※この作品はR-18です。

超絶肥満(クソデブ)ニートの俺、ダイエット途中に女魔王に召還されて生贄にされそうになったけど、パワー系ラリアットかまして魔王を性奴隷にしたので異世界の覇者を目指すことにした   作:無能薬野菜

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もう遅い…………どこまでも他人事で、そして彼が目にした事実も全て他人事に過ぎない。だが、どこまでも青年はその深みに囚われる。失ってから気付く、その関係性と自らの感情。だが二人と果たした約束のため、青年は復讐の相手への牙を潜めるのだった…………。




ノクターンでは非道やるのは得意だぜ、邪悪な魔導剣士!下(改題)


EP23 死ぬなよバカ野郎!!サキュバス死す!!!!

「無事ですか勇志様!!」

 

「ラーシェラ、来てくれたのか・・・・」

 

 

引き車の窓越しにラーシェラの顔を見た俺。

 

かくしてそれに乗って俺は戻ることに。

 

 

「皮肉だな。今日はやたら乗り心地がいい」

 

「…………大変でしたね勇志様」

 

「元は俺が独断をした結果だ。帰ったら直ぐにあのジジイから貰った領地を点検して……」

 

「勇志様、お身体の方は大丈夫ですか?」

 

「身体?特に何ともないが……」

 

「い、いえ…………あの、その…………下の方が寂しいとか……」

 

 

スルスルスルッ

 

 

「ラーシェラ……」

 

 

ラーシェラは何時もの薄い服を直ぐに脱いでいく。

 

 

「あの直ぐに……まず私が口で……勇志様のを……」

 

「いやだが車内だぞ?」

 

「大丈夫です、何時もの勇志様と私の仲ならそんな事……」

 

「ラーシェラ……………………」

 

 

ラーシェラは俺に抱きつき、少しずつ華奢な手を下へ偲ばせてゆく。

 

 

「…………白い」

 

「どうされました勇志様?」

 

「いや……なんか肌が汚い」

 

「そんな……私これでも毎日水浴びは欠かさず……」

 

「そうか……ならよ」

 

 

バンッ

 

 

「ぐぶぇぇぇ!!!」

 

「この腹を殴った際のへこみ具合!!やっぱり違う!」

 

 

鍛えているラーシェラの腹周りは確かにルナールやクリスティナ達に比べると堅い。

 

だが、適度に女らしさを重視したアイツの腹筋はこのただ無機質に戦うために鍛えた堅いだけの腹筋とは違う!!!

 

てかこれ本当に女の腹か!?

 

 

「ど、どうして……勇志様…………」

 

 

カラカラカラッ

 

 

何か口から吐いた!?

 

 

「これはっ!?魔薬のパッケージ!!」

 

 

尿道専用とかはじめて聞いたぞオイ!!

 

 

「あっ、しまっ!?」

 

「やっぱりお前…………」

 

「………………」

 

 

がらんッ

 

車が止まり、一気に周辺に魔力や殺意の空気が漂ってゆく。

 

 

「お前何者だ!」

 

「…………ただの敵だ」

 

 

 

ドォォォォォンッ

 

 

「引車が爆発したぞ!早く奴を見つけだ……」

 

「手間減らしてやるよ!!」

 

 

ゴキッ

 

 

「ぐべぇぎっ!」

 

 

引車の破壊と同時に目についた刺客一匹の首をへし折る。

 

 

「来たぞ!!正面からッ!!」

 

「そんな構えでぇぇ!!」

 

 

 

ババババババババババババッ

 

 

「「「「「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」

 

 

止め絵バンクにしたくなる位の俺こと佐藤勇志による華麗なる大量蹂躙!!

