幻想水滸伝 〜淫伝〜 作:下章
167話 紋章の王光
もうどれ程の時が流れたのであろう。10年、100年、いやもっとかもしれない。幻召国は大きな国、島国から小国へと変貌を遂げようとしていた。
王であるアクトが娘、孫娘、ひ孫娘と自身の血が流れてる実子達ともセックスをしては子作りをしたせいで数は爆発的に増加。他にもあるがそのおかげもあり人口は100万を超えているかもしれない。
雑兵を含めれば億は軽く超えている。そんな幻召国の天世城、アクトの寝室はいつもの光景ができている。寝室に誰かが入ってきてアクトとセックスをしている。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ♥️♥️♥️
「あんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっ♥️♥️♥️アクトいいわよ♥️もっと激しくシてきていいから♥️アクトの好きに動いて♥️」
「はあっはあっはあっはあっ!!ジーンママ!締め付けすごいよ!おマンコの締め付け凄すぎ!腰がすごく動く!んぶっ!」
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ♥️♥️
「ああん♥️アクト君♥️ジーンさんばかり見てはいけませんわ♥️私のオッパイ♥️吸ってくださいませ♥️オッパイを揉みながら吸って♥️母乳を飲んでくださいませ♥️私達の母乳は今はアクト君専用ですわ♥️」
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ♥️♥️
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ♥️♥️♥️アクト♥️マンコを指でもっと掻き回して♥️ぐちゅぐちゅイヤらしい音を立てながら愛撫して♥️アクトとのセックスしたくなるようにしてきて♥️」
「ジーンったら羨ましすぎよ♥️アクトにいっぱい愛してもらえて♥️まあ私達も愛してもらってるけど♥️このオッパイか♥️このオッパイでアクトを魅了してんでしょ♥️この妖艶デカパイめ♥️」
寝室にはアクト以外にも四人いて。5P状態である。ジーンが正常位をしていて左手にヤオモモのオッパイを揉みながら乳首を吸って母乳を飲んでいる。
右手は乱菊のマンコを愛撫し麗子はジーンのオッパイを揉んでいる。ジーン、ヤオモモ、麗子、乱菊、最初期メンバーで最古の面子がアクトと楽しんでいる。
アクトは感慨深めだがとても楽しくセックスをしている。懐かしく想いながら。
ぐにゅっぐにゅっぐにゅっぐにゅっぐにゅっぐにゅっぐにゅっ♥️♥️
「あはああぁぁ♥️♥️アクト君に母乳飲まれるの最高ですわ♥️私、アクト君と出会えて♥️結ばれて幸せですわ♥️元の世界では絶対に得られないモノを手に入れましたわ♥️」
「それは皆よヤオモモ♥️私達はアクトに招待されたからこうして幸福を得られたのよ♥️元の世界じゃあ絶対に得られない快感、快楽♥️性というのを本当の意味で知れたんだから♥️」
クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ♥️♥️
「アンタは得すぎよ麗子♥️アクトと子作りセックスを毎年受けてさ♥️図々しいわよ♥️まあ気持ちはわかるけどね♥️アクトとの子供なら何人何十人も欲しいけど♥️」
「ちゅうちゅうちゅうちゅう!!はあはあはあはあ!!ぼ、僕は…!僕は皆と出会えてよかったよ…!ジーンママと出会えてよかったよ…!じゃなかったら僕…!うおおおっ!!!」
ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ♥️♥️♥️
「うふふ♥️私達も同じよ♥️アクトに出会えなかったらこんなことになってないわ♥️愛してるわアクト♥️愛しい愛しい旦那様♥️うふふ♥️見た目は幼い子供のアクトに言うのは変かしらね♥️あんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっ♥️♥️♥️」
