※この作品はR-18です。

オリジナルエロ放り投げ場   作:ニンカタ

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オーバータイムストップ

 

 「はぁ…面倒くせー」

 

 通学路。学校へと行く朝の道程はとても憂鬱だ。何時も憂鬱なのは変わらないが、自分も高校三年生。そろそろ進路を決めなければ行けない時期だ。親にも先生にも何処か行きたい学校はあるのかとか、それとも就職を目指すのかとか色々聞かれる。何時かは来るであろうと頭では理解していたが、いざその状況に陥ると怠い&憂鬱だ。第一志望はこれだーとか云うプリントも近々提出しなければいけない。

 

 「時間でも止まんねーかなー」

 

 あり得ない空想へと逃げる程に面倒。しかしそんな事を言っても変わらないから現実な訳で。こうして不満とか悩みはあっても仕方なく生きていくしかないのだろうな。頭の隅で冷静に、そして諦めた冷たい思考が脳裏を過った。溜息を一つ。どうするかと頭の中で進路について考えようとすると…

 

 「……ん?」

 

 カチッと時計の針の音が辺りに響いた。こんなに大きな音を立てる時計なんて無いだろ、と思いながら当りを見回す。当たり前だが見慣れた住宅街の景色しかない。3年間この通学路を通っているが、そんなクソでかい時計を持っている人なんかに会ってもいないし、見てもいない。

 

 「まあいっか」

 

 音の出所等どうでもいい。それに針の音に似ただけの何か別の物だろう。そう結論づけると、遅刻をしないよう。少し足早にその場を去った。彼が去った後には静かな住宅街の様子だけが残る。音一つならない静かで静謐な。

 

 「…なんだコレ?」

 

 人通りの多い通路へと出る。すると目に飛び込んで来たのは歩いたまま止まっている人々だった。車道に目を移す。車もアクセルを踏んだであろう状態で全て止まっている。車の中に居る運転手も同様に。この景色を見て自分はこう判断した。

 

 (ドッキリか!?凄え俺に!?)

 

 内心浮かれる。テレビでよくあるドッキリ番組。そのコーナーの一つに自分が選ばれたのだろうと考えた。先程の驚きは何処へやら、非日常の喜びと少しばかりの優越感を感じる。

 

 (フフッ…テレビに出ちゃうかー!後で自慢しよ!)

 

 まだドッキリに気付いてないフリをして、驚きながら辺りを見回す。わざとらしい演技だが、本人は上手く出来てると思っているので割愛。そうして暫し演技を続けていたのだが。

 

 (ネタばらしまだかなー。流石にこれ以上は遅刻しちゃうし…)

 

 体感ではそこそこ経った。突然の非日常は大歓迎だが、日常へと負担が掛かると困る。それとも今日はテレビ撮影だからセーフなのかな。そう思いつつスマホの電源を入れると。

 

 「え?」

 

 画面に表示された時間は、前に見た時よりも数分しか経っていない。そんな筈はない。体感では十数分、下手すれば三十分くらいは経っている筈だ。事此処にいたり、俺は漸く辺りの異変を察知した。

 

 「………繋がらない。いやそれどころか通話出来ない?」

 

 知り合い、友達、両親。片っ端から連絡を試みる。しかし繋がらないどころかそもそも通話待機状態にもならない。スマホが故障しているのか。そう思って辺りの人に話し掛ける。これはドッキリなんですよね?と少し声を荒げながら、男性に、女性に、果ては子供にすら尋ねた。しかし結果は…

 

 「マジ…か…」

 

 流石に悪ふざけが過ぎると軽く男性の頬を叩いた。後で怒られるかもしれないが、そんな事はこの時の俺の頭になかった。それほど必死だったんだ。だけどな、男の人は怒るどころか、眉一つ動かさずに顔を逸らすだけだったんだ。動きはした。だけどこれは自分が叩いたからだ。不気味で仕方なかった。だから俺は思わずその場から全力で逃げる事にした。

