※この作品はR-18です。

女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活   作:灰崎 快人

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第22.5話「休日」

「ボーデヴィッヒさんとりあえずこれ着てみて」

「わ、私にこの服は、似合うのだろうか……」

「似合うと思うけどな……」

翌日の日曜日。今日はデュノア、ボーデヴィッヒと共に日本食に舌つづみを打ちながら、ボーデヴィッヒの私服を買いに行く。

基本的に日曜はアリーナも学園も閉まっているため、外出して時間を潰しに行くか室内でISについて学ぶかの主に2択だろう。

今回は前者であり現在はボーデヴィッヒの私服を探している。正直彼女が好む服装がズボンタイプが多い。俺と同じタイプだろう。

ひらひらした服装は正直俺も苦手だ。スカートの中は薄着で風が通ると寒く感じる、また強風がこちらに向かった場合スカートがめくり上がってしまったりする。それがとても嫌でスカートは着たくない。

「うぅ……やはり落ち着かない」

試着室から着替えてきたボーデヴィッヒはとても恥ずかしそうにスカートを抑えていた。白いワンピースは彼女によく似合ってはいるが、全体的に白いといった印象になってしまうため今度は黒いワンピースに着替えて貰うことにした。

「色が違うだけでは無いか?」

「色が違うだけでも、その人の印象がかなり変わるんだよ?」

そうなのか?と首をかしげながらも再び試着室へと戻るボーデヴィッヒ、確かに俺も最初は彼女と同意見であり色で印象が変わるわけが無いと思っていた。

千冬とお忍びで服を買いに来た際には、色もよく考えてえら選んだ方が良いと教わった。

正直俺のファッションセンスは壊滅的だったらしく、千冬にかなり勉強させられた。

「黒咲さんは服選ばないの?」

今回はあくまでもボーデヴィッヒの私服を買いに来ただけであり、俺の服は考えていなかったというかそんなにいらない……今の時点で既に男物よりも女物の服のほうが多くなっている。

「ん~じゃあデュノアさんに選んで貰おうかな?」

「え?僕?」

「せっかくだしね?」

どうせなら千冬以外の人が選んだ服も着てみたい、そうすればファッションセンスも少しマシにはなるだろう。

「黒咲さんに似合いそうなのか……これとかどうかな?」

そう言って渡してきたのはデニムジャケットと先ほどの白のワンピース

「格好いい系でまとめて見たけど、どうかな?」

格好いい系……似合うだろうか?少し髪型を変えるのもありかな、後ろで結んでみたら似合うかな?

そんなことを考えながら試着室へと移動する。

女子としての生活にもある程度慣れてきたのか、女性更衣室に他生徒が入っていても誰にも見られにように着替えれるようになってきた。こちらも相手の裸などは見ないよう細心の注意を払っている。しかし冷静によく考えて欲しい。

20代男性が15歳の女子としてこのIS学園に入学し、今では女子と同じ空間で着替えをしているのだ。文字だけで伝えると変態そのもの。

こんな生活を2ヶ月も過ごしていると考えると、正気ではいられなくなりそうだがなんとか冷静さを保っている。

「着替えたぞ。む?黒咲はどうした?」

「黒咲さんは今ボーデヴィッヒさんの隣の更衣室の中に入ってるよ」

「……黒咲の服も決めるのか?」

「僕が提案したんだ。そしたら「デュノアさんに」選んで欲しいって言われてね」

「……ほう?」

なんか試着室の外が騒がしくなってきたな……それに何故か嫌な予感もしている。

さっさと着替えを終わらせてデュノアに見て貰うとしよう。サポーター良し、パンツ良し、はみ出し無しヨシ!

