ポーズを決める。
長く維持する必要はないから程よく全身に、筋肉に力を込めて盛り上がらせて。
「ああっ! 最高だ! ……またアイデアが湧いてくる! 手を動かすのがもどかしくてならない! この思いを直接形にできれば、もっともっとたくさん生み出せるのに!」
「無理しないでくださいね……?」
マネキンとトルソーが乱立し、アイデアの走り書きは散乱するメモのみならず時々壁紙にも書かれている。
ごちゃごちゃして、どこか浮世離れしたここはファッションブランドNeleidesの中でもラグジュアリー路線で知られたSalaciaのアトリエ。
この部屋の主、チーフデザイナーのセレナ・ルイスさんがすごい勢いでスケッチブックにペンを走らせ、ときどきこちらを凝視する、アイデア出しの時間だった。
「つ、次っ! また別のポーズを取ってみてくれないか! ……そんなっ、背筋も鍛えているのか! たまらないよ、私のミューズ!」
「アッハイ」
表情はクールというかニュートラル寄りなんだけど、かなり熱い人、それがセレナさんだ。
いま俺は、セレナさんに頼まれてデッサンモデルをしている。
裸で、腰のあたりには白い布を一枚。別に全部見せてもいいというか既に何度も見たり見られたりしている関係なのだけど、見えないというか見せないことに意味があるらしい。特に、その布の内側を知っているのならなおのこと、とか。俺にはよくわからない領域だ。
そんな俺を見ながらなにがしか描きつけているが、別にデッサンモデルとして俺の姿を描いているわけではなく、Salaciaの新しいファッションのネタを描いているんだそうだ。
実際、これまでもこうしてモデルをしたことは何度かあり、その後見せてもらったスケッチブックの中には後のSalacia製品に繋がる豪華でオシャレな服や小物のラフスケッチが書かれていた。
男の裸を見て、女性のファッションにつながるアイデアを得る。天才ってのはすごいね、ほんと。
「ふぅ……。ありがとう、コーチ。とても捗った。じゃあ次は、絡み合う姿を見せてもらえるだろうか」
「絡み合う……って、セレナさんとですか?」
そんな感じでいくつかポーズをキメていると、満足したらしいセレナさんから次の要望が告げられた。
それは構わないんだけど、絡みとは。セレナさんといちゃいちゃするのなら望むところではあるのだけど、デザインの方が疎かになってしまわないかはちょっと心配だ。
「そこは心配ないよ、コーチ。……そろそろのはずだからね」
が、無用の心配だったらしい。何か算段のあるらしいセレナさんと、ついでにどこからともなく響いてくるドスドスというお淑やかとは言いがたい足音。
……うん、いやな予感がしてきた!
「――セレナッ!!!」
「ああ、へリーさんか……」
ドバン、と扉を砕きかねない勢いで開いて姿を見せたのは、セレナさんの姉にしてNeleidesの一般向けブランドGalateaのチーフデザイナーを務めるへリー・ルイスさんだった。
勢いは強いが、一方でへリーさん自身はあまり調子がよくなさそうだ。
開いた扉にもたれかかり、顔は赤い。
息が荒いのは急いできたという理由で納得できるにしても、まるで風邪でも引いているみたいだ。
なお、セレナさんにキレていることに関しては気にしない。
へリーさん、二色に塗り分けられた髪と奇抜なファッションをしているけどそれはブランドを担うデザイナーとしてのキャラクターみたいな側面があるから割と常識的な人で、天才肌のセレナさんに対して色々な思うところに基づいてキレ散らかすのはいつものことだ。
……でも、今日は特に何もしてないはずのセレナさんを叱りに来るというのはどういうことなんだろうか。
いや、セレナさんはそそくさと俺を盾にするように隠れているので何らかの確信があるのだろうけども。
あの、セレナさん。俺今ほぼ裸だから壁にされてもあんまり役に立てないですよ。
「大丈夫、今の姉さんにはぴったりだ。……ヴィーナからもらった『愛の薬』を飲ませているからね」
「それ、精神に異常きたすレベルの媚薬ですよね?」
Neleides所属、ラグジュアリーブランドSalaciaのモデルであるヴィーナさん。
愛を求め愛を広めることを目的に生きる謎の美女だ。
なお、ここで一番強調するべきは「謎」の部分。
どこにでも現れる神出鬼没な人で、鍵をかけていたはずの俺の部屋にしれっと入り込んでいたこともある。
そんな人が持ち出す「愛の薬」。
ぶっちゃけ使ったことがあります。使ってヴィーナさんとシたことあります。
俺もヴィーナさんも理性ぶっとんだ獣になって、気付いたら丸一日時間が経って二人とも足腰立たなくなるくらいのへろへろべとべとになってました。
一応記憶はあって、ヴィーナさんの体で触れてないところと舐めてないところはないし、俺の体にはヴィーナさんに触れられてないところと舐められてないところが存在しないことだけははっきりしている。
で。
セレナさんは実の姉にそれをぶっこんだ、と。
……あの。それつまり、今すぐ抱かないと獣になるってことなのでは?
