企業所属のジェットバトルチームで、コーチを務める。
それすなわち、チームのことを第一に考えて行動するということだ。
日々選手たちのトレーニングを管理するのは基本中の基本。
トレーニングメニューの構築するにしても選手の現状、過去の成績や得手不得手、伸ばすべき能力と補うべきところ、それらを把握していなければ何も始まらない。
そのうえ、ジェットバトルはチーム同士の対抗戦。知るべき選手は自チームのみならず、対戦相手についても把握しておかなければ有効な対策を立てられないのは孫子の昔から変わらぬ絶対の真理。
よって、ジェットバトルのコーチ業をするためにまず何より必要なのは情報、ということになる。
ありとあらゆるドルフィンについて深く知り、正しく扱い、接する。
それこそが、何より求められることになる。
◇◆◇
「――ご覧ください、コーチ様。これが先日のお嬢様のご様子です。猫に理解らされて土下座している姿はとても愛らしいですね♡」
「アッハイ。……えーと、じゃあ俺からはこの写真でどうでしょう。ブラックコーヒーを頼んだはいいものの、苦いし熱いしで全然飲めないのをおしゃべりで時間稼いでごまかそうとしてるときの写真です」
「まあ……! コーヒーは冷めても飲みやすくなるわけではないのに……っ」
感極まったように口元を手で隠す、長土萌依さんはKAZAMIのエレン専属メイド長さん。
職務は職務としてそれ以上にエレンのことが大好きなのだけど、エレンのどんなところが好きかと問えば情けなくやらかしてる姿が好き、と迷いなく答えるだろうちょっとアレな性癖の持ち主だ。
ジェットバトルのチームに所属するドルフィンが本業、というわけではないのだけども、KAZAMIの一員でもあるためワダツミの海上治安維持を目的としてUMIマシンに乗ることもあるのでこうして情報交換をさせてもらったりもしている。
クールな人なため表情はあまり変わらないのだけど、エレンの写真を見せてもらいつつ俺からも提供しつつで軽く話を膨らませ、最近のKAZAMIの様子を聞いたり、その代わりにKIRISHIMAの傾向なんかを話せる範囲で話したりもする。
このくらいは、チーム間の交流の範疇。全ての情報を得られるというわけではないけれど、公式発表やニュース以上に新鮮な情報が得られるし、実際の試合を通してそうして得られた情報との差を確かめればそこからまた新たな切り口が見えてきたりもするのでとても有意義だ。
「……ふぅ。とても良い時間でした、コーチ様。ぜひまた、お嬢様についてのお話をさせてください」
「ええ、喜んで」
うっすらと、しかし確かに微笑んでくれる萌依さん。
表情は変わりづらいが、それでも最近はだんだん萌依さんのことがわかってきたように思う。
わずかな目線や口元の動きに注目すると、案外わかりやすいのだ。
――たとえば、そう。
今日こうして街中で偶然出会って世間話のついでの情報交換をしているときに、すっと身を寄せてくるのも本当に自然で。
二の腕にふにゅりと潰れる柔らかい感触。
ふわりと漂う匂いは清潔ながらもどこか甘く。
耳元に寄せられた唇はほんのわずかに耳たぶをなぞり。
「――KAZAMIのメイドたちも、コーチ様に『特訓』していただける日を楽しみにしています♡」
「……それは嬉しい。また、近いうちに」
遠からず訪れる日の「約束」をして、鼻先がこすれ合うような距離で笑顔を交わすのは時間にしてみれば数秒もなく、人通りが多くもないこの場所では誰かに見られることもなく終わる。
……と、よかったのだけど。
◇◆◇
「……じーーーーーっ」
「うおっ!? は、はる……? や、ヤーマン。なんでそんなところでこっち覗いてるの?」
「…………コーちん。ノーマン」
萌依さんと別れてすぐ、出くわしたのは羽仁原はるだった。
最近巷で噂のアマチュアジェットバトルチーム、GRIMO→GOETIAの一員。
ストリートで野菜を売ったりレゲエミュージックの分野で活動している子。挨拶的に交わした「ヤーマン」「ノーマン」もレゲエの界隈で使われる言葉だという。
好んでいるジャンルとは裏腹に好んでいるファッションはとてもかわいらしく、よく黒いマスクをつけているのも特徴的だ。
そんなはるが、なんか建物の陰から半目の顔をのぞかせてこっちをじっと見ていた。
えぇ……。俺、何かしたっけ?
