※この作品はR-18です。

自己供給兼妄想詰め   作:スチア

52 / 53

今回の妄想短編は

原作
『 SUCCUBUS DESIRE ~リリスプロジェクト~ 』

キャラクターデザイン、ボイス、ストーリー、専用BGM、戦闘システム…どれを取っても素晴らしい作品なのだ。


前半は作中の世界観や今作の舞台を自分なりに解釈した妄想で後半は好きな夢魔の妄想なのだ。

みんなもディストピアな世界に飛び込んで夢魔たちと遊ぼう!



美女と美少女しか居ない上にMagがあれば生活にも困らないとかシェルターに永住するしかねぇ!

 

僕が生きているこの世界は、数百年前に起きた戦争によって荒れ果てて、栄えていた時代の文明と技術は全て砂の下に埋もれてしまった

 

見渡す限り廃墟が突き出している荒野には、戦争によって生じた魔力が未だ消えること無く魔力災害を起こしており

もはや人が生存できない環境となった地上は魔界と呼ばれるようになった。

 

それでも人類は生き延びる為に、コロニーと呼ばれる集落を各地に作り上げた。

しかし…コロニーに蓄えられた水と食料には限界がある

 

点在する集落は資源を得る為に魔界を探索できる人材を募り、魔界から資源を持ち帰る者達にサルベージという職業を割り当て

 

砂の下に眠る朽ち果てた遺構を探索させ、発掘した戦前の遺産を頼りにコロニーの住民達は今日まで生きてきた…

 

僕もコロニーを支えるべくサルベージの一員として働いていたが…探索中に起きた事故のせいで仲間たちは皆帰らぬ人となった。

 

僕たちに生きる希望を見出し、帰りを待っている集落の皆の元へ僕はどんな顔して帰れば良いのかと苦悩していたが

 

帰ってきた僕を迎えたのは、魔力嵐と呼ばれる魔力災害によって跡形も無く破壊され、砂の中に消えようとしている集落の残骸だけだった…

 

 

家族も、帰る場所も、助け合った仲間も全て失ってしまった。

 

 

それでも、どんなに悲しくても…絶望に足を囚われた瞬間、過酷な大地は僕の命も奪っていくだろう。

 

 

「他のコロニーまで…辿り着くんだ…絶対に、生き延びてやる…!!」

 

 

何処にでもあったはずの、当たり前の幸せを奪われて…!!こんな…冷たい砂しか存在しない場所で死ぬなんて、絶対に嫌だ!!!

 

 

意識も朦朧としながら、踏み締めた砂の感触も分からなくなってきた時

 

辺りから地響きが鳴り始め、周囲の砂が彼の身体を巻き込んで光も届かぬ地下へと口を開ける大穴へと流れ始めた。

 

早く流砂から逃れようともがくも、沈み込んだ身体は動けば動くほど砂に引き摺り込まれていく。

 

そして、一際大きな地響きと共に流れ込んできた砂の波に押され、穴の中へ呑み込まれてしまった…

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

「……ッ!!げほっ!!げほっ!!ごほっ!…はぁっ…はぁっ…あれ…生きてる…?」

 

 

酸素を求めて開いた口へ入り込んだ砂が口腔を埋め尽くす感覚を最後に、意識を失ったはずだが…僕は綺麗な部屋のソファーの上で目覚めた。

 

 

「誰かが助けてくれたのかな…もしかして、コロニーの近くに流れ着いたのか…?」

 

 

このまま考えていても埒が明かない、身体を起こして辺りを見回しても人の姿はなく

 

♪〜♩〜♫〜♬〜♩

 

誰かが近くで演奏でもしているのか、ピアノの旋律が聞こえてくるだけだ…

 

服を整えて部屋を出る。僕を助けてくれた人が居るのなら、まずはお礼と挨拶をしなくては

 

ピアノの音が流れてくる場所を目指して進むと、そこには少し人間とは異なる容姿をした少女が居た…

 

 

「…目が覚めたのね」

 

 

少女はこちらを一瞥したが、僕へ興味を示す事も無く目の前のピアノを弾き続けた

 

 

「こんにちは、僕を助けてくれたのは君かい?」

 

「……」

 

「おーい……?」

 

「演奏の邪魔よ……話しかけないで」

 