「すまないね、コーチ。……実は、姉さんとコーチがくんずほぐれつぐりんぐりんするところを見たらもっとイマジネーションが湧いてくる気がしてしまったんだ」
「本当にどうしてそんな気になっちゃったんですか……」
「セ、レ、ナぁ~~! ……あっ、コーチ?」
あかん、大分情緒が不安定になってる。
セレナさんへの怒りでここまでやってきたらしいが、俺を見るなりぽわっとした表情になっている。
……うん、覚悟を決めるしかないなこれ!
「はい、俺ですよ。……いらっしゃい」
「う、うぅぅ~~~! ……コーチ!」
両手を広げて迎え入れると、素直に飛び込んでくるヘリーさん。普段は色々な責任感その他でこうもシンプルに自分の欲求に忠実になることはないんだけど、今はそんなことしてる余裕はないようだ。
俺の胸元に顔を埋めながら、ふごふごと結構な勢いで息をして、ぐりぐり額を押し付けてきてるし。
なので、俺としては少しでも楽になるように背中のあたりとか優しくさすってあげて。
「はーっ、はーっ……。コーチ、コーチ……っ♡」
「いいぞ姉さん。押し倒してしまえ」
「こう見えてヴィーナさんの薬の影響受けても記憶残ってますから、あとで怒られますよ?」
「姉さんがキレる前にスケッチを書き上げれば問題ないから。コーチはサクッと抱かれてくれ」
これだもんなあ、セレナさん。
決して悪い人ではないしへリーさんのことも姉としてちゃんと慕ってるらしい面は見えるんだけど、アーティストらしく目的のためには手段を選ばないところがあるんだよね。
「ふーっ♡ ふううううっ♡ コーチ♡ コーチぃ♡」
「んっ。キスですか。いいですよ、いっぱい舌絡めましょうね」
「んむちゅうううううう♡♡」
キスを許すと、背伸びをして唇を合わせてくる。
それだけでは足りないとばかりにどんどんと押してきて、セレナさんのアトリエに当たり前のようにあるベッドに押し倒される。
そうするなり足の間に膝を入れられ、服の裾から手が入ってきて肌の上を這いまわり、胸板に押し付けられたヘリーさんの巨乳がこね回される。
その間もキスはやめたくないとばかりに吸いつかれ、唾液を吸われ、また注がれる。
へリーさんの甘い匂いと柔らかい感触を全身で味わいながら幸せな気分になり。
「いいよ姉さん……! 人の人たる原初の姿。それこそが美しい……!」
横で、ガン見しながらすごい勢いでスケッチブックにペンを走らせるセレナさんが視界に入ってこなければもうちょっと素直に浸っていられたんだけどなあ……。
「……っ♡ コーチ、よそ見しないでっ♡ 今は私だけを見なさいよぉ♡ ……んっ♡」
「おおっ」
ヘリーさんとのセックスも初めてではなく、抜群のスタイルに耽溺したことも一度や二度ではない。
だから、貞操逆転世界における俺の価値観についても知られている。
ので、こういう時に俺の意識を引き寄せるにはどうすればいいかもわかっているのだろう。
酒に酔ったように赤い顔に蕩けた表情。
名残惜し気に体を離し、馬乗りになった状態でGalateaのロゴが描かれたシャツを脱ぐ。
それだけで、ぶるんと揺れながら露になる巨乳。
それから目を逸らすなんてことはできるはずもなく、目を奪われる俺を見てヘリーさんの口元が満足げな弧を描いて伸びる。
「ねえ、触って?」
「そう言われて遠慮なんてしないこと、知ってますよね?」
「あんっ♡」
「おお、コーチの胸揉み。……強いから、好きだ」
揺れてはいても、逃がしはしない。
がっつりと両手で左右それぞれ、鷲掴みにすれば掌に、指に、指の間に幸せな柔らかさが満ちて、にぎにぎと揉みしだけば温かく張りつめた最高の感触を与えてくれる。
横で見ているセレナさんの手が、いつの間にか止まっている。
