※この作品はR-18です。

女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活   作:灰崎 快人

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第9話「訓練」

織斑がクラス代表として決定した翌日、それを伝達されたクラスメイトから多くの疑問の声が上がっていた。

確かに織斑は結果的に完全敗北。俺とオルコットは織斑を下し、お互いに引き分けという結果であった。

クラスメイトとしてはオルコット、もしくは俺が代表になるのが普通だと思っていただろう。

だか蓋を開けてみればクラス代表は織斑一夏。困惑も当然だった。

オルコットと黒咲に多くのクラスメイトが詰め寄る。納得できない声に対してオルコットと黒咲の二人で考えたことを素直に伝える。

内心では代表をするのが嫌なのもあるが、それより任務の遂行を優先した。だからこそ代表にして実戦経験を積ませておきたいのが本心だった。

クラスメイトは俺達の言い分に渋々納得してくれたが、内心は絶対に納得していないだろう。

これから織斑の成長度合いで変わってくるかもしれないが……当の本人はその結果を聞いて混乱しておりまともな話ができるとは思えない。

「……失敗だったかな」

選択を間違えてしまったかもしれない……

「とにかく、クラス長は織斑で決定だ!変更はない!」

織斑先生が強制的に話を終わらせる、正直助かったがあとから絶対ネチネチ言うのは絶対にいるだろう。

「今日はISの実践を行ってもらう、各自ISスーツを忘れないように。忘れたものは下着もしくは水着で参加してもらう」

今日から本格的にISの技術を学べるようだ、正直試合前にこれを行って欲しかったが、日程などの関係で無理だったのだろう。過ぎたことを悔やんでいても仕方がない。

「反感はやはりありましたわね」

「私たちが決めた事だから、しっかり織斑くんのサポートしないとね」

オルコットとはしっかり話をつけた上での選択。彼女自身不安などは沢山あるだろう。正直今は同じ気持ちだった。

それでも選んだからには後悔しないようにするしかない。任務の為、織斑自身の為。

「先に行きますわね」

「うん。オルコットさん、また後で」

ISスーツに着替えに行ったオルコットさんの背中は少し小さく見えた。

内心では自分が代表をした方が良かったかもしれない。そう思っているのかもしれない。

「一夏を選択したこと、後悔しているのか?」

織斑先生から砕けた口調で話しかけられる、クラスメイトが全員で払っているのを確認した後、ため息をつきながら千冬の問いに答える。

「どちらとも言えないな。今はただアイツを強くするだけだ、結果が振るわなかったとしても何もしないよりかマシだろう?」

「……そうか。ISスーツは着用しているな?」

「勿論。女性更衣室で着替える訳にも行かないからな……いずれは着替えることになりそうだが」

そう言いながら胸元のボタンを外し、ISスーツの1部を露出させる。スーツからサポーターが少し浮かび上がっているが、あまり気にしないで欲しいのが本音だ。

本来ならISスーツの下は裸なのだが……流石にちょっとバレそうなのでサポーターを中に身に着けている。

男性とも女性とも取れるデザインの柄、篠ノ之博士によるISスーツ、流石の出来だろう。

「ならいい、さっさとアリーナへ行け」

「言われなくても」

織斑先生を後にし、アリーナを目指す。彼女の視線が何処か不穏だったが、気のせいだと言うことにして前に進んだ。

 


アリーナ

 

第2アリーナにて今回初のIS実践。これほどまでに楽しみだった授業はない。

この授業において基礎的な技術を身につけ、それを発展させて独自のセンスを磨いていくのがIS操縦者としては最も重要だろう。

「黒咲さん?大丈夫ですか?」

「大丈夫です」

楽しみだったのは事実であるが、目のやり場に困るのがこの授業の欠点だ。

ISスーツは操縦者の身体のラインを強調させるデザイン、スクール水着や全身タイツなどと近いものである。

そのため彼女達の身体がより強調されており、その豊満なものに目がいってしまう。

(落ち着け、落ち着くんだ。でないとここでバレてしまう!慣れろ!)

自身に言い聞かせながらとにかく落ち着き冷静さを取り戻す。特に目の前で見ている千冬にだけは絶対にバレたくない!バレたらどうなるか?察してくれ。

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、黒咲、オルコットは前に出てISを展開した後、試しに飛んで見せろ」