そうして試着室から出てデュノアに確認して貰う。正直自分では似合っているのかすらよく分からない、だから人にしっかり見て貰った方が判断しやすいのだ。

「おぉ!クール系だね!髪の毛後ろで結んだからよりかっこ良くみえるよ!同じ白のワンピースなのに結構印象は違うんだね」

「随分と印象が変わったな、あの人にそっくりだ」

黒いワンピースを試着しているボーデヴィッヒからも良いと言われるほど似合っているらしい、恥ずかしいという気持ちと同時に嬉しいという気持ちがこみ上げていた。いつかは女装するのにも慣れて何も感じなくなるのかも知れないな。

もし俺が男だとばれたとき、彼女らは俺を受け入れてくれるだろうか?それとも拒絶してしまうのだろうか……少し考えると悲しくなってくる。

気持ちを改めボーデヴィッヒの姿を見る。先ほどは白いワンピースで彼女の銀髪が霞んでしまっていたが、黒いワンピースに着替えたことで彼女の個性がしっかりと出ており、1つにまとまっているような気がする。

「ボーデヴィッヒさんは可愛いね。よく似合ってるよ」

「か、可愛いか。そうか私は……可愛いのだな」

「うん。2人ともよく似合ってるね、その服買っちゃう?」

デュノアが選んでくれた服装だ。もちろん喜んで購入させて貰う。ボーデヴィッヒの方はどうだろう?日本円がなければこちらで支払えるが……

「私もこの服は気に入った、もちろん買う」

「じゃあ一旦着替えてレジ行こっか」

計画外の事ではあったが嫌なことではなくむしろプラスになり得る事だったのは良かった、一旦服を買ったら荷物を置きに寮へ戻り、再びこちらに来て昼食に寿司を食べる事にしよう。

2人分の私服。ボーデヴィッヒに関してはかなりの量になってしまっているため両腕が塞がってしまっている、この状況で夜までいるのは面倒だ。

「荷物置いて、それからご飯食べましょう。良いところのお寿司、予約してありますよ」

「「わかった!」」

 


寮室

 

一旦寮へと戻ってくると、織斑先生と山田先生がゆったりと話している現場に遭遇した。教師同士いろいろと情報共有や世間話などには事足りないのだろう。

「あれ?黒咲さんですか?」

「はい。黒咲です」

「格好いい服ですね!黒咲さんもこういった服装するんですね……」

山田先生にもこの服装はとても似合っているらしく褒めて貰えた。この服装を選んでくれたデュノアには感謝しておかなければいけないな。

ボーデヴィッヒとデュノアは俺が話しているのを見て荷物を持って行ってくれた。お気遣い感謝する。

「デュノアさんに選んで貰ったんです。本当はボーデヴィッヒさんの私服を買いに行く予定だったんですけど、成り行きで――」

「ほーう?随分と楽しそうだな?黒咲」

「そうですか?織斑……先生?」

彼女の方へ振り返ると織斑先生はとても恐ろしい表情をしていた。自分が選んだ服よりも気に入っているのが許せないのか、買ってもらったのに滅多に着ないからそれに怒っているのだろうか?

そんなことを思っていると、織斑先生が近づき耳打ちをしてくる。

「私が選んだ服。番号3番を着ていけ、わかったな?」

「……わかった」

自分が選んだ服よりもデュノアが選んだ服を気に入ったのに嫉妬したらしい。しょうがないので大人しく3番の服に着替えることにする。

どういった服なのか実際見ていないので分からないが、これから出かけるのに選んでくれたということはかなりまともな服装なのだろう。

部屋へと戻り言われた番号の服を取り出す。はたしてどんな服装を選んでくれたのだろう?デュノアとボーデヴィッヒには織斑先生達と一緒に待っていて欲しいと伝え先に部屋を出て貰った。

「さて。千冬が言ってた3番の服装はなんだ?」

梱包を取り除き千冬チョイスの服装を目の当たりにする。

「んなっ!?これを着ろっていうのか!?」

まず目に入ってきたのはピンク色のジャケット。そもそもピンク色の服があったことに驚きを隠せない。服を選ぶ際にピンク色は勘弁して欲しいと、何度も言ったのにも関わらす容赦なくピンクの服を購入している。嫌がらせだろうか?