 

 

「や、やっぱ……し゛、死にたく゛ッ!!」

 

「ならこんな真似すんな!!」

 

 

ゴキブシャッ

 

 

最後の一匹の頭蓋粉砕を以て奇襲してきた連中の殲滅完了だ。

 

 

「………………だが」

 

「くっ……な、何故私を生かしてッ……」

 

「まさか司令部にいたお前が・・・」

 

 

車破壊と同時にラーシェラに変装していた相手の正体が露わとなった。

 

なんとそれは司令部にいた人間族の若い女士官だ。

 

がっつり鎧を着こんでまるで女騎士の様だぜ。

 

 

「何者だお前…」

 

「話すものか!殺せ!!」

 

「王国の内偵か?いや待て・・・・」

 

 

曲がりなりともここは俺達の支配地域、ということは・・・・

 

 

「ノーヴィスの刺客!!」

 

「だからどうしたというのだ・・・・私は口を割るつもりは無いぞ!」

 

「そうかよ!!喰らえ!!」

 

 

バンッ

 

 

「がはっ!!」

 

 

バリリンっ

 

 

俺は女にラリアットをかけ全身の鎧を粉々に砕いた。

 

 

「き、貴様っ・・・その程度で私が口を割ると・・・」

 

「毒探しだ!」

 

「なっ?」

 

「今だ!!」

 

「んんんっ!!ぬぶっ!!!」

 

 

俺はとりあえず無理矢理女に口を重ねた。

 

必死に俺の口を拒否しようとしている辺り、もう口に毒は無さそうだ。

 

 

「んぶはっ!!はっ、離せっ!!こんな事してもっ!!口を割ることなんか!!」

 

「ヤッた後殺すだけだ!!」

 

「っ!!えぇ??」

 

 

お前この惨状見て自分だけ無事で済むと思ってんのか??

 

 

グニュモミグニュモミっ

 

 

「あああっ、あぐっ!!きっ、貴様っ!!執拗に胸部をっ!!ぬぐっ!!」

 

「初見で胸揉むのは普通だろ!!彼氏いないのか!!」

 

「そ、そんな事っ、言うわけっ・・・」

 

 

柔らかさに程よく筋肉交じりの堅さって感じの乳房。

 

先ほどの堅さはやっぱり鎧だったからか・・・

 

 

じじじじっ

 

 

「んんぐっ!!くっ!!押しつけ辱めれば!私が口を割るとっ!!」

 

「ヤッた後殺すだけだ!!」

 

「なっ、なうっ!?」

 

 

俺は女を地面に押しつけながら、女の両足を力任せに広げる。

 

 

びりりっ

 

 

「ああっ、ぐっ!!下着が無くても!!」

 

「挿すぞ!!」

 

 

ずぶぶぶぶっ

 

 

「あああっ!!はあっ!!き、貴様っ、よっ、よくもっ!!」

 

「くっ!!痛っ!!」

 

 

そのまま堅い布(レザー)に擦りぶつけるような膣の硬さ。

 

マトモに濡れてない上から皮むけ男根はダイレクトにその刺激を俺の身体に伝えていく。

 

敵の辱め自体珍しいことじゃ無い。

 

それこそ鉱山攻略時代はよくヤッてきたもんだ。

 

然しここまでキツ硬いのは初めてかもな・・・

 

 

「って、これは・・・処女だと!!」

 

「だ、だから何だっ!!処女を奪えばっ!!んぐっ!!私が口を割るとっ!!!」

 

「ヤッた後殺すだけだ!!」

 

「んんっぐっ!!ああっ、い、痛いいっ!!!いやああああっ!!!!」

 

 

ジュブグジュジュブグジュッ

 

 

破瓜血を陰唇や男根に塗り付け擦る様な勢いで俺は女を犯す。

 

ラーシェラに扮していただけ有って髪はショートで、人間族にしては珍しく陰毛を剃っている。

 

だが髪の毛の色合いや目や肌は全く別人だ。

 

何より肉感が全く違う。

 

まぁこれはこれで悪くない・・・だが・・・・

 

 

「正体を言ったら中に出すの止めてやる」

 

「わっ!私はっ!!ノーヴィス・シンのぉ!!!ああっ!!」

 

「殺されるより嫌なのかよ!!」

 

 

だがやはりコイツらノーヴィスの手下だったみたいだな!!!

