※この作品はR-18です。

乗るしかない、この貞操逆転ドスケベウェーブに   作:葉川柚介

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監禁拘束凌辱とかシャレにならないことをやらかしそうだけど返り討ちに合いそうだからセーフっぽい女、暮無夕離

 対峙する距離は、踏み込めば手が届くほどを維持して前へ、後ろへ。

 こちらの一挙手一投足を見逃さない鋭い視線が突き刺さってくるが、大きく動く気配はない。初手は譲る、ということだろう。

 

 ならば、と足を滑らせるようにして相手の間合いに侵入する。

 いつどんな角度から掴みかかられても不思議はないが、ためらえばそれこそ付け込まれる。どのみち格上の相手なのだからと覚悟を決めて襟を取った。

 それと同時、こちらが握りしめる勢いなのに対して撫でるように優しく、自然に襟を取られていることにぞっとする。

 

 そこからは、力の拮抗とそれを崩す技の比べ合い。

 力はこちらの方が上のはずなのに、いなされズラされかわされ引かれ、まともに通っている気がしない……!

 

 片足を引かれた、ということはわかった。

 だがそれだけでは納得いかないほどの力で相手の左半身が遠ざかり、手が離れてしまう。

 何とか追従しようとするも、当然のごとく邪魔される。

 こちらの手を遮るように伸びてきた相手の左手を、掴み。

 

 それを「掴まされた」のだと気づいたときには、俺の視界には天井が映っていた。

 

 

「一本、だな。なかなかキモが冷えたぞ、コーチ」

「だといいんですけど。まだ全然かないませんよ、乙姫さん」

 

 そうして、今日の武術刃兼流の鍛錬最後を締めくくる組手は決着と相成った。

 

 

◇◆◇

 

 

「世辞ではないぞ。コーチの成長は目を見張るものがある。こうも真面目に鍛錬してくれると、私としてもやりがいがある」

「恐縮です」

 

 刃兼流は、ワダツミでそれなりの知名度を誇る武術道場だ。

 刃兼乙姫さんはその師範代を務める身であり、警察への武術指導なども行っている。

 ジェットバトルでの縁があり、そんな乙姫さんから時折稽古をつけてもらえているのは、素直に幸運なことだと思う。

 

 基本となる体力づくり、型や技の研鑽。そして乙姫さんとの組手を繰り返すと、なかなかやりがいがある充実した時間だ。

 

 乙姫さんは日向重工のライダーであり、コーチであり、UMIマシンの開発責任者も兼ねるなど忙しい女性だ。あとついでに、幼馴染の暮無夕離さんがいたずらするたびに叱る役目も担っていて、本当に本当に多忙を極めている。

 だがそれらをすべてこなすとても強い人で、武術によって鍛えられすらりと引き締まった肢体が美しい女性という印象が強い。

 

「……正直、君が道場に通ってくれるようになって入門者が増えた。そういう手合いは少々動機が不純なのもあって、気を付けなければならないことも多いのだが」

「あはは……。俺が言うことじゃないかもしれませんけど、すみません。……でも」

 

 組手を終え、道場内で向かい合って正座し、少々雑談に興じる。

 鋭い雰囲気を漂わせる乙姫さんだが、こういうときだけは少し柔らかい表情を見せてくれていて。

 

「……な、なんだ。なぜ近づいて……ひゃんっ!?」

「不純、についてはあんまり人のことを言えませんよね、乙姫さん?」

 

 胴着の上から胸元に指一本突き刺すだけで頬が赤く染まるのは、男としてたまらないものがある。

 

「な、なにを……んっ♡ や、やめなさい……っ♡」

「そうですよねえ。やめた方がいいですよね。……もっと声、出ちゃいますし」

「ンくぅんっ♡♡」

 

 力も大して入れてはいない。

 布地の厚い胴着越しでは、爪を立てたとしても痛みを感じないだろう程度。

 だがそれでも、乙姫さんの様子は激変する。

 眉根を寄せ、唇を噛みしめ、逃げるように体を反らしていく。

 正座のままでいることができず足を崩し、両手を床について倒れないようにするのがやっと。

 必死に閉じようとする口からは、時折熱く甘く切ない吐息が零れ落ちる。

 

 ついさっき、俺を腕一本で投げ飛ばした乙姫さんが、指一本で腰砕けになろうとしている。

 

 そうなる理由は明白で。

 

「やっぱりつけてきたんですね――ニプレス」

「き、きみが渡してきたんだろう……! それに、これを付けないと、胴着が擦れるだけで……あぁっ♡」

 

 胴着の襟に指をかけ、ぺらりとめくる。

 喉から鎖骨にかけての美しいラインのさらに先、なだらかに膨らんだ胸の先端でてかてかと下品に輝くハート型のニプレスが、乙姫さんの敏感すぎる乳首を守っていた。

 

