女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活 作:灰崎 快人
「よし!織斑君と同じ班!名字のおかげね……」
「うー、セシリアかぁ、さっきぼろ負けしてたし。はぁ……」
「凰さん、よろしくね。あとで織斑君の話聞かせてよ!」
「デュノア君!わからないことがあったら何でも聞いてね!」
「黒咲さんお願いします!」
「……………」
各グループの女子の反応は様々であったが、唯一おしゃべりなどがないのが例のドイツ転校生、ラウラ・ボーデヴイッヒの班である。
張り詰めた雰囲気、人とのコミュニケーションを拒むというオーラ、生徒たちへの軽視を込めた冷たい眼差し、さっきから1度も開くことのなく閉ざされた口。
流石にこれだけの鉄壁城塞に話しかけようがないらしく、みんなちょっと俯いて押し黙っている。
あの班だけ少し可哀想だな……少しサポートに入った方が良いだろうか?
「良いですか皆さん。これから訓練機を1班1体取りに来てください。《打鉄》が3機、《リヴァイヴ》が3機です好きな方を班で決めてください。早い者勝ちですよー」
山田先生がいつもの三倍くらい教師している。先ほどの実践で自信を取り戻したのだろう。先ほど違い堂々とした姿勢、眼鏡を外した姿だけを見れば「仕事の出来る女」に見える。だが中身は残念だ。
堂々としているのは態度だけでなく、十代乙女には無いであろう豊満な胸の膨らみを惜しげも無く主張させている。
女子達は勿論、織斑もそれに視線を奪われていた。だが黒咲は全く視線をそちらに動かすことはしなかった。見たら色々と後悔することなると第六感が告げていた。
実際見ていた織斑は篠ノ之に足を踏まれている。しかもかかとで容赦なく踏まれている。黒咲の場合、織斑先生に脚を踏み潰されかねない。この場では流石にやらないと思うが、部屋に帰った時が怖い。
「さてと。どっちにしようか?私のオススメは比較的安定してる《打鉄》だけど」
「「「「「じゃあそれで!」」」」」
反対意見が出ないのは良い事だとは思う。だが本当にそれで大丈夫なのかと聞きたくなるが、女子達は既に織斑とデュノアに釘付けになってしまっているので、どうでも良いのだろう。
手伝ってくれた布仏と鷹月がこの班の唯一の良心なのかも知れない。その他については知らん。
『各班長は訓練機の装着を手伝ってあげてください。全員にやって貰うことを想定しているので、設定で初期化と最適化は切ってあります。とりあえず午前中は動かすところまでやってくださいね』
ISのオープン・チャンネルで山田先生から連絡が入る。元からある知識や勉強で補った知識もある為、今の段階で意味が分からないということはない。班長を任された以上しっかり務めなければいけないな。
「出席番号順にISの装着と起動、その後に歩行までをやってみよう。まずは鷹月さんからだね」
「よーし!頑張るぞ!」
やる気があることは良い事だ、織斑先生に変な目を付けられることも無いだろう。
「「「「「お願いしますっ!」」」」」
例えば今織斑、デュノアの班にいる女子達が一斉にお辞儀&握手待ちの手を並べているとする。実際にやっているのだが。
あんなことをしてしまえばどの班よりも目立つ、そうなってしまえば結果は大体分かる。
スパーン!という高い音と共に織斑の班の女子達が一斉に悲鳴を上げる。1列に並んでいた分叩きやすかっただろう。
彼女達が顔を上げてみれば、目の前の修羅の存在にやっと気がついたようだった。
「やる気があるようでなによりだ。それなら私が直接指導してやろう。最初は誰だ?」
修羅を目の前に怯えることしか出来ない彼女達に合唱。それに気がついたデュノア班も危険だと気がついたのか、流れる様に解散していった。最初からそうしておけば何も問題無かっただろうに。
「鷹月さんはIS何回か乗ったことある?」
「うん。授業では初めてだけど」
「それなら大丈夫かな?とりあえず装着して起動までやってみよう。時間をはみ出すと放課後居残りになるからね」
「そ、それは不味い!よし、真面目にやろう」
「最初から真面目にやろう?」
今までは真面目にやっていなかったかのような発言だったが、そこには一旦目をつむることにしよう。知ったことではない。
一人目の装着、起動、歩行と問題無く順調に進んでいく。少し周りを見る余裕が出来たのでボーデヴィッヒの班の見てみると、我関せずといった姿勢は相も変わらずであった。
(あそこ大丈夫かな……)
いくらなんでも班長として、そもそも班として機能していない。
「流石にちょっと様子見してくるね、布仏さんは大丈夫?」
「大丈夫~少し待ってるね~」
二人目に入る前に一旦彼女の班へと足を運ぶ、いくらなんでも班長が何もしていないのは問題だろう。
「ボーデヴイッヒさん?何も指示しないの?」
「何故私がそんなことをしなければならい?そんなもの各自でやればすぐに終わるだろう?」
「そう、ボーデヴィッヒさんはそう思ってるんだ……織斑先生は随分と教育を疎かにしたんだね?」
織斑先生の事を口に出した瞬間、彼女の顔つきが変わりこちらを睨み付けてきた。
コイツはどうやら織斑先生を侮辱した相手を許さないらしい、なんとも愛が深いものだな。
お前の行動1つ1つが織斑先生の評価を下げているというのに、そんなことも分からずこんな態度を取っている。なんとも呆れる者だな。
「貴様!その言葉撤回しろ!」
「どうして?だって事実じゃん。今のボーデヴィッヒさんの姿そのものが『結果』なんだからさ!」
