※この作品はR-18です。

女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活   作:灰崎 快人

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第85話「超高速機動」

「はい、それでは皆さん。今日は高速機動についての授業をしますよー」

1組の副担任、山田真耶先生の声が第六アリーナに響き渡る。

「ここ第六アリーナは中央タワーと繋がっていて、高速機動実習が可能であることは先週話しましたね?それじゃあ、まずは専用機持ちの皆さんに実演してもらいましょう!」

山田先生がそう言って手を向ける先には、セシリアと織斑と俺がいた。

「まずは高速機動パッケージ〘ストライク・ガンナー〙を装備したオルコットさん!」

通常時はサイド・バインダーに装備している四基のビット、それに腰部に連結したミサイルビット、それら計六基を全て推進力に回しているのがこのパッケージ。

それぞれの砲口を封印して腰部に連結することでハイスピード&ハイモビリティーを実現しているらしい。

一見すればそれらは青いスカートのように見える。

「次に通常装備ですが、スラスターに全出力を調整して仮想高速機動装備にした織斑くん!」

ISはパラメーターを調整することが出来る、その為機体によっては仮想的に再現可能なのだ。

「同じくスラスターに調整を施した黒咲さん!この三人に一周してきてもらいましょう!」

頑張れと応援の声が聞こえる。俺たちは軽く手を上げて応えると、それぞれISに意識を集中させた。

「高速機動用補助システム起動っと……よし」

「なあ黒咲。このバイザー、モード変えないといけないんだよな?どれだ?」

「モードはハイスピードに、あとは各スラスターを連動監視設定にすれば良いと思うよ」

「わかった。こうだな」

機体を視線指定(アイ・タッチ)でモードを切り替えると、一瞬光の膜が視野全体に広がった。そのあと今まで見ていた景色がより詳細に映り込んでくる。

「慣れないと酔いますわよ。お気をつけて」

「ん。サンキュ」

調整が終わったところで機体を空中へと進ませる。

「それでは、……3・2・1・ゴー!」

山田先生のフラッグで、俺たちは一気に飛翔、そして加速をして音速を突破する。

流れる景色は一瞬だが、補助機能のおかげでどれも鮮明に見える。

常時瞬間加速(イグニッション・ブースト)しているような速さで、学園のモニュメントである中央タワー外周へと進んでいく。

(後ろはセシリア、少し遅れて織斑か……)

セシリアは手慣れている分、機体制御が上手くいっている。織斑は初めての現象に戸惑いながらも慎重に機体を制御している。

なにせ超音速状態なのだから、もしぶつかりでもしたら痛いどころでは済まない衝撃波でタワーが損壊する可能性がある。

とにかく速度と機体の傾きに気をつけながら、タワーの頂上を目指す。

『追いつきましたわよ』

「流石」

『俺も追いついたぞ!』

必死に食らいついてきた二人とそんな会話をかわして、俺たちはタワーの頂上から折り返す。

そのまま併走状態でアリーナの地表へと戻った。

「はいっ、お疲れ様でした!三人ともすっごく優秀でしたよ~」

山田先生は嬉しそうな顔で俺たちを褒める。教え子が優秀なのがそんなに嬉しいらしい。

(相変わらず目のやり場に困るな……)

「いいか。今回は異例の一年参加だが、やる以上は各自結果を残すように。キャノンボール・ファストでの経験は必ず生きてくるだろう。それでは訓練機組の選出を行うので、各自割り振られた機体に乗り込め」

毎年の恒例行事であるキャノンボール・ファストは本来なら整備課が登場する一年生からのイベントらしい。しかし、今年は予期せぬ出来事に加えて専用機持ちが多いことから、一年生時点で参加することになった。

訓練機部門は完全なクラス対抗戦になるため、例によっては景品が出るらしい。

そんなこんなで燃えている女子一同に触発されてか、教師一同も指導に余念が無い。

(さてと……今度は〘デスティニー〙で高速機動を試してみるか)