 

 

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンっ

 

 

「ど、どうしてっ!!身体の動きがっ!!は、早くっ!!あああうっ!!」

 

「濡れ出したな、体に感謝しろ!!」

 

「だ、黙れっ!!!これ以上はっ!!出すのはっ!!やめっ!!!!」

 

「なら出した後殺してやる!!!」

 

「いっ、いやだっ!!わ、私はっ!!まだっ!!いやっ!!あああああっ!!!」

 

 

パンパンパンパンパンパンっ

 

 

「あうっ!!いっ!!!」

 

(子宮が先端にっ!?)

 

 

ズビュルルルルルゥゥゥゥゥッ

 

 

「あああああっ!!ああっ、きてるのがっ、ああああっ・・・・・」

 

 

瞬間きた女の子宮口への接触はまるで信管の作動のようだった。

 

 

「ああっ・・・んぶっ、ううっ!!あぶっ・・・」

 

(素直に応じ始めたな・・・)

 

 

詰ったが身体も顔も悪くない上玉だ。

 

それでいて眼の光の消え方は早い。

 

案外本当に予想しない結果だったのかもしれない。

 

見た感じガチでハニトラをするだけのスキルは無さそうだし。

 

だが、ノーヴィスなら俺にこんな連中を送り込んでも勝てない事位分かってそうだが・・・

 

一体何がしたかったんだ・・・?

 

 

「あっ、ああっ・・・んぶっ・・ううっ!!」

 

「オラっ、死にたくないなら全て宛がえ」

 

「ううっ・・・は、はいっ・・・・」

 

(素直に応じやがった)

 

 

パンパンパンパンパンパンっ

 

 

「あぐっ、いぎっ、なかまだぁ!来てるのがっ、あああっ!!!!」

 

 

奥の手が有るのか分からないがラーシェラに偽装していた司令部の女はこの後も俺の行為に従順に従い、行為終了後には次々と俺に自白を始めた・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後直ぐにラーシェラが手配していた車が俺達の元に来た。

 

 

がたがたがたっ

 

 

「やっぱクソ乗り心地悪いなオイ・・・それにしてもノーヴィスの部下にはいなかったよなお前……」

 

「…………ディアラシネイル一行が地上に出て千狐と合流し始めた頃だ。多くの野心がある貴族達は独断で手下を難民に扮させそちらに送り込み動向を探っていた」

 

「その中の一人って事だな、それもノーヴィスの」

 

「…………そうだな、多くがそちらに鞍替えした上司の元に戻るかラーシェラとか言う女と手下共に始末されるかを選ばされる中で、私は運良くそちらの中心に居残れたからな。奴が王都に行ったのも大きいが……」

 

「その王都にいる女に扮したお前は相当にマヌケって事だな」

 

「…………アモン・ユーシなど身体をちらつかせれば容易と高をくくっていたのだろう」

 

「アイツはキスを嫌がらないからな」

 

「………………その方がおかしいのだ」

 

(本当に腹の立つ奴だなコイツ)

 

 

俺はニセラーシェラと手掛かりになりそうな刺客の残骸を幾つか回収し、同じく手配されていた中継地点の宿に来ていた。

 

 

「すまんルナール、お前にまで手をかけさせたな」

 

「仕方ないぞよ勇志殿、この一帯であれば妾の目も濃いぞよ。ノーヴィスも大それた悪事は出来ないぞよ」

 

 

宿にはルナールがいた。

 

ラーシェラが連絡を入れてくれたらしい。

 

ルナールもディアラには内密してくれるらしいので良かったぜ。

 

 

「自分で持ってきた手錠を掛けられる気分はどうだ?」

 