はるはワダツミで農業をしているわけだが、どうやらその初期に地主の人と一悶着あったらしく、それ以来権力を持った人や組織を「バビロン」として目の敵にしているフシがある。
そんなはるだから、エレンが持つ生来の権力者感というか上級国民的な思考なんかをうっかり漏らすたびに機嫌が悪くなる。
そして今日、萌依さんと一緒にいるところを見られたので俺もその一員と見なされて、といったところだろうか。
まあでも、こういうことは割とよくある。
はるも決して人を見かけや立場だけで判断するわけではないのだけれど、それはそれとして人間誰しも好みというものはあるわけで。
結果として、KAZAMIの関係者と一緒にいるところを見られるとこうして疑いの眼差しで見られることになるわけだ。
地味に油断ならない。このまま放置しておくと、割と真剣に嫌われることになるだろう。
「いやいや、世間話してただけだから。エレンかわいいとかそういう、ね?」
「……でも、相手はバビロンだし」
「バビロンかどうかと、かわいいかどうかはまた別の話ってものだよ」
「うー」
のそのそと近寄って行っても逃げようとしない辺り、そこまで深刻な状況ではないと見た。
近くで見ると、やはりドルフィンの例に漏れずはるもかわいらしい顔立ちをしている。
セミロングの髪の一部を頭の両側でまとめた、どこか幼げな髪型の似合う大きな目。
黒いブラウスとそれに合わせた同色のスカートには刺繍やリボン、フリルや編み上げの装飾が多く、それら全てが派手になりすぎず飾り立てる。
ぶっちゃけ一言で評すならいわゆる一つの「地雷系」とでもいうべき服装で、メイクの傾向も相まって道端でストロー刺したストロングチューハイ飲んでそうとか、付き合ったらめんどくさくなりそうとか、空中戦は分が悪すぎることで有名な某所のアイドルに似てるとか思わなくもないんだけど、実際に接してみるととてもいい子だ。
黒髪と、黒いレースの手袋に映える肌の白さはいっそ病的とすら見えるほど。
大きな黒マスクをつけていてなお分かる目鼻立ちの良さ。
支えてあげなければと思わせる所のあるそんな彼女の頬に、そっと手を添える。
嫌がられない。少し機嫌を損ねた猫のように、すりすりと頬を寄せてくれるからには、なんとかフォローのしようもあるはずで。
「なんとかご機嫌を取らせてくれないかな、はる?」
「……もう、仕方ないなあ。それじゃあコーちんにバビロンのダメなところとか、しっかり教えてあげるから! ……行こっか♡」
どこに、と聞くのは野暮が過ぎる。
腕を組んでくるはるに引かれるのに任せたまま、ワダツミの街並みを歩くとしよう。
◇◆◇
はるに曰く、バビロンとは要するに権力者の類のこと。権力を駆使して自分に都合のいいように人を動かし、従わなければ諸々不利を押し付けもする、それが気に入らないのだと。
強いのはいい。それだけの力があることは認める。それならそれでせめて堂々としていれば納得のしようもあるのに、と。
そんなことはする必要もなく、するべきでもない。
人の目指すべきところはすなわちラブ&ピース。それが一番いいのだと。
それを、今日はしっかり教えてくれるらしい。
「んふっ♡ んーっ♡ んれぇ♡」
それを教える場所としてなだれ込んだのがラブホなら、どうやって教えてくれるかは考えるまでもなく明白というものだ。
ぶっちゃけ、はるとはこれまでも何回か同じような口実でシているので、はるがラブホの部屋を取るのも慣れたもの。
ラブ&ピースだから、という体で道中イチャイチャとしなだれかかってくる様を道行く人たちに散々見せつけながらやってきて、部屋に入るなりマスクを外す暇すら惜しいとばかりにずらしてキスをねだってきた。