「ジーンママ!ぐうううっ!!ちゅううぅぅっ!!ぷはっ!ジーンママ!射精すよ!子宮にザーメン射精すよ!」
ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ♥️♥️♥️
「あんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあん♥️♥️♥️いいわよアクト♥️今日は受精できる日♥️危険日よ♥️妊娠させて♥️孕ませて♥️あんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあんあん♥️♥️♥️」
「ジーンママ愛してる!皆愛してる!皆皆皆!愛してるから!うああああっ!!!!」
どびゅっびゅううううっ♥️♥️♥️♥️どびゅ〜るるるるるるる♥️♥️♥️♥️
「ああああぁぁぁぁん♥️♥️♥️♥️熱ぅい♥️♥️アクトの熱いザーメン♥️♥️私の子宮にいっぱい射精されてるわ♥️♥️ああん♥️♥️イクウウウウゥゥゥゥ♥️♥️♥️♥️」
「ああん、ずるぅい♥️♥️ジーンったら膣内出しされてる♥️私にもザーメン欲しい♥️子宮にザーメンドプドプ射精して欲しい♥️アクトとの赤ちゃん♥️いっぱい産みたい♥️」
「ちょっと節操なしすぎるわよ麗子♥️アンタはもう100人以上産んでるじゃない♥️少しは節制しなさい♥️皆もアクトとの赤ちゃんを産みたいんだから♥️」
「乱菊さんの言う通りですわ♥️麗子さんは節操がなさすぎですわ♥️麗子さんは最古参なんですから少しは我慢を覚えなさいですわ♥️」
「はぁ……はぁ……はぁ〜……!ジーンママ…!愛してる…!皆も、愛してる……!」
ぬぷんっ♥️♥️
「ああぁぁん♥️♥️私もよアクト♥️」
「もちろん私もですわ♥️ですから、次は私とセックスしましょう♥️子作りセックスを♥️」
「アンタも人のこと言えてないわよヤオモモちゃん♥️ま、私もそうだけど♥️私もアクトと子作りセックスしたいわよ♥️久しぶりにね♥️最近セックスだけで子作りはご無沙汰だったからね♥️」
「ちょ、ちょっと待ってよ皆!少し、休憩を…!」
アクトはジーンに膣内出しをする。アクトはジーンと久しぶりに子作りセックスできてご満悦。最古参はすでに50人以上アクトとの子供を出産している。
それでも今だにアクトとの子供を欲しがるほど愛しているし愛し合っている。まあ例外もおりその一人が麗子。麗子は異常で100を軽く超えておりほぼ毎年アクトと子作りをしては出産している。
アクトとジーンの子作りセックスが終わったので次はヤオモモと子作りセックスをすることに。その光景に終えたジーンは微笑ましく見守っている。
そんないつもの日常だと思われていた。突如警報が鳴り響いた。
「え!?な、なになに!?」
「この警報、招待された警報じゃない…!これは、侵入された用の警報!誰かがこの幻召国に!?」
「そんな、ありえないわ!ここは異空間よ!ここに来れるなんて天文的確率レベルよ!」
「とにかく向かうわよ!着替えましょう!」
アクト達は着替えて幻召国の正門まで急いで駆ける。正門から外は広大な荒野。そんな荒野は魔物や黒いモヤが掛かった人型で溢れかえっている。
その一番前にいるのはかつては漆黒の甲冑を纏っていたが今は黒の帽子にスーツを着こなしている男、ユーバーだった。長い金髪を三つ編みにしてその目は相変わらず暗く悍ましい冷酷な眼差しをしている。
「お、お前は…!」
「く、くくくく…!ようやく見つけたぞ。貴様らのいる異空間を見つけるのに苦労したぞ。まさか100年以上掛かるとはな。だが、ようやく貴様らを見つけた。いや、そこのガキをだがな」
「ユーバー!なぜお前がここに!?」
「かつて門の紋章を守る一族の女がここを襲撃したのを覚えてるか?あの時はまだ異空間に飛ばされてなかった。その時の残滓を辿ったのだ。我ながらここまで苦戦するとは予想外だったがな」
「…目的は何かしら?」
「目的、決まっているだろう。そこの小娘の真の水の紋章を手に入れること。そして、それ以上にそこのガキの疑似真の紋章を手に入れることだ」