 

 「…!」

 

 走っている間も止まっている人は沢山居た。誰もが目を開けたままマネキンのように鎮座している。走って走って、近くの公園にある、トイレの中へと滑り込んだ。急いで鍵を閉める。そして一息つくと便器の上へと座り込んだ。

 

 「訳わかんねぇ…ドッキリ……にしてはやり過ぎだし…無理だろ、あれ…」

 

 どれだけ知らんぷりをしても叩かれたら痛いし、反射的に体が動く筈。なのにあの人はそんな条件反射すら見せなかった。あんなの普通の人間には無理だ。

 

 「………嘘…だろ…」

 

 1人の空間になると少し落ち着いた。故に自然と周りをチラリと見る。まあ公衆便所だから仕方ないが虫がいた。気持ち悪いが驚いたのは其処ではない。ピクリともしないのだ、その虫は。近くを叩く、こうすれば逃げる筈だ。しかし全く動かない。もしや死んでいるのかと、嫌嫌ながらもトイレットペーパー越しに摘む。するとビクンと動いた。

 

 「うおっ!?い、生きてるのか…?」

 

 慌てて手を離すと、地面へと虫は落ちた。生きているのかと少し安堵したが。自分の手から離れるとまたもや微動だにしない虫の姿に気味悪さを感じる。

 

 「…さ、触ると動くのか…?」

 

 思い出してみると、動いた人や物は全て自分が触ったり、叩いたりしたものだ。よくは分からないが検証する価値はある。恐る恐るトイレから出る。そして公園のベンチに座っていた爺さんへと手を付けた。

 

 「…脈は感じる…息も……してるか…でも…」

 

 それだけだ。此方に話し掛ける事もせず、話し掛けても反応しない。爺さんだからボケているのかと、他の人たちにも試したが。結果は変わらずだった。

 

 「一体何なんだこれは…」

 

 途方には暮れてたけど、この時には薄々感づいていたんだと思う。時間が止まれば良いなと口に出した空想が、現実に起こっているのだと。でもあの時の自分はまだ信じきれなかったんだ。そんな荒唐無稽な話が、本当にあるなんてさ。

 

 「ご馳走様でした」

 

 あれから数時間は経ったと思う。時計が動いてないから正確には分からないけど、腹が鳴ったので昼くらいまで時間は経った筈だ。鞄の中には今日の昼飯が入ってる。だからそれを食べて空腹を満たした。こんな時でも、上手いものは上手いんだな。

 

 「さて、どうするかな…」

 

 位置を全く変えない太陽。それをチラリと見た後考える。完全に超常現象だ。ドッキリで太陽を止められる訳ないし、そもそも人類にそんな事は出来ない。子供ですら分かるおかしな状況に、自分は頭を抱えるしかなかった。

 

 「…一旦帰るか」

 

 暫し考えた末に、自宅へと帰る事を決断した。疲れた。その一言で足りる今の自分の状態。何もかもが止まっている中でわざわざ学校に行く必要もない。それに今は自分の部屋に戻りたかった。

 

 「…止まってんなー」

 

 そう決めるとさっさと帰路につく。既に見た人々と車。そしてペットもか。動物が完全に停止している辺りで可怪しいと思える筈だったのにな、と苦笑しながら家に向かう。

 

 「ただいまー」

 

 返る言葉はない。まだ家には母親が居る筈だが…

 

 「ハハ…やっぱ止まってるわ…」

 

 仕事に向かおうとしている状態で止まっていた。母はこんな冗談をするような人ではない。ふぅ…と息を吐くと、自室まで足を進めた。ベッドの上に横たわる。このままずーっとこうしていたいものだ。

 

 「…まあそれも良いか」

 

