※この作品はR-18です。

紫煙燻る黒狐 Another   作:とろねぎ

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選べない:中

 

 

果たしてこのシリーズはオリ主愛されに分類されるのだろうか

 

愛され...?(過去話を見ながら)

 

愛されか...

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「...返事がありませんね。既読は付いているのに...」

 

ぽつりと液晶に映る短い心配の言葉を見ながらため息を漏らす。

 

そのメッセージの日付はたった二日前ですが律儀な彼女のことを考えるとありえない事でした。

数時間返事が遅れただけでビックリマークを沢山つけながら謝ってきていたのですから。

 

彼女とのメッセージ画面を様々な妄想をめぐらせて眺めている時でした。

 

ポコン♪

 

「ひょぇわぁ!?」

 

見計らったようにちょうど返信が来て、(もう手遅れなのに)すぐ既読をつけまいと画面を消しました。

 

でももうダメですよね?

バッチリ既読つきましたよね?

 

あぁ...四六時中画面に張り付いてるキモイやつだと思われましたぁ...!

もう終わりです...

 

ブブッ

 

「ぎゃあ!!」

 

ま、また来ましたぁ...!

 

きっとキモがるようなメッセージに決まってます...うぅ...

 

『すぐ既読ついた。もしかして、そんなに心配してくれてたの?』

 

あー!やっぱりそうなりますよねー!

 

『たまたま見てたら返信が来たんです』って言い訳しようと、もう一度モモトークを開いた時...

 

「......はい...???」

 

先に送られたメッセージも目に入ったんですけど、その内容が、私の幻覚かと思うようなものでした。

 

『お返事遅れてごめんね。心配かけちゃったお詫びにデートしよ。いいお店見つけたんだ。』

 

「......」

 

目が取れるぐらいに何度もゴシゴシと擦ってもう一度スマホを見ますが、えっ?見間違いじゃない...?

 

で、ででで、デート!?

ただのお出かけですよね!?

 

それに私、外に出るのってあんまり好きじゃないし、それだったら別に、いつも通り古書館に来てくれればいいんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

......そう思っていた時期が、私にも一瞬だけありました...

 

「いらっしゃいませ!何名様でしょうか!」

 

「ふ、ふたっ、二人、ですっ...ぁ、その、まちあわせ......」

 

「はーい!空いてるお席にどうぞ〜!」

 

まんまとデートに釣られて、カフェまで来ちゃいました...!

 

し、しかも、約束の時間までまだ30分もありますし...

 

わたわたと明らかに慣れていない様子を振りまいて、隅っこ...窓際の席に収まりました。

 

「...私、何やってるんでしょうね...」

 

自分と相手の立場...年齢差も弁えずに一人で浮かれて、確かにあんまり人と関わったことはありませんが、だからと言って流石にちょろすぎますって...!

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」

 

「あっ、あ、えっと、と、友達が、来てからで...」

 

うぅ...これから30分間、何も注文せず居座ることになっちゃいましたぁ...!

 

こ、こんな人が沢山いるところ、落ち着いて読書も出来ませんよ...!

 

め、メニューでも先に見て...ま、全く分かりません...!

自分が欲しいものが分からないとかじゃなくて、もうなんか...雰囲気が違う!

 

「......」

 

ちょうど外が見えるところですし、私は残りの時間を黄昏で過ごすことにしましょうか...

 

一人、自嘲的な(気持ち悪い)笑みを浮かべて外を眺めた時でした。

 

「...!」

 

ちょうど外...窓ガラス越しに、楽しそうに歩いているタマヨちゃんと...目が、合いました。

 

向こうは私を見つけた瞬間に尻尾を突き上げて、先っちょをぱたぱたくねくねと忙しなく動かした後、店に駆け込んできました。

 

「いらっしゃいませ。何名様で「待ち合わせでーすっ!」

 

向こうの方から元気な声が聞こえて、足音がバタバタ近付いてくる。

 

「久しぶりっ!ごめんね?最近ちょっと忙しくって...」

 

「あ、は、はいっ...!?」

 

前が空いてるのになんでわざわざ隣に来るんですか...!?