鼻の上にマスクを乗せるようにしているのは、キスするときもマスクが見えるようにだろう。
普段は秘されているはるの唇を世界一間近で味わえている、という事実が強調されると俺が嬉しいということを、はるは知っている。
じゅるじゅると二人の口内で蠢く舌の水音越しに、はるの目が愉しそうに細まる。
首に回された両腕が強く抱きしめてくるので、そのお返しにはるの腰を負けないくらい強く抱き寄せる。
「んむっ♡ こ、コーちん、当たって……お゛っ♡」
それは、ただはるの抱擁に応えるためだけではない。
腕力で引き寄せる以上に腰を押し付け、既にズボンを押し上げている肉棒の先をはるの下腹にめり込ませる。
当然、触れ合うのは腹部だけではない。はる自身に曰く「ヤサイで育った」という86cmのバストがむっちりとやわらかく胸板で潰れる。
その感触はあまりに心地よく、一層強く味わいたくなる。
はるの腰に置いていた手を撫でるようにずらし、尻肉に指を食い込ませながらぐいと引き寄せる。
反射的に反らされた体は、逃げ場がなければ突き出されるのと変わらない。
がっちりと抱きしめておけば、柔らかい体の感触全てが俺のモノになる。
お礼はキスで。口内くまなく舌を這わせ、とろとろと唾液を注ぎ込む。
軽く、絶頂しているのだろう。体も舌もびくびくと震えるが、こくんと喉は動いて受け入れてくれることに嬉しくなって、より深く口をねじ込むキスを、はるが落ち着くまで少しも離れずに続けた。
「はぁーっ♡ はぁーっ♡ ……もう、コーちん、容赦なさ過ぎ……♡」
「はるがかわいいから、ついね」
立っていられなくなったのだろう。ずるずると崩れ落ちるはるの体を抱きしめて支えながら一緒になって床に腰を下ろし。
ついでに、ブラウスのボタンをぷちぷちと外していく。
目を閉じて息を整えているはるは、気付いているだろうが抵抗はしない。つまり、そういうことだ。
上から下までボタンを外せば、あとは扉のように開くだけ。
そこに広がるのは、ワダツミの太陽の下で農業とジェットバトルに励んでいるとは思えない、月光のように白い肌。
そしてそれを彩るのは、はるらしい黒いレースの煽情的な下着。
「はる」
「……んっ♡」
素肌に指を這わせながら、抱きしめるように両手をはるの背中に回す。それが意図することは言葉にせずとも伝わったようで、軽くうなずいてくれたので俺はそのままはるの背中でホックを外す。
胸元で、ゆさりと質量が揺れる感触。それがより一層柔らかく伝わってきて、はるの肩が震える。
体を離せば下着はするりと零れ落ち、露になるバストがゆさりと重く弾む。
「コーちん? どうしたの…ぁんっ♡」
「……はっ」
両手で下からすくい上げるように持ち、たゆんたゆんと揺らしてしまうのは人間にとっての本能的なアレだと思うから、どうか許してほしい。
既に硬く突き出ていた乳首の先端をくりくりと指でいじるに至り、さすがに違和感を覚えただろうはるに声をかけられなければいつまでもやっていたかもわからんね。
「……あの、ね。コーちん。そろそろ私も、して、あげたい……♡」
「そうかい? 嬉しいな。それじゃあ、ベッドに行こうか。――ほら、あんよが上手」
「ひゃひぃんっ♡ そっ、そんなところつままないでっ♡ 引っ張っちゃだめぇ♡♡」
「そんなところ、じゃわからないな。何を引っ張っちゃダメなのか、教えてくれないと」
「あっ♡ ……んんっ♡ い、いじわるぅ……♡♡」
よた♡ よた♡ とはるがゆっくり歩くのは、手を引かれるとは訳が違うからだろう。
へたり込んでいた床には滴る愛液の跡を残すような状態で、無防備にさらけ出された胸の先端、そこをいじめるだけでもイけそうなほどに興奮した乳首を手綱よろしく引かれてしまえばそうもなる。