 

 刃兼乙姫さんは、ドルフィンと、日向重工のUMIマシン開発責任者と、道場の師範代を全て勤め上げる立派な女性だ。

 背筋に一本杭を通したような凛とした立ち姿と厳しく自身を律する姿を前にすれば、こちらも襟を正さねばならないと思わせられるほどの、謹厳実直と質実剛健。

 

 そんな乙姫さんの悩みは、同じくドルフィンとして活躍する日向重工のチームメンバーたちと比べて胸が小さいことだった。

 

 そこまで深刻に気にしているわけではないらしい。

 それでも明確な差はそこにあり、ドルフィンをしていればそのスタイルが人目に触れることも多い。

 悪いことが重なったり疲れが溜まったりすれば気分が落ち込むのは人の常であり、それは乙姫さんも例外ではなく、たまたまそんなときに俺が居合わせて、愚痴を聞くことになるのは自然な流れであり。

 

 

 乙姫さんのスタイルがどれだけかわいいかを力説し、酒も入っていた勢いも手伝って真っ赤になりながら否定する乙姫さんを相手に「実践」までしてしまったのは、まあ若気の至りというやつだろう。

 

 結果、乙姫さんは自信を取り戻した。

 もとより貞操逆転世界においては巨乳の方が男性に怖がられがちなもの。

 自分の胸もまたしっかりと愛され可愛がられ好かれるに足るのだと経験してしまえば、乙姫さんの普段の所作に泰然とした落ち着きが現れるのも当然のことで。

 

 その代償として、俺がしこたま開発してしまった乳首は服が擦れるだけでも感じてしまうようなド敏感になり、責任を取れと涙目で迫られてニプレスをプレゼントすることになりました。

 

「ニプレスの残りはまだありますか? 足りなくなりそうなら言ってくださいね。またプレゼントしますから」

「だ、大丈夫だ……♡ し、しかし剝がそうとするなっ♡ 大事に、使いたいんだ……っ♡」

 

 ニプレスの縁をかりかりと爪でひっかきながら、時折狙いがずれたふりをしてニプレスごしの乳首もいじめる。

 乙姫さんほどになればそんなことはお見通しで、赤い頬と涙の輝く目でキッとにらみつけてくるのがむしろかわいい。

 

「そ、それより! 今日は君に話しておきたいことがある。聞いてほしい」

「話、ですか?」

 

 そうして遊ぶ……じゃなかったスキンシップを取ることしばし、乙姫さんが転がって距離を取り、話をしたいと言い出した。

 息は荒く、両手で胴着の胸元を抑えて防御を固めているさまというのも趣深いが、それを突き崩すのは今度の楽しみに取っておこう。

 ……乙姫さん、理性がスゴいから。セックスいけそうな流れでも、時々気合で真面目な話に引き戻されたりもするんだよ。

 

「ああ、実は君の周りで問題が起きそうな兆候があってな」

「問題……まさか、桐利がまた炎上を?」

「いや、そうではなく夕離の方だ」

「夕離さん……また何か?」

「まだ、ではあるがな。――覚えておいてほしいことがある」

 

 その話の内容は、思っていた以上に重要でぎりぎりだったのだと、ほんの数日後に思い知ることになる。

 

 

◇◆◇

 

 

「んぁ……。あれ、ここは?」

 

 存外、間の抜けた寝起きだった。

 眠りから覚め、目を開けて、自分の居所を理解できていなかったコーチは、何度か瞬きして意識を取り戻した後、呆けた表情でゆっくりと部屋の中を見回した。

 

 部屋の様子に見覚えはあるようなないような。

 少なくとも、前後の記憶もはっきりしない程度の状態ではその程度しか判断がつかず。

 

「よぉ。目が覚めたか、コーチ」

「わっ。……夕離さん?」

 

 その疑問に対する答えは、背後から現れた。

 首に回され、胸元に交差して垂れる細い腕。

 背中に感じる豊かな柔らかさと、その奥から伝わる温かさ。

 耳元で囁かれるその声は、日向重工の武器開発責任者にして刃兼乙姫の幼馴染、暮無夕離のものに違いなかった。

 

「気分はどうだ? 吐き気なんかはないと思うけどよ」

「ええ、確かに。でもちょっと……」

「頭が重くて、体がだるい。だろ?」

「……え?」

 

 そして、コーチの体に起きていることを、コーチ以上に把握しているのだと言外に示した。

 

 

 それと同時に、コーチは気付く。

 動かない。体の、あちこちが。

 

 よくよく周りを見渡してみれば、そこは夕離の部屋だった。何度か宅飲みで訪ねたことがあるからわかる。壁にレプリカとはいえ銃器を飾っている部屋は、ワダツミ界隈では夕離の部屋くらいなものだろう。