「邪魔してごめんね…でも、どうしても聞きたい事があるんだ」

 

 

よほど僕の存在が気に入らないのか、少女は目付きを鋭くして睨んでくる…

 

 

「…この場所が何処で、僕を助けてくれたのは誰なのか…それだけ教えてくれたら直ぐに出て行くからさ」

 

「ここはシェルターの上層区画よ。数百年前は人が大勢住んでた研究施設だけど、今は人が居なくなって夢魔で溢れかえっているわ」

 

「数百年前の研究施設に…夢魔…??ここで何があったの?」

 

 

少女は僕の疑問を無視して話を続けていく…すぐにも出て行ってほしいのだろう

 

 

「アナタを助けたのは夢の主よ。シェルターの中で暮らしてた人間達はもう誰も居ないし、彼女は外から流れ着いた人間を利用するために、医術に詳しい夢魔に命令を出してアナタを治療したのよ」

「他の夢魔より安全だからって、私の部屋にアナタを置いていかれても困るんだけどね」

 

「人間は誰も居ない…?君は違うの?」

 

「私は夢魔よ。人じゃないわ…その気になればアナタくらい簡単に殺せる怖い存在なのよ」

「話は終わり。早く出て行って」

 

「待って!最後にその夢の主にどうやって会えるか教えてくれ!」

 

 

少女は今にも僕を追い出しそうな怒気を放っているが、なんとか落ち着いてくれた

 

 

「………この夢の中には迷宮があるの。迷宮に入ったら、ひたすら階段を上がり続けなさい。階段が無ければ左に曲がり、階段を見つけたらまた上る…それを繰り返してれば会えるはずよ」

 

「わかった!ありがとう!!」

 

 

聞きたいことはまだまだあったが、これ以上しつこいと本当に追い出されかねない

 

今はとりあえず夢の主とやらに会いに行かないと

 

 

・・・・・・・・・

 

 

出会い頭に襲いかかってくる、あの少女曰く夢魔とかいう奴等から必死に逃げながら施設を探索していく…

 

なんで僕なんかを熱心に追ってくるのか何もわからないが、おそらく彼女たちに捕まれば無事では済まないだろう…

 

少女から聞いていた迷宮を駆け抜けて、教えてくれた通りに階段を上がって行くとダンスホールに着いた。

 

 

「あら……あらあらあら♡これはこれは、ようこそですわ〜〜〜!」

「こうして会いに来るなんて驚きですわね、とっくに快楽に溺れてワタクシの夢の一部になっていると思っていましたわ」

 

「…貴方が…夢の主様、でしょうか?」

 

「いかにも…

フェリコーン様ですわ〜〜〜〜!!」

 

 

金色の夢魔に数多くの魔力を帯びた黄金の山…

フェリコーンと名乗った彼女は黄金の山にも負けずに輝いていて、正直目が痛くなってきた

 

 

「それで、アナタは迷宮を逃げ回りながらも何の為にワタクシの所まで来ましたの?」

 

「助けてくれたお礼を言うために…ピアノを弾いていた夢魔の子から話は聞きました。死にかけていた僕を助けてくれて、本当にありがとうございます」

 

 

彼女の目的がなんであれ、助けてくれなければ僕は砂に呑まれて死んでいたはずだ…

 

 

「あら〜♡♡その為にここまで来たなんて、良い子ですわね♡…プリンシパルから聞きましたのね。アナタを助けたのは、ワタクシ達が暮らすシェルターは人間でなければできないことが多いからですわ。」

 

「アナタを除いて生きている人間はもう居ませんし、『リリス』を動かす事ができるのも人間だけ…アナタには時が来たら協力してほしい事がありますの」

 

「人間にしか出来ない事…」

 

「まぁこの夢の中で好きに過ごしながらゆっくり考えてくれたら良いですわ」

「…それにしても、Magが無いと食料も水も手に入りませんわよね…今のアナタが夢魔と真っ当に戦えるとも思えませんし…せっかく助けたのに野垂れ死なれても困るのですわ。有り難く受け取りなさいな」

 

 

この部屋を占める光を放つ石の一山分と共に、目の前に金色の球体が現れた。

 

フェリコーン様はキラキラ光る魔力の塊…Magの事と魔力を放ちながら浮かんでいる金色の球体、ファクトリーの使い方まで教えてくれた。

 

