※この作品はR-18です。

超絶肥満(クソデブ)ニートの俺、ダイエット途中に女魔王に召還されて生贄にされそうになったけど、パワー系ラリアットかまして魔王を性奴隷にしたので異世界の覇者を目指すことにした   作:無能薬野菜

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重ねた歳は重ねた数の嘘を醜く顔に刻んでゆく。青年達の前に現れた大貴族は、底無しの悪意に満ちた妖怪そのもの。狡く卑怯なその精神は、大局を読みながら勝ち組につく事を求めた。そして何より青年を拒絶する。老人が欲したのは青年が座る椅子だったのだ…………。


EP21 非道やるのは得意だぜ、邪悪な魔導剣士!

巨大鉱山で戦っていた頃は俺やディアラ、ラーシェラが魔族や魔物連中の上に立ってヤーヤーやってればよかったが、仲間が増えていくと同時に兵隊も増え、そして民衆まで出来始め事実上の国になったモノだから色々組織化していく必要があった。

 

当然軍隊は最優先で編成・組織化され現在は俺を最高責任者である将軍、最高司令官を王様であるディアラが務める形となっている。

 

とはいえ四六時中俺達が軍で動くのは大変だし時間も無い。

 

特に王であるディアラは内政を行う都合で軍隊にかまけてられない。

 

建国宣言も控えているしな。

 

なので実質俺がトップとして様子を見なきゃいけないのだが、俺もパワー系でしかないので難しい事はよくわかんね。

 

その為、対王国の重要な方針や作戦以外の部分は最近割と下の連中に丸投げしていた。

 

 

 

「魔導剣士ノーヴィス?」

 

「はい、王国随一の魔導剣士で王都南部に近い地域を支配する大公の位を持つ有力貴族でもあります」

 

「そいつが俺達に会談を申し出てきただと?」

 

 

俺はディアラと共に魔軍の司令部に来ていた。

 

 

「我も聞いた事があるのじゃ。魔導剣士ノーヴィス・シン、王国最難関の学術機関である正統大学院を三席で卒業し、底知れぬ魔力から怪物と呼ばれた人間族の男。それでいて戦術の天才らしいのじゃが……」

 

「だ、大卒だと‥‥!?」

 

「院卒じゃぞ勇志よ」

 

 

糞が!!

 

 

「あやつは間違いなくエリート中のエリートじゃろう……じゃがあやつは……」

 

「で、そいつが何の用だ?」

 

 

フン、インテリ野郎がよ……

 

いや待てよ?俺何でこんなによく分からん大卒の事を妬んでいるんだ!?

 

異世界なんだし偏差値だってよく分からん筈だろ?

 

 

(偏差値33位の可能性だってある、それなら只のポン大だ!!)

 

 

焦 っ て 葛 藤 し た が 自 己 解 決 し た ぜ !

 

 

「アモン将軍……ノーヴィス・シンが将軍と直にお会いしたいという話ですが」

 

「はぁ、生?」

 

「直にじゃと?我達はまだ敵じゃと言うのに……」

 

 

確かに怪しいなオイ。

 

 

「勇志よ、明らかにこれは罠かも知れぬのじゃ。あやつはとても…」

 

「分かった、行くぞ」

 

「勇志!!何を言っているのじゃ!!」

 

 

俺いく事にしたぞ!うぉぉぉぉよっしゃあっ!!

 

 

「将軍、本当に受けるおつもりですか?」

 

「仮に罠だとしたら逆に俺が始末してやる。インテリ一匹地中に落とすチャンスだ」

 

 

漫画のキャラクターが言いそうなセリフを真似て俺はキメ顔で言ってみた。

 

だって相手は大卒だぞ?

 

油断は出来ない。やるなら徹底的だ!!

 

 

「勇志‥‥我も同行しょう思うのじゃが…」

 

「ディアラは待っていろ、内政で忙しいんだしな」

 

「確かにそうじゃが、こういう事には長である我も…」

 

「では急ぎ馬車を手配します、会談場所ですが‥‥」

 

「おい、ここ確かエルフ連中の集落が近い上にこっちの領土だぞ?まさか…」

 

「なら我が同席しても問題なさそうじゃな、そもそも長である我を差し置いて最初に勇志を指名など無礼者にも程があるのじゃ」

 

「・・・・・」

 

 

向こうから此方に来るとは‥‥

 

かくして俺は王国の有力貴族であり魔導剣士ノーヴィスと会談をすることになった。

 

 

チチチチチチチチギュギュギュギュッ

 

 

地面に落っこちてるうんここべりついてそうな引車の車輪音。

 

すげぇ木製座席堅くてケツがめっちゃ痛い。

 

 

「相変わらず乗り心地が悪い‥‥」

 

「アンタもそろそろこの世界の乗り物になれるべきね、高貴な生まれみたいだし仕方ないのかもだけど」

 

「嫌味言うなうるせぇ」

 

 

高貴な生まれとかマジ殺すぞ。

 

俺は24歳松戸の団地育ちで通勤バスしか乗った事が無いんだよ!

