幻想水滸伝 〜淫伝〜 作:下章
今回はエロシーンは無しです。戦闘シーンがありますが、下手くそなので寛容にしてほしいです。ちなみに戦闘曲は幻想水滸伝Ⅱの中ボスbgm 強敵出現です。それを聞きながら楽しんでほしいです。
イーリアを仲間にして2年の月日が過ぎて、アクトとジーンとの出会いから遂に10年の時が流れた。アクト達はまだミューズ市国には到達をしてなかった。その原因はイーリアの依存のせいでアクトとのセックスで粗毎日イーリアはセックスをする様になった。麗子ですら自重しているのも関わらず、その結果アクト達はいくつかの村を転々としながら過ごしていた。そんなある日、村人からある話を聞くことになった。それは…
「ふぅ…ふぅ…本当に岩山ばかりなのね。ねえ箒はどう思う?」
「リアスの言いたいことは解る。流石に眉唾物だが、アクトが気になったのだから仕方ない」
「そうよね。まさかアクトがあんな与太話に興味津々になるなんてね」
「それは仕方ないわ」
「ジーン」
「ここはほぼ手付かずの場所。何があってもおかしくないわ」
「ジーンはどうなの?」
「…可能性はないわけはないけど」
「ねえアクト君…疲れたでしょ?私も疲れたから…」
「ちょっとイーリア!そう言ってアクトとシようとしたの何回目よ!もう我慢ならないわ!私も交ぜなさい!」
「そういうことでは…」
「まあいいんじゃない。それに、こういうのは楽しむものよ」
「うむ。楽しむはともかく、これは冒険だ。しかも…興味ある冒険だ」
アクト達にはハルモニア方面にある岩山地帯へと足を向けていた。もう3日以上岩山地帯を歩いている。ことの始まりは3日前、ある村人からの話を聞いたのが始まりだった。
「あんたら、どっから来たんだ?」
「ええ。ハルモニアからよ」
「ハルモニアってのはあんたらみたいな別嬪さんが多くいるのか?」
「私達はハルモニアの人じゃないわ」
「じゃあどこから?」
「それは乙女の秘密よ!秘密を暴くのはマナー違反よ」
「おっと、こりゃ失敬!なら、あの話は知らないか」
「あの話?」
「おう!ここはハルモニアに近いだろ。んで、それを挟んでいる岩山地帯があんだろ?」
「そうね」
「その岩山地帯には妙なものがあるって話だ」
「妙なもの?」
「あ〜、俺もこの村の奴らもよく知らねえんだけどよ。あの岩山地帯の何処かに、遺跡?みたいなもんがあるらしいぜ?」
「遺跡?」
「ああ。古い記録でしか残ってないんだが、あの岩山地帯を調査してた奴らがいて、そこで発見したとか言ってんだ。遺跡を」
「ふ〜ん…どれくらい前かしら?」
「さあな。もう随分と昔らしい。ただ、もう誰も登らねえから今じゃあ与太話扱いさ」
「遺跡ね…もしかしたら、あの文明かしら?」
「ジーンマ、さん…もしかして、あの文明?」
「あら?アクト君は知ってるの?」
「うん、書物で読んだことある。それよりもおにいさん!」
「うおっ!なんだ坊主!?」
「その遺跡って本当にあの岩山地帯にあるの!?」
「お、おお…!なんだ坊主、興味あるのか?」
「あるよ!もしあの文明なら…すごい大発見だよ…!皆行こうよ!」
「珍しいわね。アクト達にが積極的に」
「どうする?」
「私達も興味あるわね。行ってみたいわ」
「決まりね。行きましょうか」
「おたくらマジか!?は〜、まあいいか。あそこはモンスターも結構いるからな。回復薬とかたくさん買っといた方がいいぜ」
「ありがとう。早速出発しましょう」
「気をつけてな〜!」
これが3日前のことの顛末であり、無邪気な子供さながらのアクトは注意深く観察している。ジーン達も辺りを注意しながら探索するのだが、なかなか見つからない。ただモンスターには困ることなくこの3日間でかなりの数を蹴散らしている。
「もう3日なのにアクト君は元気ね」
「男の子って感じね」
「しかし、岩山地帯と言ってもこうも広いとな。探すのも骨が折れる」
「空から探してもなんにもなかったな」
「は〜、地道に探すしかないか」
アクト達は一つの岩山を降りると小さな小川があった。
「ついてるわね。ここで水を補給しましょう」
「助かるわ。さすがにヘトヘト」
「アクト君は?」
「この近くを探検するよ」
「わかったわ」