受け取った大量のMagとファクトリーにMagを捧げる事で精製できる食料と水の量を比較していく…

 

この量ならばシェルターの中で生き延びる事ができるのではないか…命が幾つあっても足りない危険な魔界を離れて、その日に必要な水と食料に困らない生活ができる。

 

死が隣に在り続ける荒廃した地上と、少なくとも生きる事はできる謎の多いシェルター。

 

ただ死にたくないだけで、帰る場所も無くしてしまった僕には…どちらで生きていくのが良いかなんて、考えるまでもなかった

 

 

 

それから、フェリコーン様にリリスという方に会える部屋と他にファクトリーが存在する場所を教えてもらった。

 

慈悲深きフェリコーン様に改めて感謝を告げてダンスホールを離れる

 

階段を降りると迷宮から出る事ができた。もう一度迷宮内を逃げ回る必要も無さそうで一安心である

 

 

「教えてくれた部屋はここで、ファクトリーは向こうか…」

 

『ようこそ、シェルターへ。歓迎いたします、お客様』

 

「人…じゃないよね。気配もしないし」

 

 

彼女は『リリス』と言うシェルター全域を管理するサポートAIだそうだ。人は全て居なくなったと聞いているのに、この施設はずっと生きているのか…

 

リリスに請われるまま市民登録を済ませて、僕はこれまでの疑問とこの場所の事を詳しく尋ねていく

 

 

800年前を最後にシェルター内で生きている人間は確認されていない事

 

夢魔とは高密度の魔力によって構成される意思を持った ″現象″ であり、彼女たちが望む手段以外では物理的に干渉できず、武器や兵器は身体をすり抜けるようだ…なんてインチキな存在だろう

 

夢魔は人間の体液から魔力を抽出する事ができ、己の魔力を維持する為に人間を積極的に襲っている事

体液の中でも精液、あるいは膣分泌液を好む理由は不明…

 

僕が狙われた理由は魔力を得る為だったのか

 

 

「夢魔に対抗する手段は無いんですか…?」

 

『施設職員権限 LEVEL3 を付与します、夢魔に対抗する為に必要な物資を転送しますのでお受け取り下さい。』

 

 

レベル3と記されたカードキーと指輪が目の前に出現した。

 

こんなので、武器では干渉できない夢魔に対抗できるのか…?

 

 

『その指輪を着用した状態で夢魔に接触することで指輪の力によるエナジードレインが発動します。』

 

『夢魔達に触れる事により反撃は予想されますが、直接的な危害を被ることはありません。』

『過去、夢魔が行った攻撃パターンはただ一つ。』

 

 

『 ″ SEX ″ です』

 

 

『夢魔に性技で勝つ事は不可能です…エナジードレインによって夢魔を形作る魔力を奪い、存在をかき消す事が唯一の夢魔への対抗手段になります。』

 

『夢魔に与えられる快楽に耐えながら、その魔力を奪いきるまで触れ続けてください。』

 

 

女性経験なんて無い童貞の僕にとって、ものすごくハードルの高い対抗手段だった…

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

あれから数日…僕は消耗品や夢魔との戦いを有利にするアイテムに全力で頼る事によって無事に生き延びていた。

 

稀に友好的な夢魔と出会い、精と引き換えにアイテムやMagを貰ったりしていく内にそれなりに仲良くなった相手も居る。

 

そういえば、最初に出会った夢魔…プリンシパルの姿を何処にも見かけていない。

 

彼女と出会った部屋に行けば会えるだろうか

 

 

気になって様子を見に行くと、彼女は出会った時のようにピアノを弾いていた。

 

 

「……私に何か用でもあるの」

 

「何処にも見かけないし、元気にしてるかなって」

 

「私は何も変わりないけど…アナタは今の生活を楽しんでいるようね。」

 

 

彼女は僕が身に付けている指輪を見ながらそう言って、またピアノを弾き始めた。

 

 

「それを着けてここに来たということは、私とシたいの…?エッチな事…」

 

「君がやりたくないなら何もしないよ」

 

「やりたくないよ…汚いし、臭いし、嫌なのよ…」

 

「うん…じゃあ君のピアノを聴かせてほしいな。邪魔はしないから」

 