ペンを手放し、INFINITYと描かれただぼだぼのTシャツの上からヘリーさんには及ばないもののしっかりと大きな自分の胸を揉んでいる。
セレナさんのおっぱいも柔らかくていいんだよなあ……とか思っていると、ずいと身を寄せられる気配。
「コーチぃ……♡ セレナが気になるみたいだけど♡ そんなの許さない♡ 私に夢中に、んっ♡ なりなふぁい♡」
「すみません、ヘリーさん。いっぱいしましょうね」
セレナさんが薬を盛ってくれていてよかったなと、少しだけ思う。
俺を襲わせつつその横で自分のおっぱい揉んで楽しむなんて、素面のヘリーさんだったら全ギレしていたかもしれない。
へリーさん、なんだかんだでセレナさんの才能を認めるとともに嫉妬してる部分があるからなあ。
ともあれセレナさんの陰謀によってなった状況とはいえ、失礼を働くつもりはない。だから今は、へリーさんとのセックスに集中しよう。
「んっ♡ もう、これ邪魔♡ スるわよ、コーチ♡」
にち、べちゃ。
興奮が高まり続けた結果、驚くほど重い音を立てて放り捨てられたのは、ヘリーさんの下着。
ブランドを預かる一流デザイナーとして下着にも気を使ったヘリーさんには、オシャレでエロい下着でいつも興奮させてもらってるんだけど、今はそこに気を使っている余裕なんてないのだろう。
愛液でぐしょぐしょの布切れと化し、脱ぐだけで粘液の尾を引いて、床に落ちればべしゃりと音を立てる。
そんなところも、すごくエロい。
「っ♡ 本当は、こんな風に使って興奮してもらうことは想定していなかったのだけど。でもいいわ♡ コーチが昂ってくれるなら♡ 私に抱かれてくれるなら♡ 全部、イイ……っ♡♡」
そして、ヘリーさんは獣になる。
むき出しの下腹から垂れる愛液を一こすり二こすりなすりつけるだけの前戯とも言えない前戯で腰を震わせ、口に収めていられなくなった舌の先から垂れる唾液の雫より早く、腰を落として俺を、飲み込んだ。
ずっぶうううううううううう♡♡♡
「んほぁっ♡ しゅごいっ♡ 深いっ♡ ……な、なにこれ? いつもと違う♡ コーチの形っ、わかっちゃう♡ 私の膣内が好き好き♡ って吸いついてるの、どうしてぇ!?」
「んくうううっ、ほんとに、締め付けすごい……っ! そ、それは多分ヴィーナさんの薬のせいだと思います。なんかその辺、すごいらしいので」
「ヴィ、ヴィーナぁ♡ それに、セレナぁ♡♡」
「そう褒めないでくれ、姉さん。照れる」
「あとで覚えてなさいよぉ♡」
いけしゃあしゃあと言うセレナさんに対して、凄もうとするもヘリーさんに迫力がない。
薬のせいもあってセックスは止められず、体を上下に弾ませながら、喘ぎ声が混じりながらではそうもなるだろう。
……とはいえ、本気なんだろうなあヘリーさん。たぶん、あとで本当にセレナさんはめちゃくちゃ怒られると思う。それでもやることは変わらないんだろうけども。
そして、どちらにせよヘリーさんを解放してあげなければならない。
アへ顔寸前になりつつあるヘリーさんもそろそろ辛そうで動きが鈍くなってきたし、その分はこちらで助けてあげたほうがいいだろうから、少し気合を入れて腰を突き上げる。
「あひっ♡ コーチ♡ だめ♡ だめぇ♡ コーチのおちんちん強いの♡ 子宮、いじめないでぇ♡」
「ああっ、ヘリーさんの子宮口、吸いついて離れない……!? そんなに精液欲しいんですかっ」
「欲しい♡ ちょうだい♡ コーチの全部♡ 私の全部にちょうだい♡」
ぐりゅりゅりゅりゅりゅりゅ。
ねじ込むような腰使いが、尻肉の柔らかさを足の付け根に沈みこませる。
引き抜こうとしても亀頭に吸いつく子宮口は離れず、熱いキスで子種をねだる。
