ジェットバトルのチームを運営するために、必要なものは。
UMIマシンと選手、各種武器。それらを使いこなすための練習をする時間と環境。
これらは当然というか前提であり、実際にプロチームとして成り立たせるために不可欠なのが、「選手層の厚さ」だ。
多くのチーム制プロスポーツがそうであるように、毎回毎度同じメンバーが試合に出るというのならそれは少数精鋭ではなく綱渡りと評するべき状態であって、現在のKIRISHIMAのように試合出場ギリギリの4人だけしか選手がいない状態は望ましくなく、なりふり構っていられない存亡の危機を脱した次の課題こそが、「新たな選手の確保」だった。
とはいえそれは簡単ではない。
あらゆるスポーツ、あらゆるチームにとって最大の課題ですらあるかもしれない。
当人の実力、チームの気風との親和性、馴染むかチームを変える新しい風となるか。
チーム参加前の活躍がそのままとなるか、良きにつけ悪しきにつけ変われるか、変わってしまうか。
そしてなにより、一息付ける程度には脱出したとはいえKIRISHIMAは廃止寸前だった崖っぷちチーム。
まず所属しようと思ってくれるかドルフィン候補が見つかるかどうかが、高いハードルとして存在した。
◇◆◇
「お姉! ご飯は食べ過ぎないでって言ったよね!? これから練習あるんだよ!?」
「だ、大丈夫……! ちょっとがんばって運動すればすぐお腹へこむから……!」
その辺のあれやこれやの結果、さっそくチームに入ってくれた新しいメンバーたる彼女こそ、咲宮小針ちゃんだ。
その名の通り入華の妹であり、みちるが通っていたジェットバトルスクールの生徒でもあった期待の新人である。
まだ若く、かなちゃんたちと同じくらいの年齢ながらガンナーとしての筋はよく、まじめでしっかり者。
ドルフィンとしての待遇以上に入華のことを見守ることを重視してKIRISHIMAを選んでくれた彼女はとても誠実で、良くも悪くも緩かったKIRISHIMAに緊張感をもたらしてくれている。
自称クールなみちると姉の入華のみならず杏里さんたちにとっても、小針ちゃんのような子に叱られたり失望されたりしないようにしなければという意思が練習にも一層の真剣さを加えてくれることだろう。
ただ、一つ。
小針ちゃんの加入による問題があるとすれば。
「コーチ、やりました! 最近、どの武器も命中率が上がってきてます!」
「おめでとう、みちる。入華とも息が合ってるし、頼もしいよ」
「……」
「コーチ~♡ ハグ、してあげるんとねえ♡」
「特に理由もない詩絵さんのハグが俺を襲う!?」
「…………」
「――みちる先輩、詩絵さん。セクハラはダメだって、言いましたよね?」
「!?」
「あ、あら~……」
小針ちゃん、セクハラに厳しいのだ。
貞操逆転世界の女の子なのにと言うべきか、むしろだからというべきか。
体に触れたり距離が近かったりという、前世においても時と場合によってはセクハラ認定されるようなそういうことを、かなり厳しめに取り締まっている。見ようによっては、KIRISHIMAの風紀委員みたいなものになっているとも言えるだろう。
いまも、詩絵さんこそあらあらうふふ笑ってのらりくらりとやり過ごしているが、みちるは恐縮して小さくなっている。
先輩とは一体。
KIRISHIMAは、緩い。
そもそも、ワダツミのジェットバトルチームはどこも個性豊かなので規律やルールにがっつり縛られるという側面は割と薄い。
特にこのチームはそれが顕著で、入華は距離感が近いし詩絵さんはすぐにハグしてくるしみちるは隙あらばちらちら見てくるし杏里さんは頑張ってセクハラしてくる。かわいいものだ。
そして、そういったことが小針ちゃんにとってのセクハラセンサーに引っかかる。
ぶっちゃけ、男である俺の側からもしっかりしなきゃダメですと言われてます。ハイ気をつけます……。
と、いうのは表向きの話であり。
「コーチ♡ ……えいっ♡」