 部屋の中央あたり、椅子に座らされている。

 ついさっきまで眠りこけていたのに滑り落ちていないのは、両腕が後ろで、両足が椅子に、縛り上げられているから。

 

 夕離の部屋で。

 意識を失い。

 拘束されている。

 

「く、くふふふふっ。お前が悪いんだぜぇ、コーチ。あたしがこれまでさんざんいたずらしてやったっていうのに、まるで効いてないみたいな顔しやがって。……それなら、これくらいしなきゃだよなぁ♡」

「んっ……くぅっ!?」

 

 夕離の指先が、コーチの襟から胸元へと這う。

 鎖骨の縁をなぞり、服の内側をくすぐる。

 どちらも、普通にしていれば絶対に他人から触れられることがないような場所で、耳元の吐息が熱を帯びた。

 

「あはぁ♡ いい声だなぁコーチ? その声が聞きたかったんだよ。今日はこれまでの分、たっぷり楽しませてもらうからな♡」

「た、楽しむって……?」

「決まってるじゃねえか」

 

 コーチの胸元をまさぐっていた夕離は体を離し、コーチの目の前へと移動する。

 夕離が着ているのは日向重工のユニフォームだった。

 手袋部分は外しているが、肌の露出は少なく、しかし体のラインをくっきりと見せるライダースーツ状の見慣れた姿。

 どうやら胸元のファスナーはできる限り開けるのが日向重工の嗜みらしく、大胆に胸の谷間が見えているのはいつも通りで。

 

 向かい合ったまま、椅子の上で身動きの取れないコーチの膝に腰を下ろす。

 むっちりと肉の詰まった尻の柔らかさがコーチの足の上でつぶれ、夕離の両手はコーチの首に絡めて逃げ場を奪う。

 

 そして、コーチの瞳を射止める目に燃える、復讐と情欲の混じりあった色をした、炎。

 

「――お前を、犯すんだよ♡」

「…………な、なんだってー」

「んひひっ♡」

 

 それを受けたコーチの悲鳴たるや、夕離にとっては何よりの甘露だった。

 とっさには言葉が出ず、感情すら吹き飛んだのだろう。

 まるで全く驚いていないような、棒読みに近くなるほどの恐怖に強張ったその声。

 いたずらを生き甲斐にしてきた夕離にとっては最高にゾクゾクする。

 

 だが、もっとだ。もっと欲しい。

 コーチに見せつけるようにしながらユニフォームのファスナーをさらに下していく。胸の谷間は上から下まで。さらにはへそまで見えるほどになれば、乳輪の縁の濃いピンクまでもがコーチの視界を汚す。

 

「声を上げたって無駄だぜ。ここはアタシの部屋で、防音は完璧で、乙姫もUMIマシンの開発会議に出てる。助けなんて来ないから、あたしが満足するまでなにしたって逃がさないからな♡」

「そ、そんなー。許して、夕離さんー」

「許すかっ♡ まずは……こうだ♡」

「んむうーーー」

 

 そのまま、コーチの頭を力いっぱい胸元へ抱き寄せる。

 夕離が持つ96cmのバストは、二つ合わせれば大人の男であるコーチの頭を包み込んで余りある。

 視界もなければ空気もなく、そこには夕離の匂いだけが満ちる闇。その中に放り込まれたコーチの恐怖を、暴れる頭を押さえる両胸と手で感じる気分は最高だった。

 

「おらっ♡ 逃げるな♡ あたしの谷間の匂い覚えろっ♡ ……ひひっ♡ 最高♡ こんなことなら、もっと早くしておけばよかった……!」

「んむんむんむ」

 

 いやだいやだ、というように首を振るコーチ。

 それでも身動きを取れないままではぐいぐい胸を押し付ける夕離から逃れることはできず、哀れな姿はより一層の嗜虐心を誘った。

 拒絶しているだろうに、その動きは実質夕離の胸に頬ずりするような形になっている。男として、それは一体どれほどの屈辱か。

 

「よーし、おっぱい地獄はこんなもんにしてやろう」

「はぁっ、はぁっ……。あの、夕離さん? なんで俺の服を脱がすんです?」

「決まってるだろ? ……今度はこっちにいたずらするからだよ! んっちゅううううううう! れろっ♡ れろれろれろ♡」

「はうっ!? ち、乳首!?」

 

 だから、次はもっといじめてやらなければならない。

 服をまくり、露になった胸元。

 男らしく厚い胸板はくらくらするほどにエロく夕離を誘い、これまでジェットバトルの合同練習でちらちらと見えていた理想が目の前にあり、なんの遠慮も必要ないという状況が夕離から理性を奪った。

 その結果は、コーチの乳首への吸いつきの強さが示す。

 