それはもはや、このラブホテルの一室においては生殺与奪を握られているに等しい。
一歩一歩ゆっくりと近づくベッド。そこで何をされるのか。
はっきりとはわからず、想像はついても逃げられない。
目の前にある俺のうっすらとした笑い顔がはるに掻き立てているのは期待か不安か。
いずれにせよ長くはない道中の最後、俺は強めにはるの乳首をつねり、喉を反らして倒れ込んできた体を支えながらゆっくりと座らせて。
「――それじゃあ、お願いできるかな」
「……っ♡」
ベッドの縁に腰かけ、跪くように首を垂れるはるの目の前に、肉棒を突き付ける。
「お願い」が具体的に意味するところがなんなのか。そこに説明が必要ない程度には、俺とはるはこういうことの回数を重ねている。
くたびれ丸めていた背を伸ばすはる。
それだけのことでもぷるんと魅惑的な揺れ方をする胸を両手で掴み、俺の足の間に身を寄せて。
――ずにゅにゅにゅにゅにゅにゅ……たぷんっ♡
「くぅ……っ!」
「えへへ~♡ コーちん、気持ちよさそう♡」
上から下へ。亀頭の先を谷間に収め、左右からぎゅうぎゅうと押し付けられながら味わう感触は生ハメのそれと遜色ない。
みっちりすべすべとした肉の狭間は、ある意味でもっとも脱出困難な牢獄だ。
あまりの気持ちよさに、逃げ出そうという意思の湧き出る余地がないのだから。
――にっちゅ♡ にっちゅ♡ にっちゅ♡ ずりずりずりっ♡
リズムよく上下に弾むはるの巨乳。
時折左右の乳肉に違う動きをさせて刺激の種類を変えることも忘れない見事な奉仕。
いつの間にやらマスクを直し、上目遣いにこちらを見ているはるの目が、にやりと満足そうに弧を描き。
「んれぇ~♡ ちゅっ♡」
「くぅ……っ! マスクで半分くらい隠れて見えないのもえっちだね、はる」
「♡」
唇の上までめくりあげたマスクから舌が伸びる。
のしかかるようにして胸を押し付け肉棒の根元を押さえ、谷間から突き出た亀頭に今度はぬめぬめと這いずるようなフェラをし始めた。
マスクで辛うじて隠れているが、もし全て見えていたら口元の様子はかなり卑猥な有様として映っていただろう。
舌を這わせ、それを追うように唇がみっちりと隙間なく肉棒を飲み込んでいく。
頭を突き出して飲み込み、引き抜くときも強く唇で食んで粘膜を擦りつけるのを忘れない。
普段は可憐に口元を彩る唇が、清楚の欠片もない形になっていく。それが生み出す、快感。
べちょべちょと品のない水音をさせてくれるのも、あのはるがしていることだと思うと一層染み入るものがあり。
「んぐむぅっ♡ こ、コーちん♡ おっぱい、いじめないでぇ……♡」
ぜひともお礼をしたくなってしまう。
たぷたぷと上下されるたびに目を引く先端の可愛いピンク。
指二本でつまんでしまえる小ささなのに、ちょっと感触を楽しむ程度の力加減でつまんであげるだけではるの声が震えて動きが止まるのだから、たまらない。
「だーめ。たくさん気持ちよくしてもらってるんだから、お返ししないと。ほら、はるも頑張って。……俺より先にイくようなら、そこで終わりだよ?」
「っ! はむっ♡ ンむっ♡ んん♡ じゅぶぶぶぶぶっ♡」
はるの頭の中で繰り広げられている「このあと」の出来事を人質に、気持ちよくなりながら気持ちよくしてくれることをお願いする。
口の中にたっぷりと唾液を溜めて、あたたかな口内プールで上から下まで肉棒をコーティングするような舌使い。
唇の締め方は終わらせにかかる時のもので、俺も既にだいぶ興奮が高まっていたのもあり、限界が近い。
腰が浮き、体が強張る。
それはもちろんはるにも伝わり、再びの上目遣いと視線が交差する。
「――♡」
「ん、わかった。……いくよ?」
それだけで、わかる。