「おっと。……見つかったら怒られるよ、入華」
「大丈夫ですよ、小針は機材の片づけに行きましたから♡」
どしり、とぶつかってくる体重はおっぱいを間に挟んで柔らかく伝わってくる。
いつものように、しかし小声で俺の腕に抱き着いてくる入華の声には、隠しきれないワクワクの気配がにじむ。
それはまさしくこっそりいたずらをする子供のそれであり、チーム内でのひそかなブームだ。
すなわち、小針ちゃんに隠れてのいちゃいちゃ。
こっそり人目につかない部屋で、廊下の隅で、あるいは小針ちゃんが何かの用事で席を外しているうちに。なんなら、前を歩く小針ちゃんの後ろですら。
ひっそりと、短めに、そして時には濃厚に。
俺にスキンシップをしたりセクハラしたりするのが、普段のそれに秘密のスパイスを加えた楽しさになっているらしい。
いつものように抱き着いて、俺の腕を胸の間に抱きしめてくる入華。
周囲をこそこそと窺った後に、そっと目を閉じてキスをねだってくるみちる。
すれ違いざまに隙を見てキツくハグをしてお姉ちゃん欲をごまかしていく詩絵さん。
杏里さんに至っては、目の前に小針ちゃんがいても俺のすぐ横に立って体で隠しながら尻を揉んでくる。
上に政策あれば下に対策ありというが、小針ちゃんのセクハラ禁止令は確かにKIRISHIMAに新しい風を吹き込む真面目さなのだが、それが素直に受け入れられているかと言うとかなり怪しい、そういう状況なのだった。
「入華から見て、小針ちゃんの様子はどう? KIRISHIMAには慣れてくれてるかな。しっかりしてて臆さず意見を言ってくれてるけど、負担になってたりしない?」
「んー。それは大丈夫だと思います。お話してると、プロのドルフィンはすごいとか、KIRISHIMAも思ってたよりしっかりしてるとかよく話題になります。……それから、もちろんコーチのことも♡」
入華の指が掌を這う。
快く受け入れるとお互いの指を絡めて手をつなぐ形になり、肩にのせられた頬が嬉しそうな笑顔の形に蕩けていく。
すりすりと頬をこすりつけてくる様子はよく懐いた犬のようで、首をかしげて顔を寄せればうれしそうに喉を鳴らす。
「小針のことを気にしてくれてありがとうございます。でも、心配はいらないですよ」
「そうかい? やっぱりお姉さんだとそのあたりはよくわかるのかな」
「はい。もちろんわかります」
小針ちゃんがいつ戻ってくるかわからないから、最近のスキンシップは短くなりがちだ。入華もそれはわかっているので、むずむずと名残惜しそうにしながらも体を離そうとしている。
最後にひときわ強くぎゅうと俺の腕を抱きしめて、離れ際。
「だって、小針は――私の妹ですよ♡」
耳たぶを唇で食みながらのその言葉の意味するところ。
それを知るまでに、そう時間はかからなかった。
◇◆◇
「――小針ちゃん?」
その時小針は、己の居所を見失っていた。
うとうとして気付かぬうちに落ちていた眠りから覚めたときのように、今がいつで、ここがどこなのかがわからない。
コーチの声に気付いてから、意識をはっきりと取り戻すまでに数秒。どういう状況にあるのかを順番に思い出す。
今は、ジェットバトルの練習が終わってしばらく。
反省会も片付けも終わったことをコーチに報告するためにやってきた、コーチの事務室。
決して広くはなく、デスクと打ち合わせ用のソファーセット程度が家具の全て。
壁に並ぶキャビネットに収められた大量の書類は、コーチが就任してから1年足らずで積み上げた研究と努力の証。
ちゃんとした大人が、ちゃんと姉のことを見てくれている。
そのことに感謝と尊敬の念を新たにしつつ、主が不在の部屋に何となく足を踏み入れ。
椅子の背に掛けられたコーチのパーカーを見つけ。
パーカーを顔に押し付けて呼吸も荒く匂いを嗅ぎながら、下腹の秘部を机の角に押し付けてオナニーに耽る姿を、部屋に戻ってきたコーチに晒していたことを、自覚した。