 

 

「すまぬなリーフ、お主まで連れてくることになってしまって…」

 

「平気よ別に。獣族のルナールは人間族相手となると冷静さ失いそうだし…」

 

「会談は俺とディアラ二人きりだ、お前は俺達が椅子に座って喋ってる間ずっと横で立ってればいいぞ!足辛いかもなぁ!」

 

「フンッ、アンタと違ってデブじゃないから疲れないし!アンタがピンチでも絶対助けてやんない!」

 

「んだと!?お前が何かあるかも知れないだろ?」

 

「はぁ??アタシに何させる気アンタ!?」

 

「さぁなぁ……………クチャア」

 

「きょ、拒否権が無いからって好き勝手に…くぅぅ…」

 

 

止む得ず俺はリーフを同行させた。

 

エルフが多い地域という事もあるが、一番はディアラの護衛だ。

 

相手がまだ王国の人間の為、迂闊な人選は厳しかったのもあるが。

 

かくして会談場所となった仲介人の元貴族の屋敷へ。

 

 

「ようこそ貴族風情のアモン卿……いえアモン将軍にディアラ様、お待ちしておりました。既にノーナヴス侯爵がお待ちしております」

 

(こいつ確か光の早さでこっちに寝返ったんだよな確か)

 

 

仲介人の元貴族男性は小太りでディアラより2、3センチほど小さい。

 

基本的に俺達は王国と戦争してる訳だが、敵国の王国は汚職や悪政で腐敗してる事や貧乏だったりするので割かし寝返る奴が多かった。

 

それは当然、王国に絶望した奴等だけとは限らない。

 

 

「じゅるるっ……じゅるるっ………ボソッ」

 

(滑舌悪いのか汁気が多いのかよくわからん…)

 

 

何か本心別にあるような奴らも増えていたな。

 

エルフ連中が味方につき始めたのがでかいが、その分色々リスクも増えてきたわけだ。

 

人が増えるとって奴かもな……

 

 

(あぁ懐古し過ぎてしまう、多少自粛しないと俺もジジイになってしまうぜ……)

 

「お、お待ちください将軍!」

 

「なんだ?」

 

「その緑髪のエルフだけは此方の控えに待たせて下さいますか!」

 

 

なんだよその汚ったねぇ部屋は?

 

半グレのヤリ部屋か?

 

 

「……え?」

 

「何故だ?一応コイツそんなに立場は低くないぞ?」

 

 

今日は首輪だって外してポケットに偲ばせてるだけなんだぞ?

 

 

「ノーヴィス侯爵は人間、人間族同士の会談にエルフの同席はいかがなモノかと思いまして……此方でゆっくり休んで頂けたらなと…」

 

「我は半魔じゃが?」

 

「ディアラ様に関してはやむ無しです‥‥しかしせめてそのエルフは……エルフの女だけは」

 

「むっ…………」

 

「わ、分かったわよ!座って待ってればいいんでしょ!」

 

「無理に決まってンだろ?俺の護衛だから同席させるぞ」

 

「…………え?」

 

「し、しかしアモン将軍!」

 

「コイツは俺の便器だ!ムラムラした時どうすんだ!」

 

「あ、あっ…………そうでしたか…………」

 

「…………………………」

 

 

くだらねぇ悶着だな。お前にはヤらせんぞコイツは。

 

 

「もっと他の言い方があるじゃろお主も」

 

「うるせぇ」

 

「……………………」

 

 

ワケわからん対応だが、寝返った元貴族の多くは無意識にまだ自分達の方が立場が上であると思い込んでる事が多い。

 

凋落した国家の下町企業の経営者みたいなもんだ。

 

これまでの生き様が骨の髄まで染み付いちゃってるから例え相手が上の立場だろうと平気で見下してしまうんだよな。

 

この元貴族の態度はわざとじゃない。

 

性根から生じた真性な訳だ。

 

 

「大丈夫よディアラ……気にしてないからアタシ。正直慣れたから」

 

 

ガチャッ

 

 

「これはこれは……アモン・ユーシ将軍、お初にお目にかかりますぞ」

 

(あれ、思っていたのと違うぞ……)

 

 

ノーヴィス・シンなんて言うからてっきり若いイケメンかと思っていた。

 

 

「なんだオヤジか‥‥」

 

「どうされましたかな?」

 

「あ、いや何でもないゾ…」

 

 

いかんいかん誤魔化さねば、事実でも失礼だぜ。

 

だが拍子抜けだ。

 

俺の目の前に現れたノーヴィスって魔導剣士はゴーグルみたいな瞳の色が分からんメガネをかけた事を除くと、会社で偉そうにパワハラしてそうな感じのいかにも悪そうな事しか出来ない感じの変なおじさんだったからだ。

 

 

(悪いことしかしなさそうだなコイツ)

 

 

こちとら過去の非道をラーシェラ主導で作らせた諜報機関使って揉み消ししまくってる最中だってのに…………。

 

こんなの増えたら嫌な予感しかしねぇ……

 

 

(いや実は案外良い奴かもしれん…)

 

「では握手を」

 

「お、おう……」

 

 

グイグイッ

 

 

(俺より身長が高い!糞がッ!)

 

 

ヒールで更に稼いでるが間違いなく170センチ以上ある!

 

糞が!糞が!糞糞糞糞糞!!!!!!!!!

 

 

「うぅ……あの男……」

 

(どうしたリーフ?って、あっ…………!?)

 

 

ノーヴィスは鎧を脱いで、フォーマルスタイル的な格好をしていた。

 

剣も鎧と一緒に立てかけているし、抵抗はしないという意思表示だろうか?