 そう呟くと、瞼を閉じる。もしかしたらこれは夢の中なのかもしれないのだ。確か夢から覚めるには夢の中で眠りに就けば良いとかだったか。なら眠ろう。疲れた体と心を癒やすにも丁度いいしな。そうして自分は時が止まった状態で、初めての睡眠を取ったのだった。

 

 「夢じゃなかったかぁ…」

 

 結構寝た筈だが、窓から見える景色は変わらずだ。夢なら良かったのになーとぼやきながら、リビングまで降りる。腹が減ったので冷蔵庫にあった昨日の夕食を取り出してレンジでチン。理屈は分からないが、自分が触れている間は動くらしい。しかし数分も触り続けるのは少々怠い。

 

 「まあ取り敢えず、この状況が終わるのを待つかね…」

 

 飯を食いながら独り言。視界の端には母が居るが、反応はしてくれない。非常食とかも食ってれば大分時間は稼げるだろう。ふと笑いが込み上げる。無人島で食の心配をするのは分かるが、まさか都内でそんな心配をする羽目になるとはな。

 

 「サバイバルってか」

 

 笑えないが笑うしかない。こうして自分に都内サバイバルは始まった。なるべく長く保つように、最低限の食事しか取らない。やる事がないので寝るかゲームをしていた。充電は出来るが、ずっと充電器に触っていないと充電出来ない為、何だか飽きてきた。そうして行き着いたのが読書と勉強だ。

 

 「あんなに面倒臭く思ってたんだけどな…」

 

 テレビは同じ画面しか映らないので消した。どんどん娯楽が減っていくのを感じる。なので新しく始めた勉強と読書だが、これが意外と暇つぶしになる。当たりが静かだからだろうか。それとも何も考えなくて済むからだろうか。本を読み、積まれた過去問題集を解いていく。今なら好成績も取れそうだなーと自嘲染みた笑みを浮かべる。そうして時間が経ったのだろう。

 

 「これで最後か」

 

 自宅にある非常食から食料。全てを平らげた。明日からは飯がない。シャワーを浴びながらどうするかと悩む。答えは既に出ているが、それをやるかどうかの悩みだ。これを行えば自分は被害者ではなくなる。綺麗な身のままで居たいならば、餓死するか、自決するかだ。勿論、

 

 「やるか」

 

 そんなにの真っ平御免だ。何時この状況が終わるのか分からない。だけど自分は最後まで生きていたのだ。故に自分の手を染める事を決意した。

 

 「うーん…これとこれ、後はこれかな?」

 

 籠の中には沢山の食料。バックの中にも沢山だ。ある程度吟味し終えると、会計も済ませずにコンビニを出る。白昼堂々の万引き。しかし誰も止める人は居ない。心の中でそれを残念に思う自分がいた。犯罪を犯せばこの状況が改善するのではと。だがそんな淡い期待もなくなった。

 

 「暇だし料理本でも見るか」

 

 帰り際に本屋に立ち寄ると、何冊か適当に料理本を万引き。暇を潰すには趣味が多い方が良い。触れてさえいれば、キッチンも使えるしな。

 

 「うん、いい感じ」

 

 初めての料理にしては上出来だろう。飯を食うと洗い物をして、風呂に入り、暇を潰してから眠りに就く。明日はスーパーにでも行くかとか思いながら瞼を閉じた。未だ自分の都内サバイバルは続く。

 

 

 

 

 「料理の基本はさしすせそ〜」

 

 あれから何年経っただろうか。わざわざ数えていないので分からないが、伸びた背と顔つきの違いからかなり経っている。最近はドライブが趣味だ。勿論無免許だが、それを指摘する奴なんて居ない。車は適当に店からパクった。気分によって変えるくらいには車を沢山保持している。まあ全部盗難品だが。

 

 「出来たよ〜君も食べな」

 

 椅子に座らせた女の子に食事を振る舞う。勿論動く訳がないが、暇なので拉致って来た。見た目が好みだったので、暫く恋人として使っている。

 