「コーチ……さん? ……ぁっ! ち、ちがっ……これは、これは……!?」
全てに気付いた時には、全てが手遅れだった。
慌ててパーカーを手放し、机から離れても何一つなかったことにはならない。
机の角に残った染みも、そんなことをする女が潜んでいた部屋も、それが男性の心に残す傷も、何一つ。
動揺してまともに声も出せない小針を見るコーチは、突然のことで何が起こっているのかわかっていないらしいきょとんとした顔。
それが、もうすぐにも歪むだろう。
恐怖と嫌悪、怒りと侮蔑に染まり、罵倒する。
当然の権利だ。欲望にまみれてあんなことをした女に対して、男性がそう思うことはごく当たり前。
たとえそれが、コーチであっても。
たくましく、優しく。姉に聞いていた通りジェットバトルに、KIRISHIMAに対して情熱を持って指導してくれていたコーチが。
大きくて、かっこよくて、でも笑うと少しだけ幼く見えたあの人に、嫌われる。
きっと、チームにも姉にも迷惑をかけて。
そんなことをしてしまった自分が許せなくて、怖くて、悲しくて。
「ご、めん、なさい……っ! ごめんなさい! ごめんなさい! 私……私、どうやって謝れば……!」
震えが止まらず、意味がないとわかっていても謝ることしかできない絶望に蝕まれては立っていることもままならず、ガクリと前触れなく膝から力が抜け落ちて。
「――大丈夫だよ、小針ちゃん」
「んぐっ」
倒れる前に、受け止められた。
体を包む頼もしい力、太い腕、熱。
そして、さっきまで脳の奥深くまでしみ込んでいた匂いが、よりはっきりと強い。
それが、小針の全てを包んだ。
コーチが、抱きとめてくれた。
「大丈夫、大丈夫だよ小針ちゃん。嫌いになったりしない。全部大丈夫だから、安心して? まずは落ち着こう。ね?」
とん、とん。
まるで赤子をあやすように背中をコーチの手が叩き、頭も撫でられる。
小針がしてしまったことを忌まず嫌わず、許されている。責任や償いといった言葉を今だけは忘れさせるような全肯定が、コーチの声と言葉で耳から流れ込んでくる。
絶望の底にあった小針の心を救って癒す、女の子なら誰もが見るだろう夢が、今この場所には確かにあった。
「コーチ、さん……」
「うん。平気だよ。ぜーんぶ大丈夫。小針ちゃんも女の子だもん。そういう気持ちになることは当たり前だよ」
「でも、私……」
コーチが女性に対して優しいを通り越して甘く、いっそ異常なほどに嫌悪感のない人ではないかという気はしていた。
姉たちKIRISHIMAのドルフィンたちのコーチに対する振る舞いは、気安さや警戒心のなさを通り越しているのではないかと思うことは確かにあった。
だがそれも、女所帯のジェットバトルチームでコーチを務めるほどの人ならもちうる精神性なのかと、そう思おうとしていたのに。
だが、これは、もしかして。
小針自身がやらかしてしまったことを気にせず、そんな女をこうして抱きしめてくれるコーチは、ひょっとしたら。
そういう可能性が鎌首をもたげ。
「ドルフィンの子たちが、色々『溜まっちゃう』のは仕方のないことだから。――俺に、任せてくれるかな」
「ひゃんっ♡」
コーチの手が、小針の下腹に、触れた。
まさか自分ほどの年頃で、男性からこんなところに触れられるとは思ってもみなかったのだから、声が飛び出てしまうのも仕方のないことだろう。
掌の温かさを腹で感じ、指先がへそをくすぐる。
そしてそのまま、手が下がる。上下に分かれたKIRISHIMAの練習着のボトムス、その布の下に、コーチの指先が潜り込む。
その先にあるものなど、一つしかなく。
「コ、コーチ、さん……♡」
「ドルフィンの『体調管理』も、コーチの仕事だから」
思わず顔を上げれば、そこにはいつものような優しい笑顔。
その間もコーチの指先は小針の肌を這いながら下っていき、もうすぐにも小針の秘芯に触れる。
コーチの目には、そうなることへのためらいが、なく。
