「熱くない?」
「は、はい。ちょうど、良いぐらいです。」
肩の辺りで髪を結んだ、なんかやたらと色気のあるウイさんにシャワーのお湯をかける。
鏡の前のバスチェアに腰掛けた...無防備で、ほっそりしていて、可愛い華奢な背中。
もしこれを好きなようにできたのなら...
......いけない、いけない。
髪が長くて大変だろうから洗うよって言ったのは、私なのに。
既に浴槽で暖まったのは失敗だったかも。
体が火照って、仕方が無いから。
「ん、じゃあ頭から流してくよ〜。」
シャワーをさっきよりもう少し強く出して、頭から掛けていく。
手を櫛のように使って、優しく、優しく、髪をといていく。
ちょっと...いや、かなりゴワゴワした感覚があるけど、がっかりなんかする訳もなく、むしろ燃える。
もしウイさんがサラサラの綺麗な髪になったとして、それを最初に堪能したのは、私だから。
私が、初めてなの。
そう考えると俄然やる気が出てくる。
そう意気込んで、髪を洗い始めて早数十分。ごく自然に床まで着く長さの髪が、ようやく洗い終わる。
苦痛なんてことは全くなく、楽しかった時間が終わってしまう。
「ん、流すね?」
お湯をかけると現れる、さっきのとは見るからに色艶が増して、髪の引っかかりも消えた綺麗な髪。
「綺麗になったよ。」
「ありがとうございます。大変、でしたよね?だから、今度は私が...」
「...いやいいよ。私はすぐ終わるし、後で適当に済ませるから。それよりも...まだ体、洗ってないよね。」
「えっ!?い、いや!そっちは自分で...!」
「...だめ?だって、絶対気持ちいいよ?」
子供特有の、柔らかい体を満遍なく押し付けて耳元で甘く囁く。
......真っ平らな所が一部あるけど。
「11歳の柔らかーい体を堪能出来るなんて、きっとウイさんだけだよ〜?」
「いや...!そういうことを言ってるんじゃなくて...!」
「んもー、じゃあ洗いっこしよ。それなら後腐れ無く楽し...綺麗にできるでしょ?」
「はい!?」
「はい静かに〜。」
振り向こうとしたウイさんに、有無を言わさず体を抑えて、正面の方に手を回す。
「んひゅっ!?」
「あはは、変な声〜。良いんだよ?ウイさんはリラックスして、私に任せてくれれば。」
胸にもボディソープをぬりぬりして、あっ、胸の下って汗が溜まって蒸れるとか言うよね。
「い、いやっ...洗ってるんですよねこれ!?にしては、て、手つきがっ...ひうっ!」
「ん〜、あれ?この固くてぷっくりしてるの、なんだろう?よく分からないけど、ちゃんと洗ってあげないと〜。」
くりくり、こねこね。
手探りのまま、かりかりしたり、きゅ〜ってつまんで、イジめ...洗っていく。
もちろんそれだけじゃなくて、背中からも、私の体でボディソープを塗り広げる。
「んっ...ふっ......♡」
私の敏感なところに、ウイさんのぬるぬるになった肌が擦れ合って、ヘンな声が出ちゃう。
「あっ...ココも、ちゃんと綺麗にしないとね。」
胸を弄っていた手を離し、徐々に、肌伝いに下の方へと動かしてたどり着いた、ぷにぷにとした柔らかい触感のもの。
確かなワレメがあって、それの周りを解すように指で撫でる。
優しく撫でる。愛情をめいっぱい、ほんの少しだけ肉欲を込めて。
もう片方の手は、相変わらず胸をもにゅもにゅ揉みしだいて、洗うなんて言い訳が使えないくらいに柔らかくて控えめな出っ張りを堪能する。
「あっ、あっ...!そ、そんなにっ...したらっ...!」
「...ふーっ。大事な所なんだから、ちゃんと丁寧に洗わないと...ね?」
「や、やめてっ...!」
「えぇ?なんで〜?こういうことを期待してたんでしょ?私が中々勇気を出せないから、今日来たんでしょ?」
「否定は...出来ませんが...それにしたって、こんなところでしなくても...!」
「......」
否定は、しないんだ...じゃ、じゃあ本当に、今夜...!
