最近クリアしたえっちなゲームでまた連載書いて行こうねぇ
逆夢のメナスフィアは良いぞ…!
逆夢
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この世界には魔素と呼ばれる物質が存在している
生物から無機物を問わず、森羅万象ありとあらゆる物に含まれている魔素は生命が生きる為に必要不可欠な物質でもあり
魔素が体内に存在するからこそ、この世界の人類は誰もが生身で魔法という超常現象を操る事ができる。
これだけなら人類の創造力と魔法の力で豊かな世界に発展しそうな物だが…その魔素を狙って魔界と呼ばれる異空間を根城とする夢現という名の魔王と、その手先である魔物達が魔素を狙って人類と争いを繰り広げている
この争いは決して終わる事は無い…夢現は幾度討ち倒されようともその都度新しい夢現が現れて、手下である魔物達を生成しては人類を脅かし続けるからだ。
ならば人類が敗れたら人と魔王の争いは終わるのだろうか?……否、終わる事は無い
夢現が魔素を集める理由は…我が子である魔物達の為に人類に代わって世界を支配する為でも無く、世界の滅亡と創生を繰り返す為だ
人類が敗れた時、夢現は集めた魔素を利用して今の世界を滅ぼして新たな世界を作り上げるのだ…当然、そこには人類も生まれ落ちる。
この世界に住む人類達は、今自分達が生きている大切な世界を滅ぼさせまいと夢現と争い続ける他に無い…夢現が何を想ってこの滅亡と創生を繰り返すかは何も分からぬままに。
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夢現の本体が存在する魔界には、強力な魔物で溢れていると思いきや…神秘的に煌めく結晶の山が広がっているだけだ。
これらの結晶が夢現の一部であり、この結晶を世界に放てば魔物達を魔界から世界に送る為のゲートになるという
しかしその結晶も魔物も必要無くなるだろう…
最後の夢現として、何もかもをやり直す為に俺はここまで来たのだから。
「……この場所に来るまで、もう少し時間がかかるかなって思ってたけど、早かったね。足止めを簡単に作り過ぎたかな」
メアの想いに、実兄に対して異常に異常を重ねるレベルの重たい愛を向け続けて夢現にまでなってしまった愛妹の想いから逃げてしまったあの日。
自らの夢を叶えるために袂を分かつ事を決意した仲間達が、世界を脅かす魔王となった俺を倒す為に目の前に立っている。
「…兄さん。今からでも遅くありません、一緒に帰りましょう。兄さんまで辛い思いをしながら世界を作り変える必要なんて無いんです。」
「兄さんはただ、私の隣に…あなたを愛している妹の傍に一生居てくれるだけで良いんです。こんな茶番を終わらせて、暖かい日常に帰りましょう」
終わってしまうのがとても苦しくなるほど素敵な旅だった。
いつも隣にメアが居て、重度のブラコンのメアをリリリとデイが揶揄って、拗ねたり不機嫌になったメアをルーシィと二人で宥めて…
クリスタルを辿りながら色とりどりの景色を皆で見てきた。5人一緒に食卓を囲んで、時には俺の膨大な魔素を皆に分け与えて強くする為と建前を並べながらベッドの上で身体を重ね合って…
料理と魔素タンク程度しか取り柄が無かった俺を、それでも愛してくれた彼女達と歩んできた旅路は…何物にも変えられない思い出になった。
「夢現になって世界を作り変えても、これまで流れてきた歴史を自由に変えられる訳じゃない。セレトが望んでいる世界を作ろうとしても…今より悲惨で辛い現実に変わっちゃうかもしれないんだよ」
「セレト…どうか考え直してほしい。あなたまでメアと同じ道を辿る事になってしまうかもしれないんだよ」
原作知識と原作通りのスペックを持った肉体があっても、これしか方法が思いつかないのだから仕方ないんだ。リスクを承知の上で、覚悟はできている…つもりだ。
…人の身である以上、いずれ寿命を迎えて死んでしまう。その時デイはどうなる?原作通りに行けば、彼女はどうやっても最後には1人になってしまう…不老不死の肉体がもたらす力によって