「………………最悪だな、下からもまだ垂れてっ、くっ……」

 

「元気はあるみたいだな」

 

 

全裸でベッドに縛り付ける形で女を拘束した俺達。

 

宿周りはルナール率いる獣族の兵員が複数警護している。

 

 

「その女子(おなご)が持っていた魔薬ぞよが……異世界人にのみ効く特別製ぞよ」

 

「なッ、そんなモノがあるのかよ……」

 

 

だからコイツらあんな強気だったのか。

 

 

「しかし製造方法は大昔に失われ、今や骨董品……おそらく貴重品ぞよ」

 

「どんな効果だ?飲んだら死ぬのか?」

 

「気絶するくらいぞよ、しかし驚異的な力を持つ者を確実に気絶させられるぞよ……」

 

「つまりコイツらの目的は足止め……」

 

「………………………………」

 

 

女は答えない。

 

だが、俺を足止めしたい何かがあったって事か…………

 

 

「この魔薬(リエイト)に関してはラーシェラ殿に・・・ん?どうしたぞよ?」

 

 

ルナールが何やら部下に口添えされている。

 

 

「勇志殿、少し席を外すぞよ」

 

「どうしたルナール?」

 

「…痛み分け…といった所かもな」

 

「?」

 

 

コイツ、どういうことだ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラーシェラ殿、ひとまず勇志殿と合流できたぞよ。しかし勇志殿は強襲を受けて疲労してるぞよ。今宵はこの宿で休み翌日に・・・」

 

『それではダメですルナール!勇志様には申し訳ないのですが準備が整い次第直ぐに勇志様を都へ移送してください』

 

「…………そなたのその様子、何かあったみたいぞよな?」

 

『あの後暫くしてキャオからの定期連絡が途絶えました。直近の使い魔の色は赤・・・』

 

「それはつまり……キャオ殿は…………」

 

『元々魔導剣士ノーヴィスの麾下部隊は対魔戦闘のスペシャリストです。キャオに限らず既に二人彼にやられています。ですがその事を勇志様にそのことを知られたら・・・』

 

「なんでもっと早く言わなかったんだラーシェラ!!!」

 

『ゆ、勇志様!?』

 

 

ふざけんなそんな事だったら!!

 

 

(キャオ!!)

 

「勇志殿!!どこにいくぞよ!!」

 

「戻るぞ!!」

 

『もう手遅れです勇志様!!』

 

「んだと!!だが、まだ一日も立ってないぞ!!」

 

『既に刺客を勇志様に差し向けてる以上、村にいるノーヴィスの部隊も動いています!』

 

「だから黙って報告待てってか!!」

 

「勇志殿!!落ち着くぞよ!!」

 

「落ち着けるか!」

 

 

こんな失態!!これじゃ俺が招いた結果だろ!!

 

 

「闇雲に向かってもキャオ殿を見つけるのは難しいぞよ、ここはまず……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタッ

 

 

「言えることは言った筈だ!!私まで連れていってどうする!!」

 

「万一の手札ぞよ、それに妾が術を使わねば変に口が固かったぞよ」

 

「一応元は仲間だ、私も早々口を割るなど‥‥」

 

「すまないルナール……」

 

 

ルナールの手助けで俺達は敵の潜伏先を炙り出した。

 

布は着せたが拘束したままノーヴィスの部下の女も連れてきている。

 

 

「あくまで実働部隊の居場所だからな!それに確実では……」

 

「構わないぞよ、万一空回りであったとしても勇志殿には大切な事実ぞよ」

 

「……………………」

 

「ここぞよな?」

 

 

ガタンッ

 

 

かくして実働部隊の拠点に到着した俺達。

 

洞窟みたいだな。

 

よくある盗賊団のアジトに近く、騎士や剣士の肩書を持つ連中の根城とは思えない。

 

 

 

「キャオ!!」

 

「待てお前!!まさか単独で行くつもりか!!」

 

「ルナール様!!アモン様が先行しております!!」

 

「大丈夫ぞよ、戦闘であれば勇志殿は負けぬぞよ。妾達はその後の準備を進めるぞよ」

 

「はっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グサッ

 

グサッ

 

 

「ぐわッ!」

 

「やぐっ!!」

 

(キャオ!!どこだ!!!)