なんてことを考えていると、織斑が俺のところにやってきた。

「さっきの凄かったな!でも黒咲のISって確かあれが全力じゃないんだよな?」

「うん。超高速機動の〘デスティニー〙があるよ。それを今から調整するつもり」

今は戦闘用に調整されているが、これを今から再調整しなければならない。

〘デスティニー〙に換装してヘッドギアで再調整していく。データが更新されるにつれてギアのセンサーが赤く光っている。

「ちょっと見せて貰っていいか?」

「良いけど、酔わないように気をつけてね?チャンネルは88Xだからね」

「あ、千春さんも一周するの?僕たちも一緒に行っていい?」

チャンネルナンバーを教えたところで近づいてきたのはシャルロットとラウラだった、ISスーツにヘッドギアだけを展開した状態だった。

二人のヘッドギアがどこかケモミミみたいでコスプレをしているように時々見えてしまう。

インストールされたデータが読み込まれ終わったらしく、ヘッドギアがピクピクと揺れるのがなんとも動物っぽい。

「良いけど、今回は一人で飛翔してみたいんだ。二人も視点のモニタリングする?」

「そっか。じゃあ千春さんの視点見ようかな?」

「ナンバーを教えてくれ」

二人にもチャンネルナンバーを伝える。視点をモニタリングできる機能は案外便利だ。

直視映像(ダイレクト・ビュー)と呼ばれるらしいが、普通に共有システムだと思うんだが。

「あとで僕の視点も見せてあげるね、チャンネルは304だよ」

「私は305だ。千春の実力を見せて貰うとしよう」

「二人ともありがとう。酔わないように気をつけてね?」

チャンネルを繋いで視点共有が出来てるか確認をする、自分の顔が見えるのに少し違和感があるが大丈夫だろう。

機体を浮遊させて、三人に確認を取る。

「酔いそうになったらすぐにチャンネル切ってね?」

「「「わかった!」」」

その言葉と共に翼を展開して一気に飛翔し、加速して音速を突破する。

先ほどよりも流れる景色が速く、補助機能を持ってしてもギリギリ鮮明に見えるほどだった。

(さっきより制御するのが難しいな……)

第六アリーナのコースを駆け、中央タワー外周へと上昇していく。

それと同時に〘P.A.M.D〙を発動させて光の翼を展開する、さらに加速していく機体に身体が少し悲鳴を上げている。

頂上まで辿り着いたところで折り返し、一気にアリーナの地表へと戻った。


「それで感想は?」

「「「参考にならないことがわかった!」」」

やっぱりか。

流石に補助機能を使っていても通常のISのように流れている景色には驚いたのと同時に、少し酔ってしまっているようにも見えた。

そんなこんなでシャルロット達の視点も見たあと、再度機体の調整を始める。

「どうだった?」

「ち、織斑先生に山田先生。やっぱり皆凄いと思いましたよ、出会った頃より遙かにレベルアップしてる気がします」

「一番成長したのは黒咲さんですけどね。キャノンボール・ファスト本番では妨害ありのバトルレースになりますから、立ち回りが重要ですよ」

「そうですね、でも本番で〘デスティニー〙を使う気にはなりませんね……」

「それはどうしてだ?」

「補助機能を使用しているのにもかかわらずスローモーションにならない、光の翼が他の参加者の視界の邪魔になる。この2点ですね」

「確かにそれはあるが「それに」……それに?」

「素の状態でも勝てそうだし」

〘デスティニー〙が反則過ぎる。だから素の状態で参加するのだ。

「確かにお前なら素の状態でも勝てそうだ、だが慢心してはいけないぞ」

「わかってるよ」

調整が終わったシステムを換装して素の状態に戻す。

「素の状態だと背中の大型スラスターと小型スラスターで加速してるんですね……空気抵抗が少ないからこれだけでも調整次第で音速を越える、黒咲さんの機体は企画外ですね」

「まあ、機体が規格外でも扱いきれなければ意味が無いんですけどね」

それに高速機動戦闘は銀の福音でしか経験がない、誰かと模擬戦をして見たいが専用機持ちは機体の調整、訓練機組はそれ以前の問題だ。

ダミーバルーン相手に試してみるか?いやそれだと訓練にもならない。

それに装備も素の状態だと高速機動戦闘に不向きだ、近接は使えないしアンカーは論外。実弾とビームのライフルが一つずつ……戦闘は避けるか?

「あ、そうだ!せっかくだから私と模擬戦してみませんか?」

次の番外編

  • おねショタ(無効票)
  • 1シャル&ラウラと千春(受け)
  • 2シャル&ラウラと千春(攻め)
  • メス堕ち(無効票)(千春総受け)
  • 束と千春
  • 千冬と千春
  • シャル&ラウラと千春
  • 一夏と千春
  • オマケ(無効票)
  • 千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
  • 千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」
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