幼馴染のTS退魔巫女がNTRれる訳がない 作:にへへ
ある日の深夜。
普段の喧騒がまるで嘘かのように人っ子一人も見当たらない繁華街の中で少女がひとり何かから逃げるように駆けていた。
「くそ、あいつ意外と足速いな!」
男勝りの口調で呟いた少女には驚くべき事に狐の耳と尻尾が生えており、何故か服装は巫女服で更に刀まで携えていた。
その少女の後方には辛うじて馬のような形をしている触手の塊が追いかけてきていた。
一本一本が腕ほどの太さがある触手はてらてらとした透明の液体を纏って常にほかの触手と絡み合っている。
「gyaaaaaaaaa!!!」
「……! うるせぇ! お前声帯どこについてんだバァーカ!」
巫女服の少女が後ろから伸びてきた触手に対しに対し刀を軽く振るう。
それだけで少女に襲いかかった触手は断ち切られて少女に届くことは無い。
しかし数秒程時間が経てば立ち所に治ってしまう、これではいくら切ろうとも意味が無い。
「だあああ! 気持ち悪い! 悠人のバカは何してんだ!」
現在進行形で霊力を練っているであろう相棒に語りかけると、どこからともなく飛んできた雀が肩に止まって流暢に喋り始めた。
『ちょっと待て! もうちょい! あと1分で霊力練り終わる!』
「おっそい! もっと早く出来ないのかよ!」
『無理!』
雀と話している間にも追っ手の触手は絶え間なく少女に襲いかかっていた。
「gyaaaaaa!!!」
「うぉおおお! やべー! 逃げろ!」
相棒に課された一分を生き延びるために少女はこれまで以上に体を動かして逃げ回っていた。
しかし体力が尽きてしまったのか少しの段差に足をひっかけてすっ転んでしまう。
「あいたっ! って、やべ……!」
少女が慌てて後ろを向くとそこには視界を埋め尽くさんばかりの触手が我先にと少女に伸びてきていた。
「ひっ……」
少女が捕まる瞬間またもや肩の雀から声が聞こえた。
『ごめん遅くなった! 行くぞのぞみ! 合わせろ!』
「っ、死ぬ……! 遅すぎ!」
肩の雀越しに送られてきた大量の霊力を全て刀に込める。
刀が淡く光を帯びてやがて光そのものになって行く、その光は悪を裁く天なる光。
その名を──
「「天罰覿面」」
♦♦♦♦♦
「ただいまー、いやー久々に死ぬとこだった~」
ノックもせずに俺の部屋のドアを開けて入って来たのは巫女服に身を包んだ胸のデカい美少女だった。
巫女服狐美少女─のぞみは赤錆色の長い髪を靡かせ尻尾をブンブンとふりながらこちらへ歩いてくるので頭をがしがしと撫でる。
「おつかれ、のぞみ。やばかったな、まさかあんなのがいるとは」
「にへへ…………はっ! そ、それなっ? ほんとにやばかったわ!」
べ、別になでなでが嬉しかったわけじゃねーし!