 

べったり私にくっ付いて、私の肩に頭を擦り付けてくる彼女に様々な考えを巡らせる。

 

「ん...やっぱり、こっちの方が好きかも...」

 

「え?今なんて...」

 

「んーん、なんでもない。すいませーん!」

 

呟いた言葉を誤魔化すように綺麗な挙手で店員を呼んだタマヨちゃんは、店員が来るまでにメニューを開いて、「もう注文決まってる?私はね〜...」だなんて、なんでもないように。

 

結局決まっていなかった私は、とりあえずタマヨちゃんと同じ物でお願いしておきました。

 

それから運ばれてきたのは、何の変哲もない...ですが、とても良い匂いのするコーヒーでした。

 

「ここのオリジナルなんだって。私これ好きなんだ〜。」

 

砂糖とミルクをドサドサ入れながら笑うタマヨちゃん。

一切理解の追いついていない私。

 

「あ...」

 

「ん?私の顔になにか着いてる?そんなに見られると恥ずかしいなっ...♡」

 

「......こ、コーヒー...飲めるん、ですね...?」

 

「ん?飲めないよ?でも、これは好きなの。好きの隣で、好きを飲むの...」

 

「え、えっと...元気そうで、良かったです...?」

 

どこかうっとりとした顔で私にもたれ掛かりながらコーヒーに口をつける様子に、一瞬心臓が跳ね上がった気がしました。

いや...なんというか...妙に大人びた色気が出ていたものですから、びっくりして。

 

「ねえ、ウイさん...?この後、時間ある...?もっと一緒に居たいし、来て欲しいところが...あるの......♡」

 

「?いいですけど...急ですね?」

 

元々今日は一日休みでしたし。

 

...というか、いちいち私を勘違いさせるようなこと言わないでくれませんかね...!?

陰キャぼっちには刺激が強すぎるんですってぇ...!

 

「っ...も、もしかして、他の人にもこんな感じで接してるんですか...!?」

 

「え?なんでそんなこと聞くの?」

 

「わ、私だからまだ、良いんですよ?諦めとかついてますし。で、でも、ほら、その...勘違いする人とか、出ちゃうかもしれませんから...?」

 

きっと何を言ってるのか伝わらないと思うし、ここまで意識してしまうのは私だけでしょうけどね...

 

「...別に、ウイさんにならそ(・)う(・)い(・)う(・)勘違いされちゃっても...良いよ?むしろ、嬉しいかも......」

 

「え...!?」

 

私の手に、小さな手が重なって...腕に、遠慮がちにしゅるしゅると尻尾が巻き付いてきました。

 

「ここまでアピールしてるのに、まだ知らんぷり?でもいいよ。怒らない。そういうとこも含めて、ウイさんだもんねぇ〜...♡」

 

他の人には聞こえないような、内緒話をするような音量で...ぽしょぽしょと、邪な考えしか生まないような言葉を囁いてきます。

 

「...くすっ...♡思う存分、期待してていいよ...♡それで、どんな期待をしちゃってたか...この後、全部教えてね...♡」

 

「はぇっ」

 

素っ頓狂な声を上げる私を放置して、タマヨちゃんは「なんか食べくなっちゃったな〜。」なんて呟きながらメニューを眺めていました。

 

「ん、ケーキ食べちゃお。ウイさんは何かいる?心配掛けちゃったし、お金は私が出すからさ。」

 

「はい...」

 

「ウイさん?」

 

「はい...」

 

「じゃあ同じのにしちゃうね〜。」

 

「はい...」

 

脳がキャパオーバーを起こして、上の空のまま返事をする私をよそにタマヨちゃんはニコニコと人好きのする笑顔で注文。

それからいくつか経った頃に、至ってシンプルで美味しそうな、苺のショートケーキが運ばれてきました。

 

で、でも...

 

「やっぱり普通なのが一番美味しいね?」

 

「はい...」

 

あ、味なんて、分かるわけなくないですか...!?

 

クリームとスポンジの感触しかわからないです...

 

「あははっ、なんかカクカクしてて面白ーい。」

 

他人事だからってこの人っ...!