「んっま♡ んっま♡ ちゅっちゅっちゅっ♡ んじゅうううううううう♡ ふへへ、見ろよ。コーチの乳首、あたしのよだれまみれでテカテカだぜ♡ これから自分の乳首見るたびに私のことを思い出すようにしてやる♡ まだ終わらないからな、覚悟しろよ♡♡ んれええええええ♡」

「ああっ! そんな、舌を伸ばして……くうっ」

 

 見せつけるように夕離の長い舌で弾いてやると、これまた違った悲鳴がこぼれる。

 この男は、いったいどれだけ自分を煽れば気が済むのか。

 性欲を伴う過剰な興奮は、次第に脳の中で怒りにも似た感情に変質し。

 

「……っ! おい、コーチ! エロすぎだろてめえ! 普通、女にこれだけされたら泣き叫ぶってのにそんな風に喘ぎやがって……許さねえ♡」

「あー。そこはだめー」

 

 コーチがダメと言ったことはとりあえず全部やろう、と新たな覚悟をひそかに決める。

 滑るようにコーチの体を下り、目の前にはシンプルなズボン。

 この期に及んでなお抵抗するように体をよじり、まるで自分から腰を上げたようなタイミングを狙って一気にずり下ろし。

 

「――はぁんっ♡」

 

 目の前に現れたそれの太さに、反りに、匂いに。

 夕離は一目で、惚れた。

 

 

「……夕離さん?」

「ハッ! ど、どうだよコーチ。お前のチンポ、私の目の前にあるぞ。全部見られてるぜ? カリの高さも、幹の太さも、裏筋でビキビキしてる血管も、重そうなタマも……タマも……あむぅ!!!」

 

 それを前に能書きを垂れるなど、世界に対して失礼のような気がした。

 大口を開け、コーチのタマを口に含む。

 みっともなく顔を横向け、竿はキツめに握って激しく上下に擦る。

 

 口の中に広がる、コーチの匂い。

 思ったよりもぬめる手は、コーチの先走りが垂れていたから。

 

 コーチに対する怒りと嗜虐心と股間に顔を埋める屈辱感と幸福と恍惚で、おかしくなりそうだった。

 

「や、やめてください夕離さんー。もう許してー。口でしてくれていいですから、だからどうか、パイズリだけはしないでー」

「ひひひっ♡ お人好し過ぎるぜ、コーチ。今の私にそんなこと言うなんて、ヤってくださいって言うのと同じだぜ♡」

 

 体を引き、ユニフォームの袖を抜く。

 裸になった上半身。窮屈な服から解き放たれて大きく揺れる胸にコーチの視線が突き刺さり。

 

 どしん。

 体ごと押しつぶすようにして、コーチの肉棒を谷間に入れた。

 

「ああっ! ぜ、全部埋まるぅ……!」

「縦パイズリならそうもできるけどよ、普通にしてると先が出てくるのはすげえよ、コーチ。日向重工の暮無夕離のパイズリでも収めきれなかった巨根、って自慢していーぜ♡ れえええええろっ♡」

 

 根本まで胸を押し付け、露出した亀頭へこれ見よがしに舌を這わせる。

 男にとっては恐怖でしかないだろうその光景、コーチの見開かれた目を見ているだけで夕離は濡れるのが止まらず、すでに股間の下には愛液が溜まっているだろうという自覚があった。

 

「んまっ♡ えろ♡ おら、射精せっ♡ 捨ててもらえるなんて思うなよ♡ ぜぇんぶ、私が飲んでやるからっ♡ じゅぞぞぞぞぞぞ♡」

「んひっ!? ゆ、夕離さん……タマ、揉まないで、苦しぃ……!」

 

 コーチの悲鳴を聞いてもいたいが、フェラでぶっこ抜きたい気持ちが抑えられなくなってきた夕離は、コーチを終わらせにかかる。

 パイズリで竿を押しつぶしながら、胸で隠れて見えない位置でコーチのタマをキツく揉んだ。

 ぐりゅるるる、と精液を作っている感触がする。それを全部よこせと恫喝し、頬がゆがむほど強く先端に吸いつけば、根元から上ってくる震えが強くなり。

 

んびゅうううううううううう!! びゅうるるるるるる!!