小川の近くでジーン達は休憩をとることにしたのだが、アクトだけは諦めず辺りを歩いて探検している。元気いっぱいなアクトの姿に微笑むジーン達、アクト達はかなり奥の岩山地帯まで来ていた。しかし岩山地帯はかなり広大で、はっきり言って見つかる可能性はほぼゼロで、よほどの幸運の持ち主でないと見つけられないであろう。尤もあるかどうかも解らないが、アクトはある意味幸運が持ち主であった。彼は探検してる時、気になるものを見つけた。
「…?なにこれ?ママ達!!ちょっと来て!!」
「?…どうしたのアクト君」
「ジーンママ、これ…」
「…ただの亀裂よ。この辺りの岩山じゃあよくあるわ」
「違うよ。よく見て」
「?これ?」
「うん…ここの亀裂、なんかおかしい。すっごい深く亀裂が入ってる。それにこっちも…深い亀裂が」
ある岩山の亀裂にアクトは違和感を感じた。不自然な感じの幅で深い亀裂が二つあった。ジーン達にはただの亀裂に見えたが、アクトには違う目線であった。
「おかしいよ。普通はこういう亀裂があると岩山はデコボコになってる筈なんだ。それなのにデコボコがない平らなんだ」
「確かに元のよく見たら不自然ね。箒」
「ああ。どいてろ。(ゴンゴン)…流石は私のアクトだな。この岩の奥の、空洞だ」
「マジ?ってことはここが…」
「間違いないわね。ここが遺跡の入り口ね」
まさかの当たりで遺跡の入り口であった。恐らく昔の人が隠す為に岩で塞いだのだろう。だがこうして見つかった。ならばこの邪魔な岩はいらない。
「そうと決まれば、どいてて。その岩、吹き飛ばしてあげるわ!」
カッ!ドカーン!ガラガラガラ!
「うわあ!すごい!リアスママすごいよ!」
「ふふんそうでしょ?魔力が上がったからこんな岩も一撃よ」
岩を破壊してアクトに褒められたリアスは自慢のデカ乳を揺らしてドヤ顔をする。破壊された岩の奥は洞窟が見えてアクト達は松明を用意し、洞窟の中へ用心深く侵入していく。どうやら、この洞窟は下へ下へと降って行くが、広さはそこまでなくモンスターの気配もない。
迷い道もなく一本道でズンズンと奥に進むのだが、その道中に奇妙なことに気付く。
「おかしいわね。この洞窟、思いの外明るいわ」
「うん…洞窟って暗い所だとばかり…」
「…これ、この鉱石が光ってるのよ」
「暗い所で光る鉱石ね。こんなの見たことないわ」
「すごいすごい…大発見だよ…!」
更に更に奥へと進んでかなり下へと降った時、頑丈な岩石で作られた巨大な扉であった。しかしその中心には何やら文様が描かれていた。
「ここが、到着点?」
「あの文様は何かしら?」
「まさか…本当に…」
「シンダル…シンダル文明だ…!ここはシンダル文明の遺跡なんだ…!」
「「「「「「「シンダル文明?」」」」」」」
「ああ、あなた達はシンダル文明の事を知らなかったわね。詳しく説明するわね」
アクトとジーンはここがシンダル文明の遺跡と知って大興奮するが、他のママ達は何の事か全く理解出来なかったので、ジーンが解りやすく簡単に説明をする。シンダル文明とは大昔にこの大陸全域を支配していたシンダル人の文明で高度な技術を持っていたが、いつの間にか消滅した。残ったのは文明と技術のみで、その場所もバラバラで何処にあるのか不明だが、研究者にとっては宝の山で謎も多く知らぬ技術も多い。下手したらはるか先の技術すらあると言われている。
「なるほど…超古代文明の遺産、みたいなものですわね。それにしても、この世界でもそんな文明があるのですね」
「というよりも、こういう世界だからこそそんなのもあるのね」
「だから二人は興奮してたのね」
「そうよ。我々でも未だに解明されてないのもあるわ。紋章師にとってシンダル文明はまさに探求の礎なのよ」
「アクト君は?」
「僕はよくシンダル文明についての本を読んでたから。すごく楽しみでワクワクしてる!」
「ああそうだったわね。アクト君の父親は紋章師で研究者だったわね。その疑似真の紋章の製作するのにシンダル文明を利用したなら納得ね」
「さあ行こう!」
「そうね」
「ですが、どうやって…」
「ちょっと待ってね。…………なるほどね。アクト君、こっちに来て」
「うん」
シンダル文明が何なのか理解したので、シンダル文明に精通しているジーンが巨大な岩石の扉の開け方を調べ出して、ジーンは扉の前までアクトに来る様に指示、アクトは扉の前に来ると扉の文様が反応する。そして扉がゆっくりと開いていく。
ゴゴゴゴゴゴゴッ!