 

 

俺は洞窟内の敵を抹殺しているがキャオの姿は見当たらない。

 

 

「あっ、あれは魔軍のッ!?」

 

「ゲッ、楽な仕事じゃなかったのかよぉ!!」

 

「悪魔に獣人!!なんでノーヴィスに!」

 

「おっ、俺達は雇われただけでェ!!見逃してくれぇ!!!」

 

「なら消えろよ!!しねぇ!!」

 

 

ドゴォォォォォォ

 

 

「「「ギャアァァァァァァァアッ!!!!!!」」」

 

 

ノーヴィスは魔族や獣族等も金で雇っていた様だな!

 

糞どもが!!死滅させてやる!!

 

 

 

「キャオ!!キャオ!!ッん!この臭いは……」

 

 

俺は臭いに気付く。

 

それはあまりにも嗅ぎ慣れた生物臭い……だが今嗅ぎたくない臭いだった。

 

 

「まさか!」

 

 

 

 

 

 

 

バンッ

 

 

「うっ、うわぁぁぁ!?なんだよがぁ!!」

 

「鍵してた筈筈なのにオイっ!!」

 

 

 

臨場感ぶち壊しの情けないデブ腹や中年体格の裸オヤジ達が裸の若い女達を便器にして遊んでいたようだ。

 

当然女共の表情は虚ろで目が死んでいる。

 

そしてその中に‥‥

 

 

 

「あ、あぅ………………ぅ…………」

 

「キャオ!!」

 

 

やはりか……だがこの様子は……!!

 

 

ガンガンガンッ

 

 

「「「ぐべあっ!!!」」」

 

 

べしゃぁぁぁっ

 

 

俺は壁に男達を叩き付け身体を潰しまくる。

 

こいつ等もまさか最後の晩餐とは思わなかっただろうからな。

 

ウジを潰すような手軽さしかねぇ!!

 

 

「たっ、頼む!!見逃してッ!!ぶっ!!」

 

 

最後の一匹の口を顎ごと砕くように腕で貫通。

 

 

グィィィィィッ

 

 

「んく゛か゛ッ!!」

 

 

ビリリブシャアッ

 

 

そのまま腕で顔面から持ち上げるようにして白目を向き眼球突出し始めていたソイツの顔を砕く。

 

 

「キャオ!!」

 

「…………お、おハ…………アモン……や、……やっほ……」

 

 

俺はキャオを抱える。

 

白い肌は傷まみれで腕や乳房や乳首には針穴跡が無数にあり痣になっている。

 

糞連中の精液が生々しいモノから乾ききったモノ状態まで全身にかけられ、綺麗にさらっとしていた筈の髪までカタカタになっていた。

 

膣穴周りは酷く腫れ、純粋に襞や肛門等は無謀な挿送が酷く裂けて出血している。

 

完全に虚ろ目になってくれればまだ気負いしなかったかもな。

 

だがサキュバスと言う種の耐性があるせいか、自我を保ててしまったらしい。

 

 

「ご、ごめん…………ね、アモン…………あ、あたし…………よごれ……」

 

「直ぐに医者を連れてくる!!待ってろ!」

 

 

そうじゃないだろ!!俺の事よりお前の事を………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お……おひさまだぁ……もうにどと………………みれないと……」

 

「勇志殿!!」

 

「ルナール!!医療班は!!」

 

 

俺はキャオを抱え連れてルナール達のいる場所まで戻った。

 

 

「………………勇志殿、手遅れぞよ」

 

「なっ!!」

 