ユーバーの目的はクリスの紋章だけでなくアクトの紋章もだった。しかし解せないことができた。クリスのはわかる。だがなぜアクトのもなのかだ。
「どういうこと?この子の紋章は疑似よ。なぜそれを」
「クックックッ…!貴様は気づいてるはずだ。最初期からそこのガキの紋章の力。もう疑似とは呼べないほどの巨大な力を持ち始めたのを」
「ッ!」
「え?」
「紋章を宿すガキは気づいてないようだな。貴様の紋章、すでに疑似としての力を持っていない。本物と遜色ないほどの巨大な真の紋章の力を持っている」
ユーバーの指摘にジーンは苦虫を噛み潰したよう顔をしてしまう。ジーンは気づいていた。アクトの紋章、淫王の紋章はすでに真の紋章と同等かそれ以上にまで力を持ち始めているのを。
ユーバーが気づいたのはユーバーも真の紋章の持ち主だからだ。だからこそ解せない。なぜユーバーは真の紋章を欲するのかを。
「何故、真の紋章を?アナタはハルモニアと関係ないはずよ。アナタから纏わりつくそのおぞましいほどの暗き闇」
「ヒクサクの野望など興味ない。この俺が求めるは混沌だ」
「混沌、だと?」
「かつて世界は闇から生まれた。だが始まりの紋章が光を生み出し今の世を創り出した。光と闇、それが今の世界だ。だが、俺は闇から産まれた存在。闇が、混沌こそが俺の望むもの。破滅、絶望、醜悪、世界は醜く壊れていくことこそ似合いだ。わかるか?世界は混沌と化すことこそ理想なのだ」
ユーバーの目的は世界を混沌にさせること。その為に紋章を求めてるのだ。紋章が争いを引き起こす火種なのだ。それはアクトも理解している。
五つの戦争に立ち会ったのだから。その悍ましさにアクトは恐怖してしまいジーン達に隠れてしまう。
「その為に真の紋章が必要なのだ。そしてそこのガキの紋章、それこそ世界を混沌に導き破滅へと陥るに相応しい」
「どういうことよ?」
「このような世界を生み出した。異空間を創り召喚することさえできる。まるで門の紋章のようにな。門の紋章と組み合わさればどれだけの破滅を生み出せるだろうな」
「…そういうことね。持ってるのね。かつてアナタが一緒にいた」
「ああ。死んだ女、ウインディだっけな。そいつから手に入れたこの門の紋章をな。片方だけだが使えるのでな。ここにいる奴らもコイツを使って召喚した」
ユーバーが手を掲げると紋章球が現れそれが門の紋章だとわかった。ユーバーは死んだウインディから門の紋章を奪い使えるようにした。
その結果がユーバーの背後にいる魔物とモヤに掛かった人型の大群である。
「そこのガキの紋章も合わせればどれ程の混沌を生み出せるか。ククククッ…!」
「アクトには指一本触れさせないわ」
「私達の愛する人を!アクトは私達が守るわ!」
「ふん…愛情か。くだらん…実にくだらんな。だが貴様らのことなどどうでもいい。もらうぞ。そこのガキの紋章をな!やれ!」
「来るわよ皆!アクトを守るわよ!アクトは正門の方に戻りなさい!」
「う、うん!」
ジーン達はアクトを守ろうと立ちはだかる。ユーバーは鼻を鳴らしながら魔物とモヤの掛かった人型をけしかける。アクトは正門の方へと戻って見守ることに。
ジーン達は防衛戦を開始。魔物達は強くない。ジーン達の実力は元の世界にいた時とは比べ物にならないほど強い。しかし圧倒的数の暴力が襲いかかる。
産ませた雑兵も駆使しているが魔物の数は億どころか兆はいる。そしてモヤの掛かった人型、これも厄介だった。
「アイ、リーン…!」
「…!レパント…!?」
「オデッサ…!どうして…!なんで、だ…!」
「アナタはもしかして、フリック…!?」
「サイアリーズ様…!アナタ、様まで…!」
「ギゼル」
「クリス、様…!今、助けますから…!」
「お前達…!」
「イクは…!イクはどこだ…!すぐに…!助ける、からな…!」
「コイツは確か…!」
「クククッ…!いい催しだろ?コイツラはお前達に関連する奴らの怨念となった存在だ」
「門の紋章で呼び出した怨念の塊…!つまり…!」
「そうだ。コイツラはある意味不死の存在。殺すことも成仏させることも不可能だ」
モヤの掛かった人型の正体は元の世界でアクトに愛する人を奪われたと思い込んでいる男達の怨念となった者が門の紋章の力で召喚された存在だった。