「お……」
「ん?」
「お願い、します……っ♡」
「――ふふっ」
小針から、頼んだ。
コーチは、微笑んで。
――にゅぶぶぶぶ、ぐちゅっ♡
「んっ♡ はうううううぅん♡♡」
指先が、挿入る。
小針ですらほとんどまともに振れたことのない膣内に、コーチの指が。
コーチの服を掴み、胸板に額を押し付けてしまうのに、コーチは変わらず片腕で小針を抱きしめてくれている。
突然のことに驚き反射的に離れようとする腰も、コーチの手に尻ごと掴まれて阻まれる。
逃げられないのだから、逃げなくていいという口実が、小針の中に生まれてしまう。
「小針ちゃん、こっち向いて」
「ふぇ……? は、はい……んっ♡」
コーチの腕の中で何もかもを許され許してしまっているこの状況で、考えるなど不要な機能だ。
小針は呼ばれるがままに顔を上げ、迫ってくるコーチに見惚れるがまま、落とされるキスを受け入れた。
優しく触れる唇と、ゆっくり入ってくる舌の熱さ。
小針の舌を甘やかし、同時に全てが欲しいと貪ってくる。
それは、小針の年頃の少女には劇薬に過ぎ、自分でも知らなかった膣内の最高にキく弱点をコーチの指で撫でられながら味わうのは幸福に過ぎる。
我慢、など今の小針の中にない。
高まる興奮と熱には一切の制限が課されることなく、果てた。
「んんーーーーっ♡♡ んふーー♡ ンンん……むぐうううううっ♡♡♡」
腰が跳ねることを、コーチの手は許さなかった。
イく瞬間に指を抜き、キスを続けたまま両手で小針の尻を掴んで引き寄せる。
下腹に感じる硬さと熱さの意味はわからなくとも満たされる幸せだけはあり、叫びは全てコーチに飲み込まれて溶けていく。
このまま、自分の全てが貪られてしまえばいいのにと、小針は心からそう思う。
◇◆◇
「よいしょ。どうかな、小針ちゃん。体勢が辛かったりしない?」
「だ、大丈夫です。……お、重くないですか?」
「小針ちゃんは軽いから平気だよ」
コーチの手でイくという望外の幸福を経験した小針に、自力で立っていられる道理はなかった。
ふにゃふにゃと崩れ落ちる体はコーチに支えられたままゆっくりと床に腰を下ろし、寄り添いあう。
初めてのことだらけの小針を落ち着かせるためだろう一時。
ソファへ移動しようと言われ、了承すればコーチは当たり前のような顔で小針の背中と膝の裏に手を入れ、絵に描いたようなお姫様抱っこで持ち上げた。
小針とて、経験はないが知識はある。
自分の経験している今この瞬間がどれだけ稀有なものなのか。それをもたらしてくれるコーチが、どういう男なのか。
これはもう、乗れるだけ乗っていくしかない。
「下ろすね、小針ちゃん」
「ん♡」
この部屋に来たことは何度かある。
今まさに横たえられようとしているこのソファに腰掛けて話を聞いてもらいもした。
まさかこんな状況で使うことになるとは思ってもいなかったが、やけに座り心地がいいと思ったのはもしかしてこういう用途のためなのでは。そんな気付きが、小針の中には確信に近い真実性を伴って根を張った。
だがそれは、同時に。
これから更なる幸せが待っているということと同義でもある。
コーチは、ゆっくりと小針の服を脱がせていく。
練習着の縁にじわじわと焦らすように指先を潜り込ませ、そのまま掌で肌をなぞるようにしてまず上半身を露にさせ、鎖骨にキスを落とす。
ショートパンツ状のボトムスも同じように、時間をかけて。小針の瞳を覗き込みながら、腰が上げられるのを待って脱がしとり、一糸まとわぬ裸体にしてから鼠径部に唇を触れさせる。
ただ、スる。ただ、脱がす。それだけでは決して味わえない興奮が、小針の心臓をこれまで以上に早く強く叩いた。
それでも、既に引き返すことなど考えられない。
……考えられないが、だからこそ確かめておかねばならないことが一つある。
「……あの、コーチさん」
「なんだい、小針ちゃん」
小針は、自分だけが全裸を晒すことになった今に至っても、コーチのことを信頼している。