 

近くのソファーに腰掛けて、そのまま彼女が奏でるピアノを聴き続ける…

 

 

「……なんだか落ち着かないわ。悪いけど、今日はもう出て行って」

 

「わかった。…またね、プリンシパル」

 

「………」

 

 

それから僕は、夢魔でありながら夢魔らしくない彼女に惹かれていき

 

頻繁に彼女の部屋を訪れるようになった

 

 

「ここに居ても退屈じゃないの?」

 

「夢魔に襲われる心配も無いし、ピアノの音も心地良くて落ち着くんだよ」

 

「…じゃあ好きにすれば」

 

 

プリンシパルは黙々とピアノを弾き続けている…

 

大半の夢魔はこちらを見つけ次第襲いかかってくるが、彼女は僕に近付こうともせず他の夢魔もこの部屋には現れない…シェルターの中でも数少ない安全な場所と言えるだろうか

 

演奏しながらも時折こちらとの会話に応じてくれる彼女との時間は僕にとって確かな癒しとなっていた

 

 

「飽きもせず毎日毎日ここに来るなんて、アナタは私に何を求めているのよ…?」

 

「強いて言えば僕と友達になってほしい」

 

「…変なの、夢魔と友達になりたがる人間なんて…分かってるのかしら。私がその気になれば…今のアナタでも簡単に殺せるのよ?」

 

「それでも…プリンシパルと仲良くなりたいんだ」

 

「変わってるわね…」

 

 

毎日彼女の部屋を訪れて、お互いの事を話しながら彼女の演奏に耳を傾けたり

 

 

「ねぇ、ねぇってば、そろそろ起きなさい…仮にも夢魔の前で居眠りだなんて、命知らずにも程があるわ」

 

「…んぁ…ごめん、居心地良すぎて寝てた…おはよ…」

 

「ふふふっ、変な顔ね…全く、おはよう」

 

「元気過ぎるプリンシパルに振り回される夢だったよ…」

 

「まだ寝惚けてるの?」

 

 

つい居眠りした日は起きた時に目の前で呆れたような顔で見下ろされていたり

 

 

「お茶とかお菓子を精製してみたけど、プリンシパルも一緒にどうかな?」

 

「…変な物とか入れてないよね?」

 

「失礼だな、入れる訳無いだろ」

 

「…はむ…ん…独特な味ね…」

 

「うわっ、なにこれ。お茶は上手くいったのに…」

 

「ふふっ…もっと美味しく作れるようになったら、また持ってきてよ♡」

 

 

お茶は美味しいのにお菓子だけ変な味だった。

作り方を間違えたのだろうか…まぁ彼女は笑ってくれたのでヨシとしよう

 

 

「…ねぇ、アナタはいつもそこで聴いてくれてるけど、弾いてみたいとは思わないの?」

 

「楽器は触った事がないし、僕はプリンシパルの演奏を聴いてる方が好きかな」

 

「1回弾いてみたらどうかしら」

 

「きっと下手くそだし、耳が痛くなるよ?」

 

「いいから、弾いてみてよ♪」

 

 

♪〜⬛︎〜♫〜♬〜▲

 

 

「うん、交代するね…ごめんなさい…」

 

「謝らないでくれよ、もっと辛くなるだろ…」

 

「…だって、同じピアノを弾いてるはずなのに、こんなのっ…ふふっ、あははっ!」

 

「もう弾かないからな…」

 

「うふふっ…ごめんってば、拗ねないで♡。ほら、隣で教えてあげるから…一緒に弾こう?♪」

 

 

彼女から誘われてピアノを弾いてみた時は、聞くに堪えないものを披露したり

 

笑顔を浮かべる事が増えてきた彼女と僕の、小さな幸せの日々だ。

 

 

◆

 

 

最初の印象は『変な人』だった。

 

私の事を夢魔だと、それも簡単に人を吸い殺せる強力な夢魔だと知った上で仲良くしようとしたり

 

シェルターに居た大人達のように、私を都合の良いように扱って性欲を満たしたりする事もなく

 

彼は私のやりたくない事はしないと言って、私に対して手を出そうとするそぶりもない

 

私は過去のトラウマもあってSEXなんてしたくないし大人の男が怖くて仕方ないのに…でも、アナタと一緒の部屋で過ごしていくうちに…一緒に居ると楽しい、もっと一緒に居たい、離れたくないって思うようになってた

 

まだ少し怖いけど…もしアナタがその気になってくれるのなら、SEXするのもイヤじゃないのよ?