「と、扉が開いた!どうやって!?」
「どうやらこの文様は紋章に反応するようね。しかも真の紋章に」
「真の紋章?ですがアクト君のは」
「疑似でも真の紋章という所かしら。どうやら反応してくれてよかったわ」
「ワクワク…!ワクワク…!」
「口に出してる!可愛い」
「それは同意ね!さ、入りましょう」
改めてアクト達は遺跡の中へと侵入して行く遺跡の中は薄明るくて、松明が必要なのでアクト達はあちこちを探索する。アクトは目新しく楽しんでいるが、ジーン達は違和感を覚える。
「どういうことかしら?」
「これ、なんだか廊下みたいですわ」
「ドアもあって部屋みたいなのもある」
「なんだか遺跡というよりも、施設?いえ、屋敷みたいに感じるわね」
「ええ。それに…」
「それに?」
「モンスターがいない」
この遺跡はどうにも遺跡っぽくない。遺跡といえば迷路めいた通路なのだが、そんな感じが全くしない。まるで屋敷や城と言った感じで、それに何よりモンスターが全くいないのである。シンダル遺跡だろうとなんだろうと普通は洞窟ならばモンスターがいてもおかしくない。それなのに、一匹も現れない。それがかえって不気味だった。
「何処かに下へと通じる階段とかあるかも知れないわ。アクト君、こっちに来て」
「う、うん…」
尤もアクトの方は気になること等はなくて普通に探検して楽しんでいて怯えている表情も全くなかった。それはつまりジーン達への信頼の証なのだが、そんなアクトはジーン達はアクトを呼び寄せる。暫く歩くとまた下へと続く道が。しかも螺旋階段でかなり下まであるそうだ。
「何があるかわからないわ。警戒していくわよ」
「う、うん…!」
「「「「「「「はいですわ(はい)(了解)!!」」」」」」」
螺旋階段をアクト達は一段一段警戒降りていく。ジーン達は警戒するが、何も起きない。だが一番下は未知の領域で何人かは感知していた。何かがあると。アクト達は一番下の階まで取り掛かる。そこで見つけたのはまた扉。
「ここが最下層ね。この奥にはなにがあるのかしら?」
「早く…!早く開けよう!」
「ええ。どうやらこの扉は普通ね。何の仕掛けも施しもないわ。何があるかわからないわ。警戒しなさい。皆」
コクリ
ジーンが代表として扉に開けて、中に入ると驚いてしまう。まず広い、円形の部屋でかなり広く大広間の3倍、いや下手したらもっと広いかもしれない。次に高さで、高さも普通ではなく10mは優にある。だがアクトとジーンがそれ以上に驚いたのはその天井の中心にある巨大な封印球が青白く光っているのであった。常識とは全く異なる封印球で、その大きさは直径四m以上。そんな封印球が固定されて浮いている。他のママ達にはわからないが、この二人だけはその異様さに驚く。
「あんな巨大な封印球…見たことないわ」
「すごい…僕も初めて…」
「そんなに凄い物なんですの?私達にはよくわかりませんわ。ただこの部屋の広さには驚きましたが」
「封印球っていうのは紋章を封印している球のことなの。人に紋章を宿す時は必ずこの封印球から宿すことになるわ」
「でもこんな巨大な封印球は現存しない。普通の封印球は大人の人の掌サイズだから…」
「なるほどね。それは確かに異常ね」
「間違いなくシンダル文明で製作された封印球よ。けど、何でこんな巨大な」
封印球が何なのかをアクトとジーンは説明する。封印球とは紋章を封印している球で、この世界には色々な封印球があり、一般的な物なのから、宝箱やモンスターから落とすレア物と非常に幅が広いのである。しかし、これ程の巨大な封印球など現存の技術では精製するのはとても不可能で、それ程の代物である。そんな封印球が突然眩く輝き始めた。
「な、なに!?」
カッ!パアア〜〜ッッ!!ズウゥン!ドオオオォォォ!!!