ときゃんきゃん騒いでいる狐を無視し、先の方が少し黒くなっている耳をさわさわとまさぐる。
しっぽはブンブンで耳はぴこぴこしている。
「……わかりやすいヤツめ」
「このっ……! ええい転身解除!」
のぞみがそう叫ぶとぽふんっという音とともに尻尾と耳がすっかりと消えてなくなってしまった。
俺が無くなったもふもふに思いを馳せていると
「ばーか! 野生の狐でも撫でてろ!」
と言いながらのぞみは俺の冷蔵庫を勝手に開けてジュースをかぽかぽと飲んでいた。
のぞみは退魔巫女だ。
退魔巫女とは『転身』という身体に動物を降ろし身体能力の強化などを動物の力を借りて行う技を使用して先程の触手のような『異形』と戦っている。
のぞみはアカギツネをその身に降ろし戦っているため『転身』中は耳と尻尾が生えてくるらしい。
ちなみに俺は雀の力を借りて雀越しに霊力を送ったり雀で索敵するのが仕事です、はい。
雀さんにお願いすることしか出来ません……
そしてここは俺の家、少し古いワンルームのアパートで何故か通信室になってしまった。
先程まで戦っていた触手──異形の討伐が終わった後はココに集まるのがもはや恒例と化していた。
「それよりその身体はもう慣れたか? 二ヶ月ほど前だよな? お前が急に女になったのは」
「あー、もう慣れたよ。戦うのもこっちの方が楽だ。なんせ身長が15cmも縮んだからな、的が小さい分には悪い事は無いからなー」
退魔巫女の一族に産まれたのぞみは才能に溢れていたらしく二ヶ月ほど前に突然女にされ、退魔巫女として戦うことになった。
馴染だった俺はそれはもうとんでもなく驚いたが何故か俺にもちょっぴりと才能があったらしくサポートという形でタッグを組んで活動している。
狐を降ろすのぞみと雀の力を借りる俺
どう考えても釣り合ってはいないがこんな美少女と一緒に戦えて嬉しい限りだ。
などと考えながら戦闘の報告書をパソコンに入力していると
「……悠人、その……︎︎♥︎」
いつの間に着替えたのかパジャマ姿ののぞみが顔を真っ赤にしたまま少し俯いてこちらを見ていた。
のぞみはいつも戦闘が終わると獣の生存本能なのか身体が火照ってたまらなくなるらしい。
……正直役得だと思っている。
「ったく、そのうち抑えられるようになれよな?」
「うるさいっ……︎︎♥︎ からだあついんだよ……︎︎♥︎ あっ、おいお姫様抱っこはやめろ!」
随分と軽くなった幼馴染を抱えてベットへと運ぶ。
のぞみの身体は既に熱くなっていて我慢のきかない雌狐のようだった。
俺はのぞみを寝かせるとその上に覆いかぶさってキスをした。
「ん……♥︎おい……んむっ︎︎♥︎ちゅっ……︎︎♥︎ぷはっ……︎︎♥︎……いきなりちゅー、するな……︎︎♥︎」
「好きでしょ? キス」
「……うん、……ちゅっ︎︎♥︎」
口ではそんなことを言いながらものぞみは俺の背中に手を回してキスを強請っている。
のぞみはどうやらキスが好きなようで一度しただけで態度もしおらしくなり、金色の目がとろんとしてきている。
「……んむ、ちゅー︎︎、♥︎ にへへ……︎︎♥︎」
数回も繰り返せば先程までのキリッとした顔はどこへ行ったのか、にへら、とこちらに笑いかけてくる。
「のぞみ……、下も、触るぞ?」
俺は空いている右手をのぞみのあそこに這わせる、すると下着越しでも分かるほどにヌルヌルになっていた。
それだけ俺とのセックスを期待してくれていると思うと興奮が止まらない。
「もうびちょ濡れだ、期待してた?」
「……んー、ないしょ……︎︎♥︎ んちゅっ︎︎♥︎」
キスをしながら下着越しにあそこを撫でているだけで下着が使い物にならないくらい濡れてきた。
「汚れるから下脱がすよ? 足上げて」
「んー、︎︎かわいいの履いた、のになー︎︎?」
するするとズボンと下着を抜き取ると確かにのぞみが普段履かないようなフリルの着いた可愛いパンツが顔を覗かせた。
「ん、ゴメンな? また今度もっかい見せて?」