突いても抜いてもポルチオをこね潰される感覚は、きっと普通に生きているうえでは感じることのないもので、だからこそ人はそれに耐えられるようにはできていない。
忘我の境地で腰を振るというより、痙攣させるヘリーさんはいろんな意味で限界が近そうで。
「ああ……♡ 美しいよ、姉さん♡ コーチともども、最高だ♡ 姉さんとコーチの子供が生まれたら、その子の服はぜひ私にデザインさせてほしい」
そんなヘリーさんを見て限界化して、再び手に取ったペンを縦横無尽に走らせるセレナさんも大概ヤバいなというのが偽らざる俺の本音だった。
だがそれにツッコミを入れる余裕は俺にもヘリーさんにもありはせず、ひと際強い締め付けが根元から先端までを包み込み、体重を込めた杭打ちが腰を打ち、子宮をぐにりと変形させて。
「んああああ♡ イく♡ イぐううううううう♡ イきゅ♡ らめえええええっ♡」
「ああああ、ヘリーさんっ!」
びゅるるるるるるっ! びゅうるるるるるるる!!
「んひいいいいいいいいい♡♡♡ あああああああっ♡♡♡♡♡」
「あ、あぶな……いっ」
絶頂に反りあがったヘリーさんの体が頭から倒れそうになる。
咄嗟に手を取って引き寄せ、その勢いのまま腕の中に飛び込んできたヘリーさんの体を抱きしめる。
イっている最中なのはこちらも同じ。射精している間に体をめぐる押さえ切れない衝動は、ヘリーさんの体をきつく抱いて発散させる。
「んふううう♡ ちゅう♡ んれろぉ♡」
唇は自然と重なって、そうするのが当たり前のように舌を絡める。
貪るのではなく、労わるために。
舌と唇の柔らかさを互いに味わいながら、しかし抱きしめる手に込めた力は緩めない。
俺の胸板でヘリーさんの巨乳がむっちりと潰れてこね回される感触を味わいながら、長い射精が子宮を満たすまでの時間に浸っていた。
◇◆◇
「ふう……。いやあ、実にいいインスピレーションだった。これを衣装にするのが楽しみだよ。あ、姉さんとコーチは好きにしてくれていいぞ。なんならこの部屋で一晩ヤり続けてもかまわない」
そして、俺とヘリーさんの呼吸が整った頃にあちらも手を止めたセレナさんの言い草がコレである。
信じられないだろ? 姉に一服盛って男とガッツリセックスさせてその様を間近で観察して服のネタにするつもりなんだぜ。
「……………………」
「いやあ、やはり姉さんの乱れ方はいい。普段あれだけしっかりしているのに、コーチとするときは受け身になりがちというギャップがやはり最高だね」
「あの、セレナさん。あんまり煽らない方が……」
言っておいてなんだが、多分セレナさんとしては煽ってる意図はないんだろうな。
セレナさんってマジの天才だから、優しさや常識を備えてないわけじゃないんだけど所々でナチュラルに人の心がないだけなんです……。
それに対して人の心を持ち、姉としてセレナさんに対して思うところのあるのがヘリーさんであり。
クールなポーカーフェイスながらもほくほくとスケッチブックをめくって今日の成果を確かめているセレナさんの背後で、少々よたよたしながらも扉に向かっていく全裸のヘリーさん。
部屋を出ようというわけではもちろんなく、たどり着いた扉に手をかけて、がちゃん。
「ん?」
「――ねえ、コーチ。まだシたりないわよね?」
「アッハイ」
後ろ手にカギを締め、それでなくとも唯一の出入り口である扉の前に立ちはだかったヘリーさんが逃げ道をふさぎ、セレナさんは事実上袋のネズミになったわけであり。
セレナさんが振り向いたときには、すでにヘリーさんは飛びかかっていた。
「……捕まえたっ!」
「うわあっ! 姉さん!?」
セレナさんは、ドルフィンとしてジェットバトルのガンナーを務めてもいる女性なので、引きこもりの運動不足女子というわけでは決してない。
