※この作品はR-18です。

俗物な転生者が天竜人になるようです   作:ロースカツ提督

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次にはエロ回を入れて置きたい……。


俺はONE PIECEの正統なる読者

 カチカチの実は原作ではなく劇場版に登場する海賊ベアキングが食べた悪魔の実だ。だが今日、遭遇した船長は、ベアキングではない。見た目は違うし、声もカイドウさんじゃないし。

 

 この世界は映画とは別の世界線、ベアキングたちトランプ海賊団が存在しないのか? もしも存在していたら目の前に立つ船長は七武海に就任することなく死亡しないとベアキングはカチカチの実を食べることはなくなるのだから別の世界線説が濃厚だな。

 

 ゼファー先生と彼の生徒たちを襲撃した海賊の正体は誰だったのか。原作では正体は判明しておらず、この海賊が隠し設定にいるのか、実はこの世界独自のなのか……。

 戦闘を前にして答えの出ないことを考えても仕方ない。わからないならば、わからないと棚上げする勇気も必要だ。

 

 正体として読者の推測で候補に挙がる。白ひげの息子エドワード・ウィーブルでなかっただけマシだと思うことにする。黄猿から強さだけなら若い頃の白ひげのようだと評価されるような相手だ。戦う相手としてはウィーブルとなるのはまだ、速い。

 

 俺は見聞色の覇気で攻撃を避けながら船長へ攻撃を続けていた。今までの演習で戦った海賊たち以上に強力な海賊たち相手に海軍側の選択は徹底抗戦だった。

 

「────ッ、速い!! 」

「いいや、お前が遅いだけだっ!」

 

 勿論俺は戦って海賊どもに勝つつもりだったが、それを支持する訓練兵もいたのが意外だった。

 未熟だったり、恐怖で戦意喪失していたりする訓練兵も結構な人数がいてゼファー先生はアインなど数名の訓練兵を連れて、彼らを救助ボートに乗せて避難させるために別行動をしている。俺と残った訓練兵たちはゼファー先生が戻って来るまでの数分の時間稼ぎが目的だ。

 

「しゃあああッ!!」

 

 武装色の覇気を纏った軍刀で船長の胴を薙ぎはらう。金属同士がぶつかり合って火花が散る。一刀両断するつもりだったがカチカチの実の能力だけでなく武装色の覇気も纏った身体には亀裂と斬り傷が残るだけだった。

 

「ぐ、がぁっ!!」

「おいおい、真っ二つにしてやるつもりだったんだけどなぁ!」

 

 くそっ! 鋼鉄ならばゾロみたいに斬ることができたのに。

 厄介なのはこの船長はベアキング以上に強いことだ。身体を鋼鉄の強度にするカチカチの実やスパスパの実の能力者でも俺ならば問題なく斬り捨てることができる。それでも俺はあの船長の腕を切断することが出来なかった。あの船長は武装色の覇気と能力を重ね掛けして肉体の強度を高めているのだろう。

 

 ゼファー先生が戻って来るまでに討ち取ろうと俺は考えているが、それはあくまでも個人的課題なので優先順位は低い。

 

 だけどこの船長を討ち取れたら、溜まった性欲の発散消費のためにステューシーのところへ行っていいことをしてやる!

 

「お前如きじゃ俺には絶対勝てない! 現実を教えてやる!」

「フーーーフッフッフッフッ、言うじゃねえか、刻んで魚の餌にしてやるよ!」

 

 戦闘中は自己暗示も兼ねてイキリまくって覇気を研ぎ澄まして扱いを洗練させるため強い言葉を使っちゃうのは、ちょっと恥ずかしい。夜、布団の中で声をあげてしまいたくなるくらい恥ずかしい。

 

 実際のところ俺は内心ヒエッヒエだ。武装色の覇気を纏わせて赤熱した四肢を振るう船長。今のところは俺が優勢だけれども一撃でも貰ったら一気にひっくり返される。こいつ、チンピラみたいなくせに強いんだけど!?

 

 しかし、海賊の中でも一番強いこの船長を抑えるのが俺の役割だ。他の訓練兵たちは奴の部下たちと戦闘で手一杯だ。助力は頼めない。

 

「俺達まだ訓練兵なんだぞ! ほ、本当に戦うのかよ!?」

「なんで何も悪くねぇ俺らが海賊にビビッて、蹲って奴らの暴力をやり過ごしたいと祈らないといけないんだ?腹を括れ、男だろう!」

 

 そんな風にド級の大口を叩いてしまったのだ。訓練兵たちのみんなを頼るわけにはいかないな。

 

「俺の邪魔ばかりしやがって、一体何のつもりだクソガキども……!」

「俺がテメエに言うのは一つだ……俺の人生にお前らは邪魔だ」

 

 海賊たちが白刃を抜いて、船長と戦っている俺に向かってくる。

 

「生意気な小僧だ! 囲んで八つ裂きにしてやれ!」

「失せろッ!」

 

 俺は覇王色の覇気を放つ。演習艦全体へ覇気が拡散して海賊たちが気絶する。訓練兵たちに殺到するところで気絶したことで互いにぶつかり合い、転倒事故のように海賊たちの身体が積み重ねて倒れ込んだ。

 

 俺を狙ってきた海賊たちも卒倒して人事不省に陥っている。これで船長を含めて立っている海賊たちの数はたいぶ少なくなった。

 

「こ、これは白ひげやカイドウさんと同じ……覇王色!?」

「────」

 

 軍刀を構え直す。ピィン……と、空気が張り詰めるような感覚。覇気が昂り、周囲に覇気は稲妻のように奔り、空気が爆ぜるような音がする。

 

 仲間たちの前だ、せいぜい格好つけさせてもらう!

