※この作品はR-18です。

女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活   作:灰崎 快人

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第14話「クラス対抗戦」

織斑強化週間もあと僅か、織斑の成長は止まることを知らない程の成長ぶりだった。

セシリアのオールレンジ攻撃を被弾することなく、とまでは流石に行かないが最低限のダメージで回避するまで上達した。またライフルなどの武器の特性を理解した上での対中遠距離戦闘は、凄まじい成長を遂げたことは間違いないだろう。

セシリアのISにダメージを与えることすら出来なかった時に比べ、的確に隙を狙いダメージを与えられている。最後まで勝つことは出来なかったが、それでも成長できたことには変わりないだろう。

近距離戦闘においては篠ノ之と何度も剣を交えさせたことで、大振りだったものが洗練された。最低限の動きによる攻撃を会得、篠ノ之流と我流を合わせた織斑独自の剣術を編み出すことに成功した。

篠ノ之との試合では4対6と篠ノ之の勝利となったがそれでも4回勝つことは出来ている、近距離戦においても活躍できることは間違いないだろう。

最後に俺、近中遠距離全ての武器を使うにあたって最後の仕上げ相手になる。

各武器の特性を理解した織斑は、磨き上げた操縦技術と自身の唯一の武器である「雪片」を駆使。今扱える限界領域での試合を行った。見違える強さを手に入れた織斑の相手をするのは正直きつかった。弾幕を貼ろうものなら弾道をしっかり見て避ける、避けれないと判断したものはブレードで斬るという事まで成し遂げている。投擲用実体剣に関しても同様に叩き落とし、爆破させている。何度かはフェイントに騙され、撃墜されることがあったがそれを何度も景観を重ねた結果、騙されることも少なくなり試合時間もかなり伸びた。

織斑のIS稼働時間もかなり稼ぐことが出来た、これならある程度平均的なデータが取れるだろう。

「織斑くん、いよいよクラス対抗戦だよ。アリーナはこの訓練と同じように設定、調整されているみたいだから頑張ってね」

「あぁ!この日まで培ってきた技術と知識、無駄にはしないさ!」

「大事な初戦は2組、あの凰との戦いになる。相手のISは未知数だ。用心しろ」

「できる限りの事はしましたわ、あとは織斑さんの結果次第。楽しみにしております」

ここまでの特訓を活かすことが出来るのか、それは織斑のコンディションによるだろう。

あの小さいのとはその後なんとか解決したらしいが、その内容を知りたいと思うほどの興味が湧かない。

「頼んだよ、織斑くん!」

「おう!」

あとは織斑に託すしかない。頼んだぞ。


クラス対抗戦当日、第1アリーナにて1年全員が集まっているということもあり、アリーナの席は既に満席。会場入りできなかった生徒は、外に設置されているモニターにて観戦可能とのこと。

俺、篠ノ之、セシリアはピットにて織斑が飛び立つのを見送る。緊張しているのか僅かに身体が震えている、負けは許されないと思っているのだろう。

「結果は構わない。私から言えるのはただ1つだけ。最初から最後まで全力で!」

「特訓の成果を見せる時だぞ!一夏!」

「応援していますわ!」

3人で織斑に激励を送る。ゆっくりと深呼吸をし気持ちを落ち着かせた織斑の表情はとても良かった。しっかりリラックスしていて頭の中がクリーンな状態だろう。

「行ってくる!」

カタパルトに移動し、アリーナへと飛び立って行った。ここからは彼の実力だ、本番で使えなければ意味は無いぞ!

「これが今回の対戦相手のデータです」

山田先生が2組のクラス長が使うISの基本データが表示される。第2世代機《甲龍(シェンロン)》。棘付きの装甲に龍咆という装備が特徴的だ。龍咆の特性は分からないが恐らく中遠距離型の武器だろう。それ以外では双剣と投擲武器の特性を併せ持つ双天牙月だろう。

「問題は「龍咆」か」

「名前だけではどのようなものか分かりませんわね」

「ビット兵装と似たような特徴なのか、それともまた別物なのか。はっきり見ないことには……」

アリーナ上空で対峙している織斑を今は見守ることしか出来なかった。

 


アリーナ・一夏side

 

「一夏、約束思い出してくれた?」

「……」

「そう。なら今この場で教えてあげる、私が一夏とした約束はね」

「あぁ」

「私の酢豚を食べて欲しいって言ったのよ」

「……どういうことだ?」

「もう良いわ、とりあえずアタシが勝ったら付合って貰うわよ!」

「……?」

鈴との約束は間違っていないと俺は思ってたみたいだが、どうやら記憶違いになってしまっていたらしい。

私の酢豚を食べて欲しいって、奢ってくれるって事じゃ無かったのか?

それ以外の意味もあるのか……?