強さは元の世界とほぼ同じ。その為強くなったジーン達の相手ではない。だがそれ以上に厄介なのは不死性である。たとえ倒し四散しても四散したのが集まり復活してしまう。
強さは魔物達よりも上なだけでなく不死身。厄介この上ない。だがそれ以上に厄介なのがユーバーだった。
「くっ!手ごわい!これほどの実力者だったとは!」
「ほぉ…!これ程の存在を召喚できてるとは。やはりあのガキの紋章は門の紋章に近いものを感じるな」
「どきなさいシグナム…!雷鳴の紋章よ!」
「甘いわ!」
「くっ!紋章までこれほどの!」
「クックックックッ!楽しませてもらおうか!貴様らを斬り刻みガキを殺し紋章を手に入れる!そして混沌と化した世界を生み出してやる!」
「そんなことはさせん!私達は死なないしアクトも守る!」
ユーバーの強さはまさに別格。幻召国でもトップクラスの剣の使い手であるシグナムと互角以上に渡り合っている。甲冑時は両手剣を携えてたが今は仕込みの双剣となっているが強度は全く変わらない。
両手から双剣になっても剣技は全く変わらず強い。さらにジーンが雷鳴の紋章の魔法を繰り出すがユーバーも紋章の魔法を軽々と扱い防ぐ。
二対一だというのに互角の戦いをしている。ジーン達にとってこれはあまりにも想定外であった。ジーン達は慢心したわけではない。
ジーン達の強さはまさに別格。雑兵達も一般兵よりも強く数もあった。だがユーバーの陣営の方がイカれていた。雑兵である魔物は無尽蔵に召喚されていき人型は霧散してもすぐに復活。
何よりもユーバーが元の世界とは思えないほどの強さを秘めていた。想定外のことばかりが起こり逆に追い詰められかけていた。
それを見守っていたアクトは見ていられないほど目を背けていた。怖く恐ろしく精神年齢が今だに幼い子供のアクトにはよくない。
「そらそらそらそら!!」
「ぐううううっ!!ま、負けん!私達は絶対に負けん!」
「もう私達は別れたのですよ!いい加減に消え失せてください!」
「私は、私達はね!本当の愛を知ったのよ!もうお呼びじゃないのよ!」
「私達はね!アンタらのことなんか!愛してなんかないんだよ!失せな!」
「う、うお…!うおおおおっ!!あのガキを!殺す!俺の愛する妻を奪った!あのおぞましきガキを!抹消!してやる!」
「いくら元夫とはいえ許せません!アクト君には指一本触れさせないわ!」
「クリス様を穢したあのガキを殺し!清める!そうしなくては!クリス様は!戻ってこない!」
「ここまで歪んでるとはな。祝福も出来んとは元部下は無能揃いか。しかし鬱陶しいな。どうしたらコイツラを消せる!」
防衛し敵を圧倒してるのはジーン達の方である。しかし不死身と無限湧きに押されてしまう。ユーバーもシグナムだけでなく千冬やセイバークラスのサーヴァント達も集ってタコ殴りしているのにまるで痛みなどないかのように斬られても刺されても反撃してくる。
あまりの気味の悪さに戦意が削ぎ落とされていく。ジーン達は雑兵は殺されてしまうがそれ以外は正門近くまで下がっていく。
「くっ!このままでは…!こんなにも最悪な展開だなんて!」
「どうした?威勢の良いことを言っていたがそんなものか」
「このっ!キサマも不死身なのか!?なんで死なない!」
「俺は死なん。俺を殺せるものなど存在しないからな」
「オデッサ…!あんなガキの言いなりになるな…!お前の側にいるのは…!この、俺だ…!」
「フリック…!アナタを思い出したのはあの戦争が終わってからだったよ。それとアナタの前にいた彼のことも。けどもう過ぎた過去。今の私はアクト君のママで女なのよ!」
「返せ…!返せえぇ…!!」
「気色悪い奴らだね…!こんな奴らを相手しないといけないなんて!」
「言ってる場合じゃないよアイリ…!私達にはアクト君を守らないいけないのよ!」
「わかってるよ姉貴!」
どんどん、どんどん、ジーン達は追い込まれていく。いよいよ正門に、アクトにユーバー達が近寄ってくる。見守っているアクトは罪悪感に苛まれていた。
自身に宿る紋章のせいで大切な、愛する人達が苦しんでいる。アクト自身が紋章を求めたわけではない。だが宿してしまった紋章がこんなにも愛する人達を苦しめるとは。