はるの乳首の弾力を楽しんでいた手を離し、二つにくくられた髪の束を軽く掴む。
つやつやと輝き、すべすべと手の中から逃げようとするそれを滑り落ちない程度に、しかし痛みを感じさせないように気を付けながら力を込めて、そのまま。
――ずぶぶぶぶっ♡ にゅぐうううぅぅ~~♡
「んごっ♡ ぉえ、んぶ♡ ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛っ♡♡」
ツインテールをハンドルのようにしての、イラマチオ。
さんざんパイズリフェラを楽しんだ後、射精のためだけに女の子の喉奥を使うそれは、最高の贅沢と言っていいだろう。
……まあ、別に俺がはるの髪を引っ張って押し付けてるわけじゃなく、あくまで手は添えるだけで飲み込んでいくのは全部はるの意思なんだけどね。
この子、こういう類の小芝居をちょいちょい挟むんだよ。
◇◆◇
はるは、囚われていた。
「んぁっ♡ はっ♡ はっ♡ はぁぁぁ~~~んっ♡」
「ほらほら、がんばれ。腰が上がらなくなってるよ。締め付けは気持ちいいけど、もっと勢いつけたり、奥にぐりぐりしてくれないと。……こんな風、にっ」
「きゃふんっ!?♡ ま、待ってコーちん♡ らめっ♡ はるがするから♡♡ 突き上げないでぇ♡♡♡」
仰向けになったコーチの上、騎乗位でのセックス。
全身を上下に弾ませる膣肉奉仕は女性の側に主導権のある体位だ。
男が快楽に呑まれていく表情を見下ろせることもあり、一般的なものとされている。
はるもそう思っていた。コーチとの騎乗位を味わうまでは。
コーチの胸板に乗せた手だけでなく、ベッドについた足でも体重を支えているが、その足首を捉える力強い感触。
他でもないコーチが、逃げられないようはるの足首を握りしめている。
もちろん、それだけでは拘束とは言えない。はるが体を持ち上げれば膣から抜くことはできるだろう。
挿入しただけで腰が砕け、膣襞という膣襞を逆立たせ、弱点の全てをえぐるカリを備えたコーチを相手にしていなければ、という仮定の話に過ぎないが。
なんとか逃げようにも足には力が入らず、追撃してください♡ とねだるのと変わらないような動きの鈍さ。
当然その隙を逃すコーチではなく、はるの腰が浮いた分だけを助走として、膣奥を叩くような勢いの突き上げが待っている。
思わずとばかりに体が浮き、支えられるだけの力を失った体が落ちる先に待っているのは幸せな地獄。膣内を蹂躙するコーチの肉杭と、はるの体重全てが子宮口を苛む枷となる。
「ぁぁぁああああっ♡ コーちん♡ コーちんっ♡」
「んぢゅうううぅぅっ、じゅぶ、れろれろれろっ」
「ひいいぃぃぃぃぃいいいっ♡♡♡♡♡」
そんな状態で体を立たせておくことができなければ、どうなるか。
うつぶせると子宮口にかかる重さは軽くなるが、コーチと抱き合うような形になる。
男の匂いが強烈に脳までキマり、待ってましたとばかりに片腕で背中を抱き寄せられ、コーチの口奉仕が乳首を襲った。
さっきのフェラのお返し、という気持ちが伝わってくる熱烈な吸い上げとしゃぶりつき。下品とさえいえる水音さえもが耳を犯す。
「コーちん♡ 好き♡ だいすきっ♡ 大好きなコーちんにおっぱいもおまんこも、全部壊されるぅぅぅぅっ♡♡♡」
それら全てを合わせて至る絶頂は、まさしく極上。
男の腕の中で忘我の境地をさ迷う幸福は、意思と意識の有無に関わらず抜け出せるようなものではまさかなく。
イったのははるだけで、コーチが射精していないことに気付くこともまた、できるはずのないことだった。
「――はる」
そのとき、コーチの声は平坦だった。
怒ってはいない。だが溢れんばかりの激情を秘めたその声に、ベッドの上で仰向けに転がされ、荒い息を整えていたはるは目の当たりにする。