「えー、しょうがないなぁ︎︎♥︎ 悠人のえっち、にへへ」
「かわいいやつめ……」
俺は剥ぎ取った下着達をその辺に放り投げると俺自身の服も脱いで全裸になってから、再びのぞみに覆いかぶさった。
「我慢できない、入れるよ? のぞみ」
「……うん……いいよ? おいで……︎︎♥︎」
「っ、のぞみ……」
ずぷ……︎︎♥︎ ずぷぷ……︎︎♥︎
既に大洪水を起こしていたのぞみのまんこは俺のチンコを一息で飲み込んでしまった。
のぞみはまるで迎え入れるように腰を浮かせて吸い付いてくる。
「うぉっ、あいかわらずヤバいな……これ」
「やぁっ︎︎……♥︎ あん︎︎……♥︎ はっ︎︎♥︎ ……きもちいい? ゆーと︎︎……︎︎♥︎」
「ああ、気持ちよすぎてやばいっ」
多分これが名器ってやつなんだろうな、と快感から逃げるように考える。
腟内のヒダ一つ一つがまるで生きているかのように絡みついてくる。
もう既に限界が近いがそれは男のプライドが許さないと俺は必死に腰振りを続けた。
「あっ︎︎……♥︎ やっ……︎︎♥︎ あっ……ぅ︎︎♥︎ うぅ……︎︎♥︎」
「っく、のぞみっのぞみっ!」
「あぅっ︎︎……♥︎ んっ︎︎……♥︎ ゆーと……♥︎ ゆーとぉ︎︎♥︎ きもちいいよ……︎︎♥︎」
俺のピストンに合わせてのぞみの膣がきゅうきゅうと締め付けてくる。
普段はあんなに凛々しく異形を討伐しているのぞみが俺のチンコでよがっている。
その事実にまた一段と血が局部に送り込まれて行くのが分かる。
そんな高揚感も相まってついうっかり口から言葉が出てしまった。
「……好きだっ! のぞみ、俺と付き合ってくれ!」
「……ふぇ︎︎? あぅ♥︎ ……なんっ︎︎♥︎ きゅうにっ︎︎……うんっ︎︎♥︎ オ、オレもすきっ︎︎……♥︎ はっ︎︎……♥︎ つきあおっ︎︎……♥︎」
俺の告白と同時に腟内がきゅっ︎︎♥︎と締め付ける。
今まで何回か行為はした事は有った、しかし何となく越えずにいた境界線。
俺はタッグとしてだけでなく男女の関係としてのぞみと付き合いたい。
「っじゃあ、今日から俺が彼氏だ……! 誰にものぞみは渡さないっ!」
「っ……うん︎︎♥︎ ぜったい離さないで……︎︎♥︎ ふだん生意気でごめんね……︎︎♥︎︎︎♥︎ ほんとはすき︎︎……♥︎︎︎♥︎」
「ああ、分かってる、のぞみのことなら俺が1番知ってる……!」
行為の最中に言うのはずるいかもな……なんて変なことを考えていると俺の息子が既に限界だと囁いていた。
「……っ出すぞ! 彼氏の精子全部子宮で飲めよっ!!」
「あっ……︎︎♥︎♥︎ うんっ︎︎♥︎ だしてっ︎︎♥︎ ぜんぶのむっ♥︎ のませてっ……︎︎♥︎︎︎♥︎ ……すき︎︎♥︎」
びゅるっぴゅるるっ︎︎♥︎
俺はそんな事を言っておきながら直前でチンコが抜けてしまい精液は全てのぞみのお腹の上に降り注いで行く。
それを見たのぞみはジト目でこちらを見つめていた。
「……︎︎なんで?」
「その、やっぱりまずいかなって直前で思ってしまいまして、あのー」
「ふん、ゆーとの意気地無し!」
ぷいとそっぽを向いて拗ねてしまった。
それを見た俺はすかさずのぞみの前で土下座の体制に入る。
……全裸で
「すいませんでしたぁ!」
「……ぷっ、ばーか、怒ってなんかねーよ。なんで二人して全裸でこんなことしてんだか」
……冷静になると酷い絵面だ
土下座から正座に治るとのぞみ様からありがたい言葉を受け取った。
「まぁ、そういう事で、これからもよろしくな、彼氏くん?」
にへへ、と笑うのぞみ。
そんなこんなで俺はTSした幼馴染と付き合う事になった。
♦♦♦♦♦
「付き合ってるからって普段からベタベタすんなよ? 学校でバレたらはっ倒すからな」
「了解です……」
次の日いきなり抱きついたらゲンコツと共にありがたい言葉を頂きました。
こんなにラブラブなのにこの小説、NTRモノなのよね……