 

でもそのせいでチンコが勃ってるのが分かっちゃうぜ。

 

 

(上半身の堅牢さに反して下半身反し布地多めってスタイルが災いしたか……あーキモいし、もちかして俺の方がでかいか?)

 

 

いやぁ助かる。

 

 

「まさか噂の魔王殿まで来てくださるとは……」

 

「興を冷ます気ならば生きて帰れるとは思わぬ事じゃな」

 

「滅相もない……此度の会談は大変有意義になる筈と、私自身は自負しておりますよ」

 

「ならば話してみるがよい、人間族」

 

(おっ、普段のディアラからは想像出来ない位魔王らしい態度と雰囲気……これはチャンスか?)

 

 

後で滅茶苦茶喘ぎ声出させてセックスしたくなるぜ。

 

そんな感じに会談は始まった。

 

ディアラは公の場ではちゃんと相手に見下されない程度に魔王をやってくれている。

 

この悪そうなおっさんも表情分かりにくいが、案外身を引き締めてるんじゃねぇかな。

 

 

「お主の領地全てをじゃと?」

 

「領地経営に疲れましてね、我が一族の保証だけしてくださるのであれば領地も領民も全て無償で提供しましょう」

 

 

チラチラッ

 

(おっ、おっさんディアラのおっぱい見てる?)

 

こんな真面目そうな会談だが、ディアラはいつものビキニアーマータイプの魔王装束で臨んでいる。

 

激しい動きをしないから揺れはしないが、その分谷間がしっかり分かる感じだ。

 

このノーヴィスって魔導剣士も目線がディアラのおっぱい言ってないか?

 

全く、スケベなジジイだぜ。

 

座高のせいかもしれんが……あぁムラムラしやがる!!

 

 

(こんなつまんねぇ話よりセックスしてぇよぉぉぉ!!)

 

 

俺がずっとこれまで我慢して見れるのは漫画とアニメとVと駅の時刻表だけだからよぉ!!!

 

 

「利権はどうするのじゃ?お主の支配地域、中々のモノじゃが……」

 

「私が魔軍に入れれば問題ありませんぞ」

 

(セック…………す?)

 

 

土地利権全部手渡して魔軍に参戦までしてくれるだと?

 

これまでも合流する連中はいたが、大体は土地等の利権で割と食い下がる奴が多かった。

 

俺達も対王国との戦いに加担してくれるなら、そこまで強引な真似をしなかったのだが……

 

 

「ほう、それで我にこれまでの貴様の……」

 

「俺は良いぞ、くれるならな」

 

「勇志!!」

 

「これはこれはありがたい、では頼みます、アモン・ユーシ将軍」

 

「勇志よ!お主いきなり話割り込んで……」

 

「別に良いだろ?タダなんだからよ!」

 

 

いやぁなんか考える部分あるが、やっぱタダっていうのは凄く魅力的だよなぁ!!

 

 

「あぁ言い忘れておりました、この土地はアモン将軍に渡すのであって魔軍に引き渡すつもりはありませんぞ」

 

「は?」

 

「どういう意味じゃお主!返答次第では‥‥」

 

「だから私はアモン将軍だけを呼んだ筈だったのですがな」

 

「失礼な奴だなお前」

 

「気に入らぬと言うならば私はこの場を去るまで。しかしそれはタダでは済みませんぞ」

 

「なんだと?」

 

「既にこの近くのエルフ集落に部隊を派遣しております。私がこの場で死ねば代わりに部下達がエルフ連中を殺害する算段ですぞ」

 

「ど、どういう事よ!集落の子達は関係ないでしょ!」

 

「お前!卑怯過ぎるだろ!」

 

 

俺でもここまでしねぇぞオイ!!

 

そもそも何でこんな簡単に俺達の支配地域のエルフ集落に王国の部隊が入れるんだ!

 

 

「実は王から既に勅命を受けておりましてな、エルフ達が裏切ったかも知れぬから見せしめよと。私も本意では無いのですが……」

 

「ならお前だけ殺す!」

 

「待つのじゃ勇志!」

 

「なんだよ!」

 

「ノーヴィス、我達がお主を引き入れれば退くのじゃな」

 

「当然ですぞ、寧ろ部下など好きなように使って構いませんぞ。部隊にはそれなりに美人も用意しておりますので、何人か将軍が持ち帰っても構いませんぞ」

 

「くっ…………」

 

 

味方の連中すらこの扱いか。

 

コイツだけを確実に消す他の選択肢は無いのか!