愛撫の手も止まって、どきどきうるさい心臓を背中に押し付けていた。
「心臓、凄くどきどきしてますよ。緊張しているんですか?それとも、興奮?」
「どっちも、かな...?」
「ふふ、可愛い...ですね。こうして一生懸命、気持ち良くしてくれてるのは嬉しいですが、そういうことは...あ、後で...」
「...改めてそうはっきり言われると、ちょっと恥ずかしい...かも、です。」
カタコトの変な敬語が飛び出るんだけど、それもまたウイさんが面白そうに笑ってくれる。
誤魔化すように、一通りシャワーで流してから私も適当に、ばっと浴びる。
「ん...じゃあ、早く上がろっ。」
「そうですね。ですが、その前に一つ...」
半ば投げやりな状態で上がろうとする私の体をウイさんががっちり掴んだ。
「私にも、お返しさせてください。」
「はえっ?」
私の腰を抱いて引き寄せる手が、ちょっといやらしい。触感を楽しむように、指が伝って...
「はうっ...!」
んっ、やっ...尻尾の付け根...触らないでっ.........♡
「顔、真っ赤ですよ?あぁ、顔を隠さないで見せてください。ほら、可愛いお顔を、もっと。」
しっかり押さえられてじっと顔を見つめられる。
本当に、ただ見つめられるだけ。
それだけなのに、勝手に...おなかが、きゅうってする。
「んぅ...」
小さく口が開いて、だらーんって...だらしなく、舌がちょっと出てきちゃう。
「ねえっ、ちゅー♡ちゅーしてっ?んっ、ん〜っ♡」
あのえもいえない、深く痺れるようなあの刺激を求めて、雛鳥みたいに甘える。
「また後でしましょうね。」
「むぐ。」
子供をあやす様に口を押さえて...あやす様にと言うか、本当にあやされてる気がする。
「じゃあ今度は、私がタマヨちゃんを洗ってあげますね。」
「ふへぇ〜...」
「のぼせて...しまいましたね...」
お互いにさっぱりとした体とくらくらとする気分のまま、並んでソファに沈み込んでしばらくたった頃でした。
熱も収まってきたところで、なにか柔らかくてとても触り心地の良い物が私の手首に巻き付きました。
「...どうしましたか?」
「ん...なんでもない。ただちょっと...もうちょっと、近くに来て...?」
控え目に甘えてくるタマヨちゃんの要望を受け入れ、熱を逃がすために空けていたスペースを埋めました。
触れ合った体は、まだ熱が抜けきっていないようで、私にまでじんわりと熱が伝わってきます。
「ん...んっ、ん......♡」
気持ちがいいのか、私の肩の辺りに頭を押し付けて、擦り付けている。
目を閉じて、私の方に倒れかかって。
...まあマーキングでしょうね。彼女、最近はよくこうしてきますし。
ふと独占欲が芽生えたのか、それとも元々こういう質だったのか。そんなことはどうでもいいんですけどね。
大事なのは、それだけ私が彼女に大事にされている、ということだけです。
この小さな体を抱く度に、手を重ねる度に...私の元々持っていた欲求は上書きされて、仄暗い欲が湧き上がっていたんです。
『どんな手を使ってもこの子が欲しい』、『絶対に逃がさない』なんて調子ですね。
それでも強硬的な手段に及ばなかったのは、嫌われたくなかったから......です...ね。
「...ん、ね〜...?」
「はい?」
「......好きぃ...♡」
「っ...!」
何度目かも分からない、愛の告白。
事ある毎にそう言って、私の心を掻き乱して...!
...えぇはい、私、手を出さなかったんじゃなくて出せなかったんですよ。
なにか文句でもありますかね!?
えぇヘタレで悪うございましたよ!すいませんねぇ!
「......私もですよ。大好きです。」
「〜っ♡♡」
私もそれに答えて、頭を撫でてあげると気持ちよさそうな顔で体を押し付けてくるタマヨちゃん。
「えへへぇ、嬉しい...すっごく、すっご〜く.........ねえ、ウイさん...」
顔を赤くして、もじもじと私の顔を見つめられて、思わず私の顔にも熱がこもるのが分かります。
「......ベッド、行こ...?」
そんな私もお構い無しに、タマヨちゃんからまさかのお誘いが来ました。
ついに、ついにです。
「そ、それの意味...」
「意味がわかっているんですか?」と問い詰めようと思いましたが、その顔を見てすぐに引っ込みました。
「うん、分かってる。分かってるよ?私...ウイさんが、欲しい。」
だって、そこにタマヨちゃんは居なくて、一匹の雌が居たんですから。