「ア……モン……あた……し……やっと……あえ…………て…」

 

「それは分かった!!今はしゃべるな!体力を!!」

 

「…………すき…………だか…………や…………………しぬ………の……」

 

「キャオ!!おいキャオ!!!!」

 

「…………………………………………」

 

 

返事はない。

 

全身の熱が少しずつ抜けていく。

 

それが触れてる俺でもわかってしまう…………

 

………………………………。

 

 

 

 

 

 

 

「…………勇志殿、こういう事もあるぞよ」

 

「……こういう事だと?」

 

「妾達は王国相手にそのやり取りを続けてるぞよ、此度はそれが内輪にして……それも見知った者だった…………それだけぞよ…………」

 

「ッ!!」

 

 

そりゃそうだろ!!知ってるよそんな事!!

 

だからなんなんだ!!!だからなんなんだよ!!!!!

 

 

「それで自制しろと!!ふざけるな!」

 

「それは違うぞよ!!妾はその……」

 

「人間は平等じゃないんだぞ!!!平等じゃないからノーヴィスみたいな奴がいて王国や教会があるんだろ!だからなんで俺がキャオが死んで!!…………ッ!!」

 

「…………勇志殿?」

 

「……………………だから俺もいるんだな」

 

 

俺はようやく理解した。

 

これまでの俺自身の甘さを。

 

 

「……ルナール、まだ洞窟内には敵が潜伏している。理由は知らないがどこから連れてきた女達も・・・」

 

「どうするぞよ?勇志殿は・・・」

 

「キャオ以外はここで全て焼く。奴への見せしめじゃない。俺の決意だ」

 

「わかったぞよ、そなた達!準備は出来ているぞよな?」

 

「はっ、すぐにでも!!」

 

「逃げ道は全て埋め立てました!!」

 

「では水を注ぎこむように繊細に油と火を注ぐぞよ!!」

 

 

 

 

ゴオォォォォォォォォォォォォォッ

 

ギャアアァァァァァァァァァァッ

 

 

 

硝煙と共に燃え盛り加熱されゆく音。

 

暗闇の釜壺に木霊する命の反応達。

 

暫くすればそれらも一気に静かになるだろう。

 

二度と目覚めないそこの女の様に。

 

「……………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

『勇志様のせいではありません、勇志様が向かう前からキャオからも連絡は受けていました……』

 

「………………そうか」

 

「勇志殿、キャオ殿の件ぞよが……」

 

「……やはり無理なんだな」

 

「僧侶や修道女のヒールは天魔の争い……いわば神々の不手際由来である天魔の争い事や魔術による被害でなければ機能しないぞよ」

 

「魔薬は…………違うもんな…………」

 

 

魔薬(リエイト)とは冠しているが、その実態は自然に自生するこの異世界の薬草がベースになっている。

 

謂わば魔への強い偏見や差別感情が産み出した造語でしかない。

 

人間族のノーヴィス・シンという存在がそれを物語っている。

 

 

『勇志様、仮に主の祝福があったにせよ現状の旧神の力ではクリスティナでも無理だったと思います。新神であっても……』

 

「アイツが………………新神教徒でも?」

 

『…………………………はい』

 

「……………………………………」

 

『しかし直前にキャオが送った情報でノーヴィスを逮捕する手立てと筋書きは出来ました。勇志様への陽動でノーヴィスも手下をかなり失ってる筈ですし、今なら………』

 

 

だがそんな時だった。

 

 

「あ、いたわね瓢箪に狐ババアと……媚びっ子の使い魔も」

 

「リーフ、なんだよ?」

 

「ノーヴィスの事で色々してるみたいだけど、一旦アイツの事は泳がせておけって・・・」

 

「どういう事ぞよ童娘!妾達はようやくアレの始末の手立てを‥‥」

 

「・・・・・ディアラの命令か?」

 

『・・・・・魔王様が?』

 