 

 

「なぁリーフ、マジでエルフの集落は狙われているのか?」

 

「今、使い魔の目で見てるわよっ……ってアタシに手を振って……ッ、このッ!!」

 

「何もしなければ全ては穏便に終わるだけの話ですぞ、私もこの勅命を気に入らず態々頭を下げに来たのですからな」

 

「…………………………ディアラ」

 

「分かっておるのじゃ、処遇はお主に任せる」

 

「はぁ、俺?」

 

 

俺がやらなきゃいけないのかよ。

 

 

「こやつは軍に入ると言っておるのじゃ、その長であるお主が後は好きにするのじゃ」

 

「分かった」

 

 

 

ノーヴィスを今すぐ殺せばその部下たちが集落で暮らすただのエルフどもを殺すという。

 

集落には殆ど女しかいない。既にリーフの見立てでは此方の駐留部隊は抜かれているのだ。

 

俺やディアラが手分けして絶滅させても間違いなく何かしらエルフ達に被害が出る。

 

はぁ……面倒臭い。

 

こうなったらこの場を退かせて後、秘密裏に処分するか。

 

 

「助かりましたな」

 

「どっちの事を言っているのじゃ人間族?」

 

「無論、私ですぞ。かの魔王と最強と噂される将軍相手では私が生きて王都へ帰れる見込みなどあり得ませんからな」

 

(どちらにせよ油断は出来ない奴だな……)

 

 

かくして渋々俺達は魔導剣士ノーヴィスを仲間にした。

 

完全に投降した後に、ノーヴィスを処刑する事も考えたが、ノーヴィスが投降した事実は恐ろしいほど早く此方に鞍替えした旧貴族共に伝わっていた。

 

こうなってしまうと迂闊に処刑したら魔軍側の不和をまねかねないとディアラ達にも制止され、俺は踏み留まらざる得なかったのだ。

 

確かに魔導剣士ノーヴィスは実際腕も立ち、魔術も使えるから便利な奴ではあった。

 

貴族制度の段階的な廃止でイライラしている連中を懐柔する政治手腕にも長けている。

 

何より人間族の強者男性(ペニスファイター)が加わった事実は、王国生活に苦しんで止む得ず魔族主体の魔軍の集団に下ったザコ人間族共にとって希望の星になったのだ。

 

 

「あぁ天の上の主よ!!!人間族のノーヴィス様がまたやってくれましたぞ!!!」

 

「ありがとうノーヴィス・シン!!!ありがとうノーヴィス・シン!!!ありがとうバンザイ!!!」

 

「きゃあああシン様ぁ!!!シン様に見られたら私ぃ濡れちゃうぅぅぅ!!!!!!」

 

 

多くのザコ人間族達は俺達に加わって異種族と立場が逆転したものが多い。

 

いやだからって待遇悪くしたつもりも無いのだが、爆発的な生活変化がない中で異種族を迫害するというはけ口を失い不満が増えていたのだ。

 

 

(一応俺も人間族ではあるんだが、異世界人だからな……)

 

 

俺も本来の分類で言えば人間族な訳だが、この異世界……毎に王国では異世界から来た人間を徹底的に弾圧迫害したり殺害してみたりする中世の土人らしい風潮があり、元王国の連中に素顔を明かすのは危険なため魔族であると偽っていた。

 

そのせいで本名である佐藤勇志という名前も使えず、アモン・ユーシなんて厨二くさい名前を使う羽目になっている。

 

 

「あ、アモン・ユーシ将軍よ、相変わらず凄いツルツルな頭。キモイわー」

 

「あんなのが魔軍のトップだなんて…」

 

「聞いた例の噂‥‥あの人13センチらしいわよ」

 

「え、ちいさっ!!魔族なのに?」

 

「実はガーゴイルとかかもねぇ…」

 

(言いたい放題だな‥‥もう少しデカいんだがよクソ共…)

 

 

その一方身長168センチ体重86キロというこの異世界の人間族にしては恵体であることや生まれ持った顔立ち、髪の毛が気付けば一本も無くなってしまった事が功を奏し、俺は魔族と偽っても割かし人間族にはバレなかった。

 

だが…………

 

 

 

 

 

「ノーヴィスが制圧した集落で薬害?」

 

「はい、大量の魔薬(リエイト)が人間族を中心とした貧しい者達に流行り、診療所や教会が崩壊しかけていると」

 

 

マジでとんでもねぇ話だろコレ!!!

 

ならず悪魔(アフィカス)共が魔薬(リエイト)を売って生計を立てていたのは知っていた。

 

魔薬(リエイト)とは魔物の毒や危険な薬草類などを組み合わせて作ったこの異世界に存在する違法な薬物だ。

 

普通の回復薬(ポーション)のパッケージに似た包装の品もあり、それでいて一度服薬したら中毒になってしまうという。

 

そのため割と結構な頻度でクソ悪魔(アフィカス)共を殺処分しまくってた訳なんだが、またこんな事が起こるなんて!!!

 

糞が!!!

 

 

「ノーヴィスめ……やはりやりおったようじゃな」

 

「やはりって……どういう事だ?」

 

「かつてあやつは王国で戦術の天才を自称しておったが、その実態は動けなくなった者を肉の盾にする、心身に病のある者に自爆する使い魔を取り付けて爆弾にする、民間人を人質に取るといった非道ややり口だけで成り上がった化け物みたいな男じゃ」

 

「天災じゃねぇか…………」

 

 

乳製品臭いいじめられっ子が考えてホルッてそうな外道戦術をポンポンやるとか、俺でもそんな思いつかないぞ。

 

 

(あふぃれぇ?なんかぁ急に背筋が寒くなったぞ‥‥何故だ??)