封印球の光が収まるとその真下に何かが出現した。それはこれまで出会ったモンスターとは全く別物で、体長は約4m程で、見た目はケンタウロスに酷似しており人間部分は全体甲冑を身に着けているのである。左手には円形の鋼鉄の盾、右手には尖端が鋭く刃の範囲も広い槍、フルフェイスマスクから覗き込む赤き眼光、しかしその佇まいはダンジョンに潜むボスモンスターではなくて、どちらかといえば試練の最後に立ちはだかる守護者の如き。
「な、なんだあれは!?」
「甲冑を着たケンタウロス!?でも、なんて大きさなの!?」
「あれは…どうやら封印球を守護する存在のようね」
「つまり…あの守護者を倒さないといけないってことね。イーリア!アクトと一緒に扉の方へ!アクトを守って!」
「は、はい!乱菊さん!」
「皆!気を付けて!!」
アクトとイーリアは扉の方へと下がるとジーン達は各々の武器を構えて臨戦態勢をとる。
バサアッ!!
「まずは私と箒が撹乱する!いくぞ!!」
ガキンッ!ドウッ!!
「わかりました!」
まず宙を自在に駆けれる箒とエルザの二人が飛翔して箒は紅椿、エルザは天輪の鎧を身に纏い縦横無尽に宙を舞う。守護者は二人に槍を振るい薙ぎ払うが翻弄されて当たらない。
チャキッ!
「もらったわ!」
その隙に乱菊の斬魄刀が煌めく。しかし…
ガキンッ!
「なっ!くっ!」
守護者の盾が斬魄刀を受け止め弾き返す。
ドンッ!ドンッ!
「んもう!全く効いてないわ!ヤオモモ!」
シュルルルル!バシィッ!
「捕らえましたわ!」
キュイイッ!
「ふっ…!はああっ!!」
ドガーーッ!!
麗子はライフルで撃つが全く効いていなかった。ヤオモモは動きを封じるため強度のある布を創造して守護者に巻き付ける。その隙にジーンの雷はの紋章が放たれるのだが、ダメージは与えたのは与えたが微々たる物で、それはジーンにも解っていた。
「リアス!」
ゴゴゴゴッ!
「オッケーよ!これなら…どうかしら!!」
ドンッ!ググググッ!ビリイィッ!!ドカカッ!ヒューンッ!
「そ、そんな…拘束用の布が…引き千切られるなんて!」
「まさか、アレを避けるなんて…」
「本能かしら?リアスの消滅の魔法が危険だと察知したようね」
リアスは守護者に消滅の魔法を放つと守護者はソレが危険と察知したのか暴れて拘束用の布が引き千切り避けた。その動きを見て鈍重ではないと認識し、ジーン達は守護者の動きに驚いてしまい動きを止めてしまう。それを見逃すほど甘くはない。
ブオオンッ!!
「「うわああっ!!」」
「二人とも!唸れ!灰猫!!」
守護者は槍を振るい箒とエルザを吹き飛ばされてしまう。しかし吹き飛ばされた二人を直ぐに乱菊は始解する。灰となった刃は守護者の顔を覆い目眩ましとなると箒とエルザは体制を立て直してジーン達の側に降り立つ。
「大丈夫?」
「ああ。助かった。乱菊」
「当たってもないのにこの風圧。力も相当か」
「どうする?あの盾も邪魔だし」
ジーン達は攻めあぐねていた。乱菊は灰猫を元の斬魄刀に戻し、視界の戻った守護者は槍を上に掲げる。
ゴオッ!ドオオオンッ!!