「そうよ、ちゃっと直筆の書簡付きでね」

 

 

俺達はディアラの制止によりノーヴィスの始末計画を止められることとなった。

 

 

「人間族の反乱を招きかねない上に治安が安定し始めている今・・・始末すると建国宣言が遠のくって・・・」

 

『まぁ・・・・確かにそうですね・・・・』

 

「一番ノーヴィスを嫌っていたディアラ殿の苦渋の判断とあらば・・・妾達も多くを先走るわけには・・・」

 

「リーフはアイツをどう思う?」

 

「・・・・いけ好かない奴だとは思うわよ。けどノーヴィスはあの後財力乏しいエルフ族の支援をするようになってきたわ。だからさほど皆からの評判は悪くない。アタシの一存だけじゃ無理」

 

「・・・・・・」

 

 

契約は交わしたが、あくまで自由に出来るのはリーフの身体だけだ。

 

エルフ族そのものの自由を縛った訳じゃない。

 

だからこそコイツらも戦力と計上出来てる訳なのは分かっているが・・・・

 

 

「アンタがアタシに命令するなら・・・けどそうなったらアタシは自ら命を絶つわ。それだけはアタシも譲れないから」

 

「いや別にいい。なら俺はノーヴィス邸に向かうぞ」

 

「な、なにする気アンタ!!まさかこれだけアタシやディアラですら我慢して決めた事を無にする気!!」

 

「違う、プランスリーに変更するだけだ。ノーヴィスへの返礼がまだだったからな」

 

「返礼ですって?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノーヴィス様、アモン・ユーシ将軍がお見えになっております」

 

「ほう、あの無作法者が私に何の用だという・・・・」

 

 

 

ばりりりりんっ

 

 

「きゃああああっ!!旦那様ぁ!!」

 

「何事だっ!!」

 

 

ババババッ

 

 

「こ、これは・・・・」

 

 

 

ノーヴィスめ、屋敷のクソデカ窓を割られて驚いているようだな。

 

 

「一体、何のつもりですかなアモン将軍?」

 

「いい女を貰ったからな。その返礼品だ。だが悪い、いい形の奴が六個しか残らなかった」

 

「ほう・・・・」

 

「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!首ぃぃぃぃぃっ!!!!」

 

 

女中どもが俺のサプライズに驚いているな。

 

だがこれ・・・・凄いジューシ―なんだぜ?

 

 

「・・・・随分汚い斬り方ですな。まるで素人であります。将軍直々に素手で切り落とせばよいものを」

 

「新鮮だからな。生ものを手で触るのは礼儀知らずだ」

 

「だが入念に焼かれておりますな、中までしっかりと。私は生が好みなのですが・・・」

 

「食あたりされたら困る。建国宣言前日の着任式に参加してもらう必要があるからな」

 

 

ばさっ

 

 

俺は辞令の書かれたビラをノーヴィスに投げた。

 

 

「配置転換だ・・・・参謀として魔軍司令部でお前の才能を生かしてもらう」

 

「・・・・考えましたな、アモン将軍」

 

「なんだよ、不満なのか?」

 

「いえ・・・身に余る光栄でございます。私の才、来るべき新国家でも存分に発揮させて頂きましょう」

 

「なら期待・・・・・してるぞ」

 

 

 

ばばっ

 

 

俺は身を翻し、ノーヴィスの顔を見る事無くその場を去った。

 

 

「無事に済んだようですね・・・・アモン将軍」

 

「わざわざ悪いな、お前も元上司の家なんてあまり来たくないだろ」

 

「それが必要であるならば、私はそれに従うまでです・・・」

 

 

新たに部下となった元ノーヴィスの部下の女と共に次の目的地に向かう。

 

 

「しかし今なら俺の首を手土産に出来ただろ?」

 

「あれだけの力を見せられて今更歯向かう気などありませんよ。それに戻った所で私も・・・」

 