 

「だが発端は魔薬(リエイト)だろ?そんなのアイツが来る前から流行してたんじゃ‥‥」

 

「魔薬(リエイト)販売は王国でも禁止されておるのじゃ、しかもノーヴィスが制圧した村に元々魔薬(リエイト)の話は無かったハズじゃ」

 

「クソッ、もう奴を殺すしか無いな」

 

 

どっちにせよ割かしノーヴィスはディアラの言った通りの非道戦術を各地で恥じらいも無く使いまくり、折角最近まで工作して隠蔽していたハズの俺の悪評が再び復活したり魔軍の評価を下げまくっていた。

 

ぶっちゃけノーヴィスを評価しているのは人間族というだけで支持を決めてしまう頭の弱い可哀想な人間族や、ノーヴィスから金を貰っている人間族だけだった。

 

実際格好良くもないオッサンを上げて持ち上げるなど、金でも貰わなきゃやってられないよなぁ??

 

どこから持ってきたか分からん札束でビンタされまくっているのがデカいだろう。

 

それにあやかりたい連中が更にノーヴィスを評価する。

 

 

(確かにこれなら下手に領地なんて持つより楽かもしれない‥‥が)

 

 

はっきり言って史上最低過ぎる外道であり、幾らでも処刑動機はあるのだが………… 

 

 

 

 

『勇志様、ノーヴィスの暗殺はしばらく見送るべきです』

 

「何を言ってるラーシェラ!こんなクズを生かしてはいけない!」

 

 

こんな正義感感じるの初めてなんだぞ!!おぉん!!

 

俺は奴に適当な罪状と過去の俺自身の非道を大体押し付けるべく、ディアラ黙認の元でノーヴィス暗殺計画を企てていたのだがラーシェラに制止されてしまった。

 

 

『ですけどノーヴィスの買収力で以前より人間族の不和は下がりました。治安も表向き良くなっていますし、奴の非道に関しても私たちの情報工作で十分隠蔽できる範囲内ですので、始末は王国との騒乱が一段落してからにするべきです』

 

「無理だ我慢出来ねぇ!おっさんキモイんだよぉぉ!!!あああキモいキモいキモぃぃぃいいいいぃ!!!!」

 

 

俺はソシャゲでも女キャラしか編成しない位清いんだぞぉぉぉ!!!

 

このままじゃ俺の心が荒んでしまう!!

 

 

『ですが魔軍の統率力にも関わりますし、暫く泳がせるべきです。勇志様や魔軍の過去を清算するためにも、彼は重要ですから』

 

「はぁ俺の過去!?奴に全て押し付ければ問題ないだろ??死人に口は無いんだ!!」

 

『…勇志様、ノーヴィスの非道は魔軍内でも一部の者しか知らないんですよ』

 

「なんでそんな事なってるんだよ!!早く皆にバラまけろよ!!」

 

『そんな事したら魔王様や勇志様のせいになっちゃうからじゃないですか!!』

 

「あ・・・・・」

 

 

忘れがちだが俺達は今現在戦争中だ。

 

ノーヴィスの悪行は王国からすれば俺達の悪評を強化する最高の材料でしかない。

 

更に俺もディアラも今現在、肩書を経てしまった。

 

寧ろそれ込みでこのノーヴィスが付け込んできたと言うなら‥‥クソっ!!!

 

 

「なぁ‥‥ノーヴィスってホントに俺達の味方なのか?コイツもうただのスパイだろ」

 

『此方も現在調査中です。薬害の件も現地に諜報員を派遣して調査させてますのでもう少し辛抱してください勇志様……』

 

「そうか‥‥すまないなラーシェラ」

 

『私こそ取り乱してすみません、会談を仕掛ける前のノーヴィスの動きに気付いていれば…』

 

 

ラーシェラはほぼ王都内部の調査でかかりっきりだ。

 

他にも諜報員は育てているがやはり精度も能力も劣っていた。

 

 

「ひとまずお前は無理しない程度に王都での活動を頑張ってくれ」

 

『ありがとうございます勇志様‥‥それと、お願いがあるのですが…』

 

「なんだ?」

 

『次私が其方に戻ったら…その‥‥沢山したいです』

 

 

ウヒョオオオオオオオオオォォォ!!!!!!

 

 

「勿論だ、やるぞ」

 

『・・・・・・では気を付けてくださいね勇志様っ!』

 

 

しゅんっ

 

 

かくして使い魔を使ったラーシェラとの交信が途絶える。

 

 

「さて100パーセントセックス出来る約束が出来たぁ!!クソジジイの始末口実は遠くないうちに作り出して絶頂射精してやるぜぇぇ!!!」

 

 

やはりこう戦争してると気分の上げ下げがヤバいからな。

 

セックスでチンコしっかり心の火照らせるのは正に重要だ。

 

俺は一気に心の情熱を燃やしまくり、ノーヴィスを近い将来合理的に始末するための情報集めを始める事にした。

 

 

「で、あたしの店に来たと」

 

「あぁ、確か媚薬売ってた気がするからな。ヒントにならないかと」

 

 

俺は閉店前のメイアの店に来ていた。

 

表向き武器屋だがセックス用アイテムとか淫紋ピアス施術サービスをやってくれる子持ちの魔族メイア。

 

営業時間はディアラの部下としての業務がある日以外の不定期。

 

紆余曲折しながらも魔軍の収入自体は増えてるため、以前に比べると休みの日がぐっと増えており実質メイアの趣味副業みたいになっていたようだ。

 

 

「確かにあるけど魔薬(リエイト)は無いよ」

 