眼前に突き付けられた、コーチの肉棒。
自分だけが楽しんだはるに置いてきぼりをくらい、食い足りないとばかりに飢える獣の牙も同然に天を衝く様が、威嚇も同然にそこにあった。
抱き潰した女の雌汁がラブホテルのどこか淫靡な色をした照明を反射して輝くさまは、いっそ信仰心すら抱かせるほど。
だがその狂暴な衝動は、抑えられているうちに発散しなければ何が起こるかわかったものではない、と脅し上げる。
「こ、コーちん……」
「準備して。早く」
「……っ♡」
命令に近い急かし方。それに逆らえばどんなことをされるか、わからないはるではない。
自分だけさんざん気持ちよくしてもらったくせに男を満足させられないような女が辿る末路など、一つしかない。
どんな女でもメロメロにするコーチの精力を受け止められる雌穴は、いまのはるには一つしかない。
ベッドの上、うつ伏せる。
膝を立て、腰を高く掲げる。
それだけで秘すべき何もかもがコーチの眼前に晒される羞恥に苛まれ、しかしまだそれでも足りないと、背中に鋭く突き刺さるコーチの視線が急かし。
「……んっ♡」
――むにいいいいぃっ♡
両手を、尻肉に沿える。
自分の体ながら信じられないほどに肉の乗ったそれを割り開き、普通に生きていく上では絶対に感じない部位で空気の冷たさを知る。
全身茹るように赤くなっていないだろうか。コーチにはしたない女だと思われていないだろうか。
そんな恥ずかしさに頭が茹る、その前に。
――くちっ
「あっ♡」
尻穴を捧げるはるの手に手を重ね、労わるように撫でる優しさと。
――ぬっ、ぶりゅうううううううう!!!
「お゛っ♡♡♡」
突き付けた亀頭が入るや否や、容赦なく根本まで突きこむ慈悲のなさが同居する、それがコーチという男だった。
体温以上、摩擦以上に熱く体の中に入ってくるように感じるのは、犯される場所に伴う禁忌のせいか。
「拡げられている」という感覚が、実際以上に深く背骨を遡る。
思わず反らした背にはコーチの胸板が押さえつけるようにのしかかり、二人の汗がぬるぬると混じりあう。
うつ伏せることなく、ベッドに手をついて体を支えているのは最後の意地。
屈服し、突っ伏して枕に喘ぎ声をしみ込ませるのは負けた気がするからいやだというはるの矜持最後の一欠片であって。
――むっぎゅうううう♡
「んお゛っ♡」
「あー……はるのおっぱい、きもちいい。もちもちしてて、すべすべしてて……ずっと揉んでいたい」
親指と人差し指の作る輪が、左右から鎖骨とあばらに沿ってはるの乳肉を締め上げる。
乳絞りにも似た、男の握力の全てを発揮できる形で胸を掴まれれば、はるの体は前後左右上下、どこにも逃げ場はない。
ずぬろおおおおおお……ずんっ♡
「ぉ、おほ……お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ん゛っ♡♡♡」
「ふふ、低い喘ぎ声。レゲエにはこっちの方が向いてるかもね?」
喉から迸る、普段のかわいらしさが微塵もない太い声。
はるが活動している音楽のジャンルであるレゲエにおいて、アイドルのようにかわいらしいはるの声は必ずしも向いているとは言えない。
こんな声を出せればと思ったことも当然あり、それがコーチにされているときだけは出せることを、喜べばいいのか嘆けばいいのか。普段ならば悩むところだろうが、いまのはるの頭の中はただただコーチがくれる快感だけに染まっているのは、幸か不幸か。
「コーちん……すき♡ はるのおしり♡ 全部潰してぇ……♡」
「……ありがとう、はる。それじゃあ遠慮なく」
ずぶっ♡ ずぶっ♡ ずぶっ♡ ずぶっ♡ ずぶっ♡ ぐっりゅううう!!