「マズイ!距離を取って!!」
守護者の槍の上に火の紋章が浮かび上がって、炎が床に落ちて炎の壁が広がり迫ってくる。ジーンの指示で全員が扉の方へ下がる。炎の壁はどんどん小さくなっていき、ジーン達の手前で消える。
「危なかったですわ!まさか魔法を使ってくるなんて!」
「魔力も相当ね。どうにかしないと!」
また箒とエルザは飛翔して翻弄し、更に乱菊の灰猫で視界を封じようとする。麗子のライフルにヤオモモの一時的な拘束、ジーンの雷魔法と立ち向かって入るのだが、ジリ貧になってきていた。槍の範囲がかなり広い上に避けるのも大変で、更にリアスの消滅の魔法は避けられてばかりと完全に膠着状態に陥ってしまった。そんな時、麗子が苛立ち始めた。
「ああもう!全然じゃない!」
「麗子さん!落ち着いて!」
「落ち着いてられないわよ!私のライフル!全然効いてないわ!」
「それはそうですが…」
「それだけじゃないわ!アイツ!弾丸を防ぐとかしないわ!」
「え?」
「…そういえば、さっきから麗子の狙撃だけはガン無視してるわね」
「舐めてるとしか思えないわ!」
麗子が苛立つ理由は守護者はライフルの狙撃を盾で防ぐなど全然してないのだ。実は脚等にも当たってはいるのだが警戒すらされていない。ナメられてると麗子には思われても不思議ではない。しかしジーンとヤオモモは別の考えが過った。それをすぐさま行動に移した。
「ヤオモモ、何か強力な物ってないかしら?」
「バズーカ…では流石にですので、コレを!」
ガチャンッ!
「コレってロケットランチャー?こんなのまで創造できたの?」
「こういうのは結構しんどかったのですが、今は難なく出せますわ。弾も用意してありますわ」
「麗子、それでもう一度狙って見て」
「わかったわ」
ヤオモモはロケットランチャーを創造して、ロケットランチャーを麗子は構えて弾を装填する。狙いは顔面。
「…発射!!」
カチッ!ドヒューーンッ!!ドゴーーンッ!!!
ロケットランチャーの弾は難なく顔面に命中!しかも防ぐなどせず直撃!
「これって…」
「思った通りですわ。あの守護者は近代兵器の脅威を知りませんわ」
「なるほどね。だからライフルをガン無視してたわけね」
「すごい威力ね。貴方達の世界の武器は」
「危険な兵器ですわ。ですが、これはチャンスですわ!」
「体制を崩した!今が好機!逃さん!」
「そうと解れば…ヤオモモちゃん!弾を用意お願い!またぶちかましてやるわ!」
「わかりましたわ」
守護者はヤオモモや麗子の世界の近代兵器の恐ろしさを知らなかった。だからロケットランチャーが直撃したのだ。それが仇となり隙を生み出した。それを逃すジーン達ではない。一気に畳み掛ける!
「箒!脚を狙え!」
「わかりました!!いくぞ!!」
「「はああっ!!」」
ザンッ!バシュ!!ブォン!ズバァ!!
箒とエルザが低空飛行しながら守護者の両脚前後を斬りつける。脚を傷付けられ崩れて動けなくした。しかし腕は動く。槍の突きが乱菊を狙う。
「乱菊ママ!!危ない!!」
フッ!タッ!
「ぉぉおおお!!!」
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!フッ!スタッ!ズバババァン!!
乱菊は槍に貫かれる寸前、瞬歩で守護者の背に乗る。そのまま斬魄刀を何度も振るい背中を斬りつける。また瞬歩をしてジーン達の近くに着地すると守護者は背中から斬られた音が連続で響き渡る。
「こいつを!ごちそうしてあげる!!」
ドゴーーンッ!ゴガーンッ!!
「まだまだよ!はああっ!!はっ!!」
ガガーーンッ!!!
麗子のロケットランチャー、ジーンの雷が守護者に直撃する。特にロケットランチャーの威力で守護者は弱まってきている。甲冑にヒビがはいり所々に汚れが。
シュウウウウ!!
「…準備いいわよ」
「皆!リアスから離れて!」
ゴゴゴゴッ!!