だが、その肩書はヘリーさんも同じなわけで。
そうなってくると有利なのは先手を取り意表をつきマウントを取り覚悟をキメている側となり、結論としてベッドに押し倒されたセレナさんとその上にのしかかって身動きを封じるヘリーさん、という形に帰結する。
たぶんあんまり口を挟んじゃいけないやつだよな、という正論と、なんか面白いことになりそうな気がするというワクワクを口実にベッドの隅に退散していた俺は、その戦いを間近で目撃することができる。さっきまでのセレナさんのポジションということにちょっと罪悪感を覚えなくはないけども、まあセレナさん的には自業自得だから、ヨシ。
「暴れるんじゃないわよ……っ! あれだけのことを私にして、コーチまで巻き込んで、ただで済むと思ってるんじゃないでしょうね!」
「姉さんだって楽しんでいたし、いいんじゃないか……?」
「いいわけあるかあ! ……というか、楽しんでいたのはあなたもよねえ、セレナ!」
「んあっ♡ ね、姉さん!?」
そして始まるキャットファイト。
二人ともそれぞれの理論に基づいたおしゃれさんではあるけど、デザイナーとしての仕事もあるからか長かったりするネイルはつけていないので一安心。
きゃいきゃいとかしましく、しかしヘリーさんがマウントを取っている分有利らしい、白熱のバトルが繰り広げられる。
それに、セレナさんにはそれ以外にも不利がある。
「ズボンの色が変わるくらいに濡れてるじゃない、はしたないっ! 姉と男のセックスを覗いてオナニーもしないのに愛液垂らすなんて、何を考えてるの!」
「そう言われても。コーチは普通にエロいんだから、誰かとしているところを見ているだけでも昂るだろう? 姉さんだって紫苑と二人がかりでコーチとしているときは……」
「だ、だだだ黙りなさいっ」
どすんばたんぎしぎし。
ベッドの上の戦いは激しさをます一方で、片方は全裸で、もう片方もどんどん服が脱がされていく。うーん、眼福。
この世界だとこの光景がひたすら見苦しくいっそギャグとしてすら扱われる、なんて信じられないね。
「ふーっ、ふーっ……! これで、もう動けない! ……ねえ、コーチ。せっかくだからセレナも味わいたくはない?」
「ね、姉さん!? 姉さんに見られながらだなんて、恥ずかしい……」
「その恥ずかしいことを私にさんざんさせたわよねえ!? コーチ! ヤっちゃって!」
「アッハイ」
互いの両手をがっしり掴みあって押し合い圧し合いしているヘリーさんとセレナさんの姉妹。
セレナさん、ファッションデザインだけじゃなくて自分のことを棚に上げる才能もずば抜けてるなあと思いつつ、二人の足元へにじり寄る。
そこには、美人姉妹二人分の尻。
上はさっきまでセックスしていたヘリーさんの巨尻。
下はセレナさんのスマートに引き締まった尻。
暴れるセレナさんを抑え込むためにヘリーさんは腰ごとセレナさんを押しつぶすような形になって、零れ落ちる俺の精液が二人の秘部を彩り、隠す。
それはもう、興奮するなというのが無理な光景なわけで。
ずにゅるるるるるっ。
「んひっ!? こ、コーチ!? な、なんで間に……♡」
「あんっ♡ コーチの、熱くて硬くて……んっ♡ クリ、潰れるぅ♡」
やっぱりこういうときは、二人一緒に味わうべきだと思うんです。
上からも下からも溢れる愛液に包まれる、姉妹の隙間に挿入し、二人のクリトリスに挟まれる感触というのも、また得難いものだ。
「すみません、ヘリーさん。二人ともエロかったから、つい」
「つ、ついじゃなくてぇ……っ♡」
「あああっ♡ 姉さんの愛液、しみ込むぅ♡」
ヘリーさんにのしかかるようにすれば、肉棒への圧迫は高まり、肌で感じるヘリーさんの柔らかさに沈み込み、姉妹の巨乳がぐにゅりと形を変えて両脇からはみ出る絶景を拝むことができる。