 

ノーヴィスの性分を考えたらコイツも忠義を尽くした所で捨てられることは分かっていたのだろう。

 

かといってノーヴィスの部下であり元内偵だったコイツを案外ラーシェラやルナールは許していなかった。ディアラやリーフも麾下に置くつもりは毛頭無さそうだ。

 

そこで俺はコイツを見える場所に置いとく事にしたのだ。

 

ノーヴィスに関しても同様の理由だ。

 

ノーヴィスが俺に渡した領地に関しては国の法律や議会が本格的に動き出す前に、ディアラと相談し国有化を進めている。

 

こうすればノーヴィスも迂闊な真似はもうできないだろうし、俺も管理に徒労をかけなくて済む。

 

建国宣言が出た後は、俺も今までのように施策への大幅な介入は不可能になる。

 

そういう意味では、やはり建国が完了した後は俺も・・・・

 

 

 

「将軍、到着しました」

 

「よし‥‥悪いが一人で行きたい」

 

「構いませんが、傘はお持ちした方が良いですよ」

 

「通り雨だろ?雲の切れ目は見えている」

 

 

俺は花束を抱えて車を降りた。

 

晴れてはいるものの、所々に雨雲が晴れ空を塞ぐように近づいてきている。

 

 

 

 

「先客・・・・・」

 

 

まぁ当然といえば当然か・・・・

 

 

さっ

 

 

「・・・・あの子、私より純粋だったのぉ・・・」

 

「・・・・そうだな」

 

「・・・・・でも私はそうじゃないのよぉ?分かる?」

 

「・・・・・分かってる」

 

「貴方の事は・・・・きっと一生忘れないわぁ、私ぃ」

 

「・・・・・・」

 

「さようなら、アモン・ユーシ・・・いいえ佐藤勇志」

 

「ああ、さよなら・・・アビア」

 

 

ぽたっ

 

ぽたっ

 

 

(ちゃんと忠告・・・・聞いとけばよかったか・・・)

 

 

濡れるのは俺だけじゃないからな・・・・ん?

 

俺はその時気付いた。

 

これだけのドサ降りに関わらず墓前に添えた花束が全く濡れていない。

 

 

「全く・・・・貴様達は都合というモノをつけないのだな」

 

「エリエル・・・・お前」

 

 

墓前の上にまるでその主を迎えるかのように佇んでいたのはあの中級天使エリエルだった。

 

 

「交えに来たのではない、主を信じる謙虚な者を見送りにきただけだ」

 

「お前と違って俺達は暇じゃない」

 

「ならばその抵抗を止めればいい、主も異世界に飛ばされただけの貴様くらいなら多少は慈悲を与えてくれるだろう」

 

「思っても無いことを言うな、墓前だぞ」

 

「・・・・・佐藤勇志、貴様はそれでも戦うのか?」

 

 

エリエルは尋ねてくる。

 

冷たい雨は俺をひたすら濡らし続ける。

 

もう二度と会うことが無いだろう故人の身内は、気付けば遠い木陰で自ら選んだ者の懐で本心をぶちまけているようだ。

 

相変らずクソ天使は真下の墓前と花束以外は守る気が無いようだ。

 

だがそれはある意味この世界の・・・いや今の俺の現実だろう。

 

 

「・・・・さっさと行けよ、アイツも多分お前が見えるぞ」

 

「愚門だな、私もそれくらいは理解している」

 

 

そう言うとエリエルは空へと舞い上がっていく。

 

 

「・・・・佐藤勇志、次会う時はもう少し賢しくなることだな」

 

「・・・・・・ああ」

 

 

それ以上、深く言う間もなくエリエルはその場から消えていた。

 

墓前も花束も全く濡れてはいない。

 

 

「・・・・晴れたのか」

 

 

掛かり始めた虹は、きっとアイツが俺にかけてくれたものなのかもな・・・・・。

 

(続く)

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