「さっきのより強力な消滅の魔法よ!これで…終わりよ!!」
グッ!ジャラララララ!!ガシャンッッ!!
「そうはさせませんわ!今度は拘束用の鎖ですわ!引きちぎれませんわ!!」
「はああぁぁ!!ヤアアアッッ!!!」
シュゴオオォォォ!!!
リアスはトドメを刺すために先程よりも広範囲で威力の高い消滅の魔法を溜めていた。それを見た守護者は傷ついているにも関わらず逃れようとする。そうはさせまいとヤオモモが拘束用の鎖を創造して拘束させる。リアスは消滅の魔法を守護者に目掛けて放った。避けることもできずに守護者は直撃!守護者はモロに受けて消滅の魔法の中で塵となって消滅した。
「やった…!やったわ!!」
「ふぅ…」
「まさかあんな強敵がいたなんてね。久し振りに楽しめたわ」
「アクト君!私大活躍したでしょ?だから今夜は!」
「麗子さん!流石にそれはあざと過ぎます!あと今夜は私です!」
「全く、あの二人は…折檻が必要のようだな」
「ヤオモモ、お手柄だったな」
「そんな、箒さんや皆さんのおかげですわ」
「皆…!よかった!無事だよね!?」
「無事よ皆」
初めての強敵との戦いと勝利に皆は大いに大喜びをするのだが、そんな喜びも束の間だった。
カッ!カッ!カッ!カーーーッ!!!
「な、なになに!?」
「まだ何かあるの!?」
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
「こ、この地響きは!?」
封印球が突然点滅して輝いた。輝きが消えたかと思いきや今度は地響きと共に揺れる。
グゴゴゴゴゴッ!!
「ちょっ!これ…なに…!?」
「な、なんだか浮いてるような感覚が!」
アクト達は押し上げられている感覚を感じる。外からの光景は見た者がいたら衝撃を受けるであろう。いくつもの岩山が粉々に崩れていく。その崩れた地の底から何かが出てきた。それは…城!それもかなりのおおきな城である。そんな城を円形の地形が持ち上げて上昇していく。地形の下には円形の巨大な柱がありそこから遠目からでは見えないが薄く光が放たれている。どんどん上昇していき宙を浮き空へと飛んでいく。村の人達は気づくことはなかった。あまりにも離れていたので揺れも感じはしなかった。たとえ誰かが空飛ぶ城を見ても信じないだろう。何故なら空飛ぶ城は雲の中に入っていったのだから。
グゴゴゴゴゴッ…!
「…収まったようね」
「ねえ…なんだか明るくない?」
「…外へ出るぞ」
揺れと押し上げられる感覚は収まり辺りを見渡すと明るくなっている。アクト達は外へと出ることにする。外に出るととんでもない光景が映し出された。
「こ、これは…」
「な、なんだ…」
「僕達…空の…雲の上に…いるよ…」
外に出ると最初の光景は空。しかも雲の上である。さらに辺りを見渡すとより地形が鮮明になる。まずアクト達が入っていた場所は城だった。周りを見ると緑が豊かで花も咲いている。さらには池もあり中には魚もいる。それだけではない。牧場もあり店もある。まるでこの地形が一つの拠点である。
「まさか…遺跡だと思ってたら…」
「なんだか、昔の映画で見た空飛ぶ城みたいなもんよね」
「確か、ラピ「それ以上はいけませんわリアスさん」ごめん」
「と、とりあえず…色々と探検しようよ!何があるのか調べないと!」
「そうね。ここでジッとしていてもしょうがないわね」
「私も興味あるな。流石にこんなのは私の世界でもなかったはずだ」
「わ、私も…興味あります」
「それじゃあ各自解散。色々と探検して調べましょう」
「うん!」
アクト達はとりあえずこの拠点を探索する事になった。城の外は先程話した通り、他にも畑もあり、まだ建設されてない施設跡もある。もしかしたら何かの拍子で出来るかもしれない。城の中もかなりの部屋があり、寝室もかなりの数はあって、食堂もある。
更には風呂場に医療室、研究室に果には操舵室まで幅広くあり、この城がただの城ではないというのがよく解る。その上、地形の端には円形の城壁があり外敵から防げるようにもなっている。空からの攻撃などもない。まさに鉄壁の空飛ぶ城だ。そんな中、ジーンは先程の封印球があった部屋を調べていた。