 

私の事を気遣ってくれるのは本当に嬉しいの。でも、私とはエッチしたくないって言われてるみたいで…とても辛いよ……

 

今日もアナタは私の気持ちも知らずに他の女の匂いを付けて、部屋に来るんでしょうね…

 

いっそのこと、貴方を私の部屋に閉じ込める事ができたら良いのにな……

 

 

◆

 

 

今日はプリンシパルがお茶を用意してくれたようだ。

ファクトリーは夢魔にも操作できるのか、あるいは夢魔の不思議な力によるものか

 

 

「はい、どうぞ…上手くできてるかしら」

 

「いただきます。…うん、飲みやすいしとても美味しいよ。今度から君が用意してくれないか?」

 

「たまになら良いけど…ん…私は貴方が作ってくれる物の方が好きかな」

 

「そう言ってもらえると嬉しいな、今度は失敗せずに…がんばって…プリンシパル?もしかして、何か変なの入れた…?なんかすごく眠くなって………」

 

「ごめんね…おやすみなさい…

 

 

 

2人きりの部屋で、幸せになろうね…」

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

意識が浮かんで来た時、身体がソファーよりも柔らかい場所に寝かされているのが分かった

 

寝る直前まで着ていた衣服も全て脱がされており、少し肌寒い…

 

そして…仰向けに倒された僕の身体の上に、彼女が

 

一糸纏わぬ姿のプリンシパルが表情の読めない顔で跨っていた。

 

 

「どうしたの…プリンシパル…?」

 

「…私の事を男に何もできない臆病な夢魔だってバカにしてるから、こうして襲われちゃうのよ」

 

「バカになんかしてないよ…君は友達を襲うような子じゃないって信じてるんだ」

 

 

何かに耐えるような顔をしながら、僕をベッドに押さえ付けているが…彼女の腕はずっと震えている。

 

 

「…無理しなくて良いんだよ、プリンシパル。僕が…大人の男が、怖くて仕方ないんだろ?」

 

「怖くなんか、ないわよ…!アナタなんて…っ!!」

 

 

焦燥しきった顔には冷や汗も流れている。どうして彼女がこんな無理をしているのか何も分からないが、とにかく落ち着かせないと

 

 

「落ち着いて…僕は何もしないよ。君を傷付けたり、無理矢理触ろうとしたり、押し倒そうとしたりしない…大丈夫だよ」

 

「はぁっ…!…はぁっ…!……ッ!!……そうね…アナタは、いつだって…私の身体に…何もしてくれないものね」

 

 

強く震えていた彼女の身体は、ゆっくりと落ち着き始めていた。

 

その表情を悲しげに歪ませて、彼女は縋り付くように僕に密着してくる…

 

 

「ねぇ…アナタはずっと私に優しくて、良くしてくれるのに…どうして私に触れようともしないの…?」

 

「それはっ」

「他の夢魔は良いのに…私には、触れたくなるような魅力も無いって言いたいの…?」

 

「それだけはあり得ない。好きな人が怖がる事や嫌がる事なんて絶対にしたくないんだ…君を、プリンシパルの事を心から大切に思っているから、僕は」

「言葉だけじゃ信じられない!!」

 

 

綺麗な髪を振り乱して叫ぶ彼女は、恐怖に負けずに…勇気を出して僕に行動を求めた。

 

 

「…私の事が本当に好きなら…言葉じゃなくて、行動で示してよっ…」

 

「分かった…目、瞑ってて」

 

「痛いことも、怖いこともしない…?」

 

「絶対にしない」

 

 

身体を弱く震えさせる彼女が、僕を信じて目を瞑ったのを見届けて

 

僕は彼女の唇にゆっくりと口付けた。

 

 

「っ!…ちゅっ…ん…ぅ…♡…ぷはっ…ようやく、私に触ってくれたわね♡」

 

「これで信じてくれた?」

 

「うん…私も、貴方が好きっ♡♡」

 

 