呼ばれたからには前に出てISを展開しなければならない。

織斑のISの待機状態は白いガントレット、オルコットは青いピアス、俺は黒い拳銃。

一つだけ異彩を放つ存在だった。

ISスーツを身につけながら、足の付け根の部分には銃のホルスターが着いている。

最初は良いかと思ったが、こうなると織斑やオルコットが羨ましく感じる。

「早くしろ、熟練したIS操縦者は1秒とかからないぞ」

既にISは展開している。では何故そんなことを言われるのかと思いオルコットの方へ視線を動かす。

ため息をついた彼女の視線を追ってみると、未だにISを展開できていない織斑の姿があった。

「織斑くん、大切なのはイメージ。集中して」

「集中……」

急かさないように静かに見守る。オルコットは先に浮遊しており、何時でも上空に飛んでも良いように待機している。

俺は浮遊することはせず、織斑がISを展開するまで隣でずっと見ている。

2秒後、眩い光を発しながらISを身につけた織斑の姿があった。

こうしてみると織斑、オルコットの機体は大きく感じる。実際はこちらが小さいだけなのだが。

「よし飛べ」

オルコットは勢いよく上空へと飛び立つ。織斑は機体を安定させつつ上空へと飛び立って行った、それを確認した俺は織斑の後を追うように飛び立つ。

スペック上では織斑の《白式》が1番であるが、それを活かしきれていないが故に、オルコットには全く追いつけず挙句の果てには俺にも追い越されていた。

「織斑さん、黒咲さんの言った通りイメージが重要ですわ。自分がどのようにして飛んでいるのか、具体的なイメージをすることをオススメします」

オルコットからも助言が入る、上昇するだけであればロケットやミサイルと同じような要領を頭に思い浮かべれば容易だろう。

『黒咲、どこまで飛んでいくつもりだ?止まれ』

通信が入り、一旦見下ろしてみる。どうやら飛びすぎたらしく、オルコットよりも上空で止まっていた。

織斑に関してはオルコットよりも下で止まっていた。

『よし、3人とも急降下と完全停止を行って見せろ。目標は地表から10cm以内だ』

初心者には厳しいのではないかと思いながらも、オルコットから順序に急降下を行う。

上昇するよりも重力の影響を受け加速する、身体にかかるGはかなりのものだがそれを軽減するISスーツには驚きだ。

地表を見てみるとオルコットは既に目標を完璧に達していた。負けじと俺も完全停止の体制に入るが、速度を緩めるのが少し遅く、地面に着地してしまった。少し足元が埋まった気がする。

「失敗か、肝心の織斑は」

次の瞬間、言葉を遮るような爆音と共に土煙が巻き起こった。

クレーターが出来た先には織斑が埋まっていた。こんな状況になっても織斑の身体には怪我のひとつもない、ISが無ければ死んでいただろう。

「大失敗か……」

織斑を救出した後、再び整列させられる。

「次に武装を展開してもらう、織斑それくらいはできるだろ」

「はっはい!」

白式の唯一の武器である近接戦闘用ブレードを展開する、織斑がどのようなイメージを作っているのかは分からない。それでも展開するのにそこまで時間はかからなかった。

「遅い。0.5秒で出せるようになれ」

「はい……」

0.5秒か、織斑は大体2秒で展開していたがそれでも隙は生まれてしまう。その間にどれだけ弾丸を当てられるか計算したくなる。

「次オルコット、展開しろ」

「はい」

オルコットは一瞬で展開が終わっている。おそらく1秒もかかっていないだろう。流石代表候補生、実績は本物だ。

「──っ!」

ただし銃口がこちらを向いていた為、咄嗟に俺もナイフを展開してしまった。

「流石だな、だかそのポーズは辞めろ。黒咲の方を見てみろ、銃口を向けられてナイフを取り出しお前の脇腹に刃先を向けている」

「も、申し訳ありません!」

「大丈夫、撃つ気がないのはわかってたから」

クセで咄嗟に行動してしまった。誤射されていたら間違いなく脇腹を刺していた、そもそもあの大きさのライフルを片手で展開するのは正直危ない。

「オルコット、近接装備を展開しろ」

「…………はい」

ライフルを収納し近接装備を展開するオルコット、しかしいつまで経っても展開されることはなかった。

「どうしたオルコット?調子でも悪いのか?」

「くっ……「インターセプター」!」

武器の名前をヤケクソ気味に叫んだ。このやり方は教科書、参考書共に記載されていたやり方だ。

これは初心者向きの展開方法であり、イメージを具現化できない状態に対して有効である。

これをしたということは、どうやら近接装備を展開することに不慣れらしい。もしあの試合でオルコットの懐に織斑が入っていた場合、結果は変わっていたのかもしれない。それは無いか。

「最後、黒咲。ナイフを1度収納し再展開しろ」

「了解」

展開すると言われても収納されているのはライフルと先程取りだしたナイフだけ、そのほかの武器に関してはISを起動した時点で展開されている為展開できる装備はない。

再びライフルとナイフを展開する。時間はおそらくオルコットと同等、もしくはそれよりも少し遅いくらいだろう。

「初戦でオルコットと渡り合っただけはあるな」

「恐縮です」

「織斑は後で開けた穴を埋めておけ」

「は、はい……」

その後の授業は問題なく進んだ。授業が終わった際に1人残る織斑が気の毒だった。

これは本格的に織斑を特訓しなければならないな……




「黒咲、ちょっとこっちに来い」
「は、はい」
織斑先生に呼ばれ少し離れたところで説教されるのかと思ってしまう。
(やっぱり咄嗟にナイフ出したのは不味かったか……?でもあれは反射的なものであって致し方ないと思うが……)
「千春、ナイフを出すまでの流れは綺麗だった。流石だな」
「あ、ありがとうございます?」
素直に褒められるとは思わなかったため、黒咲は喜んで良いのか分からないといった表情を浮かべていた。
「だが、一瞬とはいえ本気の殺意を出すのはダメだ」
「あっ、やっぱり出てた?」
「生徒は感じなかったようだが、私はしっかり感じた。正直少しヒヤッとしたぞ」
「……ごめんなさい」
「気をつけてくれればそれでいい、午後の授業もしっかりとな」
「はい!」

次の番外編

  • おねショタ(無効票)
  • 1シャル&ラウラと千春(受け)
  • 2シャル&ラウラと千春(攻め)
  • メス堕ち(無効票)(千春総受け)
  • 束と千春
  • 千冬と千春
  • シャル&ラウラと千春
  • 一夏と千春
  • オマケ(無効票)
  • 千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
  • 千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」
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