ばちん、と叩かれたような音が何度も弾む。
たっぷりと乗った尻肉はコーチの腰に押しのけられて間違いなく卑猥に歪み、アナルはどこまでも貪欲に男を貪る雌穴と化して、コーチの肉棒を締めしごく。
本来のセックスとは異なる快感。
しかしすぐそばの子宮を裏から腸壁ごしに嬲られると脳をバチバチとショートさせ、背骨を駆け上がる快感電流は体から力を抜けさせ、抵抗の意思など湧く前に雲散霧消してコーチに体を捧げるオナホールにされる。
そうなったのなら、幸せのあるべき形など一つしかなく。
「はる……はるっ」
「コーちん♡ ……ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ♡♡♡」
っびゅぐううううううう♡ どびゅう♡ びゅるるるるるる♡♡
喉ではなく、肺からあふれ出るようなその断末魔は、聞く者の耳ではなく体を震わせる低さと太さだった。
◇◆◇
「はーっ♡ はーっ♡」
ベッドの上に、体を投げ出す。今のはるに、できることなど何もない。
たっぷりと注ぎこまれた精液がどぷどぷ♡ とこぼれ落ちているのは感じているが、全身の力を使い果たしてしまってなんの動きも取れはしない。
だが、同じように全てを出し切っただろうコーチがすぐ隣で手をつなぎながら横になっているのだから悪くない気分だ。
ピロートークをしようにもまずは息を整えてからで、それからどうしたものだろうと考える。
いちゃいちゃと寄り添うのもいい。少し話をしたい気もする。体が動くようになればシャワーで体を流してもいいし、そんなもの全て放り出してこのまま寝てしまうのも幸せだろう。
そんな風に、これから先の幸せなしばらくを思い浮かべ。
「――はる」
「コーちん……?」
コーチが、むくりと体を起こした。
それはいい。なんだかんだと体力のある男性であるコーチが自分より早く復活するのは何もおかしなことはなく、そのまま覆いかぶさるように覗き込んでくるのも、むしろちょっとトゥンクする。
トゥンクしていられたのは、コーチの両手がはるの膝を掴んで足を開かせるまでであり。
寄せられた腰の間に、それまでのセックスがなかったかのように元気いっぱい反り返る肉棒の熱さと硬さを感じるまで行くと、もはや逆に肺の底まで冷えていく。
照明の逆光にうっすらと暗く浮かび上がるコーチの表情は、熱に浮かされたようなエロさと嗜虐心が彩っていて。
「ごめん、もうちょっと付き合って」
「うそでしょ!? ま、待って! いまはダメ! たくさんされ過ぎて、これ以上されたらダメだからぁ……!」
「うん。そうなんだろうね。だけどはるが可愛すぎてがまんできないから、仕方ないんだ。やっぱり膣内射精もしておきたいし」
「コーちん……コーちんんん゛ん゛ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♡♡♡」
後日、「声がレゲエ向きになったじゃん」と仲間たちから言われてもはるが素直に喜べなかった理由が、コレである。
◇◆◇
「うぅ~、コーちんのベッドバビロン」
「バビロンかー。……バビロンなら、倒さなきゃだよね? これから、やってみる?」
「…………あ、明日でお願い♡」
◇◆◇
ドルフィン紹介!!!