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「じゃあ行こっか。いいよって言うまでこれ付けててね。」

 

太陽がオレンジ色に傾いてきた頃合いで店を出て、ここに来るまでに百均で買ったアイマスクを渡しておいた。

 

「な、なんで...ですか...?」

 

「だってびっくりさせたいんだもん。いいからいいから。」

 

無理矢理アイマスクを付けさせたウイさんの手を握って、レッツゴー!

 

「ど、どこ...どこに行くつもりですか...?」

 

「とってもいい所だよ〜。ふーっ...♡少なくとも、私にとってはねっ...♡♡」

 

いけないいけない。

もう少しだけ、本性は隠さないと。

あと少しの辛抱なんだから...♡

 

歩くにつれて、段々と人通りが少なくなって薄暗くなってきた。

 

「まだ...つきませんか...?」

 

「ふーっ♡だ、大丈夫っ♡もうちょっとで、着くからね〜っ♡」

 

私も来るのは初めてだけど...きゅ、休憩じゃないよね?

一日、宿泊ってのを...

 

「もう室内ですよね...?まだですか...?」

 

お金を払って、鍵を受け取って...わっ、中ってこんな風になってるんだ...♡

 

「...?またどこかに入った...?」

 

「うんそうだよ。いったんここに座っててね。」

 

ウイさんを大きなベッドに座らせて、念の為扉に鍵をちゃんとかけておく。

 

見えていないとは理解しつつも、ドキドキしながらシャツとパンツだなんて、人前じゃ到底お見せできない格好になってウイさんの膝に乗った。

 

「...とっていいよ。」

 

「え、あ、はい...うひゃあ!?タマヨちゃんなんで格好...うわなんですかこの部屋!?」

 

私の姿とお部屋の景色にびっくりしちゃってるウイさんに構わずぎゅーってセミみたいにくっ付く。

その後は腰をへこへこ動かしながら求愛するんだからね♡

 

「ウイさんっ...♡ふーっ...♡ウイさんっ...♡ウイさんっ♡♡」

 

きゅう...♡

 

いい匂いしゅる〜っ♡♡

し、子宮っ...♡子宮降りてきてるの感じちゃう〜っ♡♡

 

「い、いきなりどうしました...!?」

 

「ウイさん好きっ...♡♡好きなのっ...♡♡一人だった私を見つけて、お話してくれた時からずっと...一目惚れみたいな感じなのっ...♡ね、ウイさんも、私の事好き?」

 

「えっ?す、好きとかそんな...」

 

「正直に、簡潔に言って。怒るよ?」

 

自信があるからって追い詰めるような言い方しちゃった。

もしこれでフラれたら仕方無いけどお姉ちゃんに慰めてもらお。

 

「も...もちろ「あ、それから友達として好きだなんて屁理屈いらないから。」あぅ...」

 

的確に逃げ道を潰しておいて、後はお返事を待つだけ...♡

 

「忙しくて暫く会えなかったのは本当だし、そのせいで余計に好きなの膨れ上がっちゃって、大変なんだよ...?それにこれは、えっちな期待ばかりしてたウイさんにも良い話だと思うのにな〜♡」

 

「そっ、そんな期待はしてませんよ!?」

 

「私、この日のために色々準備をしたんだよ?ウイさんでも来れそうな雰囲気のお店を探して、人気の無いホテルを調べて...お店の中じゃもっとウイさんとイチャイチャしたかったけど我慢してたんだよ?」

 

早く認めろっ♡

私の事好きだって認めるんだっ♡♡

 

友達としてじゃなくて、女として...メス、つがいとして好きだって言えっ♡♡

 

早く認めて、私とラブラブ濃厚恋人セックスするんだからなぁ〜っ♡♡♡♡

 

「だ、だからっ♡だから早く答えてっ♡好きって言ってっ♡私もウイさんのこと、大大大だ〜い好きなんだもんっ♡♡♡」

 

相変わらずウイさんに腰をへこへこ♡

べたべたのパンツをぬちぬち♡って擦り付けて必死に求愛してたのに...