「媚薬と魔薬(リエイト)の違いってそもそも何だ?」

 

「中毒性とか効き目とか身体に影響あるかとかじゃないの。魔薬(リエイト)だと中毒になるとサキュバスでも廃人みたくなって死ぬらしいからね」

 

「なんか曖昧だな」

 

「王国の場合は確か教会とか国に認められてるかどうかだね、まー正直アタシはよく分からないけどさ」

 

「この辺りのはちゃんと許可出てんのか?」

 

「当たり前だろ、魔王様の方が規制が厳しい位だよ」

 

「そんなにか…………」

 

 

だが、結構曖昧な代物なんだな。

 

 

「試すか……」

 

「へー誰で?」

 

「お前じゃダメか?」

 

「……………………ったく、仕方ないねぇ」

 

 

 

 

 

クチュクチュッ

 

 

「結構濡れてるな」

 

「はぁ……ぅ……み、店じまい前に来るからッ……」

 

「ねだりたかったんだな」

 

「ち、違うさ……あ、アタシは……んぶっ」

 

 

ジュブジュブッ

 

 

俺は早速メイアを店の通用口先にある居間に寝かせ、唇を貪りつつパンツをずらして膣穴に指二本を挿し込む。

 

 

「ね、ねぇ…服…汚れちゃうから…んんっ」

 

「分かってる、早く脱げ」

 

「ま、全く…んんっ」

 

 

目を閉じるように細めながら、メイアは下着を外したり下ろしていく。

 

その際に外した指を直ぐに膣穴に挿し込む。

 

この温もりとぷに感触はやはり代えがたいもんだぜ。

 

 

「ホラ、その形良い胸触らせろ」

 

「嫌味かいアンタっ…んっ、んあっ、んんっ…」

 

 

グニュグニュグニュっ

 

 

熟れた褐色肌の両谷はやはり良い。

 

揉みつねるだけで染み出す母乳を舐め吸うだけで喉の渇きすら解決しそうだ。

 

 

「そういやガキはどうした?」

 

「あ、あの子たちは今日…んんうっ!!」

 

(ハハン、だから今日は抵抗しないのか?)

 

「じゃあ塗るぞ」

 

「んっ…ま、まだ覚悟がっ…」

 

「決めろ」

 

 

グチュぶちゅぶちゅ

 

 

「あ、アンタどこに塗ろうと…はぁぁっ、んんっ…」

 

 

俺は媚薬のビンを開け、そこにメイアのマンコに突っ込んだばかりで温もりも残ってる日本指に堂々突っ込んだ。

 

 

(うはっ、愛液以上の粘り気…)

 

 

適温保管されてただろう媚薬はスライムみたいな粘度のジェルタイプ。

 

グニュって取り出し大匙一つで収まりそうにない量をガバッと指に絡めて取り出す。

 

 

「ば、バカ!…そんなに取ったら…ああぅ!!」

 

 

グじゅぐじゅぎゅっ

 

 

俺はそれをマンコの内側、膣内に押し込むように塗り込む。

 

粘度が強く、どれだけ膣内に塗り込もうとしても軽くローションみたいに残っている。

 

 

「あうぅぅっ、やぁ、やうううぅ!!」

 

 

中々効いてるのか知らんが、既にメイアはかなり顔を赤らめ吐息を荒げていた。

 

 

「さぁ、股を開きなさい」

 

「な、なんだいその言い方っ…んんっ・・んぅぅ・・ふはぁい」

 

 

 

くぱあっ…

 

 

「すごいツルツルだねぇ…もう少し下をこっちに写して…」

 

「んんっ…じ、じらしてっ‥‥は、早くぅ…」

 

「溜めとかないと駄目だからさ…だから」

 

 

ずぶぶぶっ

 

 

「んんぅ!ああんんっ、は、早いぃ!!」

 

「うるせぇ!!一気にシコシコしてやる」

 

「まっ、まってっ、あっ、ああああああぅん!!」

 

 

正直全裸で膣穴ヒクつかせて既にスタンバってる女のマンコにチンコ突っ込まない道理なんてない。

 

イケメン装ってみたが、飽きた俺は瞬時にメイアのマンコの子宮入り口に尿道が当たる位の勢いでチンコを突っ込んだ。

 

そしてシコシコとは程遠い、いつものようにブラシ擦りの様な勢いで膣をチンコで攻める。

 

既に相当回出産している膣穴だけに純粋な膣締めより、感情から生じた膣締りの差異がメイアには求められている。

 

媚薬効果があるのか今日の膣締りは相当だ。

 

 

パンパンパンっ

 

 

「こんなマンコ締め締めだとクソガキ窒息しそうだなオイ!!」

 

「そ、それぁああっ、アンタのぉっ、びやっ!!あんんんんっ!!」

 

「嫌らしいメスだな!!それでいて胸もくれるんか!!」

 

 

グニュモミグニュモミ

 

 

「あうううっ、揉み過ぎてぇっ、ぼ、母乳が切れちゃうっ!!うううううぅん!!」

 

「なら補充しねぇとな!!」

 

 

ジュブジュブっ

 

 

膣に突っ込んだチンコと腰の動きはそのままに、俺は上に向けて寝た姿勢によって地へ零れようとしているメイアの褐色二谷を揉み上げて平時の様な豊満な谷にする。

 