どうしたらいいのかとアクトは幼い頭脳で懸命に考える。考え目を閉じていても声が音が耳に響いてくる。
「ぐあっ!この!いい加減にしろ!」
「しぶとい奴等だな。しかし、これほどとはな。この俺を相手に凌ぎ耐えるとは。面白いな。コイツラも混沌の為の戦力になるかな?」
「残念だな。私達はアクトの為だけしか力を使わん」
「そうか。なら死ぬしかないな」
「やれるものならやってみな!」
「クククッ…!状況が見えてないのか?周りを見てみろ。追い込まれてるのは貴様らの方だ」
「まずいわね…!これほど厄介だなんて…!あの頃よりも戦力も質も上がっているのに…!あのユーバーって男の紋章の数と力が桁違い。まるで世界が味方しているかのよう…!」
「終わりだ。貴様らもあのガキも、ここで滅び混沌が始まる。ガキの紋章が世界を混沌の中心となる。ヒクサクも動くだろう。そうなれば世界に散らばる27の真の紋章も集結し混沌はさらに大きくなり闇で溢れかえるであろう」
「やらせると思うか!?」
「やるのさ。この俺がな!」
「ぐっ!」
「シグナムママ!」
「ああっ!」
「み、皆…!」
「助ける…!あのガキから…!救う…!」
「誰も助けてとか救ってとか言ってないから!被害妄想も甚だしい!」
「や、やめてよ…!やめて…!だめだよ…!た、助けて…!」
「終わりだな。もうそんなガキを守るのも限界だろう。安心しろ。貴様らもガキも同じ場所に送ってやる。あの世という場所にな。死ね!」
「皆!ここが踏ん張りどころよ!アクトを守るのよ!」
「ええ!」
「ああもう☆私の無人機IS達がやられていくなんて☆これにどれだけの労力をかけたと思ってんのさ☆」
「だ、大丈夫よ皆…!必ずジーンさん達が守ってくれるからね!」
「やめて…!」
魔物と人型の大軍が総攻撃をしてくる。雑兵だけでなく無人機のISなどを楯にして防衛しようと必死になる。しかし数の差はいかんともしがたい。
雑兵は数に囲まれて一人、また一人と失っていく。雑兵の強さは結構強い方である。いくら魔物に囲まれてても雑兵一人で何十体を軽々と倒せるほどの実力がある。それでもやられてるのはやはり無限に増殖する魔物のせいで追い込まれてるからである。
ジーン達はその上をいってるのだが無傷なわけにはいかない。皆傷を付きダメージを与えられている。このまま長引けばジーン達の方が圧倒的に不利である。
敵の数の無限湧きだけでなく体力も無尽蔵。時間はどんどん過ぎていき、経過と共に追い込まれていく。そんな情勢をアクトはただ見ているだけしかできない。
疑似のせいで肉体だけでなく精神年齢も幼いアクトには戦う力はない。紋章の力も制御などできず勝手に発動してしまうほど。
何もできない。それがアクトをより卑屈にさせてしまう。アクトは何もできない自身の不甲斐なさに悔しくなっていく。ジーン達を助けたい気持ちはあるのに戦えない、何もできない、そんな自分に怒りすら湧いてきてしまう。
幻召国の街や城では現状を把握されており戦えない人達は避難して心配し祈っている。だが卑屈な人達は諦めている。このまま負けると。
殺されてしまうと。それでも喚かないのは心の何処かでまだ諦めていない。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「思いの外しぶとかったな。これほどの粒揃いとは正直思わなかった。だがそれも終わりだ」
「ま、まだ…!まだ…私達は…!」
「やだ……!」
「ククククッ…よく頑張ったが、これで終わりだ…見せしめに一人、殺してやる。そうすれば士気はガタ落ちし一気に崩れるだろうな。そうだな。貴様だ。あのガキを最初から側にいた女。貴様が中心だ。貴様が死ねばあのガキも心変わりするだろうな」
「…私は、死なないわ。あの子と共に…!アクトと共に…!生きると…!共に歩むと…!決めたのだから…!」
「ふはははは!殊勝な心がけだな。では、あの世であのガキと歩むことだな!死ね!」
「やめてよおおおおっ!!!」
「ッ!?なんだ…?」
「やだっ!!やだあああっ!!!」
ユーバーはジーンを殺すことにした。ユーバーはジーンがアクトの一番最初の仲間であり最も信頼してる女だと気づいていた。
