動揺する私…
まだ逢ったこともない、顔も知らない新しいパパ
逢った瞬間目が合ってしまった私…
「お帰りパパ!」
これが私の魔法の呪文…
それから私たちは、巨大迷路の方へと歩き出した。
入口に着くとカードを機械に入れてくださいと、言ってきたので私はカードを機械に入れ、確認が終わると、係員の人が説明を始めた。
要約するとこうだった、今流行りのダンジョン風迷路らしい、入り口は三つ有りギミック(ゲーム)をクリアすると、出口へ向かう扉が開き次に進めて、やらないとランダムで扉が選択され、出口まで行くとプレゼントが貰えると。
「只今は一番の入り口が開いておりますので、どうぞ此方から」
「それとこちらを、安全の為の物です」
GPSの様な物を渡され、ヘルプと書かれたボタンが付いていた、これは多分迷子になった時に使うやつらしい。
それをポケットに入れ、私とパパは中に入っていった、中は天井がなく普通の迷路のようだった、暫く右へ左へ戻って見たりとしている内に少し広い所へでた。
其処には写真を撮るゲーム機の様なものがあり近づくと、機械が語り掛けてきた。
「手を繋いだ写真を撮るか、そのまま進むか選択して下さい」
私は悩んでしまった。
パパは取らないの? と言う顔をしてこっちを見ているが、恥ずかしいし普通に撮ると、家族写真にしかならないと思った。
なぜならパパが私のこと娘(義理)として考えて撮ってしまうのは……
そこで私は。
「パパ 最初はダンジョン(迷路)を散策してみない?」
「そうだな最初は少し楽しもうか、直ぐにクリアーしたら面白く無いし」
とパパが言ってきた、多分パパも恥ずかしいのか、そうでは無いのか解らなかたっが……
私たちは歩き出し、五分後位経っただろうか、又少し広い場所に出ると、其処には先ほど見た機械が有り、愕然とした顔でパパが。
「ダンジョン(迷路)だけに、冒険者は冒険をしてはダメだ」
なにか上手い事を言ったつもりだったが、私は心の中で何時から冒険者になったのと、心の中で突っ込み苦笑いした。
私とパパは少し疲れたので、早めにクリアーしたほうが良いと言う意見になり、機械に入り写真を撮る事にした、スタートボタンを押すと機械が。
「手を繋いでください」
余りの速さに考える暇もなくシャッターが切られた。
其のあと何処かで音が鳴り、機械から出て辺りを見ると光る所があり。
触って見ると近くの壁が開き通る事が出来る様になっていた。
壁の入り口を抜けて歩いていると、先ほどよりは迷わずに広い所に出てきて。
やはりと言うか又機械があり、パパが近づくと無反応だった為入れ替わって、私が近づくと急に話し出した。
「こちらを舐めて二人で溶かして下さい」
機械の中から箱が出てきて、それを取り出し確認すると棒キャンディが入って居た。
これはAIと言う人の計画だと思った瞬間ノリ突っ込みをするように。
「そんなこと出来るかい!」
そう言って、呆れた私は機械から取り出した箱を、右手で投げ込む様にゴミ箱に入れた。
「普通はポッキーとかでしょ?」
考える様な顔で私が言うと、少し間が開いて箱が出てきた。
やはり何処かで見ているか聞かれていると、思いながら私は機械から取り出し中身を見た私は真顔で。
「はい 却下!」
そう言って手に持っていた箱をゴミ箱に投げ捨てた瞬間、パパがお腹を抱え笑い出した。
「ははははははっ!」
私は振り向きやってしまったと思いながら、気まずそうな顔で話しかけた。
「いきなり笑ってどうしたの?」
「いや 最初は見ていてゲームをしないのかと少し残念だったけど」
「次の瞬間
パパが笑いながら説明している最中、私は確かにAIと言う人が、仕組んだ計画だと思い勢いでやってしまった。
パパと一緒に居て楽しくて、つい普段は見せない行動をしていた。
ゲームをやりたくないとは思って居なかったけど、あのままゲームをやっていたら最後には……
そんな事を考えているとパパが。
「リタイアしようか? 全部捨ててしまったし」
「そうしましよう」
そう言ってポケットに有ったヘルプボタンを押すと。
「ロックが解除されました、先にすすめます」
と機械が喋りだした。
どうやらヘルプボタンを押すと早く進める様だった、私とパパは辺りを見回し壁に光る所があり、又そこに触れると壁が開き通る事が出来る様になっていた。