「んー。このままでもイけそうですけど、やっぱり膣内射精したいですね。……どっちに射精しましょうか?」
「っ♡」
二人の間で、下腹から胸にかけてを精液まみれにするのも魅力的だが望まれているのは少し違う気がした。
ヘリーさんの肩越しに目が合うセレナさん。
実質逆らって好き放題しているようなものなのに、俺を責めないヘリーさん。
そこに、うっすらとした「期待」が混じっていることを、俺は感じた。
だからそこをつついてあげる。
この貞操逆転世界の女性たちが望むもの、抱えたものを、俺は叶えてあげることができる。
遠慮する必要なんてないんです。ただ、それを口にしてさえくれれば。
ちょっと恥ずかしがったり、切羽詰まってヤケクソ気味だったり、理性蕩けてフルオープンにしてくれるとなお嬉しいと、そんな風に思っているというだけのことで。
「――挿入れて♡ 私に♡ 姉さんとはさっきしただろう? 次は私の番だよ♡」
「なっ、セレナ!?」
「はい、わかりましたセレナ……さんっ!」
にゅっぶううううううう!
「あああああっ♡ 姉さんごと、押しつぶされるの、いいっ♡」
「あんっ♡ コーチの、擦れる……っ♡」
先に音を上げたのはセレナさんで、俺はそれに焦らさず応えた。
セレナさんとヘリーさん二人まとめてのしかかったまま、下敷きにされているセレナさんに挿入する。
なんならヘリーさんの腰もろともベッドに縫い付ける勢いで、収まりきらなかった竿がヘリーさんの秘部と擦れてそれもまた気持ちいい。
3Pセックスは、こういう形も醍醐味だよね。
「んひいいいいいっ♡ コーチのおちんぽ♡ おおっ♡ ほおっ♡ 壊れる♡ 思いついたアイデア♡ 塗りつぶされちゃう♡」
「んっ♡ 安心しなさい、セレナ。確かにコーチとセックスすると考えていたことなんて全部消し飛ばされるけど、そのあとまた素敵なアイデアが思いつくわ。……私もそうだったし♡」
「なら、いい♡ コーチ♡ もっとして♡ 膣内射精してぇ♡♡」
姉妹だけあってよく似た二人の顔が、よく似た表情に悩ましく歪む。
寄せ合う頬の火照りが移りあうように赤く、混じりあう吐息の匂いに下腹できゅうと力がこもる。
いつの間にか、掴み合っていた二人の手は優しく硬く握りあい、ぬちぬちという音は二人の巨乳から滴る汗のぬめりによるものだろう。
美しい女性が、姉妹が、絡み合う姿。
それを最高に近く、最高に味わいつくせる形で見られる喜びと感謝、しっかり返さなければ。
「セレナさん……」
「んっ♡ キス、うれしいっ♡ ふむうううん♡」
「ずるいわよセレナ♡ コーチ、私にもキスして♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ 混ぜなさいよぉ♡」
セレナさんにキスをすれば、ヘリーさんも負けじと横から舌を差し込み絡んでくる。
俺としては大歓迎で、セレナさんも最初に少しだけ戸惑い、しかしすぐに受け入れた。
三人で舌を伸ばしあいながら、時にヘリーさんの味が、時にセレナさんの味が舌で弾ける。
身動きの取りづらい三人の絡み合い。
しかし触れる全てが気持ちよく、二人分の体温、匂い、弾む声。
立て続けに姉妹二人を抱いているという状況はそれだけで滾り、絶頂に達するのに時間はかからない。
「ふうううっ! ヘリーさん、もっと腰を押し付けて! セレナさんと一緒にイってくださいっ!」
「はいいいいいっ♡ イきなさい、セレナ♡ んじゅううううう♡♡」
「ひぐううううっ♡ おっぱい♡ 吸わないで♡♡ コーチの膣内射精だけでもイくのに♡ すごいの、くるううううううっ♡♡♡♡♡」
っびゅううううううううううう!!!!