次に目に入ったのは黒色の……メ、めろうはいねっく?しあーいんなーとっぷす?というタグの付いた服だった。

特に驚いたのはその生地の薄さ。胴体部以外の生地がものすごく薄いものでつくられているのか透けて肌の色が見えている、何故これを選んだのか小1時間問い詰めたいが、気持ちをぐっとこらえて最後の服を見る。

「なっ、なっ!?」

最後に目に入ったのは「ぷりーつみにすかーと」というタグの付いたかなり短いスカートだった。こんなの見えてしまうじゃないか……

「うぅ、恨むぞ千冬……」

ここで止まっていてはどうしようもないので大人しく指定された服装に着替える。足元がスースーしてとても落ち着かない。

それにパンツも見えそうだ。たしかスパッツを履けば幾分マシになると聞いたが、そんなものは当然のように付属されていない。

(本当に恥ずかしいっ!!!)

羞恥心を抑えながら2人が待つ場所へと移動する。


「あっ!黒咲──さん?」

「なっ!?」

先ほどとは全く異なるファッションセンスの変わりように、2人ともとても驚いている様子だった。1番驚いているのは俺の方だ。よくもまぁ幼馴染みにこんな服装を着させようと思ったな千冬!

「くくっ……かわいらしいじゃないか、よく似合っているぞ。黒咲」

「本当に可愛いです。自信持ってくださいね!」

「あ、ありがとうございます///」

短いスカートに全く慣れない俺は、ひたすらスカートを抑えている。スースーした感覚に慣れることは難しそうだ。

「そ、それじゃあ2人とも行こうか」

「う、うん。そうだね」

 


ラウラside

 

デュノアと黒咲が歩き始めるなか、私は少し考え事をしていた。

(少し動いただけで下着が見えそうではないか!それにその格好、黒咲が望んで着ているとは思えん。一体誰がこんなことを……教官が少し不敵な笑みをしていたのが気になったが、まさかな?)

教官は含みのある笑みを浮かべていたことは確かだが、それだけで黒咲の服を買ったのが教官だと決めつけるのは流石に良くないだろう。

「どうしたボーデヴィッヒ?置いて行かれるぞ?」

「――いえ何でもありません。失礼します」

敬礼をしたの後2人の後ろ姿を急いで追う、

少し黒咲と教官の関係を探ってみたくなったな。

 


千冬side

 

3人の後ろ姿を見ながらコーヒーを嗜む。黒咲が恥ずかしがっている顔や仕草、とても可愛らしいものだった。同じ年齢でり男性だというのにそれを微塵も感じさせない彼の姿には脱帽だろう。

「黒咲さんとても恥ずかしそうでしたね」

「似合っているか不安だったんだろう。まぁ随分と攻めた服装だとは思うがな」

「恥ずかしがっている黒咲くんの表情たまりませんね~」

「そうだ――ん?」

気のせいか?今山田くんの口から「黒咲くん」と聞こえた気がしたが、私が山田先生を「山田くん」と呼んでいるのと変わらないだろうか?それとも男である事が既にバレているのか……どっちだ!?

「あれって織斑先生が選んだんですよね?男性なのにあんな短いスカート、履けるわけないですもん」

なるほど。既に山田くんには千春の事がバレてしまっていたのか。これは少しお話ししなければならないな。

「突然だが山田くん。この後時間あるかね?少し話をしたい」

「今日は一日フリーです。お話は……織斑先生の部屋でしましょうか」

はぁ……問題がまた1つ増えてしまったな。流石にこれには頭を抱えてしまう。

もう少し上手に隠せるものだと思っていたが、女相手となるとぼろが出るか……

次の番外編

  • おねショタ(無効票)
  • 1シャル&ラウラと千春(受け)
  • 2シャル&ラウラと千春(攻め)
  • メス堕ち(無効票)(千春総受け)
  • 束と千春
  • 千冬と千春
  • シャル&ラウラと千春
  • 一夏と千春
  • オマケ(無効票)
  • 千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
  • 千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」
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