 

「――んぼっ!? んんんーーー♡ んふーっ♡ んふーっ♡ ……んふふふふ♡」

 

 口の中ではじける激流を、夕離は離さず受け止めた。

 

「んっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡」

 

 じゅぞっ、と強く尿道の中に残った精液も逃さずすすり、顔を反り上げる。

 その頬を膨らませたままにやにやと笑い、コーチの体を這い上るようにして膝の上に座り、目の高さを合わせ。

 

「んあー♡」

「ああ……!」

 

 口を開けば、そこには並々と溜まったコーチの精液。

 全て奪ってやったぞ、とばかりに夕離は舌を泳がせかき回し、口を閉じてぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら一滴、一匹に至るまで味わい尽くし。

 

 キスでもするように顔を寄せ、しかし直前でかわしてコーチの耳に喉を押し付け。

 

「――ごくっ♡」

 

 嚥下の音を、聞かせた。

 

「はああぁ……♡ 美味かったぜ、コーチ♡ ぜぇーんぶ、アタシが飲んでやったからな。ほら、見えるだろ? れー♡」

「う、うう……」

 

 挑発するように開いた口、伸ばした舌には白濁の一片も残っていない。

 そこに迷い込んだが最後、二度と逃げられない奈落の縁だというかのように、揺らめく舌が怪しく誘う。

 

「ひっひ♡ いい顔しやがるなあ、本当に。じゃあそろそろ勘弁してやるか」

「ほ、ほんとうですかー」

 

 夕離の終了宣告に、全身から力が抜けるように項垂れるコーチ。

 

 その頭頂部を見る夕離の目に、まだ嗜虐の光が消えてないことを知らないまま。

 

「――と、思ったんだけどよ!」

「んくぅっ!? ゆ、夕離さん!? お、終わりにするんじゃ……!」

 

 油断している隙を突き、肉棒を強く掴んだ。

 

「そのつもりだったよ。だったけどよぉ、コーチ? なんだこのちんぽは。一回射精したってのにまだこんなに大きいじゃねえか。――このままじゃ、解放しても外を歩けないよな?」

「い、いやそんなことは。しばらく放っておけば自然と……」

「だから、さ」

 

 口で、胸で、手で感じたコーチの全て。

 それらが夕離を駆り立てる。

 

 体を離し、コーチの正面に立つ。

 ほとんど服としての用を為していなかったユニフォームを、ついに脱ぐ。

 腰のあたりに引っかかっていた生地を引っ張り、上半身をかがめて足を抜く。

 女が全裸になろうとするところなど男にとっては恐怖でしかないだろうに、恐怖だからこそ目を逸らすのも恐ろしいのかコーチは夕離を凝視したままで、それがまた最高に興奮を煽り。

 

 

「ヤろうぜ、コーチ♡」

 

 全裸のまま再び、コーチの膝に腰を下ろす。

 薄手とはいえ生地越しだった時とは異なる尻の柔らかさがコーチの膝を包み込み、腰を寄せれば自身のへそを突きそうな勢いのコーチの肉棒が夕離の下腹に添う。

 セックスしたらここまで届くんだぞ、と見せつけるその所業。

 夕離の子宮まで届くことは確実だと、コーチもわかっているのだろう。

 その表情がツボ過ぎて、ぷちゅりと愛液が噴出してコーチの肉棒の根本とタマにマーキングをする。

 

「あ、ああ。ダメですー夕離さんー。これ以上は言い訳できませんー。――本気で、抵抗しますよー?」

「上等♡ せいぜい私を先にイかせて逃げてみろよ……ふっ!」

 

 体を持ち上げ、亀頭を膣口で咥え込む。

 竿を垂れていく愛液の雫に遅れることなく腰を沈め……ようとして。

 

「……は? は、入らない……! な、なんでだよ! 確かにコーチのはデカいけど、このくらいなら……」

「――それは、夕離さんがビビってるからですよ。これから感じる、気持ちよさに」

「あ? なんだとコー……ん、っおおおおおおおお!?」

 

 止まり、戸惑い。

 いつの間にか夕離の腰に置かれたコーチの手によって力づくで押し込まれ、夕離は盛大な負けオホ声を上げた。

 

「ぁ、あ……んっ♡ んほおおっ♡ 奥、ぐりゅぐりゅされてりゅ……っ♡ な、なんでっ! コーチの手は、しっかり縛っておいたのにっ♡」

「乙姫さんから、刃兼流縄抜け術を習ったんです。そのうち必要になるだろう、って。実は目が覚めた時からいつでも抜けられたんですよねー」

 

 何が起きたのか全く分からない夕離。亀頭にぶん殴られた子宮口が思考を麻痺させ、体に力が入らないままコーチが自分の手を縛っていたロープで夕離の両手を背中側で拘束するのに抵抗もできない。

 

「んあああっ♡ も、持ち上げるなっ♡ 一番奥♡ 刺さるぅ♡」

「ちょっとだけ我慢してくださいね。もうすぐベッドなので」

 

 なんとコーチはそのまま夕離を抱えて立ち上がり、歩き出した。

 鍛えられたたくましい体をしているとは思っていたが、まさかセックス中の女をこうもやすやす抱え上げるとは予想外で、ふわふわとした浮遊感と体重の一部を支えさせられている子宮の悲鳴が轟わたる。