紙枝つぐみ
我が道ドスケベ。あえてストリートでジェットバトルチームを率い、セレクトショップでリーダーとして働くなど自分の納得できるスタイルと、それに合わない偽りや妥協が許せない性分。そんなつぐみから見るコーチは異常の一言で、KAZAMI以外のチームに対しても仲良く接して、あまつさえセックスしてる信じられない存在だった。
それが媚びやヒモ思考だったら許せないと思っていたが、当然のようになんやかんやの末にセックスすることになり、貞操逆転世界男子的な恥じらいがない代わりに嬉々として女の子を喜ばせられるだけ悦ばせようとするセックスでぐっちょんぐっちょんにされ、負けたからにはリスペクトするようになった。
好きなプレイはイかせあい。先に相手をイかせたら言うことを聞いてもらえるというルールでの勝負をよくしている。大体負けてがっつりセックスやパイズリやらアナルセックスやらえっちな道具の使用やドスケベ衣装を着てのプレイを要求されるが、それも楽しいらしい。ちなみに、つぐみが勝った場合も似たようなことを要求するので勝っても負けても大差がない模様。
羽仁原はる
さっぱりドスケベ。ファッションはメンヘラ地雷系ギャルそのもので、あんたはここではると死ぬのよとか言いそうだが実際は割と明るい農業レゲエ女子。ワダツミに移住して農業始めたばかりの頃の地主がだいぶひどかったらしく、権力者に対する反抗心が強い。世が世ならストリートダンスで天下を取ろうとしていたかもしれない。
好きなプレイはフェラやキス。黒マスクをズラしてするとコーチが興奮するのが好きらしい。シチュエーションその他に対するこだわりは強い方ではなく、コーチがドエロ男子でラッキーと思ってはいるのだが、エロすぎるし精力強すぎるで毎回負けている。そのためはるの中にあるバビロンへの反抗心が湧いてきて、ついムキになってはセックスの流れに持ち込まれがち。
ユノ
ドスケベ系ドスケベ。ヴィーナと同じタイプの神出鬼没な愛の怪人。ヴィーナとの違いは、愛が増えればそれでいいというタイプではなく、その愛が自分を向いていなければ我慢ならないという独占欲の強さ。ヤンデレ化はしないが、諦めも悪く何度もアタックするタイプ。
好きなプレイは一対一のイチャラブセックスで虜にすること。なのだが、なんやかんやでコーチをそういう雰囲気に巻き込んでやろうとしたらホイホイ乗ってきて、そのまま抱き潰されて完敗。以降も何度となく挑み、なんならグリモゲーティアのメンバー総出でレイプまがいのことをするもコーチは複数プレイも大好きなので嬉々として応じられ、そのまま全員揃って屈服顔射されたりする羽目になった。
玄口むうる
ダウナードスケベ。作曲や音楽の調整能力に長け、久々利トモの壊滅的な歌声も聞けるレベルのCDにするほど。人の特徴を「音」として感じ取ることができ、コーチは一人の人間とは思えないほど色々な音がするので気に入っている。
生活能力がない、わけではないのだが重要視していない上に音楽の仕事が忙しいし好きなのもあって色々蔑ろにしがちで、はるやコーチがたまに様子を見て世話をしている。
好きなプレイは介護プレイ。生活の二の次ぶりを見かねたコーチに抱きかかえられて風呂に連れ込まれてそのまま一緒に入って体を洗われたり、ベッドに放り込まれて寝バックで何もできないまま気持ちよくされてわけがわからなくなるのが好き。コーチの興が乗ってきてお世話というかむしろ性欲発散に体を使われるくらいになってからが本番、と思っている。
でも、風呂に抱えていかれる前に確認と称して数日風呂に入っていない体臭を思いっきり嗅がれるのは恥ずかしいらしい。