれよ、お前達を一番苦しめた悪魔が、ようやく退治されたんだぞ…」
「誰よりも悲しそうな顔しといて、何言ってんのよ…笑える訳ないじゃないっ」
「主様…これで終わりだなんて…わたくしは認めませんわ…」
「まだ終わりじゃない…私達の旅は続くんだよ…そうでしょ…?」
「まだ、やり足りない事がいっぱいあるのよ…主様だけ、勝手に満足して終わろうとしてんじゃないわよ…」
「俺だって、『 お前達と…ずっと一緒に居たいよ… 』でも、さすがにもう助からないだろ…?」
「言質、取りましたからね…主様…」
「もう眠くて眠くて、死にそうだからさ…手、握っててくれ…意識がなくなるまで、皆を感じ取れるように…」
「ん…今まで…本当にありがとう…さようなら…愛しい世界と、大好きな姉妹達…」
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あの時、俺の体は確かに死んだはずだった。
突き刺さった刃物の感触も…血が流れていき、少しずつ冷たくなっていく身体の感覚も鮮明に思い出せる…
しかし、目を覚ましてみれば頬にキーボードの硬さを強く感じる
もしかしたら、ゲームの中で与えられた力を使い果たしたから…この世界に帰ってこれたのかもしれない
仕事も忙しくなって、あの世界の事はもう忘れ始めていた
ゲーム画面を立ち上げても、初めに見た不思議な項目は無い
あの世界は、本当に…ただの夢だったのだろうか?
今日もパソコンを立ち上げて、あのゲームを起動した瞬間
目の前を埋め尽くした4つの腕に、身体を抱き寄せられて意識を失った…
◆
私達は、全て覚えている
彼が私達とナミィにどれだけ酷い事をしたか…
そして、それ以降何周もの善業を尽くし、前の世界の事もあり、警戒していた私達と…真面目に仲を深めようとする姿を、全て見ていた
最初は、彼の事を最後まで嫌いになれなかったイリトが結ばれ
次に、イリトと同じくらい彼を愛していたセラフィナが…
そして、彼ならもう大丈夫だと、ニーヴァが心を許し…
ジュエリは、妹達が許すならば…と、折れざるを得なかった
最後の世界が、どんなルートで、どんな未来を歩んで行くのか…全員分かっていた。
また、大好きな主様との旅が続くのだと、今度こそ…五人全員が幸せになれるのだと…
でも、私達の希望は目の前で砕け散った。
彼が、目の前で死んだ事によって
最期まで…私達を振り回して、一人だけ満足そうに死んで行くなんて、元の場所に帰るなんて…許さない
絶対に、私達から離れさせない
◆
主様が最後にプロナントを発動できたのは、イリトルートのエンディングで体の中に少しだけイスタロトの力が残ってるのを感じるって言ってたから…
イスタロトに勝利してからあそこまでのタイミングなら使えるかもなーって
曇らせってこれで良いのかしら...うーむ
ヤンデレになっちゃったゲームのキャラに拉致される妄想は、たぶん経験ある人多いと思うしありふれてそうだから大雑把にっ
拉致された後は最初の世界でプロナントでやらせてた行為を四姉妹達が率先してやり始めてベッドから動けなくされてそうですね
主様は悪魔の力を失ってよわよわ人間になったから、これまでの周回でつよつよになった四姉妹達に抵抗できないんだ…