 

 ベッドにたどり着くまでのほんの数歩が、とてつもなく長い。

 一歩ごとにイった。その都度全身を駆け巡る絶頂の波が感覚を引き延ばし、ベッドへ横たえられた時真っ先に感じたのは背中でたっぷりとかいた汗がべちゃりと染みつく鬱陶しさだった。

 

「んー。やっぱり後ろからの方がいいかな。ひっくり返しますよー」

「んぎょっ!? い、挿入れたまま回す……んなあああああっ♡♡」

 

 足首をつかまれ、体を反転させられる夕離。

 念願の生セックスに悦び媚びへつらう膣肉はコーチと離れたくないとばかりに吸いついて、この行為以外ではどんな生き方をしていても味わうことのないだろう体内がねじれる感覚に襲われる。

 うつ伏せになりきったときにはもうまともに呼吸もできず、ただシーツに顔を埋めて荒く息を吐くだけの生き物になり果てる。

 

 そして、その背後には自由を手にし、先ほどまで夕離にいいようにされていたコーチがいて。

 

「――ふんっ!」

「お゛っっっっ♡」

 

 ずぶぶぶぶ、ぱんっ!

 ずぶぶぶぶ、ぱんっ!

 ずぶぶぶぶ、ぱんっ!

 

 引くときはゆっくりと勿体ぶって。

 突き入れるときは容赦なく、コーチを求めて下りきった子宮を奥へと押し戻すしつけのように力強く。

 負けた女をわからせるセックスが、始まった。

 

 

 そんな動きを数度も繰り返せば、抜かれてはイき、突かれてはイきを繰り返している夕離でも理解が身に染みる。

 

 膣口から亀頭がついに離れるかというほどに引き抜かれた。

 イき震えが収まるまで動かず待っていたのは、これから起きることを夕離にはっきりと理解させるためだと、何も言われずとも分かった。わかってしまった。

 

「……な、なあ、コーチ?」

「なんですか、夕離さん?」

 

 恐る恐る振り向けば、そこにはコーチの笑顔。

 もはや夕離の中の女を壊せる状況で、しかし普段と変わらないその表情はコーチにとっては「コレ」が慣れたものだということに他ならず、とんでもない男に手を出してしまったという恐れに苛まれる。

 

「そ、そろそろ終わりにしようぜ。今なら勘弁してやるからさ、な?」

「勘弁してやる、ですか……」

「ひっ!? う、うそうそうそ! 謝る! 謝るから! なんなら乙姫のところにも自首しに行く! だから、もうやめてぇ……♡」

 

 屈辱。

 しかし、いまは下手に出るしかない。

 このままセックスされ続ければ間違いなく堕ちるという自覚が夕離にはあった。

 コーチが腰の動きを止めているからこそ口も動いているが、余裕などかけらもない。

 

 あと一撃で、終わる。

 

「なるほど。ちゃんと反省してるなら許してあげたくなりますね」

「だ、だろ!? 本当だって! もうコーチにいたずらなんてしねえし! だから、そのまま抜いて……」

「でも」

 

 コーチが言葉を遮った。

 腰を掴んでいる手に力がこもり、少し持ち上げる。

 突きこまれたら、夕離の体ごとベッドに沈んで少しも力を逃がせないような角度。

 何ならコーチの体重も全てが夕離の子宮にかかるだろう、本気の度合いが強すぎる。

 

「コ、コーチ!? 謝る! ほんとだ! ごめん! ごめんなさい! なあ、聞けよ!」

「実は、乙姫さんから言われてるんです。もし、夕離さんに犯されるようなことがあったら……」

「っ!?」

 

 全て、バレていた。

 長い付き合いの乙姫に自分の言動が見透かされるのはそれなりにあること。その裏をかくことこそいたずらの醍醐味ともいえる。

 だが、もし夕離がこうしてコーチを捕まえ、拘束し、犯すことまで想定していたのなら。

 乙姫がその制裁としてコーチに依頼することとはどんな身の毛もよだつ恐ろしい話なのかは想像もつかず。

 

 

「孕ませろ、って言われてます」

「!?!?!?」

 

 

 最悪の予想を、斜め上に飛び越えた。

 

「なんっ、孕ま……!?」

「夕離さんのいたずら好きは筋金入りだけど、子供でも出来たらさすがにおとなしくなるんじゃないか、だそうで。生まれた子供は乙姫さんも育てるのを手伝うって言ってましたよ」

「勝手に人を親にするんじゃねえ!? しかもアタシ一人じゃ育てられないこと前提かよ!?」

 

 信じられないことだった。

 男に犯され孕まされるだけなら女にとってのご褒美と言えなくもないが、それは夕離の好みではない。

 男を、コーチを組み敷き、犯し、やめてと言われながら搾り取って自らの意思で孕むことこそ夕離の理想。

 それを、こんな。獣のように這いつくばり、何度となくイかされた体でロクに抵抗もできない有様になり、孕まされるなど。

 

(……あれ、案外悪くないか?)