壁が開いたのでパパと私は歩いていき、右へ左へと迷いながら無事出口にたどり着いた。
「お疲れ様です、クリアー記念にこれをお受け取り下さい」
係員の人が丁寧に包まれた記念品を差出し私が受け取ると続けて。
「差し出がましいとは、思いますがお帰りになられた際にご確認ください」
そう言って両手をお腹の当たりに添え、お辞儀をし戻って行った。
次はどこへ行こうかと二人で悩んでいたら、お昼を知らせる音が園内の時計から流れてきた。
「そろそろお腹も減ったしご飯食べに行こうか?」
「おなかすいたぁ~」
パパが言うと私も続けて答え、ご飯を食べるために園内のフードコートへと向かうことにした。
フードコートの入り口に着きドアを開けて中に入ると、そこには有名な遊園地らしく和洋中と言った、高級なお店が所狭しと並んでいた。
私たちは一番奥の席に座り、テーブルを見ると上にタブレットが置いてあり、画面を見ながら何を食べるか相談した。
パパは無難にハンバーグにすると言い、私はパスタを頼む事にして画面の表示に従い操作した。
暫くすると料理が運ばれてきて。
「お待たせいたしました、ハンバーグとパスタでございます」
私たちは注文した品を取り終えると、係の人が小さな封筒を数枚出してきた。
「本日はイベントを開催しております、お好きなのを選びください」
私たちは別々に選び受け取った後、係の人は一令をし戻っていった。
ご飯を食べ終わり、先ほど貰った封筒の中身を確認すると、パパと私は同じ番号が書かれていて、パンフレットと照らし合わせてくださいと書いてあった。
多分中身は全部同じだと思った。
なぜなら偶然にも同じ番号になる確率は少ないし、アトラクションにしても同じで、全部AIと言う人の計画だろうと私は思った……
フードコートから出てパンフレット見ながら歩いて行くと、どう見ても間違え用の無い看板に大きく、番号が書いてあった。
「さっきはなかったよな?」
俺が娘を(義理)見ながら言うと娘は(義理)多分お昼限定で、ここに有るんじゃないかと言って返事をしてきた。
近づいて見るとそれはクレープのお店で、メニューを見た俺はビックリして。
「脅迫紛いの宣伝だな……」
「んっ ああそうだね……」
俺の言葉の後に歯切れの悪そうな声で下を向きながら答えてきた、その内容は(当園一番人気! 食べないと、この先の運命が変わるかも)と書かれていた。
俺は娘(義理)に何が食べたいのか聞くと、やはり一番人気のクレープだった、それを二つ注文する事にした。
「人気の奴を二つ」
「すいません、余りにも人気で一個しか有りません」
店の人にそう告げられてしまった、仕方がないので少し悩んだ顔で俺はメニューを見ながら。
「一個は人気の奴でもう一個はチョコのを下さい」
そう言って注文した。
しばらくして人気のクレープが出てきて俺は先に。
「
と言った、娘は(義理)それを受け取り手に持ち、俺も後から出てきたクレープを受け取り、二人でベンチへと歩いて行き座って食べ始めた所娘が。
「パパ口の横にクリーム付いてる」
と言ってきた途端。
咄嗟に俺は考えたこれはエロゲイベントだと、口の横に付いたクリームをヒロインが指で取り、自分の口に持って行きエッチな顔で食べるとか。
ヒロインが俺の顔に付いているクリームを舐めるなんて、事が有るはずと妄想していると。
現実は厳しく何も無く落胆した顔をしながら、手で自分の口の横を拭いた。
それを見ていた娘(義理)が恥ずかしそうに俺の前にクレープを出してきてこう言った。
「そんな顔してたら運命悪くなるかも」
「これ食べたらこの先の運命が変わるかもね……」
俺は少し迷いながら端の方を少しだけ食べることにした。
食べた後娘は(義理)自分の方に持って来ると、少し悩んだ様に眺めるとパクッと俺の食べた所と同じ所を食べ笑顔で。
「おいしいねパパ」
そう笑顔で言ってきた後、顔を赤くしながら下を向いて無言でたべていた。
クレープを食べ終わると俺はトイレに行きたくなり娘(義理)に。
「トイレに行ってくるから待てて」
「私も化粧直したいから行く!」
と言ってきたので二人で行くことにした。
私がトイレから出ると、待っていたパパが遊園地のキャラクターに、無理やり手を引かれ何処かに連れて行かれていた。
慌てて私はパパを追いかけることにした。