確か日本では「毎日味噌汁を作ってください」というプロポーズがあるらしい、だけどその言葉は男からであって女からじゃ無い。

それに中国でそんなプロポーズの仕方があるなんて聞いたことも無い。

「知ってるか分からないけど、ISの絶対防御も完璧じゃ無いのよ?シールドエネルギーを貫通する攻撃力があれば──」

「本体にダメージを貫通させることが出来る。だろ?」

黒咲達が必死に知識を詰め込んでくれたおかげで、ある程度ISには詳しくなった。

鈴は脅しで伝えようとしたのだろうが、先に知識を身につけておけばどうと言うことはないだろう。

人体に直接ダメージを与える武器は確かに存在するが、使用者のセンスが疑われるらしい。

鈴はどうだろうな。

『では両者、試合を開始してください』

ブザーが鳴り響いた。それと同時に俺と鈴が動く。

瞬時に展開した「雪片」を片手に相手の間合いに入る、それを予知していたであろう鈴は同じく青龍刀で対抗する。

何度か刃を交えながら的確な距離感を保つ、特に聞き慣れていない武器である「龍咆」を警戒している。

聞いたことの無い武器、予想出来ない武器を持つ合い手には慎重に行動しろという教えがしっかり生きている。

間合いの取り方も篠ノ之と黒咲との試合である程度身に着けることが出来ているみたいだ、吸収が速くて助かったな。

「──そこ!」

肩の装甲がスライドして展開する。その中心の球体が光った瞬間、俺の機体は突然吹き飛ばされてような挙動を起こした。

一瞬意識が飛びそうになったが、すぐに機体を安定させて鈴を見据える。

「今のは軽いジャブだからね!」

牽制の後は本命がやってくると相場が決まっている。

「ぐっ……!!」

見えない攻撃に殴られながらも地面に叩きつけられること無く体制を整える。

モニターには《白式》が受けダメージが表示されている。あの一撃でかなり持って行かれたか、だが武器の特性はある程度理解出来たはずだ!

 


アリーナ監視室・黒咲side

 

「なるほど衝撃砲。空間自体に圧力をかけ砲身を生成、余剰で生じた衝撃自体を砲弾として撃ち出す。砲弾も砲身も見えないのはかなり厄介だね」

「ええ、ですが織斑さんはあの装備の特徴を理解し始めたみたいですわ!」

「見えていないのに良く避けられる、どうやって避けているんだ?」

確かに目には見えない攻撃だ。だがISには〘ハイパーセンサー〙がある。それがわずかな空間の歪みなどを検知し、攻撃が来ていることを知らせている。これだけでは流石に避けられないと思うが、そこは織斑のセンスで補っているようだ。

基本を熟知させたかいがあったと言うことだ。

「黒咲はあの装備と対峙した際にはそう攻略するんだ?」

「それは私も聞いておきたいですわね」

「そうだね……装甲が展開された瞬間を狙って投擲武器をそこに投げ込むかな?展開するのに隙が大きいし、装甲で守らないと行けないほど内部は精密だって事だから、それをすれば恐らくあの装備は使用不可能に出来ると思う。そうなれば相手の武器はあの青龍刀だけ、あとは中遠距離からの攻撃で試合終了。かな?」

「えげつないですが、先に使用不可能にさせるのは理にかなっている方法ですわね」

「面倒な装備から潰すか、確かに相手の手を潰すのは悪くないな」

引かれると思っていたが、そうでもならしく寧ろ賛同された。酷いとか言われるかと思ったが案外そういった戦術は通るらしい。

モニター視線を映すと、織斑が先に仕掛けていた。《白式》のスペックを最大限に活かした高機動戦闘、これはセシリアとの試合の先に俺が考えた戦術の一つだ。

《白式》はIS学園に存在する機体の中で現時点で一番性能が高い。それを活かした高機動戦闘で相手の懐に飛び込む、もしくは相手の視覚外からダメージを与える。この戦術の問題点は織斑が《白式》の最大稼働域まで持って行くこと、《白式》よりも高性能のISが相手出会った場合などが上げられる。現段階で織斑は83%まで引き出せている、約二倍の性能を引き出せているのもやはり成長できたからだろう。

「うおぉぉぉぉ!!!」

織斑が凰の懐へ飛び込み、ブレードで装甲を切り裂く。そうして少しずつ相手のシールドエネルギーを削り機体にダメージを与えていく。

 


千冬side

 

「良いぞ一夏!その調子だ!」

「頑張ってください!」

まさかここまで一夏が強くなるとは思わなかった、アリーナの皆もとても驚いている様子。

織斑先生のセンスは弟の一夏にもしっかりと引き継がれていた証拠だな!

それにしても先ほどから黒咲の様子がおかしい、目を閉じたまま何かに集中したような状態だ。この状況で一体何をしているんだ?

「黒咲どうした?体調でも悪いのか?」

そう言って彼の肩に触れた。次の瞬間黒咲はISを起動しカタパルトに向かっていた。

「黒咲?」

「黒咲さん?」

突然の行動にピットにいた全員が戸惑いに包まれる、私自身も何が何だか分からない状態だったようで、とても驚いてしまった。

黒咲はそのまま上空を見つめていた、本当に何をしているんだ?

「黒咲!いったい──」

「──何か来たな」

黒咲がそう呟いた瞬間、スタスターを加速させ飛び出していった。それと同時に大きな衝撃がアリーナ全体に走る。

衝撃砲がこちらに飛んできたのかと思ったが、それにしては規模も威力も桁違い。

「一体何だ!?」

『織斑くん!試合は中止です!早くこちらへ!』

モニターには二人を誘導する黒咲の姿と、アリーナの中心で佇んでいる謎のISが映し出されていた。

次の番外編

  • おねショタ(無効票)
  • 1シャル&ラウラと千春(受け)
  • 2シャル&ラウラと千春(攻め)
  • メス堕ち(無効票)(千春総受け)
  • 束と千春
  • 千冬と千春
  • シャル&ラウラと千春
  • 一夏と千春
  • オマケ(無効票)
  • 千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
  • 千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」
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