「あ、ジーンママ。どうだった?」
「ええ。間違いないわ。あの封印球はこの城、というより地形を浮かして移動もできる動力源よ」
「動力源、ですか?車の燃料みたいなものですか?」
「そう考えてもいいわよヤオモモ。なるほどね。そんなことまでできるなんてね」
「普通はありえないわよ。あの封印球、ただ巨大なだけじゃないわ。おそらくだけど色んな紋章を凝縮して封印しているのよ。原理はわからないけどね」
「シンダル文明…本当にすごいや…!まだまだ知らないことがたくさんある!」
「そうね。調べてみたけど魔力があればほぼ永久に飛んでいられるわ」
「魔力があればほぼ永久ね。つまり魔力が無いものでは浮くことすらままならないと」
「そうね。そして、魔力は送る必要はないようよ」
「どういうこと?」
「…随分と昔にかなり貯蔵していたようね。だからってところかしら」
ジーンは何故かはぐらかした。リアスは訝しんだが、そこまで気にすることではなかった。
「それで、この城をどうするの?」
「…まさか、このタイミングでだなんてね。ちょうど人数も増えてたからね。この城を私達の拠点にしましょう」
「拠点、本拠地ですか?」
「そうね。何より移動もできるっていうのは魅力的ね。私達が操舵すれば行きたいところに行ける。何もしなかったら気ままに動くって感じでね」
「賛成!僕、ここ気に入った!ここに住みたい!」
「はい。アクト君は決まりね。他の皆はどうかしら?」
「いいですわ。まだまだここを調べてみたいですわ」
「私も!歩くのもメンドイしね」
「私も賛成〜。こんな快適なのを逃したらもったいない」
「私も構わない」
「私もよ」
「ああ。依存は無い」
「はい」
「決まりね。ここを、私達の本拠地にします。さて、次はこの本拠地の名前を決めましょう」
「名前?」
「確かに、名前がないと格好つかないわね」
「何がいいかしら?」
「はい!天空城なんてどうですか!?」
「ありきたり過ぎよ」
「アクト城よ!」
「どんだけよ麗子。却下」
「良いと思うのに」
「淫乱城」
「破廉恥すぎるぞリアス!」
アクト達はこの城を本拠地にすることが決まったが名前が決まらない。あ~でもないこ〜でもないと悩む。
「名前を決めるって本当に大変よね。誰もが納得する名前にしないと」
「…アクト君、アナタが決めなさい」
「ぼ、僕が…!?」
「そうよね。ここは私達の愛する人、アクトに決めてもらいましょう」
「賛成だな」
「…えと…僕は…天世城《てんせじょう》なんてどうかな?天から世界を見る城、だから天世城」
「天世城…いいわね」
「悪くない。私はいいと思うぞ」
「アクト君が着けた名前なら何でも…!」
「…全員一致ね!これからここは天世城よ。私達の本拠地」
本拠地名も決まって、既に夕暮れという事でアクト達は本拠地ゲット記念にパーティと称してはしゃいで、誰もが騒ぎ楽しんだ。
その夜…アクトとジーン、久し振りの二人っきりになった。
本拠地 天世城を手に入れました!
やっと…やっと本拠地ゲットです!長かったです。守護者のイメージは幻想水滸伝Ⅱの蒼き門の紋章の王都への道という魔法で出てきたのです。
本拠地のイメージは本編で言いかけてましたがラピュタです。ラピュタを広さをサイズダウンさせてゴテゴテした町並みを抜いた状態ですね。わかりにくいと思いますが、そう思ってくれたらいいです。頭の中ではイメージできてるのに言葉にできない!もどかしい!口下手な自分をお許しください!!
追記
なんで空飛ぶ城を本拠地にしたのかと言うとシンダル文明だから。幻想水滸伝Ⅴの本拠地入手を知ってる人はわかるかと思いますがⅤ、本拠地はシンダル文明で湖の中に沈んでいました。黎明の紋章で目覚めて本拠地が現れた。湖の中にあったのに全て綺麗で畑とか直ぐに使える状態だったのでこれは使えると思い利用しました。シンダル文明だからと納得してほしいです。じゃないと困る。マジで!