それは、コーチから見れば十分すぎるほどに小娘で幼い自分に対してもしっかりと話を聞き、理解に努め、応えてくれる、話をしてくれるからだ。
KIRISHIMAに所属してから今日まで、控え選手としての所属だというのに一度たりとも粗雑に扱われたことはなく、言葉は常に真摯だった。
だから、問う。
「――こういうの、慣れてませんか?」
こういうの、がなんなのかを小針は説明しない。
ただ、自分の体を隠していた手を広げ、裸身を晒す。
それだけでこの人にはきっと通じるはずで。
「――慣れてるよ、って言ったら。セクハラとしてやめさせられちゃうかな?」
「……コーチさんなら、アリです♡」
そのとき交わされたのは、同意でもなければ許可でもなく、共犯者となるための誓いのキスだった。
「出してくれるかな、小針ちゃん」
「やった♡ コーチさんのおちんちん♡ 見せてくださいっ♡♡」
男と触れ合う。男とキスをする。それはまあ、生きていくうち何らかの形で得られるかもしれないと期待できる経験だ。
だが、「男に服を脱がしてもらう」と「男の服を脱がせる」というそれがどれほど希少で得難い価値か、わからない小針ではない。
コーチ自身に許しをもらって触れる下着の感触は生涯忘れないだろうと確信が持てる。
布越しにすら存在感を漂わせるそれは、これまでの行為の中でも何度か押し付けられてきた。
だがいざそれを許されるとまた別種の驚きと感動がある。
指先が、下着の縁に触れる。
軽い力では引き下ろせない。覚悟を決め、しっかりと指をかけ、数度の深呼吸に混じるコーチの匂いを感じながら、一思いに。
「え、えいっ! ……ふえぇ?♡♡」
そして露になった「それ」を、小針は一瞬認識できなかった。
想像はしていた。
ジェットバトルのコーチとして、ドルフィンたちの近くで同じように肌を晒すこともある年上の男性の肉体を妄想するなというのは、小針ほどの年頃の少女にとっては呼吸をするなというのに等しい。
当然コーチの肉棒についてもたくましい想像を巡らせていたのだが、それはネットのデータと聞きかじりに基づく推測に過ぎず。
なまじ予想していたからこそ、それがなんなのかわからない。
想像をはるかに超える大きさ、長さ、強さを目の当たりにしてしまえば、人は容易に認識を見失う。
コーチの巨根は、小針の想像を凌駕していたのだ。
「はっ♡ はっ♡ はぁっ♡ ……すぅ、んふううぅぅ♡♡ すごっ♡ すごい♡ カッコいいです、コーチさん♡♡」
「そうかい? ありがとう、小針ちゃん」
小針が見惚れている前で、コーチはするすると下着を脱ぎ捨てた。
その一挙手一投足のエロさに、ソファに座る小針の腰が何もない空間をへこへこと叩く様を笑って眺めながら、上向いたそれを改めて小針の顔の前に突き付ける。
太い。小針の片手では掴みきれないかもしれないほどに。
長い。あれではどんな女の子宮にだって届いてしまう。
硬い。きっとあらゆる膣道を突き耕して屈服させるだろう。
それは優秀なオスであることを示すなにより雄弁な証であり、それを目の当たりにした女は問答無用で「欲しい」と思うようにできている。
それを手に入れるため、自らの胎に収めるためならば何でもする。
暴力でも、懇願でも、供物でも。
「ごくっ♡ ――コーチさん」
「うん、小針ちゃん」
コーチが顔を寄せてくる。
二人の下腹の距離も同じく近づき、挿入されればどこまで蹂躙されるかを見せつけるように示される。
それを目にして生じる恐怖にも似た衝動の赴くままに、小針は選ぶ。
「私のおまんこ♡ コーチさんのものにしてくださいっ♡」
この人のことが、本当に好きだ。
小針は心からそう思う。
こっそり自分の服の匂いを嗅ぐような女の言われるがままに、言葉よりも先に行動で示してくれるのだから。
処女膣にずぶずぶと、その太い肉棒を子宮にキスするまで止まらずねじ込んでくれるのだから。