あくまで物理的なモノでついてる肉が無くなった訳じゃないからな。

 

 

「メイア!持ち上げるぞ!」

 

「えっ、それっ!?んんんぅ!!」

 

 

俺は部屋にスタンドミラーが有るのに気付き、メイアを四つん這い方向に寝かせてしっかりとした太さの太ももをつかんで挿入したまま持ち上げる。

 

 

「ああう!!あ、アタシのぉ!!み、見えてるのぉっ!!」

 

「しっかりマンコに俺のが入ってるからな、こんなのガキに見られたら…ん?」

 

 

なんか鏡に映ってるぞ。まるでふすま扉から覗くみたいに別室の扉からちらっと何かが此方を見て…

 

 

 

パンパンパンっ

 

 

「ああああぅううう!!ま、又上手くなってぇ!!」

 

「最近合法的に犯せるエルフも手に入ったからな」

 

 

どうやらメイアは媚薬が利いて気付いていない。

 

恐らく目線の幼さからガキか。

 

でもコイツ今日ガキはなんか‥‥。

 

あっ‥‥。

 

 

バンバンバンバンバンバンっ

 

 

「あぁっ、いやっ、だっ、こんなのぉっ!!あ、アタシっ!!ああああっ!!!」

 

 

ズビュゥゥゥッウウウウウウっ!!!!!

 

 

「結構出たな…」

 

 

不思議と大量に出てしまった。

 

ボタボタ膣穴から出したばかりの粘り気ある俺の精液が床に落ちて床を濡らしている。

 

 

「あぁ、うぅ…き、気もちぃよいよぉ…将軍さぁんっ、んんっ」

 

 

俺は尚も膣から逸物を引き抜かず、メイアと深い唇を重ね続ける。

 

 

ドタドタドタドタっ

 

 

何かが二階に駆け上がる音がする。

 

 

「やはりか‥‥」

 

「あんんぅ、将軍さぁ…もっとぉ‥‥」

 

「なぁ、ガキが帰って来てないか?」

 

「一番上の子以外はあの人と一緒ぉ…なのぉ…」

 

「なんだもうお前出来たのか?」

 

「だ、だからぁ…もう、これがぁ、最後かもしれないからぁっ…んんうっ」

 

 

俺は一連の理由を察した。

 

古株の仲のディアラ達と違い、アビア達やメイアはそこまで関係が深かった訳では無い。

 

こうして自堕落に関係は結んだが、俺が側室に入れてやる道理が有るわけじゃないし、こいつ等もそれを望んでいなかった。

 

 

(結局ヒントなんて得られなかったが…)

 

「あうぅ‥‥きてよぉ…アタシのお中今空室なのぉ~、ほらぁ~、んんぅ」

 

「なら身籠らせてやる。再婚相手に将軍の子を育てさせてやる」

 

「あぁ~ん、あたしぃまた満室になっちゃうぅ、うううぅんっ」

 

 

ジュボジュブジュブジュボっ

 

 

こう言われてしまうとホントに身籠らせそうだが、魔族自体はそうそう身籠らなかったハズだし多分大丈夫だろう。

 

こうして俺は、この後も媚薬切れを起こしていないメイアの身体を求められるまま犯し続けた。

 

 

 

 

 

 

がさっ

 

 

「‥…なんだよ、アンタ」

 

「なんだよやっぱオスか」

 

「お、男で何が悪いんだよっ!」

 

「いや、何でも無いぞ」

 

 

俺はメイアの長男と思われるガキのいる二階の部屋に来ていた。

 

 

「ふぅん‥‥」

 

「じ、ジロジロ見んなよっ!!アンタ用が済んだんだろ!!帰れよ」

 

「冷静だな、さっき俺達のアレ見ていたのに」

 

「うっ、うっせぇ!!キレたら止めるのかよ!!」

 

「さぁな…」

 

 

俺は片手間に部屋を物色する。

 

ほぼコイツの個室然としている辺り、メイアの生活も良くなっているらしい。

 

正直向こうの世界にいた俺より良い生活してる気もするがコイツ。

 

 

(だが武器ばっか飾って物騒だな)

 

 

下でメイアの再婚相手から聞いてはいたが‥‥。

 

 

 

 

 

「この度は誠に申し訳ございません。まさかアモン将軍のお手を煩わせていたとは…」

 

「い、いや気にするな…俺もロクなモンでは無いからな」

 

 

本当は入れ違いで店を去るつもりだったのだが、そうもいかなった。

 

幸い再婚相手とガキどもが戻ってくる直前で、俺はメイアを床に就かせていた。

 

仕事が激務だったというごまかしもこの再婚相手は鵜呑みにしてくれてるようだ。

 

まぁ確かに激務ではあったが、少し考えるな‥‥

 

 

「お前魔族みたいだが軍で見かけた記憶が‥‥」

 

「ボク、冒険者組織の職員でして」

 

「冒険者組織?」

 

 

どこかで聞いた事があるが、まぁそれはそれとしてだ。

 

 

「ディアラ王が建国宣言され正式に諸外国にもこの国が認められたら、冒険者の受け入れなどもありますよね?ボクたちはそうした者たちの受け入れや討伐の斡旋管理などを国から受けてですね」

 

「ディアラが許可したか?」

 

「それがまだ申請途中でして‥‥ハハハ。総裁曰く吾輩たちの悲願達成は近いとの事ですが…」

 

 

なんだよ、ますますどうやって生計立ててるか分かんねぇなオイ。

 

 

「ところで、この家のガキってこいつらだけか?」

 

「あ、いえ…本当は三人連れて出かける予定だったのですが、上の子にはボク嫌われているらしくて…家にいたはずなのですが、将軍お会いしませんでした?」

 

「そ、それはだな・・・・」

 

 

ヤバ、怪しまれる!!