まるで、ヘリーさんとセレナさんがセックスしているかのよう。
そう思えるくらいに腰を押し込んで、同時にヘリーさんの胸を同じくらい強く鷲掴みにして、セレナさんの子宮に深く深く、種付けた。
◇◆◇
「本当だよ姉さん! アイデアが湯水のように湧いてくる! ああっ、手が動くのが遅すぎる!!」
「いいから! せめてシャツだけでも着なさい!! コーチの前で失礼すぎるわよ!!!」
「あの、あんまり気にしないでくださいヘリーさん。……でも、風邪ひいちゃいますからせめて何か羽織るくらいはしてくださいねセレナさん」
事後、というには少々甘やかさが足りないかもしれない。
アトリエには相変わらず俺とヘリーさんとセレナさん。気絶こそしなかったものの、しばらく呆然としていたセレナさんはのそのそと起き上がるなり再びスケッチブックを手に取って、またしてもアイデアを描きとめ始めた。
そのペースたるや俺のヌードやらヘリーさんとのセックスを見物していた時以上の勢いで、とりあえず役に立てたんならよかったんじゃないかなって思います。
「ヘリーさんも、すみません。流されるような、利用するようなことになっちゃって」
「んっ♡ べ、別にいいのよ。どう考えても、今回の件で謝るべきはセレナだし、セレナを止められなかった私にも責任の一端があるようなものだし……」
机にかじりついてデザインのネタ出しに夢中になっているセレナさんを眺める俺とヘリーさん。
二人ともまだ裸のままだけど、ヘリーさんは薬の影響も落ち着いたようだ。
「ごめんなさいね、コーチ。あの子、ああなると周りで多少の騒ぎが起きても全然気付かないから。今度、しっかりと謝罪させるわ」
「俺は大丈夫ですよ。……でも、セレナさんはさすがですね。そんなに集中してるんですか」
「ええ。叫んでも揺すってもこちらに目もくれないで……ひゃんっ♡ こ、コーチ!?」
だけど、だからこそ。
落ち着かない時にしかセックスしてあげられなかったということでもあるわけで。
セレナさんの背後、並んで立っているヘリーさんのたっぷりと肉の乗った尻を唐突に掴むと、とてもかわいらしい声が上がった。
なのに、セレナさんは気付いた様子がない。
どうやら、本当に周りの音が耳に入らないらしい。
「せっかくです。これからもセレナさんにモデルを頼まれたりすることはあるでしょうから、後学のためにどれくらいまで気付かれないか試してみたいんです。……手伝ってくれませんか?」
「あっ♡ んっ♡ ちょ、そこは♡ ……んもう、しょうがないわね♡」
セレナさんとセックスしていたときに、ちらちらとヘリーさんが俺に向けていた視線には気付いていた。
羨ましそうな、悔しそうな情欲の炎が宿った瞳。
その色は今も残っていて、俺のお誘いでさらに燃え上がる。
一方で、こちらに背を向けているセレナさんのことも気になるらしい。
一心不乱にデザインを続けているが、もし気付かれたら。作業を終えてこちらに振り向いてきたら。
その戸惑いが、最高にかわいい。
「さあ、どこに欲しいですか? 教えてください、ヘリーさん」
「あんっ♡ あんなに出したのに、もうこんなに大きく……♡ んっ、はあ♡ ……こっち、おねがい♡」
そんなかわいいヘリーさんもそろそろ吹っ切れたのか、とても素直になってくれた。
突き出した大きな尻に自ら指を食い込ませる勢いで、左右に広げる。
くちり、と広がるすぼまりは、さっき味わったのとはまた別の穴。
妹の後ろでアナルを責められたいとにんまり笑うその顔と、今の俺はきっと似た表情を浮かべているだろう。
ヘリーさんの腰をつかむとビクンと震えるが、構いはしない。
熱く張り詰めた先端を、触れるだけでキスするように狭まるそこへ、力任せにねじ込んだ。
なお、周りのことに気付かないほど集中はしててもヘリーさんのオホ声は別口だったのか、すぐに気付いたセレナさんも混じってきました。
姉妹の尻を並べてアナルを交互にハメるのはまた格別だね。
ドルフィン紹介!!!