だからジーンを殺せばアクトの精神は崩壊し何らかのアクションを起こすかもしれない。そして仲間達も最古参のジーンが死ぬことで動揺が走り士気も下がると思っていた。
だからこそアクトの絶叫のような悲鳴に剣を振るう手を止めてしまいアクトを見てしまった。ジーン達もユーバーの大軍もアクトを見た。
アクトの身体が激しく輝いていた。そして包み込むように紋章の遺影がオーラとして現れた。この時ユーバーは、いや敵は選択を誤った。
急いでアクトを始末、殺すべきであった。ユーバーとその大軍はあまりにも強すぎるアクトの紋章の力に動きを止めてしまった。
その結果が今、訪れる。
「ジーンママを!ママ達を!イジメるなあああっ!!!お前達なんか!嫌いだ!!大嫌いだああ!!」
「な、なんだ…!?この力は…!?暴走、なのか…!?いや、これが本来の…!あのガキの疑似真の紋章の力、なのか…!?」
「ア、アクト…!」
「消えて!!消えてよ!!消えてなくなっちゃえええええっ!!!!」
「な、なに…!?」
〝〝〝〝〝グオオオオオオオッッッ!!!〟〟〟〟〟
『『『『『ぐわああああああっっっ!!!』』』』』
「こ、これは…!?いったい…!」
アクトの絶叫と共に紋章、淫王の紋章の力が解き放たれ光が大きく発光していく。ユーバーは光を腕で隠していると魔物と人型の大軍が光に吸い込まれるように捻じれ消えていく。
その光景にジーン達は戸惑いを見せる。このような現象はジーン達最古参でも見たことがなかった。これがアクトの紋章の、淫王の紋章の真の力であった。
淫王の紋章は人を招待することができる能力。さらに所有者の魅力を引き上げ虜にする。男性なら女性を、女性なら男性をと。
そして世界を移動できることもできる。まるで欲望を盛り付けたような能力である。だが真の力は自分の都合を押し付けいらないものを捨て去る能力。
簡単に言えば世界を我が物とし要らないものを異空間に捨てさせることである。魔物と人型の大軍はそれにより身体がバラバラになりながら異空間へと捨てられていっているのだ。
それにより不死身の人型はたとえ蘇っても異空間なため生きては死にを繰り返すだけの存在と化してしまう。そしてそれはユーバーにも起こった。
「グゥオオオオオッッッ!!!」
「お前も!!お前も消えてよおおおおっ!!!」
「こ、これがこのガキの紋章の力か!こ、これほどだとは!手、手がつけられん!ぐっ!諦めるしかないとは!この力は俺の手に余る!おのれ!!たかがガキのくせに!この俺を引き下がらせるとはあああっ!!!」
「…た、倒したのか?」
「いいえ。寸前に逃げたわ。さっきの発言からしてもうアクトを狙うことはなくなったと思うわ」
ユーバーもまた淫王の紋章の力で異空間へと捻じれながら吸い込まれていく。ユーバーは淫王の紋章の力の危険性に気づきもう手を出さないことにして飛ばされる前に逃れて消えた。
淫王の紋章の力のあまりにも強大すぎる力、制御しようなどと烏滸がましいほどだった。真の紋章よりも危険すぎる力にユーバーはもう手を出さないことを誓ったのであった。
ユーバーがいなくなり淫王の紋章の力も抑えられ消えていく。
「やった!やったんだ!私達は生き残った!助かった!」
「ありがとうアクト。アナタのおかげよ。アクト?」
「ママ…!みん、な…!よかっ、た…!みんなが、無事で…!」
「!アクト!アクトしっかりして!アクト!」
「アクト君!」
「我が主!」
「アクト様!」
『『『『『アクト!!』』』』』
皆、敵がいなくなり歓声を上げ勝鬨を上げる。ジーンがアクトに近寄り抱きしめようとするが様子が変。顔色が悪く汗でびっしょり。
喜んでいるのにかなり体力を消耗しており今にも倒れそう。アクトはジーン達が生きて助かってるのを見て喜びながら気を失い倒れてしまう。
淫王の紋章の力を暴走させた結果である。アクトが倒れたので皆が駆け寄る。果たしてアクトは大丈夫なのか?アクトはどうなってしまうのか?
次回、エピローグ!!
次回で本編は終了です!果たしてアクトはハッピーエンドで迎えられるのか!?アクトは無事なのか!?その答えは次回で!