 

 

「いえ、仕方ないですよ。あの子、基本はずっと二階に閉じこもってますからね。折角ディアラ王が学校なども作ってくださったのに、勉強なんてクソだ。意味がない、世の中全部決まってるって言って…有名な冒険者が使ったという武器のレプリカばかり集めているんです」

 

「ほう・・・・」

 

 

どうやら典型的なキモオタクみたいだ。

 

だがこんな乱世じみた異世界でも引き篭もれるのはもう一種の才能だろう。

 

その辺理解してやってもいいような気もするが…

 

 

「ボクはあの子にも、あんな暗い部屋での世界以外のモノをみせてやりたいんですがねぇ…でも全然ボクの話は聞いてくれなくて」

 

「反抗期って奴だな」

 

 

とは言え見た感じ、メイアの再婚相手は割とマトモそうだな。

 

猶更色々罪悪感湧くぜ。

 

仕方ない、少し一善してやるか‥‥。

 

 

 

 

 

「なぁ帰れよ!!どうせアンタは母ちゃんと結婚しねぇんだろ!!」

 

「そこまで分かってるのか、なら話は早いな」

 

 

バサッ

 

 

「何だよ、コレ…」

 

「金だ」

 

「は?」

 

 

俺は金貨の入った小袋をガキに投げた。

 

 

「さっきの詫びだ」

 

「詫びってなんだよ!!こんな事すんなら初めからすんなよ!!」

 

「悔しいか?」

 

「悔しくねぇよ!!今更なんだよっ!!」

 

 

メイアの連れ子は綺麗に全員見た目が違った。

 

どれもメイアの端正な容姿を残しつつ、身籠らせた際のオスであろう意匠が絡んでくるのだ。

 

だから分かるのだろう。

 

長男であれば、母親の様を一番長く見て来ただろうしな。

 

これは最早善悪では無く真性みたいなモンだ。

 

このガキの今更には重みがあった。

 

 

「あんなのが母親で、それに全部養われてっ!!だから冒険者に憧れるしか無くて!!いつかこの家を出ていきたいのにっ!!」

 

「でも引きこもりだもんなお前」

 

「黙れ!!」

 

 

ドォンっ

 

 

強い魂の籠った壁殴り。

 

 

「っ・・・・!!」

 

 

当たり前だが結構痛いらしい。

 

 

「なら、お前の背中をもう少し押してやる」

 

 

からんっ

 

 

「これ‥‥オークがよく持ってる短剣…でも折れて」

 

「俺が一番最初に手に入れた手駒の形見だ」

 

 

俺が渡したのは一番最初にラビスから譲り受けたオークが使っていた短剣だ。

 

最近殉職してしまった為、柄にもなく俺を恨む奴から押し付けられたモノをコイツに渡すことにしたのだ。

 

 

「こ、こんなモノっ!!俺への嫌味かよっ!!」

 

「嫌味じゃないぞ。お前だって多少その血を持つなら、使いこなせないとな」

 

「‥…絶対お前許さねぇ」

 

「お?」

 

 

逆効果だったか。

 

 

「だが今キレても俺には勝てないぞクソガキ」

 

「分かってるよ…強くなって絶対お前に復讐してやる」

 

「ほう‥‥」

 

 

何故、俺なのか?

 

煽ったのもあるだろうが、やはり同じ様な者同士惹かれるものがあるのかもしれない。

 

だが、丁度良い塩梅だ。

 

 

「佐藤勇志だ」

 

「あぁ?」

 

「俺の本名だ、だが公の場で俺のこの本名を叫んでも意味は無いぞ。少なくともこの国では幾らでも捻じ曲げる事が出来るからな。俺は権力があるからよ」

 

「‥…分かったよ、佐藤勇志。覚えてろ。母ちゃんを泣かせたお前を絶対許さないからな」

 

「・・・・・・・」

 

 

 

しゅばっ

 

 

かくして俺はメイアの店を後にした。

 

 

(女の気遣いへの手向けは出来たな…)

 

 

これだけ煽って尚、何もしない奴ならもう手は付けられないだろう。

 

 

「将軍、準備が出来ました。ですが良いのですか?ディアラ様…いえ国王に報告なしで向かうというのは…」

 

「アイツに手間をかけさせたくない。建国宣言も近いからな」

 

「し、承知しました、どうかご無事で・・・」

 

 

まぁ死にはしないだろう。

 

それはそうとコイツ割と良い身体してんな……

 

今度俺の直属にするか……

 

 

「よし向かうぞ、例の薬害のあった集落に」

 

 

メイアとヤリまくりその長男を煽ったその日の日付替わり直前に、俺はディアラ達にも内密に薬害が横行しているというノーヴィスが最近制圧した旧王国領の集落へと向かうのだった・・・・。

 

(続く)

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