「じゃあ、夕離さん」

「あっ!? やめ、ちょっと待……ってぇ♡♡」

 

 余計なことを考えて、隙ができてしまった。

 既にコーチの形になるまで耕された膣道はロクな抵抗もせず歓待する始末。

 子宮口は突かれるなり熱烈なキスをして所有権を明け渡し、夕離の意思に反して子種をねだる。

 

「すごいですね、夕離さんの膣内。また一段とぬるぬるになって、離してくれません。……そんなに、孕みたいですか?」

「うっ♡ うううぅぅぅ~~~~♡♡」

 

 悔しい。悔しいが、感じてしまう。喜んでしまう。

 自分のいたずらに思ったほど反応しないという点を除けば、少なくとも肉体的には極上な男との、子作り前提のセックス。

 それを無視できるほど夕離の性欲は薄くない。

 

「ねえ、夕離さん。乙姫さんにはああ言われたけど、俺は別に無理矢理孕ませようなんて思ってないんです。――どうします? やめましょうか?」

「て、てんめぇ~~♡♡」

 

 それを見透かしたうえでの、あからさますぎる挑発。

 しかしそんなものに乗るなど夕離のプライドが許すはずもなく。

 

 

「……ハメて♡ 犯して♡ 膣内射精していいから♡ アタシを、コーチの女にしてぇ♡♡」

 

 

 突っぱねられるほど、女の本能が弱くもなかった。

 

 

 じゅ……っぶん!!!

 

「おひ―――――♡♡♡」

 

 

 イった。

 それまでの焦らしとは比較にならないほど深く、高く、意識がトんだ。

 胸を触りたそうにコーチの手が肌を這えば何も言われずとも差し出し、乳首を潰された。

 イくときは言えと命令され、息を吸う間もないほどイくイくと叫び続けた。

 

じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ! パンっ、パンっ、パンっ!

「気持ちいいですよ、夕離さんの中。とっても素直に甘えてきてくれて嬉しいです。だから、夕離さんのお願いも聞いてあげたくなりました。――どうしてほしいですか?」

「……くひっ♡」

 

 そんなこと、聞くまでもなくわかっているだろうに。

 普段の夕離ならばキレ散らかすだろうそのとぼけた物言いが、今だけは最高に気持ちがいい。

 そしてさらに気持ちよくなるために必要なものがなんなのかも、もうわかっている。

 

 普段の夕離なら決して捨てないものを、今だけは捨てて。

 残った全てを、コーチにゆだねた。

 

「さっきも、言っただろ♡ ……膣内射精♡ 精子♡ ザーメン♡ コーチの子種で、孕ませてぇん♡♡」

「……かわいいっ!!」

 

 びゅぐんっ! びゅぐぐっ! びゅうるるるるるるる!!!

 

「はぁぁぁあ~~~~~~~♡♡♡」

 

 かわいい、なんて言われ慣れていない言葉。

 むず痒く、受け入れがたく、でも今だけは何より甘く優しく、夕離の脳の奥深くに。

 そして子宮の中に、刻み込まれるのだった。

 

 

◇◆◇

 

 

「……ばかやろう」

「夕離さんがそもそも俺を監禁拘束凌辱しようとしてなければ、その批判を甘んじて受けてたんですけどね」

 

 うっせ、と言いながら軽く小突いてくる夕離さん。

 お互い裸、シーツをかぶってうつ伏せになったままでのそれは痛いわけもなく、お返しに頭をなでてあげると拗ねたように向こうを向いてしまう。

 その背中が「離れたら許さない」と言っている気がしたので、身を寄せて脇腹から下腹にかけて腕を回すと、夕離さんの手が上から重ねられて添い寝の形になる。

 温かい。

 

「てーか、どこからどこまでコーチの……いや、乙姫の掌の上だったんだよ」

「ちょっと前に乙姫さんから教えられました。夕離さんがいよいよキレてロクでもないことをしそうだから、って。縄抜けを含めたいくつかの技を教わって、本当にやらかしたら返り討ちにしてやってくれって」

「全部お見通しかよ……!」

 

 イライラし始めたのだろう。俺の手を握る夕離さんの力が強い。

 それでも爪を立てたりしない辺り、こちらを気遣ってくれているのだと思う。

 いたずら好きで、ちょっとやり過ぎちゃうこともあるけど悪い人じゃないんだよね、夕離さん。

 