セレナ・ルイス
アーティストドスケベ。コーチのことは性的に好きだし興奮してるけど、それと同じくらいインスピレーションを与えてくれるミューズとして見ている。
ヌードモデルにしたりセックスしたりするのもいいが、一番ネタが湧くのは姉のヘリーがコーチにぐちょんぐちょんにされている所を横から見ること。当然その度ヘリーにめちゃくちゃ叱られるが、天才の常としてちょっと人の心がないところがあるので何度もやらかしている。
好きなプレイは覗きプレイ。コーチが着替えたり風呂に入ったりする姿をこっそり覗くとめちゃくちゃ興奮するらしい。なお、コーチと合意の上でしていることであり、その後なんやかんやセックスになだれ込む。
ヘリー・ルイス
流されドスケベ。コーチをスタッフにしたり撮影の相方にすると、紫苑がめちゃくちゃ張り切っていい表情を見せて写真映りがよくなるので度々コーチに手伝いを頼んでいた。そのことに対してなにかお礼をと切り出したらセックスさせてほしいと言われ、そのままなし崩しにセックスするようになった。
本人は曲者揃いのNeleidesをまとめる真面目さんなので、セレナに一服盛られたり、ヴィーナに巻き込まれたり、紫苑に連れ込まれたりしてすることが多く、地味にそれが気持ちよかったりする。
好きなプレイは複数人プレイ。コーチだけでなく他の女の子からも攻められたりすることのみならず、コーチが他の子の相手をしてちょっと放っておかれる寂しさもあとでしてもらうときのスパイスとして効くらしい。
住乃絵紫苑
ファザコンドスケベ。父と死別したことや家計を支えるためのバイトをしていたことから父性を求める側面があり、そこにコーチがガンハマりした。素直になれないところも受け入れられるともう押さえられない。
好きなプレイはコーチをお父さんと呼んでするプレイ全般。最近はプレイが日常を侵食してきて、学校で顔を合わせたときもお父さんと呼んでしまわないために多大な精神力を必要としているらしい。
コーチはお父さんなので(違う)お母さんともセックスするのが当然と思っている。母への紹介も済んでいるので、母娘丼が為される日も近い。
ヴィーナ
ドスケベ系ドスケベ。愛を求め、愛を広めることを目的に生きる美女。たぶん、貞操逆転しようがしまいがやることはあまり変わらない。
愛よ! の一言でコーチとセックスし、たまにコーチの部屋に無断侵入したり、コーチがちょっとムラついたときに密室内だろうと男子トイレの個室にだろうと現れどこでもセックスするある種の怪人。ただしめちゃ美人なのでまあいいかなとコーチは思っている。
好きなプレイは複数人プレイ。というか、巻き込むのが好き。一般通過ワダツミ女性を巻き込んでコーチを中心にしたハーレムセックスを過去何度か開催しているし、紫苑たちNereidesはもちろん他チームのドルフィンとも積極的に3P4Pをヤっている。