 

「ちょ、ちょっと一回落ち着きましょう!」

 

ぐい、と私の肩を掴んで、遠ざけられちゃった。

 

「うん♡落ち着いてるよ〜♡私は、至って冷静...♡」

 

押しのけられた分密着し返して、より一層、情熱的に好き好きアピールっ...♡

 

ぐりぐり頭を擦り付けて、私でマーキング♡

悪い虫がよってこないように、私だけのウイさんだって教えてあげないと...♡

 

「は、離し...力強っ...!?や、やっぱり今のあなた、冷静じゃないんですって!明日!また明日ちゃんと話しましょうよ...!?」

 

「...明日じゃヤダ。いいじゃん、このまま楽にして...私と、気持ちいい事、しよ?」

 

「い、いやいやいや!いきなりこんなの...!」

 

「ねっ♡おちんぽだ〜してっ♡」

 

黙らせるみたいに、ウイさんのスカートに手をかけておちんぽねだり...♡

どんなに私がガチ恋して子宮降りきっちゃってるのか、声で教えてあげる。

 

「なっ!?何言ってるんですか!?そんなの、す、するわけっ...!」

 

「...ウイさんは...私の事、嫌い...?」

 

あの手この手でウイさんから言質を取ろうと躍起になる私は、今度は泣き落としにシフトチェンジ。

耳を倒して、涙で瞳を潤ませて、ウイさんの同情を誘うことに。

 

「き、嫌いだとは...言ってないです、けど...」

 

「じゃあ好きなんだね♡じゃあじゃあ、早速...んぎゅっ。」

 

鼻息荒く服を脱がそうとする私の顔を、ウイさんはむぎゅっと掴んだ。

 

「...んふぇ?ひゃ、ひゃひふるほ(な、なにするの)っ...?」

 

握られたフグみたいな間抜けな顔で文句を言う私に対して、ウイさんはすごく真っ直ぐに私を見てくれたの。

 

「...タマヨちゃん。」

 

「ひゃひっ...♡」

 

その様子に私もちょっと、ドキッとしちゃって、顔から火が出ちゃいそうなぐらい熱くなってきちゃう。

 

「確かに私...あ、あなたのこと、好きです。好きです、けど...このまま流されるのは、なんだか違う気がするんです。」

 

「す、好きっ...!♡♡♡」

 

まだ話の途中なのに反応しちゃうっ♡尻尾フリフリして喜んじゃうっ...♡♡♡♡

 

「また後日に回したら...ダメですか?私にだって、心の準備が必要なんです。」

 

「...そう言って、逃げない?」

 

「逃げませんよ。だって、私に会いたかったら古書館に来れば確実じゃないですか...」

 

「...そっか。それもそうだね。私ばっかり準備万端じゃいけないもんね。」

 

納得いって、大人しくウイさんの服を脱がすなんて事はやめた。

薄ぼんやりとした多幸感に身を任せてウイさんに抱き着いていると、大事な事を一つ思い出した。

 

「あ、ウイさんに伝えておかないと。」

 

「何をですか?」

 

安心しきったウイさんに、特大のバクダンを一つ...

 

「私、初めてじゃないよ?」

 

「はっ...!!?ごほっ!!げほっげほっ!!い、いきなり何言うんですかぁ!?」

 

「これは言っておかないとなって思って。ちょっと前からお姉ちゃんが発情期入っちゃって、毎日私で発散してるの。あ、でも今日は断固として拒否したよ!?だって今日は、ウイさんに抱かれるつもりだったんだもんっ...♡」

 

「......ポロッととんでもない事言ってくれますね...」

 

「軽蔑した?」

 

「...不可抗力だったんですよね?」

 

「うん。私の不注意でもあるけど、無理矢理やられちゃった。」

 

「......出来るだけ早く、心の準備整えますね。」

 

「......うんっ♡楽しみにしてるね♡」

 

思ったよりすんなり受け入れてくれた現実にまた子宮をきゅんきゅんさせながら、せっかく宿泊で取ったんだしって事で、体を洗ってゆっくり休むことにしたの。

 

...まさか、好きな人にくっ付いて寝るのが、こんなに幸せだなんて思わなかったなぁ...♡

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

あとがき

 

NTRでしょうか

BSSでしょうか

 

いいえ、純愛です

 

 

 

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