「貴様ッ!!!!」
そう言って彼女はISを起動しこちらレーザー手刀を向けようとしてくる。対してこちらは一極限定モードにし脚部の展開を行い、彼女の腕を蹴り飛ばし体勢を崩させる。その後流れるように倒れたボーデヴィッヒの喉元へナイフを突きつける。周囲が少しざわついていたが、そんなことはどうでもいい。それに教員である千冬も止める様子はない。
黒咲の動作に隙は無かった。それくらい軍上がりでもわかるだろう。唖然とした彼女の表情に笑いをこらえるのが必死になってしまう。
「素人だと思ってあまり舐めないでね?それにさっきから織斑先生が貴女の事を厳しい目で見ているのに気づいていないわけないよね?」
声を低くし彼女を睨み返す。少しひるんだような感じだったがすぐにこちらを睨み返す。彼女がこちらを軽視していたのは日本のレベルの低さを見たからだろう。だがそれは1部に過ぎない、一纏めにされてしまってはこちらが困る。
「クソッ……」
こんなにもあっさりと距離を詰められてしまうとは、こいつの所属していた軍のレベルが低いのか、それとも一般人だと慢心したか。どちらにしろ軍人として舐めプとは……情けないな。
ボーデヴィッヒが問題無く班長として動いたのを確認した後、すぐに自分の班へと戻る。少し遅れてしまったが巻き返しは出来るだろう。
「それじゃ再開しようか」
「はーい」
それからは問題も無く授業は進んだ。途中、織斑の班ではISを立たせたまま降りてしまったため、お姫様抱っこでISに搭乗させると言った珍事件が起きていた。それ以外では、黒咲がボーデヴィッヒにずっと睨まれていることくらいだろう。
間違った指摘をしたとは思っていない。例え相手に何を言われようと撤回することは無いだろう、撤回するとしたら彼女の所属していた軍の練度が低いと思ったことくらいだろう。
「では午前の実習はここまで。午後は今日使った訓練機の整備を行うので、各人格納庫にて班別に集合すること。専用機持ちは訓練機と自機の両方を見るように。では解散!」
各班時間ギリギリでなんとか起動テストを終わらせたようだった。時間ギリギリだった班は急いで使用したISを格納庫へと移動させ再びグラウンドに移動するため全力疾走していた。
そんなこんなで疲れ切っていた生徒達は、織斑先生がそう言うやいなや山田先生と共にそそくさと引き上げてしまった。
訓練機はIS専用のカートで運ぶのだが、動力などは一切搭載されていない不親切使用なので人の力でなんとかするしか無い。ISのパワーで引っ張れば簡単に移動させることが出来る、がそれ以外では人力で動かすしか無いためかなり力が必要になる。
織斑班では主に彼が率先して格納庫に移動させたのに対して、デュノア班ではそんなことさせられないと女子の方が率先して格納庫へ運んでいた。
どうしてここまで対応の差が出てしまったのだろう?俺にはよく分からないな。
織斑がデュノアを着替えに誘っていたが、彼は自身のISを調整したいとやんわりと断りを入れていた。
デュノアからは妙な感じがする。一瞬スパイと同じ感じがしたがスパイにしては行動がおかしい、もっと別の何かの問題が彼にはあるのではないかと感じてしまう。
彼のISの微調整が終わったら食堂に案内した方が良さそうだ。午後の実習は午前よりもハードな実習になりそうな気がする。
しっかりと栄養を取っておかないと、デュノアの場合倒れそうなくらい男子としては細身だ。
そして相変わらずこちらを睨んでいるボーデヴィッヒはどうしたものだろう?
転校生二人をしっかりと監視しないと何か問題が起こりそうだな……
次の番外編
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おねショタ(無効票)
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1シャル&ラウラと千春(受け)
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2シャル&ラウラと千春(攻め)
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メス堕ち(無効票)(千春総受け)
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束と千春
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千冬と千春
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シャル&ラウラと千春
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一夏と千春
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オマケ(無効票)
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千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
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千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」