身体の震えも、緊張も無くなった彼女が笑顔を浮かべて強く甘えて来る…

 

 

「ちゅっ♡…ちゅうぅっ♡…んっ♡…ぢゅるる♡♡はぁっ…ねぇ…このまま、最後までしましょう?♡♡」

 

「えっ、最後までって、それは…」

 

「…何よ、ここまで来て嫌がるなんて…無理矢理犯されたいの?どうせいろんな夢魔を抱いたり抱かれたりして、慣れてるでしょ?」

 

「…初めてだから、優しくしてください……」

 

「え…?ちょっと何を言ってるのか分からないわ。まさか経験が無いの…?」

 

 

きょとんとした彼女の顔も少し面白くて可愛いが、それ以上に僕の方がお可愛い立場と状況だから笑えない…

 

 

「そうだよ童貞だよ…初めては好きな子が良いから他の夢魔に奪われないように必死だったんだよ…!」

 

「…ぷっ、ふふふっ…あはははっ!!何よそれっ…あんなに夢魔の臭いを身体に付けといて、説得力が無さすぎるでしょっ」

 

 

肩を震わせて笑い始めた少女は、次の瞬間には纏う気配も表情も…『女』としての姿に変わっていた…

 

 

「うふふふっ…♡つまり…私がアナタの初めてを奪ってしまえば…私の事しか考えられなくなって、もう私じゃないと興奮できないような所まで堕とせるのね…♡♡♡」

 

「プリンシパルの事は大好きだけど、ものすごい身の危険を感じるから逃げても良いかなぁ!?」

 

「もうダメよ♡遅過ぎたわね。アナタはこれから、私と一緒に幸せになるの…♡」

 

 

身体を起こした彼女が、度重なるキスによって固くなってきた陰茎を撫で続ける…

 

 

「んっ…♡こんな事、辛くて…嫌なだけだと思ってたのに。アナタの身体に触れてるんだって思えば…とても愛おしく感じるのね」

 

 

更に固くなった陰茎に手を添えて、プリンシパルは愛液を垂らし続ける膣口に陰茎を当てると

大きな期待と少しの恐怖で動けずにいる僕を強く抱き締めて、彼女は僕の耳元で抱えている想いを告白した

 

 

「私もっ…!貴方の事が好きっ…大好きっ、愛してる…!もう他の女なんか、貴方に近寄らせたくないっ…!」

 

 

 

「だから…私だけのものになって!!♡♡♡」

 

 

 

大きな水音と共に、陰茎は熱い愛液で溢れた膣に勢いよく飲み込まれ、最奥まで挿入された陰茎が彼女の子宮口に触れた瞬間、蕩けるような感触の膣壁が一斉にぐちゅ♡ぐちゅ♡と陰茎を嬲り始めた!

 

 

「ぐっっ!あっ…!?ひっ…〜〜っっ!!?」

 

「んぎっっ!♡♡ふあぁぁっ!!♡♡♡はぁっ、はぁっ♡♡初めての相手が、夢魔のおまんこなのによく我慢できたね…♡」

「一瞬でイカせて、貴方のおちんちんをよしよし、って慰めてあげようと思ってたのに♡♡♡」

 

 

彼女は頬を赤らめて息を荒げ、今まで感じる事無かったはずの快楽と愛する人の陰茎を奥まで迎えられた悦びを全身で味わいながら

 

呻き声を上げて、限界まで射精を堪えている彼を愛おしそうに眺めている…

 

 

(こんなのっ…知らない…!耐えられるわけがない!!)

 

 

今まで様々な夢魔の手と口、胸や脚に陰茎を責められた事はあったが、プリンシパルとのSEXはそれらの記憶を全て塗り潰すような凄まじい快楽だった

 

 

「ほらっ…あんっ♡…まずは1回目っ…!♡私の中にっ♡出しなさいっ♡♡貴方のせーえきっ♡全部私にちょうだいっ!♡♡♡」

 

 

膣壁が陰茎全体を舐り回す刺激だけでも限界寸前だったところに、彼女が腰を艶かしく前後に動かし始めただけで呆気なく彼の陰茎は決壊した。

 

 

「ひっ!!あっ…!もう、無理っ…!あああぁっっ!!」

 

 