 

「───ッ!!(なんだこの覇気! これが訓練兵だと、馬鹿な!このガキ、何者なんだ!?)」

 

 ヴェルゴのように全身に武装色の覇気を纏わせている! さらにカチカチの実による赤熱した身体で体当たりをしてくる。銃弾よりも速い速力で背面部をぶつけてくる。喰らえば一撃で大勢の敵を吹き飛ばすこともできるだろう。

 

「死ね、クソガキが!」

「死ぬかよ、寝言は寝て言うから許されるんだぜ!」

 

 だが、その強力な体当たりの威力も俺に当たらなければ、痛痒(ダメージ)にはならない。俺は渦状の斬撃を放ち、その旋風でもって体当たりの軌道をずらして攻撃から免れる。

 

「───ッ!!」

「あと俺の名前はダンテだ! お前が死ぬまでの短い付き合いだが、覚えておいてもらおう!」

 

 軍刀を構える。相手は強いが俺には負ける気はしなかった。時間としては短いだろうが積み重ねてきた努力と鍛錬が俺の味方をしている。

 

 俺の師匠はゼファー先生だけではない。原作を読み、アニメを観て、学んだ多くのキャラクターたち。ルフィもゾロもサンジもミホークもロジャーも白ひげもおでんもカイドウもビッグマムもカタクリも、みんな俺にとっては師匠だ。

 

 今お前の前にいるのは、ただの訓練兵じゃねぇぞ。俺はONE PIECEの正統なる読者だ!

 

「調子に乗るなよ、俺のカチカチの実の力を打ち破れないくせに!」

「あんまり、舐めるなよ。能力が世界を制することは無い!」

 

 ウォロロロッ! と呵々大笑。一手間違えれば命はない死地であっても俺の覇気は衰えることはない。武装色の覇気を纏った軍刀を大上段に構え、そのまま船長へ振り下ろす。

 

「見様見真似、大辰撼!」

 

 ゼファー先生の教えを守り脳天は丸い頭蓋骨で刃が滑ることを避けて、相手の肩を狙って軍刀を振り下す。火花が散り、金属同士がぶつかり合った甲高い音が鳴り響く。

 

 鋼鉄を凌ぐ強度の身体を持つ船長は肩からへそまで真っ二つに切り裂かれ、血煙を立てながらどうと音を立てて倒れた。

 

 

 ◇◆◇

 

 

「お前ら無事で良かった。本当に……良かった!」

 

 その後、ゼファー先生が戻って来たらすぐに決着がついた。船長がやられて士気が落ちた海賊たちはあっという間にゼファー先生によって制圧されたのだ。ゼファー先生が離脱してから5分も経っていないはずだが戻ってきたらすぐにすべて解決したのだから流石は元大将。

 

 訓練兵たちは今日中の訓練はなく休息をとるように言われた。海賊たちの生き残りも近くにある海軍基地へ引き渡している。

 

 俺とともに残っていた訓練兵たちに死亡者は出なかった。海賊たちが拘束されて船底に放り込まれ、軍港に帰還しようとなった時点で緊張の糸が切れた彼らは疲労困憊で倒れ込んでしまった。

 

 海賊どもに齧りついてでも生き延びてやるという気概で戦っていたが、いい加減限界だったのだ。今までの演習で戦った海賊よりもレベルが高い海賊どもと戦い、全員生還するとはとんでもない快挙だ。

 

「ありがとうな、お前たち。お前らがいなければ俺は海賊どもから生徒を守り切れず、おそらくは生徒たちは全滅していただろう」

 

 ゼファー先生は険しい顔だった。ほとんど厳粛に近い調子で、重々しくそう言った。彼は俺たちに頭を下げてお礼を言い、そして戦って生き延びたこと、自分とともに無事生徒たちを逃がすことに協力したことに称賛してくれた。

 

「俺たちもゼファー先生が来てくれると信じていたから最後まで戦えたんです。先生、ありがとうございます」

「一番強い奴はダンテが引き受けてくれたしな」

「俺はあのときやるべきだと思ったことをしただけだよ」

 

 船長は演習船襲撃した数年後に七武海になるほどの実力者だ。あいつをフリーにしているほうが死傷者を出していただろうと判断したのは正解だったと思う。

 

「安全な訓練島で俺が教えてやれることを、いきなりの実戦で活かせていたのは素直に賞賛する。よく生き延びて勝利してみせた」

「両手両足縛られて目隠しされて、海賊船に放り出される日々が安全……?」

「安全さ。新世界に入れば俺の言葉を実感できるだろうぜ。今回倒した海賊だって世界の頂点ではないのだからな」

 

 それは本当にそう。今日の海賊、七武海、四皇幹部などのレベルの強さではまだまだ不足だ。目指すべきは四皇すらも凌ぐ実力だ。それくらいなければ、今後大きな時代のうねりが起こるだろうこの世界で生きるには力不足なのだから。

 

「さあ、今日の晩飯は俺のオゴリだ。肉を食うぞ! 肉!」

 

 ゼファー先生の言葉に俺たち訓練兵の目は肉食獣のように炯々と輝いた。

 

「うおおおおおおおっ! ゼファー先生ありがとう!」」

「お肉だお肉だお肉~~~っ!お肉万歳!お肉万歳!」

 

 ゼファー先生への喝采とお肉のダンスをしながら俺たちは街へ繰り出すことになった。




カリファ以外のネームドとのエロも需要あるかな……?

厳しい生活で性欲が溜まる主人公。カリファを飼うまで時間がかかるため行う対策法とは?

  • ステューシー目当てに歓楽街へ遊びに行く
  • 予定よりも早く奴隷を買おう
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