屈服は、甘美だった。
「はぁぁぁぁああっ♡ あっ♡ あぉお♡ んおお”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”♡♡♡」
蹂躙される体と、征服者に媚びる自身の膣襞。
触れ合う腹、胸、頬。互いの背中に回し、抱きしめ合う腕、交わる体温。
咲宮小針にとって「セックス」とは、そういうものとして刻まれた。
喉の奥から迸る濁音にも近い喘ぎ。そんなものは嫌われてしまうかもしれない、と思う間もなく耳元にあるコーチの唇が「かわいい」と囁く。
肌は粟立ち、粘膜はうねる。
自然とコーチの腰に絡みつく足を拒絶することなく、無意識のままに寄せようとする腰はコーチ手ずから尻をがっしりと掴み、揉み潰しながら引き付けてくれる。
「コーチさんっ♡ んっ♡ んちゅっ♡ むじゅるるる♡♡ んほぉん♡」
好き、という言葉すらもはや小針の中にはない。
その感情を示すためにできるのは目の前にあるコーチの唇に、舌に自らの舌で奉仕することだけ。
ぺろぺろと唇を舐めて催促しているのに舌を出してくれないことに胸が締め付けられ、さんざん焦らされたあとに出された舌には鼻の下が伸びるほどに吸いついてしまう。
――ごちゅっ♡ ごちゅっ♡ ごちゅっ♡ ごちゅっ♡ ぐりぐりぐりぐりぃぃぃ~~~~~♡
「√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺ ♡♡♡♡」
最初は少しはみ出ていたコーチの肉棒も、今は全て小針の中に納まっている。
当然小針の体格ではコーチの全てを受け入れるだけの深さはないが、そんなものはほんの数秒前までの話。
コーチのたくましさは、浅ましく媚びに下りてきた子宮を突いて、突いて、突いて、元の場所にまで戻したうえで潰していく。
もはや小針の膣内は、コーチを受け入れられるまでに深く、柔らかい物へと作り替えられた。
年齢差があろうとも、女が男の上に乗るのがセックスというものだと聞きかじっていた小針にとって、コーチに抱かれるこの初体験は全てが想像を超えるもの。
五感の全てをコーチで埋め尽くされ、内側までコーチによって征服される。
それは不服か、不本意か。
「コーチさんっ♡ コーチさんんんんんっ♡♡♡♡♡」
「小針ちゃん……締め付けすごい……もう射精るよ、いいね……っ!」
「はいいいいいぃ♡ ぜんぶっ♡ ぜんぶください♡ わたしのなかにっっ♡♡」
それを「幸福」以外に評する言葉などありはせず、さらにもっと「濃い」幸せを注ぎ込まれる至福を、知った。
――びゅうううううううう!! ぶびゅっ、ぶっびゅううううううう!!!
「イグっ♡ イギますっ♡ お、お”お”お”ぉ”~~~~~~~♡♡♡」
◇◆◇
小針ちゃん、やっぱり「入華の妹」でした。
諸々我慢しきれなくなっちゃって角オナバレからのなし崩しセックスになるあたり、秘めたる性欲の強さを感じる。
「はぁっ♡ はぁっ♡ ……体、汚れちゃいましたね。――シャワー、浴びに行きませんか?」
しかも、そのまま適当に上着だけ羽織って二人で一緒にシャワー浴びに行くんだから、思い切りの良さも半端ない。
コーチ室は、こんなこともあろうかとシャワー室までそう遠くない位置にある。
人に出くわすことなく行けない距離やルートじゃないけども、KIRISHIMA所属してまだ間もないのにさっそくそれをやろうとする度胸と欲がスゴい。
「んちゅうううう♡ どうしました、コーチさん? ……やっぱり、気持ちよくできてないですか?」
「……そんなことないよ、小針ちゃん。すごく……うっ! き、気持ちいいから……っ」
「嬉しいです♡ もっと舐めますね♡ れえろ♡♡」
そしてイチャイチャしながら汗やら諸々を流して部屋に戻ってきたら流れるように2回戦に入る辺り、入華と初めてした時を思い出させる躊躇のなさだ。
……え、シャワー室ではしなかったのかって?