固く張り詰めた陰茎は押し付けられた子宮口に吸われるまま、勢いよく精液を子宮へ流し込んでいく…

 

 

「んううっっ!♡♡♡…ふふふっ、こんなにいっぱい出して…♡どれだけ我慢してたのよ♡」

 

 

プリンシパルは子宮を満たしていく彼の精を味わいながら、追い込まれた獲物の耳元に優しく囁いた

 

 

「貴方が何回射精しても…私がイくまで、やめてあげないから♡♡死にたくないなら頑張ってよね…♡貴方も男の子でしょ…?♡」

 

「…っ!!…分かってるよ…!僕も、君を置いて死にたくなんかないっ…!」

 

 

射精直後で膣内を震え続ける陰茎をお構い無しに、プリンシパルは膣壁きゅっきゅっ♡と優しく締め付けながら

ゆっくりと腰を動かし始めた…

 

 

「んっ♡…はぁっ♡出したばっかりでっ、あんっ♡辛いでしょうけど、私はイけなくてもどかしいのっ…♡♡貴方からもっ♡動いてよっ!♡♡」

 

「ぐっ、うぅっ…!言われなくてもっ…!うごいてやるっ…」

 

 

踊るように跳ねる身体を抱きしめ、必死に陰茎をピストンさせようと体力を振り絞っても

 

側から見ればその動きは弱々しく、へこ♡へこ♡と全く覇気が無かった。

 

無理もないだろう…少女は卓越した技術と数多の男を魅了する身体を持った夢魔なのに対して、彼はさっきまで童貞だったのだ…

 

 

「んっ!♡♡はぁっ♡あんっ♡くすっ、そうじゃないよ…♡腰は、こうやってっ!♡動かすのっ!♡ふあぁっ!!♡♡」

 

「ひぃっ!ああぁぁっ!?」

 

 

プリンシパルの膣内は狭くて小さくても、愛液と精に満たされており、陰茎を狂おしく締め付ける力はそのままにスムーズに動く事ができた

 

彼女が本気で動き始めたら、快楽への耐性も低い彼にはひとたまりも無いだろう

 

 

「うあっ!♡♡はぁっ♡あんっ♡これっ、私の奥まできてぇっ♡♡気持ち良いよぉっ!♡♡♡」

 

「ああぁぁっっ!?やめっ、またっ!出ちゃうからっっ!!」

 

「イって!♡♡♡私の中でっ!何回も、何回も出してっ♡♡あなたのっ♡♡んあっ♡はぁっ!♡せーえきでぇっ!♡私のなかっ♡♡ぜんぶっ♡ぬりつぶしてぇっ!!♡♡」

 

「ひゃっ!♡あぁっ♡♡なかで、ビクビクしてるのっ♡♡出そうなのよねっ♡あんっ!♡♡がまんしちゃだめだからっ!♡♡だしちゃうのがまんしちゃうような悪いおちんちんはっ!♡♡わたしのおまんこでっ♡♡こらしめてやるんだからぁっ!!♡♡♡」

 

 

艶かしく、けれど激しく踊り続ける彼女を抱きしめて

彼女からの想いに負けないようにこちらからも激しく突き上げる

 

 

「ぎっ…!はぁっ!プリンシパルっっ!!好き!大好きだ!!だからっ…君もっ、一緒にっっ!!」

 

「んあぁっ!♡♡私もっ!♡貴方と一緒に居たいのっ!♡♡♡ずっと、ずっとぉ!♡♡だからっ、イかせてぇっ!!♡♡♡あなたのっ!逞しいおちんちんでっ♡♡わるいこのわたしをっ!ふくじゅーさせてぇっ!♡♡♡」

 

「もうっ…!我慢無理っ…!!出すからっ!イって!!プリンシパル!」

「もうイくっっ♡♡だからあなたもっ!♡♡いっしょにぃっ!!♡♡♡んむうぅっ♡♡ぢゅううっっ!♡じゅるるぅっ!♡♡んんっっ!!♡♡んんうぅぅぅっっっ!!!♡♡♡♡」

 

 

上も下も愛する人と深く繋がりながら、お互いを決して離さないように強く抱きしめ合い、2人は絶頂した

 

 

「ぷはっ、はぁー…♡♡はぁー…♡んぅ♡これが…本当のSEXなのね…♡♡強く愛し合う恋人達が、子供を授かるための、愛の儀式…♡♡」

 