 ……だから、やめておこう。

 夕離さんを乗せるための演技は見波のリクエストに応えたシチュエーションプレイで磨いたものであることとか、夕離さんの様子を逐一桐利から聞いていたこととか、夕離さんを返り討ちにするための実技訓練と称する乙姫さんとたくさんセックスしたこととか伝えるのは、やめておこう。うん。

 

「それはそうと、夕離さん。少しは落ち着いてくれました? 正直、俺としてはあんまりヒドいことはしたくないんでいたずらは控えてもらえると……」

「あー? ……ああ、まあな。うん。控える控える。さすがにこんなこと何度もされたら体がもたないしな。だからさ。今度はそういうの抜きにして、シようぜ♡」

 

 そう。世の中知らない方が、知らないということにしておいた方が幸せなことというのはあるものだ。

 夕離さんのいたずらに関して日向重工内で割と真剣な監視網包囲網が張り巡らされていることとか。

 一度目なら俺からのお仕置きだけで許すけど、次からは自分も加わって徹底的にやるという乙姫さんの宣言とか。

 

 甘えるように俺の腕の中に顔をうずめて見上げてくる夕離さんの瞳に宿る、「そのうち絶対裏をかいてやる」といういたずらの前に見せる色だとか。

 

 とりあえず知らないことにしておこうと、思うんだ。

 

 ……日向重工に遊びに来るときは、アブノーマルなプレイを経験することになる覚悟を決めておく必要があるのかもしれない。

 割と、真剣に。

 

 

 

ドルフィン紹介!!!

 

伊澄桐利

 考えなしドスケベ。コーチとならヤれる、と気付いたら搦め手なく素直に「ヤろ♡」の一言で関係を持った。なお、コーチがコーチでなければ通報ものだったことは言うまでもない。

 シたくなったらスるのが最高という性格なので、隙あらばコーチを誘い、セックスしている。

 海津見学園用務員室ヤリ部屋化計画の主犯。コーチが気付いた時にはすでにいろいろな設備やら小物やらが整えられていた。なお、入華やシュネー、紫苑など学園でもコーチと顔を合わせるドルフィンからは好評な模様。

 炎上癖があるのでハメ撮りだけは絶対にさせてもらえないが、土下座してコーチの勃起ちんぽで目隠しした自撮りだけは撮らせてもらった。

 コーチといつでもセックスできるようになったことでブログの文面が少し優しくなったが、処女に対するナチュラルな見下しが感じられて炎上率はプラマイゼロらしい。

 

黒瀬見波

 中二病ドスケベ。浦見鉄工所の由芽がコスチュームにこだわるのに対し、シチュエーションにこだわるタイプ。

 くっころしたりされたり、レイプ風のプレイなどもいろいろ楽しんでいる。

 最近の悩みは、油断しているとコーチが甘えてくる系のプレイを提案してくることで、性根が優しいのでついつい受けてガッツリ没入してしまうこと。

 好きなプレイは先にも述べたシチュエーションを演じる系、と見せかけて一緒にお風呂に入ること。そこで普通にイチャイチャするのが好きなのだが、それで収まらないのが貞操逆転世界巨乳女子の性欲で、ついついヤることヤってしまい思ってたようなしっとり感が出ないらしい。

 

刃兼乙姫

 真面目ドスケベ。日向重工のドルフィンの中では一番の貧乳であり、貞操逆転世界では男に怖がられないので悪くないと思っていたが、それはそれとして巨乳に囲まれていることに複雑な感情はあった。

 そのことをうっかりコーチに明かしたところ、貧乳の良さを熱く語られるとともに「実践」される。

 結果、服と擦れるだけで乳首イキする体にされてしまい、コーチからプレゼントされたハート型テカテカニプレスを付けるようになった。

 好きなプレイは対面座位。おもいっきりくっつけば乳首を責められなくて済むから。なお、コーチは決して諦めず乳首を弄ることに心血を注いでいる。

 最終的にコーチの子を産む気でいるし、他のドルフィンもコーチの子を孕むことは「とにかく、よし!」らしい。

 

暮無夕離

 ただのドスケベじゃない。ドSのドスケベ、ドSケベだ。物心つくころから気になった男には必ずいたずらして、絶対に泣かせてきた。

 コーチはその辺のいたずらを軽くかわすので、いい加減キレてレイプしたが乙姫によって色々仕込まれていたコーチに逆襲される。

 それでも決して懲りずことあるごとにコーチにいたずらを仕掛けて、泣かせてついでに堕とそうとしている。

 諦めの悪さたるや氷織に並ぶほどで、コーチの巨根とペニバンをつけた乙姫に二穴を犯されて快楽堕ちしてもそのうち立ち直って性懲りもなくいたずらを画策する。

 夕離へのおしおきには乙姫が参加することも多いため、女同士のディープキスくらいならなんとも思わなくなった。

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