めっちゃフェラされました。迷わず喉奥まで使ってくれたよこの子。
そしていまも、こうして俺を寝そべらせながら乳首を舐めて肉棒を手で弄んでいる。
動きがぎこちなかったのは最初のしばらくだけで、すぐにコツを掴んで俺の反応を上目遣いで伺いながらどうすればイイのか、急速に学習していく。
これ、放っておいたらすぐにイかされるようになってしまうのではあるまいか。そんな危惧を抱かせる、末恐ろしい大器だ。
「コーチさんがコーチでよかったです♡ でも、あんまり人目のあるところでセクハラしちゃダメですよ。コーチさんだって男の人なんですから、そうしないと女の人に襲われちゃいます。……そういう気分になった時は、私にしてくださいね♡」
可愛く、ジェットバトルが上手く、まじめでしっかり者。
そして同時にとても強かな小針ちゃんは、いろんな意味でKIRISHIMAにとっての新たな希望になるんじゃないかな、うん。
既に射精の兆候を見切ったか、限界が近くなるや手コキしながら亀頭を舌で舐め回して催促してくるというテク。
油断しているとマウント取られかねないから、次は種付けプレスで徹底的に理解らせよう。
そう決意しながら、今は小針ちゃんに吸われるがままに射精することにした。
◇◆◇
ドルフィン紹介!!!
咲宮小針
開き直りドスケベ。咲宮入華の妹であり、原作においては衣装の露出度高すぎ問題を指摘できる正気を持つ脅威の新人。
ハラスメントの類に厳しく、年上や先輩であってもビシッと言える正義の子。……だったのだが、入華の妹らしくがっつりめの性欲も備えており、コーチと一度セックスしてからはセックス大好き貞操観念逆転世界女子になった。
なお、そうなってからもセクハラの指摘は続けている。ただし、理由は他のドルフィンが自分から隠れてコーチにセクハラしたりされたりするスリルを楽しんでいるからと、小針自身そうやって厳しくしてる裏でコーチとイチャつくと背徳感で一層燃えるから、らしい。
好きなプレイは抱っこ。対面でも背面でも、コーチに持ち上げてもらって子宮をガン突きされるのが好き。
コーチは巨乳もイケると知って一瞬焦るが、姉が入華だし血筋的に考えてもすぐデカくなるだろうからと安心し、育ててもらうという口実でコーチにいっぱい揉んでもらっている。
長土萌依
愉悦ドスケベ。KAZAMIのエレン専属メイド長。クールで優秀、エレンが困るところを眺めるのが好きという歪んだ愛情を抱いている。
エレンから貢がれたお金を持っているのが心苦しいコーチから、体を買うという口実でセックスしてもらっている。
実質エレンからコーチを寝取っているような状況であることには無表情のまま愉悦っているので問題ない模様。
なおKAZAMIのメイド隊はワダツミの海上治安維持のため自主的にUMIマシンでパトロールを行っており、コーチにはそのためのトレーニングも面倒を見てもらっている。報酬はちゃんとするつもりだったのだが、なんだかんだのなし崩しでメイド隊の体を使った奉仕による支払いという形に落ち着き、むしろご褒美ですとばかりにメイド隊は張り切っている。
好きなプレイはエレンの近くで隠れてこっそりすること。声を抑えながら、結局抑えきれなくなるくらいされるのが好み。
エレンは当然メイド長がコーチとシていることは知っており、たまに目の前で脳破壊NTRプレイも要望するほどに成長を遂げている。