「はっ…ふっ…夢魔にも、子供ができるのかなぁっ…」

 

「私との赤ちゃん、欲しいの?♡♡」

 

「絶対に欲しいよっ…愛する彼女との子供なんてっ、最高の贈り物だろっ…!」

 

「なら、もっと愛し合お…?♡ぱぱ…♡♡」

 

「…っっ!!」

「きゃー♡けだものっ♡無理矢理押し倒すなんてひどいわっ♡♡でも、大好きっ♡♡♡」

 

 

部屋からしばらく嬌声が響いていたが、少しずつ男の悲鳴が増えていったそうな…

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

晴れてプリンシパルと親密な仲になった訳だが、僕と彼女の生活に大きな変化は無くいつも通りに…

 

 

「今日は演奏しないの?」

 

「うん。貴方の隣でゆっくりしていたいの…」

 

「良いよ。おいで、プリンシパル」

 

「んっ…ふぁ…えへへ…これ、好き…♡」

 

 

僕がいつものようにソファーに座っていると、たまにプリンシパルは隣に座って嬉しそうに目を細めて肩に頭を預けて、僕の腕を抱きしめたまま眠るようになったり

 

 

「あっ♪おにいさんみーつけた…♡私と一緒に、遊びま」

 

「フシャーッッッ!!!」

 

「ぴえぇぇっっ!!??」

 

 

プリンシパルのいかく!

 

インプはにげだした!

 

経験値とMagは手に入らなかった…

 

 

「守ってくれるのは嬉しいけど、Magを集めないと水や食料が作れないから少しは見逃してあげてね?」

 

「やだ…誰も近寄らせたくない…貴方は私のだもん…」

 

 

部屋を離れる時は一緒に着いてきて、周りの夢魔を追い払ったり

 

 

「こっちに数を入力して…ここにMagを入れて…えーと…」

 

「まだ終わらないの?」

 

「もう少し待ってて!…よし、あとはこれをあーしてこーして」

 

「むぅ……!……えいっ♪……あー…♡んぅ、じゅるるるううっ!♡♡」

 

「ちょっっ!?あと少しだからっ!!プリンシパル様!?困ります!困ります!作業ができませんプリンシパル様っ!あひぃ!?」

 

「うるさい…♪私に構ってくれないからよ、バカ♡♡…うふふふっ…あむっ、ちゅうう♡♡」

 

 

ファクトリーで物資の精製中にイタズラしてきたり…

 

彼女はあの頃よりもずっと元気で、甘えたがりで、イタズラ好きな夢魔になっていた。

 

 

「そういえばリリスさんの話によると、シェルターに新しく住民が増えたらしいよ」

 

「へぇ…もしかしたら、その人の行動によっては私たちが今見ている夢も終わるかもね」

 

 

お茶とお菓子をテーブルに並べていく。今回は上手く行ってると良いが

 

プリンシパルは期待するように目を閉じて、可愛い口を開けていたのでお菓子を入れて反応を見る…

 

「あー……んむ……〜〜♪」

 

美味しかったようだ。ご機嫌な様子があまりにも可愛いので撫で回していると、彼女は尻尾を器用に動かして叩いてくる

こんなに可愛いのに痛い…どうして…

 

 

「たとえフェリコーン様の夢が終わってしまっても…君と一緒に居ても良いかな」

 

「ふふっ、もちろんよ。この甘い夢が終わっても、世界が作り替えられても…ずっと一緒に居ましょう?♡」

 

 

こんな世界だからこそ、彼女と結ばれるような奇跡が起きたのであれば

 

この世界のことを…滅んだ世界だとか、救われるべき世界だと言ってしまうのは

 

誰よりも素敵な彼女との縁も、全てを奪われた僕が唯一取り戻した当たり前の幸せも

 

全て否定しているみたいで、僕には言えないね

 





オシャレな小説タイトルも考えられない吾輩は、タイトル名はオモチャにして良いと思っている。

プリンシパルちゃんの口調が掴みきれてなくてごめんなさいね…

気付いたら年頃の少女と言うより、なんか大人っぽくレディな口調になってたりするのじゃ…

最後に、リリスプロジェクトは良いぞ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。