原作において黒幕として立ちはだかった唯一の親友であるケセドも失って、ひどく悲しみ涙を零すデイの姿なんて絶対に見たくないんだ。
それに…志半ばによって死んだ人達が、戦争の災禍に巻き込まれて命を落とした何の罪も無い人々が…夢現の力があれば、死なずに済んだ未来を創り出せる可能性を掴めるんだ。
「セレト。ボクの為を想ってやってるつもりなのは分かるけどさ〜、本当はボクの想い出の中に居るエリーに一目惚れしちゃったからじゃないの…?全く、エリーが魅力的なのは良く分かるけど、彼女の覚悟まで無駄にするような行動は良くないんじゃない?」
「ボクも最初は勘違いしちゃってたけどさ、エリーの死を受け入れて前に進む事を決めたんだよ。今を生きるセレトがずっと昔の過去に引っ張られてどうするのさ…それとも…ボク達と一緒に居るの、イヤになっちゃった…?」
大切な恋人達と一緒に居られて嫌になんかなる訳が無い。かけがえのない宝物だ。エリーというデイと共に居た少女に惹かれなかったと言えば嘘になるが…
もし上手くいけば、エリーもケセドも失わずに…1人ぼっちにならずにずっと楽しく過ごせるだろうデイの未来を残せるかもしれないんだ。
たとえその行動がデイとケセドにとってどれほど許しがたいとしても…俺はデイをひとりぼっちにしてしまう未来に耐えられない。彼女と愛を交わしてしまった以上、孤独になるかもしれない未来を迎えさせたくない。
「言葉で説得できる程度ならここまでやらなかったでしょ。全く…もう二度とこんな真似できないように全力で負かしてあげるんだから。」
「セレトなんかが私に勝てるわけないんだから…さっさと私達に負けてこっちに帰ってきなさい、セレト。満足するまで目一杯愛してあげる。」
彼女達を打倒するまで再創生による時間逆行はできないだろう。
辿り着かれるまでに実行することもできたが…これはメア達への慈悲として最後のチャンスを渡すのと同時に
今ここで、彼女達への未練を断ち切る為の俺自身に課した試練だ。
「…数え切れないほどの夢現が倒されて、もう何代目かは分からないけど」
「リリリを初代とするならメアが二代目、そして俺が…三代目であり最期の夢現になるのかな」
「…ふふふっ、ラスボスか…男の子にとって憧れのシチュエーションだから、どうしても楽しくなってしまうな。やろうとしてる事は最悪の魔王の所業なのに。」
紫水晶で作り上げられた玉座から重い腰を上げる…
俺に武器を向ける彼女達の顔に迷いの色は無い。
バカな事やってる男の茶番だと侮る事も、こんな事になってしまった俺を悲しむ事もなく…本気で負かして連れ戻そうと向き合ってくれる事が、心から嬉しかった。
「始めよう、勇者達よ。夢現の力を取り戻して今の世界を守るか…俺の考えた理想の世界に共に旅立つのか。このどうしようもない男の夢に、最後まで付き合ってくれ」
紫水晶の剣を我流で構えた不恰好な魔王は、可憐な勇者達に踊りかかった
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…部屋の窓から聞こえてくる賑やかな街の音と明るい日差し、そしてドアが優しくノックされる音で意識が目覚めた。
ドアから入ってきたメアは見慣れた服と三角巾を纏っており、夢の中で見た戦場に生きているような戦装束とは大きくかけ離れている。
「兄さん、おはようございます。えっと、兄さん…?布団を頭から被って、一体どうしたんですか…?」
「………はぁぁぁ〜〜…厨二病なんて、現代に置いてきたつもりだったんだけどなぁ…」
不思議そうな顔でこちらを見ているメアになんでもないよ。と手を振りかえし、差し出された妹の手を握ってベッドから起き上がった。
今日はメアと一緒に彼女達の朝食を用意する日だったっけ。
まだぼんやりした頭を回して、残ってる食材でどんな料理を作るか考えながら、今日も訪れる平和な日常に感謝するのだった…
「兄さん、兄さん、兄さん…もう二度と、この手を放しませんからね。」
開幕クライマックス?からの夢オチ?
読者は置いてけぼりをくらい振り出しにもどる
書きたいなって妄想したシーンに筆が乗ると変なこと始めちゃう悪癖だねぇ!!