 「おっと、ムラムラしたから使うね」

 

 黒髪ロング、キリッとした目付き。体はスレンダーだが抱き心地が良い。何ヶ月も抱き枕にしているが、とても使い心地が良い。パンツをずらすと、熱り立ったイチモツをぶち込む。最初は処女だったが、最近はこなれてきたのかかなり気持ち良い。

 

 「中に出すね」

 

 勿論ゴム等付けていない。駅弁ファックでガツンガツンと下から突き上げる。その度に揺れる長い髪が良きだ。ビュルル!ビュクビュク!と彼女の中に注ぎ込む。後片付けは大変だが気持ち良いので構わない。

 

 「次はアナル開発でもしようか」

 

 彼女も抱き締めながら耳元で囁く。色々な女で試して来たので経験は豊富だ。彼女のアナルはどれだけ締め付けてくるのかなとチンポを勃たせながら期待する。一度女を知ってしまったら後は戻れなかった。

 

 「おっぱい大きいね、店員さん」

 

 コンビニ店員の胸を後ろから揉みしだく。外国人留学生だった筈。ブロンドの髪色に違和感がないのが素晴らしい。オマンコもキツキツで最高だ。血が滴り落ちているのが、彼女の初めてを奪った事を実感出来てゾクゾクする。

 

 「ふぅ…明日もこのキツキツマンコ、味わいに来るからね、店員さん」

 

 戸惑いなく中出しすると、ズボンを履き直す。そして店員さんとベロチューをすると、そのままコンビニから出ていった。自分にとっては、道行く女は誰もが恋人だ。好きに使える自分だけの恋人。近くに居た主婦を見つけると、股間を盛り上げ、ズンズンと近付いていった。一度切れた理性の糸は、戻る事はない。

 

 「国会議事堂の中ってこんな感じか〜」

 

 小さな女の子にチンポを突き刺したまま抱っこする。そして国のお偉方が集う場所を見学。途中何度か良い恋人を見つけたので愛し合う。それを終えるとまた小さな女の子を抱っこ。持ち運びやすい恋人は重宝する。直ぐに使えて、何処にでも運べるからな。キスをしながら中に出す。沢山中出ししたお陰で少しお腹が膨らんでいる気がするが、それも良し。背徳感があるからな。

 

 「そろそろ帰るかな」

 

 此処に居た恋人も粗方愛した。ならば用はない。女の子の口内に舌を入れながら車まで歩く。車の中には他の恋人が何人か待っていた。待たせてごめんと一言言うと、車を発進させた。今日はホテルにでも泊まろうかな。

 

 「やっぱ自分の家だなー!」

 

 暫く振りに帰宅。新しい恋人を何人か部屋へと運ぶとベッドにゴロン。置いてある黒髪ロングの恋人に抱き着きキスをした。やはり自分の部屋が一番安心する。

 

 「読書でもするか」

 

 本棚から読んでいない本を取り出すとページを捲る。新しい恋人。指輪を付けているので既婚者か。後で外しておこう。ムッチリとした体系の彼女を抱き締め、チンポを入れながら読書をする。出したくなったら出す。それ以外は胸を揉んだり尻を揉んだりだ。そうして読書を続けていると眠くなってきた。今日は彼女を抱き枕にして寝るか。そう思い繋がりながらベッドに上に横たわる。

 

 「明日は何をしようね」

 

 恋人に話し掛けながら瞼を閉じる。これからも彼はこの生活を続けるのだ。自分が死に、時が再び動き出すその時まで。ずっと、ずっと。幸せな未来を掴めた、かつての青年は幸せそうに微睡むのだった。




時間停止能力ってオンオフ出来ないと狂いそうだなって。誰も止めないなら何時かは可怪しくなるよね。タイトルは都内サバイバルと迷いましたが、手に余る時間停止能力という事でこのタイトルに。

では此処まで読んでくれてありがとうございます。
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